JP3726369B2 - 倍力装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は自動車のブレーキ等に用いられる倍力装置に関し、より詳しくは、ブレーキペダルの踏力(入力)が所定値以上となったら迅速に全負荷点となるように構成した倍力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、倍力装置として、次のような構成を備えたものは知られている。すなわち、シェル内に摺動自在に設けたバルブボディと、バルブボディに摺動自在に嵌合されて入力軸と連動した弁プランジャと、基部を上記バルブボディに摺動自在に取り付けた出力軸と、出力軸の基部と弁プランジャとの間に設けたリアクションディスクと、フロント側の端部を上記リアクションディスクに対向させるとともにリヤ側の端部を弁プランジャに摺動自在に嵌合した反力伝達部材と、所定のセット荷重に設定されるとともに上記反力伝達部材と弁プランジャとにわたって弾装されて、反力伝達部材を常時フロント側にむけて付勢するばねとを備え、上記出力軸に作用する出力の反力をリアクションディスクと反力伝達部材とばねおよび弁プランジャを介して入力軸に伝達するように構成した倍力装置は公知である(例えば、特開平8−85442号公報)。
上記公報の倍力装置では、倍力装置の作動開始後に、入力の増加に伴って反力伝達部材がリアクションディスクに当接した後に、上記ばねが圧縮される前の状態と、次にばねが圧縮される過程と、さらにばねが圧縮された後に反力伝達部材が弁プランジャと当接した後とにおいて、サーボ比を変更することができる。
このように、上記従来の装置では、入力が小さい状態よりも入力が大きい状態においてサーボ比が大きくなるように構成してあり、それによって、入力が小さい状態において良好なブレーキフィーリングを得ると同時に、緊急ブレーキのような大きな制動力が必要な時にも、十分な出力が得られるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した公報の倍力装置では、入力が大きい状態においてサーボ比が大きくなるように構成されているが、このサーボ比が大きくなる作動領域において出力を得るためには、当然に入力も大きくする必要がある。そのため、例えば緊急ブレーキのような大きな制動力が必要な場合に、ドライバーが非力な女性等であると、ブレーキペダルの踏力(入力)が小さいために緊急ブレーキとして必要な程の倍力装置の出力が得られないことがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上述した事情に鑑み、請求項1に記載した第1の発明は、シェル内に摺動自在に設けたバルブボディと、バルブボディに摺動自在に嵌合されて入力軸と連動した弁プランジャと、基部を上記バルブボディに摺動自在に取り付けた出力軸と、出力軸の基部と弁プランジャとの間に設けたリアクションディスクと、フロント側の端部を上記リアクションディスクに対向させるとともにリヤ側の端部を弁プランジャに摺動自在に嵌合した反力伝達部材と、所定のセット荷重に設定されるとともに上記反力伝達部材と弁プランジャとにわたって弾装されて、反力伝達部材を常時フロント側にむけて付勢するばねとを備え、上記出力軸に作用する出力の反力をリアクションディスクと反力伝達部材とばねおよび弁プランジャを介して入力軸に伝達するように構成した倍力装置において、
上記入力軸の移動量に応じた擬似反力を入力軸に付与する擬似反力付与手段を設けるとともに、入力軸の入力が所定値以上となったら上記ばねが圧縮されて、反力伝達部材がバルブボディに設けたストッパ部に当接して、出力軸に作用する出力の反力が入力軸に伝達されるのを阻止したものである。
また、請求項4に記載した第2の発明は、シェル内に摺動自在に設けたバルブボディと、バルブボディに摺動自在に嵌合されて入力軸と連動した弁プランジャと、基部を上記バルブボディに摺動自在に取り付けた出力軸とを備えた倍力装置において、
上記入力軸の移動量に応じた擬似反力を入力軸に付与する擬似反力伝達手段を設け、倍力装置作動開始後における上記入力軸への入力が所定値よりも小さな領域では、上記入力軸からリアクションディスクを介して弁プランジャに伝達される実際の反力と、上記擬似反力伝達手段による擬似反力との合算した反力を入力軸に伝達して所定のサーボ比を得て、上記入力軸への入力が所定値以上となる入力が大きな領域では、上記リアクションディスクを介した実際の反力の上記入力軸に対する伝達を無効とし、上記擬似反力のみを上記入力軸に伝達することにより、上記所定のサーボ比よりも高いサーボ比を得るようにしたものである。
【0005】
【作用】
上記第1の発明によれば、ブレーキペダルが踏み込まれて倍力装置が作動される作動開始後において、ブレーキペダルの踏力(入力)が小さい状態では、リアクションディスクが反力伝達部材に当接してもばねは圧縮されない。つまり、反力伝達部材とばねおよび弁プランジャは実質的にそれらが一体物である場合と同様に機能するので、従来一般の倍力装置と同様に所定のサーボ比の出力を得ることができる。しかも、ブレーキペダルが踏み込まれると擬似反力付与手段によって弁プランジャに擬似反力が付与されるので、この擬似反力と上記リアクションディスクを介して弁プランジャに伝達される出力の反力とが合算された反力が、ブレーキペダルを介してドライバに伝達される。
これに対して、倍力装置の作動開始後においてブレーキペダルの踏力(入力)が大きくなって上記所定値以上となると、ばねが圧縮されて反力伝達部材の一部がバルブボディのストッパ部に当接するので、出力軸に作用する出力の反力が入力軸に伝達されなくなる。そのため、擬似反力付与手段によって付与される擬似反力だけがドライバに伝達されるようになる。これにより、ドライバに伝達される反力は極端に小さくなるので、ブレーキペダルの踏力(入力)も上昇して倍力装置は迅速に全負荷点となり、大きな出力を得ることができる。そのため、緊急ブレーキのように大きな制動力が必要な場合に、ドライバーが非力な女性であっても確実に大きな出力を得ることができる。
また、上記第2の発明よれば、入力軸の入力が上記所定値よりも小さい領域では、上記リアクションディスクを介して弁プランジャに伝達される実際の反力と擬似反力との合算された反力が、ブレーキペダルを介してドライバに伝達される。これに対して、入力軸の入力が上記所定値以上となる入力が大きな領域では、擬似反力のみがブレーキペダルを介してドライバに伝達される。これにより、ドライバに伝達される反力は極端に小さくなるので、ブレーキペダルの踏力(入力)も上昇して倍力装置は迅速に全負荷点となり、大きな出力を得ることができる。そのため、緊急ブレーキのように大きな制動力が必要な場合に、ドライバーが非力な女性であっても確実に大きな出力を得ることができる。
【0006】
【実施例】
以下図示実施例について本発明を説明すると、図1ないし図2において、ブレーキ倍力装置のシェル1内には概略筒状のバルブボディ2を摺動自在に設けている。このバルブボディ2のフロント側の内周部には、その一部を構成する円筒部材3を一体に嵌着している。
また、バルブボディ2の外周部にはパワーピストン4を連結してあり、このパワーピストン4の背面にダイアフラム5を張設している。このダイアフラム5によってシェル1内をフロント側の定圧室Aとリヤ側の変圧室Bとに区画形成している。
バルブボディ2内には、定圧室Aと変圧室Bと大気との間の流体回路を切り換える弁機構6を設けている。弁機構6は、バルブボディ2に設けた環状の真空弁座7と、バルブボディ2に摺動自在に嵌合され、かつリヤ側の端部を入力軸8に連結した弁プランジャ11と、この弁プランジャ11に形成した環状の大気弁座12と、ばね13の弾撥力によって両弁座7,12に着座する概略筒状の弁体14とを備えている。
上記真空弁座7とそれに接離する弁体14のシート部とによって真空弁15を構成してあり、この真空弁15の外周側はバルブボディ2に形成した定圧通路16によって定圧室Aと常時連通している。この定圧室A内には負圧導入管17を介して常時負圧が導入されている。
また、大気弁座12とそれに接離する弁体14のシート部とによって大気弁18を構成してあり、この大気弁18と真空弁15との中間部は、バルブボディ2の半径方向孔からなる変圧通路21を介して変圧室Bと常時連通している。
【0007】
さらに、大気弁18の内周側は、バルブボディ2の内部空間によって構成した大気通路22を介して大気と常時連通している。なお、大気通路22内にはフィルタ23を設けている。
上記弁プランジャ11にはキー部材24を係合させてあり、それによって、弁プランジャ11がバルブボディ2から脱落するのを防止している。
上記円筒部材3のフロント側の端部は、バルブボディ2のフロント側の端面よりもフロント側に位置させてあり、その円筒部材3のフロント側の外周部に、出力軸25の基部に形成した凹部25aを摺動自在に嵌装している。また、この出力軸25の凹部25a内に円盤状のリアクションディスク26を収納してあり、このリアクションディスク26を円筒部材3のフロント側の端面と凹部25aの底部との間に介在させている。
さらに、バルブボディ2とシェル1のフロント側の壁面とにわたってはリターンスプリング27を弾装してあり、したがって、非作動状態のバルブボディ2等は、キー部材24がシェル1のリヤ側の壁面と当接する図示非作動位置に停止している。この非作動状態では、真空弁15は開放される一方、大気弁18は閉鎖されている。そのため、定圧室Aと変圧室Bとが連通し、それら両室A,B内には負圧が導入されている。
【0008】
しかして、本実施例は、リアクションディスク26と弁プランジャ11との間に反力伝達部材28とばね31を設けるとともに、擬似反力付与手段32を追加することにより、非力な女性ドライバーであっても確実に大きな出力が得られるようにしたものである。
すなわち、図2に拡大して示すように、反力伝達部材28は、フロント側とリヤ側の両端部に半径方向に拡径させたフランジ部28a,28bを備えている。リヤ側のフランジ部28bは、弁プランジャ11のフロント側端面に形成した有底孔11a内に摺動自在に嵌合している。なお、フランジ部28bのフロント側となる有底孔11aの所定位置にリング状のリテーナ33を嵌着して、フランジ部28bが有底孔11aから脱落するのを防止している。また、これにより、フランジ部28bとそれに対向する有底孔11aの底部とが隔てた最大距離だけ、反力伝達部材28と弁プランジャ11とが軸方向に相対移動できるようになっている。
一方、円筒部材3の内周部は、軸方向における所定位置で内径を異ならせてあり、円筒部材3の内周部における最もフロント側の箇所を中径部3aとしてあり、そこに隣接するリヤ側の箇所を小径部3b、さらにこの小径部3bよりもリヤ側の箇所を大径部3cとしている。そして、上記反力伝達部材28のフロント側のフランジ部28aを円筒部材3の中径部3aに摺動自在に嵌合するとともに、反力伝達部材28における両フランジ部28a、28bの間の中間部分28cは、円筒部材3の小径部3bおよび大径部3cを貫通させている。また、大径部3cの内方となる反力伝達部材28の中間部分28cの所定位置には、リング状のリテーナ34を固定している。さらに、大径部3cにおけるリヤ側の箇所には環状部材35を摺動自在に嵌合してあり、かつこの環状部材35は弁プランジャ11におけるフロント側の端面に当接させている。そして、対向した状態のリテーナ34と環状部材35とにわたって、所定のセット荷重に設定した上記ばね31を弾装している。
【0009】
このばね31の弾撥力によって、反力伝達部材28は常時フロント側にむけて付勢されている。そのため、図示しているブレーキ倍力装置の非作動状態では、反力伝達部材28のリヤ側のフランジ部28bがリテーナ33に当接しており、また、反力伝達部材28のフロント側のフランジ部28aは、それに対向するストッパ部としての段部端面3dからわずかに離隔しており、さらにリテーナ34はそれに対向する段部端面3fから離隔している。また、リアクションディスク26と、それに対向する反力伝達部材28のフロント側のフランジ部28aとの間にも間隙が維持されている。
次に、擬似反力付与手段32は、反力伝達部材28を囲繞して設けた段付円筒状の反力ピストン36と、この反力ピストン36をリヤ側に向けて付勢するばね37とから構成している。反力ピストン36はフロント側を大径部36aとする一方、リヤ側を小径部36bとしてあり、大径部36aと小径部36bは、その境界部分の直径方向に形成した直線状の連結部36cによって連結している。他方、円筒部材3における軸方向のリヤ側の箇所には、直径方向における同一直線上に軸方向に沿った一対のスリット3gを形成している。そして、上記反力ピストン36の連結部36cを円筒部材3のスリット3gに係合させ、かつ小径部36bを環状部材35よりもフロント側となる円筒部材3の大径部3cに摺動自在に嵌合している。また、この状態における反力ピストン36の大径部36aは、円筒部材3を囲繞しており、かつ、バルブボディ2のフロント側の内周部に摺動自在に嵌合している。そして、この反力ピストン36の大径部36aとシェル1のフロント側の壁面とにわたって弾性部材としてのばね37を弾装している。このばね37によって常時リヤ側に付勢されている反力ピストン36は、そのリヤ側の端部(小径部36bのリヤ側端部)を環状部材35に当接させている。そのため、ばね37、31の弾撥力によって弁プランジャ11はリヤ側に付勢されている。
【0010】
(作動説明)
以上の構成において、図1ないし図2に示したブレーキ倍力装置の非作動状態では、真空弁15は開放される一方、大気弁18は閉鎖されている。また、反力伝達部材28の中径部28aはストッパ部としての段部端面3dから離隔しており、反力伝達部材28のフロント側の端面はリアクションディスク26から離隔している。
この非作動状態から図示しないブレーキペダルが踏み込まれて入力軸8およびそれに連動した弁プランジャ11と反力伝達部材28が前進されると、真空弁15が閉鎖される一方、大気弁18が開放される。これにより、変圧室B内に大気が導入されるので、定圧室A内の負圧と変圧室B内の大気圧との差圧によって、バルブボディ2および出力軸25等が前進される。すなわち、ブレーキ倍力装置が作動される。
また、このようにブレーキ倍力装置が作動されると、出力軸25に作用する出力の反力によってリアクションディスク26が軸方向に圧縮されるので、そのリヤ側の端面がリヤ側にむけて膨出して反力伝達部材28のフロント側の端面(フランジ部28aの端面)の全域と当接する。このブレーキ倍力装置の作動初期の段階では、ブレーキペダルの踏力(入力)は小さいのでばね31は圧縮されておらず、このばね31の弾撥力によって反力伝達部材28のリヤ側のフランジ部28bがリテーナ33に当接した状態が維持されている。そのため、反力伝達部材28とばね31および弁プランジャ11が、実質的に一体物と同様に機能する。したがって、図3に示すように、リアクションディスク26が反力伝達部材28のフランジ部28aと当接した時点P(ジャンピング)以降は、反力伝達部材28のフランジ部28aの断面積とリアクションディスク26に当接した円筒部材3のフロント側の端面の面積とによって決まる所定のサーボ比によって出力が上昇する。
【0011】
また、本実施例では、擬似反力付与手段32を設けているので、入力軸8および弁プランジャ11が前進されると、ばね37による擬似反力が反力ピストン36を介して弁プランジャ11に伝達される。つまり、本実施例では、ブレーキペダルが踏み込まれてブレーキ倍力装置1が作動されると、リアクションディスク26を介して弁プランジャ11に伝達される実際の出力の反力と、上記擬似反力付与手段32によって弁プランジャ11に付与される擬似反力の合算した反力が弁プランジャ11および入力軸8を介してドライバーに伝達されるようになっている。 そして、上述したブレーキ倍力装置の作動開始後にブレーキペダルの踏力(入力)が所定値以上になると上記ばね31が圧縮されるため、反力伝達部材28のフランジ部28aがストッパ部としての段部端面3dに当接する。図3に示したこの時点Q以降は、出力軸25に作用する出力の反力が全て円筒部材3(バルブボディ2)に伝達されることになり、実際の出力の反力は入力軸8に伝達されなくなる。他方、反力ピストン36は環状部材35に当接しているので、図3にQで示した時点以降は、擬似反力付与手段32による擬似反力だけが弁プランジャ11に伝達されることになる。つまり、弁プランジャ11および入力軸8を介してドライバに伝達される反力は小さくなるので、出力が迅速に全負荷点Rまで上昇する。そして、この全負荷点R以降は、従来周知のように出力と入力が1:1の比率で上昇していく様になっている。
【0012】
このように、本実施例では、ブレーキ倍力装置の作動開始後のブレーキペダルの踏力(入力)が小さい領域では、実際の出力の反力と擬似反力との合算した反力をドライバーに伝達し、入力が所定値以上となると擬似反力だけをドライバーに伝達するようになっている。
そのため、例えば大きな制動力が必要な緊急ブレーキの場合に、ドライバーが非力な女性等の場合であって、小さな入力によって確実に大きな出力を得ることができる。したがって、急制動時の作動応答性が良好にすることができ、ブレーキ作動時の安全性を向上させることができる。
また、本実施例によれば、ばね31のセット荷重を変更することによって、反力伝達部材28のフランジ部28aがストッパ部としての段部端面3dに当接する時点(図3にQで示した時点)を容易に変更することができる。他方、ばね37のセット荷重を変更することにより、図3にQで示した時点以降の実質的なサーボ比を容易に変更することが可能である。これにより、ドライバに付与するブレーキフィーリングを容易に変更することができる。
なお、上記実施例においては、リターンスプリング27と擬似反力付与手段を構成するばね37とを別個に設けているが、本来のリターンスプリング27を省略して、擬似反力付与手段を構成するばね37によってリターンスプリング27の機能を兼用させるようにしても良い。
また、上述した実施例は、本発明をシングルタイプのブレーキ倍力装置に適用した場合について説明したが、シェル1内に定圧室と変圧室とを複数組備えたタンデムタイプの倍力装置およびトリプルタイプの倍力装置にも適用することができる。さらに、本発明はクラッチ倍力装置にも適用することができる。
【0013】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、緊急ブレーキのように大きな制動力が必要な場合に、ドライバーが非力な女性であって確実に大きな出力を得ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図。
【図2】図1の要部の拡大図
【図3】図1に示したブレーキ倍力装置の入力と出力との関係を示す図。
【符号の説明】
2…バルブボディ 3d…段部端面(ストッパ部)
11…弁プランジャ 25…出力軸
26…リアクションディスク 28…反力伝達部材
31…ばね 32…擬似反力付与手段
36…反力ピストン 37…ばね(弾性部材)

Claims (4)

  1. シェル内に摺動自在に設けたバルブボディと、バルブボディに摺動自在に嵌合されて入力軸と連動した弁プランジャと、基部を上記バルブボディに摺動自在に取り付けた出力軸と、出力軸の基部と弁プランジャとの間に設けたリアクションディスクと、フロント側の端部を上記リアクションディスクに対向させるとともにリヤ側の端部を弁プランジャに摺動自在に嵌合した反力伝達部材と、所定のセット荷重に設定されるとともに上記反力伝達部材と弁プランジャとにわたって弾装されて、反力伝達部材を常時フロント側にむけて付勢するばねとを備え、上記出力軸に作用する出力の反力をリアクションディスクと反力伝達部材とばねおよび弁プランジャを介して入力軸に伝達するように構成した倍力装置において、
    上記入力軸の移動量に応じた擬似反力を入力軸に付与する擬似反力付与手段を設けるとともに、入力軸の入力が所定値以上となったら上記ばねが圧縮されて、反力伝達部材がバルブボディに設けたストッパ部に当接して、出力軸に作用する出力の反力が入力軸に伝達されるのを阻止したことを特徴とする倍力装置。
  2. 上記反力伝達部材のフロント側の端部はフランジ状に形成されており、また、このフランジ状に形成した反力伝達部材のフロント側の端部のリヤ側には、バルブボディの段部端面を対向させて設けてあり、この段部端面を上記ストッパ部とするとともに、上記擬似反力付与手段は、上記ばねを囲繞してバルブボディに摺動自在に嵌合されて、リヤ側の部分を上記弁プランジャに連動させた反力ピストンと、この反力ピストンを弁プランジャにむけて付勢する弾性部材とを備えることを特徴とする請求項1に記載の倍力装置。
  3. 上記擬似反力付与手段が備える弾性部材はばねからなり、このばねはバルブボディを非作動位置方向に付勢するリターンスプリングを兼ねていることを特徴とする請求項1ないし請求項2に記載の倍力装置。
  4. シェル内に摺動自在に設けたバルブボディと、バルブボディに摺動自在に嵌合されて入力軸と連動した弁プランジャと、基部を上記バルブボディに摺動自在に取り付けた出力軸とを備えた倍力装置において、
    上記入力軸の移動量に応じた擬似反力を入力軸に付与する擬似反力伝達手段を設け、倍力装置作動開始後における上記入力軸への入力が所定値よりも小さな領域では、上記入力軸からリアクションディスクを介して弁プランジャに伝達される実際の反力と、上記擬似反力伝達手段による擬似反力との合算した反力を入力軸に伝達して所定のサーボ比を得て、上記入力軸への入力が所定値以上となる入力が大きな領域では、上記リアクションディスクを介した実際の反力の上記入力軸に対する伝達を無効とし、上記擬似反力のみを上記入力軸に伝達することにより、上記所定のサーボ比よりも高いサーボ比を得ることを特徴とする倍力装置。
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