JPH08337164A - マスタシリンダおよびリザーバの組立体 - Google Patents

マスタシリンダおよびリザーバの組立体

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JPH08337164A
JPH08337164A JP14484695A JP14484695A JPH08337164A JP H08337164 A JPH08337164 A JP H08337164A JP 14484695 A JP14484695 A JP 14484695A JP 14484695 A JP14484695 A JP 14484695A JP H08337164 A JPH08337164 A JP H08337164A
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Kazuhiro Kosugi
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】マスタシリンダのシリンダ体に、その上部外面
から突出する円筒状のボスが設けられ、シリンダ体に取
付けられるリザーバに設けられた補給筒がグロメットを
介して前記ボスに嵌合され、前記シリンダ体に摺動可能
に嵌合されるピストンの後退限を規制するピン部材が、
その一端を前記ボスの内端に臨ませてシリンダ体に嵌合
される、マスタシリンダおよびリザーバの組立体におい
て、補給筒およびボスに対するピン部材の配設位置の自
由度を大きくする。 【構成】補給筒171 の少なくともシリンダ体111
の端部内面に、ピン部材40の一端が入り込むことを阻
止する形状の作動液流通路461 を補給筒171の内面
との間に形成する規制部451 が連設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マスタシリンダのシリ
ンダ体に、その上部外面から突出する円筒状のボスが設
けられ、シリンダ体に取付けられるリザーバに設けられ
た補給筒がグロメットを介して前記ボスに嵌合され、前
記シリンダ体に摺動可能に嵌合されるピストンの後退限
を規制するピン部材が、その一端を前記ボスの内端に臨
ませてシリンダ体に嵌合される、マスタシリンダおよび
リザーバの組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる組立体は、たとえば特公昭
62−5821号公報等により既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ものでは、ピン部材のシリンダ体からの抜け出しを該ピ
ン部材の一端を補給筒の周壁端面に当接させることによ
り阻止するようにしており、ピン部材と補給筒すなわち
ボスとの相対位置が定まってしまい、ピン部材の配設位
置に制約が生じる。したがってタンデム型マスタシリン
ダにおいて一対のピストンのうち一方のピストンのスト
ローク変更に伴って、ピン部材の配設位置をたとえば3
mm程度のわずかな量だけ変更すると、ピン部材および
ボスの相対位置が定まっていることに起因して一対のボ
スの一方の位置をわずかに動かす必要が生じ、それに応
じてリザーバも新たに製作する必要が生じることにな
る。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、補給筒およびボスに対するピン部材の配設位
置の自由度を大きくし得るようにした、マスタシリンダ
およびリザーバの組立体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、マスタシリンダのシリンダ
体に、その上部外面から突出する円筒状のボスが設けら
れ、シリンダ体に取付けられるリザーバに設けられた補
給筒がグロメットを介して前記ボスに嵌合され、前記シ
リンダ体に摺動可能に嵌合されるピストンの後退限を規
制するピン部材が、その一端を前記ボスの内端に臨ませ
てシリンダ体に嵌合される、マスタシリンダおよびリザ
ーバの組立体において、補給筒の少なくともシリンダ体
側の端部内面に、ピン部材の一端が入り込むことを阻止
する形状の作動液流通路を補給筒の内面との間に形成す
る規制部が連設されることを特徴とする。
【0006】また請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載の発明の構成に加えて、前記規制部が、補給筒の軸
線に直交する平面内で十字状に形成されることを特徴と
する。
【0007】
【作用】上記請求項1記載の発明の構成によれば、補給
筒の内面および規制部間に形成される作動液流通路にピ
ン部材の一端が入り込むことはなく、シリンダ体から離
脱する方向へのピン部材の移動が補給筒の周壁端面およ
び規制部の少なくとも一方によって阻止されることにな
り、補給筒の直径に対応する範囲であればいずれの位置
にピン部材が配設されてもよいことになる。
【0008】また上記請求項2記載の発明の構成によれ
ば、規制部が十字状に形成されることにより、規制部に
よる補給筒の補強効果を高めることができる。
【0009】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。
【0010】図1ないし図4は本発明の第1実施例を示
すものであり、図1はマスタシリンダおよびリザーバの
組立体の一部切欠き縦断側面図、図2は図1の要部拡大
図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図2の4−4
線断面図である。
【0011】先ず図1において、タンデム型であるマス
タシリンダM1 のシリンダ体111における上部には、
円筒状に形成される前部ボス121 および後部ボス13
1 がシリンダ体111 の軸線方向に間隔をあけた位置で
上方に突出するようにして一体に設けられるとともに、
両ボス121 ,131 間の中間部で上方に突出する平板
状の連結腕141 が一体に設けられる。
【0012】このマスタシリンダM1 には、合成樹脂か
ら成るリザーバR1 が取付られるものであり、該リザー
バR1 の下部には、前記シリンダ体111 の前部および
後部ボス121 ,131 にグロメット15,16を介し
てそれぞれ嵌合される円筒状の前部および後部補給筒1
1 ,181 と、前記シリンダ体111 の連結腕14 1
にその側方で当接する平板状の連結腕191 とが一体に
設けられ、連結腕19 1 は連結腕141 にボルト20に
よって締着される。
【0013】シリンダ体111 には、該シリンダ体11
1 の前端壁との間に前部液圧室21 1 を形成する前部ピ
ストン221 と、該前部ピストン221 との間に後部液
圧室231 を形成する後部ピストン241 とが摺動可能
に嵌合される。またシリンダ体111 には、前部液圧室
211 に通じる前部出力ポート251 と、後部液圧室2
1 に通じる後部出力ポート(図示せず)とが設けられ
る。さらに前部液圧室211 には前部ピストン221
後方側に付勢する前部戻しばね261 が収納され、後部
液圧室231 で前部ピストン221 および後部ピストン
241 間には後部ピストン241 をその後方側に向けて
付勢する戻しばね271 が縮設される。
【0014】図2および図3を併せて参照して、前部ピ
ストン221 は、前後一対のピストン部22a,22b
がロッド部22cを介して一体に連設されて成るもので
あり、前方側のピストン部22aには、該ピストン部2
2aを前後に貫通する複数の補給孔281 …が穿設さ
れ、それらの補給孔281 …を前方側から覆う環状のス
ペーサ29と、補給孔281 …側から前部液圧室211
側への作動液の流入を許容してシリンダ体111 の内面
に摺接するカップシール301 とがピストン部22aの
前面側に装着される。また後方側のピストン部22bに
はシリンダ体11 1 の内面に摺接するカップシール31
1 が装着される。
【0015】前部ピストン221 およびシリンダ体11
1 間で前後一対のピストン部22a,22b間には補給
液室321 が環状に形成されており、この補給液室32
1 に常時通じて前部ボス121 内に開口する補給ポート
33がシリンダ体111 に穿設され、リザーバR1 の前
部補給筒171 から補給される作動液が補給液室32 1
に供給されることになる。
【0016】前部ピストン221 には、該前部ピストン
221 が後退限位置に戻ったときに前部液圧室211
よび補給液室321 間を連通させる中心型のリリーフ弁
35が設けられる。このリリーフ弁35は、前部ピスト
ン221 の前端部に同軸に装着される弁函36と、補給
液室321 に通じて前部ピストン221 のピストン部2
2aに同軸に穿設されるとともに弁函36内で前記ピス
トン部22aの前端部に開口する弁孔37と、弁孔37
の前端開口部を閉鎖可能として弁函36内に前後動可能
に収納される弁体38と、弁体38を後方すなわち弁孔
37の閉鎖方向に付勢するばね力を発揮して弁函36内
に収納される弁ばね39と、前部ピストン221 が後退
限にあるときには弁体38を弁ばね39のばね付勢力に
抗して前進位置に保持するが前部ピストン221 の前進
時には弁ばね39による弁体38の後退動作すなわち閉
弁動作を許容する開弁棒40とを備える。
【0017】前部ピストン221 のロッド部22cに
は、該ロッド部22cの軸方向に長い長孔41が設けら
れ、該長孔41の両端は補給液室321 に連通される。
開弁棒40は、その両端をシリンダ体111 で支持され
て長孔41に挿通されており、弁体38に連設されて弁
孔37に挿通されるロッド42の後端が開弁棒40に当
接される。
【0018】このようなリリーフ弁35によれば、前部
ピストン221 が後退限に在るときには開弁棒40でロ
ッド42が押圧されることにより弁体38が弁孔37を
開放する位置となって開弁し、補給液室321 からの補
給液を前部液圧室211 に補給可能となる。また前部ピ
ストン221 が後退限から前進すると、開弁棒40が長
孔41内の後方に位置するように前部ピストン221
対して相対移動することにより、弁体38が弁ばね39
のばね力により弁孔37を閉鎖する位置まで移動し、補
給液室321 および前部液圧室211 間が遮断される。
【0019】ところで、開弁棒40は、前部ピストン2
1 の後退限を規制するピン部材としての機能を果すも
のであり、シリンダ体111 には、前部ボス121 の内
端に開口してシリンダ体111 の側壁を貫通する支持孔
43と、該支持孔43と同軸にして袋孔に形成される支
持孔44とが穿設されており、開弁棒40は、その一端
部を前部ボス121 の内端部に臨ませるようにして支持
孔43,44に嵌合される。
【0020】図4を併せて参照して、支持孔43,44
に嵌合された状態に在る開弁棒40のシリンダ体111
からの離脱を阻止するために、リザーバR1 における前
部補給筒171 のシリンダ体111 側の端部内面には、
該前部補給筒171 の一直径線に沿って延びる規制部4
1 が連設されており、該規制部451 の両側には前部
補給筒171 の内面との間に作動液流通路461 ,46
1 が形成される。しかも前部補給筒171 の内面と規制
部451 との間の最大間隔W(図4参照)は、開弁棒4
0の直径D(図3参照)よりも小さく設定されており、
これにより、作動液流通路461 ,461 は開弁棒40
の一端がそれらの流通路461 ,461内に入り込むこ
とを阻止する形状に形成されることになる。
【0021】再び図1において、後部ピストン241
は、シリンダ体111 の後端部に嵌着された軸受部材4
1 で摺動自在に支承されるピストンロッド481 が同
軸にかつ一体に連設される。而して後部ピストン241
と軸受部材471 との間には環状の補給液室491 が画
成される。一方、補給液室491 よりも前方位置で後部
ピストン241 の外周には補給液室491 から後部液圧
室231 への作動液の流通を許容するカップシール50
1 が装着されており、後部ピストン241 には、補給液
室491 をカップシール501 の背面に連通させる複数
の補給孔511…が穿設される。またシリンダ体111
には、補給液室491 に常時通じて後部ボス131 内に
開口する補給ポート52が穿設されており、リザーバR
1 の後部補給筒181 から補給される作動液が補給液室
491 に供給されることになる。
【0022】後部ピストン241 には、補給液室491
および後部液圧室231 間に介在される中心型のリリー
フ弁53が設けられており、このリリーフ弁53は、前
部ピストン221 に設けられたリリーフ弁35と基本的
に同一の構成を有するので詳細な説明を省略するが、リ
リーフ弁53の構成要素である開弁棒54は、後部ピス
トン241 に設けられた長孔55に挿通され、ピストン
ロッド481 を囲繞する支持リング56で開弁棒54の
両端が支持される。しかも後部ピストン241および支
持リング56間には、明瞭には図示されないがばねが縮
設されており、そのばね力により支持リング56は軸受
部材471 で受けられる方向に付勢されている。すなわ
ち支持リング56は、軸受部材471 に当接した位置に
固定的に配置されるものであり、実質的には固定位置に
在る。
【0023】さらに前部および後部ピストン221 ,2
1 間にはそれらのピストン221,241 間の最大間
隔を規制する最大間隔規制手段571 が設けられる。
【0024】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると、ピストンロッド481 に操作力を加えて後部ピス
トン241 を前進作動させると、リリーフ弁53が閉弁
するとともに後部戻しばね271 を介して前部ピストン
221 に前進方向の押圧力が作用し、前部ピストン22
1 の前進作動に伴ってリリーフ弁35が閉弁して前部液
圧室211 に液圧が発生する。次いで後部ピストン24
1 の更なる前進作動に応じて後部液圧室231 に液圧が
発生し、両液圧室211 ,231 の発生液圧がブレーキ
液圧として図示しない車輪ブレーキに供給されることに
なる。
【0025】ピストンロッド481 への操作力作用を解
除すると、両戻しばね261 ,27 1 のばね力により前
部および後部ピストン221 ,241 は後退作動せしめ
られる。而して前部ピストン221 の後退限は開弁棒4
0によって定まり、また後部ピストン241 の後退限は
支持リング56によって定まる。
【0026】ところで、開弁棒40は、その一端部を前
部ボス121 の内端部に臨ませてシリンダ体111 に嵌
合されるものであり、該開弁棒40のシリンダ体111
からの離脱は前部ボス121 にグロメット15を介して
嵌合される前部補給筒171により阻止されるのである
が、前部補給筒171 のシリンダ体111 側の端部内面
には作動液流通路461 ,461 を前部補給筒171
内面との間に形成する規制部451 が連設されており、
作動液流通路461 ,461 は、開弁棒40の一端部が
それらの流通路461 ,461 内に入り込むことを阻止
する形状に形成されている。すなわちシリンダ体111
から離脱する方向への開弁棒40の移動が補給筒171
の周壁端面および規制部451 の少なくとも一方によっ
て阻止されることになる。したがって前部補給筒171
の直径に対応する範囲であればいずれの位置に開弁棒4
0が配設されても開弁棒40のシリンダ体111 からの
離脱を阻止することができ、前部補給筒171 および前
部ボス121 に対する開弁棒40の配設位置の自由度を
大きくすることが可能となる。この結果、両ピストン2
1 ,24のうち前部ピストン221 のストロークを変
更しても、そのストローク変更に伴なう開弁棒40の移
動が前部ボス121 内に限定される限り、両ボス1
1 ,131 間の距離を変更する必要はなく、したがっ
てリザーバR1 を新たに製作する必要もない。
【0027】図5は第1実施例の変形例を示すものであ
り、前部補給筒171 に設けられる規制部451 が、前
部補給筒171 のシリンダ体111 側の端部から前部補
給筒171 の軸線に沿って比較的長い距離にわたって設
けられていてもよい。
【0028】図6は本発明の第2実施例を示すものであ
り、上記実施例に対応する部分には同一の参照符号の説
明を付す。
【0029】前部補給筒171 のシリンダ体111 側の
端部内面には、該補給筒171 の軸線に直交する平面内
で十字状に形成される規制部452 が連設され、該規制
部452 および前部補給筒171 の内面間には4つの作
動液流通路462 ,462 …が形成される。しかも各作
動液流通路462 ,462 …は開弁棒40(第1実施例
参照)の一端がそれらの流通路462 ,462 …内に入
り込むことを阻止する形状に形成されている。
【0030】この第2実施例によれば、上記第1実施例
と同様の効果を奏した上に、規制部452 が十字状に形
成されることにより、該規制部452 に補強リブとして
の機能を果たさせることができ、前部補給筒171 の半
径方向に沿う強度を向上することができる。これにより
リザーバのマスタシリンダへの組付時に前部補給筒17
1 が変形したり、初期の作動液充填直前に空気抜きのた
めに行なう真空引き時に前部補給筒171 の少なくとも
シリンダ体111 側の端部が内方側に変形してリザーバ
がマスタシリンダから抜け易くなることを防止すること
ができる。
【0031】図7は本発明の第3実施例を示すものであ
り、タンデム型マスタシリンダM2のシリンダ体112
における上部には、円筒状である前部および後部ボス1
2,132 と、平板状の連結腕142 とが一体に設け
られ、合成樹脂製のリザーバR2 には、前部および後部
ボス122 ,132 にグロメット15,16を介してそ
れぞれ嵌合される円筒状の前部および後部補給筒1
2 ,182 と、前記連結腕142 にボルト20によっ
て締着される連結腕192 とが一体に設けられる。
【0032】シリンダ体112 には、前部出力ポート2
2 に通じるとともに前部戻しばね262 が収納される
前部液圧室212 に前面を臨ませる前部ピストン222
と、後部戻しばね272 を収納させた後部液圧室232
を前部ピストン222 との間に形成する後部ピストン2
2 とが摺動可能に嵌合される。
【0033】前部ピストン222 およびシリンダ体11
2 間には環状の補給液室322 が形成されており、該補
給液室322 よりも前方側で前部ピストン221 に補給
液室322 に通じる複数の補給孔282 …が穿設され、
それらの補給孔282 …の前方側で前部ピストン222
には、シリンダ体112 の内面に摺接するカップシール
302 が装着される。また補給液室322 よりも後方側
で前部ピストン222にはシリンダ体111 の内面に摺
接するカップシール312 が装着される。
【0034】シリンダ体112 には、前記補給液室32
2 に常時通じる補給ポート(図示せず)と、前部ピスト
ン222 が後退したときに前部液圧室212 に通じるリ
リーフポート58とが、前部ボス122 内に開口するよ
うにして穿設される。
【0035】後部ピストン242 には、シリンダ体11
2 の後端部に嵌着された軸受部材472 で摺動自在に支
承されるピストンロッド482 が同軸に連設され、後部
ピストン241 と軸受部材472 との間には環状の補給
液室492 が画成される。この補給液室492 よりも前
方位置で後部ピストン242 の外周にはカップシール5
2 が装着されており、後部ピストン242 には、補給
液室492 をカップシール502 の背面に連通させる複
数の補給孔512 …が穿設される。
【0036】またシリンダ体112 には、補給液室49
2 に常時通じる補給ポート59と、後部ピストン242
が後退したときに後部液圧室232 に通じるリリーフポ
ート60とが、後部ボス132 内に開口するようにして
穿設される。
【0037】さらに前部ピストン222 および後部ピス
トン242 間にはそれらのピストン222 ,242 間の
最大間隔を規制する最大間隔規制手段572 が設けられ
る。
【0038】ところで、後部ピストン242 の後退限は
軸受部材472 で規制されるのであるが、前部ピストン
222 の後退限は、一端を前部ボス122 の内端部に臨
ませるようにしてシリンダ体112 に嵌合されるピン部
材としてのストッパピン61の他端が、補給液室322
の前端側で前部ピストン222 に係合することにより規
制される。而してストッパピン61のシリンダ体112
からの離脱を阻止するために、リザーバR2 における前
部補給筒172 の少なくともシリンダ体112側の端部
には、前部補給筒172 の一直径線に沿う規制部451
あるいは十字状の規制部452 が設けられる。
【0039】この第3実施例によっても、前部補給筒1
2 および前部ボス122 に対するストッパピン61の
配設位置の自由度を大きくすることが可能となる。
【0040】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0041】たとえば本発明は、タンデム型のマスタシ
リンダに限らず、出力ポートが単一であるマスタシリン
ダにも適用可能である。
【0042】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、補給筒の少なくともシリンダ体側の端部内面に、ピ
ン部材の一端が入り込むことを阻止する形状の作動液流
通路を補給筒の内面との間に形成する規制部が連設され
るので、補給筒の直径に対応する範囲であればいずれの
位置にピン部材が配設されてもピン部材のシリンダ体か
らの離脱を確実に阻止することができ、補給筒およびボ
スに対するピン部材の配設位置の自由度を大きくするこ
とができる。
【0043】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、前記規制部が補給筒
の軸線に直交する平面内で十字状に形成されるので、規
制部による補給筒の補強効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のマスタシリンダおよびリザーバの
組立体の一部切欠き縦断側面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】図2の4−4線断面図である。
【図5】第1実施例の変形例の図2に対応する断面図で
ある。
【図6】第2実施例の図4に対応した断面図である。
【図7】第3実施例の図1に対応した一部切欠き縦断側
面図である。
【符号の説明】
111 ,112 ・・・シリンダ体 121 ,122 ・・・ボス 15・・・グロメット 171 ,172 ・・・補給筒 221 ,222 ・・・ピストン 40・・・ピン部材としての開弁棒 451 ,452 ・・・規制部 461 ,462 ・・・作動液流通路 61・・・ピン部材としてのストッパピン M1 ,M2 ・・・マスタシリンダ R1 ,R2 ・・・リザーバ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスタシリンダ(M1 ,M2 )のシリン
    ダ体(111 ,11 2 )に、その上部外面から突出する
    円筒状のボス(121 ,122 )が設けられ、シリンダ
    体(111 ,112 )に取付けられるリザーバ(R1
    2 )に設けられた補給筒(171 ,172 )がグロメ
    ット(15)を介して前記ボス(12 1 ,122 )に嵌
    合され、前記シリンダ体(111 ,112 )に摺動可能
    に嵌合されるピストン(221 ,222 )の後退限を規
    制するピン部材(40,61)が、その一端を前記ボス
    (121 ,122 )の内端部に臨ませてシリンダ体(1
    1 ,112 )に嵌合される、マスタシリンダおよびリ
    ザーバの組立体において、補給筒(171 ,172 )の
    少なくともシリンダ体(111 ,112 )側の端部内面
    に、ピン部材(40,61)の一端が入り込むことを阻
    止する形状の作動液流通路(461 ,462 )を補給筒
    (171 ,172 )の内面との間に形成する規制部(4
    1 ,452 )が連設されることを特徴とするマスタシ
    リンダおよびリザーバの組立体。
  2. 【請求項2】 前記規制部(452 )が、補給筒(17
    1 ,172 )の軸線に直交する平面内で十字状に形成さ
    れることを特徴とする請求項1記載のマスタシリンダお
    よびリザーバの組立体。
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