JPH07274842A - 酸化安定性の良い飼料 - Google Patents

酸化安定性の良い飼料

Info

Publication number
JPH07274842A
JPH07274842A JP6087946A JP8794694A JPH07274842A JP H07274842 A JPH07274842 A JP H07274842A JP 6087946 A JP6087946 A JP 6087946A JP 8794694 A JP8794694 A JP 8794694A JP H07274842 A JPH07274842 A JP H07274842A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
spermine
feed
meal
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6087946A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3553126B2 (ja
Inventor
Ryoichi Minoshima
良一 蓑島
Kiyoshi Hasegawa
清 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshin Oil Mills Ltd
Original Assignee
Nisshin Oil Mills Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Oil Mills Ltd filed Critical Nisshin Oil Mills Ltd
Priority to JP08794694A priority Critical patent/JP3553126B2/ja
Publication of JPH07274842A publication Critical patent/JPH07274842A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3553126B2 publication Critical patent/JP3553126B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish
    • Y02A40/818Alternative feeds for fish, e.g. in aquacultures

Landscapes

  • Feed For Specific Animals (AREA)
  • Fodder In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 安全性の点で問題なく、酸化安定性に優れ、
長期間にわたり抗酸化効果が持続する水産用または畜産
用飼料を提供する。 【構成】 スペルミン、スペルミジンおよびプトレスシ
ンから選ばれる1種または2種以上のポリアミンを含有
してなる製剤であって、該製剤は好ましくは前記ポリア
ミンと油脂と要すればトコフェロールまたは/およびL
−アスコルビン酸脂肪酸エステルとを含有してなる油脂
組成物、あるいは該油脂組成物と水と要すればL−アス
コルビン酸、その塩、蛋白質およびペプチドからなる群
より選ばれる少なくとも1種を含有してなる乳化組成物
である前記製剤を飼料原材料に添加してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水産用または畜産用飼
料であって、ポリアミン類の1種であるスペルミン、ス
ペルミジンおよびプトレスシンの一部もしくは全部を含
有してなる製剤を飼料原材料に添加して得られる酸化安
定性の良い前記飼料に関する。
【0002】
【従来の技術】水産用および畜産用飼料には、原材料と
して魚粉、フィッシュミール、魚油等が配合されること
が多く、保存中に空気中の酸素により容易に酸化劣化
し、品質低下をまねく。このため数多くの抗酸化剤が該
飼料に添加され、その酸化防止効果が試されてきたが、
実用的観点から該飼料の酸化劣化を抑制するものがほと
んどなかった。現状では、化学合成品であり安全性も疑
問視されているエトキシキン(6−エトキシ−1,2−
ジヒドロ−2,2,4−トリメチルキノリン)やBHT
(p−ヒドロキシ安息香酸ブチル)等が使用制限付きで
添加剤として使われている。したがって、安全性が高
く、飼料に対して酸化防止力が強い抗酸化剤の開発が望
まれている。
【0003】一方、酸化防止効果が比較的高い抗酸化剤
としてポリアミン類の1種であるプトレスシン〔NH2
(CH2 4 NH2 〕、スペルミジン〔NH2 (C
2 3NH(CH2 4 NH2 〕およびスペルミン
〔NH2 (CH2 3 NH(CH24 NH(CH2
3 NH2 〕が知られている。サケ等の魚類の白子、動物
の***等に極く微量に含まれるこれらのポリアミン類
は、例えばジャーナル オブジ アメリカン オイル
ケミスツ ソサエティ(JAOCS)、Vol.68、
No.6、第353〜358頁、1991年によれば、高
度不飽和脂肪酸を含む魚油等に直接添加し、ランシマッ
ト法により70〜100℃における抗酸化効果をα−ト
コフェロール、エトキシキン、BHA(2,(3)−t
er−ブチル−4−ヒドロキシアニソール)等と比較し
た結果、スペルミンはエトキシキンの約3倍強、スペル
ミジンは同じく約2倍、プトレスシンは同じくほぼ同等
の抗酸化力を示すとしている。
【0004】しかしながら、前記ポリアミン類はそれ自
体が化学的に不安定であり、二酸化炭素や酸素により急
速に分解され、抗酸化力を失なう。これを防ぐため、前
記ポリアミン類を塩酸塩等の塩型に変換すれば、化学的
安定性は増すが、これらのものはもはや抗酸化力やその
他の種々の活性をもたない。したがってスペルミン、ス
ペルミジンおよびプトレスシンは、エトキシキンと同程
度もしくはそれ以上の強力な抗酸化力を有しているにも
かかわらず、これを水産用または畜産用飼料に有効に活
用する技術は未だ開発されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これまでの水産用およ
び畜産用飼料には前述のような問題点があり、安全性が
高くかつ酸化安定性が良い飼料を作り出すことができな
かった。また油脂類の抗酸化剤としてポリアミン類をは
じめ種々のものが知られているが、これを前記飼料に効
果的に適用する技術は開発されていない。したがって本
発明は、安全性の点で懸念がなく、酸化安定性に優れ、
また長期間にわたり抗酸化効果が持続する水産用または
畜産用飼料を提供することを目的とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成すべく鋭意研究を行ったところ、いわば生体内
成分であり安全性の点で問題のないスペルミン、スペル
ミジンおよびプトレスシンの一部ないし全部を油脂組成
物または乳化組成物に加工した製剤が、魚粉、フィッシ
ュミール、魚油、植物系油粕等を原材料とする飼料に対
して高活性かつ持続性のある抗酸化力をもち、該製剤を
添加した飼料は長期間の保存が可能になることを見出し
た。本発明はかかる知見に基づいて完成されたものであ
る。
【0007】すなわち本発明の要旨は、スペルミン、ス
ペルミジンおよびプトレスシンのうちの1種または2種
以上を含有してなる製剤(以下、スペルミン等製剤とい
う)を飼料原材料に添加してなる酸化安定性の良い水産
用または畜産用飼料である。そして、本発明の要旨の第
1のタイプは、スペルミン等製剤がスペルミン、スペル
ミジンおよびプトレスシンのうちの1種または2種以上
と油脂とを含有してなる油脂組成物、あるいは該油脂組
成物がさらにトコフェロールまたは/およびL−アスコ
ルビン酸脂肪酸エステルを含むものであることにある。
要旨の第2のタイプは、スペルミン等製剤が前記油脂組
成物と水相とを乳化せしめてなる乳化組成物、あるいは
該乳化組成物がさらにL−アスコルビン酸、その塩、蛋
白質およびペプチドからなる群より選ばれる少なくとも
1種を含むものであることにある。以下、本発明につい
て詳述する。
【0008】まず本発明で用いるポリアミン類すなわち
スペルミン、スペルミジンおよびプトレスシンは、さけ
等の魚類の白子や牛、豚等の動物の***より抽出する
か、化学合成するか、あるいは酵素や微生物を用いた生
化学的合成等の手段により作成することができる。な
お、これらのポリアミン類には試薬グレードの市販品
(例えばSIGMA社製)がある。
【0009】本発明の特徴であるスペルミン等製剤は、
スペルミン、スペルミジンおよびプトレスシンのうちの
1種または2種以上を公知の材料とともに加工してなる
製剤であり、水溶液、エタノールやブタノール溶液、リ
ポソーム製剤、マイクロスクエア製剤、錠剤等が可能で
あるが、以下に述べるような油脂組成物(油剤)または
乳化組成物(乳剤)が好ましい。
【0010】本発明のスペルミン等製剤の第1のタイプ
は、スペルミン、スペルミジンおよびプトレスシンのう
ちの1種または2種以上と油脂とを含有してなる油脂組
成物、あるいは該油脂組成物がさらにトコフェロールま
たは/およびL−アスコルビン酸脂肪酸エステルを含む
ものである。
【0011】ここで油脂の種類は、とくに限定されるも
のではないが、常温にて液状を呈する油脂が使用にあた
って簡便である。本発明に適用できる油脂の具体例とし
て大豆油、菜種油、コーン油、サフラワー油、綿実油、
ヒマワリ油、パーム油、アマニ油、カカオ脂、シア脂、
オリーブ油等の植物性油脂や牛脂、ラード等の動物性油
脂、炭素数6〜10の中鎖脂肪酸の単酸基または混酸基
トリグリセリド(例えば日清製油(株)製、商品名:O
DO)、アセチンファット(酢酸トリグリセリド)、オ
レイン酸トリグリセリド等をあげることができる。この
うち大豆油、菜種油、コーン油、中鎖脂肪酸トリグリセ
リドが好ましい。なおイワシ、サンマ、サバ等の魚油、
イカ、スケトウダラ等の肝油、アザラシ、トド等の海獣
油等の高度不飽和脂肪酸含有油脂を用いることも可能で
ある。
【0012】油脂組成物に配合するスペルミン、スペル
ミジンまたは/およびプトレスシンの総量は油脂組成物
全量に対して0.01〜70重量%、より好ましくは
0.1〜50重量%、最も好ましくは2〜10重量%で
ある。0.01重量%未満では本発明の油脂組成物を飼
料に添加しても酸化防止効果は小さく、逆に70重量%
を超えて配合しても均一な溶解ないし分散状態の油脂組
成物が得られず、配合量に見合う抗酸化力を発揮しにく
くなり、不経済である。スペルミン、スペルミジンおよ
びプトレスシンのうち2種もしくは3種を併用する場合
のこれらの割合は特に限定されるものではなく、スペル
ミン>スペルミジン>プトレスシンの順に抗酸化力が強
い点を考慮すれば種々の混合比率のものが利用できる
が、実用的な抗酸化製剤を得るためにはこれら2種もし
くは3種の混合物中のスペルミン含量を30重量%以
上、またはスペルミンとスペルミジンとの合計含量が5
0重量%以上とすることが望ましい。
【0013】なおこの油脂組成物にトコフェロールを
0.01〜30重量%、好ましくは0.1〜10重量%
または/およびL−アスコルビン酸脂肪酸エステルを
0.001〜50重量%、好ましくは0.1〜10重量
%添加すると該油脂組成物の抗酸化力はさらに高まる。
ここにトコフェロールは、D体、L体またはDL体の、
α,β,γおよびδ−トコフェロールの単独もしくは任
意の混合物でよく、天然物由来のものまたは合成品を使
用できる。δ−トコフェロール含量の高いものが望まし
いが、実用的には大豆油、小麦胚芽油、菜種油等の植物
油脂を脱臭精製する際の副産物から濃縮されるD体の
α,β,γおよびδ−混合トコフェロールが好適であ
り、あるいはこれらの分画物、合成フィトールから調製
されるDL体のα−トコフェロール等でもさしつかえな
い。かかるトコフェロールが油脂との混合物であっても
支障はない。また、L−アスコルビン酸脂肪酸エステル
としては、L−アスコルビン酸のパルミチン酸あるいは
ステアリン酸エステルが市販させており、これらが好適
である。
【0014】本発明の油脂組成物を調製するには、スペ
ルミン、スペルミジンおよびプトレスシンのうちの1種
または2種以上を、あるいはこれらとトコフェロールま
たは/およびL−アスコルビン酸脂肪酸エステルとを、
そのままもしくはエタノール、イソプロパノール、ブタ
ノール、エーテル等の溶媒に予め溶解させた後に前記油
脂に添加し、常温にてもしくは約50℃に加温し、ミキ
サーやブレンダー等の適当な攪拌機あるいは混合機を用
いて、50〜4000rpm の回転数で攪拌して均一に溶
解ないし分散させ、必要に応じて減圧にて脱溶媒すれば
よい。なお油脂組成物の性状を調整するため、要すれば
油溶性の12−ヒドロキシステアリン酸等の増粘剤、キ
ャンデリラワックス、カルナウバワックス、パラフィン
ワックス等のワックス類、着色剤、香料等を配合しても
よい。かくして本発明のスペルミン等製剤の第1のタイ
プ、すなわちスペルミン、スペルミジンおよびプトレス
シンのうちの1種または2種以上と油脂とを含有してな
る油脂組成物、あるいは該油脂組成物がさらにトコフェ
ロールまたは/およびL−アスコルビン酸脂肪酸エステ
ルを含むものが得られる。
【0015】次に、本発明のスペルミン等製剤の第2の
タイプは、前記第1のタイプ(油脂組成物)を油相と
し、これと水相とを乳化せしめてなる乳化組成物、ある
いは該乳化組成物がさらにL−アスコルビン酸、その
塩、蛋白質およびペプチドからなる群より選ばれる少な
くとも1種を含むものである。ここで、L−アスコルビ
ン酸、その塩、蛋白質およびペプチドからなる群より選
択される少なくとも1種のものは前記水相に含有せし
め、乳化処理にあたっては乳化剤を使用することが好ま
しい。また、乳化組成物は水中油型もしくは油中水型乳
化組成物である。
【0016】乳化剤は公知のもの、例えばラウリン酸、
ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン
酸、リノール酸、リシノール酸、12−ヒドロキシステ
アリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、牛脂分解脂肪酸、ヤ
シ油分解脂肪酸、菜種油分解脂肪酸等の脂肪酸残基を有
するプロピレングリコールモノ脂肪酸エステル、脂肪酸
モノまたはジグリセリド、ショ糖モノ、ジまたはトリ脂
肪酸エステル、ソルビタンモノ、セスキまたはジ脂肪酸
エステル、前記脂肪酸または脂肪酸エステルのエチレン
オキサイドまたは/およびプロピレンオキサイド2〜4
0モル付加物、平均重合度2〜15とくに6または10
のポリグリセリンモノ、ジまたはトリ脂肪酸エステル等
のエステル系乳化剤を用いることができる。
【0017】また大豆レシチン、菜種レシチン、卵黄レ
シチン、該レシチン等から分画、濃縮されるあるいは化
学合成されるホスファチジルコリン、ホスファチジルエ
タノールアミン、ホスファチジルイノシトール、該リン
脂質のリゾ体等のレシチン系乳化剤、前記脂肪酸のカリ
ウム塩またはナトリウム塩等の脂肪酸石鹸系乳化剤、ラ
ウリルアルコール、テトラデシルアルコール、セチルア
ルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコー
ル、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチ
ルフェノール、ノニルフェノール等のエチレンオキサイ
ドまたは/およびプロピレンオキサイド2〜30モル付
加物等のエーテル系乳化剤も使用できる。本発明ではこ
れらの乳化剤の1種もしくは2種以上を適宜に利用でき
るが、とりわけ脂肪酸グリセリド、ソルビタン脂肪酸エ
ステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルおよびレシチン
のうちの1つまたは2つ以上が好ましい。
【0018】かかる乳化剤を乳化組成物全量に対して約
0.1〜5重量%用い、前記油脂組成物を油相として、
油相と水相との比率を油相/水相=5/95〜95/5
(重量比、以下同じ)、なお水中油型乳化組成物の場合
には好ましくは油相/水相=5/95〜約60/40と
し、また油中水型乳化組成物の場合には好ましくは油相
/水相=約40/60〜95/5とし、順相または転相
乳化法により乳化せしめる。本発明の乳化組成物では、
分散液滴(水中油型乳化組成物における油滴、油中水型
乳化組成物における水滴)の平均粒径は約50μm以
下、好ましくは約5〜30μm、さらに望ましくは約5
〜20μmにしておくとよい。約50μmを超え60μ
m程度以上の平均粒径になると安定な乳化状態を維持し
にくくなる。
【0019】なおこの乳化組成物を調製するにあたり、
水相にL−アスコルビン酸、その塩、蛋白質およびペプ
チドからなる群より選ばれる少なくとも1種の水性成分
を含有せしめることにより、該乳化組成物の抗酸化力を
さらに増強させることができる。とくに蛋白質の併用
は、抗酸化力の増強とともに乳化状態の安定化にも有効
である。乳化組成物全体として、L−アスコルビン酸お
よびその塩は各0.01〜30重量%、好ましくは0.
05〜10重量%用いればよく、また蛋白質は0.1〜
30重量%、好ましくは0.5〜20重量%であり、ペ
プチドは0.1〜30重量%、好ましくは0.5〜10
重量%を配合する。これらの水性成分の添加量はいずれ
も、前記の範囲を外れて少ないと、スペルミン、スペル
ミジンおよびプトレスシンのうちの1種または2種以上
の抗酸化力を増強させることができず、逆に前記範囲を
超えて添加量を増やしてもさらなる抗酸化力の増大は期
待できない。
【0020】これらの水性成分のうち、L−アスコルビ
ン酸およびその塩は市販品を用いればよい。また蛋白質
およびペプチドは動物または植物由来のどちらでも構わ
ない。動物由来のものとしては卵白、卵黄、蓄乳、肉エ
キス、魚粉、カニミール、エビミール、フェザーミール
等の蛋白質およびペプチドがあげられ、植物由来のもの
としては大豆、小麦、菜種、綿実、アマニ、サフラワ
ー、ヒマワリ、ゴマ、落花生、ヤシ、カポック、アーモ
ンド、クルミ等から抽出した蛋白質およびペプチドがあ
げられるが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0021】ペプチドは、前記動植物由来の蛋白質を公
知の方法すなわち酸、アルカリまたはプロテアーゼ等に
より加水分解し、中和、加熱、酸性沈澱、凝集、分離、
濃縮等の処理を施し得られるもので、その分子量は50
0〜50000であり、好ましくは1000〜1000
0である。分子量が500より小さいペプチドでは本発
明の所望の効果が得られず、また乳化組成物に呈味を付
与する傾向が大きくなり、製品の用途を制限しかねな
い。また分子量が50000を超えると効果の点で前記
蛋白質を配合する場合と差がなくなる。蛋白質およびペ
プチドの好ましいものとして、卵白、カゼイン、濃縮大
豆蛋白、分離大豆蛋白、ツエイン、グルテンおよびこれ
らのペプチドを例示できる。
【0022】本発明の乳化組成物は次のようにして調製
する。すなわち前記方法により調製した、スペルミン、
スペルミジンおよびプトレスシンのうちの1種または2
種以上と油脂とを、要すればさらにトコフェロールまた
は/およびL−アスコルビン酸脂肪酸エステルを含有せ
しめてなる油脂組成物を油相とし、一方、水、あるいは
水にL−アスコルビン酸、その塩、蛋白質、およびペプ
チドからなる群より選択される1種以上の水性成分を溶
解ないし分散させた水溶液を水相とし、好ましくは前記
乳化剤の一部もしくは全部を該油相または該水相に添加
する。このとき親油性乳化剤は油相に、親水性乳化剤は
水相に、また親油性および親水性乳化剤を併用する場合
には同様に各相にそれぞれ溶解させておくのがよい。
【0023】かかる油相および水相を各々、常温で、あ
るいは要すれば約70℃程度に加温し、ホモミキサー、
ホモジナイザー、ヒスコトロン、アジホモミキサー等の
攪拌、混合機を用いて例えば回転数1000〜1000
0rpm で10〜30分間攪拌しながら、好ましくは水中
油型乳化組成物のときは水相に油相を添加し、また油中
水型乳化組成物のときは油相に水相を添加してそれぞれ
乳化せしめる。
【0024】なお本発明の乳化組成物は、前記油脂組成
物の必須構成成分すなわちスペルミン、スペルミジンお
よびプトレスシンのうちの1種または2種以上と油脂、
あるいは該成分とトコフェロールまたは/およびL−ア
スコルビン酸脂肪酸エステルとを予め混合して溶解ない
し分散させることなく、これらを水、水性成分、乳化剤
等と直接混合、乳化させても調製することができる。ま
た前記のほかの水相成分として、必要に応じてカルボキ
シメチルセルロース、グアーガム、キサンタンガム、ア
ルギン酸ソーダ、カラギーナン等の増粘ないしゲル化
剤、着色剤、香料等を配合してもよい。
【0025】かくして本発明のスペルミン等製剤の第2
のタイプ、すなわちスペルミン、スペルミジンおよびプ
トレスシンのうちの1種または2種以上と油脂と水、あ
るいはさらにトコフェロールまたは/およびL−アスコ
ルビン酸脂肪酸エステルを含む該成分を乳化せしめてな
る水中油型もしくは油中水型乳化組成物、さらにまたこ
れにL−アスコルビン酸、その塩、蛋白質およびペプチ
ドからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む該乳化
組成物が得られる。
【0026】本発明では、以上に述べたようなスペルミ
ン等製剤、すなわちスペルミン、スペルミジンおよびプ
トレスシンのうちの1種または2種以上を含有する油脂
組成物(油剤)あるいは乳化組成物(乳剤)と飼料原材
料とを用いて、酸化安定性の良い水産用または畜産用飼
料が製造される。乳化物は、魚粉やフィッシュミールな
ど魚油を含有している飼料組成物に対して2〜50重量
%添加することが好ましい。また、スペルミン等の油剤
は魚油等の高度不飽和脂肪酸含有油脂に対して0.01
〜50重量%添加することが好ましい。
【0027】本発明の飼料は、前記スペルミン等製剤以
外は公知の飼料用原材料を用いて調製することができ
る。すなわち水産用飼料は、穀類、そうこう類、植物油
粕類、動物性飼料原料、その他原料等から構成される組
成物である。穀類としては、とうもろこし、グレインソ
ルガム、小麦、大麦、えん麦、ライ麦、玄米、小麦粉、
きな粉等が利用できる。そうこう類としては、米ぬか、
米ぬか油粕、麦ぬか、ふすま等が含まれる。植物油粕類
としては、大豆油粕、アマニ油粕、綿実油粕、落花生油
粕、サフラワー油粕、ヤシ油粕、パーム核油粕、ゴマ油
粕、ヒマワリ油粕、菜種油粕、カポック油粕等が例示で
きる。また、動物性飼料原料としては、魚粉、フィッシ
ュソリュブル、フィッシュソリュブル吸着飼料、肉粉、
肉骨粉、血粉、カニミール、エビミール、フェザーミー
ル、蚕よう、蚕よう油粕、脱脂粉乳、乾燥ホエー等があ
げられる。その他、淡水産および海産クロレラ、各種藻
類、ワカメ、コンブ等の海草類、セルロースパウダー、
カルボキシメチルセルロース等も使用可能である。
【0028】畜産用飼料は、穀類、イモ類・カブ類、そ
うこう類、植物油粕類、その他の粕類、油脂類、草類、
動物性飼料原料、細胞蛋白質および非蛋白態窒素化合
物、ミネラル、ビタミン、その他原料等からなる。穀類
としては、前記水産用飼料の穀類のほかアワ、ヒエ、キ
ビ等が使用される。イモ類・カブ類では、サツマイモ、
キャッサバ、バレイショ、カブ、ビート等が含まれる。
そうこう類としては、前記水産用飼料と同様のものが利
用できる。また、植物油粕類としては、前記水産用飼料
に用いるもののほか麻実粕、アーモンド粕、クルミ粕、
カラシ粕、ニガー粕等を例示できる。その他の粕類とし
て、コーングルテンミール、ビール粕、アルコール発酵
粕、豆腐粕、蒸留酒粕、醤油粕、トマト搾り粕、コーヒ
ー残渣、ココア残渣等も利用できる。油脂類としては、
大豆油、菜種油、コーン油、綿実油、サフラワー油、ヒ
マワリ油、アマニ油、シソ油、ヤシ油、パーム油、パー
ム核油、カポック油、ゴマ油、エゴマ油、カカオ脂、シ
ア脂、サル脂、牛脂、ラード、バター、魚油等を例とし
てあげることができる。草類として、イネ科牧草、マメ
科牧草、青がり飼料作物等がある。動物性飼料原料とし
ては、前記水産用飼料における動物性飼料原料のほか鯨
肉粉、乳製品副産物(脱脂乳、バターミルク、ホエ
ー)、肉加工副産物(骨粉、羽毛粉)等が利用できる。
細胞蛋白質としては、クロレラをはじめとする各種藻
類、ワカメ、コンブ、糸状菌、酵母、バクテリア等があ
る。なお本発明の原材料はこれらの例示に何ら制限され
るものではなく、また適宜に選択して配合できる。
【0029】本発明の飼料は、前記各種原材料を適宜に
選択し、スペルミン等製剤とともに粉砕、混合、成型等
の処理を施して得られるものであり、基本的には水産用
飼料と畜産用飼料とで異なるところはほとんどない。例
えば水産用配合飼料は、形態的には粉末状、粒状および
塊状(クランブル、ペレット、多孔質ペレット、線香
型、多孔質ペレットのクランブル、気流造粒クランブ
ル、フレーク状)に分けられるが、それらの製法の一例
を以下に示す。
【0030】主原料、副原料、雑原料および液状原料を
各原料タンクに入れ、主原料、副原料および雑原料をそ
れぞれ適当な粉砕機で粉末化する。また、雑原料(例え
ばビタミン、ミネラル、ホルモン等)の一部に微量成分
やスペルミン等製剤を添加しプレミックスする。この場
合、スペルミン等製剤は魚粉やフィッシュミール等の油
分を含有する原料に直接添加するか、魚油等の油脂類に
添加し、他の原料に混合して粉砕機にかけてもよい。作
業性の点では、スペルミン等製剤を魚粉または/および
魚油に添加することが好ましい。粉末化したスペルミン
等製剤の混合物を配合タンクに入れ、他の粉末原材料と
混合した後、さらに液状原料を加えてミキサーで混合す
る。なおこの時はじめて、スペルミン等製剤を添加し、
配合タンク中で混合してもかまわない。このようにして
粉末状飼料を製造することができる。
【0031】また前記粉末状飼料を一軸または二軸型エ
スクトルーダー、ペレットミル、ペレッター、クランブ
ラー等の成型機に送り、加水度5〜10重量%になるま
で水蒸気を吹き込んで原材料の澱粉質を糊化させたり、
CMC(カルボキシメチルセルロース)、リグニンスル
ホン酸ソーダ等のバインダーをさらに添加して硬度を調
節し、混練した後、厚さ2〜10cmの穴のあいた板にロ
ールで飼料を押し込み、100〜1000kg/cm2 の高
圧下から大気圧下に押し出す。押し出された塊状飼料混
合物は、これを適当な長さに切断し、冷却、乾燥処理し
てペレット状飼料を製造する。多孔質ペレット飼料は、
この工程中において高圧状態にある押出機から大気圧状
態に押し出すことにより作成される。なおこの多孔質飼
料にスペルミン等製剤の例えば乳化組成物等を吸収させ
ると、油分を10〜20%程度含んだソフトタイプの飼
料ができる。またクランブル飼料は、ペレットや多孔質
ペレットをローラーとシフターを用いて砕き、所定の粒
径の粒子にふるい分けしたものである。
【0032】かくして得られるスペルミン等製剤を配合
した飼料は、抗酸化作用を有するスペルミン、スペルミ
ジンおよびプトレスシンの1種または2種以上の効力が
維持され、また高められるため、長期間にわたり酸化安
定性の良い、品質の良好なものとなる。
【0033】
【実施例】
参考例1 大豆白絞油100gに、スペルミン(シグマ社製、試
薬)2重量%またはスペルミン(同試薬)2重量%と大
豆油を含むD−α,β,γおよびδ−ミックストコフェ
ロール(シグマ社製、試薬TYPE V)0.2重量%
とをエタノール10mlに溶解したものを加え、パドルミ
キサーを用いて5000rpm の回転数で3分間混合し、
スペルミンを溶解させた。エタノールを減圧留去して得
たスペルミン油脂組成物とスペルミン単品とをそれぞれ
褐色サンプル瓶に入れ、キャップをして、40℃の恒温
槽で3ヵ月、6ヵ月および12ヵ月間保存した。その
後、各所定期間保存した該油脂組成物とスペルミンとを
用い、スケトウダラ肝油に対する抗酸化力を比較した。
すなわちスペルミン含量がスケトウダラ肝油に対して2
00ppm になるようにそれぞれを添加し、なおスペルミ
ンの場合にはその1/5重量の前記トコフェロールをさ
らに混合して、強制劣化試験(AOM試験)を行った。
97.8±0.2℃で空気を2.3ml/秒の流速で吹き
込み、一定時間毎にサンプリングし、その過酸化物価
(POV)を測定して、POVが100になるまでの時
間を求めた。その結果を表1に示す。
【0034】
【表1】 注)表中の数値はスケトウダラ肝油の過酸化物価が10
0になるまでの時間。
【0035】表1のデータから、本発明に係るスペルミ
ン製剤はスケトウダラ肝油に対して長期間保存後に使用
しても抗酸化力を高く維持しており、またスペルミンと
トコフェロールとを併用した場合には抗酸化力が増強さ
れていることが明らかになった。
【0036】実施例1 まずスペルミン(シグマ社製、試薬)2.0kgおよびD
−α−トコフェロール(シグマ社製、試薬)0.2kgを
エタノール1リットルに溶解し、これをスケトウダラ肝
油100kgに添加した後、十分に混合、エタノールを減
圧留去してスペルミン等製剤(油脂組成物、実験No.
1−2)を作成した。一方、北洋魚粉と沿岸魚粉との
1:1(重量比)混合物78重量%、α−デンプン4重
量%、ビタミン(塩化コリン:50%、アスコルビン
酸:15%、イノシット:20%、ニコチン酸:15
%)混合物3重量%、ミネラル(リン酸1水素カルシウ
ム:76%、リン酸2水素カリウム:8%、硫酸カリウ
ム:7%、塩化ナトリウム:4%、酸化マグネシウム:
5%)混合物1重量%、前記スペルミン等製剤10重量
%、ソルビン酸カリウム0.1重量%、カルボキシメチ
ルセルロース3重量%および被覆B1(上野製剤(株)
製、商品名:サイアコート)0.9重量%の組成比率で
合計100kgになるように各原材料を用意した。魚粉を
粉砕機にかけた後、配合タンク中にデンプン、ビタミン
混合物およびミネラル混合物とともに入れ、これらを混
合した。さらに、これとスペルミン等製剤とをミキサー
で十分に混合し、スペルミン等製剤の混合物を得た。そ
して、これを加水度5重量%に調節し成型機にかけ、つ
いで厚さ10cmの穴のあいた板にロールで押し込み、1
000kg/cm2 の高圧下で押し出し、乾燥機およびクー
ラーにより乾燥させ、水産用ペレット飼料(収量:94
kg)とした。なおこれを同時に、同様の方法で表2に示
したような組成の各種添加剤(本発明のスペルミン等製
剤ほかの油脂組成物)を配合した水産用ペレット飼料を
調製した。
【0037】以上の各ペレット飼料を60℃の恒温室に
入れ、10日間保存した後、各々の飼料サンプルをn−
ヘキサンで抽出して油分を得、この過酸化物価(PO
V)を測定した。この結果を表2にまとめて示した。こ
れにより、本発明に係わるスペルミン等製剤を添加した
飼料は酸化劣化が抑制されていることを認めた。
【0038】
【表2】
【0039】注)※1 本発明のスペルミン等製剤およ
び比較のための油脂組成物。 ※2 各飼料を60℃で10日間保存した後の飼料中油
分の過酸化物価。 ※3 カプリル酸とカプリン酸との混合脂肪酸のトリグ
リセリド(日清製油(株)製、商品名:ODO) ( )内の数値は、添加剤全量に対する各成分の重量
%。またスペルミン、スペルミジン、プトレスシン、D
−α−トコフェロール、D−δ−トコフェロール、D−
混合トコフェロール(大豆油を含むα、β、γおよびδ
体の混合物、TYPE V)、L−アスコルビン酸パル
ミテートおよびエトキシキンはいずれもシグマ社製試
薬。
【0040】実施例2 スペルミジン(シグマ社製、試薬)0.8kgおよびD−
混合トコフェロール(シグマ社製、試薬)0.2kgをス
ケトウダラ肝油100kgに添加し、十分に攪拌、混合し
スペルミン等製剤(油脂組成物)を作成した。これに、
水道水にL−アスコルビン酸(関東化学(株)製、試
薬)2.0重量%および卵白ペプチド(キユーピー
(株)製、商品名:卵白ペプタイドEP−1、平均分子
量:1100)5重量%を添加した水溶液100リット
ルとヘキサグリセリン縮合リシノール酸エステル(阪本
薬品(株)製、商品名:SYグリスタ−CR−500)
とを2.0重量%添加し、ホモジナイザーで十分に攪拌
してスペルミジン製剤(W/O型乳化組成物、実験NO.
2−5)を作成した。魚粉45重量%、大豆油粕8.4
重量%、トウモロコシ粕12重量%、ビタミン(塩化コ
リン:50%、アスコルビン酸:15%、イノシット:
20%、ニコチン酸:15%)混合物3.0重量%、ミ
ネラル(リン酸1水素カルシウム:76%、リン酸2水
素カリウム:8%、硫酸カリウム:7%、塩化ナトリウ
ム:4%、酸化マグネシウム:5%)混合物2.0重量
%、小麦粉19.6重量%、前記スペルミン等製剤20
重量%の組成比率で合計100kgとなるように各原材料
を用意した。魚粉、大豆油粕、トウモロコシ粕および小
麦粉はそれぞれ粉砕機にかけた後に配合タンクに入れ、
さらにビタミン混合物、ミネラル混合物を添加し、混合
した。その後、これをスペルミン等製剤とともにミキサ
ーに入れ、十分に混合してスペルミン等製剤の混合物を
得た。次に、これに水蒸気を吹込み加水度を3重量%に
調節してから成型機に入れ、厚さ3cmの穴のあいた板に
ロールで該混合物を押し込み、2000kg/cm2の高圧
下で押し出した。これをナイフで適当な長さに切断し、
油分15重量%のソフトタイプの畜産用ペレット飼料
(収量:85kg)を作成した。
【0041】なおこれと同時に、同様の方法で表3に示
すような組成の各種添加剤(乳化組成物)を配合した畜
産用ペレット飼料を調製した。これらのペレット飼料サ
ンプルを60℃の恒温室で10日間保存した後、実施例
1と同様にPOVを測定した。この結果を表3にまとめ
た。実施例1と同様に、本発明に係るスペルミン等製剤
(乳化組成物)を添加した飼料は酸化劣化が抑制される
ことが明らかになった。
【0042】
【表3】
【0043】注)※1 本発明のスペルミン等製剤およ
び比較のための乳化組成物の成分。 ※2 阪本薬品(株)製、商品名:SYグリスタ−CR
−500。 ※3 理研ビタミン(株)製、商品名:ポエムJ−20
01。 ※4 日清製油(株)製、商品名:ソルピー5000。 ※5 キユーピー(株)製、商品名:卵白ペプタイドE
P−1。 ※6 O/W:水中油型、W/O:油中水型。 ※7 各飼料を60℃で10日間保存した後の飼料中油
分の過酸化物価。 ( )内の数値は、添加剤全量に対する各成分の重量
%、またスペルミン、スペルミジン、プトレスシン、D
−混合トコフェロール、L−アスコルビン酸ステアレー
ト、BHTおよびL−アスコルビン酸はいずれもシグマ
社製試薬。
【0044】
【発明の効果】本発明の飼料は、従来の抗酸化剤である
エトキシキンやBHTを添加したものよりも酸化安定性
が優れる。本発明では、スペルミン、スペルミジンおよ
びプトレスシンから選ばれる1種または2種以上のポリ
アミンを油剤や乳剤等の製剤に加工した安定性および活
性の高い前記ポリアミンを添加するので、長期間にわた
り酸化劣化を受けにくい飼料となる。また、飼料製造時
における前記ポリアミンの飼料原材料中への分散性も改
善される。本発明で得られる酸化安定性の良い飼料は、
水産養殖用、畜産用、ペット動物用、等幅広く使用でき
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スペルミン、スペルミジンおよびプトレス
    シンのうちの1種または2種以上を含有してなる製剤
    (以下、スペルミン等製剤という)を飼料原材料に添加
    してなる酸化安定性の良い飼料。
  2. 【請求項2】スペルミン等製剤がスペルミン、スペルミ
    ジンおよびプトレスシンのうちの1種または2種以上と
    油脂とを含有してなる油脂組成物である請求項1に記載
    の飼料。
  3. 【請求項3】油脂組成物がさらにトコフェロールまたは
    /およびL−アスコルビン酸脂肪酸エステルを含むもの
    である請求項2に記載の飼料。
  4. 【請求項4】スペルミン等製剤が請求項2または3に記
    載の油脂組成物と水相とを乳化してなる乳化組成物であ
    る請求項1に記載の飼料。
  5. 【請求項5】乳化組成物がL−アスコルビン酸、その
    塩、蛋白質およびペプチドからなる群より選ばれる少な
    くとも1種を含有する水相を用いてなるものである請求
    項4に記載の飼料。
JP08794694A 1994-04-01 1994-04-01 酸化安定性の良い飼料 Expired - Fee Related JP3553126B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08794694A JP3553126B2 (ja) 1994-04-01 1994-04-01 酸化安定性の良い飼料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08794694A JP3553126B2 (ja) 1994-04-01 1994-04-01 酸化安定性の良い飼料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07274842A true JPH07274842A (ja) 1995-10-24
JP3553126B2 JP3553126B2 (ja) 2004-08-11

Family

ID=13929063

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08794694A Expired - Fee Related JP3553126B2 (ja) 1994-04-01 1994-04-01 酸化安定性の良い飼料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3553126B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008147214A1 (en) * 2007-05-29 2008-12-04 Nofima Akvaforsk-Fiskeriforskning As Food article with improved shelf life
KR101318335B1 (ko) * 2011-10-10 2013-10-16 대구대학교 산학협력단 폴리아민을 유효성분으로 함유하는 가축 급여용 조성물
KR20150135877A (ko) * 2014-05-26 2015-12-04 일진에프앤피 주식회사 미강이 함유된 꿀벌용 보조사료 조성물 및 이의 제조방법
CN111065279A (zh) * 2017-08-25 2020-04-24 帝斯曼知识产权资产管理有限公司 新配方
US20200236977A1 (en) * 2016-03-24 2020-07-30 Terry Yu Tsai Shih Stabilizing agent for reducing the leaching toxicity of heavy metals contained in foods, foodstuffs, chinese herbs and enhancing food safety and environmental protection and preparation method thereof
KR102455033B1 (ko) * 2022-01-12 2022-10-14 박영주 해초를 이용한 가축용 사료첨가제 및 이의 제조방법
CN116172128A (zh) * 2022-09-08 2023-05-30 南京农业大学 一种改善并保护中老龄雄性动物繁殖力的复合饲料添加剂

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008147214A1 (en) * 2007-05-29 2008-12-04 Nofima Akvaforsk-Fiskeriforskning As Food article with improved shelf life
KR101318335B1 (ko) * 2011-10-10 2013-10-16 대구대학교 산학협력단 폴리아민을 유효성분으로 함유하는 가축 급여용 조성물
KR20150135877A (ko) * 2014-05-26 2015-12-04 일진에프앤피 주식회사 미강이 함유된 꿀벌용 보조사료 조성물 및 이의 제조방법
US20200236977A1 (en) * 2016-03-24 2020-07-30 Terry Yu Tsai Shih Stabilizing agent for reducing the leaching toxicity of heavy metals contained in foods, foodstuffs, chinese herbs and enhancing food safety and environmental protection and preparation method thereof
CN111065279A (zh) * 2017-08-25 2020-04-24 帝斯曼知识产权资产管理有限公司 新配方
KR20200049789A (ko) * 2017-08-25 2020-05-08 디에스엠 아이피 어셋츠 비.브이. 신규한 제형
JP2020531012A (ja) * 2017-08-25 2020-11-05 ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ.Dsm Ip Assets B.V. 新規の製剤
AU2018322282B2 (en) * 2017-08-25 2023-07-27 Dsm Ip Assets B.V. New formulation
KR102455033B1 (ko) * 2022-01-12 2022-10-14 박영주 해초를 이용한 가축용 사료첨가제 및 이의 제조방법
CN116172128A (zh) * 2022-09-08 2023-05-30 南京农业大学 一种改善并保护中老龄雄性动物繁殖力的复合饲料添加剂
CN116172128B (zh) * 2022-09-08 2024-03-15 南京农业大学 一种改善并保护中老龄雄性动物繁殖力的复合饲料添加剂

Also Published As

Publication number Publication date
JP3553126B2 (ja) 2004-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3664258B2 (ja) 高栄養価の動物飼料、その製造のための方法およびポリエチレングリコール化合物の使用
EP1736532A1 (en) Method for producing calcium component powder containing oil-soluble substance
MX2007002374A (es) Metodo de solubilizacion de pigmento, una composicion de pigmento y su uso.
JPH0659164B2 (ja) ステリン含有組成物
JPS647754B2 (ja)
JP3553126B2 (ja) 酸化安定性の良い飼料
JPH10215786A (ja) 酸化安定性の良い飼料
JP3657495B2 (ja) 養魚介類用飼料
KR20010043804A (ko) 건조 동물 사료의 제조 방법
JP2007224054A (ja) 鉄組成物
JP4703388B2 (ja) チオクト酸組成物及びその製造方法
US2933392A (en) Composition containing vitamin a
US20060240165A1 (en) Gel feed
EP0923309B1 (en) Dry fish feed and method of preparing same
JPH07268323A (ja) 抗酸化製剤
JPH07277917A (ja) 酸化安定性の良い化粧料
US3600187A (en) Fat supplement for feed ration,and method of preparing same
JP7130908B2 (ja) 新規の製剤
JPH0525042A (ja) 水溶性ビタミン類を含有する組成物
JP2515680B2 (ja) 淡水魚用飼料
GB970363A (en) Improvements in vitamin preparations and process for producing them
KR950004425B1 (ko) 양어용 사료 및 그 제조방법
JP2004337003A (ja) 養魚用固形飼料およびその製造方法
JPH10218730A (ja) 酸化安定性の良い化粧料
JP3198270B2 (ja) 飼料及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040427

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040428

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees