JPH08222321A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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Publication number
JPH08222321A
JPH08222321A JP5332895A JP5332895A JPH08222321A JP H08222321 A JPH08222321 A JP H08222321A JP 5332895 A JP5332895 A JP 5332895A JP 5332895 A JP5332895 A JP 5332895A JP H08222321 A JPH08222321 A JP H08222321A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
retainer
locking
terminal fitting
fitting
lance
Prior art date
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Pending
Application number
JP5332895A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Kobayashi
昌昭 小林
Hideki Matsunaga
英樹 松永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP5332895A priority Critical patent/JPH08222321A/ja
Publication of JPH08222321A publication Critical patent/JPH08222321A/ja
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 二重係止用のリテーナを利用して端子金具を
さらに強固に係止する。 【構成】 ハウジング1のキャビティ15内に挿入され
た雌形端子金具F1は、ランス22により一次係止され
る。リテーナ挿入口26に仮組みされたリテーナ2を本
組み位置まで押し込むと、変形規制部37がランス22
の撓み変形空間24に潜り込んでその撓み変形が規制さ
れ、二次係止される。リテーナ2には、雌形端子金具F
1のスタビライザ9に係止可能な係止爪38が設けられ
ている。リテーナ2が本組み位置に向けて押し込まれる
のに伴い、係止爪38は撓み変形しつつスタビライザ9
の下面を通過し、本組み位置に押し込まれたところで、
係止爪38が復元変形してその先端の鈎部39がスタビ
ライザ9の下面の後端に係止し、雌形端子金具F1が三
重に係止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、端子金具をハウジング
内に強固に係止するためのリテーナを備えたコネクタに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、リテーナを用いて端子金具を二重
係止するようにしたコネクタは公知である。二重係止の
形式としては複数種存在するが、特に防水型のコネクタ
では、リテーナ装着用の開口部をハウジングの側面に設
けることは好ましくないという事情があるため、相手の
ハウジングとの嵌合面となる前面側からリテーナを挿入
する形式のものが一般に使用されている。
【0003】その一例を図18、19により説明する。
このコネクタは、端子金具61を挿入可能なキャビティ
62を有するハウジング63に対して、その前面側から
装着されるリテーナ64を備えている。そして、キャビ
ティ62内に端子金具61が挿入されると、図18に示
すように、キャビティ62内に設けられたランス65が
端子金具61の底面に開口された係止孔66に弾性的に
嵌合することで一次係止され、続いて図19のようにリ
テーナ64を押し込むと、リテーナ64に設けられた変
形規制部67が、ランス65の撓み変形空間68である
下面側に潜り込んでその撓み変形を規制することで二次
係止され、もって二重係止されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のも
のは、ランス65の逃げ方向の撓みを規制することで二
重係止を図っているのであって、端子金具61に実際に
係止しているのはランス65のみであるため、端子金具
61に対して図19の矢線に示すような強い引張力が作
用すると、ランス65を破損させつつ端子金具61が引
き抜かれてしまうおそれがあった。
【0005】本発明は上記のような事情に基づいて完成
されたものであって、二重係止用のリテーナを利用して
端子金具をさらに強固に係止し得るようにすることを目
的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、端子金具を挿入可
能なキャビティを有するハウジングと、このハウジング
に装着可能なリテーナとを備え、前記キャビティ内に挿
入された端子金具はそのキャビティ内に設けられたラン
スにより弾性的に一次係止されるとともに、前記リテー
ナの装着に伴いそのリテーナに設けられた変形規制部が
前記ランスの撓み変形空間に進入してその変形を規制す
ることで二次係止される形式のコネクタにおいて、前記
リテーナには、前記ハウジングへの装着時に前記端子金
具に係止してその抜脱を阻止する保持手段が付設されて
いる構成としたところに特徴を有する。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記保持手段は、端子金具に設けられたスタビライ
ザの後縁に弾性的に係止する撓み変形可能な係止爪によ
り構成されているところに特徴を有する。
【0008】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記保持手段は、端子金具のスタビライザに開口さ
れた嵌合孔に嵌合可能な突部により構成されているとこ
ろに特徴を有する。
【0009】
【作用】請求項1の発明では、リテーナが装着される
と、リテーナに設けられた変形規制部がランスの撓み変
形空間に進入することで端子金具が二重係止され、さら
に保持手段が端子金具に係止して、いわば三重の係止が
なされる。
【0010】請求項2の発明では、リテーナが装着され
ると、リテーナに設けられた係止爪が端子金具のスタビ
ライザに弾性的に係止することで、端子金具の三重係止
がなされる。
【0011】請求項3の発明では、リテーナが装着され
ると、リテーナに設けられた突部が端子金具のスタビラ
イザに開口された嵌合孔に嵌合することで、端子金具の
三重係止がなされる。
【0012】
【発明の効果】すなわち、請求項1の発明によれば、リ
テーナの保持手段が端子金具に係止することで端子金具
を三重に係止することができるので、大きな引張力にも
抗する強固な端子保持力を得ることができる効果があ
る。
【0013】請求項2の発明によれば、強固な端子保持
力が得られるのに加え、係止爪の弾性力が端子金具をキ
ャビティの内面に押し付けるように併せて機能し、端子
金具のがたつきを防止する効果がさらに得られる。
【0014】請求項3の発明によれば、端子金具のスタ
ビライザに嵌合孔を開口し、リテーナに突部を形成する
といった簡単な構造で実現でき、容易にかつ安価に製造
することができる効果が得られる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を防水型の雌側コネクタに適用
した実施例を添付図面に基づいて説明する。 <第1実施例>図1乃至図11は本発明の第1実施例を
示す。この第1実施例では、図1に示すように、雌形端
子金具F1を収容するハウジング1と、そのハウジング
1に対して前面側から装着されるリテーナ2とを備えて
いる。
【0016】雌形端子金具F1は導電性を有する金属板
をプレス成形することにより形成されたものであって、
図5あるいは図9に示すように、先端側に図示しない相
手の雄形端子金具のタブが挿入される細長い箱形をなす
本体部4が形成され、その後方にワイヤバレル5とイン
シュレーションバレル6とが順次に形成されている。本
体部4内には雄形端子金具のタブが弾性的に接触される
接触片7が、底板の先端を内方に向けて折り曲げること
によって形成されているとともに、本体部4の底板に
は、後記するランス22が嵌合可能な係止孔8が開口さ
れている。
【0017】また、その係止孔8の両側には一対のスタ
ビライザ9が設けられている。このスタビライザ9は、
本体部4の側板から延出して下方に突出形成されてお
り、後記するハウジング1のキャビティ15内に設けら
れたガイド部に沿わせることで、雌形端子金具F1をキ
ャビティ15内に安定して円滑に挿入させる機能を果た
すものである。そして、電線11の被覆12の端末に防
水ゴム10が嵌着されて、その防水ゴム10にインシュ
レーションバレル6が固着され、また、被覆12の端末
から突出した芯線13の端末にワイヤバレル5が固着さ
れて、電線11の端末に防水ゴム10と雌形端子金具F
1とが固着されている。
【0018】ハウジング1は合成樹脂材によって一体成
形されたものであって、その内部には、図9に示すよう
に、雌形端子金具F1を収容する3個のキャビティ15
が横方向に並んで形成されている。各キャビティ15の
間の位置にはそれぞれ嵌入溝16が形成され、後記する
リテーナ2に設けられた嵌入リブ29が嵌入されること
で、リテーナ2が挿入される際のこじりが防止されるよ
うになっている。
【0019】キャビティ15は、その後端側(図1の右
側)が円形孔17となっていて後面に開口しており、上
記した防水ゴム10が緊密に嵌装されるようになってい
るとともに、円形孔17の前方に、雌形端子金具F1の
本体部4が略緊密に嵌まる角形孔18が連設されてい
る。そのキャビティ15の前面には、雌形端子金具F1
の本体部4の前面を突き当てる前面板19が設けられ、
その前面板19に相手の雄形端子金具のタブが挿入され
る端子挿入口20が開口されている。
【0020】各キャビティ15の角形孔18の底面にお
ける長さ方向の中央部には、雌形端子金具F1を係止す
るためのランス22が前方に向けて突出するようにして
一体に形成されている。ランス22の前方はハウジング
1の前面に向けて開口されている。ランス22の先端に
は雌形端子金具F1の底板の係止孔8に嵌合する嵌合突
部23が設けられており、下方に向けて弾性的な撓み変
形可能となっている。したがってランス22の下面側に
はランス22の撓み変形空間24が設けられている。
【0021】ハウジング1の前面にはリテーナ2を挿入
するためのリテーナ挿入口26が開口されている。この
リテーナ挿入口26は、キャビティ15の角形孔18の
底面からランス22の撓み変形空間24にわたる高さを
有し、かつハウジング1の略全幅にわたる間口を持って
形成されている。なお、上記したこじり防止用の嵌入溝
16はそれぞれリテーナ挿入口26の上面に連通して形
成されている。また、各キャビティ15の端子挿入口2
0の下縁部には、同じくリテーナ挿入口26に連通する
ようにして治具挿入口27が形成されており、この治具
挿入口27は、ランス22の係止を外すための治具を挿
入する場合に利用されるようになっている。
【0022】続いて、リテーナ2の構造を説明する。こ
のリテーナ2は同じく合成樹脂材により一体成形された
ものであって、図1、2に示すように、ハウジング1の
リテーナ挿入口26内に前方から挿入可能な形状に形成
されている。リテーナ2の挿入方向の前端側の上面に
は、ハウジング1の各嵌入溝16に整合して嵌入可能な
嵌入リブ29が設けられている。
【0023】また、リテーナ2には、リテーナ2をハウ
ジング1に対して仮組み状態に係止するための第1係止
突部31と、本組み状態に係止するための第2係止突部
32とが設けられている。第1係止突部31は、図2の
手前側の嵌入リブ29の手前側の側面における長さ方向
の略中央位置に形成され、第2係止突部32は、向こう
側の嵌入リブ29における向こう側の側面に沿った位置
で、かつその嵌入リブ29の後端よりも一定寸法後方の
位置に形成されている。第1係止突部31は、図9に示
すハウジング1において、一番手前側のキャビティ15
と手前側の嵌入溝16との間の側壁33の位置と対応
し、第2係止突部32は、一番向こう側のキャビティ1
5と向こう側の嵌入溝16との間の側壁34の位置と対
応して形成されている。それぞれの側壁33、34の下
面には、図3、4に示すように、前面から一定寸法内部
に入った位置から後方に向けて切り欠かかれた係止溝3
5が形成されている。なお、第1係止突部31は、挿入
方向の前端側に斜めのガイド面が形成され、第2係止突
部32は、挿入方向の前後両端に斜めのガイド面が形成
されている。
【0024】そして、リテーナ2をハウジング1のリテ
ーナ挿入口26に挿入すると、第1係止突部31のガイ
ド面が側壁33の前面に当たってリテーナ挿入口26を
広げつつ押し込まれ、第1係止突部31が側壁33の下
面を通過したのち、図3に示すように、係止溝35に嵌
まることで抜け方向に係止される(仮組み状態)。な
お、その際、第2係止突部32は側壁34の前面に対応
した位置にあり、その第2係止突部32が突き当たるこ
とで、不用意に次の本組み状態に移行しないようになっ
ている。
【0025】上記の仮組み状態からさらにリテーナ2を
押し込むと、第2係止突部32の前端のガイド面が側壁
34の前面に当たって、同じくリテーナ挿入口26を広
げつつ押し込まれ、第2係止突部32が側壁34の下面
を通過したのち、図4に示すように係止溝35に嵌まる
ことで抜け方向に係止される(本組み状態)。
【0026】またリテーナ2には、その幅方向の両端部
と中央部の都合3箇所において、ランス22の撓み変形
を規制するための変形規制部37が設けられている。す
なわち各変形規制部37は、3個のランス22の各撓み
変形空間24内への進退可能な位置に設けられており、
リテーナ2が上記した仮組み状態にあるときには、図5
に示すように、各変形規制部37は撓み変形空間24の
前方に退避していて、各ランス22の撓み変形を許容す
る。一方、リテーナ2が本組み状態に押し込まれると、
図6に示すように、各変形規制部37が撓み変形空間2
4に進入して、ランス22の撓み変形を規制するように
なっている。
【0027】さて、この第1実施例では、上記した各変
形規制部37を挟んだ両側の位置に、一対ずつの係止爪
38が設けられている。一対の係止爪38は、図11に
概略的に示されるように、各キャビティ15内に挿入さ
れた雌形端子金具F1の両スタビライザ9の対応間隔と
等しい間隔を持って配されている。各係止爪38は、変
形規制部37の上面よりも少し上方位置において、挿入
方向の前方に向けて水平方向に突出するような片持ち梁
状に形成されており、その先端に、スタビライザ9の下
縁の後端に係止可能な鈎部39が設けられているととも
に、下方に向けて撓み変形可能となっている。
【0028】各一対ずつの係止爪38は、リテーナ2が
仮組み状態にあるときには、図7に示すように、リテー
ナ挿入口26の入り口付近に位置していて、キャビティ
15内に挿入された雌形端子金具F1のスタビライザ9
の前方に退避している。一方、リテーナ2が本組み状態
に押し込まれると、係止爪38はその鈎部39がスタビ
ライザ9の後面側に達するまで進出されるようになって
いる。
【0029】なお、図2に示すように、リテーナ2の上
面における一方の嵌入リブ29の後方に対応する位置に
は、治具挿入用の凹部41が穿設されている。この凹部
41は、メンテナンス等においてリテーナ2を本組み状
態から仮組み状態に戻す場合に、棒状の治具の先端をハ
ウジング1の嵌入溝16を通して凹部41に差し込み、
てこ作用によりリテーナ挿入口26を広げて、本組み用
の第2係止突部32を係止溝35から外す際に使用する
ものである。また、その凹部41を設けた位置の後端面
に設けられた三角の切欠き42は、凹部41が設けられ
ていることを示す目印である。
【0030】本第1実施例は上記のような構造であっ
て、続いてその組立手順を説明する。まず、リテーナ2
は、ハウジング1のリテーナ挿入口26から既述した要
領で挿入され、図3に示すように、第1係止突部31が
側壁33の係止溝35に嵌まった仮組み状態に組み付け
られる。このとき、リテーナ2に設けられた変形規制部
37は、図5に示すように、ランス22の撓み変形空間
24の前方に退避していて、ランス22の撓み変形を許
容し得る状態にある。また、係止爪38は、図7に示す
ように、リテーナ挿入口26の入り口付近に退避してい
て、キャビティ15内に挿入される雌形端子金具F1の
スタビライザ9と干渉しないようになっている。
【0031】続いて、ハウジング1の各キャビティ15
内に、電線11の端末に固着された雌形端子金具F1を
それぞれ挿入する。雌形端子金具F1はランス22を弾
力に抗して下方の撓み変形空間24側に向けて撓み変形
させつつ押し込まれ、本体部4の前面がキャビティ15
の前面板19に当たったところで、ランス22が復元変
形してその嵌合突部23が雌形端子金具F1の係止孔8
に嵌合することにより、雌形端子金具F1が抜け方向に
係止される。すなわち、ランス22により雌形端子金具
F1の一次係止がなされる。このとき防水ゴム10がキ
ャビティ15の円形孔17の内周面に密着して嵌着さ
れ、キャビティ15の防水がなされる。
【0032】次に、リテーナ2を既述したようにさらに
押し込んで、図4に示すように、第2係止突部32が側
壁34の係止溝35に嵌まった本組み状態に組み付け
る。これに伴い、リテーナ2に設けられた各変形規制部
37が、図6に示すように各ランス22の下面の撓み変
形空間24に進入し、ランス22の撓み変形が規制され
る。それにより、ランス22を撓ませつつ雌形端子金具
F1が引き抜かれるのが規制され、すなわち二次係止が
なされる。
【0033】また、リテーナ2が仮組み状態から押し込
まれると、リテーナ2に設けられた一対ずつの係止爪3
8の鈎部39が、雌形端子金具F1の対応するスタビラ
イザ9に当たったのち、係止爪38が下面側に撓み変形
しつつスタビライザ9の下面を通り、上記のようにリテ
ーナ2が本組み状態に組み付けられると、係止爪38の
鈎部39がスタビライザ9の下面を通過して係止爪38
が弾性的に復元変形し、図8および図10に示すよう
に、鈎部39がスタビライザ9の下縁の後面に係止する
ことによって、雌形端子金具F1の抜け方向の移動がさ
らに規制される。すなわち、雌形端子金具F1が三重に
係止される。
【0034】また、弾性的に復元変形した係止爪38
は、スタビライザ9を介して雌形端子金具F1の本体部
4の上面をキャビティ15の天井面に押し付けるように
機能し、雌形端子金具F1がキャビティ15内でがたつ
くのが防止される。
【0035】すなわちこの実施例によれば、リテーナ2
に設けられた係止爪38が雌形端子金具F1のスタビラ
イザ9に係止することで雌形端子金具F1を三重に係止
することができ、大きな引張力にも抗する強固な端子保
持力が得られる。また、雌形端子金具F1のがたつきも
併せて防止される。さらに、スタビライザ9は既存のも
のをそのまま利用でき、すなわち、雌形端子金具F1の
構造の変更を伴うことなく簡単に対応することができ
る。
【0036】<第2実施例>次に、本発明の第2実施例
を図12乃至図17に基づいて説明する。この第2実施
例では、図13に示すように、雌形端子金具F2に設け
られた両スタビライザ9に、それぞれ係止用の嵌合孔5
1が開口されている。
【0037】一方リテーナ52には、上記した第1実施
例の係止爪38に代わって、スタビライザ9に開口され
た嵌合孔51に嵌合可能な一対ずつの突部53が設けら
れている。詳細には、図12に示すように、リテーナ5
2の各変形規制部37を設けた位置の両側に、両スタビ
ライザ9の対応間隔よりも少し広い間隔を開けて側壁5
4が形成され、各側壁54上に、上記した一対の突部5
3が内側に出っ張って形成されている。各突部53の内
面は円弧面に形成されている。
【0038】各一対ずつの突部53は、リテーナ52が
ハウジング1に対して仮組み状態にあるときには、図1
4に示すようにリテーナ挿入口26の入り口付近に位置
していて、キャビティ15内に挿入された雌形端子金具
F2のスタビライザ9の前方に退避している。一方、リ
テーナ52が本組み状態に押し込まれると、図15に示
すように、突部53はスタビライザ9の嵌合孔51と対
応する位置まで進出されるようになっている。その他の
構造は前記した第1実施例と同様であって、同一部材に
ついては同一符号を付して、重複した説明は省略する。
【0039】この第2実施例の作用は以下のようであ
る。雌形端子金具F2をキャビティ15内に挿入してラ
ンス22により一次係止が行われた後、図14に示され
る仮組み状態にあるリテーナ52を本組み状態に押し込
むと、変形規制部37がランス22の撓み変形空間24
内に進入してランス22の撓み変形を規制することで二
次係止がなされる。
【0040】また、リテーナ52が仮組み状態から押し
込まれると、リテーナ52に設けられた一対ずつの突部
53が、円弧面で案内されつつ雌形端子金具F2のスタ
ビライザ9の外側の面を通り、リテーナ52が本組み状
態に組み付けられると、突部53がスタビライザ9の嵌
合孔51の位置に達して、図17に示すように、各突部
53が嵌合孔51内に嵌合する。これにより、雌形端子
金具F2の抜け方向の移動がさらに規制され、すなわち
雌形端子金具F2が三重に係止される。
【0041】すなわちこの第2実施例では、強固な端子
保持力が得られるのに加え、雌形端子金具F2のスタビ
ライザ9に嵌合孔51を開口し、リテーナ52に突部5
3を形成するといった簡単な構造で実現できることか
ら、容易にかつ安価に製造することができる利点が得ら
れる。
【0042】<他の実施例>本発明は上記記述及び図面
によって説明した実施例に限定されるものではなく、例
えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含ま
れ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種
々変更して実施することができる。
【0043】(1)本発明は雄形端子金具を収容する雄
側のコネクタにも同様に適用することが可能である。 (2)また、防水型のコネクタに限らず、非防水型のコ
ネクタにも同様に適用できる。 (3)さらに、リテーナをハウジングの側面から装着す
る形式のものにも適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるリテーナ組付前の
状態の縦断面図である。
【図2】第1実施例に係るリテーナの斜視図である。
【図3】リテーナの仮組み動作を説明する縦断面図であ
る。
【図4】リテーナの本組み動作を説明する縦断面図であ
る。
【図5】リテーナが仮組み状態にある場合の変形規制部
の位置を示す縦断面図である。
【図6】リテーナが本組み状態に挿入された場合におけ
る変形規制部の作動を説明する縦断面図である。
【図7】リテーナが仮組み状態にある場合の係止爪の位
置を示す縦断面図である。
【図8】リテーナが本組み状態に挿入された場合におけ
る係止爪の作動を説明する縦断面図である。
【図9】リテーナが仮組み状態にある場合の一部切欠斜
視図である。
【図10】リテーナが本組み状態に挿入された場合の一
部切欠斜視図である。
【図11】その概略的な横断面図である。
【図12】本発明の第2実施例に係るリテーナの斜視図
である。
【図13】第2実施例に係る雌形端子金具の斜視図であ
る。
【図14】リテーナが仮組み状態にある場合の一部切欠
斜視図である。
【図15】リテーナが本組み状態に挿入された場合の一
部切欠斜視図である。
【図16】その横断面図である。
【図17】その部分拡大断面図である。
【図18】従来例におけるリテーナが仮組み状態にある
場合の縦断面図である。
【図19】そのリテーナが本組み状態に挿入された場合
の縦断面図である。
【符号の説明】
F1…雌形端子金具 1…ハウジング 2…リテーナ 9…スタビライザ 15…キャビティ 22…ランス 24…撓み変形空間 31…第1係止突部 35…係止溝 37…変形規制部 38…係止爪(保持手段) F2…雌形端子金具 51…嵌合孔 52…リテーナ 53…突部(保持手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子金具を挿入可能なキャビティを有す
    るハウジングと、このハウジングに装着可能なリテーナ
    とを備え、前記キャビティ内に挿入された端子金具はそ
    のキャビティ内に設けられたランスにより弾性的に一次
    係止されるとともに、前記リテーナの装着に伴いそのリ
    テーナに設けられた変形規制部が前記ランスの撓み変形
    空間に進入してその変形を規制することで二次係止され
    る形式のコネクタにおいて、 前記リテーナには、前記ハウジングへの装着時に前記端
    子金具に係止してその抜脱を阻止する保持手段が付設さ
    れていることを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記保持手段は、端子金具に設けられた
    スタビライザに弾性的に係止する撓み変形可能な係止爪
    により構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記保持手段は、端子金具のスタビライ
    ザに開口された嵌合孔に嵌合可能な突部により構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
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