JPH0770371A - 芳香族炭化水素ホルムアルデヒド樹脂を含むｓｂｒ組成物 - Google Patents
芳香族炭化水素ホルムアルデヒド樹脂を含むｓｂｒ組成物Info
- Publication number
- JPH0770371A JPH0770371A JP24400693A JP24400693A JPH0770371A JP H0770371 A JPH0770371 A JP H0770371A JP 24400693 A JP24400693 A JP 24400693A JP 24400693 A JP24400693 A JP 24400693A JP H0770371 A JPH0770371 A JP H0770371A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sbr
- aromatic hydrocarbon
- formaldehyde resin
- composition
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、常用温度域で高いｔａｎδを有
し、かつｔａｎδおよび動的弾性率の温度依存性の小さ
いＳＢＲ組成物の提供を目的とする。 【構成】 ＳＢＲ成分に数平均分子量２５０〜７００の
芳香族炭化水素ホルムアルデヒド樹脂をゴム成分に配合
したことを特徴とするＳＢＲ組成物。
し、かつｔａｎδおよび動的弾性率の温度依存性の小さ
いＳＢＲ組成物の提供を目的とする。 【構成】 ＳＢＲ成分に数平均分子量２５０〜７００の
芳香族炭化水素ホルムアルデヒド樹脂をゴム成分に配合
したことを特徴とするＳＢＲ組成物。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、高い損失係数（以下ｔ
ａｎδという。）を有し、特に室温以上においてｔａｎ
δを全体的に高くできるＳＢＲ組成物に関する。
ａｎδという。）を有し、特に室温以上においてｔａｎ
δを全体的に高くできるＳＢＲ組成物に関する。
【０００２】
【従来技術と問題点】従来、高いｔａｎδを有する実用
的な高分子材料を得るためには、第１はｔａｎδの値を
使用温度域で可能な限り大きくすることであり、第２
は、ｔａｎδ及び動的弾性率の温度依存性を小さくする
ことによって達成される。ゴム材料に高いｔａｎδ特性
を持たせるために、（１）カーボンブラックを多量に配
合する方法、（２）ガラス転移温度（以下、Ｔｇとい
う）が高いポリマーを使用する方法、あるいは（３）軟
化剤を多量に配合する方法などが提案されている。しか
しながら、カーボンブラックを多量に配合すると、加硫
後に高ヒステリシスにはなるが、他の重要な特性である
伸びが低下する。また、Ｔｇの高いポリマーを使用する
と、加硫後に、実用温度域である低温領域では、弾性率
が高くなり、かつ破断時の伸びが低下する欠点がある。
一方、軟化剤を多量に配合すると、加硫後に、高ヒステ
リシスロスで、かつ破断時の伸びが大きなものとなる
が、破壊強度と耐セット性が著しく悪化するという欠点
を有する。
的な高分子材料を得るためには、第１はｔａｎδの値を
使用温度域で可能な限り大きくすることであり、第２
は、ｔａｎδ及び動的弾性率の温度依存性を小さくする
ことによって達成される。ゴム材料に高いｔａｎδ特性
を持たせるために、（１）カーボンブラックを多量に配
合する方法、（２）ガラス転移温度（以下、Ｔｇとい
う）が高いポリマーを使用する方法、あるいは（３）軟
化剤を多量に配合する方法などが提案されている。しか
しながら、カーボンブラックを多量に配合すると、加硫
後に高ヒステリシスにはなるが、他の重要な特性である
伸びが低下する。また、Ｔｇの高いポリマーを使用する
と、加硫後に、実用温度域である低温領域では、弾性率
が高くなり、かつ破断時の伸びが低下する欠点がある。
一方、軟化剤を多量に配合すると、加硫後に、高ヒステ
リシスロスで、かつ破断時の伸びが大きなものとなる
が、破壊強度と耐セット性が著しく悪化するという欠点
を有する。
【０００３】
【目的】本発明は、常用温度域で高いｔａｎδを有し、
かつｔａｎδおよび動的弾性率の温度依存性の小さいＳ
ＢＲ組成物を提供することを目的とする。
かつｔａｎδおよび動的弾性率の温度依存性の小さいＳ
ＢＲ組成物を提供することを目的とする。
【０００４】
【構成】本発明は、芳香族炭化水素ホルムアルデヒド樹
脂（以下、ＡＨＣＦ樹脂と略記する場合がある。）を含
むＳＢＲ組成物に関する。
脂（以下、ＡＨＣＦ樹脂と略記する場合がある。）を含
むＳＢＲ組成物に関する。
【０００５】本発明のＳＢＲ成分は、ブタジエンとスチ
レンの共重合により得られるゴム状物質であり、例えば
ブタジエンとスチレンをモル比４：５〜１で共重合して
得られるものが挙げられるが、ブタジエンとスチレン以
外の共重合成分をさらに共重合させた共重合体であって
もよい。また、本発明で使用するＳＢＲ成分としては、
前記のようなブタジエンスチレンゴムに他の任意のゴ
ム、例えば天然ゴムあるいはＳＢＲと相溶性のある合成
ゴム（例えばＥＰＤＭ、ＳＢＲ等）、ＤＯＰあるいはプ
ロセスオイルのようなＡＨＣＦ樹脂と相溶するオイル等
を添加、混合したものであってもよい。
レンの共重合により得られるゴム状物質であり、例えば
ブタジエンとスチレンをモル比４：５〜１で共重合して
得られるものが挙げられるが、ブタジエンとスチレン以
外の共重合成分をさらに共重合させた共重合体であって
もよい。また、本発明で使用するＳＢＲ成分としては、
前記のようなブタジエンスチレンゴムに他の任意のゴ
ム、例えば天然ゴムあるいはＳＢＲと相溶性のある合成
ゴム（例えばＥＰＤＭ、ＳＢＲ等）、ＤＯＰあるいはプ
ロセスオイルのようなＡＨＣＦ樹脂と相溶するオイル等
を添加、混合したものであってもよい。
【０００６】本発明において、ＡＨＣＦ樹脂は以下に述
べるようなものである。芳香族炭化水素、好ましくは炭
素数７〜１０のアルキル置換芳香族炭化水素、例えばト
ルエン、エチルベンゼン、ｏ，ｍ，ｐ−キシレン、メシ
チレン、プソイドキュメン、ナフタレン等の如き芳香核
に少なくとも１個以上のアルキル基を有する芳香族炭化
水素、あるいはそれらの２種以上の混合物とパラホルム
あるいはホルムアルデヒド等のアルデヒド化合物を、硫
酸、ギ酸等の酸性触媒の存在下に、例えば７０〜１５０
℃の反応温度で縮合反応せしめて得られる含酸素オリゴ
マーである。
べるようなものである。芳香族炭化水素、好ましくは炭
素数７〜１０のアルキル置換芳香族炭化水素、例えばト
ルエン、エチルベンゼン、ｏ，ｍ，ｐ−キシレン、メシ
チレン、プソイドキュメン、ナフタレン等の如き芳香核
に少なくとも１個以上のアルキル基を有する芳香族炭化
水素、あるいはそれらの２種以上の混合物とパラホルム
あるいはホルムアルデヒド等のアルデヒド化合物を、硫
酸、ギ酸等の酸性触媒の存在下に、例えば７０〜１５０
℃の反応温度で縮合反応せしめて得られる含酸素オリゴ
マーである。
【０００７】このＡＨＣＦ樹脂は、芳香族炭化水素核間
がメチレン基、メチレンエーテル基、アセタール基によ
って結合された構造を有し、更に、場合によっては、核
にメチロール基を有するものである。そして、これらの
基の結合数、種類等はその製造条件によって変更するこ
とができ、通常、液状ないし半固体状の樹脂である。
がメチレン基、メチレンエーテル基、アセタール基によ
って結合された構造を有し、更に、場合によっては、核
にメチロール基を有するものである。そして、これらの
基の結合数、種類等はその製造条件によって変更するこ
とができ、通常、液状ないし半固体状の樹脂である。
【０００８】前記ＡＨＣＦ樹脂は、つぎのような物性を
有する。 数平均分子量 ２５０〜７００、好ましくは４５
０〜６００ 重量平均分子量 ３５０〜１５００、好ましくは８
００〜１３００ 酸素含有率(wt％） ５.０〜１５.０、好ましくは８〜
１５、とくに好ましくは８〜１２ 密度(g/cm3,＠15℃) １.０１〜１.１０、好ましくは
１.０３〜１.０７ 粘度(CP，＠20℃） １５〜150000、好ましくは1400〜
65000、とくに好ましくは10000〜65000
有する。 数平均分子量 ２５０〜７００、好ましくは４５
０〜６００ 重量平均分子量 ３５０〜１５００、好ましくは８
００〜１３００ 酸素含有率(wt％） ５.０〜１５.０、好ましくは８〜
１５、とくに好ましくは８〜１２ 密度(g/cm3,＠15℃) １.０１〜１.１０、好ましくは
１.０３〜１.０７ 粘度(CP，＠20℃） １５〜150000、好ましくは1400〜
65000、とくに好ましくは10000〜65000
【０００９】本発明で使用するＡＨＣＦ樹脂としては、
具体的には、例えば以下の表１に記載のものがあげられ
る。
具体的には、例えば以下の表１に記載のものがあげられ
る。
【表１】 *1；ゼネラル石油化学工業（株）製ゼネライト４０５０
（商品名） *2；ゼネラル石油化学工業（株）製ゼネライト４１５０
（商品名） *3；ゼネラル石油化学工業（株）製ゼネライト４１００
（商品名）
（商品名） *2；ゼネラル石油化学工業（株）製ゼネライト４１５０
（商品名） *3；ゼネラル石油化学工業（株）製ゼネライト４１００
（商品名）
【００１０】このＡＨＣＦ樹脂の配合量は、使用するＳ
ＢＲの種類、あるいは組成によって異なる。例えば、充
填材を多く使用するときは、ＡＨＣＦ樹脂が充填材中に
吸着されてしまうので、より多く使用する必要がある。
通常、ＳＢＲ１００重量部に対して約１〜８０重量部、
好ましくは約１０〜５０重量部配合する。本発明のＡＨ
ＣＦ樹脂を配合したＳＢＲ組成物には、さらに加硫剤、
充填材等、通常使用される各種の配合剤を添加すること
ができる。充填材としては、カーボンブラック、シリ
カ、炭酸カルシウム、マイカ、さらには石英微粉末、ケ
イソウ土、亜鉛華、塩基性炭酸マグネシウム、ケイ酸ア
ルミニウム、メタケイ酸カルシウム、二酸化チタン、タ
ルク、硫酸アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、アスベスト、ガラス繊維、有機補強剤、有機充填
材、フェライト、サマリウム、ネオジウムなどの磁性粉
などを挙げることができる。加硫剤として、硫黄、有機
含硫化合物、金属酸化物、金属過酸化物、ポリアミン、
有機過酸化物等を挙げることができる。本発明のＳＢＲ
組成物は、上記各原料を所定割合で配合し、これをミキ
サー中で混合し、これを成形、加硫することによって所
定形状のものをつくることができる。
ＢＲの種類、あるいは組成によって異なる。例えば、充
填材を多く使用するときは、ＡＨＣＦ樹脂が充填材中に
吸着されてしまうので、より多く使用する必要がある。
通常、ＳＢＲ１００重量部に対して約１〜８０重量部、
好ましくは約１０〜５０重量部配合する。本発明のＡＨ
ＣＦ樹脂を配合したＳＢＲ組成物には、さらに加硫剤、
充填材等、通常使用される各種の配合剤を添加すること
ができる。充填材としては、カーボンブラック、シリ
カ、炭酸カルシウム、マイカ、さらには石英微粉末、ケ
イソウ土、亜鉛華、塩基性炭酸マグネシウム、ケイ酸ア
ルミニウム、メタケイ酸カルシウム、二酸化チタン、タ
ルク、硫酸アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、アスベスト、ガラス繊維、有機補強剤、有機充填
材、フェライト、サマリウム、ネオジウムなどの磁性粉
などを挙げることができる。加硫剤として、硫黄、有機
含硫化合物、金属酸化物、金属過酸化物、ポリアミン、
有機過酸化物等を挙げることができる。本発明のＳＢＲ
組成物は、上記各原料を所定割合で配合し、これをミキ
サー中で混合し、これを成形、加硫することによって所
定形状のものをつくることができる。
【００１１】
【実施例】次に、本発明のＳＢＲ組成物の有用性を実施
例を掲げて説明するが、本発明は、その要旨を越えない
限り以下の実施例に限定されるものではない。説明中
「部」とあるのは、「重量部」のことである。後記表２
〜９に示す割合で原料を配合し、得られた組成物をシー
ト状に成形し、加硫することによって加硫成形物を製造
し、その物性を調べた。加硫条件および加硫物の物性も
各表中に示す。表２に示す比較例は、ＳＢＲ１００部に
対し、軟化剤としてナフテン油を１０部、３０部、４０
部および５０部の割合で添加した場合の組成物、表３は
該組成物を１５０℃で加硫した加硫物の物性を示すもの
である。表４に示す実施例は、ＳＢＲ１００部に対し、
ＡＨＣＦ樹脂であるゼネライト４０５０を１０部、３０
部、４０部および５０部の割合で添加した場合の組成
物、表５は該組成物を１５０℃で加硫した加硫物の物性
値を示すものである。表６に示す実施例は、ＳＢＲ１０
０部に対し、ＡＨＣＦ樹脂であるゼネライト４１００を
１０部、３０部、４０部および５０部の割合で添加した
場合の組成物、表７は該組成物を１５０℃で加硫した加
硫物の物性値を示すものである。表８に示す実施例は、
ＳＢＲ１００部に対し、ＡＨＣＦ樹脂であるゼネライト
４１５０を１０部、３０部、４０部および５０部の割合
で添加した場合の組成物、表９は該組成物を１５０℃で
加硫した加硫物の物性値を示すものである。表１０に示
す比較例は、表２に示す組成物においてナフテン油を配
合しない場合の組成物、表１１は、該組成物を１５０℃
で加硫した加硫物の物性値を示すものである。前記各実
施例における各ゴム組成物の物性は、ＪＩＳ Ｋ６３０
１によって、あるいはこれに準じて評価した。各物性
中、圧縮永久歪（Ｃ．Ｓ）は、耐ヘタリ性の指標となる
もので、値が小さい方が耐ヘタリ性良好である。また、
反発弾性（Ｒ）も防振性能等の観点からその値が小さい
方が好ましい。ＳＢＲに対して軟化剤としてゼネライト
４０５０を使用したものは、ナフテン油を使用したもの
に比し、３０〜５０部の添加範囲において、引張強度
（ＴＢ）、圧縮永久歪（ＣＳ）の低下が少なく、伸び
（ＥＢ）等の物性の補強効果等という優れた効果を奏す
ることが分かる。
例を掲げて説明するが、本発明は、その要旨を越えない
限り以下の実施例に限定されるものではない。説明中
「部」とあるのは、「重量部」のことである。後記表２
〜９に示す割合で原料を配合し、得られた組成物をシー
ト状に成形し、加硫することによって加硫成形物を製造
し、その物性を調べた。加硫条件および加硫物の物性も
各表中に示す。表２に示す比較例は、ＳＢＲ１００部に
対し、軟化剤としてナフテン油を１０部、３０部、４０
部および５０部の割合で添加した場合の組成物、表３は
該組成物を１５０℃で加硫した加硫物の物性を示すもの
である。表４に示す実施例は、ＳＢＲ１００部に対し、
ＡＨＣＦ樹脂であるゼネライト４０５０を１０部、３０
部、４０部および５０部の割合で添加した場合の組成
物、表５は該組成物を１５０℃で加硫した加硫物の物性
値を示すものである。表６に示す実施例は、ＳＢＲ１０
０部に対し、ＡＨＣＦ樹脂であるゼネライト４１００を
１０部、３０部、４０部および５０部の割合で添加した
場合の組成物、表７は該組成物を１５０℃で加硫した加
硫物の物性値を示すものである。表８に示す実施例は、
ＳＢＲ１００部に対し、ＡＨＣＦ樹脂であるゼネライト
４１５０を１０部、３０部、４０部および５０部の割合
で添加した場合の組成物、表９は該組成物を１５０℃で
加硫した加硫物の物性値を示すものである。表１０に示
す比較例は、表２に示す組成物においてナフテン油を配
合しない場合の組成物、表１１は、該組成物を１５０℃
で加硫した加硫物の物性値を示すものである。前記各実
施例における各ゴム組成物の物性は、ＪＩＳ Ｋ６３０
１によって、あるいはこれに準じて評価した。各物性
中、圧縮永久歪（Ｃ．Ｓ）は、耐ヘタリ性の指標となる
もので、値が小さい方が耐ヘタリ性良好である。また、
反発弾性（Ｒ）も防振性能等の観点からその値が小さい
方が好ましい。ＳＢＲに対して軟化剤としてゼネライト
４０５０を使用したものは、ナフテン油を使用したもの
に比し、３０〜５０部の添加範囲において、引張強度
（ＴＢ）、圧縮永久歪（ＣＳ）の低下が少なく、伸び
（ＥＢ）等の物性の補強効果等という優れた効果を奏す
ることが分かる。
【００１２】次に表８に示す本発明の組成物１６および
表１０に示す比較例の組成物１７のｔａｎδの温度分散
曲線、せん断動的弾性率（Ｇ′）の温度分散曲線および
せん断損失弾性率（Ｇ″）の温度分散曲線を測定し、そ
の結果を図１、図２および図３に示す。図１のｔａｎδ
の温度分散曲線から、ＳＢＲにＡＨＣＦ樹脂を添加する
ことにより、室温以上においてｔａｎδを全体的に高く
でき、特に室温付近においてはｔａｎδのピークを得る
ことができることが解る。図２のせん断動的弾性率
（Ｇ′）温度分布曲線から、ＳＢＲにＡＨＣＦ樹脂を添
加することにより、高いせん断動的弾性率（Ｇ′）を示
す温度範囲が広がっており、また、高温側においては高
いせん断動的弾性率（Ｇ′）を有し、かつその温度依存
性の少ないことが解る。図３のせん断損失弾性率
（Ｇ″）の温度分布曲線から、ＳＢＲにＡＨＣＦ樹脂を
添加することにより、高いせん断損失弾性率（Ｇ″）を
示す温度範囲も広がっており、また、高温側においては
高いせん断損失弾性率（Ｇ″）を有し、かつその温度依
存性の少ないことが解る。
表１０に示す比較例の組成物１７のｔａｎδの温度分散
曲線、せん断動的弾性率（Ｇ′）の温度分散曲線および
せん断損失弾性率（Ｇ″）の温度分散曲線を測定し、そ
の結果を図１、図２および図３に示す。図１のｔａｎδ
の温度分散曲線から、ＳＢＲにＡＨＣＦ樹脂を添加する
ことにより、室温以上においてｔａｎδを全体的に高く
でき、特に室温付近においてはｔａｎδのピークを得る
ことができることが解る。図２のせん断動的弾性率
（Ｇ′）温度分布曲線から、ＳＢＲにＡＨＣＦ樹脂を添
加することにより、高いせん断動的弾性率（Ｇ′）を示
す温度範囲が広がっており、また、高温側においては高
いせん断動的弾性率（Ｇ′）を有し、かつその温度依存
性の少ないことが解る。図３のせん断損失弾性率
（Ｇ″）の温度分布曲線から、ＳＢＲにＡＨＣＦ樹脂を
添加することにより、高いせん断損失弾性率（Ｇ″）を
示す温度範囲も広がっており、また、高温側においては
高いせん断損失弾性率（Ｇ″）を有し、かつその温度依
存性の少ないことが解る。
【００１３】
【表２】 注１ ＳＢＲ−１５０２：日本ゼオン（株）製（商品
名） 注２ コモレックス２号：日本石油（株）製（商品名）
名） 注２ コモレックス２号：日本石油（株）製（商品名）
【表３】
【表４】
【表５】
【表６】
【表７】
【表８】
【表９】
【表１０】
【表１１】
【００１４】
【効果】本発明においては、ＳＢＲにＡＨＣＦ樹脂を配
合することにより、該組成物のｔａｎδを全体的に高く
でき、特に室温付近においては損失係数のピークを得る
ことができた。従って、 （１）ｔａｎδが高いとグリップ性能が良くなるので、
本発明のＳＢＲ組成物は、路面とのグリップ性能を要求
される高性能タイヤ、レース用タイヤ等のタイヤ用に好
適である。 （２）ｔａｎδを全体的に高くすることは、非反応性の
液状樹脂では困難とされていたが、本発明においてはＳ
ＢＲにＡＨＣＦ樹脂を配合することによって、前記の技
術課題を解結することができた。さらに本発明で使用す
るＡＨＣＦ樹脂は液状樹脂のため、該液状樹脂を配合し
たＳＢＲ組成物は加工が容易となり、充填材を使用せず
にｔａｎδを上げることが可能であるため、仕上がりの
硬度を低下させることが可能となり、硬度調整が容易と
なる。
合することにより、該組成物のｔａｎδを全体的に高く
でき、特に室温付近においては損失係数のピークを得る
ことができた。従って、 （１）ｔａｎδが高いとグリップ性能が良くなるので、
本発明のＳＢＲ組成物は、路面とのグリップ性能を要求
される高性能タイヤ、レース用タイヤ等のタイヤ用に好
適である。 （２）ｔａｎδを全体的に高くすることは、非反応性の
液状樹脂では困難とされていたが、本発明においてはＳ
ＢＲにＡＨＣＦ樹脂を配合することによって、前記の技
術課題を解結することができた。さらに本発明で使用す
るＡＨＣＦ樹脂は液状樹脂のため、該液状樹脂を配合し
たＳＢＲ組成物は加工が容易となり、充填材を使用せず
にｔａｎδを上げることが可能であるため、仕上がりの
硬度を低下させることが可能となり、硬度調整が容易と
なる。
【図１】５０部のゼネライト４１５０を添加したＳＢＲ
組成物とゼネライト４１５０を無添加のＳＢＲ組成物の
せん断動的弾性率（Ｇ′）と温度の関係を示す図であ
る。
組成物とゼネライト４１５０を無添加のＳＢＲ組成物の
せん断動的弾性率（Ｇ′）と温度の関係を示す図であ
る。
【図２】５０部のゼネライト４１５０を添加したＳＢＲ
組成物とゼネライト４１５０を無添加のＳＢＲ組成物の
せん断損失弾性率（Ｇ″）と温度の関係を示す図であ
る。
組成物とゼネライト４１５０を無添加のＳＢＲ組成物の
せん断損失弾性率（Ｇ″）と温度の関係を示す図であ
る。
【図３】５０部のゼネライト４１５０を添加したＳＢＲ
組成物とゼネライト４１５０を無添加のＳＢＲ組成物の
ｔａｎδと温度の関係を示す図である。
組成物とゼネライト４１５０を無添加のＳＢＲ組成物の
ｔａｎδと温度の関係を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項１】 ＳＢＲ成分に数平均分子量２５０〜７０
０の芳香族炭化水素ホルムアルデヒド樹脂をゴム成分に
配合したことを特徴とするＳＢＲ組成物。 - 【請求項２】 芳香族炭化水素ホルムアルデヒド樹脂を
ＳＢＲ１００部に対し１〜８０部を配合した請求項１記
載のＳＢＲ組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24400693A JPH0770371A (ja) | 1993-09-03 | 1993-09-03 | 芳香族炭化水素ホルムアルデヒド樹脂を含むｓｂｒ組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24400693A JPH0770371A (ja) | 1993-09-03 | 1993-09-03 | 芳香族炭化水素ホルムアルデヒド樹脂を含むｓｂｒ組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0770371A true JPH0770371A (ja) | 1995-03-14 |
Family
ID=17112317
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24400693A Pending JPH0770371A (ja) | 1993-09-03 | 1993-09-03 | 芳香族炭化水素ホルムアルデヒド樹脂を含むｓｂｒ組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0770371A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3575331A1 (en) * | 2018-05-29 | 2019-12-04 | JSR Corporation | Polymer composition, method for producing the same, and tire |
-
1993
- 1993-09-03 JP JP24400693A patent/JPH0770371A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3575331A1 (en) * | 2018-05-29 | 2019-12-04 | JSR Corporation | Polymer composition, method for producing the same, and tire |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5291858B2 (ja) | ゴム組成物及びこれを用いた空気入りタイヤ | |
| US10214636B2 (en) | Rubber composition for a tire tread | |
| KR19980024888A (ko) | 엘라스토머 조성물로 이루어진 트레드를 가진 타이어 | |
| JPH07109384A (ja) | ベーストレッド用ゴム組成物およびそれを用いてなるタイヤ | |
| JPH08217855A (ja) | タイヤ用ゴム組成物 | |
| JP2009269961A (ja) | ビードフィラー用ゴム組成物 | |
| JP2004231691A (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP2019137281A (ja) | タイヤ用ゴム組成物 | |
| JP2006151244A (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JPH0770371A (ja) | 芳香族炭化水素ホルムアルデヒド樹脂を含むｓｂｒ組成物 | |
| JP2694566B2 (ja) | 空気入りタイヤのカーカス用被覆ゴム組成物 | |
| JPH05287126A (ja) | 高性能タイヤ用トレッドゴム組成物 | |
| JPH05222248A (ja) | 芳香族炭化水素ホルムアルデヒド樹脂を含む高ロスゴム組成物 | |
| JP2018188587A (ja) | タイヤ用ゴム組成物 | |
| JP2004269839A (ja) | 支承用高減衰性ゴム組成物 | |
| JPH07188464A (ja) | 芳香族炭化水素ホルムアルデヒド樹脂を含む天然ゴム組成物 | |
| JP2000109605A (ja) | 空気入りタイヤ | |
| KR20020084991A (ko) | 레디알 타이어용 에이펙스용 고무조성물 | |
| KR100437689B1 (ko) | 트레드 고무조성물 | |
| JP2019085526A (ja) | ビードフィラー用ゴム組成物 | |
| JP7272025B2 (ja) | タイヤトレッド用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ | |
| KR102457813B1 (ko) | 타이어 트레드용 고무 조성물 및 이를 이용하여 제조된 타이어 | |
| JP2004346250A (ja) | ゴム組成物 | |
| JP2007254609A (ja) | ゴム組成物及びゴム組成物を用いた空気入りタイヤ | |
| JP2006052328A (ja) | 高減衰ゴム組成物及びそれを用いた免震構造体 |