JP2509598B2 - 送電線用避雷碍子装置 - Google Patents

送電線用避雷碍子装置

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JP2509598B2
JP2509598B2 JP2112987A JP2112987A JP2509598B2 JP 2509598 B2 JP2509598 B2 JP 2509598B2 JP 2112987 A JP2112987 A JP 2112987A JP 2112987 A JP2112987 A JP 2112987A JP 2509598 B2 JP2509598 B2 JP 2509598B2
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俊幸 高木
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 (産業上の利用分野) 本発明は送電線に雷撃による異常大電流が流れたと
き、避雷機能によりそれを速やかに大地へ放電するとと
もに、続流を抑制遮断して永久地絡を防止することがで
きる送電線用避雷碍子装置に関するものである。
(従来の技術) 従来、送電線用避雷碍子装置として、第4図に示すよ
うに、鉄塔の支持アーム1に対し、送電線9用の長幹碍
子31を支持し、同長幹碍子31の上部電極金具32にはブラ
ケット33を介して避雷碍子34を支持し、下部電極金具35
には前記避雷碍子34の下端部に取着したアーキングホー
ン36と所定の放電間隙Gをもって対向するアーキングホ
ーン37を支持していた。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、前記従来の送電線用避雷碍子装置は、アー
キングホーン36,37の先端部が互いに対向しているの
で、避雷碍子34の表面を伝って流下した雨水が、アーキ
ングホーン36を伝ってその先端からアーキングホーン37
にかかり、その雨水の勢いでアーキングホーン37との間
に閃絡が起きるという問題点がある。
また、送電線9が風圧や冠雪等により揺動して長幹碍
子31が上部の吊下金具38を中心に揺動すると、ブラケッ
ト33を介して避雷碍子34も揺動するため、ブラケット33
の変形によりアーキングホーン36,37間の放電間隙Gが
変化し、放電特性が低下し避雷碍子装置としての信頼性
に欠けるという問題がある。
また、ブラケット33が損傷すると修復作業が面倒で維
持費が高騰するという問題がある。
また、送電線9が万一破断すると避雷碍子34を取付け
た長幹碍子31が激しく揺動するので、長幹碍子31が支持
アーム1に衝突して破損したり、ブラケット33が破損し
て避雷碍子34が落下したり、さらに修復作業が困難にな
ったりするという虞がある。
発明の構成 (問題点を解決するための手段) 本発明は前記問題点を解消するため、鉄塔の支持アー
ムに対し上部吊下金具により線路方向及び同直交方向へ
の回動可能に支持碍子を吊下し、同支持碍子の下端部に
は下部吊下金具を介して送電線を支持し、一方、支持ア
ームの先端部には取付アダプタを介して避雷碍子を平面
から見て線路より外側へ位相を異にするように取着し、
同避雷碍子の課電側電極に取着した課電側のアーキング
ホーンを同じく平面から見て線路より外側へ変位させ、
前記下部吊下金具に取着した課電側のアーキングホーン
を、送電線の線路直交方向への揺動時に両アーキングホ
ーンの放電間隙がほぼ同じになるように線路方向から見
てほぼ円弧状に形成し、さらに前記接地側のアーキング
ホーンの先端部を斜状に形成し、課電側側のアーキング
ホーンの先端部を下方向へ湾曲するという手段を採用し
ている。
(作用) 本発明は前記手段を採用したことにより、次のように
作用する。
接地側のアーキングホーンの先端部からの雨水が同先
端部から課電側のアーキングホーンの先端部に向かって
飛散することがないので、放電ギャップに閃絡が起きる
ことがない。
また、送電線が風圧や冠雪等により揺動して支持碍子
が揺動しても、課電側のアーキングホーンは送電線路よ
り外側で揺動し、また2つの接地側及び課電側のアーキ
ングホーンの放電間隙が一定に保たれるので、安定した
放電が行われるとともに、アーキングホーンの簡素化、
小型化ができる。
さらに、課電側のアーキングホーンの先端部が下方向
へ湾曲されているので、万一続流が遮断されなかったと
きアークの吹き出しを下向きにすることができる上に、
コロナ防止をはかることができる。
また、送電線が破断して支持碍子が激しく揺動し、接
地側のアーキングホーンに支持碍子が衝突しても課電側
のアーキングホーンが屈曲する程度で済み、修復作業も
課電側のアーキングホーンの変形を是正すればよく、避
雷碍子装置としての信頼性が維持される。
(実施例) 以下、本発明を具体化した一実施例を第1図〜第3図
に基づいて説明する。
鉄塔の支持アーム1の先端部には連結金具2が固着さ
れ、同連結金具2にはUクレビスリンク3及びホーン取
付金具4を介して懸垂碍子5を直列に連結してなる支持
碍子としての懸垂碍子連6が線路方向及び同直方向へ揺
動可能に支持されている。この実施例では前記連結金具
2、Uクレビスリンク3及びホーン取付金具4により上
部吊下金具を構成している。前記懸垂碍子連6下端部の
ホーン取付金具7には連結リンク8を介して送電線9を
支持する電線クランプ10が支持されている。この実施例
では前記ホーン取付金具7、連結リンク8及び電線クラ
ンプ10により下部吊下金具を構成している。前記ホーン
取付金具4,7には、懸垂碍子連6の沿面閃絡の損傷をで
きるだけ軽減するためのアーキングホーン11、12が装着
されている。
前記支持アーム1の先端部には取付アダプタ13がボル
トより固定され、同アダプタ13の先端部に上下方向へ固
着した板状の取付部13aには避雷碍子14がその接地側の
電極金具15をもって線路方向に、かつ第3図に示すよう
に平面から見て線路より外側へ位相を異にするようにボ
ルトにより片持ち支持されている。また、避雷碍子14の
先端部に設けた課電側の電極金具16には接地側のアーキ
ングホーン17が支持されている。同アーキングホーン17
は先端部17aが逆T字状に形成され、後記課電側のアー
キングホーン18の先端部18aと対応するように配設され
ている。また、同先端部17aの上端部17bはほぼ水平に形
成されている。
一方、前記ホーン取付金具7には第1図に示すように
ほぼ線路方向に課電側のアーキングホーン18がボルトに
より片持ち支持され、同アーキングホーン18と前記接地
側のアーキングホーン17との間には所定の気中放電間隙
Gが設けられている。
また、課電側のアーキングホーン18は第2図に示すよ
うに、全体としてほぼ横L字状に形成されており、かつ
前記支持碍子連6の上部の吊下点を中心として円弧状に
形成され、同アーキングホーン18の先端部18aは斜め下
方向へ湾曲形成されている。そして、同アーキングホー
ン18の先端部は前記懸垂碍子連6の下面より上に位置し
ている。
前記懸垂碍子連6が第2図において線路直交方向(第
2図の左右方向)に揺動しても前記放電間隙Gがほぼ一
定に保持されるようにしている。
前記避雷碍子14はFRP等の耐張材料により円筒状に形
成された耐圧絶縁筒(図示略)と、その内部に直列に収
容された酸化亜鉛(ZnO)を主材とする電圧−電流特性
が非直線性の避雷素子(図示略)と、前記耐圧絶縁筒の
両端部に嵌合固定したキャップ状をなす課電側及び接地
側の電極金具16,15と、さらに耐圧絶縁筒の外周に設け
たゴムモールド19とにより形成されている。
なお、前記取付アダプタ13の取付部13a及び避雷碍子1
4の課電側の電極金具16にはゴムモールド19の沿面閃絡
時の損傷を軽減するためのアーキングリング20,21が設
けられている。
次に、前記のように構成した送電線用避雷碍子装置に
ついて、その作用を説明する。
今、大規模雷撃により想定を越える異常大電流が送電
線9に印加されると、この電流は電線クランプ10、課電
側のアーキングホーン18から放電間隙Gを経て接地側の
アーキングホーン17へ放電され、課電側電極金具16から
避雷碍子14の避雷素子(図示略)に流れ、接地側電極金
具15、取付アダプタ13を経て支持アーム1へ流れ、さら
に、鉄塔に流れ大地へ放電される。その後生じる続流は
前記避雷素子により抑制遮断される。
さて、前記実施例では、第1図に示す碍子装置の静止
状態から送電線9に風圧や冠雪等による荷重が作用し
て、懸垂碍子連6が揺動しても接地側及び課電側のアー
キングホーン17,18の放電間隙Gがほぼ一定に保持され
るように形成されているため、放電特性を安定化して信
頼性を向上することができる。
前記接地側のアーキングホーン17の先端部17aは逆T
字状に形成されているので、雨水をスムーズに下へ落と
し、その勢いで課電側のアーキングホーン18の先端部18
aに飛散することがない上に、懸垂碍子連6にかかるこ
ともない。
また、課電側のアーキングホーン18の先端部18aは斜
め下方向へ湾曲形成されているので、続流遮断が行われ
ない異常時にもアークの吹き出しを下向きにするととも
に、コロナ防止がはかられる。前記接地側のアーキング
ホーン17の先端部17aにおける上端部17bについても同様
の作用を奏する。
上記のような本実施例の避雷碍子装置は、避雷碍子14
及び課電側のアーキングホーン18を線路より外側へ配設
するだけで既存の設備に容易に適用が可能である。さら
に、接地側及び課電側のアーキングホーン17,18は簡素
な構造であり、避雷碍子装置の小型化が達成される。
因に、懸垂碍子連6が避雷碍子14と無関係に揺動する
ので、取付アダプタ13に無理な外力が作用せず、従っ
て、該アダプタ13の変形や避雷碍子14の損傷を防止する
ことができる。
また、送電線9が万一破断して懸垂碍子連6が上部の
吊下点を中心に大きく傾動して、懸垂碍子連6が接地側
のアーキングホーン17に衝突しても、変形可能な同アー
キングホーン17が屈曲するのみで、懸垂碍子連6は損傷
せず、さらに、避雷碍子14と懸垂碍子連6が衝突して懸
垂碍子6が破損されることもなく、避雷碍子装置として
の信頼性を向上することができる。さらに、接地側のア
ーキングホーン17の修復作業も容易となるため、修復費
も軽減することができる。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではな
く、次のように構成することができる。これらの場合に
も前記実施例と同様の作用・効果を奏することができ
る。
(1)前記アーキングホーン17は、前記実施例において
はその先端部17aを逆T字状に形成したが、これをL字
状に形成することもできる。
(2)前記取付アダプタ13は、その取付位置を前記実施
例では連結金具2の外側としたが、これを同連結金具2
の内側とすることもできる。
(3)避雷碍子14は、前記実施例ではアダプタ13から水
平方向に形成したが、これをアダプタ13から垂直方向に
形成することもできる。
発明の効果 本発明の送電線用避雷碍子装置は、接地側のアーキン
グホーンの先端部と課電側のアーキングホーンの先端部
との間で雨水によって閃絡することがなく、常に安定し
た放電特性が発揮されるとともに、アーキングホーンの
簡素化、小型化ができ、その上続流遮断の異常時におい
ても避雷碍子装置自体にはほとんど影響がなく、避雷碍
子装置としての信頼性が維持され、さらに既存の設備に
容易に適用することができるという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を具体化した一実施例を示す正面図、第
2図は第1図の右側面図、第3図は第1図の平面図、第
4図は従来例を示す正面図である。 1……支持アーム、6……支持碍子としての懸垂碍子
連、9……送電線、13……取付アダプタ、13a……取付
部、14……避雷碍子、17……接地側のアーキングホー
ン、17a……先端部、18……課電側のアーキングホー
ン、18a……先端部、G……放電間隙。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄塔の支持アームに対し上部吊下金具によ
    り線路方向及び同直交方向への回動可能に支持碍子を吊
    下し、同支持碍子の下端部には下部吊下金具を介して送
    電線を支持し、一方、支持アームの先端部には取付アダ
    プタを介して避雷碍子を平面から見て線路より外側へ位
    相を異にするように取着し、同避雷碍子の課電側電極に
    取着した課電側のアーキングホーンを同じく平面から見
    て線路より外側へ変位させ、前記下部吊下金具に取着し
    た課電側のアーキングホーンを、送電線の線路直交方向
    への揺動時に両アーキングホーンの放電間隙がほぼ同じ
    になるように線路方向から見てほぼ円弧状に形成し、さ
    らに前記接地側のアーキングホーンの先端部を斜状に形
    成し、課電側側のアーキングホーンの先端部を下方向へ
    湾曲したことを特徴とする送電線用避雷碍子装置。
  2. 【請求項2】前記接地側のアーキングホーンは、その先
    端部の形状が逆T字状又はL字状である特許請求の範囲
    第1項に記載の送電線用避雷碍子装置。
JP2112987A 1987-01-30 1987-01-30 送電線用避雷碍子装置 Expired - Lifetime JP2509598B2 (ja)

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