JPH0777233A - 減衰力調整式油圧緩衝器 - Google Patents

減衰力調整式油圧緩衝器

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JPH0777233A
JPH0777233A JP5248693A JP24869393A JPH0777233A JP H0777233 A JPH0777233 A JP H0777233A JP 5248693 A JP5248693 A JP 5248693A JP 24869393 A JP24869393 A JP 24869393A JP H0777233 A JPH0777233 A JP H0777233A
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JP
Japan
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shutter
port
damping force
oil liquid
passage
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JP5248693A
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Akira Kashiwagi
明 柏木
Takao Obara
隆夫 小原
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Tokico Ltd
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Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 減衰調整式油圧緩衝器の減衰力調整弁のシャ
ッタの操作力および保持力を軽減する。 【構成】 油液を封入したシリンダ7にピストンロッド
9を連結したピストン8を嵌装する。ピストン8に伸び
/縮み側主油液通路11,14 (減衰力大)を設け、ピスト
ンロッド9にバイパス通路B(減衰力小)を設ける。シ
ャッタ23を回転させ、ガイドポート21,22 とシャッタポ
ート24,25 とのオリフィス面積を変化させバイパス通路
Bの通路面積を調整して減衰力を切換える。シャッタポ
ート24,25の閉弁位置付近でオリフィスを形成する端部
に、オリフィスからシャッタ23内に流入する油液の流入
角度に沿った傾斜壁34,35 を設ける。油液は傾斜壁34,3
5 に沿ってシャッタ23内に流入するので、シャッタポー
ト24,25 付近に低圧部が生じにくく、シャッタ23に作用
する流体力が小さくなり操作力および保持力が軽減され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車両の懸架
装置に装着される減衰力調整式油圧緩衝器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両の懸架装置に装着される
油圧緩衝器には、路面状況、走行状況等に応じて乗り心
地や操縦安定性をよくするために減衰力を適宜調整でき
るようにした減衰力調整式油圧緩衝器がある。
【0003】この種の油圧緩衝器は、一般に、油液を封
入したシリンダ内に、ピストンロッドが連結されたピス
トンを摺動可能に嵌装し、このピストンにより画成され
るシリンダ内の2室を主油液通路およびバイパス通路で
連通させ、主油液通路には大きな減衰力を発生する減衰
力発生機構(オリフィス、ディスクバルブ等)を設け、
バイパス通路には減衰力の小さい減衰力発生機構および
バイパス通路を開閉する減衰力調整弁を設けた構成とな
っている。
【0004】そして、この構成により、減衰力調整弁を
開いた場合、ピストンロッドの伸縮にともなうピストン
の摺動によってシリンダ内の油液が主にバイパス通路を
流通して、伸び側縮み側共に小さな減衰力を発生し、減
衰力特性はソフト特性となる。また、減衰力調整弁を閉
じた場合、ピストンロッドの伸縮にともなうピストンの
摺動によって、シリンダ内の油液が主油液通路のみを流
通して、伸び側縮み側共に大きな減衰力を発生し減衰力
特性はハード特性となる。このように、減衰力調整弁を
開閉することにより減衰力特性を切換えることができ
る。
【0005】上記のような従来の減衰力調整式油圧緩衝
器の減衰力調整弁の一例について、図4および図5を用
いて次に説明する。図4および図5に示すように、減衰
力調整弁1は、円筒状のガイド部材2と、ガイド部材2
内に回転可能に嵌合される円筒状のシャッタ3とからな
り、ガイド部材2の側壁には、ガイドポート4が設けら
れており、シャッタ2の側壁にはガイドポート4に対向
させてシャッタポート5が設けられている。そして、ガ
イドポート4およびシャッタポート5は、バイパス通路
の一部を構成しており、シャッタ3を回転させてガイド
ポート4とシャッタポート5とで形成するオリフィスの
面積を変化させることにより、バイパス通路の通路面積
を調整するようになっている。なお、図5に示すよう
に、ガイドポート4およびシャッタポート5は、ガイド
部材2およびシャッタ3の側壁の180°異なる位置に
一対ずつ設けられており、シャッタ3に作用する油液の
圧力をバランスさせることによりシャッタ3が円滑に回
転できるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の減衰力調整弁1を有する減衰力調整式油圧緩衝器で
は、次のような問題がある。すなわち、ガイドポート4
とシャッタポート5とで形成されるオリフィスの面積が
小さい開弁開始位置付近では、このオリフィスを通る油
液は、流速が非常に高く、図5中の矢印で示す方向の噴
流となってシャッタ3の内部へ流入する。そして、シャ
ッタポート5の開弁開始位置側ポート壁5A付近(図5中
にaで示す部位)では、油液の流速の増加にともなう運
動量の変化によって圧力が低下し、また、シャッタポー
ト5の開弁開始位置側ポート壁5Aと対向する側のポート
壁5B付近(図5中にbで示す部位)では、シャッタ3内
へ流入する油液の動圧によって圧力が上昇する。そし
て、シャッタ3内の圧力変化によって流体力が発生し、
シャッタ3には、図5において時計回りの回転力が作用
することになり、この回転力によってシャッタ3の位置
決め精度が低下するという問題を生じる。このため、流
体力による回転力に抗してシャッタ3を操作、位置決め
するためにシャッタ3を操作するアクチュエータ(図示
せず)の出力を大きくする必要がある。また、この流体
力は、ガイドポート4とシャッタポート5との連通路面
積によって変化するため、通路面積の制御が困難になる
という問題を生じる。
【0007】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、減衰力調整弁のシャッタに作用する流体力によ
る回転力を軽減するようにした減衰力調整式油圧緩衝器
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、2つのシリンダ室を主油液通路および
バイパス通路で連通させ、シリンダ内のピストンの摺動
によって前記主油液通路およびバイパス通路内に生じる
油液の流動を制御して減衰力を発生させ、前記バイパス
通路の通路面積を減衰力調整弁によって調整することに
より減衰力を調整可能とした減衰力調整式油圧緩衝器に
おいて、前記減衰力調整弁は、側壁にガイドポートを有
する円筒状のガイド部材と、該ガイド部材内に回転可能
に嵌合され側壁に前記ガイドポートに対向するシャッタ
ポートを有するシャッタとからなり、前記減衰力調整弁
の開弁開始時における開弁開始位置の横断面において、
前記シャッタポートの開弁開始位置側ポート壁が形成す
る線が、前記ガイドポートの開弁開始位置側ポート壁が
形成する線に対し、前記シャッタポートの開弁開始位置
側ポート壁対向する側のポート壁に向かって傾斜してい
ることを特徴とする。
【0009】
【作用】このように構成したことにより、ガイドポート
とシャッタポートとで形成されたオリフィスからシャッ
タ内へ流入する油液は、シャッタポート開弁開始位置側
ポート壁の傾斜に沿って円滑に流れるため、ガイド部材
内のシャッタポートの開弁開始位置側ポート壁付近に低
圧部が生じにくくなるので、低圧部の発生によってシャ
ッタの回転方向に作用する流体力が小さくなる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0011】図3に示すように、本実施例の減衰力調整
式油圧緩衝器6は、油液が封入されたシリンダ7内にピ
ストン8が摺動可能に嵌装されており、このピストン8
によってシリンダ7内がシリンダ上室7aとシリンダ下室
7bの2室に画成されている。ピストン8には、ピストン
ロッド9の一端側が貫通されており、ピストンロッド9
は、その先端部に円筒状の通路部材10が螺着されてピス
トン8に固定されている。ピストンロッド9の他端側
は、シリンダ7の端部に設けられたロッドガイド(図示
せず)およびシール部材(図示せず)に挿通されてシリ
ンダ7の外部まで延ばされている。また、シリンダ7に
は、ピストンロッド9の侵入、退出ともなうシリンダ7
内の容積変化をガスの圧縮、膨張によって補償するリザ
ーバ室(図示せず)が設けられている。
【0012】ピストン8には、シリンダ上室7aとシリン
ダ下室7bとを連通させる伸び側主油液通路11および縮み
側主油液通路12が設けられている。そして、ピストン8
のシリンダ下室7b側の端面には、伸び側主油液通路11の
油液の流動を制御して減衰力を発生するオリフィスおよ
びディスクバルブからなる減衰力発生機構13が設けられ
ており、ピストン8のシリンダ上室7a側の端面には、縮
み側主油液通路12の油液の流動を制御して減衰力を発生
するディスクバルブからなる減衰力発生機構14が設けら
れている。
【0013】ピストンロッド9には、一端側がシリンダ
上室7aに連通し、他端側がシリンダ下室7b側の通路部材
10内に連通する油液通路15が設けられており、油液通路
15と通路部材10とでシリンダ上室7aとシリンダ下室7bと
を連通させるバイパス通路Bが構成されている。
【0014】通路部材10内には、略円筒状のガイド部材
16が嵌合されている。そして、ガイド部材16の一端部に
は、ガイド部材16内からシリンダ上室7a側への油液の流
通を許容し、その反対方向の流通を阻止する逆止弁17が
設けられ、他端部には、ガイド部材16内からシリンダ下
室7b側への油液の流通を許容し、その反対方向の流通を
阻止する逆止弁18が設けられている。
【0015】通路部材10とガイド部材16との間には、バ
イパス通路B内において、シリンダ上室7a側に連通する
油液通路19と、シリンダ下室7b側に連通する油液通路20
とが形成されており、ガイド部材16の側壁には、油液通
路19に連通する180°異なる位置に配置された一対の
ガイドポート21および油液通路20に連通する180°異
なる位置に配置された一対のガイドポート22が設けられ
ている。そして、油液通路19とガイドポート21とで逆止
弁17をバイパスし、油液通路20とガイドポート22とで逆
止弁18をバイパスしている。
【0016】ガイド部材16内には、円筒状のシャッタ23
が回転可能に嵌合されている。シャッタ23の側壁には、
ガイド部材16のガイドポート21に対向させて一対のシャ
ッタポート24が設けられ、また、ガイドポート22に対向
させて一対のシャッタポート25が設けられている。シャ
ッタポート24,25は、それぞれ、シャッタ23の周方向に
沿って延ばされて、シャッタポート24は一側にいくにつ
れて拡径される略くさび形に形成されており、シャッタ
ポート25は、これと反対側にいくにつれて拡径される略
くさび形に形成されている。そして、シャッタ23を回転
させることにより、ガイドポート21とシャッタポート24
との整合によって形成されるオリフィスの面積が変化し
て逆止弁17をバイパスする油液通路の通路面積が調整さ
れ、また、ガイドポート22とシャッタポート25との整合
によって形成されるオリフィスの面積が変化して逆止弁
18をバイパスする油液通路の通路面積が調整されるよう
になっている。
【0017】この場合、ガイドポート21とシャッタポー
ト24とのオリフィスが全開のときガイドポート22とシャ
ッタポート25とのオリフィスが全閉となり、この状態か
らシャッタ23を一側に回転させるにつれてガイドポート
21とシャッタポート24とのオリフィスの面積が小さくな
ると同時に、ガイドポート22とシャッタポート25とのオ
リフィスの面積が大きくなり、ガイドポート21とシャッ
タポート24とのオリフィスが全閉のときガイドポート22
とシャッタポート25とのオリフィスが全開となるように
なっている。
【0018】シャッタ23には、操作ロッド26が連結さ
れ、操作ロッド26は逆止弁17を貫通してピストンロッド
9に沿ってその外部まで延ばされており、減衰力調整式
油圧緩衝器6の外部からアクチュエータ(図示せず)等
により操作ロッド26を介してシャッタ23を回転させられ
るようになっている。また、シャッタ23は、3つの部材
23a ,23b ,23c を操作ロッド26により接合して構成さ
れている。なお、図中、27はシャッタ23を小さいトルク
で回転可能に支持する軸受であり、その内周部には油液
通路が形成されている。
【0019】通路部材10のシリンダ下室7b側の開口部に
は、バルブ本体28が嵌合されており、ねじ部材29によっ
て固定されている。バルブ本体28には、通路部材10の内
側とシリンダ下室7bとを連通させる油液通路30および油
液通路31が設けられている。そして、バルブ本体28の両
端部には、油液通路30内の油液の流動を制御して減衰力
を発生させるオリフィスおよびディスクバルブからなる
減衰力発生機構32および油液通路31のシリンダ下室7b側
から通路部材10の内側への油液の流通を許容する逆止弁
33が設けられている。
【0020】次に、本実施例の要部である減衰力調整弁
を構成するガイド部材16およびシャッタ23について、前
記減衰力調整弁の開弁開始時における開弁開始位置の凹
断面図である図1および前記減衰力調整弁野開弁開始時
のポート部の正面図である図2を用いてさらに詳しく説
明する。
【0021】図1および図2に示すように、シャッタ23
のシャッタポート24は、開弁開始位置にあるとき、ガイ
ドポート21とでオリフィスを形成するくさび形の尖端側
の端部が傾斜されて傾斜壁34(シャッタ23の開弁開始位
置側のポート壁)が形成されている。すなわち、この傾
斜壁34は、前記ガイドポート21の開弁開始位置側ポート
壁21A が形成する線mに対し、傾斜壁34が形成する線が
角度αだけ傾斜壁34と対向する側のポート壁34A 側に向
かって傾斜している。そして、また、この傾斜壁34は、
開弁開始位置においてガイドポート21とシャッタポート
24とで形成されるオリフィスからシャッタ23内へ流入す
る油液(図1中に矢印で示す)の流入角度θにほぼ沿っ
た角度となっている。
【0022】なお、シャッタポート25にも上記シャッタ
ポート24と同様の傾斜壁35が設けられている。
【0023】以上のように構成した本実施例の作用につ
いて次に説明する。
【0024】操作ロッド26を外部から操作してシャッタ
23を回転させることにより減衰力特性を切換えることが
できる。
【0025】シャッタ23を回転させてガイドポート21と
シャッタポート24とのオリフィスを全開、ガイドポート
22とシャッタポート25とのオリフィスを全閉とした場
合、ピストンロッド9の伸び行程時は、バイパス通路B
内において、シリンダ上室7a側の油液は、逆止弁17を閉
じて油液通路19、ガイドポート21およびシャッタポート
24を流通し、さらに、逆止弁18を開いてバルブ本体28の
油液通路30を通ってシリンダ下室7b側へ流れる。よっ
て、ガイドポート21とシャッタポート24とのオリフィス
の面積および減衰力発生機構32によって小さな減衰力が
発生する。一方、ピストンロッド9の縮み行程時は、逆
止弁18が閉じ、ガイドポート22とシャッタポート25との
オリフィスが閉じているのでバイパス通路Bが閉鎖され
る。よって、油液がピストン8の縮み側主油液通路12の
みを流通して減衰力発生機構14によって大きな減衰力が
発生する。したがって、減衰力特性は、伸び側はソフト
特性となり、縮み側はハード特性となる。
【0026】シャッタ23を上記の位置から一側へ回転さ
せ、ガイドポート21とシャッタポート24とのオリフィス
の面積を小さくし、ガイドポート22とシャッタポート25
とのオリフィスを開いた場合、ピストンロッドの伸び行
程時は、上記と同様にして、バイパス通路B内におい
て、シリンダ上室7a側の油液がシリンダ下室7b側へ流
れ、ガイドポート21とシャッタポート24とのオリフィス
の面積が小さくなった分だけ減衰力が大きくなる。一
方、ピストンロッド9の縮み行程時は、バイパス通路B
内において、シリンダ下室7b側の油液は、バルブ本体28
の逆止弁33を開き、ガイド部材16の逆止弁18を閉じて油
液通路20、ガイドポート22およびシャッタポート25を流
通し、さらに、逆止弁17を開いてシリンダ上室7a側へ流
れる。よって、ガイドポート22とシャッタポート25によ
り開口された部分がオリフィスとなり、そのオリフィス
面積に応じた小さな減衰力(オリフィス特性)が発生す
る。したがって、減衰力特性は、伸び側、縮み側ともに
ミディアム特性となる。
【0027】シャッタ23を上記の位置からさらに一側へ
回転させ、ガイドポート21とシャッタポート24とのオリ
フィスを全閉、ガイドポート22とシャッタポート25との
オリフィスを全開とした場合、ピストンロッド9の伸び
行程時は、逆止弁17が閉じ、ガイドポート21とシャッタ
ポート24とのオリフィスが閉じているのでバイパス通路
Bが閉鎖される。よって、油液がピストン8の伸び側主
油液通路11のみを流通して減衰力発生機構13によって大
きな減衰力が発生する。一方、ピストンロッド9の縮み
行程時は、上記と同様にして、バイパス通路B内におい
て、シリンダ下室7b側の油液がシリンダ上室7a側へ流
れ、ガイドポート22とシャッタポート25とのオリフィス
の面積が大きくなった分だけ減衰力(オリフィス特性)
が小さくなる。したがって、減衰力特性は、伸び側はハ
ード特性となり、縮み側はソフト特性となる。
【0028】このように、伸び側と縮み側とで異なる減
衰力特性を設定することができ、さらに、シャッタ23の
回転角に応じてガイドポート21とシャッタポート24、ガ
イドポート22とシャッタポート25で形成されるオリフィ
スの面積を連続的に変化させることができるので、伸び
側および縮み側のバイパス通路Bの通路面積を変化させ
て減衰力特性を連続的に調整することができる。なお、
シャッタ23によりガイドポート21およびガイドポート22
を閉じてバイパス通路Bを閉鎖することにより、伸び縮
み両側でハード特性とすることもできる。
【0029】次に、本発明の要部である減衰力調整弁の
シャッタポート24,25に設けられた傾斜壁34,35の作用
について説明する。なお、傾斜壁34および35は、ガイド
ポート21とシャッタポート24とで形成するオリフィスを
油液およびガイドポート22とシャッタポート25とで形成
するオリフィスを流れる油液に対して同様に作用するの
で、以下、一方の傾斜壁34についてのみ説明する。
【0030】図1および図2に示すように、シャッタ23
を一側へ回転させ、ガイドポート21とシャッタポート24
とのオリフィスの面積を小さくして閉弁位置付近とした
場合、ピストンロッド9の伸び行程時に、油液通路19内
の油液がガイドポート21とシャッタポート24とで形成さ
れたオリフィスを通り噴流となってシャッタ23内へ流入
する。このとき、オリフィスを形成するシャッタポート
24の傾斜壁34が油液の流入角度θに沿って傾斜されてい
るため、油液の噴流は、傾斜壁34に沿って円滑に流れる
ので、シャッタポート24の付近に、図5の従来例に示す
a部のような圧力低下部が発生しにくくなる。よって、
シャッタ23に流体力による回転力がほとんど作用しない
ので、シャッタ23の操作力および保持力が軽減される。
【0031】なお、本実施例では、伸び側と縮み側とで
異なる減衰力特性を設定できる減衰力調整式油圧緩衝器
に本発明を適用した場合について説明したが、本発明
は、このほか、伸び側および縮み側共通のバイパス通路
の通路面積を調整することにより減衰力を調整する通常
の減衰力調整式油圧緩衝器にも同様にして適用すること
ができる。
【0032】また、本実施例では、減衰力調整弁をピス
トン部に設けた場合について説明したが、本発明は、こ
れに限らず、バイパス通路をシリンダの外部に設け、減
衰力調整弁をシリンダの外部に設けたものに適用するこ
ともできる。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の減衰力調
整式油圧緩衝器は、減衰力調整弁のシャッタポートの開
弁開始位置側ポート壁を傾斜させて設けたことにより、
ガイドポートとシャッタポートとで形成されたオリフィ
スからシャッタ内へ流入する油液は、シャッタポートの
開弁開始位置側ポート壁の傾斜に沿って円滑に流れるた
め、ガイド部材内のシャッタポート付近に低圧部が生じ
にくくなるので、低圧部の発生によってシャッタの摺動
方向に作用する流体力が小さくなる。その結果、シャッ
タの位置決め精度を向上させることができ、また、シャ
ッタを操作するためのアクチュエータの出力が小さくて
すみ、アクチュエータの小型化を図ることができるとい
う優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部である減衰力調整弁の
開弁開始時における開弁開始位置の横断面図であり、図
3のガイド部材およびシャッタのA−A線による横断面
図である。
【図2】図3の装置の減衰力調整弁の開弁開始時のポー
ト部の正面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す減衰力調整式油圧緩衝
器の縦断面図である。
【図4】従来の減衰力調整式油圧緩衝器の減衰力調整弁
のポート部の正面図である。
【図5】図6の減衰力調整弁のポート部のポート部の横
断面図である。
【符号の説明】
6 減衰力調整式油圧緩衝器 7 シリンダ 7a シリンダ上室(シリンダ室) 7b シリンダ下室(シリンダ室) 8 ピストン 11 伸び側主油液通路(主油液通路) 12 縮み側主油液通路(主油液通路) 16 ガイド部材 21,22 ガイドポート 23 シャッタ 24,25 シャッタポート 34,35 傾斜壁(開弁開始位置側ポート壁) B バイパス通路 m ガイドポートの開弁開始位置側ポート壁が形成する
線 n 傾斜壁に沿った線(シャッタポートの開弁開始位置
側ポート壁が形成する線)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つのシリンダ室を主油液通路およびバ
    イパス通路で連通させ、シリンダ内のピストンの摺動に
    よって前記主油液通路およびバイパス通路内に生じる油
    液の流動を制御して減衰力を発生させ、前記バイパス通
    路の通路面積を減衰力調整弁によって調整することによ
    り減衰力を調整可能とした減衰力調整式油圧緩衝器にお
    いて、前記減衰力調整弁は、側壁にガイドポートを有す
    る円筒状のガイド部材と、該ガイド部材内に回転可能に
    嵌合され側壁に前記ガイドポートに対向するシャッタポ
    ートを有するシャッタとからなり、前記減衰力調整弁の
    開弁開始時における開弁開始位置の横断面において、前
    記シャッタポートの開弁開始位置側ポート壁が形成する
    線が、前記ガイドポートの開弁開始位置側ポート壁が形
    成する線に対し、前記シャッタポートの開弁開始位置側
    ポート壁対向する側のポート壁に向かって傾斜している
    ことを特徴とする減衰力調整式油圧緩衝器。
JP5248693A 1993-09-09 1993-09-09 減衰力調整式油圧緩衝器 Pending JPH0777233A (ja)

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