JPH09106138A - コロナ放電装置及びカラー画像形成装置 - Google Patents

コロナ放電装置及びカラー画像形成装置

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JPH09106138A
JPH09106138A JP7262888A JP26288895A JPH09106138A JP H09106138 A JPH09106138 A JP H09106138A JP 7262888 A JP7262888 A JP 7262888A JP 26288895 A JP26288895 A JP 26288895A JP H09106138 A JPH09106138 A JP H09106138A
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electrode
sharpened
insulating substrate
image forming
corona discharge
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JP7262888A
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English (en)
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Hiroyuki Tokimatsu
宏行 時松
Masayasu Onodera
正泰 小野寺
Isao Endo
勇雄 遠藤
Toru Komatsu
小松  徹
Satoru Haneda
哲 羽根田
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Original Assignee
Konica Minolta Inc
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/02Arrangements for laying down a uniform charge
    • G03G2215/026Arrangements for laying down a uniform charge by coronas
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リークの起こりにくい物性のコロナ放電電極
を有するコロナ放電装置の提供、一旦リークしても、再
リークの起こりにくいコロナ放電電極を有するコロナ放
電装置の提供、並びにこれらのコロナ放電装置を用い、
小型で、オゾン発生が少なく、且つリーク発生が防止さ
れ、耐久性に優れて均一放電が保たれ、良好なカラー画
像形成が成されるカラー画像形成装置の提供を目的とす
る。 【構成】 先鋭状電極の先端部が絶縁性基板より突出し
ないように絶縁性基板上に先鋭状電極を設けると共に、
絶縁性基板の体積抵抗率が109Ω・cm以上であるこ
とを特徴とするコロナ放電装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コロナ放電現象を応用
して被帯電物を均一に帯電させるコロナ放電装置に関
し、殊に、非接触型の先鋭状電極を用いたコロナ放電装
置に関する。特に、感光体の帯電、転写、分離、除電等
の目的に使用される非接触型の先鋭状電極を用いたコロ
ナ放電装置及びこれを用いた電子写真方式の画像形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のコロナ放電式のコロナ放電
装置としては、ワイヤ放電方式とピン放電方式(ピン電
極型、鋸歯状電極型等)に大別される。後者は小型で低
オゾン発生のため近年電子写真複写機、プリンタ等でも
使用されるようになってきた。特に、図6に示すよう
に、放電部として一枚の薄い板状部材810に複数の鋸
歯状電極812を設けた電極板がUSP.472573
2に、また、鋸歯状電極を用い、放電の安定性と均一性
を図るものとして、図7に示すように、個々に独立した
鋸歯状電極912と共通電極911とを、それぞれ別体
に設け、個々の鋸歯状電極912と共通電極911との
間に抵抗体915を設けた構造のコロナ帯電装置が特開
平5−2314号公報によって開示されている。
【0003】また、鋸歯状電極を用いたコロナ帯電装置
が、低オゾン発生のため、また、画像形成装置の小型化
に伴なう、小型化のコロナ帯電装置として近年電子写真
複写機、プリンタ等でも使用されるようになってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
提案による放電部としての先鋭状電極は、電極の先端部
が突出しており、製造時に折れや、曲がりが発生しやす
いため、製造が非常に困難となる。特に、使用時におけ
るクリーニングの際や交換の際に、折れや、曲がりの発
生のため、正常な放電が得られないといった問題があ
る。
【0005】これに対し、本願発明者らは、図8に示す
如く、絶縁性基板620上に、複数の先鋭状電極612
と共通電極611とを抵抗体615により結合した先鋭
状電極板610を、先鋭状電極612の先端部613が
絶縁性基板620の端部より突出しないように形成し、
クリーニング時や交換の際の、先鋭状電極の先端部の折
れや曲がりを防止したコロナ放電電極を開発し、検討を
行ったが、図8の矢印で示すように、絶縁性基板面を通
して先鋭状電極間でリークしたり、図9に矢印で示すよ
うに、絶縁性基板620を通してシールド604にリー
クしたりする場合があった。
【0006】また、一旦リークが成されると、再リーク
し易くなってしまうといった問題がある。
【0007】また、画像形成装置の小型化、複雑化に伴
い、コロナ帯電装置も小型で、且つ、コロナ放電の安定
したものが要求されてきており、特に、複数のコロナ帯
電装置を使用するカラー画像形成装置において、耐久
性、低オゾン発生、均一放電のコロナ帯電装置が要求さ
れている。
【0008】本発明は、上記の問題を改良した結果、リ
ークの起こりにくい物性のコロナ放電電極を有するコロ
ナ放電装置の提供、一旦リークしても、再リークの起こ
りにくいコロナ放電電極を有するコロナ放電装置の提
供、並びにこれらのコロナ放電装置を用い、小型で、オ
ゾン発生が少なく、且つリーク発生が防止され、耐久性
に優れて均一放電が保たれ、良好なカラー画像形成が成
されるカラー画像形成装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述のリークは、絶縁性
基板の抵抗値が109Ω・cm以上だと生じにくいこと
を発見した。また、再リークは、絶縁性基板が酸化化合
物であれば起こりにくいことを発見した。
【0010】上記目的は、絶縁性基板上に複数の先鋭状
電極を有する先鋭状電極板が設けられたコロナ放電電極
を配設したコロナ放電装置において、前記先鋭状電極の
先端部が前記絶縁性基板より突出しないように前記絶縁
性基板上に前記先鋭状電極を設けると共に、前記絶縁性
基板の体積抵抗率が109Ω・cm以上であることを特
徴とするコロナ放電装置によって達成される(第一の発
明)。
【0011】また、上記目的は、絶縁性基板上に複数の
先鋭状電極を有する先鋭状電極板が設けられたコロナ放
電電極を配設したコロナ放電装置において、前記先鋭状
電極の先端部が前記絶縁性基板より突出しないように前
記絶縁性基板上に前記先鋭状電極を設けると共に、前記
絶縁性基板が酸化化合物であることを特徴とするコロナ
放電装置によって達成される(第二の発明)。
【0012】また、上記目的は、像形成体の周囲に、複
数組のコロナ帯電装置と像露光装置と現像装置とを配置
し、前記像形成体の回転により、前記像形成体に対し前
記コロナ帯電装置による帯電と前記像露光装置による像
露光と前記現像装置による現像とによるトナー像の形成
を順次繰り返すことにより、前記像形成体上に前記トナ
ー像を重ね合わせて形成後、転写材に一括転写を行うカ
ラー画像形成装置において、前記コロナ帯電装置は、絶
縁性基板上に複数の先鋭状電極を有する先鋭状電極板が
設けられ、前記先鋭状電極の先端部が前記絶縁性基板よ
り突出しないように前記絶縁性基板上に前記先鋭状電極
を設けると共に、前記絶縁性基板の体積抵抗率が109
Ω・cm以上であることを特徴とするカラー画像形成装
置によって達成される(第三の発明)。
【0013】また、上記目的は、像形成体の周囲に、複
数組のコロナ帯電装置と像露光装置と現像装置とを配置
し、前記像形成体の回転により、前記像形成体に対し前
記コロナ帯電装置による帯電と前記像露光装置による像
露光と前記現像装置による現像とによるトナー像の形成
を順次繰り返すことにより、前記像形成体上に前記トナ
ー像を重ね合わせて形成後、転写材に一括転写を行うカ
ラー画像形成装置において、前記コロナ帯電装置は、絶
縁性基板上に複数の先鋭状電極を有する先鋭状電極板が
設けられ、前記先鋭状電極の先端部が前記絶縁性基板よ
り突出しないように前記絶縁性基板上に前記先鋭状電極
を設けると共に、前記絶縁性基板が酸化化合物であるこ
とを特徴とするカラー画像形成装置によって達成される
(第四の発明)。
【0014】
【実施例】本発明のコロナ放電電極の実施例の構造を図
1及び図2を用いて説明する。図1は、本発明のコロナ
放電電極を示す図であり、図2は、図1のコロナ放電電
極の構造を示す図である。
【0015】先鋭状電極板10は、共通電極11と、共
通電極11から一定間隔を隔てて一定ピッチDp(m
m)で配設された複数の放電部である先鋭状電極12
と、複数の先鋭状電極12と共通電極11とを電気的に
接続するための抵抗体15とによって構成され、また、
絶縁性基板20、例えばセラミック上に先鋭状電極板1
0が設けられコロナ放電電極1が構成される。先鋭状電
極12と共通電極11とが、絶縁性基板20上に設けら
れるが、先鋭状電極12の先端部13が絶縁性基板20
の面上より突出することなく、絶縁性基板20上に設け
られる。また、抵抗体15は、例えば抵抗剤の塗布によ
り先鋭状電極12と共通電極11との間に設けられる。
抵抗体15の抵抗値は、概ね1MΩ〜100MΩに設定
されることが好ましい。
【0016】先鋭状電極12の先端部13の曲率はR=
40μm以下である。先鋭状電極12の先端部13と絶
縁性基板20の端部との間隔Ds(mm)は、Dp以下
であり、先端部13のピッチDpと同じ距離以上、絶縁
性基板20上に入り込まない。先端部13がDp以上入
り込むと、絶縁性基板20の沿面上での放電が起こり、
安定した放電が得られない。好ましくは、先鋭状電極1
2の先端部13と絶縁性基板20の端部とが一致するこ
と、即ちDs=0であることが好ましい。
【0017】先鋭状電極板10を絶縁性基板20上に形
成することによって、先鋭状電極板10を高い精度で感
光体ドラムに対して取り付けることができる。特に折れ
や曲がり、うねりが発生しないために、放電ムラの少な
い均一な帯電性を得ることができる。先鋭状電極12の
先端部13の先端部分まで絶縁性基板20上に形成する
ことにより、この効果は特に顕著となる。
【0018】絶縁性基板20に用いられる絶縁性部材と
しては、従来公知のプリント基板等に用いられる絶縁性
部材を用いることができるが、高い電圧を印加し、放電
を行うため、絶縁耐力、トラッキング性に優れた材料を
選択することが好ましく、絶縁耐力としては5KV/m
m以上が好ましく、表1に示す実験結果より体積抵抗率
が109Ω・cm以上が好ましいことが確認された。ま
た、厚さは、材料の種類にもよるが、概ね0.1mm〜
3mmが好ましい。0.1mm以下では直線性や強度に
問題が生じ、3mm以上では重量的に重くなり設置が困
難となる。
【0019】
【表1】
【0020】表1の実験条件としては、絶縁性基板とし
て厚さ2mmのポリエステル樹脂に先鋭状電極の先端部
の間隔Dpを3mm、先鋭状電極の先端部と絶縁性基板
の端部との間隔Dgを1mmとし、厚さ0.1mmのス
テンレス板で先鋭状電極を形成し、先鋭状電極への印加
電圧を5KV(DC)とし、ポリエステル樹脂にカーボ
ンを分散して、カーボン量を変化させて体積抵抗率を調
整して、リークテストを行った。測定環境は30℃,8
0%の高温高湿、20℃,50%の常温常湿、5℃,1
0%の低温低湿で行ない、体積抵抗率の測定環境は常温
常湿で行った。
【0021】リークテストの評価方法としては、コロナ
放電電極を各5本使用し、5回ともリーク未発生を○
印、5回中1回リーク発生を△印、5回中2回以上のリ
ーク発生を×印とした。
【0022】絶縁性基板を高抵抗とすることにより、絶
縁性基板の表面を通して先鋭状電極間でのリークや、後
述するコロナ放電装置において、先鋭状電極板よりシー
ルド部材へのリークが防止される。
【0023】また、一旦突発的なリークが、先鋭状電極
12の間で絶縁性基板20の面上を通して発生した場
合、絶縁性基板20のリークした導通路が酸化されて、
容易に再リークが行われてしまうので、突発的なリーク
が発生したとしても、絶縁性基板20のリークした導通
路が酸化されて、容易に再リークが成されないように、
絶縁性基板として既に絶縁性基板の表面が酸化されてい
る酸化化合物を用いることが好ましく、好ましい絶縁性
部材として、強度、直線性、絶縁耐力に優れ、また、耐
高温性の点からセラミック系の材料を用いることが特に
好ましい。
【0024】セラミック材としてはアルミナ(Al
23)系、単結晶サファイア(Al23)、フォルステ
ライト(2MgO/SiO2)系、ステアタイト(Mg
O/SiO2)系、ジルコン(ZrO2・SiO2)系、
コージライト(2MgO・2Al2O3・5SiO2
系、チタニア系、炭化珪素(SiC)系、窒化珪素(S
34)系、ジルコニア(ZrO2)系、サーメット
系、マイカレックス、ソーダ石英ガラス、ホウケイ酸ガ
ラス、石英ガラス等が用いられる。これらのセラッミク
材料には、割れ易さを改善するために、重量%として5
〜20wt%の樹脂を含有させて弾性を適度に付与した
ものを用いても良い。これにより、一旦突発的なリーク
が、先鋭状電極の間で絶縁性基板の面上を通して発生し
たとしても、絶縁性基板が酸化され導通し易くすること
が防止される。
【0025】上記のコロナ放電電極が用いられたコロナ
放電装置の一実施例としてのスコロトロン帯電器を図
3、図4及び図1を用いて説明する。図3は、本発明の
コロナ放電電極を用いたスコロトロン帯電器の断面構成
図であり、図4は、図3のスコロトロン帯電器の組立図
である。
【0026】先鋭状電極板10は、共通電極11と、共
通電極11から一定間隔を隔てて一定ピッチDp(m
m)で配設された複数の放電部である先鋭状電極12
と、複数の先鋭状電極12と共通電極11とを電気的に
接続するための抵抗体15とによって構成される。先鋭
状電極12の先端部13が絶縁性基板20の面上より突
出することなく、絶縁性基板20、例えばセラミック上
に先鋭状電極板10が設けられたコロナ放電電極1が、
電子写真方式の画像形成装置に用いられる像形成体であ
る感光体ドラム7の矢印で示す移動方向に対して直交に
配置される。先鋭状電極12の先端部13の曲率はR=
40μm以下である。先鋭状電極12の先端部13と絶
縁性基板20の端部との間隔Ds(mm)は、Dp以下
であり、先端部13のピッチDpと同じ距離以上、絶縁
性基板20上に入り込まない。先端部13がDp以上入
り込むと、絶縁性基板20の沿面上での放電が起こり、
安定した放電が得られない。好ましくは、先鋭状電極1
2の先端部13と絶縁性基板20の端部とが一致するこ
と、即ちDs=0であることが望ましい。制御グリッド
5は、例えば、板厚0.1mmのステンレス板をエッチ
ング加工して作られたものであり、シールド部材である
サイドプレート3,4は、例えば、ステンレス製の一枚
の板より形成されたものである。
【0027】コロナ放電電極1を、絶縁性樹脂、例え
ば、ABS樹脂で作られた支持部材2の面2aに、例え
ば接着剤にて固定する。サイドプレート3,4を、先鋭
状電極板10の長手方向に平行して支持部材2と、例え
ば図示せぬ樹脂ネジにて取り付け固定し、更に制御グリ
ッド5を支持部材2の制御グリッド取り付け用の面2b
に、例えば図示せぬ樹脂ネジにて取り付け固定し、コロ
ナ放電装置の一実施例としてのコロナ帯電装置であるス
コロトロン帯電器100が形成される。
【0028】上記のスコロトロン帯電器100が、感光
体ドラム7と対峙して取り付けられるが、先鋭状電極板
10が感光体ドラム7の回転方向下流側に取付けられる
方が、感光体ドラムの回転方向に放電が拡がるために、
帯電が安定し、特に好ましい。画像形成がなされる際、
先鋭状電極板10には直流電圧E1が、制御グリッド5
には直流電圧E2が、先鋭状電極板10が設けられた側
のサイドプレート4には直流電圧E4が、それぞれ、印
加される。
【0029】上記のコロナ帯電装置としてのスコロトロ
ン帯電器が用いられたカラー画像形成装置の一実施例を
図5を用いて説明する。図5は、本実施例のコロナ帯電
装置を用いたカラー画像形成装置の断面構成図である。
【0030】本実施例のカラー画像形成装置は、像形成
体として透明の基体の外周面に導電層と感光体層とが設
けられた感光体ドラムが用いられ、感光体ドラムに対し
内部に像露光手段が、また外側に帯電器、現像器、転写
器、除電器、クリーニング装置等の画像形成プロセス手
段が配置された構造である。
【0031】像形成体である感光体ドラム7は、例え
ば、透明アクリル樹脂の透明部材によって形成される円
筒状の基体を内側に設け、透明の導電層、a−Si層或
いは有機感光層(OPC)等の感光層を該基体の外周に
形成したものであり、接地された状態で図1の矢印で示
す時計方向に回転される。
【0032】本実施例では、感光体ドラムの光導電体層
において適性なコントラストを付与できる露光光量を有
していればよい。従って、本実施例における感光体ドラ
ムの透明基体の光透過率は、100%である必要はな
く、露光ビームの透過時にある程度の光が吸収されるよ
うな特性であっても構わない。透光性基体の素材として
は、アクリル樹脂、特にメタクリル酸メチルエステルモ
ノマーを用い重合したものが、透明性、強度、精度、表
面性等において優れており好ましく用いられるが、その
他一般光学部材などに使用されるアクリル、フッ素、ポ
リエステル、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタ
レート、などの各種透光性樹脂が使用可能である。ま
た、透光性導電層としては、インジウム・スズ・酸化物
(ITO)、酸化錫、酸化鉛、酸化インジウム、ヨウ化
銅や、Au、Ag、Ni、Alなどからなる透光性を維
持した金属薄膜が用いられ、成膜法としては、真空蒸着
法、活性反応蒸着法、各種スパッタリング法、各種CV
D法、浸漬塗工法、スプレー塗布法などが利用される。
また、光導電体層としては、アモルファスシリコン(a
−Si)合金感光層、アモルファスセレン合金感光層
や、各種有機感光層(OPC)が使用可能である。
【0033】帯電手段であるスコロトロン帯電器100
はイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及び
黒色(K)の各色の画像形成プロセスに用いられ、感光
体ドラム7の前述した有機感光体層に対し所定の電位に
保持された制御グリッドと放電電極によるコロナ放電と
によって帯電作用を行い、感光体ドラム7に対し一様な
電位を与える。
【0034】各色毎の像露光手段としての露光装置21
2は、感光体ドラム7の軸方向に配列されたFL(蛍光
体発光),EL(エレクトロルミネッセンス),PL
(プラズマ放電),LED(発光ダイオード)等の発光
素子をアレイ状に並べた線状の露光素子や、LISA
(光磁気効果光シャッタアレイ),PLZT(透過性圧
電素子シャッタアレイ),LCS(液晶シャッタ)等の
光シャッタ機能をもつ素子を並べた線状の露光素子等の
露光光を発光する露光素子と、等倍結像素子としてのセ
ルフォックレンズとが、露光素子と、等倍結像素子とし
てのセルフォックレンズとを保持する露光素子保持部材
に取り付けられたユニットとして構成され、感光体ドラ
ム7に内包して設けられた露光装置を保持する保持部材
220に取り付けられており、メモリに記憶された各色
の画像信号がメモリより順次読み出されて各色毎の露光
装置212にそれぞれ電気信号として入力される。この
実施例で使用される発光素子の発光波長は600〜90
0nmの範囲のものである。
【0035】各色毎の現像手段である現像器213は、
イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及び黒
色(K)の一成分或いは二成分の現像剤をそれぞれ収容
し、それぞれ感光体ドラム7の周面に対し所定の間隙を
保って同方向に回転する現像スリーブ213aを備えて
いる。
【0036】前記の各色毎の現像器213は、前述した
スコロトロン帯電器100による帯電と露光装置212
とによる像露光によって形成される感光体ドラム7上の
静電潜像を現像バイアス電圧の印加による非接触現像法
により非接触の状態で反転現像する。
【0037】原稿画像は本装置とは別体の画像読取装置
の撮像素子により読み取られた画像或いは、コンピュー
タで編集された画像を、Y,M,C及びKの各色別の画
像信号として一旦メモリに記憶し格納する。
【0038】画像記録のスタートにより不図示の感光体
駆動モータが回動され感光体ドラム7を図1の時計方向
へ回転し、同時に感光体ドラム7の左方に配置されたY
のスコロトロン帯電器100の帯電作用により感光体ド
ラム7に電位の付与が開始される。
【0039】感光体ドラム7は電位を付与されたあと、
Yの露光装置212において第1の色信号即ちYの画像
信号に対応する電気信号による露光が開始されドラムの
回転走査によってその表面の感光層に原稿画像のYの画
像に対応する静電潜像を形成する。
【0040】前記の潜像はYの現像器213により現像
スリーブ213a上の現像剤が非接触の状態で反転現像
され感光体ドラム7の回転に応じイエロー(Y)のトナ
ー像が形成される。
【0041】次いで感光体ドラム7は前記イエロー
(Y)のトナー像の上に、更に感光体ドラム7の左方で
Yの上部に配置したマゼンタ(M)のスコロトロン帯電
器100の帯電作用により電位を付与され、Mの露光装
置212の第2の色信号即ちMの画像信号に対応する電
気信号による露光が行われ、Mの現像器213による非
接触の反転現像によって前記のイエロー(Y)のトナー
像の上にマゼンタ(M)のトナー像が順次重ね合わせて
形成される。
【0042】同様のプロセスにより感光体ドラム7の上
部に配置したシアン(C)のスコロトロン帯電器10
0、Cの露光装置212及びCの現像器213によって
更に第3の色信号に対応するシアン(C)のトナー像
が、また感光体ドラム7の右方でCの下部に配置した黒
色(K)のスコロトロン帯電器100、露光装置212
及び現像器213によって第4の色信号に対応する黒色
(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成され、感光体
ドラム7の一回転以内にその周面上にカラーのトナー像
が形成される。
【0043】これ等Y,M,C及びKの露光装置212
による感光体ドラム7の有機感光層に対する露光はドラ
ムの内部より前述した透明の基体を透して行われる。従
って第2,第3及び第4の色信号に対応する画像の露光
は何れも先に形成されたトナー像の影響を全く受けるこ
となく行われ、第1の色信号に対応する画像と同等の静
電潜像を形成することが可能となる。
【0044】現像器213が不図示の突き当てコロによ
り感光体ドラム7と所定の値、例えば100μm〜10
00μmの間隙をあけて非接触に保たれ、各色毎の現像
器213による現像作用に際しては、現像スリーブ21
3aに対し直流或いは更に交流を加えた現像バイアスが
印加され、現像器の収容する一成分或いは二成分現像剤
によるジャンピング現像が行われて、透明な導電層を接
地する感光体ドラム7に対してトナーと同極性の直流バ
イアスを印加して、露光部にトナーを付着させる非接触
の反転現像が行われる。
【0045】転写材である転写紙Pが転写材収納手段で
ある給紙カセット215より送り出され、タイミングロ
ーラ216へ搬送される。感光体ドラム7の周面上に形
成されたカラーのトナー像が、転写器214aにおい
て、タイミングローラ216の駆動によって、感光体ド
ラム7上のトナー像と同期して給紙される転写材である
転写紙Pに転写される。
【0046】トナー像の転写を受けた転写紙Pは、除電
器214bにおいては帯電の除去を受けてドラム周面よ
り分離した後、搬送手段である搬送ベルト214eによ
り定着装置217へ搬送される。定着装置217におい
て加熱・圧着されトナーを転写紙P上に溶着・定着した
のち、定着装置217より排出され、排紙搬送ローラ対
218aにより搬送されて排紙ローラ218を介して装
置上部のトレイ上にトナー像面を下面にして排出され
る。
【0047】一方、転写紙を分離した感光体ドラム7は
クリーニング装置219においてクリーニングブレード
219aによって感光体ドラム7の面を摺擦され残留ト
ナーを除去、清掃されて原稿画像のトナー像の形成を続
行するかもしくは一旦停止して新たな原稿画像のトナー
像の形成にかかる。クリーニングブレード219a及び
クリーニングローラ219bによって掻き落とされた廃
トナーは、トナー搬送スクリュウ219cによって不図
示の廃トナー容器へと排出される。
【0048】本発明のコロナ帯電装置を用いることによ
り、小型で、オゾン発生が少なく、絶縁性基板の表面を
通して先鋭状電極間でのリークや、先鋭状電極板よりシ
ールド部材へのリークが防止され、また、一旦突発的な
リークが、先鋭状電極の間で絶縁性基板の面上を通して
発生したとしても、絶縁性基板が酸化され導通し易くす
ることが防止され、良好なカラー画像が得られるカラー
画像形成装置が提供される。
【0049】勿論、この先鋭状電極板が設けられたコロ
ナ放電電極を用いたコロナ放電装置は、電子写真方式の
画像形成装置における帯電器以外の、転写・分離装置、
除電装置等にも用いることができるし、電子写真以外の
分野においても利用することができる。
【0050】
【発明の効果】請求項1によれば、絶縁性基板を高抵抗
とすることにより、絶縁性基板の表面を通して先鋭状電
極間でのリークや、先鋭状電極板よりシールド部材への
リークが防止される。
【0051】請求項2によれば、一旦突発的なリーク
が、先鋭状電極の間で絶縁性基板の面上を通して発生し
たとしても、絶縁性基板が酸化され導通し易くすること
が防止され、絶縁性基板のリークした導通路を通して容
易に再リークが成されない。
【0052】請求項3又は4によれば、強度、直線性、
絶縁耐力に優れ、また、耐高温性の点からもリークの発
生が防止される。
【0053】請求項5によれば、先鋭状電極がそれぞれ
独立し電極として形成され、先鋭状電極からの均一で安
定したコロナ放電が得られる。
【0054】請求項6によれば、小型で、オゾン発生が
少なく、絶縁性基板の表面を通して先鋭状電極間でのリ
ークや、先鋭状電極板よりシールド部材へのリークが防
止され、耐久性に優れて均一放電が保たれ、良好なカラ
ー画像が得られるカラー画像形成装置が提供される。
【0055】請求項7によれば、小型で、オゾン発生が
少なく、一旦突発的なリークが、先鋭状電極の間で絶縁
性基板の面上を通して発生したとしても、絶縁性基板が
酸化され導通し易くすることが防止され、耐久性に優れ
て均一放電が保たれ、良好なカラー画像が得られるカラ
ー画像形成装置が提供される。
【0056】請求項8によれば、先鋭状電極がそれぞれ
独立し電極として形成され、先鋭状電極からの均一で安
定したコロナ放電がなされ、良好なカラー画像が得られ
るカラー画像形成装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコロナ放電電極を示す図である。
【図2】図1のコロナ放電電極の構造を示す図である。
【図3】本発明のコロナ放電電極を用いたスコロトロン
帯電器の断面構成図である。
【図4】図3のスコロトロン帯電器の組立図である。
【図5】本実施例のコロナ帯電装置を用いたカラー画像
形成装置の断面構成図である。
【図6】従来の、鋸歯状電極板を示す図である。
【図7】図6の改良形の鋸歯状電極板を示す図である。
【図8】本願発明者らが検討中のコロナ放電電極を示す
図である。
【図9】本願発明者らが検討中のコロナ放電装置を示す
図である。
【符号の説明】
1 コロナ放電電極 2 支持部材 3,4 サイドプレート 5 制御グリッド 7 感光体ドラム 10 先鋭状電極板 11 共通電極 12 先鋭状電極 13 先端部 15 抵抗体 20 絶縁性基板 100 スコロトロン帯電器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 徹 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 羽根田 哲 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基板上に複数の先鋭状電極を有す
    る先鋭状電極板が設けられたコロナ放電電極を配設した
    コロナ放電装置において、前記先鋭状電極の先端部が前
    記絶縁性基板より突出しないように前記絶縁性基板上に
    前記先鋭状電極を設けると共に、前記絶縁性基板の体積
    抵抗率が109Ω・cm以上であることを特徴とするコ
    ロナ放電装置。
  2. 【請求項2】 絶縁性基板上に複数の先鋭状電極を有す
    る先鋭状電極板が設けられたコロナ放電電極を配設した
    コロナ放電装置において、前記先鋭状電極の先端部が前
    記絶縁性基板より突出しないように前記絶縁性基板上に
    前記先鋭状電極を設けると共に、前記絶縁性基板が酸化
    化合物であることを特徴とするコロナ放電装置。
  3. 【請求項3】 前記絶縁性基板の体積抵抗率が109Ω
    ・cm以上であることを特徴とする請求項2に記載のコ
    ロナ放電装置。
  4. 【請求項4】 前記絶縁性基板がセラミックであること
    を特徴とする請求項3に記載のコロナ放電装置。
  5. 【請求項5】 前記先鋭状電極は個々に抵抗体を介して
    前記先鋭状電極板に設けられた共通電極に接続されてい
    ることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の
    コロナ放電装置。
  6. 【請求項6】 像形成体の周囲に、複数組のコロナ帯電
    装置と像露光装置と現像装置とを配置し、前記像形成体
    の回転により、前記像形成体に対し前記コロナ帯電装置
    による帯電と前記像露光装置による像露光と前記現像装
    置による現像とによるトナー像の形成を順次繰り返すこ
    とにより、前記像形成体上に前記トナー像を重ね合わせ
    て形成後、転写材に一括転写を行うカラー画像形成装置
    において、前記コロナ帯電装置は、絶縁性基板上に複数
    の先鋭状電極を有する先鋭状電極板が設けられ、前記先
    鋭状電極の先端部が前記絶縁性基板より突出しないよう
    に前記絶縁性基板上に前記先鋭状電極を設けると共に、
    前記絶縁性基板の体積抵抗率が109Ω・cm以上であ
    ることを特徴とするカラー画像形成装置。
  7. 【請求項7】 像形成体の周囲に、複数組のコロナ帯電
    装置と像露光装置と現像装置とを配置し、前記像形成体
    の回転により、前記像形成体に対し前記コロナ帯電装置
    による帯電と前記像露光装置による像露光と前記現像装
    置による現像とによるトナー像の形成を順次繰り返すこ
    とにより、前記像形成体上に前記トナー像を重ね合わせ
    て形成後、転写材に一括転写を行うカラー画像形成装置
    において、前記コロナ帯電装置は、絶縁性基板上に複数
    の先鋭状電極を有する先鋭状電極板が設けられ、前記先
    鋭状電極の先端部が前記絶縁性基板より突出しないよう
    に前記絶縁性基板上に前記先鋭状電極を設けると共に、
    前記絶縁性基板が酸化化合物であることを特徴とするカ
    ラー画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記先鋭状電極は個々に抵抗体を介して
    前記先鋭状電極板に設けられた共通電極に接続されてい
    ることを特徴とした請求項6又は7に記載のカラー画像
    形成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2872962A1 (fr) * 2004-07-09 2006-01-13 Gen Electric Procedes et agencements pour reduire des decharges partielles sur des cartes de circuits imprimes

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