JPH0744946U - 複式支持ロ−ラの巻取り機械 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 ローラ収容部への接近を容易にする。 【構成】 回動レバー９に取付けられ、支持ローラ
（２，３）の一方に沿って延在し、その断面が角度をな
した、筒状コア挿入用のＬ字形状トラフ１２を備える筒
状コア挿入用装置８により、ローラ収容部４に収められ
た筒状コア６に材料ウェブ７を巻取る。回動レバー９と
角度をなす支持部分１５との間のつめ（図示略）をはず
し、サーボモータ１６により挿入用トラフ１２が回動さ
れると、ローラから離れた側のトラフの一側部１３は、
作業者がこれに足をかけて作業出来るように、機械の設
置されている設置面１７から上方に距離をもって水平に
なり、垂直上方へ突出するトラフの他方の側部１４は足
を保護する。必要に応じ挿入用トラフ１２をピニオン１
１で上昇させて調節する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】 本考案は、回動レバーに取付けられ、一方の支持ローラに沿って延在し、その 断面が角度をなした、筒状コア挿入用のＬ字形状トラフを備える筒状コア挿入用 装置によりローラ収容部に収められた筒状コアに、紙や板材のウェブのような材 料ウェブを巻取るための種類の複式支持ローラ巻取り機械に関する。

【０００２】 この種類の機械はドイツ出願公開特許明細書番号３１，５１２ ５６にて既知 である。

【０００３】 このような機械では支持ローラが比較的大径となり、又新しいウェブの開始点 を導入したりウェブが切れるとこれを戻して巻き終っていないロールに固定した りするために、ローラ収容部にウェブが達する時問題が生じる。ローラ収容部に はウェブが巻かれていない側の支持ローラしか接近できない。さらにこの側の支 持ローラに沿って延在する筒状コア挿入用装置がローラ収容部に接近するのはさ らに困難な構成になっている。

【０００４】 本考案の目的は以上説明したような複式支持ローラ巻取り機械においてローラ 収容部への接近を容易にするようになすことにある。

【０００５】 この考案ではこのような機械は請求項１にて記載する特有の性質を備えている 。このような特性から、接近モードにおいて作業員は挿入用トラフの水平に伸び ている面を都合よく踏み、これよりローラ収容部近傍での作業を事故の危険性な く遂行できるよう段部として利用することが可能である。

【０００６】 更に、請求項１に示す特性により、挿入用トラフの支持ローラから離れた側部 を段とし、又他の側部は、足がこのトラフとこれに接する支持ローラとの間にで きる空隙にはまり込むことがないように使われる。

【０００７】 本考案の一実施例は図面に従い以下にさらに詳細に記載する。

【０００８】 正面から見た概略図で示す複式支持ローラ巻取り機械１は、２つの回転駆動さ れる支持ローラ２，３を備えている。この２つの支持ローラ２，３間にはその中 心軸の通る同一面上方に巻取りロール５が収容されるローラ収容部４が形成され る。この巻取りロール５は筒状コア６を備え、支持ローラ２，３が回転すると、 支持ローラ２の周辺に沿って、下方よりローラ収容部４へ送り込まれる材料ウェ ブが同コア６へ巻取られる。

【０００９】 巻き終えたロール５がローラ収容部から放出されて、次の巻取り行程が開始さ れようとする時、新しい筒状コア６′をこのローラ収容部４へ挿入するようにな した筒状コア挿入用装置８を、巻取り機械１に設ける。この筒状コア挿入用装置 ８の挿入モードの作動は図中破線にて示される。

【００１０】 装置８は支持ローラ３の端部領域に設けた２つの回動レバー９を備えている。 これらのレバーはそれぞれ支持ローラ３の回転軸とほぼ同軸上に設けられる歯車 １０の部分と接続している。歯車１０と係合しているピニオン１１は筒状コア挿 入用装置８を駆動するのに用いられる。

【００１１】 支持ローラ３に沿って延びる筒状コア挿入用装置８は、断面が角度をなすＬ字 形状の筒状コア６′挿入用トラフ１２を備えている。挿入用トラフ１２は、レバ ー９に回動可能に設けられた、角度をもった支持部分１５に、両側部１３，１４ を介して取付けられる。さらに挿入用トラフ１２の角度をなす支持部分１５と回 動レバー９との間に、サーボモータ１６を配置する。

【００１２】 装置８は筒状コアの挿入用としての機能を備えるに加え、以下のように利用す ることが可能である。

【００１３】 図中実線で示されているように、回動レバー９と角度をなす支持部分１５との 間のつめ（図示略）がはずれてしまうと、サーボモータ１６により挿入用トラフ １２が回動され、ローラから離れた側のトラフの一側部１３を水平に延在させる ことが可能になる（接近モード）。この時にトラフの一側部１３は機械の設置さ れている設置面１７から上方に距離をもたせて延在しており、作業者がこれに足 をかけて作業するように利用することが可能である。一方の垂直上方へ突出する トラフの他方の側部１４はこの足の保護の役目をする。必要に応じ挿入用トラフ １２をピニオン１１で設置面１７より上昇させて、巻取りロール５やローラ収容 部４にさらに近づき易くすることも可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の複式支持ローラ巻取り機械の正面概略
図である。

【符号の説明】

１ 複式支持ローラ巻取り機械 ２，３ 支持ローラ ４ ローラ収容部 ５ 巻取りロール ６ 筒状コア ６′ 新しい筒状コア ７ 材料ウェブ ８ 筒状コア挿入用装置 ９ 回動レバー １０ 歯車 １１ ピニオン １２ 挿入用トラフ １３，１４ 挿入用トラフの側部 １５ 角度をなす支持部分 １６ サーボモータ １７ 機械の設置面

フロントページの続き (72)考案者 ジ−クバ−ト ショウタ− ドイツ国 7922 ハ−ブレヒティンゲン リンデンシュトラ−セ 27

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 二つの支持ローラ（２，３）の間で且つ
   該ローラの上方に位置するローラ収容部（４）に筒状コ
   ア挿入用装置（８）によって収められた筒状コア（６）
   に巻取り用材料ウェブ（７）を巻取るための複式支持ロ
   ーラ巻取り機械（１）において、 （ａ）該筒状コア挿入用装置（８）は回動レバー（９）
   を備えており、二つの該支持ローラ（２，３）の一方に
   沿って設けられており、そして二つの側部（１３，１
   ４）によって形成されるＬ字形状断面を有する筒状コア
   挿入用トラフ（１２）を有すること； （ｂ）該筒状コア挿入用装置（８）が設けられている支
   持ローラ（３）は、該ウェブ（７）が巻かれていないこ
   と； （ｃ）該挿入用トラフ（１２）は、該回動レバー（９）
   により一方の該支持ローラ（３）上に回動可能に取付け
   られ且つ該回動レバーに回動可能に連結されており、従
   って該挿入用トラフは挿入モードと接近モードの選択さ
   れたいずれか一方で作動可能であること；および （ｄ）少なくとも一つのサーボモータ（１６）が該挿入
   用トラフ（１２）の支持部分（１５）と該回動レバー
   （９）との間に配置されて、接近モードの場合に該挿入
   用トラフ（１２）を該回動レバー（９）の周りで回動し
   て、該支持ローラ（２，３）から離れた方の該トラフの
   一側部（１３）を実質的に水平な位置に回動し、そして
   他方の側部（１４）を実質的に水平な該側部（１３）か
   ら垂直上方に突出させることが可能であること；を特徴
   とする、上記の複式支持ローラ巻取り機械。
2. 【請求項２】 上記の筒状コア挿入用装置（８）が、歯
   車（１０）と係合可能なピニオン（１１）により駆動さ
   れ、そして該歯車（１０）は上記の一方の支持ローラ
   （３）の回転軸と実質的に同軸に設けられている、請求
   項１に記載の機械。