JPH0541099Y2 - - Google Patents

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JPH0541099Y2
JPH0541099Y2 JP2926990U JP2926990U JPH0541099Y2 JP H0541099 Y2 JPH0541099 Y2 JP H0541099Y2 JP 2926990 U JP2926990 U JP 2926990U JP 2926990 U JP2926990 U JP 2926990U JP H0541099 Y2 JPH0541099 Y2 JP H0541099Y2
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piston
hole
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cylinder
cylinder hole
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、車両のブレーキやクラツチを液圧で
作動する液圧マスタシリンダに係り、詳しくは、
シリンダボデイに装置される作動ピストン等の組
付け性を向上しつつ、シリンダボデイの軽量及び
コンパクト化を図つたセンタバルブ型の液圧マス
タシリンダに関する。
〔従来の技術〕
作動ピストンにバルブステムを挿通配置したセ
ンタバルブ型の液圧マスタシリンダとして、例え
ば特開昭62−8854号公報に示されるものがある。
この液圧マスタシリンダは、シリンダボデイに形
成されたシリンダ孔内に、一対の液圧発生機構を
備えるタンデム型で、各液圧発生機構は、有底円
筒状のシリンダ孔に移動可能に内挿される作動ピ
ストンを持ち、各作動ピストンのシリンダ孔底部
側に液圧室が、また作動ピストンのシリンダ孔開
口部側に給油室がそれぞれ画成される。
作動ピストンの中心軸上には、前後の液圧室と
給油室を連通するバルブ孔と、バルブステムが挿
通されるステム孔とが形成され、バルブステムの
一端に装着されたバルブシールは、それぞれ液圧
室に突出配置される。ステム孔に連続して各作動
ピストンに形成された半径方向のガイド孔には、
作動ピストンの移動を許容し且つ作動ピストンの
ステム孔からガイド孔に突出するバルブステムの
他端を支承して、バルブステムの後退限を規制す
るガイドピンが貫挿して設けられ、非作動時に
は、バルブステムと、液圧室に縮設したリターン
スプリングの弾発力にて、シリンダ孔の開口部方
向へ付勢される作動ピストンとがガイドピンに当
接して、双方の後退限が規制されるようになつて
いる。
このように構成される液圧マスタシリンダは、
液圧発生時に、作動ピストンがシリンダ孔の底部
側へ移動すると、バルブシールが作動ピストン前
端のシール面に着座してバルブ孔を閉塞し、給油
室と液圧室との連通が遮断される。バルブステム
は、バルブシールがシール面に着座した状態で、
作動ピストンと共に液圧室側へ移動し、密閉され
た液圧室を縮小しながら液圧室に液圧を発生す
る。
また、上述の制動作用が解除されると、作動ピ
ストンが、液圧室に縮設したリターンスプリング
の弾発力を受けて、バルブステムと共にシリンダ
孔の開口部方向へ移動して行き、次にバルブステ
ムの他端がストツパピンに当接すると、バルブシ
ールが作動ピストンのシール面から離れてバルブ
孔が開かれ、給油室内の作動液が、作動ピストン
の後退に連れて液圧室へ補給されて行き、シリン
ダ孔の開口部方向へ移動を続ける作動ピストンが
ストツパピンと当接して後退限が規制される。
〔考案が解決しようとする課題〕
このような構成にあつては、ストツパピンを取
付ける場合に、一次側では閉塞部材や保持部材等
の部品を用いるため、部品点数が増加して製品コ
ストが嵩み、一方二次側では、シリンダ孔に作動
ピストンを差込む場合に、ガイド孔の周方向の向
きを、シリンダボデイの外部から差込まれるスト
ツパピンに合わせ煩雑に設定しなければならず、
しかもシリンダボデイには、ストツパピンを取付
けるためのねじ孔を形成する工程を必要とする。
また、シリンダ孔の長さとして、シリンダ孔に
内挿される構成部品に作動ピストンのストローク
が加えられるため、必然的にシリンダボデイ長さ
が長くなり、殊に上述の如き複数の作動ピストン
を持つタンデム型では、シリンダボデイの長大化
が避けられない。
そこで本考案は、シリンダボデイのコンパクト
化を図り、組付け性と経済性に優れたセンタバル
ブ型の車両用液圧マスタシリンダを提供すること
を目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上述の目的を達成するため、第1考案では、シ
リンダ孔に移動可能に内挿される液圧発生用の作
動ピストンに軸方向のステム孔を形成し、該ステ
ム孔にバルブステムを挿通して、バルブステムの
一端に装着されるバルブシールを、シリンダ孔に
画成される液圧室に突出配置し、前記作動ピスト
ンに半径方向のガイド孔をステム孔に連続して設
け、該ガイド孔に、作動ピストンの移動を許容し
且つ前記ステム孔からガイド孔に突出するバルブ
ステムの他端を支承して、バルブステムの後退限
を規制するストツパピンを貫挿させたセンタバル
ブ型車両用液圧マスタシリンダにおいて、前記作
動ピストンに、環状のアウタピストンをシリンダ
軸方向へ移動可能に外装して、該アウタピストン
に前記ガイド孔へ貫挿されるストツパピンを固設
し、このアウタピストンと作動ピストンとの間に
戻しスプリングを縮設して、アウタピストンをシ
リンダ孔の開口部方向へ付勢し、該シリンダ孔の
開口部側に、アウタピストンの後退限を規制する
抜止め部材を係着すると共に、シリンダ孔の底部
側に配設された作動ピストン弾発用のリターンス
プリングにてシリンダ孔の開口部方向へ付勢され
る作動ピストンを、アウタピストンに係合させて
作動ピストンの後退限を規制し、更に作動ピスト
ンが、液圧発生時にこの後退限位置からシリンダ
孔の底部側へ移動した際に、作動ピストンがアウ
タピストンと当接するまでの長さを、作動ピスト
ンのストロークよりも小さく設定している。
また第2考案では、シリンダ孔に移動可能に内
挿される液圧発生用の作動ピストンに軸方向のス
テム孔を形成し、該ステム孔にバルブステムを挿
通して、バルブステムの一端に装着されるバルブ
シールを、シリンダ孔に画成される液圧室に突出
配置し、前記作動ピストンの中間部に形成される
小径軸部に、半径方向のガイド孔をステム孔に連
続して設け、該ガイド孔に、作動ピストンの移動
を許容し且つ前記ステム孔からガイド孔に突出す
るバルブステムの他端を支承して、バルブステム
の後退限を規制するストツパピンを貫挿したセン
タバルブ型車両用液圧マスタシリンダにおいて、
前記作動ピストンを前部側分割体と後部側分割体
とを連結した2分割構成とし、前記小径軸部に環
状のアウタピストンをシリンダ軸方向へ移動可能
に外挿して、該アウタピストンに前記ガイド孔へ
貫挿されるストツパピンを固設し、このアウタピ
ストンと作動ピストンとの間に戻しスプリングを
縮設して、アウタピストンをシリンダ孔の開口部
方向へ付勢し、該アウタピストンの外周にOリン
グ等の係止部材を装着し、前記シリンダ孔には、
この係止部材を収容して、前記戻しスプリングに
付勢されるアウタピストンの後退限を規制し且つ
このアウタピストンを後退限よりもシリンダ底部
側へは移動を許容する係合凹部を形成すると共
に、シリンダ孔の底部側に配設された作動ピスト
ン弾発用のリターンスプリングにてシリンダ孔の
開口部方向へ付勢される作動ピストンを、アウタ
ピストンに係合させて作動ピストンの後退限を規
制し、更に作動ピストンが、液圧発生時にこの後
退限位置からシリンダ孔の底部側へ移動した際
に、作動ピストンがアウタピストンと当接するま
での長さを、作動ピストンのストロークよりも小
さく設定している。
更に第3考案では、シリンダ孔に移動可能に内
挿される液圧発生用の作動ピストンに軸方向のス
テム孔を形成し、該ステム孔にバルブステムを挿
通して、バルブステムの一端に装着されるバルブ
シールを、シリンダ孔に画成される液圧室に突出
配置し、前記作動ピストンの中間部に形成される
小径軸部に、半径方向のガイド孔をステム孔に連
続して設け、該ガイド孔に、作動ピストンの移動
を許容し且つ前記ステム孔からガイド孔に突出す
るバルブステムの他端を支承して、バルブステム
の後退限を規制するストツパピンを貫挿したセン
タバルブ型車両用液圧マスタシリンダにおいて、
前記作動ピストンを前部側分割体と後部側分割体
とを連結した2分割構成とし、前記小径軸部に環
状のアウタピストンを外挿して両ピストン半体を
連結し、該アウタピストンに前記ガイド孔へ貫挿
されるストツパピンを固設すると共に、このアウ
タピストンを、Oリング等の係止部材にて前記シ
リンダ孔に固定し、該アウタピストンに、シリン
ダ孔の底部側に配設された作動ピストン弾発用の
リターンスプリングにてシリンダ孔の開口部方向
へ付勢される作動ピストンを支承させて、作動ピ
ストンの後退限を規制している。
また、第4考案では、シリンダ孔の開口部側に
一次用の液圧発生機構を、該シリンダ孔の底部側
に二次用の液圧発生機構を配設して、両液圧発生
機構の間に第1液圧室を、二次用の液圧発生機構
とシリンダ孔の底部との間に第2液圧室をそれぞ
れ画成し、各液圧発生機構に、前記シリンダ孔に
移動可能に内挿される作動ピストンと、該作動ピ
ストンに形成された軸方向のステム孔に挿通さ
れ、一端に装着されたバルブシールをそれぞれの
液圧室に突出させたバルブステムと、前記ステム
孔に連続して作動ピストンに形成された半径方向
のガイド孔に挿通されるストツパピンとを備え、
前記シリンダ孔に、それぞれの液圧発生機構とリ
ザーバとを連通する連通路を開口して設けたタン
デム式のセンタバルブ型車両用液圧マスタシリン
ダにおいて、前記一次用液圧発生機構を、作動ピ
ストンに環状のアウタピストンをシリンダ軸方向
へ移動可能に外装して、該アウタピストンに、前
記ガイド孔へ貫挿されるストツパピンと、前記作
動ピストンに設けられた前部側カツプシールと共
にシリンダ孔を液密に摺動する後部側カツプシー
ルとを装着し、このアウタピストンと作動ピスト
ンとの間に戻しスプリングを縮設して、アウタピ
ストンをシリンダ孔の開口部方向へ付勢し、該シ
リンダ孔の開口部側に、アウタピストンの後退限
を規制する抜止め部材を係着すると共に、シリン
ダ孔の底部側に配設されたリターンスプリングに
てシリンダ孔の開口部方向へ付勢される作動ピス
トンを、アウタピストンに係合させて作動ピスト
ンの後退限を規制する構成とし、更に液圧発生時
に、前記アウタピストンの後部側カツプシール
が、この後退限位置から前記連通路へ到達するま
でのストロークをEに、同じくこの作動ピストン
が、二次用液圧発生機構の作動ピストンに当接す
るまでのストロークをAに、また二次用液圧発生
機構の作動ピストンが、前記シリンダ孔の底部に
当接するまでのストロークをBに、更に一次用液
圧発生機構の作動ピストンが、前記アウタピスト
ンと当接するまでのクリアランスをCとした場合
に、E=A+B−Cの関係となるように、前記一
次用液圧発生機構の後部側カツプシールの位置を
設定している。
〔作用〕
これら各考案では、シリンダ孔に内挿される構
成部品が予めユニツトとして組付けられ、シリン
ダ孔へユニツト状態で挿込まれる。アウタピスト
ンには、ストツパピンが一体に組付けされている
ため、シリンダ孔への差込みに周方向の限定がな
い。
係止部材は、第2及び第3考案で、シリンダ孔
へ圧縮しながら差込まれ、係合凹部で拡開して係
合する。各考案において制動作用が行なわれる
と、作動ピストンがシリンダ孔の底部側へ移動し
て、液圧室に液圧を発生する。アウタピストンを
固定しない第1及び第2考案では、先ず作動ピス
トンが移動し、次に作動ピストンがアウタピスト
ンと係合して、両ピストンがシリンダ孔の底部側
へ一体に移動する。またタンデム式の第4考案で
は、一次及び二次用液圧発生機構の作動ピストン
とアウタピストンとが、それぞれ同様の作用を行
なう。
更に、第1考案では、作動ピストンの移動開始
から、作動ピストンがアウタピストンと当接する
までの長さがシリンダ孔の短縮長さとなり、また
第4考案では、クリアランスC分の長さがシリン
ダボデイの短縮長さとなる。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。
液圧マスタシリンダ1は、シリンダボデイ2に
穿設された有底円筒状のシリンダ孔3内に、一次
用の液圧発生機構4と二次用の液圧発生機構5と
を備えるタンデム型で、負圧倍力装置6の前部に
連結されるシリンダボデイ2は、上部に補助油槽
7が一体に設けられ、該補助油槽7に、作動液を
貯留する合成樹脂製のリザーバ8がクランプ9を
用いて嵌着されている。
一次用の液圧発生機構4は、シリンダ孔3内に
液密且つ移動可能に内挿される第1作動ピストン
40と、二の作動ピン40のステム孔40dに挿
通される第1バルブステム41と、同じく作動ピ
ストン40に外挿される環状の第1アウタピスト
ン42とを持つており、また二次用の液圧発生機
構5も同様に、第2作動ピストン50と、ステム
孔50eに挿通される第2バルブステム51と、
環状の第2アウタピストン52とを持つている。
第1、第2作動ピストン40,50が内挿され
るシリンダ孔3には、両作動ピストン40,50
の間に第1液圧室43が、また二次側の作動ピス
トン50とシリンダ孔3の底部との間に第2液圧
室53がそれぞれ画成される。両液圧室43,5
3には、作動ピストン40,50をシリンダ孔3
の開口部方向へ付勢する第1、第2リターンスプ
リング10,11が縮設され、またこれら液圧室
43,53に形成される出力ポート44,54に
は、ブレーキやクラツチに連結される2系統のホ
ースが接続される。
上記第1、第2作動ピストン40,50は、第
1液圧室43内に配設されるバルブケース45と
連結ボルト12とリテーナ13とで、それぞれ別
個に前進または後退可能に連結されており、シリ
ンダ孔3を液密に摺動する前後部のカツプシール
14a,14bの間に、第1給油室46と第2給
油室56が形成され、第1給油室46は、第1連
通路15a,15bと第1区画室7aを介して、
また第2給油室56は、第2連通路16と第2区
画室7bを介して、それぞれリザーバ8と連通し
ている。
一次側の第1作動ピストン40は、前部外周に
大径のフランジ40aを持ち、後部に小径軸部4
0bを持つている。小径軸部40bには、上述の
アウタピストン42が移動可能に外挿され、また
小径軸部40bの後端に開口する嵌合穴40cに
は、負圧倍力装置6のプツシユロツド6aが突出
配置される。
第1作動ピストン40の中心軸上には、第1バ
ルブステム41が挿通されるステム孔40dと、
第1液圧室43及び第1給油室46とを連通する
複数のバルブ孔40eとが、前端のシール面40
hに開口して設けられ、また小径軸部40bに
は、このステム孔40dとバルブ孔40eとに連
続するスリツト状のガイド孔40fが、第1作動
ピストン40の半径方向に貫通して設けられてい
る。
第1バルブステム41は、一端に装着したバル
ブシール41aを、第1作動ピストン40の先端
で第1リターンスプリング10の一端を支承する
前述のバルブケース45内に突出させてバルブ孔
40eに挿通され、バルブシール41aとバルブ
ケース45との間に縮設されるバルブスプリング
17にて、シリンダ孔3の開口部方向へ付勢され
る。
一次側の第1アウタピストン42は、円筒部4
2aの後端外周に、前記カツプシール14bが嵌
合されるシール溝42bと、第1作動ピストン4
0のフランジ40aと共にシリンダ孔3を摺動す
る大径のフランジ42cとを持つており、円筒部
42aには、ピン孔42d,42dが半径方向に
穿設されている。
このように形成される第1アウタピストン42
は、円筒部42aの先端と第1作動ピストン40
のフランジ40aとの間に、第1戻しスプリング
18を縮設して、第1作動ピストン40の小径軸
部40bに外装され、ガイド孔40fと位置合わ
せしたピン孔42d,42dに、前記ガイド孔4
0fに貫挿される第1ストツパピン19を嵌合し
て、第1作動ピストン40の軸方向へ移動可能に
且つ周方向へ回動不能に連結される。
一方、二次側の第2作動ピストン50は、中間
部を半径方向に切断して2分割された前部側分割
体50aと後部側分割体50bとからなつてい
る。前部側分割体50aは、前部外周に大径のフ
ランジ50cを持ち、後部に小径軸部50dを持
つている。前部側分割体50aの中心軸上には、
第2バルブステム51が挿通されるステム孔50
eと、第2液圧室53及び第2給油室56とを連
通する複数のバルブ孔50fとが、前端のシール
面50mに開口して設けられ、また小径軸部50
dには、ステム孔50eとバルブ孔50fとに連
続するスリツト状のガイド孔50gが、第2作動
ピストン50の半径方向に貫通して設けられてい
る。
第2バルブステム51は、先端に装着したバル
ブシール51aを、第2作動ピストン50の先端
で第2リターンスプリング11の一端を支承する
バルブケース55内に突出させてステム孔50e
に挿通され、バルブシール51aとバルブケース
55との間に縮設されるバルブスプリング20に
て、シリンダ孔3の開口部方向へ付勢される。
また、後部側分割体50bは、外周に前記カツ
プシール14bが嵌合されるシール溝50hと、
前部側分割体50aのフランジ50cと共にシリ
ンダ孔3を摺動するフランジ50iとが周設さ
れ、更に先端面と後端面に嵌合穴50jとボルト
収容穴50kとが凹設されている。両分割体50
a,50bは、前部側分割体50aの小径軸部5
0dに、第2戻しスプリング21と第2アウタピ
ストン52とを外装し、小径軸部50dの後端を
後部側分割体50bの嵌合穴50jに圧入して一
体化される。
二次側の第2アウタピストン52は、円筒部5
2aの外周に大径のフランジ52bを持ち、該フ
ランジ52bの外周にシール溝52cが凹設され
ると共に、円筒部52aに、ピン孔52d,52
dは半径方向に穿設されており、第2アウタピス
トン52は、シール溝52cにOリング22を嵌
着して、上述の如く、第2作動ピストン50の両
分割体50a,50bを嵌合連結する前に小径軸
部50dに外装され、ガイド孔50gと位置合わ
せしたピン孔52d,52dに、上記ガイド孔5
0gへ貫挿される第2ストツパピン23を嵌合し
て、第2作動ピストン50の軸方向へ移動可能に
且つ周方向へ回動不能に連結される。
シリンダ孔3には、前記補助油槽7の第1区画
室7aの略下方位置に、上述のOリング22を収
容する係合凹部24が周設されている。この係合
凹部24は、Oリング22を収容して、第2戻し
スプリング21に付勢される第2アウタピストン
52の後退限を規制する段部24aと、この段部
24aからシリンダ孔3の底部側へ窄まり、Oリ
ング22を案内して、第2アウタピストン52の
後退限からシリンダ孔底部側への移動を許容する
テーパ面24bとからなつている。
第1液圧室43内に配設される前記連結ボルト
12は、頭部12aをリテーナ13内に配置さ
れ、軸部12bにバルブケース45のおねじ45
aを螺合して、第1リターンスプリング10の弾
発力で離間方向へ付勢されるリテーナ13とバル
ブケース45とを連結している。
このように構成される一次用及び二次用の液圧
発生機構4,5は、シリンダ孔3に装着される前
に、予め第1作動ピストン40から二次側のバル
ブケース55までが、ユニツトとして一体に組付
けられる。このユニツトは、第2リターンスプリ
ング11を内挿したシリンダ孔3に差込まれ、シ
リンダ孔3の開口部に抜止め用のサークリツプ2
5が係着される。
シリンダ孔3に差込まれた上記ユニツトは、第
1戻しスプリング18に弾発される第1アウタピ
ストン42が、後退限をサークリツプ25にて規
制される。一方2次側では、シリンダ孔3へ圧縮
しながら差込まれたOリング22が、係合凹部2
4で拡開し、係合凹部24の段部24aと係合し
て、第2戻しスプリング21に弾発される第2ア
ウタピストン52の後退限が規制される。
また、第1、第2作動ピストン40,50は、
第1、第2液圧室43,53に縮設される第1、
第2リターンスプリング10,11の弾発力に
て、それぞれシリンダ孔3の開口部方向へ付勢さ
れ、第1作動ピストン40は、小径軸部40bの
段部40gが、第1アウタピストン42の先端と
当接して、第2作動ピストン50は、小径軸部5
0dの段部50lが、第2アウタピストン52の
先端と当接して、それぞれ後退限を規制される。
第1、第2バルブステム41,51は、第1及
び第2作動ピストン40,50が、上述の後退限
位置にあるとき、ガイド孔40f,50gに突出
する他端が、それぞれ第1及び第2ストツパピン
19,23と当接して、シリンダ孔3の底部側へ
押し戻され、各バルブシール41a,51aが、
第1及び第2作動ピストン40,50のシール面
40h,50mから離れて、第1液圧室43と第
1給油室46との連通と、第2液圧室53と第2
給油室56との連通がそれぞれ許容される(第1
図)。
液圧発生機構4,5が上述のように設定される
と、一次側では、液圧室43に第1作動ピストン
40のストロークAが、第1ストツパピン19の
後部に、ガイド孔40fによるクリアランスCが
それぞれ設定され、二次側では、液圧室53に第
2作動ピストン50のストロークBが、後部側分
割体50bと第2アウタピストン52との間にク
リアランスD1がそれぞれ設定されると共に、第
2ストツパピン23の後部に、ガイド孔50gに
よるクリアランスD2が設定される。
また、第1アウタピストン42に嵌着された後
部側のカツプシール14bは、後退限位置から第
1連通路15bに到達するまでのストロークE
が、上記ストロークA+ストロークB−クリアラ
ンスCに設定され、更に第2アウタピストン52
に嵌着された後部側のOリング22では、後退限
位置から第2連通路16に到達するまでのストロ
ークFが、上記ストロークB−クリアランスD1
(若しくはクリアランスD2のいずれか短い長さ)
に設定される。これにより、各作動ピストン4
0,50が、それぞれのストロークA,Bを最大
に前進した場合にも、カツプシール14bとOリ
ング22が、第1連通路15bや第2連通路16
を塞がないようになつている。
次に、上述のように構成された本実施例の作用
を説明する。
非作動時における両液圧発生機構4,5は、作
動ピストン40,50とアウタピストン42,5
2が、上述の如く第1図に示す後退限位置にあ
り、バルブシール41a,51aは、シール面4
0h,50mから所定量離間していて、第1液圧
室43は第1給油室46と、第2液圧室53は第
2給油室56と、それぞれバルブ孔40e,50
fを介して連通している。
次に、制動操作によつてプツシユロツド6aが
作動すると、第1作動ピストン40がシリンダ孔
3の底部側へ前進し、更に第1リターンスプリン
グ10を介して、第2作動ピストン50がシリン
ダ孔3の底部側へ押し込まれる。
第1、第2アウタピストン42,52は、両作
動ピストン40,50の前進初期に、各戻しスプ
リング18,21の弾発力にて後退限位置にその
まま止どまり、第1、第2ストツパピン19,2
3との当接を離れた各バルブステム41,51
は、バルブスプリング17,20に押圧されてス
テム孔40d,50eに没入して行き、バルブシ
ール41a,51aがシール面40h,50mに
それぞれ着座して、バルブ孔40e,50fが閉
塞され、第1液圧室43と第1給油室46、及び
第2液圧室53と第2給油室56との連通が遮断
される。
作動ピストン40,50は、アウタピストン4
2,52とのクリアランスC,Dを縮小しながら
前進を続け、クリアランスC,Dが埋められる
と、アウタピストン42,52が作動ピストン4
0,50と一体となつて前進を開始する。
そして、第2液圧室53が縮小されて行き、第
2液圧室53内の作動液が所定値に高まると、第
2作動ピストン50が停止状態となつて、第1作
動ピストン40と第1アウタピストン42のみ
が、連結ボルト12の頭部をリテーナ13に押し
込みながら前進し、第1液圧室43を縮小して、
内部の作動液を所定値に昇圧する。
この時、一次用液圧発生機構4のカツプシール
14bのストロークEが、ストロークA+ストロ
ークB−クリアランスCに、また二次用液圧発生
機構5のOリング22のストロークFが、上記ス
トロークB−クリアランスD1若しくはクリアラ
ンスD2のいずれか短い長さにそれぞれ設定され
ているので、作動ピストン40,50が、それぞ
れのストロークA,Bを最大に前進した場合に
も、各連通路15b,16を閉塞することがない
ので、作動ピストン40,50の前進による第1
及び第2給油室46,56への作動液の供給が確
保される。
次に、上述の制動作用が解除されると、プツシ
ユロツド6aが後退して、戻しスプリング18,
21よりもセツト荷重の高い第1及び第2リター
ンスプリング10,11が、その弾発力にて、作
動ピストン40,50をシリンダ孔3の開口部方
向へ押し戻す。
次に、各作動ピストン40,50の段部40
g,50lが、それぞれ第1、第2アウタピスト
ン42,52の先端と当接して、第1、第2バル
ブステム41,51が、第1及び第2ストツパピ
ン19,23との当接によつて押し込まれ、バル
ブシール41a,51aがシール面40h,50
mから離れて、各液圧室43,53がそれぞれ給
油室46,56と連通し、液圧室43,53へ作
動液の補給が開始される。
作動ピストン40,50は、第1、第2アウタ
ピストン42,52と一体となつてシリンダ孔3
を後退し、第1アウタピストン42がサークリツ
プ25に当接し、また第2アウタピストン52
が、係合凹部24の段部24aに嵌合して、それ
ぞれの後退を停止する。
本実施例は、作動ピストン40,50やアウタ
ピストン42,52を始めとする液圧発生機構
4,5の殆どの部品が、シリンダ孔3へ装着前に
ユニツト化されるので、これら部品の組付けとシ
リンダ3への装着が頗る容易に行なえる。
また、前記従来例の閉塞部材や保持部材等の部
品が不要となるので、組付け性の向上と低コスト
化とが図れる。殊に、双方のストツパピン19,
23が、シリンダ孔3へ装着する前に予めユニツ
トとして組付けされるので、シリンダ孔3へ装着
するユニツトに、ストツパピン19,23による
周方向の制約がなくなつて、自由に差込むことが
でき、またストツパピン19,23を取付けるた
めのねじ孔を不要とすることができる。
更に、一次側のカツプシール14bのストロー
クEを、ストロークA+ストロークB−クリアラ
ンスCに、また二次側のOリング22のストロー
クFを、ストロークB−クリアランスD1または
D2にそれぞれ設定して、各作動ピストン40,
50が、ストロークA,Bを最大に前進した場合
に、いずれも第1連通路15bや第2連通路16
を塞がないようにしたから、両給油室46,56
への作動液の供給を確保すると共に、カツプシー
ル14bやOリング22が、これら連通路15
b,16に食われて損傷することがなくなる。
しかも、本実施例では、一次側の液圧発生機構
4の構成によつて、従来形状ではストロークE=
ストロークA+ストロークBであつたのに対し、
クリアランスCの長さ分を短縮でき、同じく二次
側の液圧発生機構5の構成によつて、従来形状で
はストロークF=ストロークBであつたのに対
し、クリアランスD1またはD2の長さを短縮でき
る。従つて、本実施例では、シリンダ孔3の長さ
がクリアランスC+クリアランスD1またはD2
短縮化され、シリンダボデイ2を短かく且つ軽量
でコンパクトに設計でき、配置スペースの少ない
エンジンルームへの取付け自由度を向上させるこ
とができる。
尚、上記実施例の一次側では、第1ストツパピ
ン19の後部にガイド孔40fによるクリアラン
スCを設定したが、第1アウタピストン42の後
方へ突出する第1作動ピストン40の小径軸部4
0bに、第1アウタピストン42と係合する突部
を形成して、第1アウタピストン42が前進する
までのクリアランスを設定してもよい。
また、二次用液圧発生機構5では、Oリング2
2を、第2アウタピストン52とシリンダ孔3の
双方に嵌合して、第2アウタピストン52を固定
させ、第2作動ピストン50のみを作動するよう
にして、第2アウタピストン52を第2作動ピス
トン50の後退限規制のみに用いてもよい。この
場合、両ピストン50,52の間に設定されるク
リアランスD1またはD2は、ストロークBよりも
若干大き目に設定され、第1,2及び第4考案の
効果のうち、組付け性と経済性の効果を果す。
更に、タンデム式を限定した第4考案を除く第
1乃至第3考案は、単独若しくは複数を組合わせ
て自由に用いることが可能である。
〔考案の効果〕
以上説明したように、第1乃至第3考案では、
作動ピストンやアウタピストンを始めとする殆ど
の部品が、シリンダ孔へ装着前にユニツト化でき
るので、部品の組付けとシリンダ孔への装着が頗
る容易に行なえる。
また、従来用いていた閉塞部材や保持部材等の
部品が不要となるので、組付け性の向上と低コス
ト化とが図れ、しかも、ストツパピンがシリンダ
孔へ装着する前に予めユニツトとして組付けされ
るので、シリンダ孔へ装着するユニツトに、スト
ツパピンによる周方向の制約がなくなつて自由に
差込むことができ、またストツパピンを取付ける
ためのねじ孔を不要とすることができる。
更に、第1考案では、作動ピストンが、液圧発
生時にシリンダ孔の底部側へ移動した際に、作動
ピストンがアウタピストンと当接するまでの長さ
を、作動ピストンのストロークよりも小さく設定
することにより、シリンダ孔の長さを短縮化でき
て、シリンダボデイを短かく且つ軽量でコンパク
トに設計でき、配置スペースの少ないエンジンル
ームへの取付け自由度を向上させることができ
る。
また、タンデム式の第4考案では、従来のシリ
ンダボデイから、両液圧発生機構のクリアランス
をプラスした長さを短縮できるので、より一層の
軽量化とコンパクト化とが図れる。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の一実施例を示し、第1図は液圧マ
スタシリンダの断面正面図、第2図は一次側の作
動ピストンやアウタピストンの分解斜視図、第3
図は二次側の作動ピストンやアウタピストンの分
解斜視図面である。 1……液圧マスタシリンダ、2……シリンダボ
デイ、3……シリンダ孔、10……第1リターン
スプリング、11……第2リターンスプリング、
14a,14b……カツプシール、17,20…
…バルブスプリング、18……第1戻しスプリン
グ、19……第1ストツパピン、21……第2戻
しスプリング、22……本考案の係止部材となる
Oリング、23……第2ストツパピン、24……
係合凹部、25……本考案の抜止め部材となるサ
ークリツプ、40……第1作動ピストン、50…
…第2作動ピストン、40d,50e……ステム
孔、41……第1バルブステム、51……第2バ
ルブステム、42……第1アウタピストン、52
……第2アウタピストン、43……第1液圧室、
53……第2液圧室、A……第1作動ピストン4
0のストローク、B……第2作動ピストン50の
ストローク、C……第1作動ピストン40が第1
アウタピストン42と当接するまでのクリアラン
ス、D1,D2……第2作動ピストン50が第2ア
ウタピストン52と当接するまでのクリアラン
ス、E……一次側のカツプシール14bのストロ
ーク、F……二次側のカツプシール14bのスト
ローク。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 シリンダ孔に移動可能に内挿される液圧発生
    用の作動ピストンに軸方向のステム孔を形成
    し、該ステム孔にバルブステムを挿通して、バ
    ルブステムの一端に装着されるバルブシール
    を、シリンダ孔に画成される液圧室に突出配置
    し、前記作動ピストンに半径方向のガイド孔を
    ステム孔に連続して設け、該ガイド孔に、作動
    ピストンの移動を許容し且つ前記ステム孔から
    ガイド孔に突出するバルブステムの他端を支承
    して、バルブステムの後退限を規制するストツ
    パピンを貫挿させたセンタバルブ型車両用液圧
    マスタシリンダにおいて、前記作動ピストン
    に、環状のアウタピストンをシリンダ軸方向へ
    移動可能に外装して、該アウタピストンに前記
    ガイド孔へ貫挿されるストツパピンを固設し、
    このアウタピストンと作動ピストンとの間に戻
    しスプリングを縮設して、アウタピストンをシ
    リンダ孔の開口部方向へ付勢し、該シリンダ孔
    の開口部側に、アウタピストンの後退限を規制
    する抜止め部材を係着すると共に、シリンダ孔
    の底部側に配設された作動ピストン弾発用のリ
    ターンスプリングにてシリンダ孔の開口部方向
    へ付勢される作動ピストンを、アウタピストン
    に係合させて作動ピストンの後退限を規制し、
    更に作動ピストンが、液圧発生時にこの後退限
    位置からシリンダ孔の底部側へ移動した際に、
    作動ピストンがアウタピストンと当接するまで
    の長さを、作動ピストンのストロークよりも小
    さく設定したことを特徴とするセンタバルブ型
    車両用液圧マスタシリンダ。 2 シリンダ孔に移動可能に内挿される液圧発生
    用の作動ピストンに軸方向のステム孔を形成
    し、該ステム孔にバルブステムを挿通して、バ
    ルブステムの一端に装着されるバルブシール
    を、シリンダ孔に画成される液圧室に突出配置
    し、前記作動ピストンの中間部に形成される小
    径軸部に、半径方向のガイド孔をステム孔に連
    続して設け、該ガイド孔に、作動ピストンの移
    動を許容し且つ前記ステム孔からガイド孔に突
    出するバルブステムの他端を支承して、バルブ
    ステムの後退限を規制するストツパピンを貫挿
    したセンタバルブ型車両用液圧マスタシリンダ
    において、前記作動ピストンを前部側分割体と
    後部側分割体とを連結した2分割構成とし、前
    記小径軸部に環状のアウタピストンをシリンダ
    軸方向へ移動可能に外挿して、該アウタピスト
    ンに前記ガイド孔へ貫挿されるストツパピンを
    固設し、このアウタピストンと作動ピストンと
    の間に戻しスプリングを縮設して、アウタピス
    トンをシリンダ孔の開口部方向へ付勢し、該ア
    ウタピストンの外周にOリング等の係止部材を
    装着し、前記シリンダ孔には、この係止部材を
    収容して、前記戻しスプリングに付勢されるア
    ウタピストンの後退限を規制し且つこのアウタ
    ピストンを後退限よりもシリンダ底部側へは移
    動を許容する係合凹部を形成すると共に、シリ
    ンダ孔の底部側に配設された作動ピストン弾発
    用のリターンスプリングにてシリンダ孔の開口
    部方向へ付勢される作動ピストンを、アウタピ
    ストンに係合させて作動ピストンの後退限を規
    制し、更に作動ピストンが、液圧発生時にこの
    後退限位置からシリンダ孔の底部側へ移動した
    際に、作動ピストンがアウタピストンと当接す
    るまでの長さを、作動ピストンのストロークよ
    りも小さく設定したことを特徴とするセンタバ
    ルブ型車両用液圧マスタシリンダ。 3 シリンダ孔に移動可能に内挿される液圧発生
    用の作動ピストンに軸方向のステム孔を形成
    し、該ステム孔にバルブステムを挿通して、バ
    ルブステムの一端に装着されるバルブシール
    を、シリンダ孔に画成される液圧室に突出配置
    し、前記作動ピストンの中間部に形成される小
    径軸部に、半径方向のガイド孔をステム孔に連
    続して設け、該ガイド孔に、前記ピストンの移
    動を許容し且つ前記ステム孔からガイド孔に突
    出するバルブステムの他端を支承して、バルブ
    ステムの後退限を規制するストツパピンを貫挿
    したセンタバルブ型車両用液圧マスタシリンダ
    において、前記作動ピストンを前部側分割体と
    後部側分割体とを連結した2分割構成とし、前
    記小径軸部に環状のアウタピストンを外挿して
    両ピストン半体を連結し、該アウタピストンに
    前記ガイド孔へ貫挿されるストツパピンを固設
    すると共に、このアウタピストンを、Oリング
    等の係止部材にて前記シリンダ孔に固定し、該
    アウタピストンに、シリンダ孔の底部側に配設
    された作動ピストン弾発用のリターンスプリン
    グにてシリンダ孔の開口部方向へ付勢される作
    動ピストンを支承させて、作動ピストンの後退
    限を規制したことを特徴とするセンタバルブ型
    車両用液圧マスタシリンダ。 4 シリンダ孔の開口部側に一次用の液圧発生機
    構を、該シリンダ孔の底部側に二次用の液圧発
    生機構を配設して、両液圧発生機構の間に第1
    液圧室を、二次用の液圧発生機構とシリンダ孔
    の底部との間に第2液圧室をそれぞれ画成し、
    各液圧発生機構に、前記シリンダ孔に移動可能
    に内挿される作動ピストンと、該作動ピストン
    に形成された軸方向のステム孔に挿通され、一
    端に装着されたバルブシールをそれぞれの液圧
    室に突出させたバルブステムと、前記ステム孔
    に連続して作動ピストンに形成された半径方向
    のガイド孔に挿通されるストツパピンとを備
    え、前記シリンダ孔に、それぞれの液圧発生機
    構とリザーバとを連通する連通路を開口して設
    けたタンデム式のセンタバルブ型車両用液圧マ
    スタシリンダにおいて、前記一次用液圧発生機
    構を、作動ピストンに環状のアウタピストンを
    シリンダ軸方向へ移動可能に外装して、該アウ
    タピストンに、前記ガイド孔へ貫挿されるスト
    ツパピンと、前記作動ピストンに設けられた前
    部側カツプシールと共にシリンダ孔を液密に摺
    動する後部側カツプシールとを装着し、このア
    ウタピストンと作動ピストンとの間に戻しスプ
    リングを縮設して、アウタピストンをシリンダ
    孔の開口部方向へ付勢し、該シリンダ孔の開口
    部側に、アウタピストンの後退限を規制する抜
    止め部材を係着すると共に、シリンダ孔の底部
    側に配設されたリターンスプリングにてシリン
    ダ孔の開口部方向へ付勢される作動ピストン
    を、アウタピストンに係合させて作動ピストン
    の後退限を規制する構成とし、更に液圧発生時
    に、前記アウタピストンの後部側カツプシール
    が、この後退限位置から前記連通路へ到達する
    までのストロークをEに、同じくこの作動ピス
    トンが、二次用液圧発生機構の作動ピストンに
    当接するまでのストロークをAに、また二次用
    液圧発生機構の作動ピストンが、前記シリンダ
    孔の底部に当接するまでのストロークをBに、
    更に一次用液圧発生機構の作動ピストンが、前
    記アウタピストンと当接するまでのクリアラン
    スをCとした場合に、E=A+B−Cの関係と
    なるように、前記一次用液圧発生機構の後部側
    カツプシールの位置を設定したことを特徴とす
    るセンタバルブ型車両用液圧マスタシリンダ。
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