JP2698505B2 - 自動車用ヘッドランプ - Google Patents

自動車用ヘッドランプ

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JP2698505B2
JP2698505B2 JP4184995A JP18499592A JP2698505B2 JP 2698505 B2 JP2698505 B2 JP 2698505B2 JP 4184995 A JP4184995 A JP 4184995A JP 18499592 A JP18499592 A JP 18499592A JP 2698505 B2 JP2698505 B2 JP 2698505B2
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克忠 白井
英治 望月
広徳 塚本
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘッドランプの左右方
向の照射方向、即ちランプの左右方向の照射角が正規位
置にあるかどうかを確認するための測定器を備えた自動
車用ヘッドランプに係り、正規位置にない場合には、ヘ
ッドランプの左右方向の照射角が正規位置となるように
容易に調整することのできる自動車用ヘッドランプに関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車用ヘッドランプは、ランプボディ
内においてリフレクターが傾動可能に支持されているリ
フレクター可動型ヘッドランプを例にとって説明する
と、図7に示されるように、ランプボディaに対し、リ
フレクターbの背面側が前後に延びる2本のエイミング
スクリューc,dと1個の揺動支点eの3点によって支
持されている。なお図7はリフレクターを正面視してお
り、エイミングスクリューc,dはそれぞれ紙面に垂直
方向に延びている。エイミングスクリューc,dはラン
プボディaの背面壁において回動可能に支承されてお
り、エイミングスクリューc,dによるリフレクターb
の支持点は、ランプの前面から見て揺動支点dに対し例
えば直交配置されている。そしてエイミングスクリュー
c,dの回動操作によってリフレクターbを水平軸L
x,垂直軸Ly回りにそれぞれ傾動させて、ランプの照
射角を調整するようになっている。なお符号fはリフレ
クターbに装着された光源であるバルブである。
【0003】またランプボディの内周面にリフレクター
の一体形成されたランプボディ・リフレクターユニット
がランプハウジングに対し傾動可能に支持されたユニッ
ト可動型ヘッドランプにおいても、図示しないが、図7
に示すリフレクター可動型ヘッドランプと同様に、ラン
プボディ・リフレクターユニットがランプハウジングに
対し1個の揺動支点と2本のエイミングスクリューとに
よって支持された構造となっている。そしてエイミング
スクリューの回動操作によってランプボディ・リフレク
ターユニットを傾動させてランプの照射角を調整するよ
うになっている。
【0004】このように自動車用のヘッドランプでは、
2本のエイミングスクリューを回動操作することによ
り、ランプの照射方向を設定する光反射面を有する傾動
部材(リフレクター可動型ヘッドランプではリフレクタ
ー、ユニット可動型ヘッドランプではランプボディ・リ
フレクターユニット。以下、同じ)を基準部材(リフレ
クター可動型ヘッドランプではランプボディ、ユニット
可動型ヘッドランプではランプハウジング。以下、同
じ)に対して上下方向(水平軸回り)及び左右方向(垂
直軸回り)に傾動させてランプの照射角を調整するよう
になっている。
【0005】そして近年では、ランプの左右方向の照射
角を簡単に測定する手段として種々の提案がなされてお
り、特願昭63−154630号、実願昭63−983
97号、実願昭63−121576号、実願平1−43
979号等は本願と同じ出願人によって既に出願されて
いる先の提案である。しかしこれまでの一連の提案で
は、主に傾動部材と基準部材との間に、傾動部材の左右
方向の傾きを測定する測定器を設置するという構造であ
り、測定器の目盛の読取に便利なように、ランプの上部
位置に測定器を設置する傾向にある。このためランプの
上下高さが大きくなって、上下高さの薄いランプが好ま
れる昨今の需要に合致しないという問題がある。特にリ
フレクター可動型のヘッドランプでは、測定器がランプ
ボディ内に配置されているため、目盛の読取に不便であ
るという問題もある。
【0006】また図8は特開平2−6726号明細書中
に開示されている傾斜測定器であり、ランプボデイaか
ら後方に透明ケースgが延出し、ケースg内にはランプ
ボデイaを貫通してリフレクターbの背面(側ブラケッ
ト)に付勢当接する摺動子hが収容され、摺動子hの後
端部h1とケースg間に相対目盛が付され、摺動子hの
ケースgに対する変位量からリフレクターbの左右方向
の傾斜量が測定できる構造となっている。なお符号iは
圧縮コイルスプリングである。
【0007】しかし図8に示す測定器構造では、基準部
材であるランプボデイaに摺動子hを挿通させるための
孔を開けねばならず、加工が面倒であり、さらに測定器
をランプに組付ける際の調整も面倒である等の問題もあ
る。
【0008】
【発明の解決しようとする課題】そこで未だ公開されて
いないが、同じ出願人によって特願平2−334383
号が提案されている。この傾斜測定器は、図9に示され
るように、ランプボデイaの背面にガイド部材101を
延出し、このガイド部材101にガイド部材延出方向に
前後スライドできるスライドケース102を組付け、左
右方向エイミングスクリューcに螺合し、且つスライド
ケース102内を前後スライド可能なナット103を設
け、更にナット103とスライドケース102間に零点
調整用スクリュー104を介装した構造で、ガイド部材
101とスライドケース102間の目盛105の零点1
05aと指標106とを予め一致させておくことによ
り、リフレクターの左右方向の傾動量が指標の指し示す
目盛として示される。また零点調整用スクリュー104
を回動操作により、指標106の目盛零点105a位置
への調整を行うというものである。そしてこの技術で
は、ヘッドランプの照射角の左右方向の傾きを測定する
ための測定器をエイミングスクリューの基準部材からの
後方突出部に組付けることによって、基準部材に測定器
配設用の特別な加工を一切施さなくてもよく、しかもヘ
ッドランプの上下高さの薄型化を達成できるというもの
である。
【0009】しかし、前記した図9に示す傾斜測定器で
は、目盛の形成されている棒状のガイド部材101は薄
厚であるため、ヘッドランプを車体に固着する際や、エ
イミングや零点調整のときに使用するドライバーやスパ
ナ等がガイド部材101に当たってガイド部材が破損し
たり、折損したりする虞れがある。さらに傾斜測定器
は、ガイド部材101,スライドケース102,ナット
103及び零点調整スクリュー104の4部材からな
り、部品点数が多く複雑でコスト的にも高いという問題
があった。
【0010】本発明は前記従来技術の問題点に鑑みなさ
れたもので、その目的は、上下高さが小さく且つ構成部
品点数が少なく、しかも破損等のしにくい傾斜測定器を
備えた自動車用ヘッドランプを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係る自動車用ヘッドランプにおいては、
ランプの照射方向を設定する光反射面を有する傾動部材
が、基準部材に支承された1つの揺動支点部と、基準部
材を前後に貫通し、かつ基準部材に支承された左右方向
エイミングスクリュー及び上下方向エイミングスクリュ
ーの3点で支持され、エイミングスクリューを回動操作
することによって傾動部材を基準部材に対し上下方向お
よび左右方向にそれぞれ傾動させて、ヘッドランプの照
射角を調整する傾動部材可動型の自動車用ヘッドランプ
において、前記左右方向エイミングスクリューの基準部
材後方への突出部と基準部材との間に、傾動部材の左右
方向の傾きを測定する傾斜測定器を介装し、この傾斜測
定器を、基準部材に固定されて、左右方向エイミングス
クリューの基準部材後方への突出部を包囲するナットホ
ルダーと、前記ナットホルダーに組付けられ、ナットホ
ルダーに形成されたエイミングスクリュー延出方向と平
行に延びる前後溝に沿ってスライド可能で、エイミング
スクリューの基準部材後方への突出部に螺合するナット
部材と、このナット部材の前記前後溝からの上方突出部
に固定されるとともに、固定を解除することによりナッ
トホルダーに対し前後方向スライド可能な零点調整用ス
ライドケースと、前記ナットホルダーとスライドケース
間所定位置に形成されて、両者の相対変位量を示す目盛
とから構成するようにしたものである。
【0012】また請求項2においては、基準部材がラン
プボディで、傾動部材がランプボディ内において傾動で
きるリフレクターであるリフレクター可動型ヘッドラン
プに、請求項1の手段を適用するようにしたものであ
る。また請求項3においては、基準部材がランプハウジ
ングで、傾動部材が内周面にリフレクターの一体形成さ
れたランプボディ・リフレクターユニットであるユニッ
ト可動型ヘッドランプに、請求項1の手段を適用したも
のである。
【0013】
【作用】左右方向エイミングスクリューを回動すると、
傾動部材が基準部材に対し傾動し(垂直軸回りに傾動
し)、かつナット部材がナットホルダーに沿って前後方
向にスライドする。そして左右方向エイミングスクリュ
ーの回動による基準部材に対する傾動部材の傾動量(傾
動部材がエイミングスクリューによって支持される点の
エイミングスクリューに沿った移動量)はナットホルダ
ーに対するナット部材の移動量に比例し、傾動部材の基
準部材に対する傾動量、即ちヘッドランプの照射角の左
右方向のずれ量は、エイミングスクリューに螺合してい
るナット部材に固定された零点調整用スライドケース
と、基準部材に固定されて後方に延出するナットホルダ
ー間の目盛の変化としてあらわれる。このためこの目盛
の変化からヘッドランプの左右方向の照射角が適正か否
か、また適正でない場合にはそのずれ量を知ることがで
きる。そしてずれがある場合には、この目盛におけるず
れをなくすように、左右方向エイミングスクリューを回
動操作することによって照射角を左右方向に調整すれば
よい。また零点調整用スライドケースをナット部材に対
し前後スライドさせて目盛の零点位置を簡単に調整でき
る。
【0014】また傾斜測定器は、左右方向エイミングス
クリューの基準部材からの後方突出部と基準部材間に介
装された構造であり、基準部材に摺動子挿通用の孔開け
加工を施すことは一切不要である。また傾斜測定器を基
準部材の後方に配置したことより、ヘッドランプの上下
方向高さが低くなる。また傾斜測定器は、ナットホルダ
ーとナット部材と零点調整用スライドケースの3部材に
より構成されており、先に提案されている構造(図9参
照)に比べ部品点数が少ない。
【0015】また傾斜測定器には先に提案されている構
造(図9参照)の様な薄厚ガイド部材がなく、傾斜測定
器がドライバーやスパナ等によって破損したり、折損し
たりする虞れがない。
【0016】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図5は、基準部材がランプボディで、傾斜
部材がリフレクターであるリフレクター可動型のヘッド
ランプに本発明を適用した実施例を示すもので、図1は
ランプの左右方向の照射角の傾斜を測定する傾斜測定器
を備えたリフレクター可動型ヘッドランプの正面図、図
2は同ヘッドランプの水平断面図(図1に示す線II−II
に沿う断面図)、図3はヘッドランプの左右方向の照射
角の傾斜を測定する傾斜測定器の斜視図、図4は同傾斜
測定器の分解斜視図、図5は同傾斜測定器の横断面図
(ヘッドランプの背面側から見た図)である。
【0017】これらの図において、符号10は容器状の
ランプボディで、このランプボディ10内において放物
面形状のリフレクター12が2本のエイミングスクリュ
ー14,16(左右方向エイミングスクリュー14,上
下方向エイミングスクリュー16)と1個の玉継手18
により傾動可能に支持されている。スクリュー14,1
6はランプボディ10の背面壁を貫通するとともに、貫
通部においてそれぞれ回転可能に支承されており、スク
リュー前端部はリフレクター12の裏側に嵌着されたブ
ラケット15,17に螺合している。玉継手18はラン
プボディ10の背面壁から前方に突出する玉部18aが
リフレクター12の裏側に嵌着された玉受部18bに支
承された構造で、スクリュー14,16の回動によりナ
ット15,17がスクリュー14,16に沿って進退し
て、リフレクター12が水平軸Lx,垂直軸Ly回りに
傾動する構造となっている。なお符号11は前面レン
ズ、符号13はリフレクター12のバルブ挿着孔に挿着
された光源であるバルブである。左右方向エイミングス
クリュー14は、ランプボディ10を前後に貫通して配
設されており、スクリュー軸部のくびれ部14cに装着
されたスナップリング14dと、軸部に形成されたフラ
ンジ部14eとが協働してランプボディ肉厚部10aを
挟持することにより位置決めされて、ランプボディ10
に支承されている。そしてエイミングスクリュー14の
ランプボディ後方への突出部には、スクリュー前端側雄
ねじ部14aのピッチより大きいピッチをもった雄ねじ
部14bが形成されている。
【0018】符号30は、左右方向エイミングスクリュ
ー14のランプボディ10後方への突出部とランプボデ
ィ10との間に介装されて、リフレクター12の左右方
向の傾き、即ちヘッドランプの照射角の左右方向の傾き
を測定する第1の傾斜測定器である。符号50はリフレ
クター12の上面壁に取着されている気泡管式傾斜測定
器で、リフレクター12の上下方向の傾斜、即ちヘッド
ランプの照射角の上下方向の傾き具合を測定するための
ものである。この測定器50は容器状のケース51に直
線型気泡管52が収容一体化されたもので、垂直ねじ5
3を回動操作することによって気泡位置の調節、即ち零
点調整ができる。
【0019】次に傾斜測定器30の詳細について、図3
〜5を参照して説明する。左右方向エイミングスクリュ
ー14の雄ねじ部14bには、コ字型の合成樹脂製ナッ
ト36が螺合し、ナット36は、前端フランジ部33a
をランプボデイ10にねじ固定されてエイミングスクリ
ュー14を包囲する横断面門型の合成樹脂製ナットホル
ダー33内に、前後スライド可能に組付けられている。
ナットホルダー33の上面壁には前後に延びる開口部3
4が設けられ、ナット36の上下方向略中央部のくびれ
部36aがナットホルダー33の開口部34の周縁に係
合している。ナット36の下端部に形成されているスク
リュー係合用凹部37の両側部下端には、ナットホルダ
ー33の側壁下端部において前後に延びる一対の内フラ
ンジ33bに係合し、この内フランジ33bに沿ったス
ムーズな滑動が得られる様に、円弧状スライド突起38
aをもつ前後アーム38が延出形成されている。
【0020】ナットホルダー33の上面壁には、巾方向
外方に張り出す一対のフランジ部33cが形成され、こ
のフランジ部33cにはそれぞれ直線目盛40が形成さ
れている。符号41aは目盛の零点を示す。またナット
ホルダー33の開口部34から上方に突出するナット3
6の上方突出部39には、金属製薄板を切り起こして成
形した矩形状キャップ型の枠体状スライドカーソル44
がねじ固定されている。符号45は指標であるカーソル
部で、このカーソル部45の指し示すナットホルダー側
の目盛40を読み取ることによって、リフレクター12
の左右方向の傾動量、即ちヘッドランプの左右方向の照
射角の傾きがわかる。符号46はスライドカーソル固定
ねじで、スライドカーソル44に形成された長孔47を
貫通してナット上端面に螺着されており、この固定ねじ
46を緩めることで、スライドカーソル44をナット3
6の側面に沿ってスライドできる。スライドカーソル4
4の側面下方には、屈曲されて巾方向外側に延びるスラ
イドガイド部48が設けられ、このスライドガイド部4
8がナットホルダー33のフランジ部33cより一段低
い平滑な開口部周縁領域33d上を摺動する。なおこの
ときスライドカーソル44のカーソル部45はナットホ
ルダー33の目盛形成面上を摺動する。
【0021】そしてエイミングスクリュー14を回動す
ると、スクリューの雄ねじ部14bと螺合しているナッ
ト36がナットホルダー33に対し前後スライドし、即
ちカーソル部45が目盛40に沿ってスライドする。即
ち、リフレクター12の傾動量はカーソル部45におけ
る目盛40の移動量としてあらわれ、予めカーソル部4
4を目盛40の零点41位置に設定(零点調整という)
しておくことにより、カーソル部45の指し示す目盛4
0からリフレクター12の傾き具合(ヘッドランプの照
射方向の左右方向の傾動量)を知ることができる。また
ナット36の移動量、即ち目盛40とカーソル部の相対
移動量は、エイミングスクリューの雄ねじ部14bのピ
ッチP2が雄ねじ部14aのピッチP1より大きいため、
リフレクター12の傾動量のP2/P1倍となる。このた
めリフレクター12の傾動が拡大されて目盛にあらわ
れ、それだけ目盛の読み取りが容易で、しかも測定精度
も高いという利点がある。
【0022】次に、この傾斜測定器30をヘッドランプ
に組付ける手順の一例を説明する。まずナット36をナ
ットホルダー33にスライド挿入し、ナット36のホル
ダー上方への突出部39に弾性を利用してスライドカー
ソル44を被着する。カーソル部45を目盛の零点40
に合わせ、スライドカーソル44をナット36にねじ固
定し、傾斜測定器ユニットを組立てる。次にこの傾斜測
定器ユニットを、車両に取り付けられたヘッドランプに
組付ける訳であるが、左右エイミングスクリュー14の
ランプボデイ後方突出部に上方からナット36を圧入す
ることにより、簡単に組付一体化できる。なお傾斜測定
器ユニットのヘッドランプへの組付時に、左右エイミン
グスクリュー14が勝手に回動して零点がずれた場合に
は、ねじ46を緩めてスライドカーソル44を動かして
零点調整を行う。
【0023】図6は、基準部材がランプハウジングであ
り、傾動部材がランプボディ・リフレクターユニット
(ランプボディの内周面にリフレクターが一体に形成さ
れた構造で、以下、ランプボディユニットという)であ
るユニット可動型のヘッドランプに本発明を適用した実
施例を示すものである。ランプハウジング62の後方に
突出する左右方向エイミングスクリュー14の雄ねじ部
14bとランプハウジング62との間に、ヘッドランプ
の照射角の左右方向の傾きを測定する第1の傾斜測定器
30が介装されている。またランプボデイユニット64
の上面壁にはヘッドランプの照射角の上下方向の傾きを
測定する第2の傾斜測定器50が介装されている。これ
らの第1の傾斜測定器30および第2の傾斜測定器50
の構造は、前記したリフレクター可動型ヘッドランプに
おいて示した傾斜測定器と同一構造であり、同一の符号
を付すことによりその説明は省略する。なお図6におい
て、符号66はバルブ、符号65はバルブ66をランプ
ボディユニット64のバルブ挿着孔に固定するためのロ
ッキングキャップである。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る自動車用ヘッドランプにおいては、傾動部材(リ
フレクター可動型ヘッドランプではリフレクター、ユニ
ット可動型ヘッドランプではランプボディ・リフレクタ
ーユニット。以下、同じ)の基準部材(リフレクター可
動型ヘッドランプではランプボディ、ユニット可動型ヘ
ッドランプではランプハウジング。以下、同じ)に対す
る左右方向の傾きは左右方向エイミングスクリューと基
準部材間に介装されている傾斜測定器の目盛の変化とし
てあらわれ、この目盛の変化から傾動部材の左右方向の
傾斜量、即ち、ヘッドランプの照射角の左右方向の傾斜
量を読み取ることができる。
【0025】そしてずれているヘッドランプの照射角を
左右方向に調整するには、傾斜測定器の目盛が所定位置
となるように、左右方向エイミングスクリューを回動操
作して傾動部材を傾動させて調整すればよく、またナッ
トに対するスライドケースの位置を調節することによ
り、目盛の零点調整ができるので、誰でも簡単にヘッド
ランプの左右方向の照射角調整を行うことができる。
【0026】また傾斜測定器は、左右方向エイミングス
クリューの基準部材からの後方突出部と基準部材間に介
装された構造であり、従来のように、基準部材に傾斜測
定器の一構成部材である摺動子を挿通させるための孔を
開ける等の加工は一切不要である。また傾斜測定器を基
準部材の後方に配置したことより、目盛の読取が容易で
あり、しかもヘッドランプの上下方向高さが低く、ラン
プの薄型化が達成でき、さらに車体に対する上下方向配
設スペースも小さくて済むという利点もある。
【0027】また傾斜測定器の構成部品点数が3点と少
なく、非常に簡潔な構造であるため、コスト的にも安価
となる。また傾斜測定器には、ドライバーやスパナ等の
工具が当たって折損や破損等の虞れのある弱い部位がな
いので、ヘッドランプの点検やエイミング等の作業を安
心して遂行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるリフレクター可動型ヘ
ッドランプの正面図
【図2】同ヘッドランプの水平断面図(図1に示す線II
−IIに沿う断面図)
【図3】ヘッドランプの左右方向の照射角の傾斜を測定
する傾斜測定器の斜視図
【図4】同傾斜測定器の分解斜視図
【図5】同傾斜測定器の横断面図(ヘッドランプ背面側
から見た図)
【図6】本発明の他の実施例であるユニット可動型ヘッ
ドランプの一部を断面で示す平面図
【図7】リフレクター可動型ヘッドランプの構造を示す
【図8】従来の傾斜測定器の断面図
【図9】先行技術の分解斜視図
【符号の説明】
10 基準部材であるランプボディ 11 前面レンズ 12 傾動部材であるリフレクター 14 傾動部材であるリフレクターを左右方向に傾動調
整するためのエイミングスクリュー 16 傾動部材であるリフレクターを上下方向に傾動調
整するためのエイミングスクリュー 18 傾動部材であるリフレクターの揺動支点としての
玉継手 30 ヘッドランプの左右方向の照射角の傾斜を測定す
る第1の傾斜測定器 33 スライドケース 40 目盛 41 目盛零点位置 44 スライドケースであるスライドカーソル 45 カーソル部 46 スライドカーソル固定ねじ 50 ヘッドランプの上下方向の照射角の傾斜を測定す
る第2の傾斜測定器 62 基準部材であるランプハウジング 64 傾動部材であるランプボデイ・リフレクターユニ
ット L ヘッドランプの照射軸 Lx 水平軸 Ly 鉛直軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−28102(JP,A) 特開 平3−280302(JP,A) 特開 平3−276502(JP,A) 特開 平2−6726(JP,A) 実開 平4−24210(JP,U) 実開 平3−24203(JP,U) 実開 平4−96904(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランプの照射方向を設定する光反射面を
    有する傾動部材が、基準部材に支承された1つの揺動支
    点部と、基準部材を前後に貫通し、かつ基準部材に支承
    された左右方向エイミングスクリュー及び上下方向エイ
    ミングスクリューの3点で支持され、エイミングスクリ
    ューを回動操作することによって傾動部材を基準部材に
    対し上下方向および左右方向にそれぞれ傾動させて、ヘ
    ッドランプの照射角を調整する傾動部材可動型の自動車
    用ヘッドランプにおいて、 前記左右方向エイミングスクリューの基準部材後方への
    突出部と基準部材との間には、傾動部材の左右方向の傾
    きを測定する傾斜測定器が介装され、 この傾斜測定器は、 基準部材に固定されて、左右方向エイミングスクリュー
    の基準部材後方への突出部を包囲するナットホルダー
    と、 前記ナットホルダーに組付けられ、ナットホルダーに形
    成されたエイミングスクリュー延出方向と平行に延びる
    前後溝に沿ってスライド可能で、エイミングスクリュー
    の基準部材後方への突出部に螺合するナット部材と、 このナット部材の前記前後溝からの上方突出部に固定さ
    れるとともに、固定を解除することによりナットホルダ
    ーに対し前後方向スライド可能な零点調整用スライドケ
    ースと、 前記ナットホルダーとスライドケース間所定位置に形成
    されて、両者の相対変位量を示す目盛とを備えたことを
    特徴とする自動車用ヘッドランプ。
  2. 【請求項2】 前記基準部材はランプボディで、前記傾
    動部材はランプボディ内において傾動できるリフレクタ
    ーであることを特徴とする請求項1記載の自動車用ヘッ
    ドランプ。
  3. 【請求項3】 前記基準部材はランプハウジングで、前
    記傾動部材は内周面にリフレクターが一体に形成された
    ランプボディ・リフレクターユニットであることを特徴
    とする請求項1記載の自動車用ヘッドランプ。
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