JP2002254922A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2002254922A
JP2002254922A JP2001057261A JP2001057261A JP2002254922A JP 2002254922 A JP2002254922 A JP 2002254922A JP 2001057261 A JP2001057261 A JP 2001057261A JP 2001057261 A JP2001057261 A JP 2001057261A JP 2002254922 A JP2002254922 A JP 2002254922A
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air
mode
heating
foot
vehicle
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JP2001057261A
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English (en)
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Shinji Iwama
岩間  伸治
Yoshiaki Takano
義昭 高野
Mayumi Yoshida
真弓 吉田
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 暖房起動時における車両窓ガラスの曇り発生
を簡便な手段にて抑制する。 【解決手段】 車室内への送風空気を冷却する機能およ
び加熱する機能を有する熱交換手段18、24を備え、
熱交換手段18、24により加熱された空気を車室内へ
吹き出す暖房モードの起動時に、デフロスタ吹出口26
とフット吹出口28の両方から空気を吹き出すフットデ
フロスタモードが選択されているときは、起動時から所
定時間t0の間、吹出モードをフットモードに変更して
デフロスタ吹出口26からの空気吹出を遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両窓ガラスの防
曇性を向上できる車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用空調装置では冬期暖房時に
温水(エンジン冷却水)を暖房用熱交換器に循環させ、
この暖房用熱交換器にて温水を熱源として空調空気を加
熱するようにしている。この場合、温水温度が低いとき
には車室内への吹出空気温度が低下して必要な暖房能力
が得られない場合がある。
【0003】そこで、特開2000−219034号公
報においては、ホットガスヒータサイクルにより暖房機
能を発揮できる冷凍サイクル装置が提案されている。こ
の従来装置では、エンジン起動時のごとく温水温度が所
定温度より低いときには、圧縮機吐出ガス冷媒(ホット
ガス)を凝縮器をバイパスして蒸発器に直接導入して、
蒸発器でガス冷媒から空調空気に放熱することにより、
暖房機能を発揮できるようにしている。
【0004】すなわち、上記の従来装置においては、空
調ケース内に設置された同一の室内熱交換器である蒸発
器を冷房モード時の冷却器および暖房モード時の放熱器
として切替使用している。
【0005】ところで、車両用空調装置では冬期暖房時
に汚染外気の導入防止のため内気モードを設定する場合
がある。この場合は、窓ガラスの曇り止めのために、蒸
発器の冷却、除湿作用を発揮する必要が生じるので、外
気温が0°C付近に低下するまで、冷凍サイクルを冷房
モードで使用することがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、冷房モード
運転により蒸発器で一度発生した凝縮水は冬期の低外気
温時では蒸発しにくく、長時間残存しやすい。このた
め、次回のエンジン起動時に、暖房能力の不足から、ホ
ットガスヒータサイクルによる暖房モードを起動する
と、今度は蒸発器がホットガスの放熱器として作用し、
蒸発器の温度が急上昇するので、蒸発器表面に残存して
いた凝縮水が再蒸発して、高湿度の空気が車室内へ吹出
し、車両窓ガラスの曇りを誘発する。
【0007】そこで、上記特開2000−219034
号公報においては、車両窓ガラスが曇る状態を判定する
と、デフロスタモード以外の他の吹出モード、具体的に
はフット吹出口のみ開口してデフロスタ吹出口を閉塞す
るフットモードを選択し、これにより、車両窓ガラスへ
の高湿度空気の吹出を阻止して車両窓ガラスの曇り防止
を図ることが提案されている。
【0008】しかし、車両窓ガラスが曇る状態を的確に
判定するためには、窓ガラス温度と窓ガラス内面の湿度
に関する情報が必要であるので、上記従来技術では、こ
の情報入手のためのセンサ類及びセンサ検出信号の判定
回路が必要となり、コスト高となる。
【0009】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
暖房起動時における車両窓ガラスの曇り発生を簡便な手
段にて抑制できるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、車室内への送風空気を
冷却する機能および加熱する機能を有する熱交換手段
(18、24)と、送風空気を車両窓ガラスへ向けて吹
き出すデフロスタ吹出口(26)と、送風空気を乗員足
元側へ向けて吹き出すフット吹出口(28)とを備え、
熱交換手段(18、24)により加熱された空気を車室
内へ吹き出す暖房モードの起動時に、デフロスタ吹出口
(26)からの空気吹出を許容する吹出モードが選択さ
れているときは、起動時から所定時間(t0)の間、デ
フロスタ吹出口(26)からの空気吹出量を所定時間
(t0)経過後よりも少なくすることを特徴とする。
【0011】これにより、暖房モード起動後の所定時間
(t0)の間、デフロスタ吹出口(26)からの空気吹
出量を減少させて、暖房起動時における車両窓ガラスの
曇り発生を抑制できる。しかも、暖房モード起動後の所
定時間(t0)を規定するタイマー手段を備えるという
簡便な手段にて、窓ガラスの曇り抑制を達成できる。こ
のため、窓ガラスの防曇制御のためのセンサ類、および
センサ検出信号の判定回路を特別に必要とせず、コスト
低減を図ることができ、実用上、極めて有利である。
【0012】請求項2に記載の発明では、請求項1にお
いて、デフロスタ吹出口(26)とフット吹出口(2
8)の両方から空気を吹き出すフットデフロスタモード
と、フット吹出口(28)から空気を吹き出し、デフロ
スタ吹出口(26)からの空気吹出を遮断するフットモ
ードとを切替可能になっており、デフロスタ吹出口(2
6)からの空気吹出を許容する吹出モードは上記フット
デフロスタモードであり、暖房モード起動時から所定時
間(t0)の間は、吹出モードを上記フットモードに変
更してデフロスタ吹出口(26)からの空気吹出を遮断
することを特徴とする。
【0013】これにより、暖房起動時からの所定時間
(t0)の間はフットモードの選択によりデフロスタ吹
出口(26)からの空気吹出を回避して、窓ガラスの曇
り抑制を確実に達成できる。
【0014】請求項3に記載の発明のように、所定時間
(t0)を、車両窓ガラスの曇り発生に関連する物理量
(例えば、外気温等)に応じて補正すれば、窓ガラスの
曇り抑制のためにより適切な所定時間(t0)を設定で
き、窓ガラスの曇り抑制効果を向上できる。
【0015】請求項4に記載の発明では、熱交換手段
は、冷房モード時には冷凍サイクルの低圧冷媒が蒸発す
る蒸発器として作用し、暖房モード時には、冷凍サイク
ルの圧縮機吐出ガス冷媒が直接導入されてガス冷媒の放
熱器として作用するホットガスヒータサイクルの室内熱
交換器(18)を有していることを特徴とする。
【0016】このように、ホットガスヒータサイクルの
室内熱交換器(18)が圧縮機吐出ガス冷媒の放熱器と
して作用する暖房モード時に、室内熱交換器(18)で
凝縮水の再蒸発が発生しても、デフロスタ吹出口(2
6)からの空気吹出の減少または回避により、車両窓ガ
ラスの曇り発生を抑制できる。
【0017】請求項5に記載の発明では、熱交換手段
は、冷房モード時には冷凍サイクルの低圧冷媒が蒸発す
る蒸発器として作用し、暖房モード時には、冷凍サイク
ルの高圧冷媒が放熱する放熱器として作用するヒートポ
ンプ装置の室内熱交換器(18)を有していることを特
徴とする。
【0018】このように、ヒートポンプ装置の室内熱交
換器(18)が凝縮器として作用する暖房モード時に、
室内熱交換器(18)で凝縮水の再蒸発が発生しても、
デフロスタ吹出口(26)からの空気吹出の減少または
回避により、車両窓ガラスの曇り発生を抑制できる。
【0019】請求項6に記載の発明では、請求項4また
は5において、室内熱交換器(18)の空気流れ下流側
に、温水を熱源として送風空気を加熱する温水式の暖房
用熱交換器(24)を備えることを特徴とする。
【0020】これによると、温水温度が十分上昇する前
に、請求項4のホットガスヒータサイクルまたは請求項
5のヒートポンプ装置の室内熱交換器(18)にて補助
暖房効果を発揮して、車室内暖房効果の立ち上げを促進
できるとともに、ホットガスヒータサイクルまたはヒー
トポンプ装置の作動に起因する車両窓ガラスの曇り発生
を抑制できる車両用空調装置を提供できる。
【0021】請求項7に記載の発明では、請求項6にお
いて、暖房モード時に温水が所定温度(Tw1)以上に
上昇すると、送風空気を送風する送風機(23)を起動
するウォームアップ制御を行うようになっており、所定
時間(t0)は、暖房モードの起動後、温水が所定温度
(Tw1)より高い別の所定温度(Tw3)以上に上昇
するに要する時間に設定することを特徴とする。
【0022】これにより、暖房モードの起動時に車室内
への冷風の吹出を防止するウォームアップ制御を実行す
るものにおいても、送風機(23)の起動当初の期間は
必ず、デフロスタ吹出口(26)からの空気吹出を減少
または回避させて、車両窓ガラスの曇り発生を抑制でき
る。
【0023】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0024】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1〜図3は第
1実施形態であり、第1実施形態はホットガスヒータサ
イクルにより暖房機能を発揮できる冷凍サイクル装置を
持つ車両用空調装置に本発明を適用した例を示してい
る。図1において、圧縮機10は、電磁クラッチ11を
介して水冷式の車両エンジン12により駆動される。
【0025】圧縮機10の吐出側は冷房用電磁弁13を
介して凝縮器(室外熱交換器)14に接続され、この凝
縮器14の出口側は冷媒の気液を分離して液冷媒を溜め
る受液器15に接続される。凝縮器14は圧縮機10等
とともに車両エンジンルームに配置され、電動式の冷却
ファン14aにより送風される外気(冷却空気)と熱交
換する室外熱交換器である。
【0026】そして、受液器15の出口側は温度式膨張
弁(第1減圧装置)16に接続されている。この温度式
膨張弁16の出口側は逆止弁17を介して蒸発器(室内
熱交換器)18に接続されている。蒸発器18の出口側
はアキュームレータ19を介して圧縮機10の吸入側に
接続されている。
【0027】上記した圧縮機10の吐出側から冷房用電
磁弁13→凝縮器14→受液器15→温度式膨張弁16
→逆止弁17→蒸発器18→アキュームレータ19を経
て圧縮機10の吸入側に戻る閉回路により通常の冷房用
冷凍サイクルCが構成される。
【0028】温度式膨張弁16は周知のごとく通常の冷
凍サイクル運転時(冷房モード時)に蒸発器18出口冷
媒の過熱度が所定値に維持されるように弁開度(冷媒流
量)を調整するものである。アキュームレータ19は冷
媒の気液を分離して液冷媒を溜め、ガス冷媒および底部
付近の少量の液冷媒およびオイルを圧縮機10側へ吸入
させる。
【0029】一方、圧縮機10の吐出側と蒸発器18の
入口側との間に、凝縮器14等をバイパスするホットガ
スバイパス通路20が設けてあり、このバイパス通路2
0には暖房用電磁弁21および絞り(第2減圧装置)2
1aが直列に設けてある。この絞り21aはオリフィ
ス、キャピラリチューブ等の固定絞りで構成することが
できる。圧縮機10の吐出側から暖房用電磁弁21→絞
り(第2減圧装置)21a→蒸発器18→アキュームレ
ータ19を経て圧縮機10の吸入側に戻る閉回路により
暖房用のホットガスヒータサイクルHが構成される。
【0030】車両用空調装置の空調ケース22は車室内
へ向かって空気が流れる空気通路を構成するもので、こ
の空調ケース22内を電動式の空調用送風機23により
空気(車室内空気または外気)が送風される。蒸発器1
8はこの空調ケース22内に設置される室内熱交換器で
あって、冷房モード時には冷凍サイクルCにより低圧冷
媒が流入して蒸発する。その際の冷媒蒸発潜熱の吸熱に
より空調用送風機23の送風空気が冷却される。
【0031】また、暖房モード時には、蒸発器18はホ
ットガスバイパス通路20からの高温冷媒ガス(ホット
ガス)が流入して送風空気に放熱するので、放熱器とし
ての役割を果たす。
【0032】空調ケース22内において、蒸発器18の
空気下流側には車両エンジン12からの温水(エンジン
冷却水)を熱源として送風空気を加熱する温水式の暖房
用熱交換器24が設置されている。この暖房用熱交換器
24の側方には、送風空気をバイパスして流すバイパス
通路24aが設けられており、温度調節手段をなすエア
ミックスドア25によりバイパス通路24aの通過風量
(冷風量)と暖房用熱交換器24の通過風量(温風量)
との割合を調節して車室内への吹出空気温度を調節する
ようになっている。
【0033】この暖房用熱交換器24の下流側には、車
室内へ空調空気を吹き出す複数の吹出口26〜28が設
けられている。デフロスタ吹出口26は、空調空気を車
両窓ガラスGの内面に向かって吹き出すものであり、フ
ェイス吹出口27は、空調空気を乗員の顔部側に向かっ
て吹き出すものであり、フット吹出口28は、空調空気
を乗員の足元側に向かって吹き出すものである。各吹出
口26〜28はそれぞれ吹出モード切替ドア29〜31
により開閉される。なお、暖房用熱交換器24への温水
回路には温水流れを制御する温水弁32が備えられてい
る。
【0034】本例では、エアミックスドア25、吹出モ
ード切替ドア29〜31、および温水弁32はそれぞれ
サーボモータからなるアクチュエータ45、46、47
により駆動される。
【0035】空調用電子制御装置(以下ECUという)
33は、マイクロコンピュータとその周辺回路から構成
され、予め設定されたプログラムに従って入力信号に対
する演算処理を行って、空調機器の作動を制御する。す
なわち、両電磁弁13、21の開閉、電磁クラッチ11
の断続作動、凝縮器14の冷却ファン14a、空調用送
風機23、エアミックスドア25の駆動用アクチュエー
タ45、吹出モード切替ドア29〜31の駆動用アクチ
ュエータ46、温水弁32の駆動用アクチュエータ47
等の作動をECU33が制御する。なお、図1では両電
磁弁13、21および電磁クラッチ11以外の空調機器
とECU33との間の電気結線は図示の簡略化のために
省略している。
【0036】ECU33には、車両エンジン12の水温
センサ34、蒸発器18の温度検出手段をなす蒸発器吹
出温度センサ35、圧縮機吐出圧力の圧力センサ36、
およびセンサ群37から検出信号が入力される。センサ
群37は周知のごとく外気温センサ、内気温センサ、日
射量センサ等である。
【0037】また、車室内計器盤付近に設置される空調
操作パネル38の操作スイッチ群からの操作信号が入力
される。この操作スイッチ群として、具体的には、冷凍
サイクルの圧縮機10の起動または停止を指令するエア
コンスイッチ39、ホットガスヒータサイクルによる暖
房モードを設定する暖房スイッチ40、車室内の希望温
度を設定する温度設定スイッチ41、吹出モード切替用
の吹出モード切替スイッチ42、風量切替用の風量切替
スイッチ43等が備えられている。なお、エアコンスイ
ッチ39は冷房モードを設定する冷房スイッチの役割を
果たす。
【0038】次に、上記構成において本実施形態の作動
を説明する。まず、最初に、冷凍サイクル部分の作動を
説明すると、冷房モード時には、ECU33により冷房
用電磁弁13が開状態とされ、暖房用電磁弁21が閉状
態とされる。従って、電磁クラッチ11が接続状態とな
り、圧縮機10が車両エンジン12にて駆動されると、
圧縮機10の吐出ガス冷媒は開状態の冷房用電磁弁13
を通過して凝縮器14に流入する。
【0039】凝縮器14では、冷却ファン14aにより
送風される外気にて冷媒が冷却されて凝縮する。そし
て、凝縮器14通過後の冷媒は受液器15で気液分離さ
れ、液冷媒のみが温度式膨張弁16で減圧されて、低温
低圧の気液2相状態となる。
【0040】次に、この低圧冷媒は逆止弁17を通過し
て蒸発器18内に流入して送風機23の送風する空調空
気から吸熱して蒸発する。蒸発器18で冷却された空調
空気は、主に、フェイス吹出口27から室内へ吹き出し
て車室内を冷房する。蒸発器18で蒸発したガス冷媒は
アキュームレータ19を介して圧縮機10に吸入され、
圧縮される。なお、図2の破線部は、通常の冷房用冷凍
サイクルCを示す。
【0041】冬期の暖房モード時には、暖房スイッチ4
0が投入されると、ECU33により冷房用電磁弁13
が閉状態とされ、暖房用電磁弁21が開状態とされ、ホ
ットガスバイパス通路20が開通する。このため、圧縮
機10の高温吐出ガス冷媒が開状態の暖房用電磁弁21
を通って絞り21aで減圧された後、蒸発器18に直
接、流入する。
【0042】このとき、逆止弁17はホットガスバイパ
ス通路20からのガス冷媒が温度式膨張弁16側へ流れ
るのを防止する。従って、冷凍サイクルは、圧縮機10
の吐出側→暖房用電磁弁21→絞り21a→蒸発器18
→アキュームレータ19→圧縮機10の吸入側に戻る閉
回路(ホットガスヒータサイクルH)にて運転される。
図2の実線部はこのホットガスヒータサイクルHを示
す。
【0043】そして、絞り21aで減圧された後の過熱
ガス冷媒が蒸発器18にて送風空気に放熱して、送風空
気を加熱する。ここで、蒸発器18にてガス冷媒から放
出される熱量は、圧縮機10の圧縮仕事によるものであ
る。また、ホットガスヒータサイクルHの運転により圧
縮機10の駆動負荷が車両エンジン12に加わるので、
車両エンジン12の暖機を促進して、温水温度の上昇を
早める効果が生じる。
【0044】そして、エンジン12の温水(冷却水)
を、温水弁32を介して温水式の暖房用熱交換器24に
温水を流すことにより、送風空気を熱交換器24におい
てさらに加熱することができ、温風を車室内へ吹き出す
ことができる。蒸発器18で放熱したガス冷媒はアキュ
ームレータ19を介して圧縮機10に吸入され、再度、
圧縮される。
【0045】次に、図3は本第1実施形態による具体的
制御例を示すもので、図3の制御ルーチンは車両エンジ
ン12のイグニッションスイッチ(図示せず)あるいは
空調操作パネル38の操作スイッチ(オートスイッチ、
送風機スイッチ等)の投入によりスタートし、先ず、ス
テップS100ではセンサ34〜37からの検出信号、
空調操作パネル38の操作スイッチ39〜41からの操
作信号等を読み込む。
【0046】続いて、ステップS110にて、車室内へ
吹き出される空調風の目標吹出温度TAOを算出する。
この目標吹出温度TAOは車室内を温度設定スイッチ4
1の設定温度Tsetに維持するために必要な吹出温度
であり、空調制御の基本目標値となる。目標吹出温度T
AOは周知のように、設定温度Tsetと、空調熱負荷
に関係する内気温Tr 、外気温Tam、日射量Tsとに基
づいて算出できる。
【0047】次に、ステップS120にて、上記目標吹
出温度TAOに基づいて各種の空調制御目標値を決定す
る。具体的には、エアミックスドア25の目標開度SW
を目標吹出温度TAOと、蒸発器吹出温度Teおよびエ
ンジン温水温度Twとに基づいて決定する。また、送風
ファン23により送風される空気の目標風量BLWを上
記TAOに基づいて算出する。この目標風量BLWの基
本制御は、図4(a)のマップに示すように、上記TA
Oの高温側(最大暖房側)および低温側(最大冷房側)
で目標風量を大きくし、上記TAOの中間温度域で目標
風量を小さくする。
【0048】但し、冬季暖房起動時には車室内への冷風
の吹出を防止するために図4(b)のマップに示すウォ
ームアップ制御を行う。すなわち、エンジン温水温度T
wが第1所定温度Tw1(例えば、30℃)より低いと
きは空調用送風機23のファン駆動モータ23aへの通
電を遮断して送風機23を停止させ、これにより、車室
内への冷風の吹出を防止する。そして、ヒータコア温水
温度Twが第1所定温度Tw1を超えると送風機23を
最低風量Loで起動させる。
【0049】車両エンジン12の暖気が進行して、温水
温度Twが更に第1所定温度Tw1から第2所定温度T
w2(例えば、60℃)に向かって上昇すると、これに
連動して送風機23のファン駆動モータ23aへの印加
電圧を上昇させ、これにより、送風機23の風量を最低
風量Loから最高風量Hiに向かって上昇させる。水温
Twが第2所定温度Tw2より高くなると、ウォームア
ップ制御を終了し、図4(a)のマップにより目標風量
を決定する定常状態に移行する。
【0050】また、ステップS120においては、上記
TAOに応じて吹出モードを決定する。この吹出モード
は図5のマップに示すようにTAOが低温側から高温側
へ上昇するにつれてフェイス(FACE)モード→バイ
レベル(B/L)モード→フット(FOOT)モードと
切替設定する。
【0051】但し、上記吹出モードのうち、フェイスモ
ードとバイレベルが最終決定であるのに対し、フットモ
ードは仮の決定であり、図5のマップにおいて、TAO
が所定温度B4以上となる高温域(暖房必要時)におい
て、窓ガラスGが曇りやすい条件にある時(例えば、低
外気温時、低日射量時、高車速時等)には、フットモー
ドに代えてフットデフロスタモードを選択する。
【0052】一方、TAOが所定温度B4以上となる高
温域(暖房必要時)において、窓ガラスGが曇りやすい
条件にない時は、図5のマップの通り、フットモードを
選択する。
【0053】なお、本第1実施形態において、フットデ
フロスタモードは、デフロスタ吹出口26とフット吹出
口28の両方から空気を同時に吹き出す吹出モードであ
り、この両吹出口26、28の吹出風量は略同程度であ
る。これに反し、フットモードはデフロスタ吹出口26
からの空気吹出を止めて、フット吹出口28のみ、ある
いはフット吹出口28とサイドフェイス吹出口(図示せ
ず)の両方から空気を吹き出す。
【0054】なお、図5のフェイスモード、バイレベル
モードは従来通りの吹出モードであり、図5において、
モード切替温度B1、B2は例えば、25〜29℃程度
の温度であり、モード切替温度B3、B4は例えば、4
0℃前後の温度である。
【0055】また、上記の各吹出モード(フェイス、バ
イレベル、フット、フットデフロスタの各モード)は、
上記TAOによる自動切替の他に、空調操作パネル38
の吹出モード切替スイッチ42の手動操作によっても設
定できるようになっているので、上記の各吹出モードが
手動設定されたときはその手動設定された吹出モードを
ステップS120にて決定する。
【0056】因みに、フェイス吹出口27およびフット
吹出口28をフェイスドア30、フットドア31により
全閉し、デフロスタ吹出口26をデフロスタドア29に
より全開するデフロスタモードは、空調操作パネル38
の吹出モード切替スイッチ42のデフロスタ位置への手
動操作のみで設定するようになっているので、吹出モー
ド切替スイッチ42がデフロスタ位置に手動操作された
ときはデフロスタモードをステップS120にて決定す
る。なお、デフロスタモード時に、デフロスタ吹出口2
6とサイドフェイス吹出口(図示せず)の両方から空気
を吹き出してもよい。
【0057】また、ステップS120においては、冷房
モードおよび暖房モードの決定及び圧縮機作動の断続
(ON−OFF)を決定する。冷房モードはエアコンス
イッチ39の投入により決定し、また、ホットガスヒー
タサイクルHによる暖房モードは暖房スイッチ40の投
入により決定する。ここで、冷房モードと暖房モードを
TAOに基づいて自動制御により決定しても良い。例え
ば、TAOが所定温度以下の低温領域にあるときを冷房
モードとし、また、TAOが所定温度以上の高温領域に
あるときを暖房モードとして決定してもよい。
【0058】冷房モード時の圧縮機作動の断続は、上記
TAO、外気温Tam等により目標蒸発器吹出温度TE
Oを決定し、実際の蒸発器吹出温度Teが目標蒸発器吹
出温度TEOより低下すると、圧縮機10を停止(OF
F)状態とし、逆に、蒸発器吹出温度Teが目標蒸発器
吹出温度TEOより上昇すると、圧縮機10を作動(O
N)状態とする。
【0059】ホットガスヒータサイクルによる暖房モー
ド時には、圧力センサ36により検出される圧縮機吐出
圧が目標範囲の上限値を超えると、圧縮機10を停止
(OFF)状態とし、逆に、圧縮機吐出圧が目標範囲の
下限値を下回ると、圧縮機10を作動(ON)状態とす
る。
【0060】次に、ステップS130にて、暖房モード
起動後の経過時間tが図6に示す所定時間t0以上経過
したか判定する。ここで、本第1実施形態における暖房
モードの起動とは、空調操作パネル38の暖房スイッチ
40の操作によりホットガスヒータサイクルHによる暖
房モードの作動指令が出た時点を言う。従って、前述し
たウォームアップ制御時には、送風機23が停止状態に
あっても、ホットガスヒータサイクルHによる暖房モー
ドの作動指令が出て圧縮機10が起動した時点で空調装
置暖房モードは起動したことになる。
【0061】また、暖房モード起動後の所定時間t0
は、冬期の寒冷時に車両エンジン12の起動後、温水温
度Twが前述したウォームアップ制御の第1所定温度T
w1(例えば、30℃)を超える温度、具体的には、第
1所定温度Tw1と第2所定温度Tw2(例えば、60
℃)との中間温度Tw3(例えば、40℃程度)まで上
昇するに要する時間(例えば、数分程度)に設定してい
る。
【0062】なお、温水温度Twの上昇は車両エンジン
12の起動後の経過時間と相関があり、且つ、ホットガ
スヒータサイクルHはエンジン暖機促進のために車両エ
ンジン12の起動と同時にまたは起動直後に起動するの
が通常であるから、経過時間tは車両エンジン12の起
動後の経過時間としてもよい。
【0063】暖房モード起動後の経過時間tが所定時間
t0以内であると、次のステップS140に進み、ステ
ップS120で決定された吹出モードがフットデフロス
タ(F/D)モードであるか判定する。判定がYESで
あると、次のステップS150にて吹出モードをフット
(FOOT)モードに変更する。
【0064】次のステップS160は、ステップS12
0およびステップS150で決定された各種空調制御目
標値を、各部の電気機器(すなわち、電磁クラッチ1
1、電磁弁13、21、凝縮器用冷却ファン14a、送
風機23のモータ23a、エアミックスドア25のアク
チュエータ45、吹出モードドア29、30、31のア
クチュエータ46、温水弁32のアクチュエータ47
等)に出力して、空調制御を実行する。
【0065】ところで、フットデフロスタモードは、前
述の図5に示すようにフットモードと同様に、TAOが
所定のモード切替温度B4(例えば、40℃程度)より
高い高温域に設定されるから、このような高温域では、
車室内の暖房効果を速やかに立ち上げるために、ホット
ガスヒータサイクルHによる暖房モードが実行される。
【0066】しかし、蒸発器(室内熱交換器)18表面
に凝縮水が付着している場合には、ホットガスヒータサ
イクルHにより蒸発器18が過熱ガス冷媒の放熱を行う
と、蒸発器表面の凝縮水が再蒸発して蒸発器周囲に高湿
度雰囲気を形成する。そして、ウォームアップ制御によ
り送風機23が起動した直後では、温水温度Twが低い
(Tw=Tw1)ので、温水式暖房用熱交換器24の加
熱能力が小さい。その結果、蒸発器周囲の高湿度空気の
温度上昇割合が小さいので、熱交換器24通過後の空気
が相対湿度の高いまま車室内へ吹き出すことになる。
【0067】従って、この状態において、デフロスタ吹
出口26から車両窓ガラスG内面への空気吹出状態(例
えば、フットデフロスタモード)が選択されていると、
高湿度空気の吹出により車両窓ガラスGの曇りを誘発す
ることになる。
【0068】そこで、第1実施形態では、ホットガスヒ
ータサイクルHによる暖房モードが実行される際に、暖
房起動後の所定時間t0の間は、たとえ、フットデフロ
スタモードが選択されていても、これを強制的にフット
モードに変更する。このフットモードは、デフロスタ吹
出口26およびフェイス吹出口27をデフロスタドア2
9、フェイスドア30により全閉し、フット吹出口28
をフットドア31により全開するので、デフロスタ吹出
口26から車両窓ガラスG内面への空気吹出を回避でき
る。このため、蒸発器18での放熱により蒸発器表面の
凝縮水が再蒸発しても車両窓ガラスGの曇りを防止でき
る。
【0069】なお、フェイス吹出口27およびフット吹
出口28をフェイスドア30、フットドア31により全
閉し、デフロスタ吹出口26をデフロスタドア29によ
り全開するデフロスタモードは、吹出モード切替スイッ
チ42をデフロスタ位置に手動操作したときのみ設定す
るようになっているので、乗員の操作意志を尊重すると
いう考え方から、第1実施形態ではデフロスタモードの
設定時にフットモードへの強制変更を行っていないが、
デフロスタモードの設定時にも蒸発器18での凝縮水の
再蒸発に起因する車両窓ガラスGの曇りが発生するの
で、デフロスタモードからフットモードへの強制変更を
行うようにしてもよい。
【0070】(第2実施形態)第1実施形態は、ホット
ガスヒータサイクルHによる暖房モードを実行して暖房
起動時における暖房効果の立ち上がりを促進する車両用
空調装置に本発明の制御を適用しているが、第2実施形
態は空調用冷凍サイクルを冷房機能と暖房機能の切替が
可能なヒートポンプサイクルとして構成した車両用空調
装置に本発明の制御を適用するものである。
【0071】図7は第2実施形態の全体構成図であり、
第1実施形態と同一もしくは均等部分には同一符号を付
して説明を省略し、第1実施形態との相違点のみを説明
する。
【0072】ヒートポンプサイクルの冷房モード、暖房
モードの冷媒流路切替のために、2つの電磁弁13、2
1をそれぞれ三方弁タイプとし、エアコン(冷房)スイ
ッチ39の投入により冷房モードが設定された時には、
この両電磁弁13、21が切替通路50、51側を閉塞
する。このため、圧縮機10の吐出側→第1電磁弁13
→室外熱交換器(凝縮器)14→減圧装置16→室内熱
交換器(蒸発器)18→第2電磁弁21→アキュムレー
タ19→圧縮機10の吸入側という閉回路で冷媒が循環
する。これにより、室内熱交換器18が蒸発器(冷却
器)として作用し冷房機能を発揮する。
【0073】一方、暖房スイッチ40の投入により暖房
モードが設定された時には、上記両電磁弁13、21が
切替通路50、51側を開放する。このため、圧縮機1
0の吐出側→第1電磁弁13→切替通路50→室内熱交
換器(凝縮器)18→減圧装置16→室外熱交換器(蒸
発器)14→切替通路51→第2電磁弁21→アキュム
レータ19→圧縮機10の吸入側という閉回路で冷媒が
循環する。これにより、室内熱交換器18が凝縮器(放
熱器)として作用し暖房機能を発揮する。
【0074】ヒートポンプサイクルにおいても、前回の
冷房モード運転時に発生した凝縮水が次回の暖房モード
起動時に、室内熱交換器18での放熱作用により再蒸発
して空調ケース22内に高湿度空気を形成する。従っ
て、この高湿度空気がデフロスタ吹出口26から車両窓
ガラスG内面へ吹き出すと、車両窓ガラスGの曇りを誘
発する。
【0075】そこで、第2実施形態においても、第1実
施形態による図3の制御、すなわち、ヒートポンプサイ
クルの暖房モード起動後の経過時間tが所定時間t0以
内であるときは、吹出モードとして、たとえフットデフ
ロスタモードが選択されていても、これを強制的にフッ
トモードに変更する制御を行うことにより、ヒートポン
プサイクルの室内熱交換器18の放熱作用に起因する窓
ガラスGの曇りを確実に防止できる。
【0076】なお、第2実施形態における冷房モードと
暖房モードの切替も、手動のスイッチ操作によらず、T
AO等による自動切替が可能である。
【0077】また、第2実施形態では冷媒として通常の
フロン系の冷媒を用い、高圧側冷媒が高圧側の熱交換器
で凝縮するヒートポンプ装置について説明したが、冷媒
としてCO2 (2酸化炭素)等を用いて、サイクル高圧
側の圧力を冷媒の臨界圧力以上として、圧縮機吐出ガス
冷媒を高圧側の熱交換器でガス(気相)状態のまま放熱
させる超臨界サイクルからなるヒートポンプ装置に本発
明を適用できることはもちろんである。何れのヒートポ
ンプ装置においても、暖房モード時に室内熱交換器18
が高圧冷媒の放熱器として作用することは同じである。
【0078】(第3実施形態)第1実施形態は、ホット
ガスヒータサイクルHによる暖房モードを設定可能な車
両用空調装置に本発明の制御を適用し、また、第2実施
形態はヒートポンプサイクルによる暖房モードを設定可
能な車両用空調装置に本発明の制御を適用するものであ
るが、第3実施形態は、通常の冷房用冷凍サイクルの蒸
発器18の空気流れ下流側に、温水式暖房用熱交換器2
4を配置する一般的な車両用空調装置に本発明の制御を
適用する。
【0079】このような一般的な車両用空調装置におい
ても、冬期に除湿暖房運転のために冷凍サイクルを作動
させて蒸発器18に冷却作用を発揮させると、蒸発器1
8表面に凝縮水が付着する。従って、この凝縮水付着状
態において、車両エンジン11を一旦停止し、エンジン
温水温度Twが外気温と同程度まで低下した後に、車両
エンジン11を再起動して暖房モードを起動すると、蒸
発器18の凝縮水が送風空気中に飛散して高湿度空気を
形成する。そして、エンジン温水温度Twが低い間(温
水式暖房用熱交換器24の加熱能力が小さい間)は熱交
換器24を通過しても高湿度空気の温度が少し上昇する
だけであり、高湿度空気の相対湿度が十分低下しないの
で、この高湿度空気がデフロスタ吹出口26から車両窓
ガラスG内面へ吹き出すと、車両窓ガラスGの曇りを誘
発する。
【0080】そこで、第3実施形態においても、第1、
第2実施形態と同様に、暖房モード起動後、所定時間t
0以内であるときは、吹出モードとして、たとえフット
デフロスタモードが選択されていても、これを強制的に
フットモードに変更する制御を行うことにより、ヒート
ポンプサイクルの室内熱交換器18の放熱作用に起因す
る窓ガラスGの曇りを確実に防止できる。
【0081】なお、第3実施形態において、暖房モード
とは、例えば、図5において、フットモードが選択され
るような、所定温度以上のTAO高温域(TAO≧B
4)とか、吹出モードとしてフットモードやフットデフ
ロスタが選択されているときとか、あるいは温度調節手
段をなすエアミックスドア25の開度が最大暖房位置
(図示の実線位置)近傍の高開度域に操作されていると
き等により定義できる。
【0082】そして、このように定義される暖房モード
状態において、送風機23の作動指令が出た時点を暖房
モードの起動時点とする。ウォームアップ制御時には、
送風機23の実際の作動開始前の、送風機23の作動指
令が出た時点が暖房モードの起動時点となる。第3実施
形態でも、暖房モード起動後の経過時間tを車両エンジ
ン起動後の経過時間としても良い。
【0083】(第4実施形態)第1実施形態では、所定
時間t0を予め設定した一定時間としているが、車両エ
ンジン12の暖機時間は外気温が低いほど長くなり、そ
れに伴って、温水温度Twが所定温度Tw3(図6)ま
で上昇するに要する時間が長くなる。
【0084】そこで、第4実施形態では、図9に示すよ
うに、センサ群37の中の外気温センサにより検出され
る外気温が低くなるにつれて所定時間t0を長くする。
これにより、ステップS150による「フットモードへ
の強制変更の制御」を外気温の変動にかかわらず、適切
な時間の間維持することができ、窓ガラスGの防曇制御
をより一層適切に実行できる。
【0085】(他の実施形態)なお、上記の各実施形態
では、暖房起動後、所定時間t0以内であるときは、吹
出モードとして、たとえフットデフロスタモードが選択
されていても、これをデフロスタ吹出口26からの空気
吹出をしないフットモードに強制的に変更するようにし
ているが、デフロスタ吹出口26からの空気吹出を完全
に零とせず、デフロスタ吹出口26からの空気吹出を少
量に制限するフットモードとしても、車種によっては窓
ガラスGの防曇性を確保できる。従って、本発明は、暖
房起動後の所定時間t0以内におけるフットモードとし
て、デフロスタ吹出口26からの空気吹出を完全に零と
するフットモードのみに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す全体構成図であ
る。
【図2】第1実施形態によるホットガスヒータサイクル
の作動説明図である。
【図3】第1実施形態による空調制御の概要を示すフロ
ーチャートである。
【図4】第1実施形態による車室内吹出風量の制御説明
図である。
【図5】第1実施形態による吹出モードの自動切替制御
の説明図である。
【図6】第1実施形態による所定時間t0の説明図であ
る。
【図7】第2実施形態を示す全体構成図である。
【図8】第3実施形態を示す全体構成図である。
【図9】第4実施形態による所定時間t0の説明図であ
る。
【符号の説明】
12…車両エンジン、18…蒸発器(室内熱交換器)、
24…温水式暖房用熱交換器、26…デフロスタ吹出
口、28…フット吹出口、33…制御装置。
フロントページの続き (72)発明者 吉田 真弓 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3L011 CP00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内への送風空気を冷却する機能およ
    び加熱する機能を有する熱交換手段(18、24)と、 前記送風空気を車両窓ガラスへ向けて吹き出すデフロス
    タ吹出口(26)と、 前記送風空気を乗員足元側へ向けて吹き出すフット吹出
    口(28)とを備え、 前記熱交換手段(18、24)により加熱された空気を
    車室内へ吹き出す暖房モードの起動時に、前記デフロス
    タ吹出口(26)からの空気吹出を許容する吹出モード
    が選択されているときは、前記起動時から所定時間(t
    0)の間、前記デフロスタ吹出口(26)からの空気吹
    出量を前記所定時間(t0)経過後よりも少なくするこ
    とを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記デフロスタ吹出口(26)と前記フ
    ット吹出口(28)の両方から空気を吹き出すフットデ
    フロスタモードと、 前記フット吹出口(28)から空気を吹き出し、前記デ
    フロスタ吹出口(26)からの空気吹出を遮断するフッ
    トモードとを切替可能になっており、 前記デフロスタ吹出口(26)からの空気吹出を許容す
    る吹出モードは前記フットデフロスタモードであり、 前記起動時から所定時間(t0)の間は、吹出モードを
    前記フットモードに変更して前記デフロスタ吹出口(2
    6)からの空気吹出を遮断することを特徴とする請求項
    1に記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記所定時間(t0)を、前記車両窓ガ
    ラスの曇り発生に関連する物理量に応じて補正すること
    を特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装
    置。
  4. 【請求項4】 前記熱交換手段は、冷房モード時には冷
    凍サイクルの低圧冷媒が蒸発する蒸発器として作用し、
    暖房モード時には、前記冷凍サイクルの圧縮機吐出ガス
    冷媒が直接導入されてガス冷媒の放熱器として作用する
    ホットガスヒータサイクルの室内熱交換器(18)を有
    していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    1つに記載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記熱交換手段は、冷房モード時には冷
    凍サイクルの低圧冷媒が蒸発する蒸発器として作用し、
    暖房モード時には、前記冷凍サイクルの高圧冷媒が放熱
    する放熱器として作用するヒートポンプ装置の室内熱交
    換器(18)を有していることを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 前記室内熱交換器(18)の空気流れ下
    流側に、温水を熱源として前記送風空気を加熱する温水
    式の暖房用熱交換器(24)を備えることを特徴とする
    請求項4または5に記載の車両用空調装置。
  7. 【請求項7】 前記暖房モード時に前記温水が所定温度
    (Tw1)以上に上昇すると、前記送風空気を送風する
    送風機(23)を起動するウォームアップ制御を行うよ
    うになっており、 前記所定時間(t0)は、前記暖房モードの起動後、前
    記温水が前記所定温度(Tw1)より高い別の所定温度
    (Tw3)以上に上昇するに要する時間に設定されてい
    ることを特徴とする請求項6に記載の車両用空調装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010167925A (ja) * 2009-01-23 2010-08-05 Sanden Corp 車両用空調装置
KR101222506B1 (ko) 2006-09-15 2013-01-15 한라공조주식회사 포깅 방지를 위한 차량용 공조장치 제어방법
JP2014061800A (ja) * 2012-09-21 2014-04-10 Denso Corp 車両用空調装置
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