JPH0811705A - 倍力装置の弁機構 - Google Patents

倍力装置の弁機構

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JPH0811705A
JPH0811705A JP6171638A JP17163894A JPH0811705A JP H0811705 A JPH0811705 A JP H0811705A JP 6171638 A JP6171638 A JP 6171638A JP 17163894 A JP17163894 A JP 17163894A JP H0811705 A JPH0811705 A JP H0811705A
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    • B60T13/46Vacuum systems
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    • B60T13/57Vacuum systems indirect, i.e. vacuum booster units characterised by constructional features of control valves

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 弁体18は湾曲部18bを備え、リテーナ2
0は壁部20cと上記湾曲部の内側に伸びる筒状部20
dとを備えている。湾曲部の内周面にリテーナの筒状部
の外周面に摺接される第1摺動シール部18dを形成し
て第1密封室32を形成し、また弁体の着座部18cの
外周にバルブボデイの内周面に摺接される第2摺動シー
ル部18eを設けて第2密封室33を形成している。連
通孔18fにより第1密封室と第2密封室とを連通さ
せ、連通孔18gにより第2密封室を変圧通路25に連
通させている。上記第2摺動シール部18e、第2密封
室33および連通孔18gを省略して第1密封室を定圧
通路22に連通させてもよい。 【効果】 リテーナ20によって大気圧が湾曲部18b
に作用するのを防止できるので、リターンスプリング3
0の弾撥力を低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車のブレーキ等に用
いられる倍力装置に関し、より詳しくは倍力装置の弁機
構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来一般に、倍力装置の弁機構は、バル
ブボデイの内周面に形成した環状の第1弁座と、この環
状の第1弁座の内側でバルブボデイに摺動自在に嵌合し
た弁プランジャと、この弁プランジャに形成した環状の
第2弁座と、上記第1弁座および第2弁座に着座される
着座部を有する弁体と、上記第1弁座と弁体とが接触す
る第1シート部よりも外側の空間に連通する定圧通路
と、上記第2弁座と弁体とが接触する第2シート部より
も内側の空間に連通する圧力通路と、上記第1シート部
と第2シート部との間の空間に連通する変圧通路とを備
えている。そして上記弁体は筒状の弾性体からなり、こ
の弁体は、上記バルブボデイの内周面に取付けられる取
付け部と、この取付け部から半径方向内方に湾曲して伸
びる湾曲部と、この湾曲部の先端部に設けられた上記着
座部とを備えている。上述した構成を有する倍力装置の
非作動時には、上記弁体は弁プランジャに形成した第2
弁座に着座して圧力流体が変圧通路に流入するのを防止
するとともに、上記第1弁座から離座して上記定圧通路
と変圧通路とを連通させている。この状態では、倍力装
置のパワーピストンの前後に形成した定圧室と変圧室と
は上記定圧通路と変圧通路とを介して相互に連通するよ
うになるので、パワーピストンに圧力差が作用すること
がなく、倍力装置は非作動状態となっている。他方、弁
機構については、筒状の弁体の内周側が圧力通路に臨む
とともに、外周側が定圧通路に臨んでおり、かつ弁体の
湾曲部は上記バルブボデイの内周面に取付けられる取付
け部から半径方向内方に湾曲して伸びているので、該湾
曲部のリヤ側が圧力通路に臨み、フロント側が定圧通路
に臨むようになる。その結果、弁体の湾曲部には圧力通
路内の圧力と定圧通路内の圧力との圧力差が作用するよ
うになり、この圧力差は湾曲部を介して着座部をバルブ
ボデイに形成した第1弁座に向けてフロント側に付勢す
るようになる。上記圧力差による付勢力に抗して弁体の
着座部を第1弁座から離座させておくために、弁プラン
ジャに連動する入力軸とバルブボデイとの間にリターン
スプリングを弾装し、該リターンスプリングの弾撥力に
より弁プランジャをリヤ側に後退させた非作動位置に保
持するようにしている。したがって、上記リターンスプ
リングは上記圧力差に打ち勝って上記入力軸および弁プ
ランジャをリヤ側に付勢するだけの弾撥力が必要とな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記定圧通
路、圧力通路および変圧通路の流路面積を拡大して倍力
装置の作動応答性を向上させるために、環状の第1弁座
や第2弁座の径を拡大すると、これに伴って弁体の湾曲
部を付勢する付勢力も大きくなる。このため、上記弁プ
ランジャをリヤ側に付勢するリターンスプリングの弾撥
力を増大させる必要が生じるが、リターンスプリングの
弾撥力を増大させると、倍力装置の作動開始入力が増大
して操作フィーリングが悪くなるという欠点が生じる。
本発明はそのような事情に鑑み、上記弁体の湾曲部に加
わる付勢力を低減することにより倍力装置の作動開始入
力を低減して、良好な操作フィーリングを得ることがで
きる倍力装置の弁機構を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち第1発明は、上
述した従来の構成を有する倍力装置の弁機構において、
上記バルブボデイの内周面にリテーナを取付けるととも
に、このリテーナに、上記バルブボデイの内周面から半
径方向内方に伸びる環状の壁部と、この壁部の内周側か
ら上記弁体の湾曲部の内側に伸びる筒状部とを設け、ま
た上記弁体の湾曲部内周面に上記リテーナの筒状部の外
周面に摺接される摺動シール部を形成して該摺動シール
部と上記壁部との間に密封室を形成し、さらに該密封室
を上記定圧通路に連通させたものである。また第2発明
は、上述した従来の構成を有する倍力装置の弁機構にお
いて、上記バルブボデイの内周面にリテーナを取付ける
とともに、このリテーナに、上記バルブボデイの内周面
から半径方向内方に伸びる環状の壁部と、この壁部の内
周側から上記弁体の湾曲部の内側に伸びる筒状部とを設
け、また上記弁体の湾曲部内周面に上記リテーナの筒状
部の外周面に摺接される第1摺動シール部を形成して該
第1摺動シール部と上記壁部との間に第1密封室を形成
し、さらに上記弁体の着座部の外周に上記バルブボデイ
の内周面に摺接される第2摺動シール部を設けて該第2
摺動シール部と湾曲部との間に第2密封室を形成し、上
記第1密封室と第2密封室とを相互に連通させるととも
に、第2密封室を変圧通路に連通させたものである。
【作用】上記第1発明によれば、従来、圧力通路に臨ん
でいた弁体の湾曲部のリヤ側をリテーナの壁部と筒状部
とで囲み、その内部に形成した密封室を定圧通路に連通
させているので、上記湾曲部のフロント側とリヤ側とに
は定圧通路内の圧力が作用するようになり、したがって
倍力装置の非作動時に湾曲部に作用する付勢力を低減す
ることができる。その結果、上記リターンスプリングの
弾撥力を低減することができるので、倍力装置の作動開
始入力を低減して、良好な操作フィーリングを確保する
ことができる。また第2発明においても、弁体の湾曲部
のリヤ側をリテーナの壁部と筒状部とで囲み、その内部
に第1密封室を形成している。その上、上記弁体の着座
部の外周に上記バルブボデイの内周面に摺接される第2
摺動シール部を設けて該第2摺動シール部と湾曲部との
間に第2密封室を形成し、上記第1密封室と第2密封室
とを相互に連通させるとともに、第2密封室を変圧通路
に連通させているので、上記第1密封室と第2密封室と
に臨む弁体の湾曲部のリヤ側とフロント側には、共に変
圧通路内の圧力が作用するようになり、これにより湾曲
部に作用する付勢力を低減することができる。また、倍
力装置の作動時には、上記バルブボデイに形成した第1
弁座に着座部の第1シート部が着座して定圧通路と変圧
通路との連通を遮断し、また着座部の第2シート部は弁
プランジャの第2弁座から離座して変圧通路を圧力通路
に連通させるようになる。この状態では、上記着座部の
第2密封室に臨むリヤ側部分に変圧室内の圧力が作用
し、着座部の定圧通路に臨むフロント側部分に定圧室内
の圧力が作用するので、その圧力差により着座部の第1
シート部を第1弁座に圧着させることができる。したが
って上記着座部の第1シート部を第1弁座に圧着させる
ための付勢スプリングの弾撥力を大きくすることなく、
上記着座部の第1シート部を第1弁座に確実に圧着させ
てその部分をシールさせることができる。
【0006】
【実施例】以下図示実施例について本発明を説明する
と、図1において、フロントシェル1とリヤシェル2と
で構成した密封容器内は、その中央部に設けたセンター
プレート3によって前後のフロント室4とリヤ室5との
2室に区画してあり、かつ、上記リヤシェル2およびセ
ンタープレート3の軸部に概略筒状のバルブボデイ6を
それぞれ環状シール部材7、8により気密を保って摺動
自在に貫通させている。上記バルブボデイ6には、上記
フロント室4とリヤ室5とに収納したフロントパワーピ
ストン9とリヤパワーピストン10とをそれぞれ連結す
るとともに、各パワーピストン9、10の後面にフロン
トダイヤフラム11とリヤダイヤフラム12とをそれぞ
れ張設し、フロントダイヤフラム11の前後に定圧室A
と変圧室Bを、またリヤダイヤフラム12の前後にも定
圧室Cと変圧室Dを形成している。上記2つの定圧室
A、Cと2つの変圧室B、Dとの間の流体回路を切り換
える弁機構13は上記バルブボデイ6内に設けてあり、
該弁機構13は、バルブボデイ6の内周面に形成した環
状の第1弁座14と、この環状の第1弁座14よりも内
側で上記バルブボデイ6に摺動自在に設けた弁プランジ
ャ15の右端部に形成した環状の第2弁座16と、さら
に両弁座14、16に図1の右方から付勢スプリング1
7の弾撥力によって着座される弁体18とを備えてい
る。上記弁体18は筒状の弾性体からなり、図2に拡大
して示すように、上記バルブボデイ6の末端筒状部6a
の内周面に取付けられる取付け部18aと、この取付け
部18aから半径方向内方に湾曲して伸びる湾曲部18
bと、この湾曲部18bの先端部に設けた着座部18c
とを備えており、さらに着座部18cに金属製のバック
アッププレート21を埋設している。上記取付け部18
aは、該取り付け部のフロント側に配設されてバルブボ
デイ6の段部に当接させたストッパ部材19と、また取
付け部18aよりもリヤ側に配設したリテーナ20とに
よって、バルブボデイ6の末端筒状部6aの内周面に固
定している。上記着座部18cは、上記第1弁座14に
接触する環状の第1シート部S1と、該第1シート部S
1よりも内側で上記第2弁座16に接触する環状の第2
シート部S2とを備えており、上記第1シート部S1よ
りも外側の空間は、バルブボデイ6に形成した軸方向の
定圧通路22および半径方向の定圧通路23を介して定
圧室Aおよび定圧室Cに連通させ、さらに上記定圧室A
は、負圧導入管24を介して図示しないエンジンのイン
テークマニホールドに連通させている。また上記第1シ
ート部S1と第2シート部S2との間の空間は、バルブ
ボデイ6に形成した半径方向の変圧通路25を介して変
圧室Dに連通させ、さらに該変圧室Dはバルブボデイ6
に形成した軸方向の変圧通路26を介して変圧室Bに連
通させている。さらに上記第2シート部S2よりも内側
の空間は、圧力通路27を介して圧力流体源としての大
気に連通させ、この圧力通路27内にフィルタ28を設
けている。上記入力軸29とリテーナ20との間にはリ
ターンスプリング30を弾装してあり、該リターンスプ
リング30により入力軸29および入力軸29に連結し
た弁プランジャ15をリヤ側に付勢して、通常は図示非
作動位置に保持している。上記リテーナ20は筒状に形
成してあり、そのリヤ側端部20aを上記末端筒状部6
aの内径と同径に形成するとともに、該リヤ側端部20
aのフロント側に段部を介して上記弁体18の取付け部
18aを覆う中径筒状部20bを形成することにより、
上記段部、中径筒状部20bおよび前述のストッパ部1
9で弁体18の取付け部18aをバルブボデイ6の内周
面に固定している。また上記中径筒状部20bの先端部
を僅かに軸方向リヤ側に折返した後、半径方向内方に伸
びる環状の壁部20cを形成し、さらにこの壁部20c
の内周側から上記弁体18の湾曲部18bの内側に伸び
る小径筒状部20dを形成している。そして上記弁体1
8の湾曲部18bの内周面に、すなわち圧力通路27側
の面に、上記リテーナ20の小径筒状部20dの外周面
に摺接される第1摺動シール部18dを形成し、この第
1摺動シール部18dと上記リテーナ20の壁部20c
との間に第1密封室32を形成している。さらに、上記
弁体18の着座部18cの外周に上記バルブボデイ6の
内周面に摺接される第2摺動シール部18eを設け、こ
の第2摺動シール部18eと湾曲部18bとの間にバル
ブボデイ6の内周面によって囲まれる第2密封室33を
形成している。そして上記第1密封室32と第2密封室
33とを湾曲部18bに穿設した連通孔18fを介して
相互に連通させるとともに、第2密封室33を着座部1
8cおよびバックアッププレート21に穿設した連通孔
18gを介して変圧通路25に連通させている。さらに
図1において、上記弁プランジャ15の右側部には入力
軸29の先端部を枢支連結してあり、この入力軸29の
末端部は図示しないブレーキペダルに連結している。他
方、上記弁プランジャ15の左側にはプランジャプレー
ト35およびリアクションディスク36を順次配置し、
このリアクションディスク36はプッシュロッド37の
右端部に嵌合してある。上記プッシュロッド37の左端
部はシール部材39を介してフロントシェル1の軸部か
ら摺動自在に外部に突出させることにより、図示しない
マスターシリンダのピストンに連動させている。さら
に、上記バルブボデイ6はリターンスプリング39によ
って通常は図示非作動位置に保持している。そして上記
末端筒状部6aはリヤシェル2の開口から軸方向リヤ側
に突出させてあり、上記開口から突出された末端筒状部
6aをゴム製のダストカバー40で覆わせている。以上
の構成において、図示非作動状態では、弁体18の着座
部18cにおける第2シート部S2は第2弁座16に着
座して圧力通路27と変圧通路25との連通を遮断して
おり、また上記着座部18cにおける第1シート部S1
は第1弁座14から離隔して変圧通路25と定圧通路2
2とを連通させている。この状態では、変圧通路25と
定圧通路22内には負圧が導入されており、さらにこの
負圧は連通孔18g、18fを介して第2密封室33と
第1密封室32とに導入されている。したがって、湾曲
部18bのフロント側の第2密封室33とリヤ側の第1
密封室32内の圧力が同圧となるので、湾曲部18bに
これを前進させるような作用力が作用することはなく、
また着座部18cの外周部のフロント側の定圧通路22
とリヤ側の第2密封室33内の圧力も同圧なので、やは
り着座部18cにこれを前進させるような作用力が作用
することはない。換言すれば、リテーナ20の壁部20
cと小径筒状部20dとを有していない従来装置では、
圧力通路27内の大気圧がバックアッププレート21や
湾曲部18bに作用して着座部18cを前進させようと
するが、本実施例では上記湾曲部18bに大気圧が作用
するのを防止することができるので、その分着座部18
cの前進力を低減することができ、それに伴ってリター
ンスプリング30の弾撥力を低減することができる。そ
してさらに、第2摺動シール18eを有する本実施例に
おいては、付勢スプリング17の弾撥力も小さくするこ
とができる。すなわち倍力装置の作動時には、上記弁体
18の着座部18cにおける第1シート部S1が第1弁
座14に着座して変圧通路25と定圧通路22との連通
を遮断し、また上記着座部18cにおける第2シート部
S2は第2弁座16から離座して圧力通路27と変圧通
路25とを連通させる。この状態では、変圧通路25内
に大気が導入されるようになり、さらにこの圧力は連通
孔18g、18fを介して第2密封室33と第1密封室
32とに導入されるようになる。これにより変圧通路2
5に臨む着座部18cのフロント側と第2密封室33に
臨むリヤ側との圧力が同圧となるので、着座部18cに
作用するこれを第1弁座14から離座させようとする付
勢力を低減することができる。つまり上記第2摺動シー
ル18eを、したがって第2密封室33を備えていない
従来装置においては、着座部18cのフロント側に変圧
通路25内の大気圧が作用し、リヤ側に定圧通路22内
の負圧が作用することになるので、該着座部18cはそ
の圧力差によってリヤ側に押し戻されるようになる。し
たがって上記付勢スプリング17の弾撥力はそれに対向
し得る大きさに設定する必要がある。しかるに、上述し
たように着座部18cをリヤ側に押し戻す付勢力を低減
できれば、それに伴って付勢スプリング17の弾撥力を
小さくすることができる。図3は本発明の他の実施例を
示したもので、本実施例は上記実施例から第2摺動シー
ル18eを省略し、それに伴って第2密封室33および
連通孔18gを省略したものである。この場合、他の密
封室32は、連通孔18fを介して定圧通路22に連通
するようになる。なお、その他の構成は上記第1実施例
と同様の構成となっており、上記第1実施例と同一の部
材には同一の符号を付している。本実施例においても、
第1実施例と同様に、リターンスプリング30の弾撥力
を低減することができることは明らかである。さらに図
4は本発明の更に他の実施例を示したもので、本実施例
では、バックアッププレート121を薄い板材で成形し
たもので、その半径方向内方側を半径方向外方に僅かに
折返し、さらに上記リテーナ20の小径筒状部20dよ
りも僅かに外周となる位置から軸方向リヤ側に伸びる筒
状部分121aを連設したものである。そして、弁体1
18の一部を上記筒状部分121aのリヤ側端部に回り
込ませるとともに、その部分に摺動シール部118cを
形成してこれをリテーナ20の小径筒状部20dの内周
面に摺接させている。なお、その他の構成は上記第1実
施例と同様の構成となっており、上記第1実施例と同一
の部材には同一の符号を付している。そして本実施例に
よれば、摺動シール部118cをより滑らかに小径筒状
部20dの内周面に摺接させることができる。
【0007】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、弁体に
作用していた圧力差による付勢力を低減することができ
るので、リターンスプリングの弾撥力を低減することが
でき、したがって倍力装置の作動開始入力を低減させて
良好な操作フィーリングを得ることができるという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図。
【図2】本発明の要部の拡大断面図。
【図3】本発明の第2実施例を示した要部の拡大断面
図。
【図4】本発明の第3実施例を示した要部の拡大断面
図。
【符合の説明】
2…リヤシェル 6…バルブボデイ 6a…末
端筒状部 13…弁機構 15…弁プランジャ 18、118…弁体 18b、118b…湾
曲部 18c、118c…着座部 18d…第1摺動シ
ール部 18e…第2摺動シール部 18f、18g、1
18f…連通孔 20…リテーナ 20b…抜け出し防止部分
20c…壁部 20d…筒状部分 22、23…定圧
通路 25、26…変圧通路 30…リターン
スプリング、 32…第1連通室 33…第2連通室

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブボデイの内周面に形成した環状の
    第1弁座と、この環状の第1弁座の内側でバルブボデイ
    に摺動自在に嵌合した弁プランジャと、この弁プランジ
    ャに形成した環状の第2弁座と、上記第1弁座および第
    2弁座に着座される着座部を有する弁体と、上記第1弁
    座と弁体とが接触する第1シート部よりも外側の空間に
    連通する定圧通路と、上記第2弁座と弁体とが接触する
    第2シート部よりも内側の空間に連通する圧力通路と、
    上記第1シート部と第2シート部との間の空間に連通す
    る変圧通路とを備え、 さらに上記弁体は筒状の弾性体からなり、上記バルブボ
    デイの内周面に取付けられる取付け部と、この取付け部
    から半径方向内方に湾曲して伸びる湾曲部と、この湾曲
    部の先端部に設けられた上記着座部とを備えている倍力
    装置の弁機構において、 上記バルブボデイの内周面にリテーナを取付けるととも
    に、このリテーナに、上記バルブボデイの内周面から半
    径方向内方に伸びる環状の壁部と、この壁部の内周側か
    ら上記弁体の湾曲部の内側に伸びる筒状部とを設け、ま
    た上記弁体の湾曲部内周面に上記リテーナの筒状部の外
    周面に摺接される摺動シール部を形成して該摺動シール
    部と上記壁部との間に密封室を形成し、さらに該密封室
    を上記定圧通路に連通させたことを特徴とする倍力装置
    の弁機構。
  2. 【請求項2】 バルブボデイの内周面に形成した環状の
    第1弁座と、この環状の第1弁座の内側でバルブボデイ
    に摺動自在に嵌合した弁プランジャと、この弁プランジ
    ャに形成した環状の第2弁座と、上記第1弁座および第
    2弁座に着座される着座部を有する弁体と、上記第1弁
    座と弁体とが接触する第1シート部よりも外側の空間に
    連通する定圧通路と、上記第2弁座と弁体とが接触する
    第2シート部よりも内側の空間に連通する圧力通路と、
    上記第1シート部と第2シート部との間の空間に連通す
    る変圧通路とを備え、 さらに上記弁体は筒状の弾性体からなり、上記バルブボ
    デイの内周面に取付けられる取付け部と、この取付け部
    から半径方向内方に湾曲して伸びる湾曲部と、この湾曲
    部の先端部に設けられた上記着座部とを備えている倍力
    装置の弁機構において、 上記バルブボデイの内周面にリテーナを取付けるととも
    に、このリテーナに、上記バルブボデイの内周面から半
    径方向内方に伸びる環状の壁部と、この壁部の内周側か
    ら上記弁体の湾曲部の内側に伸びる筒状部とを設け、ま
    た上記弁体の湾曲部内周面に上記リテーナの筒状部の外
    周面に摺接される第1摺動シール部を形成して該第1摺
    動シール部と上記壁部との間に第1密封室を形成し、さ
    らに上記弁体の着座部の外周に上記バルブボデイの内周
    面に摺接される第2摺動シール部を設けて該第2摺動シ
    ール部と湾曲部との間に第2密封室を形成し、上記第1
    密封室と第2密封室とを相互に連通させるとともに、第
    2密封室を変圧通路に連通させたことを特徴とする倍力
    装置の弁機構。
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