JPH08217533A - ストッパーヘッド - Google Patents
ストッパーヘッドInfo
- Publication number
- JPH08217533A JPH08217533A JP7053753A JP5375395A JPH08217533A JP H08217533 A JPH08217533 A JP H08217533A JP 7053753 A JP7053753 A JP 7053753A JP 5375395 A JP5375395 A JP 5375395A JP H08217533 A JPH08217533 A JP H08217533A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alumina
- graphite
- zirconia
- mullite
- head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明のヘッドの使用により、異常溶損によ
る連鋳トラブルの防止や、ヘッド表面への付着物の生成
防止による流量制御精度の向上により、安定した多連の
鋳造を可能とする。 【構成】 アルミナ，アルミナ・ジルコニア，ムライ
ト，ジルコニアムライトのうち１種又は２種以上の配合
により、アルミナ成分が８０重量％以上でシリカ成分が
１０重量％以下の黒鉛又はカーボンを含有しないことを
特徴とするストッパーヘッド。
る連鋳トラブルの防止や、ヘッド表面への付着物の生成
防止による流量制御精度の向上により、安定した多連の
鋳造を可能とする。 【構成】 アルミナ，アルミナ・ジルコニア，ムライ
ト，ジルコニアムライトのうち１種又は２種以上の配合
により、アルミナ成分が８０重量％以上でシリカ成分が
１０重量％以下の黒鉛又はカーボンを含有しないことを
特徴とするストッパーヘッド。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、取鍋，タンディッシュ
に使用されるストッパーヘッドに関するものである。
に使用されるストッパーヘッドに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】鋼の連続鋳造用のストッパーヘッドに
は、電融アルミナ，ジルコニア，スピネル等の酸化物骨
材とりん状黒鉛に有機質バインダーを添加し、ラバープ
レスで成形し還元焼成されたアルミナ―黒鉛質，ジルコ
ニア―黒鉛質やスピネル―黒鉛質の材料が使用されてい
る。
は、電融アルミナ，ジルコニア，スピネル等の酸化物骨
材とりん状黒鉛に有機質バインダーを添加し、ラバープ
レスで成形し還元焼成されたアルミナ―黒鉛質，ジルコ
ニア―黒鉛質やスピネル―黒鉛質の材料が使用されてい
る。
【０００３】これら従来のヘッドについて、特開平４―
１５８９６１号公報等に提案されているように黒鉛量を
１５重量％未満として酸化防止と低熱伝導化し、異常溶
損防止とメタル付着防止を図っていた。
１５８９６１号公報等に提案されているように黒鉛量を
１５重量％未満として酸化防止と低熱伝導化し、異常溶
損防止とメタル付着防止を図っていた。
【０００４】しかしこのような材質でも約１５重量％の
黒鉛及び１０〜２０重量％程度のシリカが添加されてい
る為に、予熱時に黒鉛成分が酸化し異常溶損したり、高
酸素鋼の鋳造時に黒鉛の酸化やシリカ成分と鋼中のＦｅ
Ｏ，ＭｎＯ等の成分による低融物の生成により異常溶損
する問題を有していた。
黒鉛及び１０〜２０重量％程度のシリカが添加されてい
る為に、予熱時に黒鉛成分が酸化し異常溶損したり、高
酸素鋼の鋳造時に黒鉛の酸化やシリカ成分と鋼中のＦｅ
Ｏ，ＭｎＯ等の成分による低融物の生成により異常溶損
する問題を有していた。
【０００５】更には、耐熱スポーリング性向上の目的で
添加されている溶融シリカ質骨材と黒鉛もしくはバイン
ダーカーボンが反応し、ＣＯ（ｇ）ガスを発生すること
により、溶鋼の汚染になったり、溶鋼中のＡｌを酸化し
てアルミナを生成し、ヘッド表面に付着する為に、溶鋼
の流量制御性が低下したりする問題も有していた。
添加されている溶融シリカ質骨材と黒鉛もしくはバイン
ダーカーボンが反応し、ＣＯ（ｇ）ガスを発生すること
により、溶鋼の汚染になったり、溶鋼中のＡｌを酸化し
てアルミナを生成し、ヘッド表面に付着する為に、溶鋼
の流量制御性が低下したりする問題も有していた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、上記に示
したように黒鉛成分にもとづく酸化による異常溶損とヘ
ッドへのアルミナ付着の問題を解決するストッパーヘッ
ドを提供するものである。
したように黒鉛成分にもとづく酸化による異常溶損とヘ
ッドへのアルミナ付着の問題を解決するストッパーヘッ
ドを提供するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、アルミナ，ア
ルミナ・ジルコニア，ムライト，ジルコニアムライトの
うち１種又は２種以上のクリンカーからなり、アルミナ
含有量が８０重量％以上でかつシリカ含有量が１０重量
％未満の黒鉛又はカーボンを含有しないことを特徴とす
るストッパーヘッドを提供する。
ルミナ・ジルコニア，ムライト，ジルコニアムライトの
うち１種又は２種以上のクリンカーからなり、アルミナ
含有量が８０重量％以上でかつシリカ含有量が１０重量
％未満の黒鉛又はカーボンを含有しないことを特徴とす
るストッパーヘッドを提供する。
【０００８】
【作用】以下、本発明の詳細について説明する。
【０００９】本発明のストッパーヘッドは、黒鉛又はカ
ーボンを含有しておらず、黒鉛やカーボンの酸化による
異常溶損の問題は発生しない。
ーボンを含有しておらず、黒鉛やカーボンの酸化による
異常溶損の問題は発生しない。
【００１０】又、黒鉛とシリカの還元反応も発生しない
為、溶鋼汚染やアルミナ生成付着の問題もない。
為、溶鋼汚染やアルミナ生成付着の問題もない。
【００１１】ここでアルミナ含有量が８０重量％より少
ないと耐食性が低下する。一方、シリカが１０重量％よ
り多いとメタル中含有元素と反応して〔ＳｉＯ〕のガス
化し気液反応による界面に酸化物の付着あるいは表面粘
着に起因したＡｌ2Ｏ3の付着が生じる。
ないと耐食性が低下する。一方、シリカが１０重量％よ
り多いとメタル中含有元素と反応して〔ＳｉＯ〕のガス
化し気液反応による界面に酸化物の付着あるいは表面粘
着に起因したＡｌ2Ｏ3の付着が生じる。
【００１２】又、アルミナ成分の含有量を８０重量％以
上でかつシリカ成分の含有量が、１０重量％未満にする
ことにより、鋼中のＦｅＯ，ＭｎＯの化学的な侵食にも
十分耐え得る耐食性を維持することが判明した。
上でかつシリカ成分の含有量が、１０重量％未満にする
ことにより、鋼中のＦｅＯ，ＭｎＯの化学的な侵食にも
十分耐え得る耐食性を維持することが判明した。
【００１３】そこで残る耐熱スポーリング特性の維持方
法であるが、本発明では低膨張のアルミナ，アルミナ・
ジルコニア，ムライト，ジルコニアムライト，クリンカ
ーの１種又は２種以上のクリンカーを使用しており、従
来のラバープレスで製造された黒鉛含有のアルミナ―黒
鉛質等と第１表に示すように同等の耐熱スポーリング特
性を有した。
法であるが、本発明では低膨張のアルミナ，アルミナ・
ジルコニア，ムライト，ジルコニアムライト，クリンカ
ーの１種又は２種以上のクリンカーを使用しており、従
来のラバープレスで製造された黒鉛含有のアルミナ―黒
鉛質等と第１表に示すように同等の耐熱スポーリング特
性を有した。
【００１４】これは、アルミナジルコニアクリンカーの
中のジルコニアがクリンカー中にマイクロクラックを生
成する為、煉瓦として亀裂発生と進展が抑制するためで
ある。
中のジルコニアがクリンカー中にマイクロクラックを生
成する為、煉瓦として亀裂発生と進展が抑制するためで
ある。
【００１５】又、ムライトやジルコニア・ムライトの使
用により熱膨張係数の低下が図れる。
用により熱膨張係数の低下が図れる。
【００１６】使用される骨材は焼結品でも電融品でも良
いが高耐食性が必要な場合には、電融品が望ましい。
いが高耐食性が必要な場合には、電融品が望ましい。
【００１７】又、結合材としては粘土等が望ましいが、
リン酸塩，ケイ酸塩等の結合材も可能である。
リン酸塩，ケイ酸塩等の結合材も可能である。
【００１８】
【実施例】第１表に本発明のヘッド及び比較例として、
従来のヘッドを使用した場合の耐熱スポーリング特性，
耐食性及び表面への付着物の厚みを測定した結果を示
す。
従来のヘッドを使用した場合の耐熱スポーリング特性，
耐食性及び表面への付着物の厚みを測定した結果を示
す。
【００１９】なお付着物厚みについては、３５０ｔ／ｃ
ｈの溶鋼を４５ｔタンディッシュで３３０分間で３ヒー
ト鋳造した際に使用したヘッドを回収調査して表面付着
物を測定したものである。
ｈの溶鋼を４５ｔタンディッシュで３３０分間で３ヒー
ト鋳造した際に使用したヘッドを回収調査して表面付着
物を測定したものである。
【００２０】
【表１】
【００２１】
【発明の効果】本発明のヘッドの使用により、異常溶損
による連鋳トラブルの防止や、ヘッド表面への付着物の
生成防止による流量制御精度の向上により、安定した多
連の鋳造が可能となった。
による連鋳トラブルの防止や、ヘッド表面への付着物の
生成防止による流量制御精度の向上により、安定した多
連の鋳造が可能となった。
Claims (1)
- 【請求項１】 アルミナ，アルミナ・ジルコニア，ムラ
イト，ジルコニアムライトのうち１種又は２種以上の配
合により、アルミナ成分が８０重量％以上でシリカ成分
が１０重量％以下の黒鉛又はカーボンを含有しないこと
を特徴とするストッパーヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7053753A JPH08217533A (ja) | 1995-02-20 | 1995-02-20 | ストッパーヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7053753A JPH08217533A (ja) | 1995-02-20 | 1995-02-20 | ストッパーヘッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08217533A true JPH08217533A (ja) | 1996-08-27 |
Family
ID=12951580
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7053753A Pending JPH08217533A (ja) | 1995-02-20 | 1995-02-20 | ストッパーヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08217533A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015038031A (ja) * | 2005-09-26 | 2015-02-26 | サン−ゴバン セントレ デ レシェルシェ エト デチュード ユーロピーン | 向上した耐熱衝撃性を示す焼結耐火物 |
| CN107365159A (zh) * | 2017-06-23 | 2017-11-21 | 鞍山市和丰耐火材料有限公司 | 一种冶炼超低碳钢中间包用长浇次整体塞棒的生产方法 |
-
1995
- 1995-02-20 JP JP7053753A patent/JPH08217533A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015038031A (ja) * | 2005-09-26 | 2015-02-26 | サン−ゴバン セントレ デ レシェルシェ エト デチュード ユーロピーン | 向上した耐熱衝撃性を示す焼結耐火物 |
| CN107365159A (zh) * | 2017-06-23 | 2017-11-21 | 鞍山市和丰耐火材料有限公司 | 一种冶炼超低碳钢中间包用长浇次整体塞棒的生产方法 |
| CN107365159B (zh) * | 2017-06-23 | 2020-09-08 | 鞍山市和丰耐火材料有限公司 | 一种冶炼超低碳钢中间包用长浇次整体塞棒的生产方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041222 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050105 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050510 |