JP3751050B2 - マスタシリンダおよびリザーバの組立体 - Google Patents

マスタシリンダおよびリザーバの組立体 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、マスタシリンダのシリンダ体に、その上部外面から突出する円筒状のボスが設けられ、シリンダ体に取付けられるリザーバに設けられた補給筒がグロメットを介して前記ボスに嵌合され、前記シリンダ体に摺動可能に嵌合されるピストンの後退限を規制するピン部材が、その一端を前記ボスの内端に臨ませてシリンダ体に嵌合される、マスタシリンダおよびリザーバの組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかる組立体は、たとえば特公昭62−5821号公報等により既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のものでは、ピン部材のシリンダ体からの抜け出しを該ピン部材の一端を補給筒の周壁端面に当接させることにより阻止するようにしており、ピン部材と補給筒すなわちボスとの相対位置が定まってしまい、ピン部材の配設位置に制約が生じる。したがってタンデム型マスタシリンダにおいて一対のピストンのうち一方のピストンのストローク変更に伴って、ピン部材の配設位置をたとえば3mm程度のわずかな量だけ変更すると、ピン部材およびボスの相対位置が定まっていることに起因して一対のボスの一方の位置をわずかに動かす必要が生じ、それに応じてリザーバも新たに製作する必要が生じることになる。
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、補給筒およびボスに対するピン部材の配設位置の自由度を大きくし得るようにした、マスタシリンダおよびリザーバの組立体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、マスタシリンダのシリンダ体に、その上部外面から突出する円筒状のボスが設けられ、シリンダ体に取付けられるリザーバに設けられた補給筒がグロメットを介して前記ボスに嵌合され、前記シリンダ体に摺動可能に嵌合されるピストンの後退限を規制するピン部材が、その一端を前記ボスの内端に臨ませてシリンダ体に嵌合される、マスタシリンダおよびリザーバの組立体において、補給筒の少なくともシリンダ体側の端部内面に、ピン部材の一端が入り込むことを阻止する形状の作動液流通路を補給筒の内面との間に形成する規制部を、該規制部と補給筒の内面との間の最大間隔がピン部材の直径よりも小さくなるように連設し、この規制部は、該規制部によ る補給筒の補強効果を高めるべく、補給筒の軸線に直交する平面内で十字状をなすと共に各先端を補給筒内面に一体に連結されることを特徴とする
【0006】
【作用】
上記成によれば、補給筒の内面および規制部間に形成される作動液流通路にピン部材の一端が入り込むことはなく、シリンダ体から離脱する方向へのピン部材の移動が補給筒の周壁端面および規制部の少なくとも一方によって阻止されることになり、補給筒の直径に対応する範囲であればいずれの位置にピン部材が配設されてもよいことになる。
【0007】
た規制部が十字状に形成されることにより、規制部による補給筒の補強効果を高めることができて、補給筒の半径方向に沿う強度を向上させることができ、これにより、リザーバのマスタシリンダへの組付時(即ち補給筒をグロメットを介してボスに嵌合させる時)に補給筒が変形したり或いは初期の作動液充填直前に空気抜きのために行なう真空引き時に補給筒のシリンダ体側の端部が内方側に変形したりするのを防止できる。
【0008】
【実施例】
以下、図面により参考例および本発明の実施例について説明する。
【0009】
図1ないし図4は参考例を示すものであり、図1はマスタシリンダおよびリザーバの組立体の一部切欠き縦断側面図、図2は図1の要部拡大図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図2の4−4線断面図である。
【0010】
先ず図1において、タンデム型であるマスタシリンダM1 のシリンダ体111 における上部には、円筒状に形成される前部ボス121 および後部ボス131 がシリンダ体111 の軸線方向に間隔をあけた位置で上方に突出するようにして一体に設けられるとともに、両ボス121 ,131 間の中間部で上方に突出する平板状の連結腕141 が一体に設けられる。
【0011】
このマスタシリンダM1 には、合成樹脂から成るリザーバR1 が取付られるものであり、該リザーバR1 の下部には、前記シリンダ体111 の前部および後部ボス121 ,131 にグロメット15,16を介してそれぞれ嵌合される円筒状の前部および後部補給筒171 ,181 と、前記シリンダ体111 の連結腕141 にその側方で当接する平板状の連結腕191 とが一体に設けられ、連結腕191 は連結腕141 にボルト20によって締着される。
【0012】
シリンダ体111 には、該シリンダ体111 の前端壁との間に前部液圧室211 を形成する前部ピストン221 と、該前部ピストン221 との間に後部液圧室231 を形成する後部ピストン241 とが摺動可能に嵌合される。またシリンダ体111 には、前部液圧室211 に通じる前部出力ポート251 と、後部液圧室231 に通じる後部出力ポート(図示せず)とが設けられる。さらに前部液圧室211 には前部ピストン221 を後方側に付勢する前部戻しばね261 が収納され、後部液圧室231 で前部ピストン221 および後部ピストン241 間には後部ピストン241 をその後方側に向けて付勢する戻しばね271 が縮設される。
【0013】
図2および図3を併せて参照して、前部ピストン221 は、前後一対のピストン部22a,22bがロッド部22cを介して一体に連設されて成るものであり、前方側のピストン部22aには、該ピストン部22aを前後に貫通する複数の補給孔281 …が穿設され、それらの補給孔281 …を前方側から覆う環状のスペーサ29と、補給孔281 …側から前部液圧室211 側への作動液の流入を許容してシリンダ体111 の内面に摺接するカップシール301 とがピストン部22aの前面側に装着される。また後方側のピストン部22bにはシリンダ体111 の内面に摺接するカップシール311 が装着される。
【0014】
前部ピストン221 およびシリンダ体111 間で前後一対のピストン部22a,22b間には補給液室321 が環状に形成されており、この補給液室321 に常時通じて前部ボス121 内に開口する補給ポート33がシリンダ体111 に穿設され、リザーバR1 の前部補給筒171 から補給される作動液が補給液室321 に供給されることになる。
【0015】
前部ピストン221 には、該前部ピストン221 が後退限位置に戻ったときに前部液圧室211 および補給液室321 間を連通させる中心型のリリーフ弁35が設けられる。このリリーフ弁35は、前部ピストン221 の前端部に同軸に装着される弁函36と、補給液室321 に通じて前部ピストン221 のピストン部22aに同軸に穿設されるとともに弁函36内で前記ピストン部22aの前端部に開口する弁孔37と、弁孔37の前端開口部を閉鎖可能として弁函36内に前後動可能に収納される弁体38と、弁体38を後方すなわち弁孔37の閉鎖方向に付勢するばね力を発揮して弁函36内に収納される弁ばね39と、前部ピストン221 が後退限にあるときには弁体38を弁ばね39のばね付勢力に抗して前進位置に保持するが前部ピストン221 の前進時には弁ばね39による弁体38の後退動作すなわち閉弁動作を許容する開弁棒40とを備える。
【0016】
前部ピストン221 のロッド部22cには、該ロッド部22cの軸方向に長い長孔41が設けられ、該長孔41の両端は補給液室321 に連通される。開弁棒40は、その両端をシリンダ体111 で支持されて長孔41に挿通されており、弁体38に連設されて弁孔37に挿通されるロッド42の後端が開弁棒40に当接される。
【0017】
このようなリリーフ弁35によれば、前部ピストン221 が後退限に在るときには開弁棒40でロッド42が押圧されることにより弁体38が弁孔37を開放する位置となって開弁し、補給液室321 からの補給液を前部液圧室211 に補給可能となる。また前部ピストン221 が後退限から前進すると、開弁棒40が長孔41内の後方に位置するように前部ピストン221 に対して相対移動することにより、弁体38が弁ばね39のばね力により弁孔37を閉鎖する位置まで移動し、補給液室321 および前部液圧室211 間が遮断される。
【0018】
ところで、開弁棒40は、前部ピストン221 の後退限を規制するピン部材としての機能を果すものであり、シリンダ体111 には、前部ボス121 の内端に開口してシリンダ体111 の側壁を貫通する支持孔43と、該支持孔43と同軸にして袋孔に形成される支持孔44とが穿設されており、開弁棒40は、その一端部を前部ボス121 の内端部に臨ませるようにして支持孔43,44に嵌合される。
【0019】
図4を併せて参照して、支持孔43,44に嵌合された状態に在る開弁棒40のシリンダ体111 からの離脱を阻止するために、リザーバR1 における前部補給筒171 のシリンダ体111 側の端部内面には、該前部補給筒171 の一直径線に沿って延びる規制部451 が連設されており、該規制部451 の両側には前部補給筒171 の内面との間に作動液流通路461 ,461 が形成される。しかも前部補給筒171 の内面と規制部451 との間の最大間隔W(図4参照)は、開弁棒40の直径D(図3参照)よりも小さく設定されており、これにより、作動液流通路461 ,461 は開弁棒40の一端がそれらの流通路461 ,461 内に入り込むことを阻止する形状に形成されることになる。
【0020】
再び図1において、後部ピストン241 には、シリンダ体111 の後端部に嵌着された軸受部材471 で摺動自在に支承されるピストンロッド481 が同軸にかつ一体に連設される。而して後部ピストン241 と軸受部材471 との間には環状の補給液室491 が画成される。一方、補給液室491 よりも前方位置で後部ピストン241 の外周には補給液室491 から後部液圧室231 への作動液の流通を許容するカップシール501 が装着されており、後部ピストン241 には、補給液室491 をカップシール501 の背面に連通させる複数の補給孔511 …が穿設される。またシリンダ体111 には、補給液室491 に常時通じて後部ボス131 内に開口する補給ポート52が穿設されており、リザーバR1 の後部補給筒181 から補給される作動液が補給液室491 に供給されることになる。
【0021】
後部ピストン241 には、補給液室491 および後部液圧室231 間に介在される中心型のリリーフ弁53が設けられており、このリリーフ弁53は、前部ピストン221 に設けられたリリーフ弁35と基本的に同一の構成を有するので詳細な説明を省略するが、リリーフ弁53の構成要素である開弁棒54は、後部ピストン241 に設けられた長孔55に挿通され、ピストンロッド481 を囲繞する支持リング56で開弁棒54の両端が支持される。しかも後部ピストン241 および支持リング56間には、明瞭には図示されないがばねが縮設されており、そのばね力により支持リング56は軸受部材471 で受けられる方向に付勢されている。すなわち支持リング56は、軸受部材471 に当接した位置に固定的に配置されるものであり、実質的には固定位置に在る。
【0022】
さらに前部および後部ピストン221 ,241 間にはそれらのピストン221 ,241 間の最大間隔を規制する最大間隔規制手段571 が設けられる。
【0023】
次にこの参考例の作用について説明すると、ピストンロッド481 に操作力を加えて後部ピストン241 を前進作動させると、リリーフ弁53が閉弁するとともに後部戻しばね271 を介して前部ピストン221 に前進方向の押圧力が作用し、前部ピストン221 の前進作動に伴ってリリーフ弁35が閉弁して前部液圧室211 に液圧が発生する。次いで後部ピストン241 の更なる前進作動に応じて後部液圧室231 に液圧が発生し、両液圧室211 ,231 の発生液圧がブレーキ液圧として図示しない車輪ブレーキに供給されることになる。
【0024】
ピストンロッド481 への操作力作用を解除すると、両戻しばね261 ,271 のばね力により前部および後部ピストン221 ,241 は後退作動せしめられる。而して前部ピストン221 の後退限は開弁棒40によって定まり、また後部ピストン241 の後退限は支持リング56によって定まる。
【0025】
ところで、開弁棒40は、その一端部を前部ボス121 の内端部に臨ませてシリンダ体111 に嵌合されるものであり、該開弁棒40のシリンダ体111 からの離脱は前部ボス121 にグロメット15を介して嵌合される前部補給筒171 により阻止されるのであるが、前部補給筒171 のシリンダ体111 側の端部内面には作動液流通路461 ,461 を前部補給筒171 の内面との間に形成する規制部451 が連設されており、作動液流通路461 ,461 は、開弁棒40の一端部がそれらの流通路461 ,461 内に入り込むことを阻止する形状に形成されている。すなわちシリンダ体111 から離脱する方向への開弁棒40の移動が補給筒171 の周壁端面および規制部451 の少なくとも一方によって阻止されることになる。したがって前部補給筒171 の直径に対応する範囲であればいずれの位置に開弁棒40が配設されても開弁棒40のシリンダ体111 からの離脱を阻止することができ、前部補給筒171 および前部ボス121 に対する開弁棒40の配設位置の自由度を大きくすることが可能となる。この結果、両ピストン221 ,24のうち前部ピストン221 のストロークを変更しても、そのストローク変更に伴なう開弁棒40の移動が前部ボス121 内に限定される限り、両ボス121 ,131 間の距離を変更する必要はなく、したがってリザーバR1 を新たに製作する必要もない。
【0026】
図5は前記参考例の変形例を示すものであり、前部補給筒171 に設けられる規制部451 が、前部補給筒171 のシリンダ体111 側の端部から前部補給筒171 の軸線に沿って比較的長い距離にわたって設けられていてもよい。
【0027】
図6は本発明の施例を示すものであり、前記参考例に対応する部分には同一の参照符号の説明を付す。
【0028】
前部補給筒171 のシリンダ体111 側の端部内面には、該補給筒171 の軸線に直交する平面内で十字状に形成される規制部452 が連設され、該規制部452 および前部補給筒171 の内面間には4つの作動液流通路462 ,462 …が形成される。しかも各作動液流通路462 ,462 …は開弁棒40(第1実施例参照)の一端がそれらの流通路462 ,462 …内に入り込むことを阻止する形状に形成されている。
【0029】
この施例によれば、前記参考例と同様の効果を奏した上に、規制部452 が十字状に形成されることにより、該規制部452 に補強リブとしての機能を果たさせることができ、前部補給筒171 の半径方向に沿う強度を向上することができる。これによりリザーバのマスタシリンダへの組付時に前部補給筒171 が変形したり、初期の作動液充填直前に空気抜きのために行なう真空引き時に前部補給筒171 の少なくともシリンダ体111 側の端部が内方側に変形してリザーバがマスタシリンダから抜け易くなることを防止することができる。
【0030】
図7は本発明の別の実施例を示すものであり、タンデム型マスタシリンダM2 のシリンダ体112 における上部には、円筒状である前部および後部ボス122 ,132 と、平板状の連結腕142 とが一体に設けられ、合成樹脂製のリザーバR2 には、前部および後部ボス122 ,132 にグロメット15,16を介してそれぞれ嵌合される円筒状の前部および後部補給筒172 ,182 と、前記連結腕142 にボルト20によって締着される連結腕192 とが一体に設けられる。
【0031】
シリンダ体112 には、前部出力ポート252 に通じるとともに前部戻しばね262 が収納される前部液圧室212 に前面を臨ませる前部ピストン222 と、後部戻しばね272 を収納させた後部液圧室232 を前部ピストン222 との間に形成する後部ピストン242 とが摺動可能に嵌合される。
【0032】
前部ピストン222 およびシリンダ体112 間には環状の補給液室322 が形成されており、該補給液室322 よりも前方側で前部ピストン221 に補給液室322 に通じる複数の補給孔282 …が穿設され、それらの補給孔282 …の前方側で前部ピストン222 には、シリンダ体112 の内面に摺接するカップシール302 が装着される。また補給液室322 よりも後方側で前部ピストン222 にはシリンダ体111 の内面に摺接するカップシール312 が装着される。
【0033】
シリンダ体112 には、前記補給液室322 に常時通じる補給ポート(図示せず)と、前部ピストン222 が後退したときに前部液圧室212 に通じるリリーフポート58とが、前部ボス122 内に開口するようにして穿設される。
【0034】
後部ピストン242 には、シリンダ体112 の後端部に嵌着された軸受部材472 で摺動自在に支承されるピストンロッド482 が同軸に連設され、後部ピストン241 と軸受部材472 との間には環状の補給液室492 が画成される。この補給液室492 よりも前方位置で後部ピストン242 の外周にはカップシール502 が装着されており、後部ピストン242 には、補給液室492 をカップシール502 の背面に連通させる複数の補給孔512 …が穿設される。
【0035】
またシリンダ体112 には、補給液室492 に常時通じる補給ポート59と、後部ピストン242 が後退したときに後部液圧室232 に通じるリリーフポート60とが、後部ボス132 内に開口するようにして穿設される。
【0036】
さらに前部ピストン222 および後部ピストン242 間にはそれらのピストン222 ,242 間の最大間隔を規制する最大間隔規制手段572 が設けられる。
【0037】
ところで、後部ピストン242 の後退限は軸受部材472 で規制されるのであるが、前部ピストン222 の後退限は、一端を前部ボス122 の内端部に臨ませるようにしてシリンダ体112 に嵌合されるピン部材としてのストッパピン61の他端が、補給液室322 の前端側で前部ピストン222 に係合することにより規制される。而してストッパピン61のシリンダ体112 からの離脱を阻止するために、リザーバR2 における前部補給筒172 の少なくともシリンダ体112 側の端部には、前部補給筒172 の一直径線に沿う十字状の規制部452 が設けられる。
【0038】
この施例によっても、前部補給筒172 および前部ボス122 に対するストッパピン61の配設位置の自由度を大きくすることが可能となる。
【0039】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
【0040】
たとえば本発明は、タンデム型のマスタシリンダに限らず、出力ポートが単一であるマスタシリンダにも適用可能である。
【0041】
【発明の効果】
以上のように発明によれば、補給筒の少なくともシリンダ体側の端部内面に、ピン部材の一端が入り込むことを阻止する形状の作動液流通路を補給筒の内面との間に形成する規制部を、該規制部と補給筒の内面との間の最大間隔がピン部材の直径よりも小さくなるように連設したので、補給筒の直径に対応する範囲であればいずれの位置にピン部材が配設されてもピン部材のシリンダ体からの離脱を確実に阻止することができ、補給筒およびボスに対するピン部材の配設位置の自由度を大きくすることができる。
【0042】
また記規制部が補給筒の軸線に直交する平面内で十字状に形成されるので、規制部による補給筒の補強効果を高めることができて、補給筒の半径方向に沿う強度を向上させることができ、これにより、リザーバのマスタシリンダへの組付時(即ち補給筒をグロメットを介してボスに嵌合させる時)に補給筒が変形したり或いは初期の作動液充填直前に空気抜きのために行なう真空引き時に補給筒のシリンダ体側の端部が内方側に変形したりするのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例のマスタシリンダおよびリザーバの組立体の一部切欠き縦断側面図
【図2】図1の要部拡大図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】前記参考例の変形例の図2に対応する断面図
【図6】本発明の実施例を示す、図4に対応した断面図
【図7】本発明の別の実施例を示す、図1に対応した一部切欠き縦断側面図
【符号の説明】
111 ,112 ・・・シリンダ体
121 ,122 ・・・ボス
15・・・グロメット
171 ,172 ・・・補給筒
221 ,222 ・・・ピストン
40・・・ピン部材としての開弁棒
45 2 ・・・規制部
46 2 ・・・作動液流通路
61・・・ピン部材としてのストッパピン
D・・・・直径
1 ,M2 ・・・マスタシリンダ
1 ,R2 ・・・リザーバ
W・・・・最大間隔

Claims (1)

  1. マスタシリンダ(M1 ,M2 )のシリンダ体(111 ,112 )に、その上部外面から突出する円筒状のボス(121 ,122 )が設けられ、シリンダ体(111 ,112 )に取付けられるリザーバ(R1 ,R2 )に設けられた補給筒(171 ,172 )がグロメット(15)を介して前記ボス(121 ,122 )に嵌合され、前記シリンダ体(111 ,112 )に摺動可能に嵌合されるピストン(221 ,222 )の後退限を規制するピン部材(40,61)が、その一端を前記ボス(121 ,122 )の内端部に臨ませてシリンダ体(111 ,112 )に嵌合される、マスタシリンダおよびリザーバの組立体において、補給筒(171 ,172 )の少なくともシリンダ体(111 ,112 )側の端部内面に、ピン部材(40,61)の一端が入り込むことを阻止する形状の作動液流通路(46 2 )を補給筒(171 ,172 )の内面との間に形成する規制部(45 2 )を、該規制部(45 2 )と補給筒(17 1 ,17 2 )の内面との間の最大間隔(W)がピン部材(40,61)の直径(D)よりも小さくなるように連設し、
    この規制部(45 2 )は、該規制部(45 2 )による補給筒(17 1 ,17 2 )の補強効果を高めるべく、補給筒(17 1 ,17 2 )の軸線に直交する平面内で十字状をなすと共に各先端を補給筒(17 1 ,17 2 )内面に一体に連結されることを特徴とする、マスタシリンダおよびリザーバの組立体。
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