JPH08123890A

JPH08123890A - バーコード読取装置

Info

Publication number: JPH08123890A
Application number: JP6264168A
Authority: JP
Inventors: Mitsutoshi Kakishima; 光利柿島
Original assignee: TEC CORP
Current assignee: TEC CORP
Priority date: 1994-10-27
Filing date: 1994-10-27
Publication date: 1996-05-17

Abstract

(57)【要約】【目的】簡略な構造でバーコードの読取精度を向上す
る。【構成】ホッパ11から搬送ローラ16が１枚ずつ繰り出
す券５のバーコードを、ホッパ11の上側に設けたバーコ
ード読取装置21の読取部23で読み取る。読取部23は、揺
動自在な金具25に取り付ける。この金具25にスプリング
体33を取り付けて下方に付勢し、この金具25の下側に軸
支した当接ローラ28を最上層の券５に弾性的に押し当て
る。【効果】読取部23が券５に合わせて上下動し、この読
取部23とバーコードとの距離を常時一定に確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば、発券機などに
備えられるバーコード読取装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば、図４に示すバーコード読
取装置１が知られている。このバーコード読取装置１
は、発券機２に備えられており、この発券機２は、ホッ
パ３のフレーム3a内に収納され、フォーク3bにより昇降
される底板3c上に搭載された券５を、搬送ローラ６によ
り１枚ずつ前側に繰り出すようになっている。そして、
このホッパ３のフレーム3aには、ホッパ３の前側上方に
位置してバーコード読取装置１が固定されており、この
バーコード読取装置１の下面部に、バーコードを読み取
る読取部1aが設けられている。また、図３に示すよう
に、券５には、長手方向に沿った一側部の前端部近傍と
後端部近傍とにそれぞれバーコード７，８が印刷されて
いる。

【０００３】そして、このホッパ３および搬送ローラ６
を作動させ、券５を送りながら、ホッパ３のフレーム3a
に固定されたバーコード読取装置１の読取部1aにより、
券５のバーコード７，８を読み取るようになっている。

【０００４】しかしながら、上記従来の構成では、バー
コード読取装置１がホッパ３のフレーム3aに固定して取
り付けられているため、券５のしわや、券５の積層量な
どを原因として、バーコード読取装置１の読取部1aと券
５のバーコード７，８との距離が不均一になり、バーコ
ード７，８の読取り精度が低下するとの問題を有してい
る。

【０００５】また、例えば、特開平５−３０７６３５号
公報に記載されたバーコード読取装置が知られている。
このバーコード読取装置では、コンベヤ上を搬送される
パレットに付されたバーコードを、コンベヤの上方に固
定されたバーコード読取装置の読取部により読み取るよ
うになっている。そして、このバーコード読取装置で
は、バーコードを付したパレットを昇降させる昇降装置
が設けられ、パレットを昇降させることにより、バーコ
ードの読取り位置を変更できるようになっている。

【０００６】しかしながら、この特開平５−３０７６３
５号公報に記載された構成では、バーコードを付したパ
レットを昇降させる昇降装置が必要になるため、装置が
大型化、複雑化するとともに、バーコード読取装置の読
取部とバーコードとの距離が大きく変化して、バーコー
ドの読取り精度が低下するおそれがあるとの問題を有し
ている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】上記のように、バーコ
ード読取装置１をホッパ３のフレーム3aに固定して取り
付けた構成では、券５のしわや積層量などを原因とし
て、バーコード読取装置１の読取部1aと券５のバーコー
ド７，８との距離が不均一になり、バーコード７，８の
読取り精度が低下する問題を有している。また、特開平
５−３０７６３５号公報に記載された構成では、バーコ
ードを付したパレットを昇降させる昇降装置が必要にな
るため、装置が大型化、複雑化するとともに、バーコー
ド読取装置の読取部とバーコードとの距離が大きく変化
して、バーコードの読取り精度が低下するおそれがある
との問題を有している。

【０００８】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、簡略な構成でバーコードの読取り精度を向上でき
るバーコード読取装置を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明のバーコード読取
装置は、移動する被読取物に付されたバーコードを読み
取るバーコード読取装置において、前記被読取物に対し
て進退自在に設けられバーコードを読み取る読取部と、
この読取部に連結され前記被読取物に当接する当接部
と、前記読取部を前記被読取物側に押圧する押圧手段と
を備えたものである。

【００１０】

【作用】本発明のバーコード読取装置では、バーコード
を読み取る読取部は、バーコードを付した被読取物に対
して進退自在に設けられているとともに、この読取部
は、押圧手段により被読取物側に押圧されている。そこ
で、バーコードを付した被読取物が移動する際に、読取
部に連結された当接部が被読取物に当接した状態に保持
され、読取部が被読取物に合わせて進退し、バーコード
読取装置の読取部と被読取物のバーコードとの距離が一
定に保たれる。

【００１１】

【実施例】以下、本発明のバーコード読取装置の一実施
例の構成を図面を参照して説明する。

【００１２】図３において、５は被読取物としての航空
券などの券で、この券５には、裏面側の長手方向の一側
部に沿って、前端部近傍と後端部近傍とにそれぞれバー
コード７，８が印刷などにより設けられている。なお、
この券５には、バーコード７，８に沿って、磁気ストラ
イプ９が設けられている。

【００１３】また、図１および図２において、11は航空
券の発券機を構成するホッパで、このホッパ11は、上面
を開口した略箱状のフレーム12と、このフレーム12の内
側に収納され、上下動するフォーク14により昇降される
底板15とを備えている。そして、この底板15の上面に、
複数枚の券５が裏面側を上側に向けて積層搭載されてい
る。

【００１４】また、ホッパ11の上側には、搬送ローラ16
が設けられており、最上層の券５に圧接してこの券５を
前側に１枚ずつ繰り出すようになっている。

【００１５】そして、ホッパ11の上側には、搬送ローラ
16の後側に隣接して、マイクロスイッチを備えたローラ
などからなるセンサ17が設けられている。そして、この
センサ17により、券５の上面の高さ位置を検出し、フォ
ーク14の昇降量を制御して、順次繰り出される券５の上
面の高さ位置をほぼ一定に維持するとともに、券５の傾
きなどを防止するようになっている。

【００１６】さらに、ホッパ11の上方には、このホッパ
11の前側の端部近傍に位置して、バーコード読取装置21
が備えられている。そして、このバーコード読取装置21
は、バーコード７，８を読み取る機構を内蔵した本体部
22を備え、この本体部22の前端部近傍の下面に、バーコ
ード７，８に対向する読取部23が設けられている。ま
た、この本体部22は、金具25に取り付け支持されてい
る。そして、この金具25は、本体部22の後方に位置する
支点軸26を中心として、フレーム12に揺動自在に取り付
けられており、読取部23がほぼ上下方向に進退可能に支
持されている。また、この金具25からは、下方に向かっ
て脚片部27が突設されており、この脚片部27の下端部
に、当接部としての当接ローラ28が回転自在に軸支され
ている。さらに、この金具25からは、読取部23より前側
に向かって腕部31が突設され、この腕部31とホッパ11の
フレーム12との間に、押圧手段としてのスプリング体33
が取り付けられている。そして、このスプリング体33に
より、腕部31を介してフレーム12が下方に付勢され、当
接ローラ28が最上層の券５の上面に弾性的に当接するよ
うになっている。

【００１７】このようにして、本実施例のバーコード読
取装置21では、搬送ローラ16により券５を１枚ずつ繰り
出しながら、読取部23によりバーコード７，８を読み取
る際に、当接ローラ28が最上層の券５の上面に弾性的に
当接することにより、券５に合わせて読取部23を上下動
させ、この券５に印刷されたバーコード７，８と読取部
23との間の距離を、券５の表面状態や位置にかかわら
ず、常時一定に保持できるようになっている。

【００１８】そこで、本実施例によれば、券５に印刷さ
れたバーコード７，８と読取部23との間の距離を常時一
定に保持できるため、バーコード７，８の読取り精度、
読取り感度を向上することができる。

【００１９】また、当接ローラ28が券５に弾性的に当接
するため、券５にしわやそりがある場合などにも、この
しわやそりをのばしてバーコード７，８を正確に読み取
ることができるとともに、読取部23の弾みを防止するこ
とができる。

【００２０】さらに、このバーコード読取装置21では、
読取部23を上下動させる複雑な駆動装置や制御装置など
が不要であるため、装置を簡略化して製造コストを低減
することができる。

【００２１】また、読取部23を支持する金具25は、支点
軸26により揺動自在に支持したため、例えば、読取部23
をレールに沿ってホッパ11に対して垂直方向に進退させ
る構成などに比べて、部品点数を削減し、構造を簡略化
して、製造コストを低減することができるとともに、支
点軸26の１点で支持するため、ブレが少なく安定して進
退させることができ、読み取り精度を向上することがで
きる。

【００２２】なお、上記の実施例では、押圧手段として
スプリング体33を用いたが、その他の弾性体を用いるこ
ともでき、さらに、読取部23の自重や錘体などを押圧手
段として用いて、読取部23および当接ローラ28を下方に
押圧することもできる。

【００２３】また、金具25の脚片部27の先端に当接ロー
ラ28を設けず、この脚片部27を直接あるいはこの脚片部
27の先端に設けた部材を券５に摺接あるいは滑接させる
こともできる。

【００２４】また、本発明のバーコード読取装置は、航
空券などの券５以外の物に付されたバーコードを読み取
る読取装置に適用することもできる。

【００２５】

【発明の効果】本発明のバーコード読取装置によれば、
バーコードを読み取る読取部を、バーコードを付した被
読取物に対して進退自在に設けるとともに、この読取部
を、押圧手段により被読取物側に押圧しているため、バ
ーコードを付した被読取物が移動する際に、読取部に連
結された当接部が被読取物に当接した状態に保持され、
読取部が被読取物に合わせて進退することにより、バー
コード読取装置の読取部と被読取物のバーコードとの距
離を一定に保ち、バーコードの読取り精度を向上するこ
とができる。また、複雑な制御装置や駆動装置などを設
ける必要がなく、簡略な構成で製造コストを低減するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のバーコード読取装置の一実施例を示す
側面図である。

【図２】同上バーコード読取装置の正面図である。

【図３】バーコードを付した券の裏面図である。

【図４】従来のバーコード読取装置の側面図である。

【符号の説明】

５被読取物としての券７バーコード 21 バーコード読取装置 23 読取部 28 当接部としての当接ローラ 33 押圧手段としてのスプリング体

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】移動する被読取物に付されたバーコード
を読み取るバーコード読取装置において、前記被読取物に対して進退自在に設けられバーコードを
読み取る読取部と、この読取部に連結され前記被読取物に当接する当接部
と、前記読取部を前記被読取物側に押圧する押圧手段とを備
えたことを特徴とするバーコード読取装置。