JPH08326761A - 軸受用保持器の製造方法 - Google Patents

軸受用保持器の製造方法

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JPH08326761A
JPH08326761A JP7135120A JP13512095A JPH08326761A JP H08326761 A JPH08326761 A JP H08326761A JP 7135120 A JP7135120 A JP 7135120A JP 13512095 A JP13512095 A JP 13512095A JP H08326761 A JPH08326761 A JP H08326761A
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JP
Japan
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punch
edge
pocket
peripheral wall
annular peripheral
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JP7135120A
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English (en)
Inventor
Kan Fujikawa
翰 藤川
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Nakanishi Metal Works Co Ltd
Original Assignee
Nakanishi Metal Works Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08326761A publication Critical patent/JPH08326761A/ja
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/46Cages for rollers or needles
    • F16C33/54Cages for rollers or needles made from wire, strips, or sheet metal
    • F16C33/542Cages for rollers or needles made from wire, strips, or sheet metal made from sheet metal
    • F16C33/543Cages for rollers or needles made from wire, strips, or sheet metal made from sheet metal from a single part
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D28/00Shaping by press-cutting; Perforating
    • B21D28/24Perforating, i.e. punching holes
    • B21D28/30Perforating, i.e. punching holes in annular parts, e.g. rims
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    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
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    • B21D53/00Making other particular articles
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    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/22Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
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    • F16C19/36Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with a single row of rollers
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ポケットパンチ作動体21に縁切りパンチ2
3を備えさせ、環状周壁部6の縁切り面20の形成を、
ポケットパンチ作動体21の繰返し進退動作による縁切
りパンチ23の繰返し進退動作によって、環状周壁部6
の立ち上がり方向上縁部17を順次的に縁切りしていく
ことにより、行う 【効果】 軸受用保持器を能率良く製造していくことが
でき、しかも、縁切り加工をコスト面、設備スペース面
等において有利に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、円錐コロ軸
受、アンギュラ玉軸受などの各種の軸受において、その
コロや玉等の転動部材を保持するのに用いられる軸受用
保持器の製造方法、特に中・少量品製造用に適した製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図4(イ)に示されるような外
輪(1)と内輪(2)との間に複数個の円錐状のコロ
(3)…が配置された円錐コロ軸受(4)では、その円
錐状のコロ(6)…を保持するために保持器(5)が用
いられる。この保持器(5)は、図4(ロ)に示される
ように、円形状の環状周壁部(6)を備え、該環状周壁
部(6)に、コロ(3)…を保持する複数のポケット孔
(7)…が周方向間隔的に設けられたものとなされてい
る。
【0003】従来、例えばこの軸受用保持器(5)の製
造は、次のようにして行っていた。即ち、まず、鋼板か
ら図5(イ)に示されるような円形の素板(9)を打抜
きにて形成し、この素板(9)にプレスによる絞り加工
を施すことにより、図5(ロ)に示されるように、立ち
上がり状の円形環状周壁部(6)を有する中間加工品
(10)を製作する。そして、この中間加工品(10)の底
板部(14)の軸芯部にはチャック孔(15)を打抜き形成
しておく。
【0004】次に、この中間加工品(10)の環状周壁部
(6)に、図5(ハ)に示されるように、ポケット孔
(7)…を形成する。ポケット孔(7)…の形成は、保
持器(5)を量産するような場合は、総抜きによって一
度に行うのが普通であるが、中・少量生産の場合は、手
間はかかるが、ポケット孔(7)…を一つ一つ順次的に
打ち抜いていくことにより行うのが一般的である。
【0005】図6には、ポケット孔(7)…を一つ一つ
順次的に打ち抜いていくポケット打抜き装置(11)を示
す。この打抜き装置(11)は、打抜き装置本体(12)と
位置割出し装置(13)とを備えている。
【0006】打抜き装置本体(12)は、パンチ作動体
(21)に取り付けられたポケットパンチ(51)とダイス
(52)とを互いに対向状態に備え、パンチ作動体(21)
にてポケットパンチ(51)をダイス(52)側に一回往復
進退動作させることにより、中間加工品(10)の環状周
壁部(6)にポケット孔(7)を1つ打抜き形成するよ
うになされている。
【0007】位置割出し装置(13)は、中間加工品(1
0)のチャック孔(15)の内周壁面をチャックするチャ
ッカー(16)を備え、このチャッカー(16)に中間加工
品(10)をチャック保持させることにより、該中間加工
品(10)が所定角度分づつ間欠回転変位されるようにな
されており、それによって、中間加工品(10)の環状周
壁部(6)が、ポケットパンチ(51)とダイス(52)と
の間を、周方向に所定の距離つづ間欠変位移動していく
ようになされている。
【0008】そして、打抜き装置本体(12)と位置割出
し装置(13)とは、互いに関連しあって駆動され、打抜
き装置本体(12)が1つのポケット(7)を打抜き加工
したのち、位置割出し装置(13)が中間加工品(10)を
所定の角度回転変位させてポケット(7)の形成されて
ない新たな周壁部分をポケットパンチ(51)とダイス
(52)との間に位置させ、また打抜き装置本体(12)が
次のポケット(7)を打抜くという動作を繰り返してい
くようになされている。
【0009】このポケット打抜き装置(11)を用いて、
中間加工品(10)の環状周壁部(6)にポケット孔
(7)…を1つ1つ打抜き加工していく。
【0010】次いで、図5(ハ)に示される中間加工品
(10)の環状周壁部(6)の立ち上がり方向の上縁部
(17)の全周にわたって縁切り加工を施し、該上縁部
(17)を、図5(ニ)に示されるような平坦な縁切り面
(20)に加工する。これは、絞り加工した環状周壁部
(6)の該上縁部(17)が、素板(9)である鋼板の製
造時の圧延による組織の流れなどの関係から、波形の凹
凸をもったうねり状態となってしまうことから、これを
平坦に直そうとするものである。この縁切り加工は、従
来、上記のようにポケット孔(7)…形成し終えた中間
加工品(10)に旋盤にて旋削加工を施すことにより行っ
ていた。
【0011】しかるのち、図5(ホ)に示されるよう
に、各ポケット孔(7)…に挾まれた柱(19)…に面押
し加工(8)を施すと共に、底板部(14)を打抜き除去
する。以上により、上記のような保持器(5)が得られ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の製造方法では、主たる工程として、素板
(9)に対する絞り加工、ポケット打抜き加工、縁切り
加工等をそれぞれ個別に順次的に行うものであるため、
製造に多くの手間を要するという問題があり、能率良く
製造しうる方法が求められていた。
【0013】特に、縁切り加工は、プレス加工とはその
加工手法を本質的に異にする旋盤による旋削加工にて行
うものとしていることにより、このような旋盤加工に必
要な治具を別途手配しなければならず、また、独自の段
取りを用意しなければならず、更に、加工に多くの細か
な工数が必要であることなどから、保持器(5)の製造
能率を低下させ、、また、設備コストも高くつき、広い
設備スペースが必要であるという問題もあった。
【0014】この発明は、上記のような従来の問題点に
鑑み、ポケットを1つ1つ順次打抜きしていくタイプの
保持器の製造方法において、保持器を能率良く製造して
いくことができ、しかも、縁切り加工をコスト面、設備
スペース面等において有利に行うことができる軸受用保
持器の製造方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的は、金属製素板
にプレスによる絞り加工を施すことによって立ち上がり
状の環状周壁部を有する中間加工品を製作したのち、こ
の中間加工品を、環状周壁部の立ち上がり方向上縁部に
その全周にわたって縁切り面を有すると共に、環状周壁
部に複数のポケットを周方向間隔的に有するものに加工
し、前記複数のポケットの加工は、その1つ1つを順
次、ポケットパンチにて打ち抜いていくことにより行
う、軸受用保持器の製造方法において、前記ポケットパ
ンチ又は該パンチを繰返し進退動作させるパンチ作動体
に、前記中間加工品の環状周壁部の立ち上がり方向上縁
部をその周方向の一部分の長さ範囲にわたって縁切りす
る縁切りパンチを備えさせ、環状周壁部の前記縁切り面
の形成を、ポケットパンチの繰返し進退動作による縁切
りパンチの繰返し進退動作によって、環状周壁部の立ち
上がり方向上縁部を順次的に縁切りしていくことによ
り、行うことを特徴とする軸受用保持器の製造方法によ
って達成される。
【0016】
【作用】上記製造方法では、ポケットの打抜き加工の進
行に伴って、縁切りパンチによる縁切り加工が自動的に
同時進行されていき、ポケットの打抜き加工終了時に
は、環状周壁部の立ち上がり方向上縁部にその全周にわ
たって縁切り面が形成された状態となる。従って、ポケ
ットの打抜き加工工程とは別の個別の加工工程として縁
切り加工工程が不要となり、製造工程数が減少されて、
軸受用保持器が能率良く製造される。
【0017】しかも、ポケットパンチ又は該パンチを繰
返し進退動作させるパンチ作動体に、中間加工品の環状
周壁部の立ち上がり方向上縁部をその周方向の一部分の
長さ範囲にわたって縁切りする縁切りパンチを備えさ
せ、ポケットパンチ動作を利用して縁切りパンチにて縁
切り加工していくものであることにより、縁切り加工の
ための旋盤等の旋削装置が不要であり、縁切り加工が、
コスト面、設備スペース面等において有利に遂行され
る。
【0018】
【実施例】次に、この発明の実施例を説明する。
【0019】本実施例方法では、図4に示されるような
円錐コロ軸受(4)に用いられる保持器(5)を製造対
象とする。なお、本発明は、円錐コロ軸受(4)用の保
持器(5)の製造に限られるものではなく、アンギュラ
玉軸受、球面コロ軸受などの各種の軸受に用いられるプ
レス保持器の製造に広く適用されうるものであることは
いうまでもない。
【0020】本実施例方法では、図4に示される軸受用
保持器(5)を、次のようにして製造する。即ち、ま
ず、鋼板等の金属板から、従来と同様に、図3(イ)に
示されるような円形の素板(9)を打抜きにて形成し、
この素板(9)にプレスによる絞り加工を施すことによ
り、図3(ロ)に示されるような、立ち上がり状の円形
環状周壁部(6)を有する中間加工品(10)を製作す
る。
【0021】次に、図3(ハ)に示されるように、この
中間加工品(10)の環状周壁部(6)にポケット孔
(7)…を形成すると共に、同環状周壁部(6)の立ち
上がり方向上縁部にその全周にわたる縁切り面(20)を
形成する。
【0022】これを、図1に示されるようなポケット打
抜き装置(11)を用いて次のように行う。このポケット
打抜き装置(11)は、上述した図6に示される従来のポ
ケットパンチ装置(11)と同様の作動機構の装置である
が、この従来のポケットパンチ装置(11)とは、図1
(イ)に示されるように、そのパンチ作動体(21)にポ
ケットパンチ(22)と隣接して新たに縁切りパンチ(2
3)がセッティングされたものとなされている点で異な
らせてある。更に、ダイス(24)として、従来のポケッ
ト打抜き専用のダイス(52)に代えて、新たにポケット
打抜き用のエッジ部(24a )と縁切り用エッジ部(24b
)とを備えたダイス(24)がセッティングされてい
る。これにより、パンチ作動体(21)の作動によって、
ポケットパンチ(22)と縁切りパンチ(23)とが一体的
にパンチング動作を行うものとなされている。
【0023】この縁切りパンチ(23)は、図1(ロ)に
示されるように、ポケットパンチ(22)にて打抜き形成
されるポケット孔(7)の領域に対応する環状周壁部上
縁部を、その周方向の一部分の長さ範囲にわたってパン
チして縁切りしていくもので、その長さL1 は、ポケッ
トパンチ(22)の長さL2 よりも長く形成されている。
どの程度の長さにするかは、環状周壁部(6)に全ての
ポケット孔(7)…を打抜き形成しえた段階で環状周壁
部(6)の上縁部(17)がその全周にわたって縁切りさ
れた状態となるようにすることを考慮して、その範囲で
適宜設計される。具体的には、環状周壁部(6)の上縁
部(17)の周方向長さとポケット孔(7)…の数に基づ
いて、同環状周壁部(6)の上縁部(17)の周方向長さ
をポケット孔(7)の数で割った長さよりも長い長さに
設計するのが好ましい。このようにすることにより、図
2に示されるように、縁切りパンチ(23)の一回のパン
チング動作で形成される縁切り面(20a )と、これに隣
り合って同パンチ(23)にて縁切りされる縁切り面(20
b )とがその周方向端部において重なり合う(25)よう
にすることができ、環状周壁部(6)の上縁部(17)を
その全周にわたって切り残しなく確実に縁切りすること
ができる。
【0024】また、ポケットパンチ(22)と縁切りパン
チ(23)とは、図1(イ)に示されるように、その先端
面高さ位置が同じに設定され、ポケット孔(7)の打抜
きと縁切りとが同一タイミングにて行われるようになさ
れている。
【0025】上記のように改変したポケット打抜き装置
(11)を用い、その割出し装置(13)のチャッカー(1
6)にて中間加工品(10)をチャック保持し、従来と同
様に、パンチ作動体(21)をダイス(24)側に進退動作
させて1つのポケット孔(7)と縁切り面(20a )を形
成したのち、割出し装置(13)にて中間加工品(10)を
所定の角度回転変位させ、そして、また、パンチ作動体
(21)をダイス(24)側に進退動作させて1つのポケッ
ト孔(7)と縁切り面(20b )を形成し、割出し装置
(13)にて中間加工品(10)を所定の角度回転変位させ
ていくという動作を繰り返していく。以上により、図1
(ハ)に示されるような、ポケット孔(7)…と全周に
わたる縁切り面(20)とを有する加工品(10)が得られ
る。
【0026】しかるのち、従来と同様に、図1(ニ)に
示されるように、各ポケット孔(7)…に挾まれた柱
(19)に面押し加工(8)を施すと共に、底板部(14)
を打抜き切除する。以上により、図4(ロ)に示される
ような保持器(5)が得られる。
【0027】以上の説明のように、上記実施例方法で
は、ポケットパンチ作動体(19)に、ポケットパンチ
(22)の他に、縁切りパンチ(23)を備えさせ、ポケッ
トパンチ(22)の繰返し進退動作による縁切りパンチ
(23)の繰返し進退動作によって、環状周壁部(6)の
立ち上がり方向上縁部(17)を順次的に縁切り(20a )
(20b )…していき、これにより、縁切り加工を行って
いくものであるから、ポケット孔(7)の打抜き加工を
行うことによって環状周壁部(6)の立ち上がり方向上
縁部も同時に自動的に縁切りされていき、そのため、縁
切り加工をポケット孔(7)の打抜き加工とは別の個別
の加工工程として実施する必要がなくなり、製造工程数
を減少し得て、保持器(5)を能率良く製造していくこ
とができる。
【0028】しかも、パンチ作動体(21)に縁切りパン
チ(23)を備えさせ、ポケットパンチ動作を利用して縁
切りパンチ(23)にて縁切り加工を行っていくものであ
るから、縁切り加工のための旋盤等の旋削装置が不要と
なり、縁切り加工を、コスト面、設備スペース面等にお
いて有利に遂行することができ、ひいては、軸受用保持
器(5)をコスト面、設備面で有利に製造していくこと
ができる。
【0029】特に、全てのポケット孔(7)…を打抜き
形成したのちに旋盤にて旋削加工して縁切りを行うとい
う上記した従来の製造方法では、旋盤にて加工される加
工品がポケット孔(7)…の存在によって剛性的に弱く
なっているため、旋盤での旋削加工による加工負荷で加
工品に不本意な変形を生じさせる危険性があったが、本
実施例では、ポケットパンチ(22)にて打抜き形成され
るポケット孔(7)の領域に対応する環状周壁部(6)
の上縁部の一定領域範囲を縁切りパンチ(23)にて順次
パンチングして縁切りしていくものであり、縁切りパン
チによるそれ自体の加工負荷が余り強いものではないこ
と、縁切りの際に全てのポケット孔(7)が打ち抜かれ
ているものではないため縁切り対象物がそれ自身で高い
剛性を保有している状態で縁切り加工を行うものとなる
ことなどから、加工負荷による加工品(10)の不本意な
変形を防止し得て、保持器(5)を寸法・形状精度良く
製造することができる。
【0030】しかも、全てのポケット孔(7)…を打抜
き形成したのちに旋盤にて旋削加工して縁切りを行う上
記した従来の製造方法では、旋盤による旋削加工によっ
て、ポケット孔(7)…の位置に対応する位置の縁幅b
が、ポケット孔(7)…間の柱(19)…の位置に対応
する位置の縁幅bよりも大きなものになる傾向があ
り、寸法・形状精度の良い縁切りが困難である場合があ
ったのに対して、上記実施例方法では、ポケットパンチ
(22)と縁切りパンチ(23)とは、その先端面高さ位置
が同じに設定され、ポケット孔(7)の打抜きと縁切り
とを隣接領域において同一タイミングにて遂行するよう
にしているから、ポケットパンチ(22)にてポケット孔
(7)を打抜く際に縁切りパンチ(23)が環状周壁部
(6)の上縁部(17)をおさえ、また、縁切りパンチ
(23)が環状周壁部(6)の上縁部(17)を縁切りする
際に、ポケットパンチ(22)が環状周壁部(6)をおさ
えるというように、それぞれが環状周壁部(6)を拘束
しあいながらポケットの打抜きと縁切りとが行われるこ
とになり、従って、ポケット孔(7)…間の柱(19)…
の位置に対応する位置の縁幅Bと、ポケット孔(7)
…の位置に対応する位置の縁幅bとを精度良く一致さ
せることができて、この面からも寸法・形状精度に優れ
た保持器(5)を製造することができる。
【0031】なお、上記実施例方法では、縁切りパンチ
(23)とポケットパンチ(22)とは別体でそれぞれがパ
ンチ作動体(21)に取り付けられた構成となされている
が、本発明では、縁切りパンチ(23)とポケットパンチ
(22)とが一体品に構成され、その一体品がパンチ作動
体(21)に取り付けられる構成となされていてもよい。
また、上記実施例方法では、複数のポケット(7)…
を、周方向に順次的に形成していく例を示したが、要は
1つ1つ順次に形成していくものであればよい。
【0032】
【発明の効果】上述の次第で、この発明の軸受用保持器
の製造方法は、金属製素板にプレスによる絞り加工を施
すことによって立ち上がり状の環状周壁部を有する中間
加工品を製作したのち、この中間加工品を、環状周壁部
の立ち上がり方向上縁部にその全周にわたって縁切り面
を有すると共に、環状周壁部に複数のポケットを周方向
間隔的に有するものに加工し、前記複数のポケットの加
工は、その1つ1つを順次、ポケットパンチにて打ち抜
いていくことにより行う、軸受用保持器の製造方法にお
いて、前記ポケットパンチ又は該パンチを繰返し進退動
作させるパンチ作動体に、前記中間加工品の環状周壁部
の立ち上がり方向上縁部をその周方向の一部分の長さ範
囲にわたって縁切りする縁切りパンチを備えさせ、環状
周壁部の前記縁切り面の形成を、ポケットパンチの繰返
し進退動作による縁切りパンチの繰返し進退動作によっ
て、環状周壁部の立ち上がり方向上縁部を順次的に縁切
りしていくことにより行うものである。従って、ポケッ
トの打抜き加工工程とは別の個別の加工工程としての縁
切り加工工程が不要となり、そのため、製造工程数を減
少しえて、軸受用保持器を能率良く製造することができ
る。
【0033】しかも、ポケットパンチ又は該パンチを繰
返し進退動作させるパンチ作動体に、中間加工品の環状
周壁部の立ち上がり方向上縁部をその周方向の一部分の
長さ範囲にわたって縁切りする縁切りパンチを備えさ
せ、ポケットパンチ動作を利用して縁切りパンチにて縁
切り加工していくものであることにより、縁切り加工の
ための旋盤等の旋削装置が不要となり、縁切り加工を、
コスト面、設備スペース面等において有利に遂行するこ
とができ、ひいては、軸受用保持器をコスト面、設備面
で有利に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例方法を示すもので、図(イ)は本方法
に使用するポケット打抜き装置の断面図、図(ロ)は図
(イ)のI−I線矢視図である。
【図2】縁切り加工した中間加工品の環状周壁の立ち上
がり方向上縁部を示す平面図である。
【図3】製造工程を示すもので、図(イ)は素板の側面
図、図(ロ)は素板に絞り加工を施して得られた中間加
工品の断面側面図、図(ハ)はこれにポケット打抜き・
縁切り加工を施した断面側面図、図(ニ)は更にこれに
面押し加工等を施した断面側面図である。
【図4】図(イ)は円錐軸受の縦断面図、図(ロ)は軸
受用保持器の斜視図である。
【図5】従来方法を示すもので、図(イ)は素板の側面
図、図(ロ)は素板に絞り加工を施して得られた中間加
工品の断面側面図、図(ハ)はこれにポケット打抜き加
工を施した断面側面図、図(ニ)はこれに縁切り加工を
施した断面側面図、図(ホ)は更にこれに面押し加工等
を施した断面側面図である。
【図6】従来法で用いられるポケット打抜き装置を示す
断面図である。
【符号の説明】
5…軸受用保持器 6…環状周壁部 7…ポケット孔 9…金属製素板 10…中間加工品 17…上縁部 20…縁切り面 21…パンチ作動体 22…ポケットパンチ 23…縁切りパンチ 24…ダイス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製素板にプレスによる絞り加工を施
    すことによって立ち上がり状の環状周壁部を有する中間
    加工品を製作したのち、この中間加工品を、環状周壁部
    の立ち上がり方向上縁部にその全周にわたって縁切り面
    を有すると共に、環状周壁部に複数のポケットを周方向
    間隔的に有するものに加工し、前記複数のポケットの加
    工は、その1つ1つを順次、ポケットパンチにて打ち抜
    いていくことにより行う、軸受用保持器の製造方法にお
    いて、 前記ポケットパンチ又は該パンチを繰返し進退動作させ
    るパンチ作動体に、前記中間加工品の環状周壁部の立ち
    上がり方向上縁部をその周方向の一部分の長さ範囲にわ
    たって縁切りする縁切りパンチを備えさせ、 環状周壁部の前記縁切り面の形成を、ポケットパンチの
    繰返し進退動作による縁切りパンチの繰返し進退動作に
    よって、環状周壁部の立ち上がり方向上縁部を順次的に
    縁切りしていくことにより、行うことを特徴とする軸受
    用保持器の製造方法。
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