JP2564332B2 - 耐雷ホーン碍子装置 - Google Patents

耐雷ホーン碍子装置

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JP2564332B2
JP2564332B2 JP62298201A JP29820187A JP2564332B2 JP 2564332 B2 JP2564332 B2 JP 2564332B2 JP 62298201 A JP62298201 A JP 62298201A JP 29820187 A JP29820187 A JP 29820187A JP 2564332 B2 JP2564332 B2 JP 2564332B2
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康裕 中島
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 (産業上の利用分野) この発明は雷撃に起因する異常高電圧が送電線に印加
されたとき、それを速やかに接地するとともに、その後
生じる続流アークによる送電線の溶断を防止するための
架空送電線用の、特に耐張鉄塔用の耐雷ホーン碍子装置
に関する。
(従来の技術) 一般に、送電線用耐張碍子装置においては、一対の耐
張碍子の端部間に、ジャンパー線を接続して送電線と塔
体支持アームとの気中絶縁を保持するようにしている。
このジャンパー線は風により横揺れし易く、例えば40m/
secの風速で振れ角がほぼ60度程度となり、この状態に
おいてもジャンパー線と塔体との気中絶縁クリアランス
が充分確保できるように設計されている。
近年、この耐張碍子装置に避雷碍子を組み込んだ耐雷
ホーン碍子装置が実施されるに至り、この碍子装置とし
て、塔体の支持アームに対して、取付アダプタを介して
酸化亜鉛等の限流素子を封入した避雷碍子を、該避雷碍
子全体がジャンパー線の内部に位置するように吊下固定
し、該避雷碍子の下端にはジャンパー線に取着した課電
側のアークホーンと所定の気中放電間隙をもって対向す
る接地側のアークホーンを支持していた。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、前記従来の装置は、支持アームの先端部に
対しジャンパー線の内側に位置するように一本の避雷碍
子が垂直に垂下固定されており、一方電圧階級が高くな
ると、避雷碍子の長さも長くなるものの、製造技術によ
ってその単位長も制限されるため、線路電圧が154KVで
は例えば二本の避雷碍子を直列に連結し、275KVでは三
本の避雷碍子を直列に連結するというように電圧階級が
高くなるに従い、次第に長尺の避雷碍子を使用すること
となり、この結果、前記気中放電間隙を確保して充分な
絶縁強調を図ろうとすると、既設のジャンパー線を下方
へ下げる必要が生じ、既設塔体への装柱が困難であると
いう問題があった。
又、前記避雷碍子が長尺の場合には、取付アダプタを
支持アームの先端から線路直交方向外側へ張り出して垂
直に吊下固定し、両アークホーンを上下変位させる方式
も考えられるが、この場合には横揺れし易いジャンパー
線の性質上、前記気中放電間隙を常に一定に保持するこ
とが困難であるという問題が生じる。
この発明は上記の事情を鑑み、既設の塔体にも適用す
ることができるとともに、前記気中放電間隙も常に一定
に保持して、放電特性を安定化することができる耐雷ホ
ーン碍子装置の提供を目的とする。
発明の構成 (問題点を解決するための手段) この発明は前記問題点を解消するため、塔体の支持ア
ームに対して左右一対の塔体側連結金具を介して耐張碍
子を連結するとともに、該耐張碍子には電線側連結金具
を介して送電線を架設し、前記両電線側連結金具の間に
はジャンパー線を架設し、一方、前記支持アームには取
付アダプタを介して電圧−電流特性が非直線性の酸化亜
鉛等を主材とする限流素子を内蔵した避雷碍子を支持
し、前記ジャンパー線及び避雷碍子に対し課電側及び接
地側のアークホーンを所定の気中放電間隙をもって対向
するように装着した耐雷ホーン碍子装置において、 前記避雷碍子側の接地側アークホーンを前記課電側の
アークホーンを通る垂線上に位置させ、避雷碍子の上端
部又は中間部を側方へ変位するという構成を採用してい
る。
(作用) この発明は前記手段を採用したことにより次のように
作用する。
課電側及び接地側の両アークホーンが上下に対応して
いるので、接地側のアークホーンに対しジャンパー線の
揺動軌跡と同様の円弧状部を設けるという簡単な構成に
より、風圧等によりジャンパー線が揺動しても、両アー
クホーンの気中絶縁間隙をほぼ一定に保持することがで
きる。
又、避雷碍子の中間部もしくは上部を課電側のアーク
ホーンを通る垂線から変位するように装着したので、既
設の塔体にも長尺の避雷碍子の適用が可能となり、装柱
上有利である。
(実施例) 以下、この発明を具体化した一実施例を第1図及び第
2図に基づいて詳細に説明する。
第2図に示すように、塔体の支持アーム1には取付プ
レート2がボルト3により固定され、該取付プレート2
の左右両端部には、塔体側連結金具4を介して懸垂碍子
を直列に連結してなる耐張碍子5がそれぞれ装着され、
両耐張碍子5にはそれぞれ電線側連結金具6を介して送
電線7が架設されている。なお、符号8,9は前記連結金
具4,6に止着した耐張碍子5の沿面閃絡を防止するため
のアークホーンである。
前記両電線側連結金具6,6の間には二本のジャンパー
線10が互いに平行に、かつ線路直角方向からみて弧状に
架設されている。このジャンパー線10の中央部には、導
電材よりなる取付部材11が取着され、該取付部材11の上
面には課電側のアークホーン12が立設されている。
一方、第1図に示すように支持アーム1の先端部には
先端に傾斜部13aを折り曲げ形成した取付アダプタ13が
前記ボルト3により水平方向に、かつ支持アーム1の前
方へ指向するように片持ち支持されている。前記傾斜部
13aの下面には、電圧−電流特性が非直線性の酸化亜鉛
等を主材とする限流素子14を内蔵した避雷碍子15が、そ
の接地側の電極金具16をもってボルトにより斜状に片持
固定されている。該避雷碍子15の下端部に設けた課電側
の電極金具17には、さらに別の避雷碍子15がその接地側
の電極金具16をもってボルトにより固定され、該避雷碍
子15の課電側の電極金具17には、前述した課電側のアー
クホーン12と対向する接地側のアークホーン18が、所定
の気中放電間隙Gをもって取着されている。
前記アークホーン18は、第1図に示すように前記アー
クホーン12を通る垂線H上に位置している。さらに、前
記アークホーン18にはジャンパー線10の揺動軌跡Tとほ
ぼ同曲率の円弧状部18aが止着され、前記アークホーン1
2がジャンパー線10の上方の吊下点Oを中心として前記
揺動軌跡Tに沿って回動したとき、気中放電間隙Gが一
定に保持されるようにしている。
前記アークホーン12の線路方向の位置は、雷サージが
線路方向いずれから侵入しても耐張碍子5の閃絡を保護
するうえから、ジャンパー線10の中央部付近とするのが
よい。
ここで、この装置のアークホーン18,12を正常に動作
させるため、気中放電間隙Gを含んだ耐雷ホーン碍子装
置の絶縁強度は、運転電圧と線路に発生する開閉サージ
電圧に耐えるとともに雷サージ電圧に対しては、耐張碍
子5を保護する目的からある値以下とし、耐張碍子5に
絶縁裕度を与えた構成となっている。
次に、前記のように構成した耐雷ホーン碍子装置の作
用について説明する。
今、雷撃に起因する異常高電圧が送電線7に印加され
ると、このときの雷サージ電流はジャンパー線10を経て
アークホーン12とアークホーン18との間で適性に保持さ
れた気中放電間隙Gで放電され、下側の避雷碍子15の電
極金具17、該避雷碍子に内蔵された限流素子14、電極金
具16、上側の避雷碍子15の電極金具16、限流素子14、電
極金具16及び取付アダプタ13を経て支持アーム1に流
れ、塔体に放電される。又、その後生じる運転電圧の続
流アークは、前記気中放電間隙Gと限流素子14により遮
断される。
又、装柱状態において、ジャンパー線10に風圧等によ
る揺れが作用して線路直方向に該ジャンパー線10が揺動
しても、本発明実施例ではアークホーン18が垂線H上に
位置し、かつ、第1図に示すようにアークホーン18が円
弧状部18aを備えているので、気中放電間隙Gは実質的
に変化せず、この結果、装置の電気的信頼性を向上する
ことができる。
又、本発明実施例では避雷碍子15の上部が取付アダプ
タ13により前記垂線Hよりも外側方に位置し、下端は垂
線H上に位置して斜状となっているので、大きい線路電
圧に適用される長尺の避雷碍子15を、支持アーム1とア
ークホーン12とのスペース上制約のある空間から下端を
除いて離隔させ、既設の塔体に避雷碍子15を容易に装着
することができる。
又、この発明は次のように実施することもできる。
(1)第3図に示すように第1図に示す実施例におい
て、下部の避雷碍子15と支持アーム1との間に、支持碍
子21を連結して、避雷碍子15の荷重を支持すること。
又、第3図に鎖線で示すように支持碍子21を斜状に装設
すること。
(2)第4図に示すように支持アーム1の先端に該先端
よりも高い取付アダプタ13により上部の避雷碍子15を垂
直方向に垂下固定し、該避雷碍子15の下端部に支持金具
21を介して下部の避雷碍子15を傾斜して連結し、その下
端のアークホーン18をアークホーン12を通る垂線H上に
位置させること。
(3)第4図の実施例において、第5図に示すように、
支持碍子21により避雷碍子15を支持すること。又、第5
図に鎖線で示すように支持碍子21を斜状にすること。
(4)第4図に示す実施例において、第6図に示すよう
に支持アーム1と中間電極22との間に支持碍子を連結す
ること。
(5)第7図に示すように下部の避雷碍子15は前記垂線
H上に位置させ、上部の避雷碍子15は傾斜させること。
(6)第7図の実施例において、第8図に示すように支
持アーム1と中間電極22との間に、支持碍子21を斜状に
連結すること。
(7)第9図に示すように上下両避雷碍子15を中間電極
板23により連結して上部の避雷碍子15を垂線Hから水平
方向に離隔させ、下部の避雷碍子15を垂線H上に位置さ
せること。
(8)第10図に示すように、上下の避雷碍子15をくの字
状に連結し、アークホーン18を垂線H上に位置させるこ
と。
(9)第11図に示すように両耐張碍子5,5の内側空間に
避雷碍子15を横V字状に屈曲して装設し、その下端のア
ークホーン18を垂線H上に位置させること。
発明の効果 以上詳述したように、この発明はジャンパー線側のア
ークホーンと避雷碍子側のアークホーンとの気中放電間
隙をとり易く、ジャンパー線の風圧等による横揺れが生
じても、課電側及び接地側のアークホーンの放電間隙を
常に一定に保持して放電特性を安定化することができる
とともに、既設の塔体にも高線路電圧用の長尺の避雷碍
子を容易に装着することができる優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明を具体化した一実施例を示す側面図、
第2図は第1図の正面図、第3図〜第10図はそれぞれ本
発明の別例を示す側面図、第11図は本発明の別例を示す
正面図である。 1……支持アーム、5……耐張碍子、10……ジャンパー
線、11……取付部材、12……課電側のアークホーン、13
……取付アダプタ、14……限流素子、15……避雷碍子、
16,17……電極金具、18……接地側のアークホーン、18a
……円弧状部、21……支持碍子、22……中間電極、23…
…中間電極板、H……課電側のアークホーン12を通る垂
線、O……ジャンパー線10の吊下点、G……放電間隙、
T……ジャンパー線10の揺動軌跡。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塔体の支持アーム(1)に対して左右一対
    の塔体側連結金具(4)を介して耐張碍子(5)を連結
    するとともに、該耐張碍子(5)には電線側連結金具
    (6)を介して送電線(7)を架設し、前記両電線側連
    結金具(6,6)の間にはジャンパー線(10)を架設し、
    一方、前記支持アーム(1)には取付アダプタ(13)を
    介して電圧−電流特性が非直線性の酸化亜鉛等を主材と
    する限流素子(14)を内蔵する避雷碍子(15)を支持
    し、前記ジャンパー線(10)及び避雷碍子(15)に対し
    課電側及び接地側のアークホーン(12,18)を所定の気
    中放電間隙(G)をもって対向するように装着した耐雷
    ホーン碍子装置において、 前記避雷碍子(15)側の接地側アークホーン(18)を前
    記課電側のアークホーン(12)を通る垂線(H)上に位
    置させ、避雷碍子(15)の上端部又は中間部を側方へ変
    位したことを特徴とする耐雷ホーン碍子装置。
  2. 【請求項2】前記接地側のアークホーン(18)はジャン
    パー線(10)の揺動軌跡とほぼ同曲率の円弧状部(18
    a)を備えている特許請求の範囲第1項に記載の耐雷ホ
    ーン碍子装置。
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