JPH0769045A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

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JPH0769045A
JPH0769045A JP22114793A JP22114793A JPH0769045A JP H0769045 A JPH0769045 A JP H0769045A JP 22114793 A JP22114793 A JP 22114793A JP 22114793 A JP22114793 A JP 22114793A JP H0769045 A JPH0769045 A JP H0769045A
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cooling
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internal combustion
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Yasushi Yamanaka
康司 山中
Shinji Kakehashi
伸治 梯
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NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車室外の温度が所定の温度以下に低下してい
る時でもエバポレータのフロストを防止し、且つ窓ガラ
スの曇りを取り除くことを可能にする。 【構成】 内燃機関の冷却水を利用してエバポレータ4
で冷却された空気を加熱するヒータコア5をダクト2内
に設置すると共に、外気温センサ33とエバ後温度セン
サ35の検出信号に基づいてフロストカット制御を行う
ECU6を自動車用オートエアコン1に設置した。そし
て、乗員が車両に乗り込んで内燃機関の始動を開始した
時に、車室外の温度が所定の温度以下に低下しており、
車室内の温度も低く、車室内の相対湿度が高いときで
も、コンプレッサ18の停止指示温度を通常より低い目
標温度に設定し直すことにより、エバ後温度センサ35
の検出温度が通常の目標温度以下に低下しても、エバポ
レータ4による吹出空気の除湿を行えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両用空気調和装置
に関するもので、とくに冷凍サイクルのエバポレータで
蒸発した冷媒を圧縮して吐出するコンプレッサの停止指
示温度を変更するようにした車両用エアコンに係わる。
【0002】
【従来の技術】停車中の車両に乗り込んで内燃機関の始
動開始時においては、内燃機関からヒータコアに流れ込
む冷却水の水温が低く、車室内の温度は制御されておら
ず、車室外の温度が0℃以下に低下している場合には車
室内の温度も車室外の温度近くまで低下しており、さら
に乗員の発生する呼気等により車室内の相対湿度が高く
なっているので、車両の窓ガラスが曇り易い。
【0003】そこで、車両用エアコンの除湿運転を開始
すれば窓ガラスの曇りを取り除くことができるが、一般
的にエバポレータのフロストを防止するためにエバポレ
ータの冷却温度がコンプレッサの停止指示温度(例えば
3℃)以下に低下するとコンプレッサをオフするように
している。
【0004】このため、内燃機関の始動開始時において
車室外の温度が0℃以下に低下している時には、エバポ
レータの冷却温度がその温度より高くなることはない。
したがって、車両用エアコンの除湿運転を行うことがで
きず、ヒータコア内に流れ込む内燃機関の冷却水が所定
の水温以上に上昇するまでの内燃機関の始動後の5分間
位は窓ガラスの曇りを取り除くことができなかった。
【0005】そこで、例えば実開昭57−85167号
公報には、車室外の温度が0℃以下に低下している時に
は、操作パネルに設置された強制スイッチを手動操作し
た後に一定時間が経過するまでコンプレッサを強制的に
作動させるようにして冬期の窓ガラスの曇りを取り除く
ようにした技術が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の技術
においては、車室外の温度が0℃以下に低下している時
に、強制スイッチを手動操作して一定時間だけコンプレ
ッサを強制的に作動させるようにすると、コンプレッサ
の停止指示温度よりはるかにエバポレータの冷却温度が
低下することになるので、エバポレータがフロストして
しまうという問題点があった。
【0007】この発明は、車室外の温度が所定の温度以
下に低下している時でも冷却手段のフロストを防止する
ことができ、且つ窓ガラスの曇りを取り除くことのでき
る車両用空気調和装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、車室内に空
気を送るためのダクトと、このダクト内を流れる空気を
冷却する冷却手段と、内燃機関の冷却水を利用して前記
ダクト内を流れる空気を加熱する加熱手段と、前記冷却
手段で冷却される空気の冷却温度を検出する冷却温度検
出手段を有し、この冷却温度検出手段で検出された冷却
温度が前記冷却手段の停止指示温度以下に低下した時に
前記冷却手段の作動を停止させる制御装置とを備え、前
記制御装置は、車室外の温度を検出する車室外温度検出
手段を有し、前記内燃機関の始動開始時に、前記車室外
温度検出手段で検出された車室外の温度が所定の温度以
下に低下している場合は、前記内燃機関が所定の運転状
態に達するまで前記冷却手段の停止指示温度を通常より
低い目標温度に設定する技術手段を採用した。
【0009】
【作用】この発明によれば、車室外の温度が所定の温度
以下に低下している場合に、加熱手段に流れ込む内燃機
関の冷却水が安定するまで、すなわち、内燃機関が所定
の運転状態に達するまで、冷却手段の停止指示温度が通
常より低い目標温度に設定される。これにより、車室外
の温度が所定の温度以下に低下しても、通常より低い目
標温度以下に低下するまでは冷却手段の作動が継続され
るので、ダクト内を車室内へ向けて流れる空気が冷却さ
れ除湿される。したがって、内燃機関の始動開始時に車
室外の温度が所定の温度以下に低下しており、車室内の
温度も低く、車室内の相対湿度が高くなっているときで
も、ダクトから除湿された低湿度の吹出空気が吹き出さ
れることになるので、車両の窓ガラスの曇りが取り除か
れる。
【0010】また、車室外の温度が所定の温度以下に低
下している場合に、内燃機関が所定の運転状態に達する
までの間、冷却温度検出手段で検出される冷却温度が通
常より低い目標温度以下に低下したときには冷却手段の
作動を停止することにより、冷却手段の冷却温度がフロ
ストする温度まで低くなることはない。したがって、冷
却手段の停止指示温度を通常より低い目標温度に設定し
ても冷却手段のフロストの発生が抑制される。
【0011】
【実施例】
〔実施例の構成〕次に、この発明の車両用空気調和装置
を図1ないし図6に示す一実施例に基づいて説明する。
ここで、図1は自動車用オートエアコンを示した図であ
る。
【0012】自動車用オートエアコン1は、車室内に空
気を導くダクト2、このダクト2の上流側に配されて、
ダクト2を介して車室内へ空気を送るシロッコ型の送風
機3、ダクト2内を流れる空気を冷却するエバポレータ
4、ダクト2内を流れる空気を加熱するヒータコア5お
よび各空調機器を制御する制御装置(以下ECUと呼
ぶ)6を備える。
【0013】送風機3は、ブロワケース3a、遠心式フ
ァン3b、ブロワモータ3cより構成され、ブロワモー
タ3cへの印加電圧に応じてブロワモータ3cの回転速
度が決定される。ブロワ電圧は、ブロワ駆動回路7(図
2参照)を介してECU6からの制御信号に基づいて制
御される。
【0014】ブロワケース3aには、車室内空気(内
気)を導入する内気導入口8と、車室外空気(外気)を
導入する外気導入口9とが形成されていると共に、吸込
口モードに応じて内気導入口8と外気導入口9とを選択
的に開閉する内外気切替ダンパ10が回動自在に取り付
けられている。
【0015】ダクト2の下流側には、デフロスタダクト
2a、フェイスダクト2b、フットダクト2cに分岐さ
れて、各ダクト2a〜2cの先端が車室内に開口するデ
フロスタ吹出口11、フェイス吹出口12、フット吹出
口13とされている。
【0016】デフロスタダクト2aとフェイスダクト2
bの上流開口部には、吹出口モードに応じてデフロスタ
ダクト2aとフェイスダクト2bとを選択的に開閉する
吹出口切替ダンパ14が回動自在に取り付けられてい
る。フットダクト2cの上流開口部には、吹出口モード
に応じてフットダクト2cを開閉する吹出口切替ダンパ
15が回動自在に取り付けられている。
【0017】なお、デフロスタ吹出口11は吹出空気が
自動車の窓ガラス16に向かって吹き出すように開口さ
れ、フェイス吹出口12は吹出空気が乗員の頭胸部に向
かって吹き出すように開口され、フット吹出口13は吹
出空気が乗員の足元部に向かって吹き出すように開口さ
れている。
【0018】エバポレータ4は、本発明の冷却手段であ
って、送風機3の下流側のダクト2内に配設され、送風
機3により送風される空気と内部に流入する冷媒とを熱
交換させて空気を冷却する冷媒蒸発器で、冷凍サイクル
23を構成する要素の1つである。
【0019】冷凍サイクル23は、エバポレータ4から
コンプレッサ18、クーリングファン19より送風を受
けるコンデンサ20、レシーバ21、エキスパンション
バルブ22を介してエバポレータ4に冷媒が循環するよ
うに冷媒配管24によって接続されたものである。そし
て、コンプレッサ18は、電磁クラッチ17を介して内
燃機関によって回転駆動されて高温、高圧のガス冷媒を
吐出するものである。電磁クラッチ17は、クラッチ駆
動回路25を介してECU6からの制御信号に基づいて
制御される。
【0020】ヒータコア5は、本発明の加熱手段であっ
て、エバポレータ4の下流側のダクト2内に配設され、
内燃機関の冷却水を熱源としてヒータコア5を通過する
空気を加熱する。このヒータコア5は、ダクト2内を流
れる空気がヒータコア5を迂回して流れるバイパス路2
6を形成するように偏った位置に設けられている。バイ
パス路26を通過する空気量とヒータコア5を通過する
空気量との割合は、ヒータコア5の上流側に回動自在に
取り付けられたエアミックスダンパ27によって調節さ
れる。
【0021】ECU6は、CPU、ROM、RAM等を
内蔵し、図2に示したように、エアコン操作パネル28
より出力される操作信号、および後述する各センサから
の検出信号が入力される。また、ECU6は、これらの
入力信号と車室内の空調制御のための制御プログラムに
基づいて各種演算処理を行って、内外気切替ダンパ1
0、吹出口切替ダンパ14、15、エアミックスダンパ
27を駆動するサーボモータ29、30、31、送風機
3のブロワモータ3cを駆動するブロワ駆動回路7、お
よび電磁クラッチ17を駆動するクラッチ駆動回路25
へ制御信号を出力する。
【0022】上記センサとしては、内気温センサ32、
外気温センサ33、日射センサ34、エバ後温度センサ
35および水温センサ36等が利用されている。内気温
センサ32は、車室内の温度(内気温)Trを検出し、
その検出温度に応じた検出信号をECU6に出力する。
外気温センサ33は、本発明の車室外温度検出手段であ
って、車室外の温度(外気温)Tamを検出し、その検出
温度に応じた検出信号をECU6に出力する。
【0023】日射センサ34は、車室内に入射した日射
量Tsを検出し、その検出温度に応じた検出信号をEC
U6に出力する。エバ後温度センサ35は、本発明の冷
却温度検出手段であって、エバポレータ4で冷却される
空気の冷却温度(エバポレータ4の冷却能力)、つまり
エバポレータ4の出口空気温度(エバ後温度)Teを検
出し、その検出温度に応じた検出信号をECU6に出力
する。なお、冷却温度検出手段としては、エバポレータ
4のフィン温度を検出する温度センサでも良い。水温セ
ンサ36は、内燃機関の冷却水の水温Twを検出し、そ
の検出温度に応じた検出信号をECU6に出力する。
【0024】エアコン操作パネル28は、車室内のイン
ストルメントパネルに配設され、乗員の希望する室内温
度を設定する温度設定スイッチ37、コンプレッサ18
の駆動をECU6に指令するエアコンスイッチ38、吹
出口モードを切り替える吹出口モード切替スイッチ3
9、吸込口モードを切り替える吸込口モード切替スイッ
チ40、遠心式ファン3bの風量を調節するファンスイ
ッチ41およびオフスイッチ42等が設けられている。
【0025】ここで、オートエアコン選択時のコンプレ
ッサ18のフロストカット制御について説明する。EC
U6は、図3の制御特性に示したように、エバ後温度セ
ンサ35のエバ後温度Teに応じてクラッチ駆動回路2
5を介して電磁クラッチ17をオン、オフすることによ
って、コンプレッサ18の運転および運転の停止を制御
して、エバポレータ4のフロストを防止するフロストカ
ット制御を行う。なお、コンプレッサ18は、エアコン
スイッチ38を手動により電磁クラッチ17をオフした
場合にも停止する。
【0026】具体的には、図3の制御特性に示したよう
に、エバ後温度センサ35のエバ後温度Teが、コンプ
レッサ18の停止指示温度の通常の目標温度TeOFF1
(例えば3℃)以下に低下した際に、クラッチ駆動回路
25を介して電磁クラッチ17をオフすることによりコ
ンプレッサ18の運転を停止(オフ)させる。
【0027】また、図3の制御特性に示したように、エ
バ後温度センサ35のエバ後温度Teが、コンプレッサ
18の運転指示温度の通常の目標温度TeON1 (=Te
OFF1+1℃:例えば4℃)以上に上昇した際に、クラッ
チ駆動回路25を介して電磁クラッチ17をオンするこ
とによりコンプレッサ18の運転を再開(オン)させ
る。
【0028】なお、この実施例のコンプレッサ18のフ
ロストカット制御においては、外気温が所定の温度(例
えば5℃)以下に低下している時に、図示しないイグニ
ッションスイッチをオンしてから一定時間(例えば5分
間)が経過するまで、コンプレッサ18の停止指示温度
を通常より低い目標温度TeOFF2(例えば−10℃)に
設定し、コンプレッサ18の運転指示温度を通常より低
い目標温度TeON2 (TeOFF2+2℃:例えば−8℃)
に設定するようにしている。
【0029】なお、通常より低い目標温度TeOFF2の設
定においては、エバポレータ4がフロストしないように
図4のグラフに基づいて設定される。例えば内燃機関の
始動開始時に外気温が5℃であればエバポレータ4のフ
ロスト温度が−9℃のため、この温度より高い温度(例
えば−10℃)にTeOFF2を設定すれば良い。また、内
燃機関の始動開始時に外気温が0℃であればエバポレー
タ4のフロスト温度が−11℃のため、この温度より高
い温度(例えば−10℃)にTeOFF2を設定すれば良
い。さらに、内燃機関の始動開始時に外気温が−5℃で
あればエバポレータ4のフロスト温度が−13℃のた
め、この温度より高い温度(例えば−12℃)にTeOF
F2を設定すれば良い。したがって、外気温が低くなれば
なる程通常より低い目標温度TeOFF2を低い温度に設定
することができる。
【0030】〔実施例の作用〕つぎに、この自動車用オ
ートエアコン1の作動を図1ないし図6に基づいて簡単
に説明する。ECU6は、イグニッションスイッチがオ
ンされると制御プログラムをスタートし、図5のフロー
チャートにしたがって演算、処理を実行する。
【0031】先ず、各種制御タイマー等を初期化する
(ステップS1)。次に、温度設定スイッチ37から設
定温度Tset を読み込む(ステップS2)。続いて、車
室内の空調状態に影響を及ぼす車両環境状態を検出する
ために各種センサから入力信号を読み込む。すなわち、
内気温センサ32で検出された内気温Tr、外気温セン
サ33で検出された外気温Tam、日射センサ34で検出
された日射量Ts、エバ後温度センサ35で検出された
エバ後温度Teおよび水温センサ36で検出された冷却
水温Twを読み込む(ステップS3)。
【0032】次に、上述のようにECU6に読み込んだ
各種入力データ(内気温Tr、外気温Tam、日射量T
s)と以下の数1の式に基づいて、車室内へ吹き出す空
気の目標吹出温度TAOを算出する(ステップS4)。
【数1】 TAO=Kset ・Tset −Kr・Tr−Kam・Tam−Ks・Ts+C
【0033】ここで、Kset は温度設定ゲイン、Tset
は温度設定スイッチ37で設定された設定温度、Krは
内気温ゲイン、Trは内気温センサ32で検出された内
気温、Kamは外気温ゲイン、Tamは外気温センサ33で
検出された外気温、Ksは日射ゲイン、Tsは日射セン
サ34で検出された日射量、Cは補正定数である。
【0034】続いて、予め記憶されている目標吹出温度
TAOに応じてブロワ電圧を決定するための制御特性に基
づいて、遠心式ファン3bの風量を設定する。すなわ
ち、ブロワ駆動回路7を介してブロワモータ3cに印加
するブロワ電圧を設定する(ステップS5)。そして、
以下の数2の式に基づいて、エアミックスダンパ27の
目標開度SWを算出する(ステップS6)。
【数2】 SW={(TAO−Te)/(Tw−Te)}×100(%)
【0035】ここで、Teはエバ後温度センサ35で検
出されたエバ後温度(エバポレータ4の冷却能力信
号)、Twは水温センサ36で検出された水温である。
【0036】次に、予め記憶されている目標吹出温度T
AOに応じて吹出口モードを決定するための制御特性や吹
出口モード切替スイッチ39等の吹出口切替スイッチの
設定位置に基づいて、吹出口モードを決定する(ステッ
プS7)。次に、予め記憶されている目標吹出温度TAO
に応じて内外気導入モードを決定するための制御特性や
吸込口モード切替スイッチ40の設定位置に基づいて吸
込口モードを決定する(ステップS8)。そして、本発
明の主内容であるフロストカット制御を行う(ステップ
S9)。
【0037】次に、前述のステップS5〜S9で決定し
た制御信号をブロワ駆動回路7、サーボモータ29〜3
1およびクラッチ駆動回路25等に出力して遠心式ファ
ン3b、内外気切替ダンパ10、吹出口切替ダンパ1
4、15およびエアミックスダンパ27を動作させると
共にコンプレッサ18の電磁クラッチ17をオン、オフ
する(ステップS10)。
【0038】次に、ステップS10の処理を実行してか
ら制御周期時間taが経過しているか否かを判断し(ス
テップS11)、この判断結果がNoの場合には制御周
期時間taの経過を待つ。また、その判断結果がYes
の場合にはステップS2の処理へ戻り、上述の演算、処
理が繰り返される。以上の演算、処理を繰り返し実行す
ることによって自動車用オートエアコン1が自動コント
ロールされる。
【0039】次に、ECU6におけるフロストカット制
御について詳細に説明する。ここで、図6はフロストカ
ット制御プログラムを示したフローチャートである。こ
の図6のフローチャートは図5のフローチャートのステ
ップS8の処理が終了したときにスタートする。
【0040】先ず、内燃機関の始動が開始されてから、
つまりイグニッションスイッチがオン(IG・ON)さ
れてから一定時間tb(例えば5分間)が経過している
か否かを判断する(ステップS21)。このステップS
21の判断結果がYesの場合には、エアコンスイッチ
38がオン(A/Cスイッチ・ON)されているか否か
を判断する(ステップS22)。このステップS22の
判断結果がNoの場合には、コンプレッサ18の電磁ク
ラッチ17をオフ(OFF)する制御信号を出力して
(ステップS23)、フロストカット制御を抜ける。
【0041】また、ステップS22の判断結果がYes
の場合には、現在電磁クラッチ17がオン(ON)され
ているか否かを判断する(ステップS24)。このステ
ップS24の判断結果がYesの場合には、エバ後温度
センサ35で検出されたエバ後温度Teが通常の目標温
度TeOFF1(例えば3℃)以下に低下しているか否かを
判断する(ステップS25)。
【0042】このステップS25の判断結果がYesの
場合には、ステップS23の処理を行う。また、ステッ
プS25の判断結果がNoの場合には、フロストカット
制御を抜ける。
【0043】また、ステップS24の判断結果がNoの
場合には、エバ後温度センサ35からのエバ後温度Te
が通常の目標温度TeON1 (例えば4℃)以上に上昇し
ているか否かを判断する(ステップS26)。このステ
ップS26の判断結果がYesの場合には、コンプレッ
サ18の電磁クラッチ17をオン(ON)する制御信号
を出力して(ステップS27)、フロストカット制御を
抜ける。また、ステップS26の判断結果がNoの場合
には、フロストカット制御を抜ける。
【0044】また、ステップS21の判断結果がNoの
場合には、外気温センサ33からの外気温Tamが所定の
温度TA(例えば5℃)以下に低下しているか否かを判
断する(ステップS28)。このステップS28の判断
結果がNoの場合には、ステップS22の処理に移行す
る。
【0045】また、ステップS28の判断結果がYes
の場合には、現在電磁クラッチ17がオン(ON)され
ているか否かを判断する(ステップS29)。このステ
ップS29の判断結果がYesの場合には、エバ後温度
センサ35からのエバ後温度Teが通常より低い目標温
度TeOFF2(例えば−10℃)以下に低下しているか否
かを判断する(ステップS30)。このステップS30
の判断結果がYesの場合には、ステップS23の処理
に移行する。また、ステップS30の判断結果がNoの
場合には、フロストカット制御を抜ける。
【0046】また、ステップS29の判断結果がNoの
場合には、エバ後温度センサ35からのエバ後温度Te
が通常より低い目標温度TeON2 (例えば−8℃)以上
に上昇しているか否かを判断する(ステップS31)。
このステップS31の判断結果がYesの場合には、ス
テップS27の処理に移行する。また、ステップS31
の判断結果がNoの場合には、フロストカット制御を抜
ける。
【0047】以上のように、自動車に乗車した時に外気
温Tamが所定の温度TA(例えば5℃)以下に低下して
いる場合に、内燃機関が始動されてから一定時間(例え
ば5分間)が経過するまで、すなわち、ヒータコア5に
流れ込む内燃機関の冷却水の水温Twが車室内の温度制
御が可能な水温(例えば40℃)に到達するまで、コン
プレッサ18の停止指示温度を通常より低い目標温度T
eOFF2(例えば−10℃)に変更するようにしている。
また、コンプレッサ18の運転指示温度を通常より低い
目標温度TeON2 (例えば−8℃)に変更するようにし
ている。
【0048】これにより、外気温Tamが所定の温度TA
(例えば5℃)以下に低下しても、通常より低い目標温
度TeOFF2(例えば−10℃)以下に低下するまではコ
ンプレッサ18の作動が継続される。このため、エバポ
レータ4内に流入する冷媒とダクト2内を車室内へ向け
て流れる空気とが熱交換して空気を冷却することによ
り、車室内へ吹き出す吹出空気が除湿される。
【0049】〔実施例の効果〕したがって、自動車用オ
ートエアコン1は、乗員が停車中の自動車に乗り込んで
イグニッションスイッチをオンする内燃機関の始動開始
時に、外気温Tamが所定の温度TA(例えば5℃)以下
に低下しており、内気温Trも低く、車室内の相対湿度
が高いときでも、煩わしい手動操作を行うことなく自動
車用オートエアコン1の除湿運転が行われるので、車室
内の相対湿度が低くなり、自動車の窓ガラス16の曇り
の発生を防止することができる。
【0050】また、自動車用オートエアコン1は、外気
温Tamが所定の温度TA(例えば5℃)以下に低下して
いる場合に、内燃機関が始動されてから一定時間(例え
ば5分間)が経過するまでの間に、エバ後温度Teが通
常より低い目標温度TeOFF2以下に低下したときには電
磁クラッチ17をオフしてコンプレッサ18の作動を停
止することにより、エバポレータ4の温度がフロスト温
度以下に低下することはないので、エバポレータ4のフ
ロストを防止でき、自動車用オートエアコン1の除湿能
力の低下を防止することができる。
【0051】〔変形例〕この実施例では、内燃機関の始
動後に一定時間が経過するまでコンプレッサの停止指示
温度を通常より低い目標温度に設定したが、内燃機関の
始動後に内燃機関の冷却水の水温が所定水温(例えば4
0℃)以上に上昇するまで停止指示温度を通常より低い
目標温度に設定しても良い。また、内燃機関の潤滑油の
温度が所定の油温以上に上昇するまでコンプレッサの停
止指示温度を通常より低い目標温度に設定しても良い。
さらに、エコノミー制御等のようにコンプレッサの停止
指示温度の通常の目標温度が変更可能なものについても
本発明を適用することが可能である。
【0052】この実施例では、冷却手段として冷凍サイ
クルのエバポレータを用いたが、冷却手段としてペルチ
ェ素子等の冷却部品を用いても良い。また、冷却手段の
冷却能力がオン、オフだけでなく、例えばインバータに
よる周波数変更によりコンプレッサの回転速度を変更し
たり、容量可変式コンプレッサを利用する等して、冷却
手段の冷却能力が幅広く変化するものに本発明を用いて
も良い。
【0053】
【発明の効果】この発明は、内燃機関の始動開始時に車
室外の温度が所定の温度以下に低下しており、車室内の
温度も低く、車室内の相対湿度が高いときでも、冷却手
段の停止指示温度を通常より低い目標温度に設定するこ
とにより、冷却手段のフロストの防止と窓ガラスの曇り
の発生防止との両立を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を用いた自動車用オートエアコンの概
略構造を示した構成図である。
【図2】この発明を用いたECUの概略構造を示したブ
ロック図である。
【図3】エバ後温度に対するフロストカット制御特性を
示した特性図である。
【図4】通常より低い目標温度と外気温との関係を示し
たグラフである。
【図5】ECUの基本的な制御プログラムを示したフロ
ーチャートである。
【図6】図5のフロストカット制御プログラムを示した
フローチャートである。
【符号の説明】
1 自動車用オートエアコン(車両用空気調和装置) 2 ダクト 4 エバポレータ(冷却手段) 5 ヒータコア(加熱手段) 6 ECU(制御装置) 17 電磁クラッチ 18 コンプレッサ 33 外気温センサ(車室外温度検出手段) 35 エバ後温度センサ(冷却温度検出手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内に空気を送るためのダクトと、 このダクト内を流れる空気を冷却する冷却手段と、 内燃機関の冷却水を利用して前記ダクト内を流れる空気
    を加熱する加熱手段と、 前記冷却手段で冷却される空気の冷却温度を検出する冷
    却温度検出手段を有し、この冷却温度検出手段で検出さ
    れた冷却温度が前記冷却手段の停止指示温度以下に低下
    した時に前記冷却手段の作動を停止させる制御装置とを
    備え、 前記制御装置は、車室外の温度を検出する車室外温度検
    出手段を有し、 前記内燃機関の始動開始時に、前記車室外温度検出手段
    で検出された車室外の温度が所定の温度以下に低下して
    いる場合は、前記内燃機関が所定の運転状態に達するま
    で前記冷却手段の停止指示温度を通常より低い目標温度
    に設定することを特徴とする車両用空気調和装置。
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