JP3328803B2 - 鋼の連続鋳造用ノズル - Google Patents

鋼の連続鋳造用ノズル

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JP3328803B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼の連続鋳造用ノ
ズル(浸漬ノズル,ロングノズルなど)に関し、特に、該
ノズルの閉塞を抑制し、かつ耐スポ−ル性,耐溶損性を
有する鋼の連続鋳造用ノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から多種類の鋼が製造されている
が、中でもAlキルド鋼は、最も大量に製造されている
鋼種の1つである。そして、この鋼種の連続鋳造に際し
ては、従来から耐食性および耐スポ−リング性に優れた
“アルミナ−黒鉛質のノズル(具体的には、例えばAl
2O3:41重量%,SiO2:28重量%,C:31重量%より構成
されるノズル)”が広く使用されている。
【0003】ところで、この種の連続鋳造用ノズルは、
特にAlキルド鋼の連続鋳造の際、この鋼中に含まれて
いるAl2O3介在物の付着による“ノズルの閉塞”が発生
しやすく、操業上大きな問題なっている。この閉塞の主
な機構としては、次のように考えられている。
【0004】まず、高温でのノズル中において、耐火原
料として使用されている“シリカ(SiO2)”と“黒鉛
(C)”との間に次の式(1)に示す反応が起こる。 ・式(1)………SiO2(s)+C(s)→SiO(g)+CO(g)
【0005】そして、生成した“SiOガス”および“CO
ガス”は、ノズルと溶鋼との界面に拡散し、溶鋼中のA
l(溶融状態のAl)と次の式(2)および式(3)に示す反応
が生じ、ノズルの稼働面(内壁面)に網目状のAl2O3層が
形成する。 ・式(2)………3SiO(g)+2Al→Al23(s)+3Si ・式(3)………3CO(g) +2Al→Al23(s)+3 [上記式(1)〜(3)中の“(g),(s)”は、“気相,固
相”を表す。また、上記式(2),(3)中の“AlSi
”は、溶鋼中の“溶解状態のAl,Si,C”を表
す。]
【0006】このようにノズルの稼働面(内壁面)に網目
状のAl2O3層が形成されると、ノズルの内壁面が非常に
荒くなり、溶鋼中のAl2O3介在物がその上に付着しやす
くなる。そして、このAl2O3介在物の付着が絶えず進む
と、“ノズルの閉塞”が発生する。
【0007】ところで、“ノズルの閉塞”は、ノズルの
耐用性を低下(短縮)させるだけでなく、連鋳操業上の支
障になったり、また、鋳型内偏流を引き起こしたりする
ため、その抑制が重要な課題となっている。
【0008】この“ノズルの閉塞”を抑制するため、従
来から種々の解決手段が提案されている。例えば、SiO2
成分の含有量が5重量%以下であって、Al2O3(あるいは
MgO,ZrO2)が90重量%以上の“カ−ボンレス高アルミナ
(あるいは高マグネシア,高ジルコニア)質の耐火物”を
スリ−ブとして、浸漬ノズルの内孔に挿入することが提
案されている。(→特開平3−243258号公報参照。以
下、この手段を“従来技術1”という。)
【0009】また、“ノズルの内壁に付着するAl2O3
在物と反応して低融点の液相を生成させ、この液相が溶
鋼と共に流出していくとすれば、ノズルの閉塞が生じな
い”との考え方が古くから知られている。この考え方に
したがって、「10〜50重量%のC,15〜30重量%のCa
O,35〜65重量%のZrO2」の組成を有する耐火物を“浸
漬ノズル内孔部壁面の耐火物”とすることが提案されて
いる。(→特開平3−138054号公報参照。以下、これを
“従来技術2 ”という。)
【0010】その他の手段として、浸漬ノズルの湯道表
面層部に「アルミナ−グラファイトや溶融シリカ等に
“Al2O3,MnO2,MgO,CaO,SiO2”を単独または複合し
て添加したもの」を配設する連続鋳造用浸漬ノズルが提
案されている。(→特開昭51−54836号公報。以下、こ
れを“従来技術3”という。)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術1〜3では、以下に詳記する問題点,欠点を有し
ている。
【0012】前記従来技術1では、SiO2成分の含有量が
5重量%以下のものを使用することから、前掲の式(1)
〜(3)の反応が解消され、“網目状のAl2O3層”が生成し
ないが、溶鋼中のAl2O3介在物がスリ−ブ内壁に直接に
付着することが避けられず、しかも付着した“Al2O3
在物”がスリ−ブ内壁と焼結して固着する。そのため、
従来技術1の手段によっても、ノズルの閉塞防止効果が
十分ではないという欠点のほか、カ−ボンレスの高アル
ミナ(高マグネシア,高ジルコニア)質の耐火物では、耐
スポ−ル性が低下するので、使用中に割れる傾向が大き
い、という問題点を有している。
【0013】また、前記従来技術2では、次,のよ
うな問題点を有している。 耐火物中にC(黒鉛)が“10〜50重量%”と多量に含有
しているため、ノズルの内壁が溶鋼と接触すると、C
(黒鉛)が溶鋼に溶解してその内壁が荒くなり、溶鋼中の
Al2O3介在物 がその上に付着しやすくなる。 耐火物の配合原料である“ZrO2-CaO原料”の鉱物相
は、“ZrO2とCaO・ZrO2”であり、通常の鋳造温度の「155
0〜1600℃の範囲」では、Al2O3介在物と反応しても液相
が生成せず、ノズルの閉塞を防止することが困難であ
る。[→「材料とプロセス」Vol.8(1995),P.71参照]
【0014】さらに、前記従来技術3では、アルミナ−
グラファイトや溶融シリカ等一般のノズル材質に、酸化
物(Al2O3,MnO2,MgO,CaO,SiO2)を添加,混合して用
いているので、ノズルの湯道表面層部の成分がノズル本
体の成分に影響され、使用する酸化物の組合せによって
効果(閉塞防止効果)のバラツキが大きく、全く効果が生
じない場合も多い。
【0015】本発明は、従来技術1〜3の前記問題点,
欠点に鑑みなされたものであって、その目的とするとこ
ろは、特にAlキルド鋼の連続鋳造用ノズルにおいて、
このノズルの閉塞を抑制し、かつ、耐スポ−ル性および
耐溶損性を有する鋼の連続鋳造用ノズルを提供すること
にある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、アルミナ−黒
鉛質耐火物,ジルコニア−黒鉛質耐火物を主成分とする
ノズル本体(Alキルド鋼の連続鋳造用ノズル本体)の内
周壁面に、溶鋼中のAl/Mnの濃度比に応じて、“SiO 2
70重量%以上含有する特定組成の耐火物”からなる内層
を配置することを特徴とし、これによって、前記目的と
する鋼の連続鋳造用ノズルを提供するものである。
【0017】すなわち、本発明は、アルミナ−黒鉛質耐
火物,ジルコニア−黒鉛質耐火物を主成分とするノズル
本体を用いたAlキルド鋼の連続鋳造用ノズルであっ
て、Al/Mn(濃度比)が「0.1以上」の鋼の連続鋳造に適
用する場合、溶鋼と接する内層の耐火物の組成が「SiO2
が70重量%以上で、MgO,CaO,TiO2,MnO2,Fe2O3の1
種または2種以上が5〜30重量%未満」であることを特
徴とし(請求項1)、Al/Mn(濃度比)が「0.1未満」の鋼
の連続鋳造に適用する場合、溶鋼と接する内層の耐火物
の組成が「SiO2が70重量%以上で、Al2O3及び/又はZrO
2が5〜30重量%未満」であることを特徴とする(請求項
2)。
【0018】また、本発明は、 ・前記内層の耐火物が、1mm以下の粒度を有し、か
つ、0.5mm以下の粒度割合が80重量%以上の耐火原料
から構成されていること(請求項)、 ・前記内層の耐火物の厚みが3〜20mmであること(請求
)、を特徴とする。
【0019】
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図1〜4を参照して詳細に説明する。
【0021】(第1〜第3の実施形態)図1〜3は、本
発明に係る鋼の連続鋳造用ノズル(浸漬ノズル)の第1〜
第3の実施形態を説明する図であって、該ノズルの“配
材パタ−ン1〜3”を示す断面図である。図1〜3にお
いて、11は内層の耐火物(本発明で特徴とする“特定組
成で構成された内層の耐火物)、12はアルミナ−黒鉛質
耐火物、13はジルコニア−黒鉛質耐火物である。
【0022】第1〜第3の実施形態では、図1〜3に示
すように、ノズル本体としてアルミナ−黒鉛質耐火物12
およびジルコニア−黒鉛質耐火物13を使用する例であ
る。このうち、アルミナ−黒鉛質耐火物12は、溶鋼に対
する耐食性および耐スポ−ル性に優れているため、これ
をノズル本体のパウダ−ライン部以外の部分に適用する
(前掲の図1〜3参照)。その組成としては、慣用のも
の、例えば「Al2O3:30〜90重量%,SiO2:0〜35重量
%,C:10〜35重量%」のものを使用することができ
る。
【0023】一方、ジルコニア−黒鉛質の耐火物13は、
パウダ−スラグに対して高い耐食性を有しているため、
これをノズル本体のパウダ−ライン部に配置する(前掲
の図1〜3参照)。その組成としては、慣用のもの、例
えば「ZrO2:66〜88重量%,CaO:2〜4重量%,C:10〜
30重量%」のものを使用することができる。なお、ジル
コニア原料としては、通常広く使用されているCaO安定
化ジルコニアを用いるが、この他に、MgO安定化ジルコ
ニア,Y2O3安定化ジルコニア,バデライト等も使用する
ことができる。
【0024】(第4の実施形態)図4は、本発明に係る
鋼の連続鋳造用ノズル(浸漬ノズル)の第4の実施形態を
説明する図であって、該ノズルの“配材パタ−ン4”を
示す断面図である。(図4中の11,12は、前記図1〜3
と同じであるので、その説明を省略する。)この第4の
実施形態では、ノズル本体として前記したアルミナ−黒
鉛質耐火物12を使用した例であって、パウダ−ライン部
にジルコニア−黒鉛質耐火物を配置しない点で、前記第
1〜第3の実施形態と相違する。
【0025】前記第1〜第4の実施形態において、内層
の耐火物11(本発明で特徴とする「内層の耐火物」)として
は、溶鋼中のAl/Mnの濃度比に応じて、 ・SiO2が70重量%以上で、Al2O3,MgO,CaO,ZrO2,TiO
2,MnO2,Fe2O3の1種または2種以上が5〜30重量%未
満の組成を有する耐火物から選定した“特定組成の耐火
物”を使用する。
【0026】特に、溶鋼中のAl濃度が高く、Mn濃度が低
く、このAl濃度とMn濃度との比が“0.1以上”の鋼の連
続鋳造に適用するには、上記内層の耐火物11として、 ・SiO2が70重量%以上で、MgO,CaO,TiO2,MnO2,Fe2O
3の1種または2種以上が5〜30重量%未満の組成を有す
るものを使用することが望ましい。
【0027】一方、溶鋼中のAl濃度が低く、Mn濃度が高
く、このAl濃度とMn濃度との比が“0.1未満”の鋼の連
続鋳造に適用するには、上記内層の耐火物11として、 ・SiO2が70重量%以上で、Al2O3および/またはZrO2が5
〜30重量%未満の組成を有するものを使用することが望
ましい。
【0028】ここで、本発明で特徴とする「内層の耐火
物11」について、その作用を含めて詳細に説明する。
【0029】通常、Alキルド鋼において“Al:0.02〜
0.12重量%,Mn:0.1〜1.5重量%”を含有している。こ
のため、上記耐火物11がこの溶鋼と接触すると、耐火物
11中のSiO2と溶鋼中のAl,Mn(溶解状態のAl,Mn)との間
に、次の式(4),式(5)に示す反応が生じる。 ・式(4)………3SiO2+4Al→2(Al23)+3Si ・式(5)………SiO2 +2Mn→2(MnO)+Si [式(4),(5)中の(Al23)および(MnO)は、それぞ
れ液相中のAl23およびMnOを表す。また、Al
Mnは、溶鋼中の“溶解状態のAl,Mn”を表す。]
【0030】このように、ノズル稼働面においては、上
記式(4),式(5)の反応によって“SiO2,Al2O3およびMnO
を含有する液相”が生成する。そして、溶鋼中のAl2O3
介在物が稼働面に衝突してくると、このAl2O3介在物
は、上記液相に溶解し、更に溶鋼と共に流れて行くこと
により、稼働面に付着することがない。しかし、もし内
層の耐火物11中の“SiO2”が70重量%未満であるとすれ
ば、前記式(4),式(5)の反応が起こりにくくなり、稼働
面で液相の生成量が少なく、その結果、ノズルの閉塞が
生じることになる。
【0031】一方、ノズル稼働面で液相が流れて行くに
は、生成した液相は、小さな粘度を常に保持していなけ
ればならない。しかし、溶鋼中のAl濃度が高く、Mn濃度
が低く、このAl濃度とMn濃度との比が“0.1以上”の場
合には、前記式(4)の反応で、多量のAl2O3が液相に侵入
して液相の粘度を大きくする。そして、鋳造時間がある
程度長くなると、液相の粘度が大きくなりすぎて、この
液相が流れて行かず、その結果、溶鋼中のAl2O3介在物
が稼働面に付着することがある。従って、この場合、内
層の耐火物11にMgO,CaO,TiO2,MnO2,Fe2O3の1種あ
るいは2種以上の酸化物を5〜30重量%未満添加するこ
とが好ましい。こうすると、液相の粘度を常に小さな値
まで保持することができ、より長時間にわたって連続鋳
造が可能となる。
【0032】他方、液相の粘度が小さすぎると、液相の
流失が速すぎることによって、連続鋳造中に内層の耐火
物11が完全に溶損され、本来の機能を発揮できなくなる
ことがある。特に、溶鋼中のAl濃度が低く、Mn濃度が高
く、このAl濃度とMn濃度との比が“0.1未満”の場合に
は、前記式(5)の反応によって、多量のMnOが液相に侵入
して液相の粘度が小さくなる。そして、鋳造時間がある
程度長くなると、液相の粘度が小さくなりすぎて、内層
の耐火物11が速く溶損してしまう恐れがある。それゆ
え、この場合は、内層の耐火物11にAl2O3および/また
はZrO2を5〜30重量%未満添加することが好ましい。こ
うすると、液相の粘度を常に最適に保持し、内層の耐火
物11の損失(溶損)速度を1mm/時間以下に制御するこ
とができ、より長時間にわたって連続鋳造が可能とな
る。
【0033】次に、本発明で特徴とする「内層の耐火物1
1」の配合原料について説明する。本発明の内層の耐火物
11は、その配合原料として、炭素(黒鉛)を特に添加する
ものではないが、原料配合物を成形する際に配合される
バインダ−などに起因する残存の炭素が存在することが
ある。本発明の内層の耐火物中には、その残存炭素量は
1重量%未満であることが好ましい。炭素が1重量%以
上含有されると、前記式(1)〜式(3)に示した反応が起こ
り、これに起因してノズルの閉塞が起こる可能性がある
ので好ましくない。
【0034】本発明の内層の耐火物11で使用する“SiO2
を含む原料”としては、溶融石英,石英,クリストバラ
イト,ムライト,ジルコン,ウォラストナイトなどの1
種または2種以上のものを用いることができる。これら
の原料は、いずれも熱膨張率が小さいため、内層の耐火
物11にSiO2成分を70重量%以上含有させるようにこれら
原料を配合することによって、耐スポ−ル性の低下に起
因するノズルの割れが生じることはない。
【0035】本発明の内層の耐火物11で使用する他の配
合原料である ・Al2O3を含む原料としては、ムライト,コランダム,
スピネル、 ・MgOを含む原料としては、マグネシア,スピネル、 ・CaOを含む原料としては、ウォラストナイト,カルシ
ア−ジルコニア原料、 ・ZrO2を含む原料としては、ジルコニア,ジルコン,カ
ルシア−ジルコニア原料 ・TiO2を含む原料としては、チタニア原料、 ・MnO2を含む原料としては、酸化マンガン原料、 ・Fe2O3を含む原料としては、酸化鉄原料、 などを挙げることができる。
【0036】本発明で使用する上記各原料(出発原料)の
粒度構成としては、1mm以下の粒度を有し、かつ0.5
mm以下の粒度割合が80重量%以上であることが好まし
い。1mmを超える原料で作製した耐火物を内層の耐火
物11として使用した場合、連続鋳造時において“耐火組
織の脆化や粒の抜け落ち”などの原因となるので好まし
くない。また、0.5mm以下の粒度割合が80重量%未満
の原料で作製した耐火物を用いると、成形性が劣り、満
足な成形体が得られないことが多い上に、耐溶損性も低
下するので、同じく好ましくない。
【0037】上記原料から得られた内層の耐火物11は、
その厚みとして“3〜20mm”であることが好ましい。3
mm未満では、連続鋳造中に内層が完全に溶損され、本
来の機能を発揮しない場合があり、一方、20mmを超え
ると、ノズルの強度が低下し、連続鋳造中にノズルが折
れる恐れがあり、いずれも好ましくない。この“溶損,
強度”の点から、より好ましい範囲は5〜10mmであ
る。
【0038】前掲の図1〜4の配材パタ−ン1〜4を含
む本発明に係る鋼の連続鋳造用ノズル(具体的には、浸
漬ノズル)は、その成形手段としては、(1) 内層を構成
する耐火物11の原料混合物とノズル本体を構成する耐火
物12,13の原料配合物とを、同時に加圧成形して所定の
ノズル形状に成形する方法(同時成形法)、(2) 予め成形
されたノズル本体(12,13)に、内層の耐火物11を構成す
る原料配合物を内装充填する方法(内装法)、の何れによ
っても作製することができる。そして、成形後乾燥し、
不焼成品とするか、または、焼成して製造することがで
き、いずれも本発明に包含されるものである。
【0039】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明するが、それに
先立って、本発明で特徴とする“内層の耐火物”の具体
例(表1に示す“本発明用試料1〜10:但し試料1は参考
試料”)および比較のための具体例(表1に示す“比較用
試料1〜5”)に対して、次の「耐アルミナ付着性の評価
試験」および「耐スポ−ル性の評価試験」を行った。
【0040】なお、比較用試料1は、ノズル本体として
従来から使用されている「Al2O3−C(黒鉛)質耐火物」、
比較用試料2は、前掲の特開平3-243258号公報に記載さ
れた高Al2O3質耐火物(前記従来技術1)、比較用試料3
は、前掲の特開平3−138054号公報に記載されたCaO-ZrO
2-C質耐火物(前記従来技術2)、比較用試料4は、前掲
の特開昭51-54836号公報に記載された耐火物(前記従来
技術3)である。また、比較用試料5は、SiO2成分が本
発明で規定する「70重量%以上」の範囲外である“Si
O2:58重量%”の耐火物の例である。
【0041】
【表1】
【0042】[耐アルミナ付着性の評価試験方法]表1
に示す各原料(粒度は何れも0.5mm以下)を使用し、同
じく表1に示す“原料配合(重量%)”よりなる原料配合
物で「直径が40mmで高さが230mmの円柱状耐火物試
料(本発明用試料1〜10,比較用試料1〜5)を作製した。
【0043】そして、高周波真空炉を用い、アルゴン雰
囲気で100kgのAlキルド鋼を溶解し、更に1580℃で
保持した後、前記円柱状耐火物試料を溶鋼に2時間浸漬
した。なお、浸漬中において、アルゴンガスを上記真空
炉の炉底から溶鋼に吹き込み、バブリングしながら、10
分間毎にそれぞれ“所定量の金属アルミニウムが入って
いる鉄ルツボ”および“所定量の酸化鉄が入っている鉄
ルツボ”を溶鋼に投入した。鉄ルツボが投入されると、
炉底まで沈下し溶解して、金属アルミニウムと溶鋼中の
酸素との反応により、溶鋼の全体にわたって多量の“Al
2O3介在物”が発生した。
【0044】このように、円柱状耐火物試料(表1に示
す本発明用試料1〜10,比較用試料1〜5)を2時間浸漬し
た後、該試料を引き上げ、 ・Al2O3付着層があった場合には、その付着層の厚さみ
を、 ・Al2O3付着層がなく、溶損があった場合には、その溶
損した厚みを、 それぞれ測定した。
【0045】[耐スポ−ル性の評価試験方法]表1に示
す各原料(粒度は何れも0.5mm以下)を使用し、同じく
表1に示す“原料配合(重量%)”よりなる原料配合物で
「40×40×230mmの角柱状耐火物試料(本発明用試料1
〜10,比較用試料1〜5)を作製した。
【0046】上記角柱状耐火物試料を前記1580℃の溶鋼
に5分間浸漬した後引き上げ、水冷した後の該耐火物試
料の表面を観察し、亀裂の発生状況を調べた。各耐火物
試料をそれぞれ10本準備し、亀裂が発生した試料の本数
で評価した。
【0047】上記「耐アルミナ付着性の評価試験方法」
および「耐スポ−ル性の評価試験方法」に従って、それ
ぞれ2種類の鋼(溶鋼A,溶鋼B)を用いて、表1に示す
“本発明用試料1〜10”“比較用試料1〜5”の各試料に
対して評価試験を行った。
【0048】溶鋼Aは、Al濃度:0.08重量%,Mn濃度:1.
15重量%[Al/Mn比(濃度比)=0.07]の鋼を用いた評価試
験であり、溶鋼Bは、Al濃度:0.08重量%,Mn濃度:0.62
重量%[Al/Mn比(濃度比)=0.13]の鋼を用いた評価試験
である。各評価試験の結果を表2に示した。
【0049】
【表2】
【0050】上記表2の評価試験の結果から、次の事実
が判明した。 (1) 溶鋼A[Al/Mn比(濃度比)=0.07]、即ち[Al/Mn(濃
度比)<0.1]の場合、 (1-1) アルミナの付着については、比較用試料1〜5で
は、この付着層の厚みが6〜13mmで大きかったのに対
して、本発明用試料1〜10では、アルミナの付着が全く
なかった。 (1-2) 溶損については、本発明用試料1〜10では、いず
れも溶損がみられたが、その溶損速度はあまり大きくな
く、特に、Al2O3成分,ZrO2成分を含有している本発明
用試料2,5,9では、溶損の厚みが1.6mm,1.7mmと
小さく、しかもその溶損速度は0.8mm/hr程度で、
非常に小さかった。 (1-3) 耐スポ−ル性については、本発明用試料1〜10で
は、いずれも亀裂が発生せず良好であった。一方、比較
用試料2(高Al2O3質耐火物)では、亀裂の発生がみられ
た。(なお、これ以外の比較用試料1,3〜5では、亀裂
の発生がみられなかった。)
【0051】(2) 溶鋼B[Al/Mn比(濃度比)=0.13]、即
ち[Al/Mn(濃度比)>0.1]の場合、 (2-1) アルミナの付着については、比較用試料1〜5で
は、この付着層の厚みが5.5〜12mmで大きかった。本
発明用試料3,4,6〜9では、アルミナの付着が全くな
く、一方、本発明用試料1,2,5,10では、アルミナの
付着がわずかに1〜2mmで非常に小さかった。 (2-2) 溶損については、本発明用試料1,2,5,10で
は、いずれも溶損がみられず、一方、本発明用試料3,
4,6〜9では、溶損したが、その溶損速度は小さいもの
であった。 (2-3) 耐スポ−ル性については、本発明用試料1〜10で
は、いずれも亀裂が発生せず良好であった。一方、比較
用試料2(高Al2O3質耐火物)では、亀裂の発生がみられ
た。(なお、これ以外の比較用試料1,3〜5では、亀裂
の発生がみられなかった。)
【0052】前記の評価試験では、各原料として、何れ
もその粒度が0.5mm以下のものを使用したが、以下の
評価試験では、使用原料の粒度に対する影響を調べた。
【0053】表3に示す粒度の異なる各原料を使用し、
表3に示す“原料配合(重量%)”よりなる原料配合物で
作製した前記と同様の円柱状耐火物試料,角柱状耐火物
試料に対して、前記[耐アルミナ付着性の評価試験方
法]および[耐スポ−ル性の評価試験方法]と同じ評価
試験を行った。この評価試験では、溶鋼A[Al/Mn比(濃
度比)=0.07]の鋼を用いて行い、その結果を表3に併記
した。なお、表3に示す本発明用試料11〜19は、本発明
で特徴とする「1mm以下の粒度で、かつ0.5mm以下
の粒度割合が80重量%以上」の範囲内の試料である。一
方、比較用試料6〜8は、この範囲外の試料であって、比
較のためのものである。
【0054】
【表3】
【0055】上記表3の評価試験の結果から、本発明用
試料11〜19では、アルミナの付着がみられず、溶損の厚
みが1.6〜1.8mmと小さく、しかも亀裂が発生しないこ
とが認められた。これに対して、本発明の上記範囲外の
「溶融シリカ(>1mm)」原料を配合した比較用試料6,
同じく範囲外の「粒径0.5mm以下の割合が80重量%以
下」の原料を使用した比較用試料7,8では、耐溶損性が
劣り、かつ粗粒の脱落がみられた。
【0056】上記事実から、内層の耐火物に使用する原
料としては、その粒度構成として、1.0mm以下で、か
つ0.5mm以下の割合が80重量%以上であるとが好まし
いことが判明した。なお、1mmを超える原料を配合す
ると、連続鋳造時の“耐火組織の脆化や粒の抜け落ち”
などの原因となり、また、0.5mm以下の割合が80重量
%以下であると、成形性が劣り、満足な成形体が得られ
ないことが多く、しかも耐溶損性が劣ることがわかっ
た。
【0057】次に、本発明に係る鋼の連続鋳造用ノズル
の実施例(実機に適用した例)を比較例と共に挙げ、本発
明を具体的に説明する。
【0058】(実施例1〜4)実施例1〜4は、いずれ
も前掲の図1に示す配材パタ−ン1に適用した例であっ
て、ノズル本体として、パウダ−ライン部がジルコニア
-黒鉛質耐火物13(ZrO2:75重量%,CaO:3重量%,C:2
2重量%よりなるジルコニア−黒鉛質耐火物)であり、パ
ウダ−ライン部以外がアルミナ−黒鉛質耐火物12(Al
2O3:41重量%,SiO2:28重量%,C:31重量%よりなる
アルミナ−黒鉛質耐火物)を用いた。
【0059】内層の耐火物11としては、実施例1では、
前記表1に示す“本発明用試料2”を、実施例2では、
同“本発明用試料5”を、実施例3では、同“本発明用
試料3”を、実施例4では、同“本発明用試料9”を、
それぞれ用い、各内層の耐火物11の厚みをいずれも10m
mとして、ノズルを作製した。
【0060】上記実施例1〜4のノズルを使用して、実
機試験を行った。実施例1,2のノズルに対する試験
は、極低炭素Alキルド鋼(組成→C:30ppm,Si:0.
03重量%,Mn:0.8重量%,P:0.01重量%,S:0.01重
量%,Al:0.05重量%)を用い、鋳造温度として1580℃
で行った。そして、250分間鋳造した後の“アルミナ付
着層の厚み”“溶損の厚み”を測定し、その結果を表4
に示した。
【0061】また、実施例3,4のノズルに対する試験
は、低炭素Alキルド鋼(組成→C:0.08重量%,Si:0.
1重量%,Mn:0.2重量%,P:0.01重量%,S:0.01重量
%,Al:0.06重量%)を用い、鋳造温度として1580℃で
行った。そして、250分間鋳造した後の“アルミナ付着
層の厚み”“溶損の厚み”を測定し、その結果を同じく
表4に示した。
【0062】(比較例)なお、比較のため、図5に示す
配材パタ−ン5(従来の連続鋳造用ノズルの配材パタ−
ン)からなるノズルを作製した。この比較例のノズル
は、ノズル本体として、パウダ−ライン部がジルコニア
−黒鉛質耐火物53(前記実施例1〜4と同一組成よりな
るジルコニア−黒鉛質耐火物)を使用し、パウダ−ライ
ン部以外がアルミナ−黒鉛質耐火物52(前記実施例1〜
4と同一組成よりなるアルミナ−黒鉛質耐火物)を用い
た。
【0063】この比較例のノズルを使用して、前記実施
例1,2および実施例3,4と同様の試験を行い、その
結果を表4に併記した。
【0064】
【表4】
【0065】上記表4から、極低炭素Alキルド鋼の連
続鋳造に適用する場合、比較例のノズルでは、そのジル
コニア−黒鉛質耐火物の内壁(稼働面)に、厚みが16mm
のアルミナ付着層が生じていたが、実施例1,2のノズ
ルでは、アルミナ付着層が生ぜず、溶損が発生したもの
の、わずか3.5mm,3.4mm程度であるので、安定的に
鋳造できることがわかった。
【0066】低炭素Alキルド鋼の連続鋳造に適用する
場合においても同様に、比較例のノズルでは、そのジル
コニア−黒鉛質耐火物の内壁(稼働面)に、厚みが13mm
のアルミナ付着層が生じていたが、実施例3,4のノズ
ルでは、アルミナ付着層が生ぜず、溶損が発生したもの
の、わずか2.5mm,2.4mm程度であるので、安定的に
鋳造できることがわかった。
【0067】さらに、実施例1〜4のノズルの試験後の
鋳片中の介在物を調べた結果、ノズルの溶損に起因した
介在物が検出されなかった。
【0068】以上の事実から、実施例1〜4のノズルに
よれば、ノズル閉塞を完全に抑制することができ、しか
も鋳片の品質に悪影響を及ぼさないことが判明した。
【0069】
【発明効果】本発明は、以上詳記したとおり、アルミナ
−黒鉛質耐火物,ジルコニア−黒鉛質耐火物を主成分と
するノズル本体を用いたAlキルド鋼の連続鋳造用ノズ
ルにおいて、「溶鋼と接する内層の耐火物として、溶鋼
中のAl/Mnの濃度比に応じて、SiO2が70重量%以上の特
定組成を有する耐火物を用いること」を特徴とし、これ
によって、Alキルド鋼を連続鋳造する際に、従来から
問題になっていた“ノズルの閉塞”を抑制することがで
きるばかりでなく、耐スポ−ル性および耐溶損性を具備
する連続鋳造用ノズル(浸漬ノズル,ロングノズルなど)
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を説明する図であっ
て、配材パタ−ン1を示す浸漬ノズルの断面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態を説明する図であっ
て、配材パタ−ン2を示す浸漬ノズルの断面図である。
【図3】本発明の第3の実施形態を説明する図であっ
て、配材パタ−ン3を示す浸漬ノズルの断面図である。
【図4】本発明の第4の実施形態を説明する図であっ
て、配材パタ−ン4を示す浸漬ノズルの断面図である。
【図5】従来例を説明する図であって、配材パタ−ン5
を示す浸漬ノズルの断面図である。
【符号の説明】
11 − 内層の耐火物 12,52 アルミナ−黒鉛質耐火物 13,53 ジルコニア−黒鉛質耐火物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−235049(JP,A) 特開 平8−57613(JP,A) 特開 昭61−276753(JP,A) 特開 平10−146655(JP,A) 特開 平10−305355(JP,A) 特開 平8−215852(JP,A) 特開 平3−243258(JP,A) 特開 平3−138054(JP,A) 特開 昭51−54836(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 11/10 330 B22D 41/54

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Al/Mn(濃度比)が0.1以上の鋼に適用す
    る連続鋳造用ノズルにおいて、アルミナ−黒鉛質耐火
    物,ジルコニア−黒鉛質耐火物を主成分とするノズル本
    体を用い、溶鋼と接する内層面に、SiO2が70重量%以上
    で、MgO,CaO,TiO2,MnO2,Fe2O3の1種または2種以
    上が5〜30重量%未満の組成を有する耐火物を配置して
    なる、ことを特徴とする鋼の連続鋳造用ノズル。
  2. 【請求項2】 Al/Mn(濃度比)が0.1未満の鋼に適用す
    る連続鋳造用ノズルにおいて、アルミナ−黒鉛質耐火
    物,ジルコニア−黒鉛質耐火物を主成分とするノズル本
    体を用い、溶鋼と接する内層面に、SiO2が70重量%以上
    で、Al2O3および/またはZrO2が5〜30重量%未満の組成
    を有する耐火物を配置してなる、ことを特徴とする鋼の
    連続鋳造用ノズル。
  3. 【請求項3】 前記内層の耐火物が、1mm以下の粒度
    を有し、かつ、0.5mm以下の粒度割合が80重量%以上
    の耐火原料から構成されていることを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載の鋼の連続鋳造用ノズル。
  4. 【請求項4】 前記内層の耐火物の厚みが、3〜20mm
    であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に
    記載の鋼の連続鋳造用ノズル。
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