JPH0752609B2 - 送電線用避雷碍子装置 - Google Patents

送電線用避雷碍子装置

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JPH0752609B2
JPH0752609B2 JP61238380A JP23838086A JPH0752609B2 JP H0752609 B2 JPH0752609 B2 JP H0752609B2 JP 61238380 A JP61238380 A JP 61238380A JP 23838086 A JP23838086 A JP 23838086A JP H0752609 B2 JPH0752609 B2 JP H0752609B2
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JP
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insulator
lightning
arcing horn
line
horn
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JP61238380A
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JPS6394510A (ja
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哲也 中山
博 平子
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NGK Insulators Ltd
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NGK Insulators Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 (産業上の利用分野) 本発明は送電線に雷撃による異常大電流が流れたとき、
避雷機能によりそれを速やかに大地へ放電するととも
に、続流を抑制遮断して永久地絡を防止することができ
る送電線用避雷碍子装置に関するものである。
(従来の技術) 従来、送電線用避雷碍子装置として、第4図に示すよう
に、鉄塔の支持アーム1に対し、送電線9用の長幹碍子
31を支持し、同長幹碍子31の上部電極金具32にはブラケ
ット33を介して避雷碍子34を支持し、下部電極金具35に
は前記避雷碍子34の下端部に取着したアーキングホーン
36と所定の放電関隙Gをもって対向するアーキングホー
ン37を支持していた。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、前記従来の送電線用避雷碍子装置は、送電線
9が風圧や冠雪等により揺動して長幹碍子31が上部の吊
下金具38を中心に揺動すると、ブラケット33を介して避
雷碍子34も揺動するため、避雷碍子34の慣性力によりブ
ラケット33が屈曲して長幹碍子31と避雷碍子34との取付
位置関係が変化し、放電間隙Gが狂い、この結果、放電
特性が低下し避雷碍子装置としての信頼性に欠けるとい
う問題がある。又、一度、ブラケット33が損傷すると修
復作業が面倒で維持費が高騰するという問題がある。
又、送電線9が万一破断すると避雷碍子34を取付けた長
幹碍子31が激しく揺動するので、長幹碍子31が支持アー
ム1に衝突して破損したり、ブラケット33が破損して避
雷碍子34が落下したり、さらに修復作業が困難になった
りするという虞がある。
発明の効果 (問題点を解決するための手段) 本発明は前記問題点を解消するため、鉄塔の支持アーム
に対し上部吊下金具により線路方向及び同直交方向への
回動可能に支持碍子を吊下し、同支持碍子の下端部には
下部吊下金具を介して送電線を支持するとともに、課電
側アーキングホーンを線路方向へ支持し、一方、支持ア
ームの先端部に固定した取付アダプタには垂直平面を形
成する板状の取付部を線路方向と直交するように側方へ
延設し、同取付部に対して避雷碍子をその軸線が線路方
向と平行に、かつ平面から見て線路より外側へ位相を異
にするように取着し、さらに、前記避雷碍子には前記課
電側アーキングホーンとの間に放電間隙を形成するため
のアーキングホーンを線路方向と直交するように側方へ
支持し、そのアーキングホーンの先端部を線路方向から
見て下に凸となる円弧部とし、その円弧部のほぼ中心を
通る垂線上に前記課電側アーキングホーンの先端を位置
させるという手段を採っている。
(作用) 本発明は前記手段を採ったことにより、次のように作用
する。
送電線が風圧や冠雪等により揺動して支持碍子が揺動し
ても、避雷碍子とは無関係に揺動するため、避雷碍子の
取付アダプタが変形したり、折損したりすることはな
く、避雷碍子の損傷も防止でき、このため、取付アダプ
タや避雷碍子の取り換え作業を不要にして維持費を軽減
することができるとともに、アーキングホーン間の放電
間隙を一定に保持して放電特性を安定化することができ
る。又、送電線が破断して支持碍子が激しく揺動し、避
雷碍子側のアーキングホーンに支持碍子が衝突してもア
ーキングホーンが屈曲する程度で済み、修復作業もアー
キングホーンの変形を是正すればよく、避雷碍子装置と
しての信頼性が向上する。
又、鉄塔が起伏地形等の上に立設され送電線にカテナリ
ー角がある場合でも避雷碍子の軸線は平面から見て線路
より外側に位相を異にしているので、避雷碍子の課電側
と上相送電線間のクリアランスは容易に確保される。
又、前記送電線破断時においても揺動した支持碍子が避
雷碍子に直接衝突するおそれはない。又、支持アームの
上面から避雷碍子側へ移動しようとする雨水の流れは取
付アダプタの取付部により遮断され、前記雨水が避雷碍
子側へ流れ込むことはない。
(実施例) 以下、本発明を具体化した一実施例を第1図〜第3図に
基づいて説明する。
鉄塔の支持アーム1の先端部には連結金具2が固着さ
れ、同連結金具2にはUクレビスリンク3及びホーン取
付金具4を介して懸垂碍子5を直列に連結してなる支持
碍子としての懸垂碍子連6が線路方向及び同直交方向へ
揺動可能に支持されている。この実施例では前記連結金
具2、Uクレビスリンク3及びホーン取付金具4により
上部吊下金具を構成している。前記懸垂碍子連6下端部
のホーン取付金具7には連結リンク8を介して送電線9
を支持する電線クランプ10が支持されている。この実施
例では前記ホーン取付金具7、連結リンク8及び電線ク
ランプ10により下部吊下金具を構成している。前記ホー
ン取付金具4,7には、懸垂碍子連6の沿面閃絡の損傷を
できるだけ軽減するためのアーキングホーン11、12が装
着されている。
前記支持アーム1の先端部には取付アダプタ13がボルト
により固定され、同アダプタ13の先端部には、第1,2図
に示すように、板状の取付部13aがその板面を垂直状態
として水平方向へ、即ち線路方向と直交するように側方
へ支持されている。そして、この取付部13aには避雷碍
子14がその接地側の電極金具15をもって線路方向に、か
つ第3図に示すように平面から見て線路より外側へ位相
を異にするようにボルトにより片持ち支持されている。
又、避雷碍子14の先端部に設けた課電側の電極金具16に
は、第2図に示すように、アーキングホーン17が前記取
付部13aと反対方向へ支持されている。
一方、前記ホーン取付金具7には第1図に示すようにほ
ぼ線路方向にアーキングホーン18がボルトにより片持ち
支持され、同アーキングホーン18と前記アーキングホー
ン17との間には所定の気中放電間隙Gが設けられてい
る。前記アーキングホーン17の先端部は第2図に示すよ
うに線路方向から見て下に凸となるように円弧状に形成
され、その円弧部17aの中心を通る垂線H上に前記アー
キングホーン18の先端が位置するようにしている。そし
て、懸垂碍子連6が第2図において線路直交方向(第2
図の左右方向)に揺動しても前記放電間隙Gがほぼ一定
に保持されるようにしている。又、アーキングホーン17
の先端部は第1図に示すように線路直交方向から見ても
ほぼ円弧状に形成され、懸垂碍子連6が線路方向に揺動
しても放電間隙Gがほぼ一定に保持されるようにしてい
る。
前記避雷碍子14はFRP等の耐張材料により円筒状に形成
された耐圧絶縁筒(図示略)と、その内部に直列に収容
された酸化亜鉛(ZnO)を主材とする電圧−電流特性が
非直線性の避雷碍子(図示略)と、前記耐圧絶縁筒の両
端部に嵌合固定してキャップ状をなす課電側及び接地側
の電極金具16,15と、さらに耐圧絶縁筒の外周に設けた
ゴムモールド19とにより形成されている。
なお、前記取付アダプタ13の取付部13a及び避雷碍子14
の課電側の電極金具16にはゴムモールド19の沿面閃絡時
の損傷を軽減するためアーキングリング20,21が設けら
れている。
次に、前記のように構成した送電線用避雷碍子装置につ
いて、その作用を説明する。
今、大規模雷撃により想定を越える異常大電流が送電線
9に印加されると、この電流は電線クランプ10、アーキ
ングホーン18から放電間隙Gを経てアーキングホーン17
へ放電され、電極金具16から避雷碍子14の避雷素子(図
示略)に流れ、電極金具15、取付アダプタ13を経て支持
アーム1へ流れ、さらに、鉄塔に流れ大地へ放電され
る。その後生じる続流は前記避雷素子により抑制遮断さ
れる。
さて、前記実施例では、第1図に示す碍子装置の静止状
態から送電線9に風圧や冠雪等による荷重が作用して、
懸垂碍子連6が揺動しても避雷碍子14と無関係に揺動す
るので、取付アダプタ13に無理な外力が作用せず、従っ
て、該アダプタ13の変形や避雷碍子14の損傷を防止する
ことができるとともに、アーキングホーン17,18の放電
間隙Gもほぼ一定に保持されるため、放電特性を安定化
して信頼性を向上することができる。
又、送電線9が万一破断して懸垂碍子連6が上部の吊下
点を中心に大きく傾動して、懸垂碍子連6がアーキング
ホーン17に衝突しても、変形可能なアーキングホーン17
が屈曲するのみで、懸垂碍子連6は損傷せず、さらに、
避雷碍子14と懸垂碍子連6が衝突して懸垂碍子6が破損
されることもなく、避雷碍子装置としての信頼性を向上
することができる。さらに、アーキングホーン17の修復
作業も容易となるため、修復費も軽減することができ
る。
又、鉄塔が起伏のある地形、例えば山の上に立設されて
いる場合には、送電線9は上下方向に傾斜して架線され
ることとなるため、送電線9にはカテナリー角が形成さ
れる。しかし、前記実施例では、避雷碍子14は平面から
見て線路より外側に位相を異にして片持支持されている
ので、避雷碍子14の課電側電極金具16と上相の送電線
(図示略)間のクリアランスは容易に確保される。又、
この位相を異にしたことにより、前記送電線9の破断持
においても揺動した懸垂碍子連6が避雷碍子14に直接衝
突するおそれはない。
しかも、前記実施例では、支持アーム1の先端部に固定
した取付アダプタ13の先端部に板面が垂直状態の板状取
付部13aを水平方向に支持し、同取付部13aに対して避雷
碍子14を取付けているので、前記支持アーム1の上面か
ら取付アダプタ13を通って避雷碍子14側へ移動しようと
する雨水の流れは垂直配置された前記取付部13aにより
避雷碍子14側への移動が阻止される。その結果、避雷碍
子14側への雨水の大量流入が遮断されるので、避雷碍子
14本体の絶縁低下を防止できるとともに、放電間隙Gを
常に一定に保持でき、雷撃に続く続流を確実に遮断して
避雷碍子装置の電気的信頼性を向上することができる。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
特許請求の範囲内で任意に変更して具体化することもで
きる。
発明の効果 以上詳述したように、この発明は送電線が風圧や冠雪等
により揺動して支持碍子が揺動しても、避雷碍子とは無
関係に揺動し避雷碍子には無理な外力が加わらないの
で、避雷碍子の取付アダプタが変形したり、折損したり
することはなく、避雷碍子の損傷も防止でき、このた
め、取付アダプタや避雷碍子の取り換え作業を不要にし
て維持費を軽減することができる。又、送電線とともに
支持碍子が線路直交方向に揺動しても、避雷碍子側のア
ーキングホーンには支持碍子側のアーキングホーン先端
に対応するように円弧部が形成されているので、アーキ
ングホーン間の放電間隙を一定に保持して放電特性を安
定化することができる。又、送電線が破断して支持碍子
が激しく揺動し、避雷碍子側のアーキングホーンに支持
碍子が衝突してもアーキングホーンが屈曲する程度で済
み、修復作業もアーキングホーンの変形を是正すればよ
く、避雷碍子装置としての信頼性を向上することができ
る。さらに、鉄塔が起伏地形等の上に立設され送電線に
カテナリー角がある場合でも、避雷碍子の課電側と上相
送電線間のクリアランスを確保できるので既設送電線に
対しても容易に適用することができる。又、前記送電線
破断持においても揺動した支持碍子が避雷碍子に直接衝
突するおそれを解消することができる。しかも、支持ア
ームの上面から避雷碍子側へ移動しようとする雨水の流
れを取付アダプタに延設した板面が垂直の板状取付部に
より遮断できるので、避雷碍子本体の絶縁低下を防止で
きるとともに、放電間隙を常に確保でき、雷撃に続く続
流を確実に遮断して避雷碍子装置の電気的信頼性を向上
することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を具体化した一実施例を示す正面図、第
2図は第1図の右側面図、第3図は第1図の平面図、第
4図は従来例を示す正面図である。 支持アーム1、上部吊下金具を構成する連結金具2,Uク
レビスリンク3,ホーン取付金具4、支持碍子としての懸
垂碍子連6、下部吊下金具を構成するホーン取付金具7,
連結リンク8,電線クランプ10、送電線9、取付アダプタ
13、避雷碍子14、避雷碍子側のアーキングホーン17、円
弧部17a、支持碍子側のアーキングホーン18、放電間隙
G、垂線H。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄塔の支持アーム(1)に対し上部吊下金
    具(2,3,4)により線路方向及び同直交方向への回動可
    能に支持碍子(6)を吊下し、同支持碍子(6)の下端
    部には下部吊下金具(7,8,10)を介して送電線(9)を
    支持するとともに、課電側アーキングホーン(18)を線
    路方向へ支持し、一方、支持アーム(1)の先端部に固
    定した取付アダプタ(13)には垂直平面を形成する板状
    の取付部(13a)を線路方向と直交するように側方へ延
    設し、同取付部(13a)に対して避雷碍子(14)をその
    軸線が線路方向と平行に、かつ平面から見て線路より外
    側へ位相を異にするように取着し、さらに、前記避雷碍
    子(14)には前記課電側アーキングホーン(18)との間
    に放電間隙(G)を形成するためのアーキングホーン
    (17)を線路方向と直交するように側方へ支持し、その
    アーキングホーン(17)の先端部を線路方向から見て下
    に凸となる円弧部(17a)とし、その円弧部(17a)のほ
    ぼ中心を通る垂線(H)上に前記課電側アーキングホー
    ン(18)の先端を位置させたことを特徴とする送電線用
    避雷碍子装置。
JP61238380A 1986-10-07 1986-10-07 送電線用避雷碍子装置 Expired - Lifetime JPH0752609B2 (ja)

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JPS6394510A JPS6394510A (ja) 1988-04-25
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6119991U (ja) * 1984-07-11 1986-02-05 株式会社東芝 避雷器

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JPS6394510A (ja) 1988-04-25

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