JP2505444B2 - 避雷碍子装置の放電電極 - Google Patents

避雷碍子装置の放電電極

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JP2505444B2
JP2505444B2 JP62038743A JP3874387A JP2505444B2 JP 2505444 B2 JP2505444 B2 JP 2505444B2 JP 62038743 A JP62038743 A JP 62038743A JP 3874387 A JP3874387 A JP 3874387A JP 2505444 B2 JP2505444 B2 JP 2505444B2
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insulator
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lightning
discharge
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哲也 中山
立美 市岡
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NGK Insulators Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は送電線に雷撃による異常大電流が流れたと
き、避雷機能によりそれを速やかに大地へ放電するとと
もに、続流を抑制遮断して永久地絡を防止することがで
きる避雷碍子装置の放電電極に関するものである。
(従来の技術) 従来、送電線用避雷碍子装置として、第4図に示すよ
うに、鉄塔の支持アームの先端部に対し、支持碍子6を
介して送電線9を支持し、上部のホーン取付金具4には
取付ブラケット13を介して避雷碍子14を垂下固定し、そ
の下端部に取着したホーン状をなす接地側の放電電極18
と、前記支持碍子6の下端に取着したホーン状をなす課
電側の放電電極19とを所定の放電間隙Gをもって対向さ
せていた。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、前記従来の送電線用避雷碍子装置は、課電
側の放電電極19が接地側の放電電極18に向かって斜め上
方に傾斜しているので、その傾斜部19aに降った雪が同
傾斜部19aを下方へ移動してその基端側、つまり課電側
の吊下金具7まで至り、これが徐々に堆積して、吊下金
具7及び支持碍子6の下部表面に付着するため、支持碍
子6の絶縁強度を低下させ、雷撃時のサージ電流が放電
間隙Gでは閃絡されず、支持碍子6の沿面を閃絡する確
率が高くなるという問題がある。
又、支持碍子6の表面には塵埃を含んだ雪が多量に付
着するので、同表面の汚損も進行し易く、この点からも
支持碍子6の沿面絶縁強度を早期に低下させ、避雷碍子
装置としての信頼性に欠けるという問題がある。
この発明の目的は、上記従来の技術に存する問題を解
消することができるとともに、コロナ放電を阻止するこ
とができる避雷碍子装置の放電電極を提供することにあ
る。
(問題点を解決するための手段) 本発明は前記問題点を解消するため、鉄塔の支持アー
ムに吊下碍子を介して送電線を支持し、前記吊下碍子の
下端部側には送電線に接続された課電側の放電電極を片
持ち支持し、前記支持アームには取付ブラケットを介し
て避雷碍子を吊下し、その避雷碍子の下端部には前記課
電側の放電電極と所定の気中放電間隔をもって対向する
接地側の放電電極を設けた避雷碍子装置において、前記
課電側の放電電極の先端ほど上方に傾斜する傾斜部の外
周面に複数の円形状をなす雪止鍔を設けるという手段を
採っている。
(作用) 本発明は前記手段を採ったことにより、次のように作
用する。
課電側の放電電極に降った雪は傾斜部を移動した後、
複数の雪止鍔により確実に阻止されて傾斜部から落下す
るため、支持碍子の課電側の吊下金具には堆積すること
はなく、従って、支持碍子の下部表面への雪の堆積が抑
制され、支持碍子が正常な絶縁強度に保持される。この
ため、雷撃時のサージ電流が放電電極の放電間隙を確実
に閃絡することになり、電気的信頼性が向上する。
又、この発明では雪止鍔が円形状であるため、雪止鍔
によるコロナ放電を防止することができる。
(実施例) 以下、本発明を具体化した一実施例を第1図〜第2図
に基づいて説明する。
鉄塔の支持アーム1の先端部には連結金具2が固着さ
れ、同連結金具2にはUクレビスリンク3及びホーン取
付金具4を介して懸垂碍子5を直列に連結してなる支持
碍子としての懸垂碍子連6が線路方向及び同直交方向へ
揺動可能に支持されている。この実施例では前記連結金
具2、Uクレビスリンク3及びホーン取付金具4により
上部吊下金具を構成している。前記懸垂碍子連6下端部
のホーン取付金具7には連結リンク8を介して送電線9
を支持する電線クランプ10が支持されている。この実施
例では前記ホーン取付金具7、連結リンク8及び電線ク
ランプ10により下部吊下金具を構成している。前記ホー
ン取付金具4,7には、懸垂碍子連6の沿面閃絡の損傷を
できるだけ軽減するためのアーキングホーン11、12が装
着されている。
前記支持アーム1の先端部には取付ブラケット13がボ
ルトより水平方向に固定され、同ブラケット13の先端部
下面には避雷碍子14がその接地側の電極金具15をもって
ボルト16により垂下固定されている。又、避雷碍子14の
下端部、つまり課電側の電極金具17には、ホーン状をな
す接地側の放電電極18が支持されている。
一方、前記ホーン取付金具7には第3図に示すように
ほぼ線路方向にホーン状をなす課電側の放電電極19がボ
ルトにより片持ち支持され、同放電電極19と前記放電電
極18との間には所定の気中放電間隙Gが設けられてい
る。前記放電電極18の先端部は第2図に示すように線路
直交方向から見て、ほぼ円弧状に形成され、懸垂碍子連
6が線路方向に揺動しても放電間隙Gがほぼ一定に保持
されるようにしている。
前記放電電極19はその先端部へ行くほど上になる傾斜
部19aとなっており、その途中には同傾斜部19aに降った
雪が下方へ滑動するのを防止するための雪止鍔19bが一
体に形成され、ホーン取付金具7への雪の移動・堆積を
防止するようにしている。
前記避雷碍子14は、FRP等の耐張材料により円筒状に
形成された耐圧絶縁筒(図示略)と、その内部に直列に
収容された酸化亜鉛(ZnO)を主材とする電圧−電流特
性が非直線性の限流素子(図示略)と、前記耐圧絶縁筒
の両端部に嵌合固定したキャップ状をなす課電側及び接
地側の電極金具17,15と、さらに耐圧絶縁筒の外周に設
けたゴムモールド20とより形成されている。
なお、前記避雷碍子14の課電側及び接地側の電極金具
17,15にはゴムモールド20の沿面閃絡時の損傷を軽減す
るためのアーキングリング21,22が設けられている。
前記取付ブラケット13の上側には、冠雪制御手段とし
ての冠雪落出樋23が装着されている。この冠雪落出樋23
の両端部には係止板24,25が形成され、係止板24はボル
ト26により支持アーム1の傾斜枠1Aに締付固定され、
又、係止板25はボルト26により取付ブラケット13の先端
部に締付固定されている。そして、冠雪落出樋23の底面
を先端へ行くほど下位に位置させて、雪滑り傾斜面Sと
し、支持アーム1の傾斜枠1Aから移動した冠雪を同傾斜
面Sに沿って先端部へ移動し落下し、避雷碍子14への冠
雪の迫り出しを防止するようにしている。
又、前記取付ブラケット13の途中には雪返し板27が垂
直方向に溶接固定され、取付ブラケット13から避雷碍子
14側へ移動しようとする雪を落下させるようにしてい
る。この雪は前記冠雪落出樋23により落下されなかった
一部の雪であるため、量は極く僅かであるが、支持アー
ム1から避雷碍子14への水分の移動も防止するために取
着されている。
次に、前記のように構成した送電線用避雷碍子装置に
ついて、その作用を説明する。
今、大規模雷撃により想定を越える異常大電流が送電
線9に印加されると、この電流は電線クランプ10、放電
電極19から放電間隙Gを経て放電電極18へ放電され、電
極金具17から避雷碍子14内の限流素子(図示略)に流
れ、接地側の電極金具15から取付ブラケット13を経て支
持アーム1へ流れ、さらに、鉄塔に流れ大地へ放電され
る。その後生じる続流は前記限流素子により抑制遮断さ
れる。
さて、本発明実施例では放電電極19の傾斜部19aに雪
止鍔19bを設けたので、放電電極19に降った雪を雪止鍔1
9bにより落下させることができ、ホーン取付金具7への
雪の異常堆積を防止して、懸垂碍子連6への雪による悪
影響を抑制することができる。
なお、本発明は次のように具体化することも可能であ
る。
(1)第3図に示すように放電電極19を平面から見てヘ
アピン状に湾曲し、その傾斜部19aの途中に雪止鍔19bを
形成すること。
(2)放電電極18,19の表面にフッ素樹脂等のテフロン
加工を施すこと。
(3)第2図に示すようにアーキングホーン12の下端部
に雪止鍔12aを設けること。
発明の効果 以上詳述したように、この発明は課電側の放電電極の
傾斜部に積もった雪の傾斜部上での移動を確実に阻止す
ることができ、この結果支持碍子への雪害をなくし、放
電間隙で雷撃によるサージ電流を確実に閃絡させること
ができ、雪止鍔によるコロナ放電を防止することがで
き、避雷碍子装置としての電気的信頼性を向上すること
ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は放電電極のみの斜視図、第2図は本発明の放電
電極を装着した送電線用避雷碍子装置全体を示す正面
図、第3図は放電電極の別例を示す斜視図、第4図は従
来の避雷碍子装置を示す正面図である。 1……支持アーム、6……支持碍子としての懸垂碍子
連、9……送電線、13……取付ブラケット 14……避雷碍子、19……課電側の放電電極、19a……傾
斜部、19b……雪止鍔。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄塔の支持アームに吊下碍子を介して送電
    線を支持し、前記吊下碍子の下端部側には送電線に接続
    された課電側の放電電極を片持ち支持し、前記支持アー
    ムには取付ブラケットを介して避雷碍子を吊下し、その
    避雷碍子の下端部には前記課電側の放電電極と所定の気
    中放電間隔をもって対向する接地側の放電電極を設けた
    避雷碍子装置において、 前記課電側の放電電極の先端ほど上方に傾斜する傾斜部
    の外周面に複数の円形状をなす雪止鍔を設けたことを特
    徴とする避雷碍子装置の放電電極。
JP62038743A 1987-02-20 1987-02-20 避雷碍子装置の放電電極 Expired - Lifetime JP2505444B2 (ja)

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JPS5883939U (ja) * 1981-11-30 1983-06-07 東北電力株式会社 送電線鉄塔における碍子凍結防止装置

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JPS63205013A (ja) 1988-08-24

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