JPH109327A - 減衰力調整式油圧緩衝器 - Google Patents

減衰力調整式油圧緩衝器

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JPH109327A
JPH109327A JP8180114A JP18011496A JPH109327A JP H109327 A JPH109327 A JP H109327A JP 8180114 A JP8180114 A JP 8180114A JP 18011496 A JP18011496 A JP 18011496A JP H109327 A JPH109327 A JP H109327A
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JP
Japan
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damping force
chamber
valve
cylinder
passage
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JP8180114A
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English (en)
Inventor
Takao Nakatate
孝雄 中楯
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
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Priority to KR1019960029099A priority patent/KR100211201B1/ko
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/32Details
    • F16F9/44Means on or in the damper for manual or non-automatic adjustment; such means combined with temperature correction

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 減衰力調整式油圧緩衝器において、減衰力特
性の設定の自由度を高める。 【解決手段】 シリンダ2に、ピストンロッド6を連結
したピストン5を嵌装し、逆止弁16を介してリザーバ4
を接続する。シリンダ上下室2a,2b間を油路11によって
連通させ、油路11にディスクバルブ12を設ける。シリン
ダ上室2aとリザーバ4とを減衰力調整機構17を介して連
通させる。ピストンロッド6の伸縮行程時共に、油液が
シリンダ上室2aから減衰力調整機構17を通ってリザーバ
4へ流れて、減衰力調整機構17によって減衰力が発生す
る。縮み行程時には、油液が油路11を通してシリンダ下
室2bからシリンダ上室2aへ流れ、ディスクバルブ12によ
っても減衰力が発生する。ディスクバルブ11の特性によ
って縮み側の減衰力特性が変化するので、減衰力特性の
設定の自由度を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両の
懸架装置等に装着される減衰力調整式油圧緩衝器に関す
るものである。
【0002】自動車の等の車両の懸架装置に装着される
油圧緩衝器には、路面状況、走行状況等に応じて、乗り
心地や操縦安定性を向上させるために、減衰力を適宜調
整できるようにした減衰力調整式油圧緩衝器がある。
【0003】減衰力調整式油圧緩衝器には、例えば実開
昭50−77685号公報に記載されているように、油
液が封入されたシリンダと、油液およびガスが封入され
たリザーバと、前記シリンダ内に嵌装されてシリンダ内
をシリンダ上室とシリンダ下室との2室に画成するピス
トンと、一端がピストンに連結され他端がシリンダ上室
を通って外部へ延出されたピストンロッドと、シリンダ
上下室間を連通させる連通路と、この連通路のシリンダ
下室側からシリンダ上室側への油液の流通を許容する逆
止弁と、シリンダ下室とリザーバとを連通させる連通路
と、この連通路のリザーバ側からシリンダ下室側への油
液の流通を許容する逆止弁と、シリンダ上室とリザーバ
とを連通させる主通路と、主通路の油液の流動を制御す
るとともに、その流通抵抗を適宜調整可能とした減衰力
調整弁とを備えてなるものがある。
【0004】この構成によれば、ピストンロッドの伸び
行程時には、シリンダ上下室間の逆止弁が閉じてシリン
ダ上室の油液が加圧され、また、縮み行程時には、シリ
ンダ下室とリザーバとの間の逆止弁が閉じてピストンロ
ッドの侵入によってシリンダ上下室が加圧されるので、
伸縮行程ともに、主通路をシリンダ上室側からリザーバ
側へ油液が流通して、減衰力調整弁によって減衰力が発
生する。これにより、減衰力調整弁の流通抵抗を調整す
ることによって、伸び側および縮み側の減衰力を調整す
ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の減衰力調整式油圧緩衝器では、ピストンロッドの伸
縮行程時ともに、油液が共通の主通路をシリンダ上室側
からリザーバ側へ同じ方向に流通して減衰力調整弁によ
って減衰力が発生するため、伸び側と縮み側の減衰力は
ピストンロッドの伸び側と縮み側の受圧面積比によって
決まる一定の関係を有するので、これによって減衰力特
性の設定の自由度が制限されるという問題があった。
【0006】また、ピストンロッドの縮み側の受圧面積
が小さいため、シリンダ内に気泡が発生した場合、気泡
を圧縮するために大きなストロークが必要となり、その
間、減衰力の発生に遅れが生じることがある。
【0007】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、減衰力特性の設定の自由度を高めることができ
る減衰力調整式油圧緩衝器を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明の減衰力調整式油圧緩衝器は、油
液が封入されたシリンダと、油液およびガスが封入され
たリザーバと、前記シリンダ内に摺動可能に嵌装されて
該シリンダ内を第1室と第2室とに画成するピストン
と、一端が該ピストンに連結され他端が前記第1室を通
って前記シリンダの外部へ延出されたピストンロッド
と、前記ピストンに設けられ前記第1、第2室間を連通
させる第1連通路と、該第1連通路に設けられ、前記第
2室側から第1室側への油液の流通を許容し、かつ、減
衰力を発生する第1逆止弁と、前記第2室とリザーバと
を連通させる第2連通路と、該第2連通路に設けられ前
記リザーバ側から第2室側への油液の流通のみを許容す
る第2逆止弁と、前記第1室と前記リザーバとを連通さ
せる主通路と、該主通路に設けられ油液の流動を制御し
て減衰力を発生させるとともに減衰力を調整可能とした
減衰力調整機構とを備えたことを特徴とする。
【0009】このように構成したことにより、ピストン
ロッドの伸び行程時には、第1逆止弁が閉じて第1室の
油液が加圧され、また、縮み行程時には、第1逆止弁が
開き、第2逆止弁が閉じてピストンロッドがシリンダ内
へ侵入した分、第1、第2室の油液が加圧されるので、
伸縮行程時共に油液が第1室側から主通路を通ってリザ
ーバ側へ流れ、減衰力調整機構によって、減衰力を発生
させるとともに減衰力を調整する。また、縮み行程時に
は、減衰力調整機構が発生する減衰力に加えて第1連通
路の第1逆止弁によっても減衰力が発生する。
【0010】また、請求項2の発明は、上記請求項1の
構成に加えて、減衰力調整機構は、主通路の油液の圧力
に応じて開弁してその開度に応じて減衰力を発生させる
とともにパイロット圧力に応じて減衰力を調整するパイ
ロット形主減衰弁と、前記主通路に接続されて前記パイ
ロット形主減衰弁をバイパスする副通路と、該副通路に
直列に配置された固定オリフィスおよび可変オリフィス
とを備え、前記パイロット形主減衰弁は、前記副通路の
前記固定オリフィスと前記可変オリフィスとの間からパ
イロット圧力を得ることを特徴とする。
【0011】このように構成したことにより、ピストン
ロッドの伸縮行程時ともに、油液が第1室側から副通路
および主通路を通ってリザーバへ流れ、可変オリフィス
の通路面積を調整することによって、副通路の通路面積
を直接調整するとともにパイロット形主減衰弁のパイロ
ット圧力を変化させてその減衰力特性を調整することが
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0013】図1および図2に示すように、本実施形態
の減衰力調整式油圧緩衝器1は、シリンダ2の外側に外
筒3を設けた二重筒構造となっており、シリンダ2と外
筒3との間にリザーバ4が形成されている。シリンダ2
内には、ピストン5が摺動可能に嵌装されており、この
ピストン5によってシリンダ2内がシリンダ上室2a(第
1室)とシリンダ下室2b(第2室)の2室に画成されて
いる。ピストン5には、ピストンロッド6の一端がナッ
ト7によって連結されており、ピストンロッド6の他端
側は、シリンダ上室2aを通り、シリンダ2および外筒3
の上端部に装着されたロッドガイド8およびオイルシー
ル9に挿通されてシリンダ2の外部へ延出されている。
シリンダ2の下端部には、シリンダ下室2bとリザーバ4
とを区画するベースバルブ10が設けられている。そし
て、シリンダ2内には油液が封入されており、リザーバ
4内には油液および所定圧のガスが封入されている。
【0014】ピストン5には、その周方向に沿って配置
されてシリンダ上下室2a,2b間を連通させる複数(2つ
のみ図示する)の油路11(第1連通路)が設けられてい
る。そして、ピストン5には、油路11のシリンダ上室2a
側からシリンダ下室2b側への油液の流れに対して閉弁し
て流通を阻止する一方、シリンダ下室2b側からシリンダ
上室2a側への油液の流れに対して開弁してその開度に応
じて減衰力を発生させるディスクバルブ12(第1逆止
弁)が設けられている。ディスクバルブ12は、ピストン
5の端面の油路11の開口部の外周側に突出された環状の
弁座13と、内周部がピストン5にクランプされ外周部が
弁座13に着座する複数積層された円板状の弁体14とから
構成されており、弁体14には、油路11を介してシリンダ
上下室2a,2b間を常時連通させるオリフィス14a (切
欠)が形成されている。
【0015】また、ベースバルブ10には、シリンダ下室
2bとリザーバ4とを連通させる油路15(第2連通路)お
よびこの油路15のリザーバ4側からシリンダ下室2b側へ
の油液の流通のみを許容する逆止弁16(第2逆止弁)が
設けられている。
【0016】外筒3の側面部には、減衰力調整機構17が
取付けられている。減衰力調整機構17は、一端側開口部
が外筒3の側壁に結合された円筒状のケース18の他端側
開口部内に、比例ソレノイド19が嵌合されてリテーナ20
にねじ込まれて固定されている。ケース18内において、
比例ソレノイド19の本体部材21には、一端側が絞られて
小径開口部22a が形成された略円筒状のハウジング部材
22の他端部がねじ込まれている。ハウジング部材22内に
は、環状のバルブ部材23が嵌合されており、このバルブ
部材23によって、ハウジング部材22内が油室22b と油室
22c との2室に区画されている。バルブ部材23は、保持
部材24が挿通され、油室22c 内に配置された環状の固定
部材25とともにナット26によって保持部材24に取付けら
れており、この保持部材24が比例ソレノイド19の本体部
材21にねじ込まれて固定されている。
【0017】シリンダ2には、チューブ27が外嵌され
て、シリンダ2とチューブ27との間に環状通路28が形成
されている。環状通路28は、シリンダ2の側壁の上端部
付近に設けられた油路29によってシリンダ上室2aに連通
されており、また、チューブ27の側壁に設けられた開口
部30に、ハウジング部材22の小径開口部22a が嵌合され
て油室22b に連通されている。
【0018】バルブ部材23には、その周方向に沿って配
置されて軸方向に貫通する複数の油路31が設けられ、複
数の油路31の周囲に環状の弁座32,33が各々所定の段差
をもって突出されている。突出量の小さい内側の弁座32
には、オリフィス34a (切欠)を有する副ディスクバル
ブ34が着座されている。
【0019】固定部材25の外周部には、略円筒状の可動
部材35が摺動可能に嵌合されている。可動部材35は、一
端部が環状のフローティングバルブ36を介してバルブ部
材23の突出量の大きい外側の弁座33に着座し、一端部の
内側に形成されたフランジ部に円板状の板ばね37の外周
部が液密的に当接されて閉弁方向すなわち弁座33側へ付
勢されている。バルブ部材23と板ばね37との間に油室38
が形成されており、固定部材25と可動部材35と板ばね37
とで背圧室39が形成されている。板ばね37には、油室38
と背圧室39とを連通させる固定オリフィス40(切欠)が
設けられている。
【0020】そして、固定部材25、弁座33、可動部材3
5、フローティングバルブ36および板ばね37によってパ
イロット形主減衰弁A(以下、主減衰弁Aという)が構
成されており、可動部材35、フローティングバルブ36お
よび板ばね37が油室38側の圧力を受けて開弁して、その
開度に応じた減衰力を発生させ、背圧室39の圧力をパイ
ロット圧力として閉弁方向に作用させて開弁圧力を調整
するようになっている。油室38は、主減衰弁Aを介して
油室22c に連通されている。油室22c は、ハウジング部
材22の側壁に設けられた油路41によって、ケース18とハ
ウジング部材22との間に形成された環状油路42に連通さ
れており、環状油路42はリザーバ4に連通されている。
なお、副ディスクバルブ34の開弁圧力は、この主減衰弁
Aの開弁圧力よりも低く設定されている。
【0021】比例ソレノイド19の本体部材21には、ボア
43が形成されており、ボア43は、保持部材24に設けられ
た油路44によって背圧室39に連通されている。またボア
43の内周面には、環状溝45が形成されており、環状溝45
は油路46によって環状油路42に連通されている。ボア43
には、スプール47が摺動可能に嵌装されている。そし
て、ボア43とスプール47とで流量制御弁B(可変オリフ
ィス)を構成しており、比例ソレノイド19のソレノイド
48への通電電流に応じてスプール47がばね49の付勢力に
抗して移動して環状溝45を開閉することによってボア43
と油路46と間の流路面積を調整するようになっている。
比例ソレノイド19には、ばね49のスプール47への初期荷
重を調整する調整ねじ50およびばね51が設けられてい
る。なお、図2中では、スプール47の上部は流路を閉じ
る位置(ハード側の位置)を示し、下部は流路を開く位
置(ソフト側の位置)を示している。
【0022】上記の構成において、油路29、環状通路2
8、小径開口部22a 、油室22b 、油路31、油室38、油室2
2c 、油路41および環状油路42によって、シリンダ上室2
aとリザーバ4とを連通させる主通路を構成しており、
また、固定オリフィス40、背圧室39、油路44、ボア43、
環状溝45および油路46によって、主減衰弁Aをバイパス
する副通路を構成している。
【0023】以上のように構成した本実施形態の作用に
ついて次に説明する。
【0024】ピストンロッド6の伸び行程時には、ピス
トン5の移動にともない、ピストン5のディスクバルブ
12が閉じてシリンダ上室2a側の油液が加圧されて、油路
29、環状通路28、小径開口部22a を通って減衰力調整機
構17の油室22b へ流れ、さらに、油路31、副ディスクバ
ルブ34、油室38、板ばね37の固定オリフィス40、背圧室
39、油路44、ボア43、環状溝45、油路46および環状油路
42を通ってリザーバ4へ流れる。このとき、シリンダ上
室2a側の圧力が主減衰弁Aの開弁圧力に達すると、主減
衰弁Aが開いて油液が油室38から油室22c へ流れ、さら
に、油路41を通って環状油路42へ流れる。一方、ピスト
ン5が移動した分の油液がリザーバ4からベースバルブ
10の逆止弁16を開いてシリンダ下室2bへ流れる。
【0025】よって、ピストンロッド6の伸び行程時に
は、ピストン速度が小さく主減衰弁Aの開弁前は、オリ
フィス34a 、副ディスクバルブ34、固定オリフィスおよ
び流量制御弁Bの流路面積によってオリフィス特性(減
衰力がピストン速度の2乗にほぼ比例する)の減衰力が
発生する。このとき、副ディスクバルブ34によって、ピ
ストン速度の低速域においてバルブ特性(減衰力がピス
トン速度にほぼ比例する)の減衰力特性を付加すること
により、ピストン速度の極低速域から低速域にかけて適
度な減衰力を得ることができる。そして、ピストン速度
が大きくなり、シリンダ上室2a側の圧力が上昇して主減
衰弁Aが開弁すると、その開度に応じてバルブ特性の減
衰力が発生して減衰力の過度の上昇を抑制する。
【0026】この場合、流量制御弁Bの流路面積が小さ
いほど、それによる圧力損失が大きくなり、その上流側
の背圧室39の圧力が高くなるので、主減衰弁Aの開弁圧
力が高くなり、また、流量制御弁Bの流路面積が大きい
ほど、それによる圧力損失が小さくなり、その上流側の
背圧室39の圧力が低くなるので、主減衰弁Aの開弁圧力
が低くなる。よって、ソレノイド19への通電電流によっ
て流量制御弁Bの流路面積を変化させることにより、直
接オリフィス特性を調整するとともに、背圧室39の圧力
を変化させてバルブ特性を調整することができるので、
ピストン速度の低速域から高速域にわたって減衰力特性
を調整することができる。
【0027】また、ピストンロッド6の縮み行程時に
は、ピストン5の移動にともない、ベースバルブ10の逆
止弁16が閉じ、シリンダ下室2bの油液がピストン5のデ
ィスクバルブ12を通ってシリンダ上室2aに流入して、ピ
ストンロッド6がシリンダ2内に侵入した分の油液が、
シリンダ上室2a側から、上記伸び行程時と同様の流路を
通って、リザーバ4側へ流れる。
【0028】よって、伸び行程時と同様、ピストン速度
が小さく主減衰弁Aの開弁前は、オリフィス34a 、副デ
ィスクバルブ34、固定オリフィス40および流量制御弁B
の流路面積によってオリフィス特性の減衰力が発生し、
ピストン速度が大きくなり、シリンダ上室2a側の圧力が
上昇して主減衰弁Aが開弁すると、その開度に応じてバ
ルブ特性の減衰力が発生して減衰力の過度の上昇を抑制
する。
【0029】そして、ソレノイド19への通電電流によっ
て流量制御弁Bの流路面積を変化させることにより、直
接オリフィス特性を調整するとともに、背圧室39の圧力
を変化させてバルブ特性を調整することができ、ピスト
ン速度の低速域から高速域にわたって減衰力特性を調整
することができる。
【0030】また、縮み行程時には、シリンダ下室2bの
油液がピストン5のディスクバルブ12を通ってシリンダ
上室2aに流れることにより、オリフィス14a を有するデ
ィスクバルブ12によって、オリフィス特性およびバルブ
特性の減衰力が付加される。よって、ディスクバルブ12
の特性(オリフィス14a の流路面積および弁体14の開弁
特性等)によって縮み側の減衰力特性(特に、流量制御
弁Bの流路面積を大きくした場合、すなわち、ソフト特
性時の減衰力特性)の設定値を変化させることができる
ので、減衰力特性の設定の自由度を高めることができ
る。減衰力調整式油圧緩衝器1の減衰力特性を図3に示
す。縮み側のソフト特性時の減衰力特性は、図4に示す
ように、ピストン5のディスクバルブ12による折曲点A
を有する減衰力特性と、減衰力調整機構17による折曲
Bを有する減衰力特性とを合成した折曲点AおよびB
を有する減衰力特性となっている。
【0031】さらに、シリンダ2内に気泡が生じた場合
でも、シリンダ2内のピストン5の移動にともない、デ
ィスクバルブ12によって直接減衰力を発生させることが
できるので、減衰力の発生の遅れを防止することができ
る。
【0032】なお、ピストンロッド6の伸び行程時にお
いて、ディスクバルブ12を構成する弁体14に設けられた
オリフィス14a を介して、シリンダ上室2aの加圧された
油液がシリンダ下室2bへ流れるが、この油液の流れは、
減衰力調整機構17が発生する減衰力に対して影響を与え
ない程度の極微量なものである。すなわち、ディスクバ
ルブ12は、逆止弁としての機能を有するものである。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明の
減衰力調整式油圧緩衝器によれば、ピストンロッドの伸
び行程時には、第1逆止弁が閉じて第1室の油液が加圧
され、また、縮み行程時には、第1逆止弁が開き、第2
逆止弁が閉じてピストンロッドがシリンダ内へ侵入した
分、第1、第2室の油液が加圧されるので、伸縮行程時
共に油液が第1室側から主通路を通ってリザーバ側へ流
れ、減衰力調整機構によって、減衰力を発生させるとと
もに減衰力を調整する。また、縮み行程時には、減衰力
調整機構が発生する減衰力に加えて第1連通路の第1逆
止弁によっても減衰力が発生する。その結果、第1逆止
弁の開弁特性によって縮み側の減衰力特性の設定値を変
化させることができるので、減衰力特性の設定の自由度
を高めることができる。
【0034】また、請求項2の発明の減衰力調整式油圧
緩衝器によれば、さらに、ピストンロッドの伸縮行程時
ともに、油液が第1室側から副通路および主通路を通っ
てリザーバへ流れ、可変オリフィスの通路面積を調整す
ることによって、副通路の通路面積を直接調整するとと
もにパイロット形主減衰弁のパイロット圧力を変化させ
てその減衰力特性を調整することができる。その結果、
ピストンロッドの低速域から高速域にわたって減衰力特
性を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る減衰力調整式油圧緩
衝器の縦断面図である。
【図2】図1の装置の要部の拡大図である。
【図3】図1の装置の減衰力特性を示す図である。
【図4】図1の装置の縮み側のソフト特性の減衰力特性
を示す図である。
【符号の説明】
1 減衰力調整式油圧緩衝器 2 シリンダ 2a シリンダ上室(第1室) 2b シリンダ下室(第2室) 4 リザーバ 5 ピストン 6 ピストンロッド 11 油路(第1連通路) 12 ディスクバルブ(第1逆止弁) 15 油路(第2連通路) 16 逆止弁(第2逆止弁) 17 減衰力調整機構 40 固定オリフィス A パイロット形主減衰弁 B 流量制御弁(可変オリフィス)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油液が封入されたシリンダと、油液およ
    びガスが封入されたリザーバと、前記シリンダ内に摺動
    可能に嵌装されて該シリンダ内を第1室と第2室とに画
    成するピストンと、一端が該ピストンに連結され他端が
    前記第1室を通って前記シリンダの外部へ延出されたピ
    ストンロッドと、前記ピストンに設けられ前記第1、第
    2室間を連通させる第1連通路と、該第1連通路に設け
    られ、前記第2室側から第1室側への油液の流通を許容
    し、かつ、減衰力を発生する第1逆止弁と、前記第2室
    とリザーバとを連通させる第2連通路と、該第2連通路
    に設けられ前記リザーバ側から第2室側への油液の流通
    のみを許容する第2逆止弁と、前記第1室と前記リザー
    バとを連通させる主通路と、該主通路に設けられ油液の
    流動を制御して減衰力を発生させるとともに減衰力を調
    整可能とした減衰力調整機構とを備えたことを特徴とす
    る減衰力調整式油圧緩衝器。
  2. 【請求項2】 減衰力調整機構は、主通路の油液の圧力
    に応じて開弁してその開度に応じて減衰力を発生させる
    とともにパイロット圧力に応じて減衰力を調整するパイ
    ロット形主減衰弁と、前記主通路に接続されて前記パイ
    ロット形主減衰弁をバイパスする副通路と、該副通路に
    直列に配置された固定オリフィスおよび可変オリフィス
    とを備え、前記パイロット形主減衰弁は、前記副通路の
    前記固定オリフィスと前記可変オリフィスとの間からパ
    イロット圧力を得ることを特徴とする請求項1に記載の
    減衰力調整式油圧緩衝器。
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