JPH07277917A - 酸化安定性の良い化粧料 - Google Patents

酸化安定性の良い化粧料

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JPH07277917A
JPH07277917A JP8794794A JP8794794A JPH07277917A JP H07277917 A JPH07277917 A JP H07277917A JP 8794794 A JP8794794 A JP 8794794A JP 8794794 A JP8794794 A JP 8794794A JP H07277917 A JPH07277917 A JP H07277917A
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spermine
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JP8794794A
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Ryoichi Minoshima
良一 蓑島
Kiyoshi Hasegawa
清 長谷川
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Nisshin Oil Mills Ltd
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Nisshin Oil Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長期間にわたり抗酸化力が維持される抗酸化
組成物を配合してなる酸化安定性の良い化粧料を提供す
ること。 【構成】 ポリアミン類の1種であるスペルミン、スペ
ルミジンおよびプトレスシンのうちの1種または2種以
上と油脂類、さらに好ましくはトコフェロールまたは/
およびL−アスコルビン酸脂肪酸エステルとを少なくと
も含有してなる油脂組成物、もしくは該油脂組成物と水
相、さらに好ましくはL−アスコルビン酸、その塩、蛋
白質およびペプチドからなる群より選ばれる少なくとも
1種とを含有してなる水中油型または油中水型乳化組成
物を配合してなる化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリアミン類の1種で
あるスペルミン、スペルミジンおよびプトレスシンのう
ちの1種または2種以上を含む油脂組成物もしくは乳化
組成物を配合してなる酸化安定性の良い化粧料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】クリーム、乳液、口紅、ファンデーショ
ン、整髪料をはじめとする各種皮膚または毛髪用化粧
品、シャンプー、ヘアーリンス、芳香・消臭剤等のトイ
レタリー製品、入浴剤やベビーオイル等の浴用製品に
は、皮膚や毛髪に対して油性感、なめらかさ、柔軟性等
を付与したり、乾燥防止のために種々の油性原材料が配
合されている。代表的な油性原材料成分として、動植物
由来の脂質類、高級脂肪酸類、高級アルコール類、脂肪
酸類とアルコール類との各種エステル、炭化水素類等が
ある。この中で、ラノリン、オリーブ油、ヒマシ油、ス
クワレン、パルミトオレイン酸、オレイン酸、リノール
酸、αおよびγ−リノレン酸、リシノール酸、エイコサ
ペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DH
A)、ラノリンアルコール、オレイルアルコール、前記
不飽和脂肪酸と1価ないし多価アルコール類(グリコー
ル、グリセリン、ポリグリセリン、ソルビトール、ショ
糖等)とのエステルといった、いわゆる炭素−炭素間の
二重結合を有する不飽和化合物が、他の原材料とともに
前記化粧品等に使用されることが多い。
【0003】しかしながら、かかる不飽和化合物は、ベ
ンゼン環等の環状骨格や炭素−酸素間のカルボニル結合
のみを有するものを除いて極めて不安定であり、容易に
酸化されやすく、過酸化物、酸化重合物あるいは低分子
量の分解物等を生じ、最終製品の色調、におい、味、形
状等を劣化させる欠点がある。このため、これらの不飽
和化合物を配合した化粧品、トイレタリー製品、浴用製
品等の化粧料には、トコフェロール、BHT(ter-ブチ
ルヒドロキシトルエン)、アスコルビン酸またはその誘
導体、動植物組織からの抽出物等の酸化防止剤あるいは
抗酸化剤を添加し、製品の酸化劣化を防止する試みがな
されてきたが、酸化防止力はもとより安全性の点を含め
て未だ効果的なものは見出されていない。
【0004】ところで、ポリアミン類の1種であるプト
レスシン〔NH2 (CH2 4 NH2 〕、スペルミジン
〔NH2 (CH2 3 NH(CH2 4 NH2 〕および
スペルミン〔NH2 (CH2 3 NH(CH2 4 NH
(CH2 3 NH2 〕は、さけ等の魚類の白子、動物の
***等に微量に含有されており、安全性の点で問題がな
い強力な抗酸化性物質として知られている。例えば「ジ
ャーナル オブ ジアメリカン オイル ケミスツ ソ
サエティ(JAOCS)」第68巻、No. 6、第353
〜358頁、1991年によれば、EPAやDHA等の
高度不飽和脂肪酸を含む魚油等に直接前記3種類のポリ
アミン類を添加し、ランシマット法により70〜100
℃における抗酸化効果を調べ、これをα−トコフェロー
ル、エトキシキン(6−エトキシ−1,2−ジヒドロ−
2,2,4−トリメチルキノリン)、BHA(2(3)
−ter −ブチル−4−ヒドロキシアニソール)等と比較
したところ、従来強力な抗酸化剤として知られていたエ
トキシキンに比べてスペルミンは3倍強、スペルミジン
は1.5倍、プトレスシンはほぼ同等の抗酸化力があっ
た、としている。
【0005】しかしながら、これらポリアミン類の中で
もとくにスペルミンおよびスペルミジンは、それ自体が
化学的に不安定であり、空気中の二酸化炭素や酸素等に
より急速に分解され、抗酸化力を消失する。一方、スペ
ルミン、スペルミジンおよびプトレスシンを塩酸塩等の
塩型に変換すれば、化学的安定性は増すが、これらのも
のはもはや抗酸化能やその他の種々の活性をもたない。
したがってスペルミン、スペルミジンおよびプトレスシ
ンは、強力な抗酸化活性を有しているにもかかわらず、
これらを長期間にわたり保存することや抗酸化力を維持
させることができないという欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、長期間にわ
たり抗酸化力が維持される抗酸化組成物を配合してなる
酸化安定性の良い化粧料を提供することを目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の目
的を達成すべく鋭意研究を行ったところ、スペルミン、
スペルミジンおよびプトレスシンの一部もしくは全部を
含有する油脂組成物または乳化組成物を化粧料原材料と
ともに用いることにより、二酸化炭素や酸素等による前
記スペルミン等のポリアミン類の分解を抑制でき、長期
間にわたり抗酸化力が持続される酸化安定性の良い化粧
料を製造できることを見出した。また、かかる油脂組成
物または乳化組成物にトコフェロール、L−アスコルビ
ン酸、その塩またはその脂肪酸エステル、蛋白質、ペプ
チド等を添加することにより、さらに抗酸化力が増強さ
れた酸化安定性の良い化粧料が得られることを見出し
た。本発明はかかる知見に基づいて完成されたものであ
る。
【0008】すなわち本発明の要旨は、スペルミン、ス
ペルミジンおよびプトレスシンのうちの1種または2種
以上(以下、単にスペルミン等ということがある。)と
油脂類とを少なくとも含む油脂組成物、もしくは該油脂
組成物と水相との乳化組成物を配合してなる酸化安定性
の良い化粧料にある。本発明の第1のタイプは前記油脂
組成物を配合してなる化粧料であって、該油脂組成物に
さらにトコフェロールまたは/およびL−アルコルビン
酸脂肪酸エステルを含有せしめれば、より一層酸化安定
性の良い化粧料が得られる。また本発明の第2のタイプ
は前記乳化組成物を配合してなる化粧料であって、該乳
化組成物にさらにL−アスコルビン酸、その塩、蛋白質
およびペプチドからなる群より選ばれる少なくとも1種
を含有せしめることにより、なお一層酸化安定性の良い
化粧料となすことができる。かかる本発明を以下に詳述
する。
【0009】まず本発明において使用するスペルミン、
スペルミジンおよびプトレスシンは、さけ等の魚類の白
子や牛、豚等の動物の***より抽出するか、化学合成す
るか、あるいは酵素や微生物を用いた生化学的合成等の
手段により作成することができる。なお、これらのポリ
アミン類には市販品(例えばシグマ社製)があるので、
容易に入手でき、至便である。
【0010】本発明の化粧料に配合する前記スペルミン
等の油脂組成物あるいは乳化組成物は次のようなもので
ある。第1のタイプの化粧料に関係する油脂組成物は、
スペルミン等と油脂類とを少なくとも含むものである。
ここで油脂類とは、とくに限定されるものではないが、
常温にて液状を呈し、また炭素−炭素間の二重結合の数
ができるだけ少ない脂肪酸を有する油脂類が使用にあた
っては簡便であり、かつ本発明の目的から好ましい。本
発明に適用できる油脂類の具体例としては、大豆油、菜
種油、コーン油、サフラワー油、綿実油、ヒマワリ油、
パーム油、パーム核油、ゴマ油、オリーブ油、ヒマシ
油、アマニ油、シソ油、ヤシ油、カカオ脂、シア脂、サ
ル脂等の植物性油脂や牛脂、ラード、ミンク油等の動物
性油脂、およびこれらの分別油、エステル交換油、モノ
グリセリドやジグリセリド等をあげることができる。
【0011】また本発明の油脂類は、前記例示のほか、
炭素数2〜22程度の飽和または不飽和、かつ直鎖状ま
たは側鎖状脂肪酸と1価ないし多価アルコールとのエス
テルを含む。かかるエステルとして、イソプロピルミリ
ステート、2−エチルヘキサノイルトリデカノエート、
2−ヘプチルウンデカノイルノナノエート、2−オクチ
ルドデカノイルミリステート、オレイルオレエート、ネ
オペンチルグリコールジ−2−エチルヘキサノエート、
プロピレングリコールジリノレエート、アセチンファッ
ト(酢酸トリグリセリド)、ブチリンファット(酪酸ト
リグリセリド)、炭素数6〜10の中鎖脂肪酸の単酸基
または混酸基トリグリセリド(例えばカプリル酸および
カプリン酸の混合脂肪酸トリグリセリド)、2−エチル
ヘキサン酸トリグリセリド、ペンタデカン酸トリグリセ
リド、オレイン酸トリグリセリド、エメリー社製イソス
テアリン酸のトリグリセリド、ペンタエリスリトールテ
トラ−2,2−ジメチルテトラデカノエート、ヘベン酸
トリグリセリド、ジペンタエリスリトールモノないしヘ
キサイソステアレート、ジグリセリルモノないしテトラ
イソステアレート、リンゴ酸ジイソステアリル等を例示
できる。また流動パラフィン、スクワラン、スクワレン
等の炭化水素類、シリコーン油も本発明の油脂類に含め
てもさしつかえない。これらの油脂類のうち大豆油、オ
リーブ油、イソプロピルミリステート、カプリル酸およ
びカプリン酸の中鎖混合脂肪酸トリグリセリド、2−エ
チルヘキサン酸トリグリセリド、ネオペンチルグリコー
ルジ−2−エチルヘキサノエート、ジグリセリルモノ、
ジ、トリまたはテトライソステアレート等が好ましい。
かかる油脂類は単独または混合して油脂組成物全量に対
し30〜80重量%、好ましくは40〜80重量%の配
合比率で用いることができる。
【0012】油脂組成物に配合するスペルミン等の量
は、油脂組成物全量に対して0.01〜70重量%、よ
り好ましくは0.1〜50重量%、最も好ましくは1〜
10重量%である。0.01重量%未満では本発明に係
る油脂組成物の抗酸化効果が小さく本発明の目的を達成
できず、逆に70重量%を超えて配合しても均一な溶解
ないし分散状態の油脂組成物が得られず、配合量に見合
う抗酸化力を発揮しにくくなり、不経済である。なおス
ペルミン、スペルミジンおよびプトレスシンのうちの2
種もしくは3種を併用する場合のこれらの割合は特に限
定されるものではなく、スペルミン>スペルミジン>プ
トレスシンの順に抗酸化力が強い点を考慮すれば種々の
混合比率のものが利用できるが、実用的な抗酸化効果を
得るためにはこれら2種もしくは3種の混合物中のスペ
ルミン含量を30重量%以上、またはスペルミンとスペ
ルミジンとの合計含量が50重量%以上とすることが望
ましい。
【0013】なおこの油脂組成物にトコフェロールを
0.001〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%
または/およびL−アスコルビン酸脂肪酸エステルを
0.001〜10重量%、好ましくは0.05〜5重量
%添加すると、該油脂組成物の抗酸化力はさらに高ま
る。ここにトコフェロールは、D体、L体またはDL体
の、α、β、γおよびδ−トコフェロールの単独もしく
は任意の混合物でよく、天然物由来のものまたは合成品
を使用できる。δ−トコフェロール含量の高いものが望
ましいが、実用的には大豆油、小麦胚芽油、菜種油等の
植物油脂を脱臭精製する際の副産物から濃縮されるD体
のα、β、γおよびδ−トコフェロールの少なくとも1
種を含む混合トコフェロールが好適であり、あるいはこ
れらの分画物、合成フィトールから調製されるDL体の
α−トコフェロール等でもさしつかえない。かかるトコ
フェロールが油脂との混合物であっても支障はない。ま
た、L−アスコルビン酸脂肪酸エステルとしては、L−
アスコルビン酸のパルミチン酸あるいはステアリン酸エ
ステルが市販されており、これらが好適である。
【0014】本発明に係る油脂組成物を調製するには、
スペルミン等を、あるいは、これとトコフェロールまた
は/およびL−アスコルビン酸脂肪酸エステルとを、そ
のままもしくはエタノール、イソプロパノール、ブタノ
ール、エーテル等の溶媒に予め溶解させた後に前記油脂
類に添加し、常温にてもしくは約50℃に加温し、ミキ
サーやブレンダー等の適当な攪拌機あるいは混合機を用
いて、50〜5000rpm の回転数で攪拌して均一に溶
解ないし分散させ、必要に応じて減圧にて脱溶媒すれば
よい。なお油脂組成物の性状を調整するため、要すれば
油溶性の12−ヒドロキシステアリン酸等の増粘剤、キ
ャンデリラワックス、カルナウバワックス、パラフィン
ワックス等のワックス類、着色剤、香料等を配合しても
よい。
【0015】かくして本発明の第1のタイプの化粧料に
関係する油脂組成物、すなわちスペルミン、スペルミジ
ンおよびプトレスシンのうちの1種または2種以上と油
脂類とを少なくとも含む油脂組成物、あるいはこれにト
コフェロールまたは/およびL−アスコルビン酸脂肪酸
エステルをさらに含有してなる該油脂組成物が得られ
る。
【0016】次に第2のタイプの化粧料に関係する乳化
組成物は、前記油脂組成物と水相とを乳化せしめてなる
ものである。すなわちスペルミン等と油脂類とを少なく
とも含む前記油脂組成物、より詳しくは(1)スペルミ
ン等と油脂類とを含有してなる油脂組成物、あるいは
(2)さらにトコフェロールまたは/およびL−アスコ
ルビン酸脂肪酸エステルを含有してなる該油脂組成物、
あるいはまた(3)少なくともスペルミン等と油脂類、
あるいは(4)少なくともスペルミン等と油脂類とトコ
フェロールまたは/およびL−アスコルビン酸脂肪酸エ
ステル、のいずれかを油相とし、これと水相とを好まし
くは乳化剤の存在下に乳化せしめて得られる水中油型も
しくは油中水型乳化組成物である。
【0017】かかる乳化組成物において、乳化剤は公知
のもの、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リシノー
ル酸、12−ヒドロキシステアリン酸、アラキン酸、ベ
ヘン酸、牛脂分解脂肪酸、ヤシ油分解脂肪酸、菜種油分
解脂肪酸等の脂肪酸残基を有するプロピレングリコール
モノ脂肪酸エステル、脂肪酸モノまたはジグリセリド、
ショ糖モノ、ジまたはトリ脂肪酸エステル、ソルビタン
モノ、セスキまたはジ脂肪酸エステル、前記脂肪酸また
は脂肪酸エステルのエチレンオキサイド(EO)または
/およびプロピレンオキサイド(PO)2〜40モル付
加物、平均重合度2〜15とくに6または10のポリグ
リセリンモノ、ジまたはトリ脂肪酸エステル等のエステ
ル系乳化剤を用いることができる。
【0018】また大豆レシチン、菜種レシチン、卵黄レ
シチン、該レシチンから分画、濃縮されるまたは化学合
成されるホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノ
ールアミン、ホスファチジルイノシトール、該リン脂質
のリゾ体等のレシチン系乳化剤、前記脂肪酸のカリウム
塩またはナトリウム塩等の脂肪酸石鹸系乳化剤、ラウリ
ルアルコール、テトラデシルアルコール、セチルアルコ
ール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ア
ラキルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルフェ
ノール、ノニルフェノール等のEOまたは/およびPO
2〜30モル付加物等のエーテル系乳化剤も使用でき
る。さらにモノ、ジまたはトリエタノールアミンおよび
そのEOまたは/およびPO2〜30モル付加物等のア
ルカノールアミン類、モノステアリルトリメチルアンモ
ニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウム
クロライド等の第4アンモニウム塩類で示されるアミン
系乳化剤、炭素数10〜20の長鎖アルキル基を有する
アルキル硫酸エステル、アルキルベンゼンスルホン酸ソ
ーダ等のスルホン酸系乳化剤を用いてもさしつかえな
い。本発明ではこれらの乳化剤の1種もしくは2種以上
を適宜に利用できるが、とりわけ脂肪酸グリセリド、ソ
ルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ルおよびレシチンが好ましい。
【0019】かかる乳化剤を乳化組成物全量に対して約
0.1〜5重量%用い、前記油脂組成物もしくはその構
成成分を油相として、油相/水相=5/95〜95/5
(重量比、以下同じ)、なお水中油型乳化組成物の場合
には好ましくは油相/水相=5/95〜約60/40と
し、また油中水型乳化組成物の場合には好ましくは油相
/水相=約40/60〜95/5とし、順相または転相
乳化法により乳化せしめる。本発明に係る乳化組成物で
は、分散液滴(水中油型乳化組成物における油滴、油中
水型乳化組成物における水滴)の平均粒径は約50μm
以下、好ましくは約5〜30μm、さらに望ましくは約
5〜20μmにしておくとよい。約50μmを超えて6
0μm程度以上の平均粒径になると安定な乳化状態を維
持しにくくなり、これを配合する化粧料において所望の
効果が得られない。
【0020】なおこの乳化組成物を調製するにあたり、
水相にL−アスコルビン酸、その塩、蛋白質およびペプ
チドからなる群より選ばれる少なくとも1種の水性成分
を含有せしめることにより、該乳化組成物の抗酸化力を
さらに増強させることができる。とくに蛋白質の併用
は、抗酸化力の増強とともに乳化組成物および本発明の
化粧料における乳化状態の安定化にも有効である。乳化
組成物全体として、L−アスコルビン酸およびその塩は
各0.001〜10重量%、好ましくは0.05〜5重
量%用いればよく、また蛋白質は0.1〜20重量%、
好ましくは0.5〜10重量%であり、ペプチドは0.
1〜10重量%、好ましくは0.5〜10重量%を配合
する。これらの水性成分の添加量はいずれも、前記の範
囲を外れて少ないとスペルミン等の抗酸化力をより一層
増強させることができず、逆に前記範囲を超えて添加量
を増やしてもさらなる抗酸化力の増大は期待できない。
【0021】これらの水性成分のうち、L−アスコルビ
ン酸およびその塩(L−アスコルビン酸ナトリウム、L
−アスコルビン酸ヘミカルシウム等)は市販品を用いれ
ばよい。また蛋白質およびペプチドは動物または植物由
来のどちらでも構わない。動物由来のものとしては、卵
白、卵黄、蓄乳、脱脂粉乳、カゼイン、コラーゲン等の
蛋白質およびペプチドがあげられ、植物由来のものとし
ては、大豆、小麦、菜種、綿実、アマニ、サフラワー、
ヒマワリ、ゴマ、落花生、ヤシ、カポック、アーモン
ド、クルミ等から抽出した蛋白質およびペプチドがあげ
られるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0022】ペプチドは、前記動植物由来の蛋白質を公
知の方法すなわち酸、アルカリまたはプロテアーゼ等に
より加水分解し、中和、加熱、酸性沈澱、凝集、分離、
濃縮等の処理を施し得られるもので、その分子量は50
0〜50000であり、好ましくは1000〜1000
0である。分子量が500より小さいペプチドでは本発
明の所望の効果が得られず、また乳化組成物に呈味を付
与する傾向が大きくなり、これを配合する製品の性状お
よび用途を制限しかねない。また分子量が50000を
超えると効果の点で前記蛋白質を配合する場合と差がな
くなる。蛋白質およびペプチドの好ましいものとして、
卵白、カゼイン、濃縮大豆蛋白、分離大豆蛋白およびこ
れらのペプチドを例示できる。
【0023】乳化組成物は次のようにして調製する。す
なわち前記方法により調製した、スペルミン等、油脂
類、および要すればトコフェロールまたは/およびL−
アスコルビン酸脂肪酸エステルを含有せしめた油脂組成
物を油相とし、一方、水あるいは水にL−アスコルビン
酸、その塩、蛋白質およびペプチドからなる群より選択
される1種以上の水性成分を溶解ないし分散させた水溶
液を水相とし、好ましくは前記乳化剤の一部もしくは全
部を該油相または該水相に添加する。このとき親油性乳
化剤は油相に、親水性乳化剤は水相に、また親油性およ
び親水性乳化剤を併用する場合には同様に各相にそれぞ
れ溶解させておくのがよい。
【0024】かかる油相および水相を各々、常温で、あ
るいは要すれば約70℃程度に加温し、ホモミキサー、
ホモジナイザー、ヒスコトロン、アジホモミキサー等の
攪拌、混合機を用いて例えば、回転数1000〜100
00rpm で10〜30分間攪拌しながら、好ましくは水
中油型乳化組成物のときは水相に油相を添加し、また油
中水型乳化組成物のときは油相を水相に添加してそれぞ
れ乳化せしめる。
【0025】なお本発明に係る乳化組成物は、前記油脂
組成物の必須構成成分すなわちスペルミン等と油脂類、
あるいは該成分とトコフェロールまたは/およびL−ア
スコルビン酸脂肪酸エステルとを予め混合して溶解ない
し分散させることなく、これを水、水性成分、乳化剤等
と直接混合、乳化させても調製することができる。また
前記のほかの水相成分として、必要に応じてカルボキシ
メチルセルロース、グアーガム、キサンタンガム、アル
ギン酸ソーダ、カラギーナン等の増粘ないしゲル化剤、
着色剤、香料等を配合してもよい。
【0026】かくして本発明の第2のタイプの化粧料に
関係する乳化組成物、すなわちスペルミン、スペルミジ
ンおよびプトレスシンのうちの1種または2種以上と油
脂類とを少なくとも含む油脂組成物、あるいはさらにト
コフェロールまたは/およびL−アスコルビン酸脂肪酸
エステルを含む該油脂組成物、あるいはまた該成分を油
相とし、該油相と水相とを乳化せしめてなる水中油型も
しくは油中水型乳化組成物、あるいはこれにL−アスコ
ルビン酸、その塩、蛋白質およびペプチドからなる群よ
り選ばれる少なくとも1種をさらに含む該乳化組成物が
得られる。
【0027】以上に述べたように、本発明に係る油脂組
成物および乳化組成物は、スペルミン等を少なくとも油
脂類とともに油脂組成物(油剤)とし、あるいはさらに
少なくとも水とともに水中油型もしくは油中水型乳化組
成物(乳剤)としたものであり、もしくはこれらにトコ
フェロール、L−アスコルビン酸脂肪酸エステル、L−
アスコルビン酸、その塩、蛋白質、ペプチド等を配合し
たものであり、スペルミン等の抗酸化力を持続させ、か
つ増強させることができるため、とりわけ以下に説明す
るように化粧料において有効に利用される。
【0028】本発明における化粧料とは、クリーム、乳
液、化粧水、口紅、ファンデーション、整髪料等の各種
皮膚また毛髪用化粧品、シャンプー、ヘアーリンス、ヘ
アーコンディショナー、洗顔料、芳香剤、消臭剤等のト
イレタリー製品、入浴剤、ボディーシャンプー、ベビー
オイル、バスオイル等の浴用製品のほか、軟膏、パップ
剤等の外用剤製品を対象とする。本発明の化粧料は、前
記した油脂組成物または乳化組成物をいわば酸化防止剤
として、公知の化粧料用原材料すなわち油性成分(前記
した動植物油脂類、ワックス類、高級脂肪酸類、高級ア
ルコール類、親水性エステル類、炭化水素類等)、水性
成分(水、低級アルコール類、多価アルコール類、親水
性エステル類、前記蛋白質およびペプチド類、各種アミ
ノ酸、澱粉類、セルロース類、糖類等)、前記乳化剤、
増粘剤、ゲル化剤、分散剤、顔料または/および色素、
香料、防腐剤等の適宜な組み合わせとともに混合して、
乳化、分散もしくは可溶化せしめて製造することができ
る。
【0029】本発明の化粧料を製造するにあたり、前記
油脂組成物は油性成分に混合して乳化、分散または可溶
化処理することが好ましい。また前記乳化組成物は、水
中油型のときは水性成分に混合し、油中水型のときは油
性成分に混合して同様に処理するか、あるいは公知成分
を同様に処理する際に添加するかもしくは処理後に添加
してもよい。
【0030】前記油脂組成物は、口紅、リップスティッ
ク、整髪料、バスオイル、軟膏、粉末状または固型状の
入浴剤、おしろい等の非水系ないし微水系製品はもとよ
り、クリーム、乳液、化粧水等の含水系製品にも適用で
き、その配合量は化粧料全量に対して0.1〜30重量
%、好ましくは0.5〜20重量%、最も好ましくは1
〜10重量%である。また前記乳化組成物は含水系製品
に好適であるが、例えば製品に水分を付与することをね
らい油中水型乳化組成物を非水系ないし微水系製品に配
合してもよい。水中油型および油中水型乳化組成物の配
合量は化粧料全量に対して0.1〜50重量%、好まし
くは0.5〜30重量%、最も好ましくは1〜20重量
%である。
【0031】
【実施例】
参考例1〜15 表1に示す成分を用いて油脂組成物を調製した。すなわ
ちスペルミン、スペルミジンおよびプトレスシンのうち
の1種または2種以上と油脂類と要すればトコフェロー
ルまたは/およびL−アスコルビン酸パルミテート等と
を適宜に組み合わせ、まずスペルミン等と要すればトコ
フェロールまたは/およびL−アスコルビン酸パルミテ
ートとを10重量倍のエタノールに溶解し、これを油脂
類に加え、パドルミキサーを用いて3000rpm の回転
数で3分間混合し、均質な溶液とした後、エタノールを
減圧留去して各油脂組成物を得た。
【0032】
【表1】
【0033】注1)油脂組成物全量に対する割合を示
す。 2)いずれもシグマ社製、試薬。 3)日清製油(株)製、商品名:ODO(カプリル酸お
よびカプリン酸からなる混合脂肪酸トリグリセリド)。 4)関東化学(株)製、試薬。 5)日清製油(株)製、商品名:TIO 6)シグマ社製、試薬(TYPE V) 7)小川香料(株)製、商品名:ビタミンCステアレー
【0034】参考例16〜30 参考例1〜15の油脂組成物を用い、表2に示す成分、
配合割合で乳化組成物を調製した。水中油型乳化組成物
(参考例16、17、18、21、22、24、26お
よび28)の場合には、乳化剤を水性成分とともに70
℃の精製水に溶解ないし分散させて水相とし、これをホ
モミキサーで攪拌(5000rpm )しながら、同温に加
熱した油脂組成物を滴下して添加し、同条件下で15分
間攪拌を続けた後、かきまぜながら室温まで冷却した。
また油中水型乳化組成物(参考例19、20、23、2
5、27、29および30)の場合には、乳化剤を油脂
組成物に加え、70℃に加温して溶解ないし分散させて
油相とし、これを同様に攪拌しながら、同温に加熱して
水性成分を溶解させた水溶液を滴下して添加し、以降同
様に処理した。
【0035】
【表2】
【0036】注1)乳化組成物全量に対する割合を示
す。 2)理研ビタミン(株)製、商品名:エマルジーMS。 3)阪本薬品(株)製、商品名:SYグリスターCR−
310。 4)日清製油(株)製、商品名:レシチンDX。 5)三菱化成食品(株)製、商品名:リョートーシュガ
ーエステルS−970。 6)日清製油(株)製、商品名:コスモール82。 7)日清製油(株)製、商品名:ソルピーM。 8)太陽化学(株)製、商品名:サンアルブミン。 9)キユーピー(株)製、商品名:卵白ペプタイドEP
−1、平均分子量:1100。 10)O/W:水中油型乳化組成物、W/O:油中水型
乳化組成物。
【0037】実施例1 参考例1〜15の油脂組成物を用い、表3および表4に
示す配合組成により口紅を試作した。表4に示すとお
り、油脂組成物の配合量は、油脂組成物および流動パラ
フィンの合計含量を40重量%とし、流動パラフィンの
配合量で調整した。顔料および色素を除く全成分を80
℃で混合、溶解し、ついで顔料および色素を加えてホモ
ブレンダー(5000rpm )でさらに混練した後、金型
に流し込み、室温に冷却して試作品を得た。各試作品を
40℃の恒温槽で6ヵ月間保存し、各保存品の一定量を
ヘキサン抽出して得た油分の過酸化物価(POV)を測
定した。この結果を表4にまとめて示す。本発明に係る
油脂組成物を配合した試作品はいずれも保存時にPOV
がほとんど上昇せず、安定な品質を維持していた。さら
にトコフェロールまたは/およびL−アスコルビン酸ス
テアレートを併せ含有した油脂組成物を配合したものに
おいて、抗酸化力が増強されていた。
【0038】
【表3】
【0039】
【表4】
【0040】比較例1 実施例1の口紅の配合組成(表3および表4)におい
て、スペルミン等を含む油脂組成物(表1参照)のかわ
りにその構成成分の各単品をそれぞれ同量用い、他の成
分も同一とし、実施例1と同様の方法で直接、口紅を試
作して、保存安定性を調べた。その結果、過酸化物価
は、試作品の調整時にはいずれも0.1〜0.2であっ
たが、40℃にて6ヵ月間保存した後には、表4の実験
No.1−1〜1−15に相当するものは各々15、1
2、13、1.4、1.9、27、23、40、43、
7.0、9.3、8.5、2.7、18および15であ
った。このことから、スペルミン、スペルミジンおよび
プトレスシンは、たとえトコフェロールまたはL−アス
コルビン酸脂肪酸エステルと併用するにしても、各単品
をそのまま添加しても十分な抗酸化力効果を発揮させる
ことができないことが明らかになった。
【0041】実施例2 参考例16、17、18、21、22、24、26およ
び28の水中油型乳化組成物を用い、表5および表6に
示す配合組成により水中油型クリームを試作した。表6
に示すとおり、水中油型乳化組成物の配合量は、該乳化
組成物および該乳化組成物として配合する水以外の精製
水の合計含量を70重量%とし、精製水の配合量で調整
した。精製水を70℃に加温し、ホモミキサー(600
0rpm )で攪拌しながら、水性成分および乳化剤を加
え、さらに同温にした油性成分の混合物、および本発明
に係る水中油型乳化組成物を順次添加して、さらに同条
件下で10分間攪拌を続け、室温に冷却して試作品を得
た。各試作品を実施例1と同様に保存試験に供し、保存
安定性を調べた。この結果を表6にまとめて示す。本発
明に係る水中油型乳化組成物を配合した試作品はいずれ
も保存時にPOVがほとんど上昇することなく、安定な
品質を維持していた。とくにトコフェロールまたは/お
よびL−アスコルビン酸ステアレートを併用した乳化組
成物、また、トコフェロールまたは/およびL−アスコ
ルビン酸ステアレートとL−アスコルビン酸、蛋白質お
よびペプチドの1種以上とを併せ含有した乳化組成物を
配合したものにおいて、その傾向が大きかった。
【0042】
【表5】
【0043】
【表6】
【0044】比較例2 実験例2の水中油型クリームの配合組成(表5および表
6)において、スペルミン等を含む水中油型乳化組成物
(表2参照)のかわりにその構成成分の各単品をそれぞ
れ同量用い、他の成分も同一とし、実施例2と同様の方
法で直接に全成分を水中油型に乳化し、水中油型クリー
ムを試作して、その保存安定性を調べた。その結果、過
酸化物価は、試作品の調製時にはいずれも0.1〜0.
2であったが、40℃にて6ヵ月間保存した後には、表
6の実験No.2−1〜2−8に相当するものは各々1
3、9.5、10、7.7、12、3.2、2.7およ
び4.5であった。このことから、スペルミン、スペル
ミジンおよびプトレスシンは、各単品をそのままあるい
はこれとトコフェロール、L−アスコルビン酸脂肪酸エ
ステル、L−アスコルビン酸、蛋白質、ペプチド等の成
分とを併用して、単に水中油型クリームを調製しても、
十分に抗酸化力を発現できないものと認められる。
【0045】実施例3 参考例19、20、23、25、27、29および30
の油中水型乳化組成物を用い、表7および表8に示す配
合組成により軟膏基剤を試作した。表8に示すとおり、
油中水型乳化組成物の配合量は、該乳化組成物およびオ
リーブ油の合計含量を60重量%とし、オリーブ油の配
合量で調整した。油性成分を75℃にて混合して油相と
し、一方、水性成分のみを同温にて溶解ないし分散させ
水相とした。ホモミキサー(7000rpm )で油相を攪
拌しながら、これに水相を滴下して混合し、さらに油中
水型乳化組成物を添加して、混練した後、室温に冷却し
て試作品を得た。各試作品を実施例1と同様に保存試験
に供し、保存安定性を調べた。この結果を表8にまとめ
て示す。本発明に係る油中水型乳化組成物を配合した試
作品はいずれも良好な保存安定性を有していた。またト
コフェロールまたは/およびL−アスコルビン酸ステア
レートを併用した乳化組成物、さらにこれに蛋白質また
は/およびペプチドを併せ含有した乳化組成物を配合し
たものでは、抗酸化力が一層強化されていた。
【0046】
【表7】
【0047】
【表8】
【0048】比較例3 実施例3の軟膏基剤の配合組成(表7および表8)にお
いて、スペルミン等を含む油中水型乳化組成物(表2参
照)のかわりにその構成成分の各単品をそれぞれ同量用
い、他の成分も同一とし、実施例3と同様の方法で直接
に全成分を混練し、軟膏基剤を試作して、その保存安定
性を調べた。その結果、過酸化物価は、試作品の調製時
はいずれも0.1〜0.2であったが、40℃にて6ヵ
月間保存した後には、表8の実験No.3−1〜3−7に
相当するものは各々21、19、3.5、7.7、4.
6、8.0および6.2であった。このことから、スペ
ルミン、スペルミジンおよびプトレスシンは、各単品を
そのままあるいはこれとトコフェロール、L−アスコル
ビン酸脂肪酸エステル、蛋白質、ペプチド等の成分とを
併用して、単に軟膏基剤を調製しても、十分な抗酸化能
を発揮できないことが明らかになった。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、スペルミン、スペルミ
ジンおよびプトレスシンのうちの1種または2種以上と
油脂類とを少なくとも含み、安定性に優れ、長時間にわ
たり酸化安定性が著しく改善された化粧品、トイレタリ
ー製品、浴用剤、外用剤等を提供できる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 9/06 E 47/22 K

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スペルミン、スペルミジンおよびプトレ
    スシンのうちの1種または2種以上と油脂類とを少なく
    とも含む油脂組成物を配合してなる酸化安定性の良い化
    粧料。
  2. 【請求項2】 油脂組成物がトコフェロールまたは/お
    よびL−アスコルビン酸脂肪酸エステルを含有するもの
    である請求項1に記載の化粧料。
  3. 【請求項3】 油脂組成物中のスペルミン、スペルミジ
    ンおよびプトレスシンのうちの1種または2種以上の含
    有量が0.01〜70重量%、油脂類の含有量が30〜
    80重量%であり、かつ前記油脂組成物の化粧料全量に
    対する配合量が0.1〜30重量%である請求項1また
    は2に記載の化粧料。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の油
    脂組成物と水相との乳化組成物を配合してなる酸化安定
    性の良い化粧料。
  5. 【請求項5】 乳化組成物がL−アスコルビン酸、その
    塩、蛋白質およびペプチドからなる群より選ばれる少な
    くとも1種を含有する水相を用いてなるものである請求
    項4に記載の化粧料。
  6. 【請求項6】 乳化組成物の化粧料全量に対する配合量
    が0.1〜50重量%である請求項4または5に記載の
    化粧料。
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