JPH08225117A - 自動倉庫における入庫制御方法及び入庫制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動倉庫における入庫制御システムにおい
て、同一仕様の生産部品が同一の棚設備に固まって入庫
しないようにし、搬入出装置が故障した場合にも他の棚
設備の搬入出装置により出荷可能とし、生産を支障なく
継続することを可能とするとともに、出庫サイクルタイ
ムの短縮も図る。 【解決手段】 複数の棚設備を備え、生産部品を搬送し
て入出庫を行う自動倉庫であって、生産部品を入庫する
際の入庫先を制御する自動倉庫における入庫先の制御方
法において、各棚設備の棚状況を確認し（Ｓ１１）、空
棚がある棚設備を抽出し（Ｓ１２）、また入庫部品の仕
様情報を入力し（Ｓ１３）、その入庫部品の仕様情報と
同一仕様情報の在庫部品を検索し、その在庫部品の検索
結果より入庫部品の仕様情報と同一仕様情報の在庫部品
の数が最小となる棚設備を上記入庫部品の入庫先として
選択して決定する（Ｓ１４〜Ｓ１７）。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、工場の自動倉庫に
おける入庫制御に係り、特に生産部品の搬送を指示する
ためのデータにより入出庫を行う搬送設備を備えた自動
倉庫における入庫制御方法及び入庫制御装置に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】例えば、生産工場で車両の組立をするた
めに必要な各種の生産部品を所定数だけ在庫し、必要な
時点で速やかに生産ラインに供給する定数管理のための
自動倉庫において、多種類で多様な形態の生産部品を整
理して連続的に入出庫する際には、生産部品を自動的に
搬送して適切な空き棚に格納し、また、所望の生産部品
を自動的に取り出し、再び搬送して出庫できることが重
要である。

【０００３】図９は、工場の倉庫設備を制御して生産部
品の在庫状態を管理する一般的な自動倉庫システムの構
成を模式的に示す斜視図である。

【０００４】図９に示す自動倉庫システムは、生産部品
を在庫しつつ入出庫するための複数の倉庫設備１，１，
……と、この倉庫設備１，１，……の棚設備５の各棚列
６に入出庫するために生産部品を搬送する搬送設備であ
る入庫用コンベア２ａ及び出庫用コンベア２ｂと、倉庫
設備１，１，……と入出庫用コンベア２ａ，２ｂの動作
を制御する制御装置３を備えている。

【０００５】上記生産部品の搬送設備は、入庫するため
の入庫用コンベア２ａを階上に設け、出庫するための出
庫用コンベア２ｂを階下に設けている。

【０００６】また、各生産部品は台座であるパレットに
それぞれ載置され、入庫用コンベア２ａの入庫口２ｃか
ら搬出され、指示された倉庫設備１，１，……の任意の
位置に収納されるとともに、別に指示された位置から取
り出され、出庫用コンベア２ｂの出庫口２ｄから搬出さ
れるようになっている。

【０００７】なお、４は出庫口２ｄと入庫口２ｃを連絡
するためのリフトである。

【０００８】図１０は、図９の倉庫設備１を具体的に示
す説明図である。

【０００９】この倉庫設備１は、生産部品を搬送するた
めの自動搬送車１１と、複数の棚列６を有した棚設備５
とから構成され、該棚設備５は、生産部品を収納するた
めの多数の部品棚１２，１２，……を縦横に配置して一
つの棚列６を形成している。自動搬送車１１は、パレッ
ト１３を介して生産部品を載置し、誘導するための誘導
制御装置１４により、走行路１５に沿って入庫及び出庫
用のコンベア２ａ，２ｂから所定の棚列６の横方向の位
置にパレット１３を搬送して、不図示のエレベータによ
り指示された部品棚１２ａまで持ち上げて収納するよう
になっている。

【００１０】図１１は、図１０の自動倉庫の制御系を機
能別に概略的に示すブロック図である。

【００１１】この自動倉庫の制御系は、入手庫に関する
全体的なシーケンスを制御するシーケンス制御装置３１
と、入出庫用コンベア２ａ，２ｂを制御する搬送制御装
置３２と、入出庫の進捗状況をモニタしながら指示する
ための指示装置３３から構成されている。

【００１２】シーケンス制御装置３１は、シーケンス自
体を制御する制御部の他に、入出力を処理する入出力イ
ンターフェイス３１ａと、自動倉庫システムを支援する
不図示の支援システムとの通信を処理する通信インター
フェイス３１ｂと、それらの入出力と通信の各インター
フェイス３１ａ，３１ｂを統括的に管理しつつ、自動倉
庫の状態情報を導入して各々の状況を認識し、制御デー
タを形成して送出する管理部３１ｃとからなっており、
搬送制御装置３２を介して入出庫用コンベア２ａ，２ｂ
を制御し、誘導制御装置１４を介して各自動搬送車１
１，１１，……を誘導する。

【００１３】指示装置３３は、入出力インターフェイス
３１ａを介して管理部３１ｃに接続されており、入出庫
のシーケンス制御を監視しつつ入出庫を指示し、在庫を
管理する自動倉庫管理ソフトウェアにより運用されてい
る。

【００１４】図１２は、図１１の自動倉庫を制御する一
般的な手順を示すフローチャートである。

【００１５】この自動倉庫の制御は、指示装置３３によ
り種々の管理事項を分類して予め管理部３１ａに設定す
る管理事項の設定処理（ステップＳ１）と、入出庫すべ
き生産部品を指示装置３３により指定して入出庫を指示
する入出庫の指示処理（ステップＳ２）と、入出庫の指
示に従って管理事項に関するシーケンスを管理部３１ｃ
が制御するシーケンスの制御処理（ステップＳ３）と、
シーケンス制御の結果に基づいて管理部３１ｃが管理事
項を更新する管理事項の更新処理（ステップＳ４）から
なっており、自動倉庫の各機構部を作動させて在庫管理
するようになっている。

【００１６】また、上記管理事項は、生産部品の形態に
関する仕様を示す情報と、各部品棚１２，１２……にお
ける在庫状態を示す棚データとを含んでいる。

【００１７】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の自動倉庫の制御システムにあっては、多数の部
品棚を縦横に配置してなる棚列のＮＯ．（番号）順に空
棚があるところへ入庫していたため、同一の棚列に同一
仕様のワーク（生産部品）が固まって入る場合があっ
た。

【００１８】例えば、Ｎｏ．１の棚列に空棚がなく一杯
で、Ｎｏ．２以降の棚列に空棚がある場合、その棚列の
Ｎｏ．順に空棚があるところへ入庫するので、Ｎｏ．２
の棚列に同一仕様のワークが固まって入る場合がある。
このような状況で、Ｎｏ．２の棚列用のリフト設備（自
動搬送車）が故障した場合には、Ｎｏ．２の棚列に同一
仕様のワークが固まって入っているため、出庫に支障が
生じ、生産を阻害する要因となっていた。

【００１９】また、同一仕様のワークを連続出庫する場
合には、同一の棚列に同一仕様のワークが固まって入庫
されているので、同一の棚列から連続出庫することとな
り、多数の棚列から同時出庫するのに比してサイクルタ
イムが長くなり、出庫に時間がかかってしまった。

【００２０】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたもので、同一仕様のワークが同一棚列に固まって
入庫しないようにし、もって出庫に支障が生じるのを防
止し、また出庫のサイクルタイムを短くすることが可能
な自動倉庫における入庫制御方法及び入庫制御装置を提
供することを目的としている。

【００２１】

【課題を解決するための手段】本発明に係る自動倉庫に
おける入庫制御方法は、複数の棚設備を備え、部品を複
数の搬送車により搬送して入出庫を行う自動倉庫の入庫
制御方法において、各棚設備の部品の在庫状況を調べて
空棚の有る棚設備を抽出するとともに、入庫部品の仕様
情報と同一仕様情報の在庫部品を検索し、その検索結果
から前記入庫部品の仕様情報と同一仕様情報の在庫部品
の数が最小となる棚設備を抽出し、その抽出した棚設備
を前記入庫部品の入庫先として選択するようにしたもの
である。

【００２２】また、上記の制御方法において、棚設備毎
に算出した入庫部品の仕様情報と同一仕様情報の在庫部
品の数に、棚設備毎に算出した搬送途中の前記同一仕様
情報の入庫部品の数を加算し、この加算した数を棚設備
の在庫数として検索するようにしたものである。

【００２３】また、本発明に係る自動倉庫における入庫
制御装置は、複数の棚設備を備え、部品を複数の搬送車
により搬送して入出庫を行う自動倉庫の入庫制御装置に
おいて、各棚設備の部品の在庫状況を調べる調査手段を
備えるとともに、入庫部品の仕様情報と同一仕様情報の
在庫部品を検索する検索手段と、その検索結果から前記
入庫部品の仕様情報と同一仕様情報の在庫部品の数が最
小となる棚設備を抽出する抽出手段とを備え、その抽出
した棚設備を前記入庫部品の入庫先として選択するよう
にしたものである。

【００２４】

【発明の実施の形態】図１は本発明に係る工場の自動倉
庫における入庫制御装置の概略構成を示すブロック図で
ある。

【００２５】同図において、２０１は各棚設備のワーク
（生産部品）の在庫状況を調べて空棚のある棚設備を抽
出する調査・抽出手段、２０２は入庫ワークの仕様情報
と同一仕様情報の在庫ワークを検索する検索手段、２０
３はその検索結果から上記入庫ワークの仕様情報と同一
仕様情報の在庫ワークの数が最小となる棚設備を抽出す
る抽出手段、２０４はその抽出した棚設備を上記入庫ワ
ークの入庫先として選択し、その決定した入庫先にワー
クが搬入されるように全体を制御する制御部である。

【００２６】なお、本実施例のその他の構成は図９，図
１０と同様である。

【００２７】次に、本実施例による自動倉庫における入
庫先の決定方法について図２を参照して説明する。この
決定方法は、図１２に示す入出庫の指示のステップＳ２
及びシーケンスの制御のステップＳ３の中に含まれるも
のである。

【００２８】先ず、各棚列の棚状況を確認し（ステップ
Ｓ１１）、空棚有りの棚列を抽出するとともに（ステッ
プＳ１２）、入庫しようとしているワークの機種、塗装
色等の仕様情報を入力し（ステップＳ１３）、上記抽出
された各棚列内の在庫をサーチして、入庫するワークと
同一仕様のワークの在庫数を計数（Ａ）する（ステップ
Ｓ１４）。

【００２９】次に、各棚列に搬送途中の入庫用コンベア
上の同一仕様のパレット（パレット上に載置されたワー
ク）の数を計数（Ｂ）する（ステップＳ１５）。そし
て、上記ステップＳ１４における各棚列に入庫するワー
クと同一仕様のワークの在庫数に、ステップＳ１５にお
ける各棚列に搬送途中の入庫用コンベア上の同一仕様の
ワーク数を加算して、各棚列内の同一仕様のワークの在
庫数を計数（（Ａ）＋（Ｂ））する（ステップＳ１
６）。これにより、同一仕様のワークの在庫数が最小と
なる棚列が選択され（ステップＳ１７）、この選択され
た棚列にワークの入庫が開始される（ステップＳ１
８）。

【００３０】また、同一仕様のワークの在庫数が最小と
なる棚列が複数ある場合には、その棚列のＮｏ．（番
号）が小さい方の棚列が選択される。

【００３１】また、自動搬送車１１が故障した場合に
は、その自動搬送車１１の棚列は計数から除外され、自
動搬送車１１が稼働しているもののみの棚列が計数され
る。そして、自動搬送車１１が故障から復帰した場合に
は、その自動搬送車１１の棚列の計数も開始されるよう
になっている。これより、使用不能の棚列の計数を省く
ことができ、計数のスピードアップを図ることができ
る。

【００３２】次に、図３について本発明による入庫先の
決定方法をより具体的に説明する。

【００３３】図３に示すように、Ｎｏ．１からＮｏ．８
までの棚列６において、入庫ワークと同一仕様のワーク
の在庫数がそれぞれ５，７，２，５，９，１１，１２，
８個で、入庫用コンベア２ａ上にＮｏ．１の棚列６に行
くパレットが３台（１３ａ，１３ｂ，１３ｃ）あるとす
ると、Ｎｏ．１の棚列６の在庫数は５＋３で８とみな
す。そして、Ｎｏ．３の棚列６の在庫数が２個だけなの
で、同一仕様のワークの在庫数が最小の棚列としてＮ
ｏ．３の棚列６が選択され、次回の入庫の際にワークは
Ｎｏ．３の棚列６へ行く。

【００３４】なお、入庫用コンベア２ａ上に搬送途中の
パレット（パレットに積載されたワーク）がある場合
は、棚列６の各部品棚の在庫状態を示す棚データにフラ
グが立つ。そして、後述の図４に示す第２のシーケンス
制御装置３５によりその棚データのフラグが認識され、
パレットが所定の棚に在庫された瞬間にこのフラグがク
リアされるようになっている。

【００３５】したがって、同一仕様のワークが同一棚列
に固まって在庫されることなく、均等に各棚列に在庫さ
れるので、任意の自動搬送車１１が故障しても、該自動
搬送車１１以外の棚列に在庫があるので、支障なく所望
のワークを出庫することができる。

【００３６】また、同一使用のワークを連続出庫する場
合にも、ワークは均等に各棚列に在庫されているので、
同一棚列から連続出庫することなく、多棚列から同時に
出庫することができる。

【００３７】また、入庫用コンベア２ａ上の搬送途中の
パレット（パレット上に載置されたワーク）の数も計数
されるので、各棚列に在庫された同一仕様のワークの数
に、入庫用のコンベア２ａ上の搬送途中の同一仕様のワ
ークの数が加算され、正確に各棚列の入庫と同一仕様の
ワークの在庫数（在席数）を算出することができる。

【００３８】図４は、本実施例の装置の概略を機能別に
示す構成図である。この装置の主要部は、前述の第２の
シーケンス制御装置３５と、これを指示する第２の指示
装置３６ａ，３６ｂ，３６ｃであり、その他は図１１に
おける従来例と何ら異なる点はない。

【００３９】上記第２の指示装置３６ａ，３６ｂ，３６
ｃは、生産部品であるワークの仕様と倉庫設備１の制御
状態に関する図形を予め設定された様式により表示し、
また倉庫設備１における特定の位置と管理業務内容を第
２のシーケンス制御装置３５に入力し、この制御状態を
操作員が確認してワークの入出庫に関する操作を図形部
分の押下により指示するようになっている。

【００４０】また、第２の指示装置３６ａ，３６ｂ，３
６ｃの中の１台は前述の入庫口２ｃに、他の１台は出庫
口２ｄに設け、残りの１台は在庫状態を含む総合的な監
視用及び予備機として使用し、入庫指示と出庫指示と在
庫状態の補正操作を独立して行うことができるようにな
っている。

【００４１】なお、各指示装置を兼用にする場合には１
台または２台であっても良く、さらに併用する用途があ
る場合には４台以上に増設しても良い。

【００４２】具体的には、ＣＲＴやＬＣＤのディスプレ
イを有する公知のタッチパネルやタッチスクリーン等に
より構成しており、これらに複数の画面を初期設定して
任意の図形を設計し、この図形の特定部分に割り付けら
れた各分割領域を操作員が押下したことを検知して、こ
の分割領域に対応する指示命令を形成して送出するよう
になっているが、プログラム可能な画面上の各部分に操
作員が身体の一部を触れて自動倉庫システムに指示でき
る構成のものであれば良い。

【００４３】また第２のシーケンス制御装置３５は、上
記複数の第２の指示装置３６ａ，３６ｂ，３６ｃから入
出庫操作の指示を受けて自動倉庫の制御状態を通知する
ための第２の入出力インターフェイス３５ａと、図示し
ないが自動倉庫を支援する新たな支援システムの要請を
受けて、要求された情報を提供する第２の通信インター
フェイス３５ｂと、これらの第２の入出力及び通信の各
インターフェイス３５ａ，３５ｂを統括的に管理する第
２の管理部３５ｃとを含んでおり、前述の第１のシーケ
ンス制御装置３１と同様の機能も実行できるようになっ
ている。

【００４４】具体的には、公知のシーケンス・コントロ
ーラやシーケンサ等により構成しているが、プログラム
可能な制御部を有するものであれば他の手段であっても
良い。

【００４５】上記の新たな支援システムは、第２のシー
ケンス制御装置３５と第２の指示装置３６ａ，３６ｂ，
３６ｃに使用するために開発されたモニタ用のプログラ
ム等のソフトウエアを有している他は、従来の支援シス
テムと相違する点はない。

【００４６】上記第２の入出力インターフェイス３５ａ
は、表示画面の種類を指定しつつ操作員の指示を受け入
れる入出力バッファを第２の指示装置３６ａ，３６ｂ，
３６ｃそれぞれに対して有し、これら種類の指定をそれ
ぞれに分配し、指示の受入れをそれぞれから収集するマ
ルチプレクサを介して、各入出力バッファを第２の管理
部３５ｃに接続している。

【００４７】第２の管理部３５ｃは、入出庫及び在庫を
管理するアプリケーション・プログラムを含んでおり、
このアプリケーション・プログラムは、操作員による入
出庫の指示を受け、在庫状態を管理しつつ表示する入出
庫指示部と、稼働状態を監視して管理する状態監視部か
らなり、共通のメモリを介して第２の通信インターフェ
イス３５ｂに接続されている。

【００４８】上記の状態監視部は、搬送ずれや在庫異常
等が発生する際に、入出庫指示部における割込み処理を
行って、搬送ずれの補正や在庫異常の補正を開始する
他、操作員の指示により必要に応じて独立して実行する
こともできるようになっている。

【００４９】図５は上記第２の指示装置３６ａ，３６
ｂ，３６ｃから入庫設定を行う場合の入庫設定画面を示
しており、同図中、１０１は機種表示部、１０２は仕向
地表示部、１０３は塗装色表示部、１０４はマスキング
表示部、１０５はタイプ表示部であり、また１０６は
「入庫設定確認」枠表示部である。

【００５０】この第２の指示装置の表示画面はタッチパ
ネルとなっており、タッチパネルは画面上の図形に割り
付けられた各分割領域が押下されたことを検知し、その
分割領域に対応する指示内容を送出するようになってい
る。

【００５１】そして、表示部１０１から表示部１０５に
は前回設定したデータが表示され、同一ワークを入庫す
る場合には表示部１０６をタッチするようになってい
る。また、図６の（ａ）は図５の一部あるいは全部の設
定を変更する場合に切り換わる表示画面を示しており、
選択部１０８をタッチすると画面は自動的に「機種」−
「仕向地」−「塗装色」−「マスキング」−「タイプ」
−「入庫設定」の各画面へと切り換わる。また、１１０
は機種表示部、１１１は仕向地表示部、１１２は塗装色
表示部、１１３はマスキング表示部、１１４はタイプの
枠表示部であり、表示部１１０から１１４までの任意の
一つの枠をタッチすることにより、該当画面へ直接切り
換えることが可能になっている。

【００５２】そして、設定内容が良ければ、表示部１１
５の「入庫設定」をタッチすると、図６の（ｂ）に示す
画面となり、設定内容がＯＫであれば、表示部１１６の
「確認、入庫ＯＫ」をタッチし、設定を変更したい場合
は、表示部１１７の「再設定」をタッチするようになっ
ている。なお、表示部１０６の「入庫設定確認」枠が消
灯している場合には入庫不可状態を示し、点滅している
場合には入庫受け付け可能な状態を示し、点灯している
場合には入庫設定完了の状態を示している。

【００５３】また、図６の（ｂ）に示す入庫設定画面内
の表示部１１８の「空パレット自動入庫」をタッチする
と、図７の（ａ）に示す表示画面となる。

【００５４】図７の（ａ）の表示部１２１の「空パレッ
ト入庫数設定」をタッチすると、自動入庫するパレット
台数の設定に移行して、図７の（ｂ）に示す画面にな
り、一方、表示部１２２の「空パレット自動入庫完了／
中断」をタッチすると、入庫設定画面に戻る。

【００５５】そして、図７の（ｂ）に示す画面上で数字
キーをタッチして台数をセットし、表示部１２３の「書
込」をタッチし、台数が良ければ表示部１２４の「設定
確認、空パレット自動入庫開始」をタッチすると、図７
の（ｃ）に示す画面になる。一方、設定を中断する場合
には、表示部１２５の「設定中断」をタッチする。

【００５６】図７の（ｃ）に示す画面は、上記図７の
（ｂ）の画面で設定した台数だけパレットを自動的に入
庫する状態を示し、同画面の左下に「空パレット自動入
庫中」が表示され、表示部１２１の「空パレット入庫設
定」枠には自動入庫する台数が表示され、表示部１２６
の「残り入庫数」枠には自動入庫するパレットの残り台
数が表示され、残り台数が０になると、図７の（ｄ）に
示す入庫設定画面に自動的に戻るようになっている。

【００５７】上記図７の（ｃ）に示す画面では、自動入
庫途中でも表示部１２２の「空パレット自動入庫完了／
中断」枠をタッチすると、残り台数をキャンセルし、図
７の（ｄ）に示す入庫設定画面に戻る。

【００５８】また、図８の（ａ）に示すように、表示部
１３１の「トラッキングデータ」をタッチすると、図８
の（ｂ）に示すような表示画面となり、入庫用コンベア
のパレットデータのトラッキング状況を確認することが
できる。そして、図８の（ｂ）に示すように、各エリア
（Ａ０１〜ＲＭ６）にパレットデータが存在していれ
ば、表示部１３２の各エリアの該当枠が反転表示（ラン
プ点灯）となる。この反転している枠をタッチすると、
画面の右側にそのエリアの詳細データが表示される。

【００５９】例えば、入庫用コンベアのエリア（Ｃ０
１）を指定すると、そのパレットデータの詳細が表示さ
れる。この状態で、表示部１３３の「プリントアウト」
をタッチすると、そのときの画面がそのままプリントア
ウトできる。一方、表示部１３４の「入庫設定画面へ戻
る」をタッチすると、入庫設定画面へ切り換わる。

【００６０】なお、本発明は上述の実施例に限定される
ものではなく、例えば、各画面における図形の構成は、
自動倉庫の実際の搬送経路に基づいて種々の態様が許さ
れる他、各部分画面では、その中に表示される各操作キ
ーの図形を若干縮小して修正操作部内の画面に単純に表
示しても良い。また、各機能の処理状況の画面への表示
はそれぞれを併用しても良いし、着色、拡大、あるいは
グラフィックやアニメーションにより強調するようにし
ても良く、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
の変更を加えうることは勿論である。

【００６１】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、同一仕
様の部品が同一棚設備に固まって在庫されることなく、
均等に各棚設備に在庫されるので、任意の搬入出装置が
故障しても、その搬入出装置以外の棚設備に在庫がある
ので、支障なく出庫することができ、生産を阻害するこ
となく、円滑に生産を継続することができる。

【００６２】また、同一仕様の部品を連続出庫する場合
にも、均等に各棚設備に在庫されているので、同一棚設
備から連続出庫することなく、多数の棚設備から同時に
出庫することができ、部品１台当たりの出庫サイクルタ
イムを短縮することができる。

【００６３】また、入庫用コンベア上の搬送途中の同一
仕様の部品数も計数することにより、各棚設備に在庫さ
れた同一仕様の部品の数に、入庫用コンベア上の搬送途
中の同一仕様の部品の数を加算でき、正確に各棚設備の
入庫と同一仕様の部品の在庫数（在席数）を算出して、
同一仕様部品在庫数が最小の棚設備を入庫先として選択
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係る入庫制御装置の概略構成を示す
ブロック図

【図２】 実施例による自動倉庫における入庫先の決定
方法を示すフローチャート

【図３】 実施例による自動倉庫における入庫先の決定
方法をより具体的に示す説明図

【図４】 本実施例の装置の概略を機能別に示す構成図

【図５】 図４の第２の指示装置から入庫設定を行う場
合の入庫設定画面を示す図

【図６】 図４の第２の指示装置から入庫設定を行う場
合の表示画面を示す図

【図７】 空パレット自動入庫モードの表示画面を示す
図

【図８】 入庫履歴の表示画面を示す図

【図９】 一般的な自動倉庫システムの構成を模式的に
示す斜視図

【図１０】 図９の倉庫設備を具体的に示す説明図

【図１１】 図１０の自動倉庫の制御系を機能別に概略
的に示すブロック図

【図１２】 図１１の自動倉庫を制御する一般的な手順
を示すフローチャート

【符号の説明】

１ 倉庫設備 ２ａ 入庫用コンベア ２ｂ 出庫用コンベア ３ 制御装置 ４ リフト ５ 棚設備 ６ 棚列 １１ 自動搬送車 １３ パレット １４ 誘導制御装置 １５ 走行路 ３１ シーケンス制御装置 ３２ 搬送制御装置 ３３ 指示装置 ３５ 第２のシーケンス制御装置 ３６ａ，３６ｂ，３６ｃ 第２の指示装置 ２０１ 調査・抽出手段 ２０２ 検索手段 ２０３ 抽出手段 ２０４ 制御部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 一弘 三重県鈴鹿市平田町1907番地 本田技研工 業株式会社鈴鹿製作所内

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の棚設備を備え、部品を複数の搬送
   車により搬送して入出庫を行う自動倉庫の入庫制御方法
   において、各棚設備の部品の在庫状況を調べて空棚の有
   る棚設備を抽出するとともに、入庫部品の仕様情報と同
   一仕様情報の在庫部品を検索し、その検索結果から前記
   入庫部品の仕様情報と同一仕様情報の在庫部品の数が最
   小となる棚設備を抽出し、その抽出した棚設備を前記入
   庫部品の入庫先として選択することを特徴とする自動倉
   庫における入庫制御方法。
2. 【請求項２】 棚設備毎に算出した入庫部品の仕様情報
   と同一仕様情報の在庫部品の数に、棚設備毎に算出した
   搬送途中の前記同一仕様情報の入庫部品の数を加算し、
   この加算した数を棚設備の在庫数として検索することを
   特徴とする請求項１記載の自動倉庫における入庫制御方
   法。
3. 【請求項３】 複数の棚設備を備え、部品を複数の搬送
   車により搬送して入出庫を行う自動倉庫の入庫制御装置
   において、各棚設備の部品の在庫状況を調べる調査手段
   を備えるとともに、入庫部品の仕様情報と同一仕様情報
   の在庫部品を検索する検索手段と、その検索結果から前
   記入庫部品の仕様情報と同一仕様情報の在庫部品の数が
   最小となる棚設備を抽出する抽出手段とを備え、その抽
   出した棚設備を前記入庫部品の入庫先として選択するこ
   とを特徴とする自動倉庫における入庫制御装置。