JPH08114154A - 弁カバー - Google Patents

弁カバー

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JPH08114154A JP7268041A JP26804195A JPH08114154A JP H08114154 A JPH08114154 A JP H08114154A JP 7268041 A JP7268041 A JP 7268041A JP 26804195 A JP26804195 A JP 26804195A JP H08114154 A JPH08114154 A JP H08114154A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期に亙り初期張力を維持する。 【解決手段】 シール材料としての柔軟なプラスチック
シール及び弁カバーをエンジンハウジングより音響的に
絶縁する皿ばねを持った連結用要素を有する内燃機関用
の音響的に絶縁された弁カバー。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、シール材料として柔軟
なプラスチックのシール及び弁カバーをエンジンハウジ
ングから音響的に絶縁する皿ばねを持った連結用要素を
有するカバーの材料としてプラスチック又は金属に基づ
いた内燃機関用の音響絶縁型の弁カバーに関する。
【０００２】
【従来技術及びその課題】弁カバーは内燃機関のカム軸
を覆う。シリンダーヘッドへの連結部は、通常は、カバ
ーの下側のシールにより密閉される。このシールは、弁
カバーとシリンダーヘッドとの間の連結部の密閉に必要
な面圧を与えるために、シリンダーヘッドの固定用ねじ
の手段により予備荷重がかけられる。
【０００３】弁カバーは、伝統的にアルミニウムで作ら
れる。時には、カバーの形状及び固定の計画が許す場合
は、ポリアミドのようなプラスチックも使用される。カ
バー材料としてのプラスチックの使用は、製造費の節約
を達成できしかもカバーが軽量でありかつより良好な表
面仕上がりを有するため、金属、特にアルミニウムの使
用と比べて有利である。
【０００４】近年、内燃機関からの騒音の放射の減少に
関するより強力な要求のため、エンジンハウジングから
の弁カバーの音響的な絶縁が要求される。この絶縁は、
音響の両伝達経路、即ち一方ではシールに、そして他方
では弁カバーのねじ固定に関係する。シールの場合は、
絶縁は相応した柔軟なシール材料の手段により達成さ
れ、カバーの固定の場合には、固定用ねじの下のいわゆ
る絶縁要素の手段により達成される。
【０００５】特に弁カバー材料としてのプラスチックの
使用は、以下の理由により今日まで知られている弁カバ
ーの設計における欠点を与えた。即ち、長時間（即ち１
０3−１０4時間以上）にわたる（−４０℃から１４０℃
に至る）大きな温度変動において、或いは経時試験の場
合は１３０−１５０℃で１０3時間以内で、初期張力に
より表される荷重の減少が進行する。高温と長期間の応
力とは熱可塑性樹脂にとっては不都合であり、材料のク
リープが加速される。この場合、クリープは、弁カバー
が漏れ始めるまでの初期張力の損失を伴う形状の永久変
形を意味するとする。従って、事実上、これを補償する
ために定期的に固定用ねじを締めることが必要である
が、これは幾つかの理由で行うことができない。
【０００６】前記絶縁要素は製造に比較的費用がかか
る。また、これらはエラストマー製の柔らかい中間層も
有するので、取付け及びクリープ効果のため、初期張力
の失われる危険性が増加する。これが、例えば絶縁式の
プラスチックカバーがこれまでなぜ試用されなかったを
説明する。
【０００７】本発明の目的は、上述の欠点を持たないカ
バー材料として特にプラスチック、好ましくは熱可塑性
プラスチックの音響的に絶縁された弁カバーであって、
特に音響の絶縁を許すと同時にできるだけ長期に亙って
初期張力を維持する弁カバーを提供することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明により、この目的
は、シール材料としての柔軟なプラスチックシール及び
弁カバーをエンジンハウジングに連結するための１個又
は複数個の連結用要素、好ましくはねじを有するカバー
の材料として、プラスチック材料、特に熱可塑性プラス
チック、或いは金属、特にアルミニウム、マグネシウ
ム、鋼又はチタン、特に好ましくはガラス繊維補強のポ
リアミド６６に基づいた内燃機関用の音響絶縁型の弁カ
バーの手段であって、弁カバーをエンジンハウジングに
固定するために、固定用要素には固定用要素の初期張力
即ち初期歪力を弁カバーに伝達する皿ばねが下に置か
れ、皿ばねは（ばね定数が０に相当する）作動点におい
てばねの力／たわみ特性曲線の水平方向の特性曲線傾斜
を有しかつ皿ばねは弁カバーの座内で案内される弁カバ
ー手段により達成される。
【０００９】好ましい実施例においては、固定用要素及
び弁カバーの皿ばねの座には皿ばね用の追加の支持面が
設けられる。
【００１０】本発明に従って弁カバーに皿ばねを使用す
ることにより、作動点における皿ばねのばね定数がほぼ
０であるため、一方では固定用ねじからのカバーの音響
的分離が達成される。また、初期張力の損失の補償も達
成される。温度及び時間の関数としての材料の疲労によ
るプラスチックカバーの初期張力の損失は、皿ばねの力
／初期張力線図（図１参照）において作動点を左方に偏
らせるだけであり、初期張力を減少させることはない。
これは、弁カバーの閉鎖力が不変のままであることを意
味する。本発明による弁カバー使用の更なる利点は、保
守上の評価において、皿ばねは大量注文のため従来の絶
縁要素よりも製造のための費用が少ないことである。更
に、所要空間も小さい。
【００１１】
【実施例】本発明は、以下図面の支援を得て例示により
説明されるであろう。
【００１２】図２の構造は中央ねじ連結の一例を示す。
弁カバー１は、下に皿ばね５を有する固定用ねじ４の手
段により、カバーの下に置かれたエンジンハウジング２
に連結される。シール３の支援による弁カバー１の密閉
は、これを通常の耐熱シール材料の使用により達成する
ことができる。この場合、バイヤーのシロプレン（Silo
pren）ＬＳＲ２０３０のようなシリコンシールが、その
達成し得る小さなショア硬度の値のため有利な音響絶縁
要素を提供する。
【００１３】図２に示された変更例においては、固定用
ねじ４は、ねじ頭部の下側の皿ばねの早すぎる当たりを
防ぐためにねじシャンクの頂端部に小さなショルダー８
を持つことができる。同様に、弁カバーの皿ねじの座６
内にも支持面７を設けることができる。使用し得る適宜
な追加のシール用ダイヤフラム９が固定用要素の領域に
おける油漏れを防ぐことができる。
【００１４】標準のねじが用いられる場合は、皿ばねの
内径を図３の詳細に従った形状にすることもできる。
【００１５】図２に示された具体例とは別に、弁カバー
を固定する別の方法、例えば、フランジねじ連結を本発
明に従って提供することができる。フランジねじ連結の
場合には、多数の固定用要素が必要なため、公知の弁カ
バーと比べて費用の有利性が増加する。図示された中央
ねじ連結の更なる効果は、（弁カバーの）プラスチック
と（エンジンハウジングの）鋳鉄及び／又はアルミニウ
ムとの間の膨張係数の差異による不可避の初期張力の温
度依存性が無くなることである。
【００１６】本発明の実施態様は次の通りである。
【００１７】１．シール材料としての柔軟なプラスチッ
クシール（３）及び１個又は複数個の連結用要素（４）
を有するカバーの材料としてプラスチック又は金属に基
づいた内燃機関用の音響絶縁型の弁カバー（１）であっ
て、弁カバー（１）をエンジンハウジング（２）に固定
するために、固定用要素（４）には固定用要素（４）の
初期張力を弁カバー（１）に伝達する皿ばね（５）が下
に置かれ、皿ばね（５）は作動点においてばねの力／た
わみ特性曲線の水平方向の特性曲線傾斜を有しかつ皿ば
ね（５）は弁カバー（１）の座（６）内で案内される弁
カバー。
【００１８】２．カバー材料として熱可塑性樹脂或いは
アルミニウム、マグネシウム、鋼又はチタンが使用され
ることを特徴とする実施態様１による弁カバー。
【００１９】３．カバー材料がガラス繊維補強のポリア
ミドであることを特徴とする実施態様１による弁カバ
ー。
【００２０】４．追加の支持面（８）を有するねじが固
定用要素（４）として使用されることを特徴とする実施
態様１ないし３による弁カバー。
【００２１】５．弁カバー（１）の座（６）が皿ばね
（５）を案内するために追加の支持面（７）を有するこ
とを特徴とする実施態様１ないし４による弁カバー。
【００２２】６．小さなショア硬度を有するシリコンが
弁カバーのシール（３）用のシール材料として使用され
ることを特徴とする実施態様１ないし５による弁カバ
ー。
【図面の簡単な説明】
【図１】皿ばねのばね力／初期張力のグラフを示す。
【図２】本発明による弁カバーの断面図を示す。
【図３】標準ねじが使われたときの好ましい皿ばねの形
状を示す。
【符号の説明】
１ 弁カバー ２ エンジンハウジング ３ プラスチツクシール ４ 固定用要素 ５ 皿ばね ６ 座
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｆ１６Ｍ 1/026 Ｈ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 シール材料としての柔軟なプラスチック
    シール（３）及び１個又は複数個の連結用要素（４）を
    有するカバーの材料としてプラスチック又は金属に基づ
    いた内燃機関用の音響絶縁型の弁カバー（１）であっ
    て、弁カバー（１）をエンジンハウジング（２）に固定
    するために、固定用要素（４）には固定用要素（４）の
    初期張力を弁カバー（１）に伝達する皿ばね（５）が下
    に置かれ、皿ばね（５）は作動点においてばねの力／た
    わみ特性曲線の水平方向の特性曲線傾斜を有しかつ皿ば
    ね（５）は弁カバー（１）の座（６）内で案内される弁
    カバー。
  2. 【請求項２】 追加の支持面（８）を有するねじが固定
    用要素（４）として使用されることを特徴とする請求項
    １による弁カバー。
  3. 【請求項３】 皿ばね（５）を案内するために弁カバー
    （１）の座（６）が追加の支持面（７）を有することを
    特徴とする請求項１及び２による弁カバー。
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