JPH078640U - ディスクブレーキ用パッドリテーナ - Google Patents
ディスクブレーキ用パッドリテーナInfo
- Publication number
- JPH078640U JPH078640U JP3767293U JP3767293U JPH078640U JP H078640 U JPH078640 U JP H078640U JP 3767293 U JP3767293 U JP 3767293U JP 3767293 U JP3767293 U JP 3767293U JP H078640 U JPH078640 U JP H078640U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pad
- shim
- torque member
- disc
- retainer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 パッドの背面に装着する鳴き防止用シムの脱
落防止機能を有するパッドリテーナを提案する。 【構成】 トルクメンバの摺動面に被せる摺動面覆い部
1aの部分から反ディスク側に延び出させて設ける弾性
アーム1cに、シムの反ディスク側への移動を妨げる突
起1eを設け、この突起でシムがトルクメンバから外れ
るのを防止するようにしたので、シムをパッドに固定せ
ずに済み、固定のための構造を省いてシムやパッドの製
造を簡単化し、ブレーキアセンブリの組立も有利に行う
ことができる。
落防止機能を有するパッドリテーナを提案する。 【構成】 トルクメンバの摺動面に被せる摺動面覆い部
1aの部分から反ディスク側に延び出させて設ける弾性
アーム1cに、シムの反ディスク側への移動を妨げる突
起1eを設け、この突起でシムがトルクメンバから外れ
るのを防止するようにしたので、シムをパッドに固定せ
ずに済み、固定のための構造を省いてシムやパッドの製
造を簡単化し、ブレーキアセンブリの組立も有利に行う
ことができる。
Description
【0001】
本考案は、主として自動車用ディスクブレーキに使用されるパッドリテーナに 関する。
【0002】
トルクメンバとパッドに対応した凹凸部を形成し、この凹凸部を係合させてデ ィスクを挾む対のパッドをトルクメンバでディスク軸対向スライド可能に支持す るディスクブレーキにおいては、パッドの摺動安定性を保つために、パッドとト ルクメンバ間にパッドリテーナを介在することが行われている。
【0003】 図4に従来のパッドリテーナを用いたブレーキアセンブリを示す。
【0004】 図中1はパッドリテーナ、2はキャリパ、3はトルクメンバ、4はパッド、5 はパッドの背面に装着したシムである。トルクメンバ3には、ディスク回入側と 回出側のトルク受け部に凸部3aを形成してあり、また、パッド4には凸部3a を嵌める凹部4aを形成してある。
【0005】 パッドリテーナ1は、凸部3aに被せるコ字状の摺動面覆い部1aと、トルク メンバ3に形成されたディスク溝の内面に係止させる爪1bと、爪に対向してト ルクメンバを弾性的に挾むアーム1cと、パッド押圧部1dを有する形状にして ある。
【0006】 パッド押圧部1dは、パッド4を押し上げてトルクメンバ3の凸部3aに密着 させ、パッドのガタツキを止める。この押圧部1dは、悪路走行時のラトル音、 制動初期のクロンク音等を防止する目的で設けられるもので、最近のパッドリテ ーナは、かかる押圧部を持つものが主流をなしている。
【0007】
車輌用のディスクブレーキにおいては、パッドの背面に前述のシム5を装着す ることが一般化している。シムの効能(いわゆる鳴きの抑制や断熱効果)は良く 知られている通りである。このシムは、図4に示すように、ブレーキアセンブリ 中に含めて出荷されるが、出荷からブレーキアセンブリを車輌に装着するまでの 輸送時或いはハンドリング時に外力が加わって反ロータ側に押されるとトルクメ ンバから外れて脱落することがある。
【0008】 このため、図5に示すように、シム5に弾性係止爪5aを設けてパッド裏板4 cに抱きつかせたり、図6に示すように、パッド4の裏板4cに打出し突起4b を設けてこの突起でシムをかしめ固定したりしてシムの脱落を防止している。
【0009】 ところが、図5の構造ではシムの加工の手間が増え、保管、搬送並びにブレー キアセンブリ組立時のシムの重ね置きも難しくなる。
【0010】 また、図6の構造では平坦なシムでよいので前述の問題は起こらないが、その 代わりにパッドの加工の手間が増え、シムのかしめ工程も必要になる。
【0011】 本考案は、かかる不具合を無くすために、シムの脱落防止をパッドリテーナに よって行えるようにすることを課題としている。
【0012】
本考案は、上記の課題を解決するため、パッドリテーナにトルクメンバのトル ク受け面とパッドのトルク伝達面間に挾まれる部位から反ディスク側に延び出す 延伸部を具備させ、この延伸部にシムの反ディスク側への移動を妨げる突起を設 ける。
【0013】 なお、図4で述べた弾性アーム1cを設けてこのアームでリテーナをトルクメ ンバに抱きつかせる場合には、弾性アーム1cを延伸部としてこのアームに前述 の突起を設けることができる。
【0014】
パッドリテーナに突起を設けてこの突起でシムの反ディスク側への移動を止め ると、平板のシムを非固定の状態でパッドの背面に単に添わせる形にして使用す ることができ、これによって前述の不具合が無くなる。
【0015】
図1に、本考案の第1実施例を示す。このパッドリテーナ1は、図4で述べた 摺動面覆い部1a、爪1b、弾性アーム1c、パッド押圧部1dを有する形状に してあり、全体構造は図4の従来品と殆ど変わらない。即ち、従来品との相違点 は、弾性アーム1cの部分に突起1eを設けたことのみである。
【0016】 突起1eは、ブレーキアセンブリの組立状態でパッド裏面に沿わせたパッドと 相似形のシムを、この突起で移動止めできる高さにする。また、その突起1eは 、シムが反ディスク側に動いてトルクメンバから外れる前にシムが当たる位置に 設ける。
【0017】 この突起1eは、図1では弾性アーム1cの一部を切り起こしたものを示した が、図2に示す絞り出し加工の突起、或いは図3のように、弾性アーム1cを曲 げ加工して作り出した突起であってもよい。いずれの突起も、パッドとシムをト ルクメンバに反ディスク側からディスク側に向かって組付ける際には、弾性アー ム1cが弾性変形して逃げるのでパッドとシムの乗り越えが許容され、組付けに は何ら支障が出ない。
【0018】 なお、インナー側のパッドリテーナとアウター側のパッドリテーナはディスク を跨ぐ連結部を設けて一体化することがある。この場合には爪1bが無くてもパ ッドリテーナをトルクメンバに装着することができる。
【0019】
以上述べたように、本考案のパッドリテーナは、シムの反ディスク側への移動 を妨げる突起を有しているので、これを使用すると従来シムに設けていた固定用 の爪やパッド裏板に設けていたかしめ用の打出し突起が不要になり、シムやパッ ドの製造、ブレーキアセンブリの組立に関して多大のメリットが生じる。
【図1】(a):本考案のパッドリテーナの一例を示す
斜視図 (b):同上のリテーナの要部を示す断面図
斜視図 (b):同上のリテーナの要部を示す断面図
【図2】(a):他の実施例の斜視図 (b):同上のリテーナの要部を示す断面図
【図3】更に他の実施例の斜視図
【図4】(a):従来のパッドリテーナを用いたブレー
キアセンブリの部分切欠き平面図 (b):同上のブレーキアセンブリをアウター側から見
た図
キアセンブリの部分切欠き平面図 (b):同上のブレーキアセンブリをアウター側から見
た図
【図5】(a):従来シムの取付例を示す断面図 (b):(a)図のシムの背面図
【図6】(a):従来シムの他の取付例を示す断面図 (b):同上の背面図
1 パッドリテーナ 1a 摺動面覆い部 1b 爪 1c 弾性アーム 1d パッド押圧部 1e 突起
Claims (1)
- 【請求項1】 トルクメンバとパッドに対応した凹凸部
を形成し、この凹凸部を係合させて背面に相似形の鳴き
防止用、断熱用等のシムが装着されているパッドをトル
クメンバでディスク軸方向摺動可能に支持するディスク
ブレーキを対象にしてそのブレーキの前記トルクメンバ
とパッド間にトルクメンバで保持して介在するパッドリ
テーナであって、トルクメンバのトルク受け面とパッド
のトルク伝達面間に挾まれる部位から反ディスク側に延
び出す延伸部を有し、その延伸部に前記シムの反ディス
ク側への移動を妨げる突起を具備させたことを特徴とす
るディスクブレーキ用パッドリテーナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3767293U JPH078640U (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | ディスクブレーキ用パッドリテーナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3767293U JPH078640U (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | ディスクブレーキ用パッドリテーナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH078640U true JPH078640U (ja) | 1995-02-07 |
Family
ID=12504132
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3767293U Pending JPH078640U (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | ディスクブレーキ用パッドリテーナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH078640U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4713651B2 (ja) * | 2009-03-31 | 2011-06-29 | 日信工業株式会社 | 車両用ディスクブレーキ |
JP2015031295A (ja) * | 2013-07-31 | 2015-02-16 | 日信工業株式会社 | 車両用ディスクブレーキ |
-
1993
- 1993-07-09 JP JP3767293U patent/JPH078640U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4713651B2 (ja) * | 2009-03-31 | 2011-06-29 | 日信工業株式会社 | 車両用ディスクブレーキ |
JP2015031295A (ja) * | 2013-07-31 | 2015-02-16 | 日信工業株式会社 | 車両用ディスクブレーキ |
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