JPH08217855A - タイヤ用ゴム組成物 - Google Patents

タイヤ用ゴム組成物

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JPH08217855A
JPH08217855A JP7081502A JP8150295A JPH08217855A JP H08217855 A JPH08217855 A JP H08217855A JP 7081502 A JP7081502 A JP 7081502A JP 8150295 A JP8150295 A JP 8150295A JP H08217855 A JPH08217855 A JP H08217855A
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tanδ
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俊朗 松尾
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウェットグリップ及び省燃費性に優れたタイ
ヤ用ゴム組成物を提供する。 【構成】 エポキシ基を含有するジエン系ゴム;モノア
ミン系化合物又は(1)式で表される構成単位を有する
ジアミン系化合物のいずれか一方;及びカーボンブラッ
クを配合してなるゴム組成物であって、 【化1】 (式中、R1,R2,R3,R4 は水素原子又は炭素数1〜3
のアルキル基、Xは任意の構造式)且つ−10℃における
損失係数(tanδ(-10℃) )及び70℃における損失係
数(tanδ(70 ℃) )の値が下式を満たしている。 0.03≦tanδ(70 ℃) ≦0.35 W.I.R ={tanδ(-10℃) −tanδc(-10℃) }/tanδc(-10℃) R.I.R ={tanδc(70 ℃) −tanδ(70 ℃) }/tanδc(70 ℃) T.I.R =W.I.R +2×(R.I.R)≧0.3 (式中、tanδc(-10℃) 及びtanδc(70 ℃)
は、エポキシ基を含有しないジエン系ゴムで、アミン系
化合物が配合されていないこと以外は同様の組成を有す
る対照ゴム組成物の−10℃及び70℃のtanδであ
る。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湿潤路面でのグリップ
力(以下、「ウェットグリップ」という)及び省燃費性
に優れるタイヤ用ゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
自動車に対する省燃費の要請が高まっており、タイヤの
特性が省燃費化に対して重要な影響を及ぼすことから、
省燃費性に優れたタイヤ用ゴム組成物が強く望まれてい
る。一方、走行安全性の面から、ウェットグリップが重
要視されている。
【0003】しかし、一般に省燃費タイヤとするために
はヒステリシスロスを小さくする必要があるが、ヒステ
リシスロスが小さいということは転がり抵抗が小さいこ
とを意味するためグリップ力が低下することになる。一
方、ウェットグリップ力の向上は転がり抵抗を大きくす
ることであるが、この場合、ヒステリシスロスも大きく
なって燃費が悪くなる。このように両者は相反する関係
にあるため、両者を満足するゴム組成物の研究開発が進
められている。
【0004】例えば、従来より、タイヤトレッドにエポ
キシ化天然ゴムを用いることにより、湿潤路面でグリッ
プが改善されることが知られている。しかし省燃費に関
しては、上記の相反する関係からは脱しきれず、悪化す
る傾向にあるとともに、ロール粘着性が強くロール加工
性が悪くなる傾向がある。これを補う目的でカーボンブ
ラックの代わりにシリカを用いた報告もあるが(C.S.L.
Baker らの「RUBBER WORLD」,1987年8 月の27頁、Rola
nd Newell 「ELASTOMERICS」,1992年 7月の22頁) 加工
性、耐摩耗性等に問題を残しているのが現状である。
【0005】また、合成シス1,4−ポリイソプレンの
加硫物の引っ張り応力及び強度の改良を目的として、エ
ポキシ基を含有する合成シス1,4−ポリイソプレンゴ
ムに第1級アミノ基を少なくとも2個以上有する化合物
及び硫黄加硫系を配合したゴム組成物が提案されている
(特公平1−24166号公報)が、このゴム組成物に
おいても、必ずしもウェットグリップと省燃費性との両
立は達成されていない。
【0006】本発明は、このような技術的背景に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、低燃費
性及びウェットグリップの双方を満足できるゴム組成物
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、エポキシ
基を含有するジエン系ゴム、又はエポキシ基を含有する
ジエン系ゴムと含有しないジエン系ゴムとのブレンドゴ
ムに、ジアミン系化合物、及びカーボンブラックを配合
したゴム組成物について鋭意検討した結果、−10℃の
tanδと70℃のtanδとが所定の関係を満足すれ
ば、ウェットグリップ及び省燃費性の双方に改良効果を
もたらすことを見出し、本発明を完成させた。
【0008】すなわち、本発明のタイヤ用ゴム組成物
は、エポキシ基を含有するジエン系ゴム;モノアミン系
化合物又は(1)式で表される構成単位を有するジアミ
ン系化合物、及びカーボンブラックを配合してなるゴム
組成物であって、
【0009】
【化3】
【0010】(式中、R1,R2,R3,R4 は水素原子又は
炭素数1〜3のアルキル基、、Xは任意の構造式)且つ
−10℃における損失係数(tanδ(-10℃) )及び70℃
における損失係数(tanδ(70 ℃) )の値が下式を満
たしていることを特徴とする。 0.03≦tanδ(70 ℃) ≦0.35 W.I.R ={tanδ(-10℃) −tanδc(-10℃) }/tanδc(-10℃) R.I.R ={tanδc(70 ℃) −tanδ(70 ℃) }/tanδc(70 ℃) T.I.R =W.I.R +2×(R.I.R)≧0.3 (式中、tanδc(-10℃) 及びtanδc(70 ℃)
は、エポキシ基を含有しないジエン系ゴムで、上記
(1)式で表される構成単位を有するジアミン系化合物
が配合されていないこと以外は同様の組成を有する対照
ゴム組成物の−10℃及び70℃のtanδである。) 分子内にエポキシ基を有するジエン系ゴム(以下、「エ
ポキシ化ジエン系ゴム」という)としては、特に限定し
ないジエン系ゴム、例えば、天然ゴム、ポリイソプレン
ゴム、ポリブタジエンゴム、溶液重合スチレン−ブタジ
エンゴム(以下「溶液重合SBR」という)、乳化重合
スチレン−ブタジエンゴム(以下、「乳化重合SBR」
という)等の2重結合を過酢酸等の有機過酸化物を用い
てエポキシ化する方法、ジエン系ゴム成分モノマーとグ
リシジルメタクリレート等のエポキシ基を有するビニル
モノマーとを共重合する等の方法、あるいはジエン系ゴ
ムにエポキシ基を有するモノマーをグラフトする等の方
法により、エポキシ基を導入して得られるゴムが用いら
れる。具体的には、エポキシ化天然ゴム、エポキシ化ポ
リイソプレンゴム、エポキシ化ポリブタジエンゴム、エ
ポキシ化スチレン−ブタジエンゴム、イソプレン−グリ
シジルメタクリレート共重合体、ブタジエン−グリシジ
ルメタクリレート共重合体、スチレン−ブタジエン−グ
リシジルメタクリレート三元共重合体等が挙げられる。
これらのうち、エポキシ化天然ゴム、エポキシ化SBR
が好ましく、特にエポキシ化溶液重合SBRが省燃費性
の点から好ましく用いられる。
【0011】エポキシ化ジエン系ゴム中のエポキシ基含
有量は、特に限定しないが、ゴムを構成するモノマーユ
ニット100個あたり0.1〜60個、好ましくは0.
5〜40個、さらに好ましくは2〜30個である。0.
1個未満では改良効果は小さく、60個を超えるとガラ
ス転移点(Tg)が高くなりすぎて使用しずらかった
り、加工性が悪くなったり、他のゴムとブレンドする場
合の相溶性が悪化したりするからである。
【0012】本発明のゴム組成物におけるゴム成分は、
1種類のエポキシ化ジエン系ゴム単独であってもよい
し、2種類以上のエポキシ化ジエン系ゴムのブレンドゴ
ムであってもよいし、さらにエポキシ化ジエン系ゴムと
エポキシ基を有しないジエン系ゴムとのブレンドゴムで
あってもよい。エポキシ基を有しないジエン系ゴムとの
ブレンドゴムを用いる場合には、エポキシ化ジエン系ゴ
ム中のエポキシ基含有量にもよるが、一般にはゴム成分
中のエポキシ化ジエン系ゴムの割合が40重量%以上で
あることが好ましく、ゴム成分の全てをエポキシ化ジエ
ン系ゴムとすることが好ましい。尚、ブレンドゴムに用
いられるエポキシ基を有しないジエン系ゴムの種類は特
に限定しないが、天然ゴム、SBRが好ましく用いられ
る。
【0013】本発明に用いられるアミン系化合物は、同
一分子内に1個のアミノ基を有するモノアミン系化合
物、又は同一分子内に2個のアミノ基を有するジアミン
系化合物のいずれかである。上記モノアミン系化合物の
種類は、特に限定されず、N−ヘキシルアミン、シクロ
ヘキシルアミン等の第1級モノアミン;N−メチルヘキ
シルアミン、4,4−メチレンビスシクロヘキシルアミ
ン等の第2級アミン等が用いられる。
【0014】本発明に用いられるジアミン系化合物は、
下記(1)式で表される構造単位を有する化合物であ
る。
【0015】
【化4】
【0016】式中、R1,R2,R3,R4 は水素原子又は炭
素数1〜3のアルキル基である。Xは任意の構造式で、
直鎖状又は分岐状の脂肪族アルキル基;脂環族炭化水
素;ベンゼン環やナフタレン等の多環式化合物等の芳香
族炭化水素;カルボニル基等が挙げられる。このような
要件を満たすジアミン系化合物としては、具体的には、
ヘキサメチレンジアミン等の脂肪族第1級アミン;N,
N’ジメチル−1,6−ジアミノヘキサン等の脂肪族第
2級アミン;N,N,N’,N’−テトラメチル−1,
3−プロパンジアミン等の脂肪族第3級アミン;p−フ
ェニレンジアミン、トリレン−2,4−ジアミン等の芳
香族第1級アミン;N,N’ジメチル−1,4−フェニ
レンジアミン等の芳香族第2級アミン;N,N,N’,
N’−テトラメチル−1,4−フェニレンジアミン等の
芳香族第3級アミン;テトラメチル尿素等の尿素誘導体
などが挙げられる。これらのうち、特に脂肪族第1級ア
ミンが好ましく、入手の点からヘキサメチレンジアミン
が好ましく用いられる。
【0017】上記のようなモノアミン系化合物又はジア
ミン系化合物の配合量は、ゴム組成物中のエポキシ化ジ
エン系ゴムの種類、配合量により適宜選択されるが、一
般に後で述べるtanδの関係を満たすためには、ゴム
成分100重量部あたりアミノ基含有量が0.1ミリモ
ル〜100ミリモルとなる量が好ましく、特に0.5ミ
リモル〜60ミリモル、さらには1〜40ミリモル量が
好ましい。
【0018】本発明に用いられるカーボンブラックとし
ては、窒素吸着比表面積が50〜250m2 /g、DB
P吸油量が60〜150ml/gの範囲のカーボンブラ
ックが好ましい。窒素吸着比表面積が50m2 /g未満
又はDBP吸油量が60ml/g未満では耐摩耗性が劣
るからである。一方、窒素吸着比表面積が250m2
gを超えると分散性が悪くなり、DBP吸油量が150
ml/gを超えると粘度が上昇して、加工性が悪くなる
傾向にあるからである。
【0019】カーボンブラックの配合量としてはゴム成
分100重量部あたり20〜150重量部が好ましい。
20重量部未満では補強効果が小さすぎ、また耐摩耗性
に劣るからである。一方、150重量部を超えると加工
性及び物性が低下するからである。本発明のゴム組成物
は、さらに、カルボキシル基を2個以上有するポリカル
ボン酸が配合されることが好ましい。ポリカルボン酸の
配合により、ロール加工性が向上し、所定温度のtan
δが後述の所定要件を満足するゴム組成物を得やすくな
るからである。ポリカルボン酸としては、スベリン酸等
の脂肪族ジカルボン酸、フタル酸等の芳香族ジカルボン
酸、トリカルバリル酸等のトリカルボン酸等が用いられ
る。これらのうち、スベリン酸等の脂肪族ジカルボン酸
が好ましく用いられる。
【0020】ポリカルボン酸の配合量は、ゴム組成物中
のエポキシ化ジエン系ゴムの種類、配合量により適宜選
択されるが、一般に後で述べるtanδの関係を満たす
ためには、ゴム成分100重量部あたりカルボキシル基
の量が0.2ミリモル〜200ミリモルとなる量が好ま
しく、特に1.0ミリモル〜120ミリモル、さらには
2〜80ミリモルに相当する量が好ましい。
【0021】また、アミン系化合物とポリカルボン酸と
の配合割合が次のような関係を満たすことが好ましい。
すなわち、カルボキシル基含有モル数(MC )に対する
アミノ基含有モル数(MA )の比率であるMC /MA
値が0.2〜1.8、すなわち0.2≦MC /MA
1.8の関係を満足することが好ましい。MC /MA
値が0.2未満ではロール加工性の改良効果が少ない傾
向にあり、1.8を超えるとT.I.Rの改良効果が少
ない傾向にあるからである。
【0022】尚、本発明のゴム組成物には、上記化合物
の他、加硫剤、加硫促進剤をはじめとする通常のゴム配
合で用いられる補強剤、充填剤、軟化剤、加工助剤、老
化防止剤等の添加剤が、必要に応じて適宜配合され得
る。本発明のタイヤ用ゴム組成物は、以上のような組成
を有するゴム組成物であるが、エポキシ化ジエン系ゴム
の種類及び配合量、ジアミン系化合物の種類及び配合
量、さらには、他の添加剤の種類及び配合量、混練方
法、加硫方法等により損失係数(tanδ)の値は種々
に変化し得る。本発明の対象とするタイヤ用ゴム組成物
は、特に、tanδが一定の要件を満足するゴム組成物
である。
【0023】まず、温度とtanδの一般的な動向につ
いて図1に基づいて説明する。図1中、a(実線)はエ
ポキシ基を有しないジエン系ゴムを配合したゴム組成物
のtanδを示し、b(点線)がエポキシ化ジエン系ゴ
ムを配合したゴム組成物のtanδを示している。a,
bから、一般にジエン系ゴムの二重結合をエポキシ化又
はジエン系ゴムにエポキシ基を持つビニル化合物を共重
合することにより分子内にエポキシ基を導入すると、t
anδのピーク温度が上昇するため、−10〜70℃の
温度範囲におけるtanδの値が全体的に上昇すること
がわかる。一方、d(二点鎖線)は、エポキシ基を含有
しないジエン系ゴムに第1級アミノ化合物を配合したゴ
ム組成物のtanδを示しており、aと比べて、tan
δのピーク温度(Tα)はほとんど変化しないため、低
温域(例えば−10℃)のtanδの値は変化しない
が、高温域(例えば70℃程度)のtanδは大きくな
ることがわかる。c(一点鎖線)はエポキシ化ジエン系
ゴムに第1級アミノ化合物を配合したゴム組成物のta
nδを示しており、エポキシ化ジエン系ゴムの配合によ
りTαが上昇しているが、その程度はbよりも小さく、
また高温域におけるtanδはdよりも低くなっている
ことがわかる。尚、a〜dに示すゴム組成物は、ゴム成
分及び第1級アミノ化合物の有無以外は等価の組成(カ
ーボンブラックは含まない)である。
【0024】さらに、カーボンブラックを配合したゴム
組成物の温度とtanδの関係について図2に示す。図
2中、g(実線)はエポキシ基を含有しないジエン系ゴ
ムで、しかも第1級アミノ化合物を含有しないゴム組成
物のtanδを示し、e(点線)はエポキシ化ジエン系
ゴムに、第1級アミノ化合物を含まないゴム組成物のt
anδを示し、f(一点鎖線)はエポキシ化ジエン系ゴ
ムに第1級アミノ化合物を配合したゴム組成物のtan
δを示している。e〜gはいずれもゴム成分の種類及び
第1級アミノ化合物の有無以外は等価の組成を有するゴ
ム組成物である。
【0025】図2において、eとgとの比較から、ジエ
ン系ゴムにエポキシ基を導入することによりTαが上昇
するため、全体的に各温度域におけるtanδの値が高
くなる。一方、eとfとの比較から、第一級アミノ化合
物の配合により高温域のtanδは小さくなっているこ
とがわかる。これらのことは、アミノ基とエポキシ基、
及びアミノ基とカーボンブラック表面の種々の官能基、
例えばカルボシキル基、水酸基、キノン基等との間に何
らかの反応もしくは相互作用が存在することにより分子
鎖内あるいは分子鎖同士の凝集性を改良し、さらにカー
ボンブラックがゴム中で形成する高次構造の減少もしく
はカーボンブラックの分散性の向上がもたらすことによ
るものと考えられる。
【0026】ここで、ウェットグリップは低温域(例え
ば、−10〜0℃)のtanδと密接に関係があり、転
がり抵抗は高温域(例えば、50〜70℃)のtanδ
と密接に関係があり、低温域でのtanδの値の大きい
方がウェットグリップが良好であり、高温域でのtan
δの値の小さい方が省燃費性が優れていることがわかっ
ている(Y.Saito の「New Polymer Development for Lo
w Rolling ResistanceTyres」,1986 年のKautschuk und
Gummi Kunststoffe 39参照) 。
【0027】本発明では、ウェットグリップの指標とし
て−10℃の損失係数(tanδ(-10℃) )を用い、転
がり抵抗の指標として70℃の損失係数(tanδ(70
℃))を用いて、tanδ(-10℃) とtanδ(70 ℃)
とが下式を満たす。 0.03≦tanδ(70 ℃) ≦0.35 W.I.R.={tanδ(-10℃) −tanδc(-10℃) }/tanδc(-10℃) R.I.R.={tanδc(70 ℃) −tanδ(70 ℃) }/tanδc(70 ℃) T.I.R.=W.I.R.+2×(R.I.R.)≧0.3 T.I.R.の値は、1.0以上が好ましく、特に1.5以上
が好ましい。
【0028】式中、tanδc(-10℃) 及びtanδc
(70 ℃) は、基本配合のゴム組成物、すなわちエポキシ
基を有しないジエン系ゴムをゴム成分とし、アミン系化
合物、カルボン酸を配合しない以外は、対照とするゴム
組成物と等しい組成を有するゴム組成物の−10℃及び
70℃のtanδである。一般に、tanδの値は、カ
ーボンブラック、軟化剤及び加硫剤等の種類に及び配合
量に大きく依存しており、これらは従来の技術において
ウェットグリップ及び省燃費性のみならず他の必要特
性、例えば耐摩耗性、加工性等、様々な特性とのバラン
スの中で最適化される。従って、ゴム成分及びジアミン
系化合物による改良効果を調べるためには、対照とされ
る基本配合ゴム組成物との比較において述べる必要があ
るためである。また、T.I.R.の式中、R.I.R.を2倍して
いるのは、改良によるメリット及び難易度を考慮して重
み付けをしたことによる。さらに、tanδ(70 ℃) を
上記範囲に限定される理由は、tanδ(70 ℃) が0.
03未満では耐摩耗性が極端に悪くなり、0.35を超
えると省燃費性が極端に悪くなるからである。
【0029】
〔評価方法〕
ウェットグリップ;ゴム組成物を用いて作成したタイヤ
を取りつけたμ−S測定車で、湿潤路面を時速40km
で走行し、ブレーキをかけて車輪をロックさせた時点か
ら測定車が停止するまでの間の摩擦係数(μ)を測定
し、この間の最大摩擦係数を測定した。ゴム成分がSB
Rと天然ゴムとの混合物で且つアミン系化合物を含有し
ないゴム組成物No.2(表3参照)で作成したタイヤ
の最大摩擦係数を100として、他のゴム組成物で作成
したタイヤの最大摩擦係数を指数で表した。指数が大き
い程、ウェットグリップに優れている。
【0030】省燃費性;荷重350kgfをかけた状態
で、時速80km/hでタイヤを回転させて転がり摩擦
係数を測定した。ゴム成分が天然ゴムで且つアミン系化
合物を含有しないゴム組成物No.1(表3参照)で作
成したタイヤの転がり摩擦係数を100として、他のゴ
ム組成物で作成したタイヤの転がり摩擦係数を指数で表
した。指数が小さい程、転がり抵抗が小さく、省燃費性
に優れている。
【0031】ロール加工性;8インチの2本ロールで混
練する際の操作性について、○(問題ない)、△(多少
ロールに粘着するが、実用上問題ない)、×(かなりロ
ールに粘着し、加工性に問題ある)の3段階で評価し
た。 〔ジアミン系化合物〕また、本実施例では、ジアミン系
化合物として、表1に示す(イ)〜(ヌ)の10種類の
ジアミン系化合物を用いた。(リ),(ヌ)が第1級ア
ミンであり、(ハ)が第2級アミンであり、他は第3級
アミンである。
【0032】
【表1】
【0033】〔アミン系化合物及びエポキシ化天然ゴム
を含有したゴム組成物〕 ゴム組成物No.1〜15 表2に示す配合剤組成Aに基づいて、アミン系化合物及
びゴム成分を、表3に示す通りに変えたゴム組成物N
o.1〜15を調製した。エポキシ化ジエン系ゴムとし
ては、エポキシ基含有量がモノマーユニット100個あ
たり25個程度のエポキシ化天然ゴム25を用いた。カ
ーボンブラックとしては、HAF(窒素吸着比表面積が
76mm2 /g、DBP吸油量が100ml/g)を用
いた。表2中、サンノックSはワックスであり、ノクラ
ック6Cは老化防止剤である。尚、表中のアミノ基含有
量及び(1)式の構造単位量は、それぞれゴム成分10
0重量部に対するアミン系化合物の量から算出されるア
ミノ基の含有量(mmol)及び(1)式の構造単位の
含有量(mmol)を示している(以下、同様)。
【0034】
【表2】
【0035】ゴム組成物No.1〜15を用いて、幅4
mm、厚み約2mmの短冊状の加硫ゴムサンプル片を作
成した。そして、粘弾性測定機( 株式会社岩本製作所製
のVES-F3) を用いて、チャック間距離30mm、初期伸
長率3.3%、動的振幅率±0.25%、周波数10H
zの条件で、−10℃及び70℃におけるtanδを測
定し、W.I.R、R.I.R、及びT.I.Rを求め
た。W.I.R、R.I.R、及びT.I.Rを求める
にあたっては、No.1のゴム組成物を対照ゴム組成物
とした。ゴム組成物No.1〜14の組成、並びにta
nδ、W.I.R、R.I.R、及びT.I.Rの値を
表3に示す。
【0036】
【表3】
【0037】表3からわかるように、ゴム組成物No.
1,2は、エポキシ化ジエン系ゴムを含まないゴム組成
物で比較例に該当し、ゴム組成物No.3はエポキシ化
ジエン系ゴムを含んでいてもアミン系化合物を含まない
ゴム組成物で比較例に該当する。一方、ゴム組成物N
o.4〜14は、T.I.Rの値が0.3以上で、本発
明実施例のゴム組成物に該当する。
【0038】上記ゴム組成物No.1〜15について、
ウェットグリップ及び転がり摩擦を下記評価方法に基づ
いて評価し、その結果を表4に示す。
【0039】
【表4】
【0040】表4からわかるように、本発明実施例のゴ
ム組成物は、比較例のゴム組成物に比してウェットグリ
ップが優れている傾向にある。また、T.I.Rの値が
大きい程、省燃費性に優れる傾向にあり、特に、T.
I.Rが1.0以上で比較例より省燃費性が優れ、1.
5以上では(No.5〜9,13,14)、省燃費性が
非常に優れている。
【0041】また、本発明実施例のゴム組成物において
も、アミン系化合物として、モノアミンであるN−ヘキ
シルアミンを配合するよりも(ゴム組成物No.4)、
ヘキサメチレンジアミンを配合する方(ゴム組成物N
o.5〜14)がT.I.Rの値が高く、ウェットグリ
ップ、省燃費性共に改良されていることがわかる。さら
に、ゴム成分としては、エポキシ化ジエン系ゴムを単独
で配合する方(ゴム組成物No.4〜8)が、エポキシ
基を含有しないゴムとのブレンドゴムを用いる場合(ゴ
ム組成物No.9〜14)よりもT.I.Rの値が高
く、ウェットグリップ及び省燃費性がより改善されるこ
とがわかる。
【0042】ゴム組成物No.16〜25 表5に示す配合組成Bにおいて、ゴム成分の種類、ジア
ミン系化合物の種類(表2の(イ)〜(チ))及び配合
量を表6に示すように変えたゴム組成物No.16〜2
5を配合した。ジアミン系化合物の配合量は、ゴム成分
100重量部中の式(1)に示す構造単位量が8.6m
molとなる量である。また、エポキシ化ジエン系ゴム
及びカーボンブラック(HAF)は、ゴム組成物No.
1〜15と同じものを用いた。
【0043】
【表5】
【0044】配合したゴム組成物No.16〜25をN
o.1と同様にして、−10℃及び70℃におけるta
nδを測定し、W.I.R、R.I.R、及びT.I.
Rを求め、その値を表6に併せて示す。尚、W.I.
R、R.I.R、及びT.I.Rを求めるにあたって
は、No.16のゴム組成物を対照ゴム組成物とした。
【0045】
【表6】
【0046】表6からわかるように、ゴム組成物No.
16は、エポキシ化ジエン系ゴムを含まないゴム組成物
で比較例に該当し、ゴム組成物No.2はエポキシ化ジ
エン系ゴムを含んでいてもジアミン系化合物を含まない
ゴム組成物で比較例に該当する。また、ゴム組成物N
o.23〜25は、T.I.Rの値が0.3未満で比較
例に該当する。
【0047】このようなゴム組成物No.16〜25に
ついて、上記評価方法に基づいてウェットグリップ、省
燃費性及びロール加工性を評価した。評価結果を表7に
示す。
【0048】
【表7】
【0049】表7からわかるように、若干のばらつきは
あるものの、エポキシ化ゴム及びジアミン化合物を含有
し、且つT.I.Rの値が大きい程、ウェットグリップ
及び省燃費性が優れている傾向にある。特に、省燃費性
については、T.I.Rの値が1.5以上のものが優れ
ていた(No.18〜20参照)。また、エポキシ化ゴ
ムの使用によりロール加工性は悪化するが(No.1
7)、アミン系化合物との組み合わせにより、実用上問
題とならない程度に回復する(No.18〜25参
照)。 〔エポキシ化天然ゴム、ジアミン系化合物、及びカルボ
ン酸含有ゴム組成物〕 ゴム組成物No.26〜33 表8に示す配合組成に基づいて、ゴム成分の種類、ジミ
ン系化合物の種類及び配合量、並びにカルボン酸の種類
及び配合量を表9に示すように変えたゴム組成物No.
26〜33を配合した。
【0050】
【表8】
【0051】表8中、カーボンブラック(N351)
は、窒素吸着比表面積が81m2 /g、DBP吸油量が
100ml/gのカーボンブラックである。配合したゴ
ム組成物No.26〜33を用いて、上記ゴム組成物N
o.1と同様にして、−10℃及び70℃におけるta
nδを測定し、W.I.R、R.I.R、及びT.I.
Rを求めた。W.I.R、R.I.R、及びT.I.R
を求めるにあたっては、No.26のゴム組成物を対照
ゴム組成物とした。ゴム組成物No.26〜33の組
成、アミノ基含有量及びカルボキシル基含有量、並びに
tanδ、W.I.R、R.I.R、及びT.I.Rの
値を表9に示す。
【0052】
【表9】
【0053】表9からわかるように、ゴム組成物No.
26は、エポキシ化ジエン系ゴムを含まないゴム組成物
で比較例に該当し、ゴム組成物No.27はエポキシ化
ジエン系ゴムを含んでいてもジアミン系化合物を含まな
いゴム組成物で比較例に該当する。また、ゴム組成物N
o.28はカルボン酸を含まない実施例であり、ゴム組
成物No.33はジカルボン酸(スベリン酸)の代わり
にモノカルボン酸(ヘキサン酸)を含んでいる実施例で
あり、いずれも請求項2に係るゴム組成物には属しない
ゴム組成物である。ゴム組成物No.29〜32は、ジ
アミン系化合物及びジカルボン酸が配合されたゴム組成
物で請求項2に係るゴム組成物の実施例である。
【0054】このようなゴム組成物No.26〜33に
ついて、上記評価方法に基づいてウェットグリップ、省
燃費性及びロール加工性を評価した。評価結果を表10
に示す。
【0055】
【表10】
【0056】表10からわかるように、ジアミン系化合
物を含む実施例のウェットグリップはいずれも良好であ
った。省燃費性については、対照ゴム組成物よりも(N
o.26)よりも劣るもの(ゴム組成物No.31〜3
3)もあったが許容範囲内であり、ウェットグリップと
省燃費性を総合的にみれば、実施例のゴム組成物は、対
照ゴム組成物よりも優れているといえる。特に、T.
I.Rが1.0以上、特に1.5以上のゴム組成物(N
o.28,30)は、省燃費性が対照ゴム組成物よりも
優れていた。
【0057】また、ジアミン系化合物を含んでていも、
ジカルボン酸を含まないゴム組成物No.28,33は
いずれもロール加工性に若干劣っていた。 〔エポキシ化SBRの効果〕 ゴム組成物No.34〜37 表11に示す配合組成を有するゴム組成物No.34〜
37を調製した。ジアミン系化合物としてヘキサメチレ
ンジアミンを用い、エポキシ化ゴムとして、エポキシ化
天然ゴムと溶液重合SBR−1をエポキシ化したエポキ
シ化SBR−1を用いた。溶液重合SBR−1は、日本
合成ゴム株式会社製の溶液重合SBRで、スチレン含有
率が15重量%、ビニル成分含有率が57重量%であ
る。エポキシ化溶液重合SBR−1は、溶液重合SBR
−1を、次のようにして得られる。
【0058】冷却器、攪拌器、温度計、及び滴下ロート
を備えた2.5リットルのセパラブルフラスコ中、トル
エン1.5リットルに溶液重合SBR−1を81g、及
び2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノー
ルを1.62gを入れ、40℃に加温し、完全に溶解さ
せる。次いで、この溶液にギ酸0.085モルを加え、
溶液が均一になった時点で、過酸化水素として0.24
5モルに相当する量の過酸化水素水を滴下した。得られ
た混合物を攪拌下40℃にて、5時間反応を行った。反
応液を放冷した後、水酸化ナトリウムの希薄溶液、次い
で洗浄水で洗浄し、未反応のギ酸及び過酸化水素を除去
し、過剰のメタノール中でポリマーを沈殿させ乾燥させ
て、エポキシ化溶液重合SBR−1を得た。
【0059】配合したゴム組成物No.34〜37を用
いて、上記ゴム組成物No.1と同様にして、−10℃
及び70℃におけるtanδを測定し、W.I.R、
R.I.R、及びT.I.Rを求めた。W.I.R、
R.I.R、及びT.I.Rを求めるにあたっては、N
o.34のゴム組成物を対照ゴム組成物とした。ゴム組
成物No.34〜37の組成、アミノ基含有量及び式
(1)の構成単位量、並びにtanδ、W.I.R、
R.I.R、及びT.I.Rの値を併せて表11に示
す。
【0060】さらに、ゴム組成物No.34〜37につ
いて、上記評価方法に基づいてウェットグリップ、及び
省燃費性を評価した。評価結果を併せて表11に示す。
【0061】
【表11】
【0062】表11からわかるように、エポキシ化天然
ゴム含有ゴム組成物(No.35)は、エポキシ化天然
ゴムを含有しないゴム組成物(No.34)に比して、
ウェットグリップは向上するが、省燃費性が劣る。エポ
キシ化天然ゴムとヘキサメチレンジアミンを組み合わせ
て含有することにより、ウェットグリップ及び省燃費性
の双方が向上する(No.36,37参照)。また、N
o.36とNo.37との比較から、ゴム成分の全てを
エポキシ化ゴムとすることにより、ウェットグリップの
大幅に向上することが再確認できる(表4の結果参
照)。さらに、エポキシ化天然ゴムの一部をエポキシ化
溶液重合SBR−1で置き換えることにより、ウェット
グリップが向上することが推定できる(No.5,6と
No.37比較参照)。
【0063】ゴム組成物No.38〜40 表12に示す配合組成を有するゴム組成物No.38〜
40を調製した。ジアミン系化合物としてヘキサメチレ
ンジアミンを用い、エポキシ化ゴムとして、SBR15
02(乳化重合SBR)を次のようにしてエポキシ化し
て得られるエポキシ化SBR1502を用いた。
【0064】冷却器、攪拌器、温度計、及び滴下ロート
を備えた2.5リットルのセパラブルフラスコ中、トル
エン1.5リットルにSBR1502を81g、及び
2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール
を1.62gを入れ、40℃に加温し、完全に溶解させ
る。次いで、この溶液にギ酸0.17モルを加え、溶液
が均一になった時点で、過酸化水素として0.49モル
に相当する量の過酸化水素水を滴下した。得られた混合
物を攪拌下40℃にて、5時間反応を行った。反応液を
放冷した後、水酸化ナトリウムの希薄溶液、次いで洗浄
水で洗浄し、未反応のギ酸及び過酸化水素を除去し、過
剰のメタノール中でポリマーを沈殿させ乾燥させて、エ
ポキシ化SBR1502を得た。尚、この反応によりD
SC測定により得られるガラス転移温度は−55℃から
35℃に変化し、FT−IRによりエポキシ基に由来す
ると思われる890cm-1付近のピークを確認した。
【0065】配合したゴム組成物No.38〜40を用
いて、上記ゴム組成物No.1と同様にして、−10℃
及び70℃におけるtanδを測定し、W.I.R、
R.I.R、及びT.I.Rを求めた。W.I.R、
R.I.R、及びT.I.Rを求めるにあたっては、N
o.38のゴム組成物を対照ゴム組成物とした。ゴム組
成物No.38〜40の組成、アミノ基含有量及びカル
ボキシル基含有量、並びにtanδ、W.I.R、R.
I.R、及びT.I.Rの値を併せて表12に示す。
【0066】さらに、ゴム組成物No.38〜40につ
いて、上記評価方法に基づいてウェットグリップ、及び
省燃費性を評価した。評価結果を併せて表12に示す。
【0067】
【表12】
【0068】表12からわかるように、ゴム組成物N
o.38とNo.39との比較から、エポキシ化天然ゴ
ムと組み合わせることなく、ヘキサメチレンジアミンの
み含有させても、ウェットグリップ、省燃費性に対する
変化は認められない。エポキシ化天然ゴムとヘキサメチ
レンジアミンを組み合わせて含有することにより、ウェ
ットグリップ及び省燃費性の双方が向上する(No.4
0参照)。さらに、ゴム成分の全てをエポキシ化ゴムと
する場合において、エポキシ化天然ゴムよりも、エポキ
シ化SBRを用いるとにより、大幅にウェットグリップ
を改善できる(No.37とNo.40との比較)。
【0069】ゴム組成物No.41,42 表13に示す配合組成を有するゴム組成物No.41,
42を調製した。ジアミン系化合物としてヘキサメチレ
ンジアミンを用い、エポキシ化ゴムとして、溶液重合S
BR−2をエポキシ化したエポキシ化溶液重合SBR−
2を用いた。溶液重合SBR−2は、住友化学製の溶液
重合SBRで、スチレン含有率25重量%、ビニル成分
含有率40重量%である。エポキシ化の方法は、エポキ
シ化溶液重合SBR−1と同様の方法で行い、エポキシ
化により、ガラス転移温度は−40℃から26℃に変化
した(DSC測定)。
【0070】配合したゴム組成物No.41,42を用
いて、上記ゴム組成物No.1と同様にして、−10℃
及び70℃におけるtanδを測定し、W.I.R、
R.I.R、及びT.I.Rを求めた。W.I.R、
R.I.R、及びT.I.Rを求めるにあたっては、N
o.41のゴム組成物を対照ゴム組成物とした。ゴム組
成物No.41,42の組成、アミノ基含有量、並びに
tanδ、W.I.R、R.I.R、及びT.I.Rの
値を併せて表13に示す。
【0071】さらに、ゴム組成物No.41,42につ
いて、上記評価方法に基づいてウェットグリップ、及び
省燃費性を評価した。評価結果を併せて表13に示す。
【0072】
【表13】
【0073】ゴム組成物No.39,40とNo.4
1,42との比較から、ゴム成分として、乳化重合SB
Rよりも溶液重合SBRを用いる方が、ウェットグリッ
プが向上することがわかる。従って、省燃費性が従来程
度でウェットグリップを重視するときは、ゴム成分の全
てをエポキシ化された溶液重合SBRとして、ジアミン
化合物を併用すればよい。
【0074】尚、表11〜13より、エポキシ化ゴムと
して、エポキシ化SBRを含有するゴム組成物(No.
37,40,42)は、いずれもT.I.Rの値が高
く、アミン系化合物との組み合わせ配合により、ウェッ
トグリップが向上するだけでなく、省燃費性にも優れる
ことがわかる。
【0075】
【発明の効果】本発明のタイヤ用ゴム組成物は、アミン
系化合物を含み、且つ高温域(70℃)及び低温域(−
10℃)のtanδの値が所定の要件を満たすことによ
り、省燃費性に大きな影響を与えることなく、ウェット
グリップを大幅に改善できる。また、アミン系化合物の
量や種類を変えることによって、ウェットグリップだけ
でなく、省燃費性も改善することができる。従って、本
発明のタイヤ用ゴム組成物を用いれば、安全で且つ燃費
性が良好なタイヤを提供することが可能である。
【0076】また、アミン系化合物及びカルボキシ基を
2個以上含有するカルボン酸が配合された請求項2に係
るゴム組成物では、ロール加工性が向上し、本発明に係
るtanδの要件を満たすゴム組成物を容易に得ること
ができ、当該ゴム組成物を用いることにより安全で且つ
燃費性が良好なタイヤを容易に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ゴム組成物の種類とtanδとの関係を説明す
るためのグラフである。
【図2】ゴム組成物の種類とtanδとの関係を説明す
るためのグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松尾 俊朗 兵庫県加古川市平岡町二俣528−4 (72)発明者 上田 稔 大阪府和泉市光明台1−29−58

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エポキシ基を含有するジエン系ゴム;モ
    ノアミン系化合物又は(1)式で表される構成単位を有
    するジアミン系化合物のいずれか一方;及びカーボンブ
    ラックを配合してなるゴム組成物であって、 【化1】 (式中、R1,R2,R3,R4 は水素原子又は炭素数1〜3
    のアルキル基、Xは任意の構造式)且つ−10℃における
    損失係数(tanδ(-10℃) )及び70℃における損失係
    数(tanδ(70 ℃) )の値が下式を満たしていること
    を特徴とするタイヤ用ゴム組成物。 0.03≦tanδ(70 ℃) ≦0.35 W.I.R ={tanδ(-10℃) −tanδc(-10℃) }/tanδc(-10℃) R.I.R ={tanδc(70 ℃) −tanδ(70 ℃) }/tanδc(70 ℃) T.I.R =W.I.R +2×(R.I.R)≧0.3 (式中、tanδc(-10℃) 及びtanδc(70 ℃)
    は、エポキシ基を含有しないジエン系ゴムで、アミン系
    化合物が配合されていないこと以外は同様の組成を有す
    る対照ゴム組成物の−10℃及び70℃のtanδであ
    る。)
  2. 【請求項2】 エポキシ基を含有するジエン系ゴム;カ
    ルボキシル基を分子内に2個以上有するカルボン酸;モ
    ノアミン系化合物又は(1)式で表される構成単位を有
    するジアミン系化合物のいずれか一方;及びカーボンブ
    ラックを配合してなるゴム組成物であって、 【化2】 (式中、R1,R2,R3,R4 は水素原子又は炭素数1〜3
    のアルキル基、Xは任意の構造式)且つ−10℃における
    損失係数(tanδ(-10℃) )及び70℃における損失係
    数(tanδ(70 ℃) )の値が下式を満たしていること
    を特徴とするタイヤ用ゴム組成物。 0.03≦tanδ(70 ℃) ≦0.35 W.I.R ={tanδ(-10℃) −tanδc(-10℃) }/tanδc(-10℃) R.I.R ={tanδc(70 ℃) −tanδ(70 ℃) }/tanδc(70 ℃) W.I.R +2×(R.I.R)≧0.3 (式中、tanδc(-10℃) 及びtanδc(70 ℃)
    は、エポキシ基を含有しないジエン系ゴムで、カルボキ
    シル基を2個以上含有する化合物、及びアミン系化合物
    が配合されていないこと以外は同様の組成を有する対照
    ゴム組成物の−10℃及び70℃のtanδである。)
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