JPH0713318B2 - 表面金属化熱可塑性ポリエステル樹脂成形品の製造方法 - Google Patents

表面金属化熱可塑性ポリエステル樹脂成形品の製造方法

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JPH0713318B2
JPH0713318B2 JP60093795A JP9379585A JPH0713318B2 JP H0713318 B2 JPH0713318 B2 JP H0713318B2 JP 60093795 A JP60093795 A JP 60093795A JP 9379585 A JP9379585 A JP 9379585A JP H0713318 B2 JPH0713318 B2 JP H0713318B2
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acid
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、熱可塑性ポリエステル樹脂成形品をメツキ処
理により表面金属化する方法に関するものである。さら
に詳しくは、メツキ膜接着力がすぐれ、表面外観の良好
でかつメツキサーマルサイクル性およびメツキ品の耐衝
撃性がすぐれた表面金属化熱可塑性ポリエステル成形品
の製造方法に関するものである。
<従来の技術> 一般にプラスチツクのメツキ処理は、(1)前処理、
(2)粗表面化処理(エツチング)、(3)感応性付与
処理(センシタイジング)またはキヤタリスト処理、
(4)活性化処理(アクチベーチング)またはアクセレ
ート処理、(5)無電解メツキおよび(6)電気メツキ
の各工程を順次経ることにより行なわれており、上記
(3)工程以降が通常メツキ工程と呼ばれている。なか
でも上記(2)の粗表面化処理は以降のメツキ工程で付
与される金属メツキ膜の密着性を左右する重要な工程
で、プラスチツクの種類に応じて種々の手段が用いられ
ている。
熱可塑性ポリエステル樹脂のメツキにおける粗表面化手
段として例えば、あらかじめポリエステル樹脂に充填剤
を含有せしめたものをアルカリ溶液で粗表面化処理後メ
ツキする方法(特開昭54−15977号公報)、ガラス繊維
・炭酸カルシウムで強化されたポリエステル樹脂を酸化
剤を含有する水酸化アルカリ溶液で粗表面化後メツキす
る方法(特開昭53−6374号公報)、ガラス繊維で強化さ
れたポリエステル樹脂を硝酸水溶液に浸漬し、次いで水
酸化アルカリ水溶液に浸漬して粗表面化後メツキする方
法(特開昭53−6376号公報)、樹脂フイルムをアルカリ
溶液で処理し、次いでクロム酸混液で処理後メツキする
方法(特開昭58−149924号公報)が知られているが、こ
れらの方法においては、メツキ膜の接着性がいくらか改
善されるものの実質的に有効なレベルに達せず、しかも
メツキ外観の光輝性が得られず、メツキサーマルサイク
ル性およびメツキ品の耐衝撃性も不十分で実用的にすぐ
れた表面金属化熱可塑性ポリエステル樹脂成形品を得る
ことができない。
<発明が解決しようとする問題点> 本発明の課題は、従来技術の上述のような欠点を解消
し、実用的なメツキ膜の接着力がすぐれ、かつ表面外観
がすぐれ、とりわけメツキサーマルサイクル性およびメ
ツキ品の耐衝撃性がすぐれた表面金属化熱可塑性ポリエ
ステル樹脂成形品を提供することにある。
<問題点を解決するための手段および作用> すなわち、本発明は熱可塑性ポリエステル100重量部に
対し、充填剤を5〜250重量部および、脂肪族ジカルボ
ン酸共重合ポリエステル、ポリエステルエラストマーお
よびグリシジル基含有オレフィン系共重合体から選ばれ
た一種以上の熱可塑性樹脂を0.5〜80重量部含有せしめ
てなる熱可塑性ポリエステル樹脂組成物の成形品をアル
カリ溶液による処理を施して粗表面化した後、メツキ処
理を施す工程において、電気ニツケルメツキ層の全部ま
たは一部を無光沢ニツケルメツキ層および/または半光
沢ニツケルメツキ層とする表面金属化熱可塑性ポリエス
テル樹脂成形品の製造方法であり、また、特に好ましい
態様として、この製造方法にあつて、充填剤として二酸
化チタン、酸化アルミニウム、メタケイ酸カルシウム、
マイカ、タルク、炭酸カルシウムおよびガラス繊維から
選ばれた一種以上を使用する表面金属化熱可塑性ポリエ
ステル樹脂成形品の製造方法を提供するものである。
本発明に用いる熱可塑性ポリエステルとしては、通常90
モル%以上がテレフタル酸成分であるジカルボン酸成分
とジオール成分を縮重合して得られる重合体が使用され
る。
ここでいうテレフタル酸成分としては、テレフタル酸お
よびそのエステル形成性誘導体であり、また、テレフタ
ル酸成分とともに用いられる他のジカルボン酸成分とし
てはイソフタル酸、オルトフタル酸、2・6−ナフタレ
ンジカルボン酸、1・5−ナフタレンジカルボン酸、ビ
ス(P−カルボキシフエニル)メタンアントラセンジカ
ルボン酸、4・4′−ジフエニルジカルボン酸、1・2
−ビス(フエノキシ)エタン−4・4′−ジカルボン
酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸などの芳香族ジ
カルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、
ドデカンジオン酸などの脂肪族ジカルボン酸、1・3−
シクロヘキサンジカルボン酸、1・4−シクロヘキサン
ジカルボン酸などの脂環式ジカルボン酸およびこれらの
エステル形成性誘導体などが挙げられる。また、ジオー
ル成分としては炭素数2〜20の脂肪族グリコールすなわ
ち、エチレングリコール、プロピレングリコール、1・
4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1・5
−ペンタンジオール、1・6−ヘキサンジオール、デカ
メチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、シ
クロヘキサンジオールなど、およびそれらのエステル形
成性誘導体が挙げられる。
これらの重合体ないしは共重合体の好ましい具体例とし
ては、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレン(テ
レフタレート/イソフタレート)、ポリブチレン(テレ
フタレート/アジペート)、ポリブチレン(テレフタレ
ート/セバケート)、ポリブチレン(テレフタレート/
デカンジカルボキシレート)、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリエチレン(テレフタレート/イソフタレー
ト)、ポリエチレン(テレフタレート/アジペート)、
ポリブチレン(テレフタレート/5−ナトリウムスルホイ
ソフタレート)、ポリエチレン(テレフタレート/5−ナ
トリウムイソフタレート)などが挙げられ、ポリエステ
ル樹脂組成物の成形性からポリブチレンテレフタレー
ト、ポリブチレン(テレフタレート/アジペート)、ポ
リブチレン(テレフタレート/デカンジカルボキシレー
ト)、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン(テ
レフタレート/アジペート)、ポリブチレン(テレフタ
レート/5−ナトリウムスルホイソフタレート)などが特
に好ましく使用される。また、これら熱可塑性ポリエス
テルは0.5%のo−クロロフエノール溶液を25℃で測定
したときの相対粘度が1.2〜2.0、とくに1.3〜1.85の範
囲にあるものが好適である。
また、これらは2種以上混合して用いることができる。
本発明に用いる充填剤とは粒状、針状、リン片状、板状
および繊維状等の形態を有する充填剤であつて、二酸化
チタン、酸化アルミニウム、メタケイ酸カルシウム、マ
イカ、タルク、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、石コ
ウ、酸化ジルコニウム、三酸化アンチモン、クレー、シ
リカ、セリサイト、酸化マグネシウム、カオリン、珪藻
土、炭酸マグネシウム、長石、蛭石、カーボンブラツ
ク、ガラスビーズ、シラスバルーンおよびサイロイド、
ガラス繊維、炭素繊維、セラミツクス繊維、石コウ繊
維、チタン酸カリウイスカなどが挙げられる。これらの
うち二酸化チタン、酸化アルミニウム、メタケイ酸カル
シウム、マイカ、タルクおよび炭酸カルシウムが好まし
く用いられ、二酸化チタン、酸化アルミニウム、マイカ
およびガラス繊維が特に好ましく用いられる。
これら充填剤は2種以上混合して用いてもよい。
充填剤の添加量は熱可塑性ポリエステル100重量部に対
し、5〜250重量部必要であり、30〜100重量部が好まし
い。5重量部未満ではメツキ膜の接着性を改良する効果
が不十分である。250重量部を越えると成形品の表面粗
度が大きくなりすぎ、逆にメツキ膜接着力、メツキの光
輝性が失われ、また熱可塑性ポリエステル樹脂自体の機
械的性質が低下するため好ましくない。
本発明の熱可塑性ポリエステルと充填剤、後述する特定
の熱可塑性樹脂およびその他の添加剤の配合手段は特に
限定されないが、例えば熱可塑性ポリエステル、充填
剤、特定の熱可塑性樹脂および他の添加剤を一緒に配合
した原料をスクリユー型押出機に供給し、溶融押出混合
する方法などが採用できる。
本発明の熱可塑性ポリエステル樹脂組成物成形品として
は、射出成形品、押出成形品、吹込成形品などの任意の
樹脂成形品を採用することができる。
本発明の熱可塑性ポリエステル樹脂成形品をメツキ処理
に使用する前に熱処理する方法も、表面金属化成形品の
物性を向上させる上で好ましい方法である。
このような熱処理温度としては70−170℃の範囲が好ま
しい。
本発明のアルカリ溶液とは水酸化カリウム、水酸化ナト
リウム、水酸化マグネシウムなどのアルカリ成分を、
水、フエノール類、アルコール類などの溶媒に、または
これらの混合溶媒に5〜50重量%濃度に溶解した溶液で
あり、なかでも水酸化ナトリウムおよび/または水酸化
カリウム10〜40重量%の水溶液が好ましく用いられる。
また、必要に応じ界面活性剤などを添加することもでき
る。
また、本発明のアルカリ溶液での処理条件は5〜95℃の
該アルカリ溶液に成形品を1〜120分間の範囲で浸漬処
理することが好ましく、特に40〜90℃、2〜60分間の範
囲で浸漬処理することが望ましい。
次いで十分洗浄することが望ましい。
アルカリ溶液による処理が終了後、成形品を十分水洗し
た後、さらにPH3以下の酸性水溶液で表面処理を行なつ
てもよい。この場合の酸成分としては硫酸、塩酸などの
鉱酸が用いられ、処理条件は5〜70℃で2〜60分が適当
である。
なお、本発明のアルカリ溶液で処理する前に酸性クロム
酸溶液で処理しておくことがさらに好ましい。すなわ
ち、酸性クロム酸溶液が充填剤と熱可塑性ポリエステル
の界面部分に選択的に浸透し、その部分のポリエステル
を膨潤せしめ、その後アルカリ溶液でポリエステルが加
水分解を受けるとき、この膨潤化された部分が他より速
く加水分解され、充填剤が離脱されやすくなり、底の深
いアンカー効果のすぐれた凹凸が成形品表面に形成され
るためと推定される。
なお、酸性クロム酸溶液とは原子価が6価であるクロム
化合物、硫酸、水を主成分とし、必要に応じて他の鉱酸
類を含有した酸性の酸化性溶液である。
該溶液の組成は原子価6価のクロム化合物0.02〜50重量
%、硫酸10〜99.95重量%、水0〜97重量%、他の鉱酸
類0〜50重量%、特に、原子価6価のクロム化合物0.2
〜20重量%、硫酸20〜98.8重量%、水0〜80重量%が好
ましく使用される。
原子価6価のクロム化合物とは、三酸化クロム、クロム
酸塩(例えばクロム酸カリウム、クロム酸ナトリウムな
ど)、重クロム酸塩(例えば重クロム酸カリウム、重ク
ロム酸ナトリウムなど)などを挙げることができる。三
酸化クロム、重クロム酸カリウム、重クロム酸ナトリウ
ムが好ましく使用できる。
また、他の鉱酸としてはリン酸、硫酸などを挙げること
ができる。
また、本発明の酸性クロム酸溶液での処理条件は5〜95
℃の該酸性クロム酸溶液に成形品を0.25〜60分間の範囲
で浸漬処理することが好ましく、特に40〜90℃、1〜40
分間の範囲で浸漬処理することが最適である。
次いで、水にて洗浄することが望ましい。
このように、粗表面化処理した樹脂成形品に通常の無電
解メツキ処理を施す。
無電解メツキ処理は、例えば塩化第1スズ溶液によるセ
ンシタイジング−塩化パラジウム溶液によるアクチベー
チング−無電解銅またはニツケルメツキの各工程または
キヤタリステイング−アクセレ−テイング−無電解メツ
キの各工程からなる通常の無電解メツキ方法を適用する
ことができる。
このように無電解メツキ処理した樹脂成形品は、次いで
表面活性化後電気ニツケルメツキを施すが、この際、電
気ニツケルメツキ層の全部または一部を半光沢ニツケル
メツキとする。この際、好ましくは光沢ニツケルメツキ
層の厚みと無光沢および/または半光沢ニツケル層の厚
みは0/10〜8/2、さらに好ましくは0/10〜6/4の範囲であ
る。なお、電気ニツケルメツキの前に、電気銅メツキを
行なつてもよい。
電気ニツケルメツキ層のすべてが光沢ニツケルである際
には、メツキサーマルサイクル性およびメツキ品の耐衝
撃性が不十分であり、本発明の目的を達成することが不
可能である。
なお、本発明において特定の熱可塑性樹脂、すなわち、
脂肪族ジカルボン酸共重合ポリエステル、ポリエステル
エラストマーおよびグリシジル基含有オレフイン共重合
体から選ばれた一種以上を、本発明の熱可塑性ポリエス
テルおよび充填剤に添加することにより本発明のメツキ
品の機械的性質や熱的性質をさらに向上させることが可
能である。
これらの脂肪族ジカルボン酸共重合ポリエステル、ポリ
エステルエラストマーおよびグリシジル基含有オレフイ
ン系共重合体から選ばれ、一種以上の熱可塑性樹脂の添
加量としては、熱可塑性ポリエステル100重量部に対し
て0.5〜80重量部、好ましくは5〜50重量部である。
ここでいう、脂肪族ジカルボン酸共重合ポリエステルと
は、10〜50モル%、好ましくは15〜40モル%が脂肪族ジ
カルボン酸成分であるジカルボン酸およびジオール成分
からなる共重合体である。
これら共重合体の具体例としては、ポリブチレン(テレ
フタレート/アジペート)、ポリブチレン(テレフタレ
ート/セバケート)、ポリブチレン(テレフタレート/
デカンジカルボキシレート)、ポリブチレン(テレフタ
レート/イソフタレート/セバケート)、ポリブチレン
(テレフタレート/イソフタレート/デカンジカルボキ
シレート)、ポリエチレン(テレフタレート/アジペー
ト)、ポリエチレン(テレフタレート/セバケート)な
どが挙げられる。
また、脂肪族ジカルボン酸共重合ポリエステルは0.5%
のo−クロロフエノール溶液を25℃で測定したときの相
対粘度が1.2〜2.0、特に1.3〜1.85の範囲にあるものが
好適である。
また、これらは2種以上混合して用いることができる。
本発明に用いるポリエステルエラストマーとは、ポリエ
ステルをハードセダメントとして、ポリ(アルキレンオ
キシド)グリコールおよび/または脂肪族ポリエステル
をソフトセグメントとするポリエーテルエステルブロツ
ク共重合体、ポリエステル・エステルブロツク共重合
体、ポリエーテルエステル・エステルブロツク共重合体
である。
ここでハードセグメントを構成する芳香族ポリエステル
とは、60モル%以上がテレフタル酸成分であるジカルボ
ン酸成分とジオール成分を縮重合して得られる重合体で
ある。テレフタル酸以外のジカルボン酸成分およびジオ
ール成分は、前記熱可塑性ポリエステルの場合と同様で
あるのでここでは省略する。
芳香族ポリエステルの具体例としては、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチ
レン(テレフタレート/イソフタレート)、ポリブチレ
ン(テレフタレート/イソフタレート)などが好ましく
挙げられる。
また、ここでソフトセグメントを構成するポリ(アルキ
レンオキシド)グリコール、および脂肪族ポリエステル
の具体例としては、ポリエチレングリコール、ポリ(1
・2−および1・3−プロピレンオキシド)グリコー
ル、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール、エチ
レンオキシドとプロピレンオキシドの共重合体、エチレ
ンオキシドとテトラヒドロフランの共重合体、ポリエチ
レンアジペート、ポリブチレンアジペート、ポリ−ε−
カプロラクトン、ポリエチレンセバケート、ポリブチレ
ンセバケートなどが好ましく挙げられる。
ポリエステルエラストマーのソフトセグメント対ポリエ
ステルハードセグメントの占める割合は、重量比で95/5
〜10/90、特に90/10〜30/70であることが好ましい。
ポリエステルエラストマーの具体例としては、ポリエチ
レンテレフタレート・ポリ(テトラメチレンオキシド)
グリコールブロツク共重合体、ポリエチレンテレフタレ
ート/イソフタレート・ポリ(テトラメチレンオキシ
ド)グリコールブロツク共重合体、ポリブチレンテレフ
タレート・ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール
ブロツク共重合体、ポリブチレンテレフタレート/イソ
フタレート・ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコー
ルブロツク共重合体、ポリブチレンテレフタレート/デ
カンジカルボキシレート・ポリ(テトラメチレンオキシ
ド)グリコールブロツク共重合体、ポリブチレンテレフ
タレート・ポリ(プロピレンオキシド/エチレンオキシ
ド)グリコールブロツク共重合体、ポリブチレンテレフ
タレート/イソフタレート・ポリ(プロピレンオキシド
/エチレンオキシド)グリコールブロツク共重合体、ポ
リブチレンテレフタレート/デカンジカルボキシレート
・ポリ(プロピレンオキシド/エチレンオキシド)グリ
コールブロツク共重合体、ポリブチレンテレフタレート
・ポリ(エチレンオキシド)グリコールブロツク共重合
体、ポリブチレンテレフタレート・ポリエチレンアジペ
ートブロツク共重合体、ポリブチレンテレフタレート・
ポリブチレンアジペートブロツク共重合体、ポリブチレ
ンテレフタレート・ポリブチレンセバケートブロツク共
重合体、ポリブチレンテレフタレート・ポリ−ε−カプ
ロラクトンブロツク共重合体などが好ましく挙げられ
る。
これらのポリエステルエラストマーの中で、特にポリブ
チレンテレフタレート・ポリ(テトラメチレンオキシ
ド)グリコールブロツク共重合体、ポリブチレンテレフ
タレート/イソフタレート・ポリ(テトラメチレンオキ
シド)グリコールブロツク共重合体、ポリブチレンテレ
フタレート・ポリ(プロピレンオキシド/エチレンオキ
シド)グリコールブロツク共重合体、ポリブチレンテレ
フタレート/イソフタレート・ポリ(プロピレンオキシ
ド/エチレンオキシド)グリコールブロツク共重合体、
ポリブチレンテレフタレート・ポリブチレンアジペート
ブロツク共重合体、ポリブチレンテレフタレート・ポリ
−ε−カプロラクトンブロツク共重合体が、ポリエステ
ル樹脂組成物のメツキ品の物性改善効果が大きいため好
ましく用いられる。
また、これらのポリエステルエラストマーの前記熱可塑
性ポリエステルと同様に測定した相対粘度は1.4〜4.0、
特に1.6〜3.0範囲にあるものが好適である。
これらのポリエステルエラストマーは、2種以上混合し
て用いることができる。
本発明に用いるグリシジル基含有オレフイン系共重合体
とは、α−オレフイン50〜99.5重量%とα・β−不飽和
カルボン酸のグリシジルエステル50〜0.5重量%および
酢酸ビニル0〜49.5重量%とからなる共重合体である。
ここでいうα−オレフインとはエチレン、プロピレン、
ブテン−1などであり、エチレンが好ましく使用され
る。また、α・β−不飽和カルボン酸のグリシジルエス
テルとは、一般式 (式中のRは水素原子または低級アルキル基を示す)で
表わされる化合物であり、具体的にはグリシジルアクリ
レート、グリシジルメタクリレート、グリシジルエタク
リレートなどが挙げられ、なかでもグリシジルメタクリ
レートが好ましく使用される。
グリシジル基を有するオレフイン系共重合体におけるα
・β不飽和カルボン酸のグリシジルエステルの共重合量
は0.5〜50重量%、特に1〜20重量%が適当であり、0.5
重量%以下では本発明の効果が得られず、また、50重量
%以上では溶融混練時に組成物がゲル化し易くなるため
好ましくない。
グリシジル基を有するオレフイン系共重合体の具体例と
しては、エチレン/グリシジルメタクリレート共重合
体、エチレン/グリシジルメタクリレート/酢酸ビニル
共重合体が挙げられる。これらは2種以上混合して用い
ることができる。
なお、グリシジル基含有オレフイン系共重合体を用いる
際には、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムやドデ
シルスルホン酸ナトリウム塩のような有機スルホン酸金
属塩およびラウリル硫酸エステル・ナトリウム塩のよう
なアルコールの硫酸エステル塩などを少量併用添加する
ことができる。
また、他の添加剤、例えばステアリン酸アルミニウム、
ステアリン酸バリウムなどの滑剤、モンタンロウ、モン
タン酸ワツクス金属塩などの離型剤、可塑剤、熱安定
剤、紫外線吸収剤、顔料、染料など、および他の熱可塑
性樹脂など添加することができる。
本発明の表面金属化熱可塑性ポリエステル樹脂成形品
は、すぐれた耐熱的特性、メツキ膜接着性、表面光輝性
を有するので、種々の自動車部品、電気部品および機械
部品として有用である。
<実 施 例> 以下実施例を挙げて本発明の効果をさらに説明する。
なお、実施例中の各略号は、次のものを意味する。
PBT:ポリブチレンテレフタレート PBT/D:ポリブチレン(テレフタレート/デカンジカルボ
キシレート)(テレフタル酸成分/デカンジカルボン酸
成分共重合モル比=80/20) E/GMA:エチレン/グリシジルメタクリレート共重合体 (共重合重量比90/10) PBT−PTMG:ポリブチレンテレフタレート・ポリ(テトラ
メチレンオキシド)グリコールブロツク共重合体(ソフ
トセグメント/ハードセグメント重量比40/60) ・ 実施例・比較例 0.5%オルトクロロフエノール溶液を25℃で測定したと
きの相対粘度が1.57のポリブチレンテレフタレートと脂
肪族ジカルボン酸共重合ポリエステル、ポリエステルエ
ラストマー、グリシジル基を有するオレフイン系共重合
体を第3表の割合に配合した熱可塑性ポリエステル100
重量部に対し、さらに第3表に示した充填剤を第3表の
割合に配合し、250℃に設定した65mmφスクリユーを有
した押出機により溶融混練してペレツト化した。次い
で、得られたペレツトを250℃に設定した5オンスの射
出成形機に供し、金型温度80℃の条件で100φ×3mmの円
板成形品および1/8″幅のノツチ付衝撃試験片を成形し
て試験片を得た。これらの成形品を140℃で2時間熱処
理した後、この試験片を第1表に示した、酸性クロム酸
溶液およびアルカリ溶液による処理を含む以下に示す方
法でメツキ処理を施した。なお、電気ニツケルメツキ浴
組成を第2表に示す。
メツキのサーマルサイクル性テストは、(11)電気メツ
キ(クロムメツキ)まで施した試験片を下記条件下で処
理し、 130℃(1hr)→−30℃(1hr)を5サイクル実施。
を実施後、続けて140℃(1hr)→−30℃(1hr)
を5サイクル実施。
を実施後、続けて150℃(1hr)→−40℃5サイク
ル実施。
終了後、終了後および終了後に外観を目視により
メツキ表面の異常(フクレ、ハガレ、クラツク等)の有
無を観察して評価した。なお、衝撃試験片についてはAS
TMD256に従い、アイゾツト衝撃試験を行なつた。
これらの結果を第3表に示した。
第3表の結果から明らかなように、本発明の表面金属化
ポリエステル成形品は、従来の方法によるメツキ製品に
比較し、メツキサーマルサイクル性およびメツキ品の耐
衝撃性がすぐれている。
<発明の効果> 本発明方法により得られる表面金属化熱可塑性ポリエス
テル樹脂成形品は、すぐれたメツキ膜接着力、メツキ表
面光輝性サーマルサイクル性および耐衝撃性を有する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性ポリエステル100重量部に対し充
    填剤を5〜250重量部および、脂肪族ジカルボン酸共重
    合ポリエステル、ポリエステルエラストマーおよびグリ
    シジル基含有オレフィン系共重合体から選ばれた一種以
    上の熱可塑性樹脂を0.5〜80重量部含有せしめてなる熱
    可塑性ポリエステル樹脂組成物の成形品にアルカリ溶液
    による処理を施して粗表面化した後、メッキ処理を施す
    工程において、電気ニッケルメッキ層の全部または一部
    を無光沢ニッケルメッキ層および/または半光沢ニッケ
    ルメッキ層とすることを特徴とする表面金属化熱可塑性
    ポリエステル樹脂成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】充填剤が二酸化チタン、酸化アルミニウ
    ム、メタケイ酸カルシウム、マイカ、タルク、炭酸カル
    シウムおよびガラス繊維から選ばれた一種以上である特
    許請求の範囲第1項記載の表面金属化熱可塑性ポリエス
    テル樹脂成形品の製造方法。
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