JPH09127764A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JPH09127764A
JPH09127764A JP28512395A JP28512395A JPH09127764A JP H09127764 A JPH09127764 A JP H09127764A JP 28512395 A JP28512395 A JP 28512395A JP 28512395 A JP28512395 A JP 28512395A JP H09127764 A JPH09127764 A JP H09127764A
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color
image
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JP28512395A
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English (en)
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Hiroyuki Tokimatsu
宏行 時松
Satoru Haneda
哲 羽根田
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Konica Minolta Inc
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 像形成体上にトナー像を重ね合わせて多色の
カラー画像を形成するカラー画像形成装置に適し、忠実
な色再現が可能な、安価なコロナ帯電装置の提供と、像
形成体及びトナー像の安定して、均一な再帯電方法が可
能なコロナ帯電装置を提供することを目的とする。 【構成】 コロナ帯電装置が、共通の交流電源に連結す
る上流側のコロナ放電電極と下流側のコロナ放電電極、
上流側のコロナ放電電極に対応して設けられ、直流電圧
が印加される上流側の制御電極、及び、下流側のコロナ
放電電極に対応して設けられ、直流電圧が印加される下
流側の制御電極、を有することを特徴とするカラー画像
形成装置によって達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、FAX等の画像形成装置で、像形成体の周囲にコロ
ナ帯電装置、露光装置と現像装置を配置して画像形成を
行う電子写真方式のカラー画像形成装置に用いられコロ
ナ帯電方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、像形成体上にトナー像を重ね合わ
せて多色のカラー画像を形成する方法としては、1つの
感光体を複数回回転して各色毎の帯電、像露光ならびに
現像を繰り返してカラー画像を形成するカラー画像形成
装置、あるいは、同じく1つの感光体の一回転以内に各
色毎の帯電、像露光ならびに現像を順次行ってカラー画
像を形成するカラー画像形成装置等が知られている。例
えば、前者は特開昭60−76766号公報により、ま
た、後者は特開平5−307307号公報によって提案
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
カラー画像形成装置において、帯電、露光、現像により
トナー像T1を形成した後に、コロナ帯電装置により、
先の帯電電位レベルと等しい電位Vsの再帯電が行われ
るが、図6に示すように、トナー像T1部分の電位を再
帯電電位と等しいレベルにしようとしても、図7に示す
ように、トナー像T1の部分の電位が再帯電電位より高
くなったり、図8に示すように、トナー像T1の部分の
電位が再帯電電位より低くなったりして、トナー像T1
に、続いて重ね合わせて形成されるトナー像の適切な付
着が得られず、忠実な色再現のカラー画像が得られな
い。また、これを行うには、複雑でコストの高いコロナ
帯電装置が必要であった。
【0004】本発明は上記の問題点を解決し、像形成体
上にトナー像を重ね合わせてカラー画像を形成するカラ
ー画像形成装置に適し、忠実な色再現が可能な、安価な
コロナ帯電装置の提供と、像形成体及びトナー像の安定
して、均一な再帯電方法が可能なコロナ帯電装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、像形成体の
周囲に、前記像形成体を所定電位に帯電させるコロナ帯
電装置と、帯電された前記像形成体を露光し潜像を形成
させる露光装置と、前記潜像をトナー現像する現像装置
とを配設し、前記像形成体上に帯電、像露光及び現像を
順次繰り返してトナー像を重ね合わせて形成した後、前
記トナー像を転写材に一括して転写するカラー画像形成
装置において、前記コロナ帯電装置が、共通の交流電源
に連結する上流側のコロナ放電電極と下流側のコロナ放
電電極、前記上流側のコロナ放電電極に対応して設けら
れ、直流電圧が印加される上流側の制御電極、及び、前
記下流側のコロナ放電電極に対応して設けられ、直流電
圧が印加される下流側の制御電極、を有することを特徴
とするカラー画像形成装置によって達成される。
【0006】なお、上記の上流側、下流側は前記像形成
体の回転方向に対するものであり、コロナ放電電極とし
ては、必ずしも鋸歯状電極板に限定されるものではな
く、例えばワイヤ放電電極を用いたものにも適用され
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を説明す
る。なお、本欄の記載は請求項の技術的記載や用語の意
義を限定するものではない。
【0008】本発明のコロナ帯電装置としてのスコロト
ロン帯電器が用いられたカラー画像形成装置の一実施の
形態を図1を用いて説明する。図1は、本発明のコロナ
帯電装置を用いたカラー画像形成装置の一実施の形態の
断面構成図である。
【0009】本実施の形態のカラー画像形成装置は、像
形成体として透明の基体の外周面に導電層と感光体層と
が設けられた感光体ドラムが用いられ、感光体ドラムに
対し内部に像露光手段が、また外側に帯電器、現像器、
転写器、除電器、クリーニング装置等の画像形成プロセ
ス手段が配置された構造である。
【0010】像形成体である感光体ドラム10は、例え
ば、透明アクリル樹脂の透明部材によって形成される円
筒状の基体を内側に設け、透明の導電層、a−Si層あ
るいは有機感光層(OPC)等の感光層を該基体の外周
に形成したものであり、接地された状態で図1の矢印で
示す時計方向に回転される。
【0011】本実施の形態では、感光体ドラムの光導電
体層において適性なコントラストを付与できる露光光量
を有していればよい。従って、本実施の形態における感
光体ドラムの透明基体の光透過率は、100%である必
要はなく、露光ビームの透過時にある程度の光が吸収さ
れるような特性であっても構わない。透光性基体の素材
としては、アクリル樹脂、特にメタクリル酸メチルエス
テルモノマーを用い重合したものが、透明性、強度、精
度、表面性等において優れており好ましく用いられる
が、その他一般光学部材などに使用されるアクリル、フ
ッ素、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエチレン
テレフタレート、などの各種透光性樹脂が使用可能であ
る。また、透光性導電層としては、インジウム・スズ・
酸化物(ITO)、酸化錫、酸化鉛、酸化インジウム、
ヨウ化銅や、Au、Ag、Ni、Alなどからなる透光
性を維持した金属薄膜が用いられ、成膜法としては、真
空蒸着法、活性反応蒸着法、各種スパッタリング法、各
種CVD法、浸漬塗工法、スプレー塗布法などが利用さ
れる。また、光導電体層としては、アモルファスシリコ
ン(a−Si)合金感光層、アモルファスセレン合金感
光層や、各種有機感光層(OPC)が使用可能である。
【0012】本実施の形態において、イエロー(Y)の
コロナ帯電装置として、後述するコロナ放電電極として
の鋸歯状電極板が1枚設けられたスコロトロン帯電器1
1が用いられ、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒色
(K)のコロナ帯電装置として、2枚のコロナ放電電極
としての鋸歯状電極板が設けられた、後述にて詳述する
本願発明のコロナ帯電装置としてのスコロトロン帯電器
100が用いられる。
【0013】帯電手段であるイエロー(Y)のスコロト
ロン帯電器11と、マゼンタ(M),シアン(C)およ
び黒色(K)のスコロトロン帯電器100とがそれぞれ
の色の画像形成プロセスに用いられ、感光体ドラム10
の前述した有機感光体層に対し所定の電位に保持された
制御グリッドとコロナ放電電極によるコロナ放電とによ
って帯電作用を行い、感光体ドラム10に対し一様な電
位を与える。
【0014】各色毎の像露光手段としての露光装置12
は、感光体ドラム10の軸方向に配列されたFL(蛍光
体発光),EL(エレクトロルミネッセンス),PL
(プラズマ放電),LED(発光ダイオード)等の発光
素子をアレイ状に並べた線状の露光素子や、LISA
(光磁気効果光シャッタアレイ),PLZT(透過性圧
電素子シャッタアレイ),LCS(液晶シャッタ)等の
光シャッタ機能をもつ素子を並べた線状の露光素子等の
露光光を発光する露光素子と、等倍結像素子としてのセ
ルフォックレンズとが、露光素子と、等倍結像素子とし
てのセルフォックレンズとを保持する露光素子保持部材
に取り付けられたユニットとして構成され、感光体ドラ
ム10に内包して設けられた露光装置を保持する保持部
材20に取り付けられており、メモリに記憶された各色
の画像信号がメモリより順次読み出されて各色毎の露光
装置12にそれぞれ電気信号として入力される。この本
実施の形態で使用される発光素子の発光波長は600〜
900nmの範囲のものである。
【0015】各色毎の現像手段である現像器13は、イ
エロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)および黒
色(K)の一成分あるいは二成分の現像剤をそれぞれ収
容し、それぞれ感光体ドラム10の周面に対し所定の間
隙を保って同方向に回転する現像スリーブ13aを備え
ている。
【0016】前記の各色毎の現像器13は、前述したス
コロトロン帯電器11及び100による帯電と露光装置
12とによる像露光によって形成される感光体ドラム1
0上の静電潜像を現像バイアス電圧の印加による非接触
現像法により非接触の状態で反転現像する。
【0017】原稿画像は本装置とは別体の画像読取装置
の撮像素子により読み取られた画像あるいは、コンピュ
ータで編集された画像を、Y,M,CおよびKの各色別
の画像信号として一旦メモリに記憶し格納する。
【0018】画像記録のスタートにより不図示の感光体
駆動モータが回動され感光体ドラム10を図1の時計方
向へ回転し、同時に感光体ドラム10の左方に配置され
たYのスコロトロン帯電器11の帯電作用により感光体
ドラム10に電位の付与が開始される。
【0019】感光体ドラム10は電位を付与されたあ
と、Yの露光装置12において第1の色信号すなわちY
の画像信号に対応する電気信号による露光が開始されド
ラムの回転走査によってその表面の感光層に原稿画像の
Yの画像に対応する静電潜像を形成する。
【0020】前記の潜像はYの現像器13により現像ス
リーブ13a上の現像剤が非接触の状態で反転現像され
感光体ドラム10の回転に応じイエロー(Y)のトナー
像が形成される。
【0021】次いで感光体ドラム10は前記イエロー
(Y)のトナー像の上に、さらに感光体ドラム10の左
方でYの上部に配置したマゼンタ(M)のスコロトロン
帯電器100の帯電作用により電位を付与され、Mの露
光装置12の第2の色信号すなわちMの画像信号に対応
する電気信号による露光が行われ、Mの現像器13によ
る非接触の反転現像によって前記のイエロー(Y)のト
ナー像の上にマゼンタ(M)のトナー像が順次重ね合わ
せて形成される。
【0022】同様のプロセスにより感光体ドラム10の
上部に配置したシアン(C)のスコロトロン帯電器10
0、Cの露光装置12およびCの現像器13によってさ
らに第3の色信号に対応するシアン(C)のトナー像
が、また感光体ドラム10の右方でCの下部に配置した
黒色(K)のスコロトロン帯電器100、露光装置12
および現像器13によって第4の色信号に対応する黒色
(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成され、感光体
ドラム10の一回転以内にその周面上にカラーのトナー
像が形成される。
【0023】これ等Y,M,C及びKの露光装置12に
よる感光体ドラム10の有機感光層に対する露光はドラ
ムの内部より前述した透明の基体を透して行われる。従
って第2,第3および第4の色信号に対応する画像の露
光は何れも先に形成されたトナー像の影響を全く受ける
ことなく行われ、第1の色信号に対応する画像と同等の
静電潜像を形成することが可能となる。
【0024】現像器13が不図示の突き当てコロにより
感光体ドラム10と所定の値、例えば100μm〜10
00μmの間隙をあけて非接触に保たれ、各色毎の現像
器13による現像作用に際しては、現像スリーブ13a
に対し直流あるいはさらに交流を加えた現像バイアスが
印加され、現像器の収容する一成分或いは二成分現像剤
によるジャンピング現像が行われて、透明な導電層を接
地する感光体ドラム10に対してトナーと同極性の直流
バイアスを印加して、露光部にトナーを付着させる非接
触の反転現像が行われる。
【0025】転写材である転写紙Pが転写材収納手段で
ある給紙カセット15より送り出され、タイミングロー
ラ16へ搬送される。感光体ドラム10の周面上に形成
されたカラーのトナー像が、転写器14aにおいて、タ
イミングローラ16の駆動によって、感光体ドラム10
上のトナー像と同期して給紙される転写材である転写紙
Pに転写される。
【0026】トナー像の転写を受けた転写紙Pは、除電
器14bにおいては帯電の除去を受けてドラム周面より
分離した後、搬送手段である搬送ベルト14eにより定
着装置17へ搬送される。定着装置17において加熱・
圧着されトナーを転写紙P上に溶着・定着したのち、定
着装置17より排出され、排紙搬送ローラ対18aによ
り搬送されて排紙ローラ18を介して装置上部のトレイ
上にトナー像面を下面にして排出される。
【0027】一方、転写紙を分離した感光体ドラム10
はクリーニング装置19においてクリーニングブレード
19aによって感光体ドラム10の面を摺擦され残留ト
ナーを除去、清掃されて原稿画像のトナー像の形成を続
行するかもしくは一旦停止して新たな原稿画像のトナー
像の形成にかかる。クリーニングブレード19a及びク
リーニングローラ19bによって掻き落とされた廃トナ
ーは、トナー搬送スクリュウ19cによって不図示の廃
トナー容器へと排出される。
【0028】本発明のコロナ帯電装置の再帯電方法の一
実施の形態について、図2〜図4、及び図1を用いて説
明する。図2は、コロナ帯電装置の一実施の形態を示す
鋸歯状電極板を用いたスコロトロン帯電器の断面構成図
であり、図3は、スコロトロン帯電器の構成部材及びそ
の組立方を示す図であり、図4は、スコロトロン帯電器
による再帯電方法と再帯電によるトナー像の帯電状態を
示す図である。
【0029】本実施の形態のコロナ帯電装置としてのス
コロトロン帯電器100は図1にて説明したカラー画像
形成における2色目以降のマゼンタ(M)、シアン
(C)及び黒色(K)のコロナ帯電装置として用いられ
るが、第1色目のイエロー(Y)のコロナ帯電装置とし
て用いることも可能である。
【0030】コロナ放電電極としての鋸歯状電極板10
1は、先端部101bを一定ピッチで設けた複数の鋸歯
状電極101aを有し、像形成体である感光体ドラム1
0の図2の矢印で示す移動方向に対して直交に配置され
たコロナ放電用の電極板であり、同じく、コロナ放電電
極としての鋸歯状電極板102は、先端部102bを一
定ピッチで設けた複数の鋸歯状電極102aを有し、像
形成体である感光体ドラム10の図2の矢印で示す移動
方向に対して直交に配置されたコロナ放電用の電極板で
ある。鋸歯状電極板101,102は、例えば、板厚
0.1mmのステンレス板をエッチング加工して作られ
たものであり、鋸歯状電極101a,102aの先端部
101b,102bの曲率はR=40μm以下である。
制御グリッド105,106は、例えば、板厚0.1m
mのステンレス板をエッチング加工して作られ、メッシ
ュ幅1mmである。シールド部材であるサイドプレート
103,104は、例えば、ステンレス製の一枚の板よ
り形成されたものである。
【0031】前述の鋸歯状電極板101及び102を、
絶縁性樹脂、例えば、ABS樹脂で作られた支持部材1
20の溝121,122に落とし込み、例えば接着剤に
て固定する。サイドプレート103,104を、鋸歯状
電極板101,102の長手方向に平行して支持部材1
20の両端に、例えば図示せぬ樹脂ネジにて、支持部材
120に取付け、更に制御グリッド105,106を、
それぞれ鋸歯状電極板101,102の長手方向に平行
して支持部材120の両端部の制御グリッド取付け用の
面124,125に、例えば図示せぬ樹脂ネジにて取付
け固定し、コロナ帯電装置としてのスコロトロン帯電器
100が形成される。
【0032】図1にて説明したカラー画像形成装置に、
上記のコロナ帯電装置としてのスコロトロン帯電器10
0が、接地された感光体ドラム10と対峙して取り付け
られ、画像形成が成される際には、像形成体としての感
光体ドラム10の回転方向の上流側のコロナ放電電極と
しての鋸歯状電極板102と、下流側の鋸歯状電極板1
01とには共通の高圧の交流電源VAC1が印加され、
上流側のコロナ放電電極に対応した制御グリッド106
と、下流側のコロナ放電電極に対応した制御グリッド1
05とにはそれぞれ直流電圧E1、E2が印加され、サ
イドプレート103,104には直流電圧E3,E4
が、それぞれ印加される。サイドプレート103,10
4に印加される直流電圧は同一の電源より取ることも可
能である。
【0033】スコロトロン帯電器100が相対する感光
体ドラム10の回転方向上流側では、制御グリッド10
6に印加される直流電圧E2(値Vs2)により感光体
ドラム10の帯電電位は略Vs2に制御され、感光体ド
ラム10の回転方向下流側では、制御グリッド105に
印加される直流電圧E1(値Vs1)により感光体ドラ
ム10の帯電電位は略Vs1に制御される。ここで、帯
電電位の値Vs1は第1色目のYのスコロトロン帯電器
による帯電電位と等しく、値Vs2の絶対値は、値Vs
1の絶対値より大きい。
【0034】第1色目のYのスコロトロン帯電器11に
より感光体ドラム10が所定の帯電電位Vs1、例えば
−700Vに帯電され、続く露光、現像によりYのトナ
ー像T1が感光体ドラム10上に形成される。続く、2
色目のMのスコロトロン帯電器100による再帯電の
際、2色目のMのスコロトロン帯電器100の制御グリ
ッド106には、直流電圧E2(値Vs2)により、感
光体ドラム10の帯電電位Vs1の絶対値の値よりも絶
対値が大きい値で極性が同一のVs2、例えば−900
Vが印加されており、感光体ドラム10の帯電電位−7
00Vに対し、鋸歯状電極板102に印加される交流電
源VAC1(Vp-p10kV)の交番電界(本実施の形
態ではマイナス側の印加電圧)の作用により、感光体ド
ラム10及びトナー像T1が値Vs2、即ち略−900
Vに帯電される。
【0035】更に、2色目のMのスコロトロン帯電器1
00の制御グリッド105には、第1色目のYのスコロ
トロン帯電器11による所定の帯電電位と等しい電圧の
直流電圧E1(値Vs1)により、感光体ドラム10の
帯電電位Vs2の絶対値の値よりも絶対値が小さく極性
が同一なVs1、即ち−700Vが印加されており、感
光体ドラム10の帯電電位−900Vに対し、鋸歯状電
極板101に印加される交流電源VAC1の交番電界
(本実施の形態ではプラス側の印加電圧)の作用によ
り、感光体ドラム10及びトナー像T1が値Vs1、即
ち略−700Vに除電される。続いて、2色目の露光、
現像によりMのトナー像T2が感光体ドラム10上に形
成される。3色目、4色目のC、Kのスコロトロン帯電
器100による再帯電も同様にして行われる。
【0036】共通の交流電源を用いることにより、1つ
のコロナ帯電装置による帯電の後、除電を行う再帯電方
法の可能な安価なコロナ帯電装置が可能となる。
【0037】上記の2色目以降の再帯電の際に、感光体
ドラム及びトナー像の帯電電位が等しく、均一に再帯電
される。また、感光体ドラムの帯電電位、及びトナー像
の帯電電位の均一化が良好に行われるには、Vs2の絶
対値の値とVs1の絶対値の値の比,|Vs2|/|V
s1|が、1.5以下が好ましい。
【0038】更に、コロナ帯電装置の再帯電方法の他の
実施の形態について、図5及び図1を用いて説明する。
図5は、上記のスコロトロン帯電器による再帯電方法と
再帯電によるトナー像の帯電状態の他の実施の形態を示
す図である。本実施の形態のスコロトロン帯電器の構成
部材及びその組立方は、図2及び図3にて説明したもの
と同様であり、同一の機能、構造を有する部材には、同
一の符番を付した。
【0039】第1色目のYのスコロトロン帯電器11に
より感光体ドラム10が所定の帯電電位Vs3、例えば
−750Vに帯電され、続く露光、現像によりYのトナ
ー像T1が感光体ドラム10上に形成される。続く、2
色目のMのスコロトロン帯電器100による再帯電の
際、2色目のMのスコロトロン帯電器100の制御グリ
ッド106には、直流電圧E2(値Vs4)により、感
光体ドラム10の帯電電位Vs3の絶対値の値よりも、
絶対値が小さい値で極性が同一のVs4、例えば−60
0Vが印加されており、感光体ドラム10の帯電電位−
750Vに対し、鋸歯状電極板102に印加される交流
電源VAC1の交番電界の作用により、感光体ドラム1
0及びトナー像T1が値Vs4、即ち略−600Vに除
電される。
【0040】更に、2色目のMのスコロトロン帯電器1
00の制御グリッド105には、第1色目のYのスコロ
トロン帯電器11による帯電電位と等しい電圧の直流電
圧E1(値Vs3)により、感光体ドラム10の帯電電
位Vs4の絶対値の値よりも絶対値が大きく極性が同一
なVs3、即ち−750Vが印加されており、感光体ド
ラム10の帯電電位−600Vに対し、鋸歯状電極板1
01に印加される交流電源VAC1の交番電界(本実施
の形態ではマイナス側の印加電圧)の作用により、感光
体ドラム10及びトナー像T1が値Vs3、即ち略−7
50Vに帯電される。続いて、2色目の露光、現像によ
りMのトナー像T2が感光体ドラム10上に形成され
る。3色目、4色目のC、Kのスコロトロン帯電器10
0による再帯電も同様にして行われる。
【0041】上記の2色目以降の再帯電の際に、感光体
ドラム及びトナー像の帯電電位が等しく、均一に再帯電
される。
【0042】
【実施例】図1にて説明したカラー画像形成装置と、図
2〜図4にて説明した構造のスコロトロン帯電器及び再
帯電方法を用いて実験した。直径180mmで、幅は、
少なくとも、A4サイズ(297mm)まで対応できる
長さを有するもので、周速80mm/secで回転され
る感光体ドラム10を用い、第1色目のYのスコロトロ
ン帯電器11により感光体ドラム10を−700Vに帯
電させ、露光、現像によりYのトナー像T1を感光体ド
ラム10上に形成させる。続く、2色目のMのスコロト
ロン帯電器100の制御グリッド106には、感光体ド
ラム10の帯電電位−700Vの絶対値の値よりも、絶
対値が大きい値で極性が同一の−900Vを印加し、感
光体ドラム10の帯電電位−700Vに対し、鋸歯状電
極板102に共通の交流電源VAC1によりVp-p10
kVを印加し、感光体ドラム10及びトナー像T1の電
位を略−900Vに帯電する。制御グリッド106の有
効な制御性を保つよう鋸歯状電極板102側のサイドプ
レート103には制御グリッド106への印加電圧より
絶対値が小さい−700V(DC)を印加した。
【0043】更に、スコロトロン帯電器100の制御グ
リッド105に、−700Vを印加し、感光体ドラム1
0の帯電電位−900Vに対し、鋸歯状電極板101に
共通の交流電源VAC1によりVp-p10kVを印加
し、感光体ドラム10及びトナー像T1の電位を略−7
00Vに除電する。制御グリッド105の有効な制御性
を保つよう鋸歯状電極板101側のサイドプレート10
4には制御グリッド105への印加電圧より絶対値が小
さい−600V(DC)を印加した。続いて、2色目の
露光、現像によりMのトナー像T2を感光体ドラム10
上に形成させる。3色目、4色目のC、Kのスコロトロ
ン帯電器100による再帯電も同様にして行い、露光、
現像を行って実験した結果、帯電の均一性が得られ良好
なカラー画像を得ることが出来た。
【0044】
【発明の効果】請求項1によれば、1つのコロナ帯電装
置に、複数のコロナ放電電極と制御グリッドとを設ける
ことで、像形成体の帯電電位を複数段階で所定の電位に
するので、既に、像形成体上に形成されているトナー像
の部分の電位が、他の部分の電位と大きく異なることを
防止でき、像形成体上にトナー像を重ね合わせて形成し
た後、転写材に一括転写を行うカラー画像形成装置に対
応し、忠実な色再現のカラー画像形成が可能となる。ま
た、1つのコロナ帯電装置で、複数段階で所定の電位に
するので、複数のコロナ帯電装置を用いるよりも小型か
つ安価になる。
【0045】請求項2によれば、既に、像形成体上に形
成されているトナー像の部分の電位が、他の部分の電位
と大きく異なることを、より効果的に防止でき、像形成
体上にトナー像を重ね合わせて形成した後、転写材に一
括転写を行うカラー画像形成装置に対応し、より忠実な
色再現のカラー画像形成が可能となる。
【0046】請求項3によれば、とりわけ、カラー画像
形成装置としても小型化が必要な、複数のコロナ帯電装
置を用い、像形成体上にトナー像を重ね合わせて形成し
た後、転写材に一括転写を行うカラー画像形成装置に対
応し、コンパクトで、良好な帯電性能を得ることができ
る。
【0047】請求項4によれば、コロナ放電電極として
鋸歯状電極板を用いることにより、均一帯電が可能で、
オゾン発生量が少なく、かつ小型のコロナ帯電装置を用
いたカラー画像形成装置が可能となる。
【0048】請求項5によれば、上流側の制御グリッド
に印加される直流電圧(値Vs2)と下流側の制御グリ
ッドに印加される直流電圧(値Vs1)の絶対値の値の
比,|Vs2|/|Vs1|を1.5以下とすること
で、既に、像形成体上に形成されているトナー像の部分
の電位が、他の部分の電位と大きく異なることを、より
効果的に防止でき、像形成体上にトナー像を重ね合わせ
て形成した後、転写材に一括転写を行うカラー画像形成
装置に対応し、より忠実な色再現のカラー画像形成が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコロナ帯電装置を用いたカラー画像形
成装置の一実施の形態の断面構成図である。
【図2】コロナ帯電装置の一実施の形態を示す鋸歯状電
極板を用いたスコロトロン帯電器の断面構成図である。
【図3】スコロトロン帯電器の構成部材及びその組立方
を示す図である。
【図4】スコロトロン帯電器による再帯電方法と再帯電
によるトナー像の帯電状態を示す図である。
【図5】スコロトロン帯電器による再帯電方法と再帯電
によるトナー像の帯電状態の他の実施の形態を示す図で
ある。
【図6】均一な再帯電を示す図である。
【図7】トナー像の再帯電が高い場合を示す図である。
【図8】トナー像の再帯電が低い場合を示す図である。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 11,100 スコロトロン帯電器 12 露光装置 13 現像器 101,102 鋸歯状電極板 103,104 サイドプレート 105,106 制御グリッド 120 支持部材 VAC1 交流電源 E1,E2,E3,E4 直流電圧

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像形成体の周囲に、前記像形成体を所定
    電位に帯電させるコロナ帯電装置と、帯電された前記像
    形成体を露光し潜像を形成させる露光装置と、前記潜像
    をトナー現像する現像装置とを配設し、前記像形成体上
    に帯電、像露光及び現像を順次繰り返してトナー像を重
    ね合わせて形成した後、前記トナー像を転写材に一括し
    て転写するカラー画像形成装置において、前記コロナ帯
    電装置が、共通の交流電源に連結する上流側のコロナ放
    電電極と下流側のコロナ放電電極、前記上流側のコロナ
    放電電極に対応して設けられ、直流電圧が印加される上
    流側の制御電極、及び、前記下流側のコロナ放電電極に
    対応して設けられ、直流電圧が印加される下流側の制御
    電極、を有することを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記上流側の制御電極に、前記像形成体
    に与えられる前記所定電位より絶対値が大きく前記所定
    電位と同一極性の電位を与える直流電圧(Vs2)を印
    加し、前記下流側の制御電極に、前記像形成体に与えら
    れる前記所定電位と等しい電位を与える直流電圧(Vs
    1)を印加することを特徴とする請求項1に記載のカラ
    ー画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記カラー画像形成装置は、像形成体の
    周囲に、複数組のコロナ帯電装置と露光装置と現像装置
    とを配置し、前記像形成体の一回転中に、前記像形成体
    に対し前記コロナ帯電装置による帯電と前記露光装置に
    よる像露光と前記現像装置による現像とによるトナー像
    の形成を順次繰り返すことにより、前記像形成体上に前
    記トナー像を重ね合わせて形成後、転写材に一括して転
    写することを特徴とする請求項1または2に記載のカラ
    ー画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記コロナ放電電極が鋸歯状電極板であ
    ることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の
    カラー画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記直流電圧Vs2の絶対値と、前記直
    流電圧Vs1の絶対値との値の比、|Vs2|/|Vs
    1|が1.5以下であることを特徴とする請求項1〜4
    の何れか1項に記載のカラー画像形成装置。
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