JPH07125259A - インクジェット記録ヘッド及びその階調記録制御方法 - Google Patents

インクジェット記録ヘッド及びその階調記録制御方法

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JPH07125259A
JPH07125259A JP27346893A JP27346893A JPH07125259A JP H07125259 A JPH07125259 A JP H07125259A JP 27346893 A JP27346893 A JP 27346893A JP 27346893 A JP27346893 A JP 27346893A JP H07125259 A JPH07125259 A JP H07125259A
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ink
nozzle
density
recording head
supplying
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JP27346893A
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Inventor
Kiichiro Takahashi
喜一郎 高橋
Kuniaki Katou
国晃 加藤
Katsuyuki Yokoi
克幸 横井
Haruyuki Yanagi
治幸 柳
Osamu Sato
理 佐藤
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Micromachines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】各ノズルが複数の濃度階調度にてドットの描画
をすることを可能とし、多値記録の可能なインクジェッ
ト記録装置を得ることを可能とする。 【構成】インク流路12からは低濃度インク13が、イ
ンク流路22からは高濃度インク23が供給される。吐
出ヒータ11の加熱により吐出ノズル11の先端からイ
ンク滴を吐出した後、インク流路12の低濃度インク1
3により吐出ノズル11の先端がリフィルされる前に、
マイクロポンプ24を駆動して高濃度インク22を吐出
ノズル10内に流入する。マイクロポンプ24は駆動用
ヒータ21の加熱により生じる高濃度インクの気泡によ
り動作する。この駆動用ヒータ21を記録濃度に応じて
PWM制御等を用いて駆動することによりマイクロポン
プ24による高濃度インク23の流入量を制御し、低濃
度インク13と高濃度インク23との混合比により記録
濃度を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録ヘッドからインクを
吐出させて記録を行うインクジェット記録装置において
多値の階調記録を実行するインクジェット記録ヘッド及
びその階調制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリなどの
記録装置は、画像情報に基づいて、紙やプラスチック薄
板などの被記録材上にドットパターンからなる画像を記
録するように構成されている。
【0003】このような記録装置は、その記録方式によ
り、インクジェット式、ワイヤドット式、サーマル式、
レーザビーム式などに分けることができる。これらの
内、インクジェット式(インクジェット記録装置)は、
記録ヘッドの吐出口からインク(記録液)滴を吐出飛翔
させ、これを被記録材に付着させて記録するように構成
されている。
【0004】近年、数多くの記録装置が使用されるよう
になり、これらの記録装置に対して、高速記録、高解像
度、高画像品質、低騒音などが要求されている。このよ
うな要求に応える記録装置として、前記インクジェット
記録装置を挙げることができる。このインクジェット記
録装置では、記録ヘッドからインクを吐出させて記録を
行うために、非接触での印字が可能であり、このために
非常に安定した記録画像を得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のインク
ジェット記録方式では2値画像のものが主流であり、階
調性に欠けたものであった。又、インクジェット方式に
おいて多値の階調画像を得ようとする試みとして、ドッ
トの面積を変調して階調を再現する面積階調法や、色素
濃度の異なる複数種類のインクを用いて階調を再現する
濃度階調法等がある。しかしながら、これら従来の面積
階調法や濃度階調法には、以下のような欠点がある。
【0006】まず、面積階調法においては、小さいドロ
ップ径のインク滴をインクジェット技術だけで安定的に
形成することが非常に難しく、更に階調についても4値
程度のものしか現実的には得ることができない。更に、
記録画像上も粒状性等が著しく改善されたものは得られ
ていない。また、印字時間についても面積階調では小さ
いインク滴で重ね書きをしなくてはならず、キャリッジ
をほぼ同一箇所を複数回スキャンさせる必要があり、非
常に印字時間がかかるものとなってしまうという欠点が
ある。
【0007】また、上述の面積階調の欠点を解決するた
めに濃度階調法を用いたものが提案されている。これに
よれば画像上の粒状性等は面積階調法のものに比較して
改善はされるが階調度を増やそうとすると染料濃度等の
色素濃度の異なるインクを複数個持たせる必要があっ
た。現実的には2種類程度の色素濃度しか持たせられ
ず、多値とはいえないものであった。
【0008】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、各ノズルが複数の濃度階調度にてドットの
描画をすることを可能とし、多値記録の可能なインクジ
ェット記録装置を得ることを可能とするインクジェット
記録ヘッド及びその階調記録制御方法を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明によるインクジェット記録ヘッドは以下の構
成を備える。即ち、ドットを記録するためにインクの液
滴を吐出するためのノズルを有するインクジェット記録
ヘッドであって、前記ノズルに第1の濃度を有する第1
のインクを供給する第1供給手段と、前記ノズルに第2
の濃度を有する第2のインクを供給する第2供給手段
と、前記ノズルにて記録するドットの濃度に基づいて前
記第2供給手段による第2のインクの供給量を制御する
制御手段とを備えることを特徴とするインクジェット記
録ヘッド。
【0010】又、上記の目的を達成する本発明の階調記
録制御方法は、ノズルよりインクの液滴を吐出すること
により多値の階調を有するドットを記録するための階調
記録制御方法であって、前記ノズルに第1の濃度を有す
る第1のインクを供給する第1供給工程と、前記ノズル
に第2の濃度を有する第2のインクを供給する第2供給
工程と、前記ノズルにて記録するドットの濃度に基づい
て前記第2供給工程による第2のインクの供給量を制御
する制御工程とを備えることを特徴としている。
【0011】
【作用】上述の構成により、インク液滴を吐出するノズ
ルとこのノズルに第1の濃度を有するインクと第2の濃
度を有するインクが供給される。ここで、第2の濃度を
有するインクのノズルへの流入量は、当該ノズルが記録
するドットの階調に基づいて制御される。このように、
濃度の異なるインクをノズルに内に送り込むことによ
り、ノズル内のインクの濃度を可変し、吐出されるイン
ク液滴の濃度を多段階に変化させて記録を行う。
【0012】例えば、第1の濃度を有するインクとして
染料濃度の低いインクを、第2の濃度を有するインクと
して染料濃度の高いインクを用いる。そして、多値画像
データの有する濃度階調度の信号に基づいて高濃度のイ
ンクの供給量を決定し、この供給量でもって高濃度のイ
ンクを低濃度のインクに混合させる。このようにして、
濃度階調信号に基づいて染料濃度を多段階に制御するこ
とが可能となり、多段階の濃度階調画像を得ることがで
きる。
【0013】
【実施例】以下に添付の図面を参照して本発明の好適な
実施例について図面を用いて説明する。
【0014】<実施例1>図1は実施例1におけるイン
クジェット記録ヘッドの吐出ノズルを示す構成図であ
る。
【0015】この吐出ノズル10は2つのインク流路1
2,22を有しており、それぞれ独立してインク供給系
に連結されている。これらのインク流路12,22は、
それぞれ低濃度インク13と高濃度インク23を供給し
ている。まず、低濃度インク13を供給するインク流路
12の方から説明する。
【0016】吐出ノズル10の先端には毛細管力により
メニスカス14が形成されている。吐出ノズル10の先
端は親水処理が施されており、図示したようなメニスカ
ス形状になる。吐出ノズル10の中央部にはSi基板2
0上に半導体プロセスで形成された吐出ヒータ11が設
けられている。この吐出ヒータ11に通電加熱して、吐
出ヒータ11上で低能度インク13の膜沸騰による気泡
成長を誘発して、インク液滴を吐出する。
【0017】一方、高濃度インクを供給するインク流路
22の方は、先端にマイクロマシン技術で形成されたマ
イクロポンプ24が設けられている。その駆動源として
前述の吐出ヒータ11が形成されているSi基板20上
にマイクロポンプ24を駆動するための駆動用ヒータ2
1が設けられている。このインク流路22は前述の低濃
度インク13のインク流路12とは別個のインク供給系
に連結されていて、図示はしないが、それぞれのインク
タンクを有している。
【0018】次にマイクロポンプ24の詳細について図
2を用いて説明する。図2は実施例1のマイクロポンプ
24の詳細を表す図である。マイクロポンプは駆動用ヒ
ータ21の通電加熱により生じる高濃度インク23の発
泡により、ピストン26が押し上げられて駆動される。
ピストン26が押し上げられて開いている時に、高濃度
インク23がノズル内に流れ込む。このマイクロポンプ
24にはストッパー25が設けられており、ピストン2
6が吐出ノズル10内に所定量以上に侵入するのを防止
すべく、ピストン26の後端部が引っかかるようになっ
ている。また、ピストン26の上下運動で高濃度インク
23の流入量を制御しているが、基本的には後述するP
WM制御により、インク吐出量を制御するのと同じよう
にして高濃度インク23の流入量を制御している。
【0019】更にはピストン26の稼動範囲内にピスト
ンの動きを抑制するアクチュエータ27が設けられてい
る。このアクチュエータ27はPWM制御では設定でき
ない領域、つまり高濃度インク23の吐出量が少ない領
域を制御する場合に用いられる。即ち、ピストン26の
稼動途中で、アクチュエータ27を動作させて、ピスト
ン26の動作を途中で止めてしまう。これにより高濃度
インク23の吐出のずるへの流入量を制御できる。具体
的には、このアクチュエータ27として形状記憶合金ア
クチュエータを使用する。形状記憶合金アクチュエータ
は変態点を越える高温になると、あらかじめ高温で設定
されていた形状に戻る金属で、例えば、ニッケルとチタ
ンの合金であるニチオームなどがある。この形状記憶合
金アクチュエータは通電した時の電力による自己発熱で
形状を変えることができるので、変態点を駆動用ヒータ
21による発熱量より高く設定することで、厳密な電気
的制御が可能になる。更に、複数個のアクチュエータ2
7を用いて選択的に動作させることで、ピストン26の
止まる位置を精度よく制御することができる。これによ
りインク流入量を、特に流入量の少ない領域において効
的に制御できる。
【0020】図3乃至図7は実施例1の記録ヘッドにお
けるインクの吐出、混合、リフィルの各プロセスを説明
する図である。
【0021】図3は印字が開始され始める状態を示して
いる。吐出ヒータ11に電気信号が送られ、吐出ヒータ
11表面で低濃度インク13の核沸騰が起き始めてい
る。更に、通電が続いて、インクが膜沸騰して大きな気
泡を形成しているのが図4である。吐出ノズル10の先
端部において、引っ込んでいたメニスカスが気泡成長に
応じて徐々に盛り上がってきている状態である。図3、
図4を通して数μsecの時間である。図5はインク滴
を吐出した状態である。吐出ヒータ11上の気泡は消泡
し始めている。これに低濃度インク13がリフィルされ
て通常のインク吐出のプロセスは完了する。
【0022】本実施例1ではこの状態で、マイクロポン
プ24の駆動用ヒータ21に通電を行い、駆動用ヒータ
21上で気泡成長させている。尚、実際には先の図4に
おいて駆動用ヒータ21への通電は開始されており、駆
動用ヒータ21上の高濃度インク23に核沸騰が発生し
ている状態が図4に図示されている。そして図5におい
ては、成長した気泡がマイクロポンプ24のピストン2
6を押し上げ始めている。更に図6でピストン26を押
し切り、高濃度インク23を吐出ノズル10内、特に吐
出口近傍に流し込んでいる。このタイミングは丁度、前
回の吐出が終了して低濃度インクがリフィルしてくるま
での間に行う。高濃度インク23の吐出ノズル10への
流入量は、PWM(分離パルス幅変調)制御もしくはマ
イクロポンプ24内のアクチュエータ27によるピスト
ン26の動作制御でによりコントロールされる。
【0023】ピストン26は駆動用ヒータ21の加熱に
よる発泡で押し上げられ、低濃度インク13のリフィル
時のインクの流れ、高濃度インク23の側の負力及びメ
ニスカス力で引き下げられる。また、高濃度インク23
が多量に必要な場合には、低濃度インク13がリフィル
されない内に複数回マイクロポンプを駆動して、適量の
高濃度インク23を流し込む。マイクロポンプ24の駆
動周波数は通常の吐出ヒータ11の駆動周波数に比べて
高く、十数kHzで駆動することができる。即ち駆動用
ヒータ21は、一回のインクの流量が非常に小さいため
に高い周波数でも充分に駆動可能である。本実施例では
低濃度インク13側の吐出ヒータ11の駆動による1回
の吐出量を80ng程度、駆動用ヒータ21による1回
の吐出量を10ng程度に設定しているが、これはイン
クジェット記録装置の設定により様々な組み合わせで行
うことが可能である。
【0024】最後に図7は高濃度インク23と低濃度イ
ンク13が吐出ノズル10の先端で混ざり合い、次の吐
出が行える状態を示している。ノズル内に流入した高濃
度インク23はリフィルしてきた低濃度インク13と混
ざり合う。リフィルしてきた時の低濃度インク13の表
面や振動波、メニスカス振動で、この混ざりあいは促進
されている。次の吐出が行われる場合に、ノズル先端の
次回吐出されるべきインクはほぼ均一な濃度のインクを
なっている。しかしながら、このように吐出されるイン
ク滴は記録媒体に着弾する際に記録媒体表面に衝突する
ため、その時の衝撃力で混ざり合わせられる。よって、
低濃度インク13がリフィルされた状態で、低濃度イン
ク13及び高濃度インク23が充分に混ざり合っていな
くても、印字品位に影響を及ぼすことはほとんどない。
そして次の吐出が行われ始めている図3(A)へ戻り、
上述の図3から図7のサイクルが繰り返されて記録が行
われていく。本実施例は非使用時にはインク流路の内径
が小さいので、高濃度インク側のメニスカス力が強く、
これによりピストン26で高濃度インク23と低濃度イ
ンク13を確実に分離することができる。
【0025】以上のプロセスで形成された濃度階調を有
する画像に於ける染料濃度と光学反射濃度との関係を図
8に示す。染料濃度5%までは染料濃度の上昇と共に光
学反射濃度も上昇していくが、それ以上では頭打ち状態
になっており、大きく変化させることはできない。この
ため、本実施例では、高濃度インクを染料濃度20%、
低濃度インクを染料濃度1%として、最終的な吐出され
るインクの染料濃度を1〜10%の範囲内で制御できる
ようにしている。また、本実施例においては、吐出ヒー
タ11による吐出ノズル10からの吐出量を80ng、
マイクロポンプ24の1回の駆動による高濃度インクの
吐出ノズル10内への最大の流入量を10ngに設定し
ている。
【0026】更に、この場合の高濃度インクの流入量に
対する染料濃度の変化を図9に示す。この図では高濃度
インクが20%及び10%の染料を使用している場合に
ついて示している。高濃度インクの流入量で線型的に染
料濃度を制御できる。これは高濃度インクの流入量を制
御することで、染料濃度を変え、得られる画像の光学反
射濃度を変化させ、濃度階調を行えることを示唆してい
る。また、本実施例で用いた高濃度インク23は、ノズ
ル部分で染料等が固着を起こしてしまい、通常ではとて
も使用できないが、本実施例においては高濃度インクは
直接外気にふれることが殆ど無く、殆ど常時低濃度イン
クに面している為に高濃度インクの固着問題の発生を防
ぐことが可能となる。更に吐出口においては、より低濃
度の状態のインクが外気に面するようになる。これは、
高濃度インクを低濃度インクが包み込むようにリフィル
されるためである。このため、通常のインクジェット記
録装置に用いられる、例えば染料濃度3%程度のインク
に比較しても固着問題に関してはかなり改善される。
【0027】更にインクについては染料系でも顔料系で
もよく、また両者の併用でも良い、更には濃度階調のみ
ならず面積階調と組み合わせて、より階調性を出しても
良い。本実施例は1%の染料濃度の低濃度インクを用い
ているが、これをより染料濃度が薄いインクを用いるこ
とで、濃度階調の制御範囲は広がる。更には染料の入っ
ていないクリアーインクを用いても同等の制御が可能で
ある。
【0028】次にPWM制御による吐出制御方法を詳細
に説明する。
【0029】図10は本発明の一実施例にかかる分割パ
ルスを説明するための図である。同図において、VOPは
駆動電圧、P1 は複数の分割されたヒートパルスの最初
のパルス(以下、プレヒートパルスという)のパルス
幅、P2 はインターバルタイム、P3 は2番目のパルス
(以下、メインヒートパルスという)のパルス幅であ
る。T1 、T2 、T3 はP1 、P2 、P3 を決めるため
の時間を示している。駆動電圧VOPは、この電圧を印加
される電気熱変換体(吐出ヒータ11)がヒータボード
と天板とによって構成されるインク流路内のインクに発
泡を生じさせるための熱エネルギーを発生させるのに必
要な電気エネルギーを提供するものである。その電圧値
は電気熱変換体の面積、抵抗値、膜構造や記録ヘッドの
流路構造によって決まる。
【0030】分割パルス幅変調駆動方法とは、P1 、P
2 、P3 の幅で順次パルスを与えるものである。ここ
で、プレヒートパルスは、主に流路内のインク温度を制
御するためのパルスであり、本実施例における吐出量制
御の重要な役割を荷っている。このプレヒートパルス幅
は、その印加によって電気熱変換体が発生する熱エネル
ギーによりインク中に発泡現象が生じないような値に設
定されている。
【0031】インターバルタイムは、プレヒートパルス
とメインヒートパルスが相互干渉しないように一定時間
の間隔を設けるため、及びインク流路内インクの温度分
布を均一化するために設けられる。メインヒートパルス
は流路内のインク中に発泡を生ぜしめ、吐出口よりイン
クを吐出させるためのものであり、その幅P3 は電気熱
変換体の面積、抵抗値、膜構造や記録ヘッドのインク流
路の構造によって決まる。
【0032】例えば、図11及び図12に示すような構
造の記録ヘッドにおけるプレヒートパルスの作用につい
て説明する。図11及び図12は、本実施例における記
録ヘッドの一構成例を示す図であり、図11はインク流
路に沿った概略縦断面図、図12は記録ヘッドの概略正
面図である。電気熱変換体(吐出ヒータ11)は上記分
割パルスの印加によって熱を発生する。この吐出ヒータ
11は、これに分割パルスを印加するための電極配線等
とともにヒータボード上に配設される。ヒータボードは
シリコン(Si)により形成され、記録ヘッドの基板を
なすアルミ板(Al)によって支持される。
【0033】溝付天板30には、インク流路12等を構
成するための溝が形成されており、溝付天板30とヒー
タボード(アルミ板)とが接合することによりインク流
路や、これにインクを供給するための共通液室が構成さ
れる。また、溝付天板30には吐出孔31が形成され、
それぞれの吐出孔31にはインク流路12が連通してい
る。
【0034】図11及び図12に示される記録ヘッドに
おいて、駆動電圧 VOP=18.0(V)、メインヒー
トパルス幅P3 =4.114[μsec]とし、プレヒ
ートパルス幅P1 を0〜3.000[μsec]の範囲
で変化させた場合、図13に示すような吐出量Vd[n
g/dot]とプレヒートパルス幅P1 [μsec]と
の関係が得られる。
【0035】図13は吐出量のプレヒートパルス依存性
を示す図である。図13において、V0 はP1 =0[μ
sec]のときの吐出量を示し、この値は図11及び図
12に示すヘッド構造によって定まる。因に、本実施例
1でのV0 は環境温度TR =25℃の場合でV0 =1
8.0[ng/dot]であった。図13の曲線aに示
されるように、プレヒートパルスのパルス幅P1 の増加
に応じて、吐出量Vdはパルス幅P1 が0からP1LMTま
で線形性を有して増加し、パスる幅P1 がP1LMTより大
きい範囲ではその変化が線形性を失い、パルス幅P1 の
1MAXで飽和し最大となる。
【0036】このように、パルス幅P1 の変化に対する
吐出量Vdの変化が線形性を示すパルス幅P1LMTまでの
範囲は、パルス幅P1 を変化させることによる吐出量の
制御を容易に行える範囲として有効である。因に、曲線
aに示す本実施例ではP1LMT=1.87(μs)であり
この時の吐出量はVLMT =24.0[ng/dot]で
あった。また、吐出量Vdが飽和状態となるときのパル
ス幅P1MAXは、P1MAX=2.1[μs]であり、このと
きの吐出量VMAX =25.5[ng/dot]であっ
た。
【0037】パルス幅がP1MAXより大きい場合、吐出量
VdはVMAX より小さくなる。この現象は上記範囲のパ
ルス幅を有するプレヒートパルスが印加されると電気熱
変換体上に微小な発泡(膜沸騰の直前状態)を生じ、こ
の気泡が消泡する前に次のメインヒートパルスが印加さ
れ、上記微小気泡がメインヒートパルスにょる発泡を乱
すことによって吐出量が小さくなるために生ずる。この
領域をプレ発泡領域と呼びこの領域ではプレヒートパル
スを媒介にした吐出量制御は困難なものとなってしま
う。
【0038】図13に示すP1 =0〜P1LMT[μs]の
範囲の吐出量とパルス幅との関係を示す直線の傾きをプ
レヒートパルス依存係数と定義すると、プレヒートパル
ス依存係数KPは、 KP = ΔVDP / ΔP1 [ng/μsec・d
ot] となる。この係数KPは温度によらずヘッド構造・駆動条
件・インク物性等によって定まる。すなわち、図8中曲
線b、cは他の記録ヘッドの場合を示しており、記録ヘ
ッドが異なると、その吐出特性が変化することが分か
る。このように、記録ヘッドが異なるとプレヒートパル
スP1 の上限値P1LMTが異なるため、後述するように記
録ヘッド毎の上限値P1LMTを定めて吐出量制御を行う。
因に本実施例の曲線aで示される記録ヘッドおよびイン
クにおいては、KP =3.209[ng/μsec・d
ot]であった。
【0039】又、インクジェット記録ヘッドの吐出量を
決定する別の要因として、記録ヘッドの温度(インク温
度)がある。図14は吐出量の温度依存を示す線図であ
る。同図の曲線aに示すように、記録ヘッドの環境温度
TR (=ヘッド温度TH )の増加に対して吐出量Vdは
直線的に増加する。この直線の傾きを温度依存係数と定
義すると、温度依存係数KT は、 KT = ΔVdt / ΔTH [ng/℃・dot] となる。この係数KT は駆動条件にはよらず、ヘッドの
構造・インク物性等によって定まる。図14においても
他の記録ヘッドの場合を曲線b、cにて示す。因に本実
施例の記録ヘッドにおいては、KT =0.3[ng/℃
・dot]であった。
【0040】以上説明したような、図13および図14
に示す関係を用いることによって、本発明にかかる吐出
量制御を行うことができる。尚、上述のPWMによるイ
ンクの吐出量制御は吐出ノズル10を対象として記載し
ているが、高濃度インクを吐出ノズルに流入させるマイ
クロポンプ24においても同様の特性が得られるので、
高濃度インクの流入量の制御に上述の如きPWMを適用
可能であることは明かである。
【0041】次に本発明が実施もしくは適用される好適
なインクジェット記録装置本体IJRAの説明を行う。
【0042】図15は、本発明に適用されるインクジェ
ット記録装置IJRAの外観図の一例である。図におい
て、駆動モータ5013の正逆回転に連動して駆動力伝
達ギア5011、5009を介して回転するリードスク
リュー5005の螺旋溝5004に対して係合するキャ
リッジHCはピン(不図示)を有し、矢印a、b方向に
往復移動される。このキャリッジHCには、インクジェ
ットカートリッジIJCが搭載されている。5002は
紙押え板であり、キャリッジ移動方向にわたって紙をプ
ラテン5000に対して押圧する。5007、5008
はフオトカプラで、キャリッジのレバー5006のこの
域での存在を確認して、モータ5013の回転方向切換
等を行うためのホームポジション検知手段である。50
16は記録ヘッドの前面をキャップするキャップ部材5
022を支持する部材で、5015はこのキャップ内を
吸引する吸引手段でキャップ内開口5023を介して記
録ヘッドの吸引回復を行う。
【0043】5017はクリーニングブレードで、50
19はこのブレードを前後方向に移動可能にする部材で
あり、本体支持板5018にこれらは支持されている。
ブレードは、この形態でなく周知のクリーニングブレー
ドが本例に適用できることはいうまでもない。5024
は温度又は湿度センサーであり、インクジェット記録装
置のおかれている温湿度を検出することができる。ま
た、インク記録ヘッドの温度を予測することも可能とな
る。これはインクジェットカートリッジIJCに取り付
けられていても良く、直接インクジェットユニットIJ
Uに取り付けて検知しても良い。
【0044】又、5021は、吸引回復の吸引を開始す
るためのレバーで、キャリッジと嵌合するカム5020
の移動に伴って移動し、駆動モータからの駆動力がクラ
ッチ切換等の公知の伝達手段で移動制御される。
【0045】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジがホームポジション側領域にきた
ときにリードスクリュウー5005の作用によってそれ
らの対応位置で所望の処理が行えるように構成されてい
るが、周知のタイミングで所望の作動を行うようにすれ
ば、本例にはいずれも適用できる。
【0046】また、本実施例では吸引回復が行われる場
合、インクタンク内の負圧に対して、吸引圧力はかなり
高く設定されているので、1回の吸引回復で低濃度イン
ク、高濃度インクともに同時に吸引回復できる。また、
高濃度インクの予備吐出は低濃度インクの予備吐出に連
動して制御することで行うことができる。印字終了後は
なるべく固着し難くするため、高濃度インクの流入は行
わないようにしていて、ノズル先端は低濃度インクで充
填されている状態で、放置、キャッピングが行われる。
【0047】本例でのインクジェットカートリッジIJ
Cは、インクの収納割合が大きくなっているもので、複
数の種類のインクを収納するのに充分な容積をもってい
る。インクタンクの前方面よりもわずかにインクジェッ
トユニットの先端部が突出した形状である。このインク
ジェットカートリッジIJCは、インクジェット記録装
置本体IJRAに載置されているキャリッジHCの位置
決め手段、および電気的接点とによって固定支持される
とともに、該キャリッジHCに対して着脱可能なタイプ
である。
【0048】次に図16に記録装置内部での記録データ
の流れを説明する構成図を示す。ホストコンピュータ5
0から送られた記録データはインターフェイス51を介
して記録装置内部の受信バッファ52に蓄えられる。受
信バッファ52は数k〜数十kバイトの容量をもってい
る。受信バッファ52に蓄えられた記録データに対して
コマンド解析部53はコマンド解析を行いテキストデー
タを得る。得られたテキストデータはテキストバッファ
54へ送られる。テキストバッファ54中では一行分の
記録データが中間形式にて保持され、各文字の印字位
置、修飾の種類、大きさ、文字(コード)、フォントの
アドレスなどが付加される処理が行われる。テキストバ
ッファ54の容量は各機種毎により異なり、シリアルプ
リンタであれば数行分の容量、ページプリンタであれば
1ページ分の容量をもっている。更に、展開部55は、
テキストバッファ54に蓄えられた記録データを展開し
て多値もしくは2値化されたイメージデータを得る。得
られたイメージデータはプリントバッファ56に蓄えら
れた後、記録ヘッド57に記録データとして送信され、
記録が行われる。
【0049】本実施例1ではプリントバッファ56に蓄
えられている多値化データからマイクロポンプ24に信
号を送り、濃度階調を制御している。記録装置の種類に
よってはテキストバッファ54を有することなく、受信
バッファ52に蓄積した記録データをコマンド解析と同
時に展開して、プリントバッファ56に書き込むものも
ある。
【0050】図17は実施例1の濃度階調制御の手順を
表すフローチャートである。上述の如く、ホストコンピ
ュータ50より送信されていた記録データは多値化され
たイメージデータ(多値データ)に展開されてプリント
バッファ56に格納される。プリントバッファ56に多
値データが格納されるとステップS1よりステップS2
へ進む。ステップS2では、プリントバッファ56に蓄
えられている多値データから各画素毎に濃度階調度を設
定する。ステップS3では、その濃度階調度から図18
の高濃度インク量設定テーブルにしたがって、高濃度イ
ンク量を設定する。図18は図4、図5に示した染料濃
度と光学反射濃度の関係、高濃度インクと染料濃度の関
係から決定した制御用テーブルであり、9段階の濃度階
調に対応できるようになっている。
【0051】ステップS4で、PWM制御値およびマイ
クロポンプ24の駆動回数を設定する。本実施例1で
は、1回のマイクロポンプ24の駆動により高濃度イン
クは10ng程度流入できるようにストッパー24が設
けられている。従って各濃度階調度の制御を以下の如く
行う。
【0052】濃度階調度が7,8では、PWM制御を行
いながら、それぞれマイクロポンプ24を2回、4回駆
動するように動作条件を設定する。また、濃度階調度が
5,6ではPWM制御により高濃度インク量の調整を行
うべく動作条件を設定する。PWM制御では、図13に
示す如くプレヒートパルスのパルス幅により高濃度イン
クの流入量が制御される。
【0053】また、濃度階調度が1,2,3,4ではア
クチュエータ27の制御によりインク流入量を制御する
べく動作条件を設定する(ステップS5)。以上の如く
ステップS4及びステップS5により設定された動作条
件によりステップS6でマイクロポンプ24を駆動す
る。そして、ステップS7で記録が行われる。
【0054】尚、上述のステップS6におけるマイクロ
ポンプ24の駆動による高濃度インクの流入は、記録の
ためのインクの吐出後、低濃度インクが吐出ノズルの先
端にリフィルしてくる途中に行われている。よって、濃
度が高くなったインクが大気にさらされる時間は極僅か
である。また、最初の印字が行われる場合はその直前の
予備吐出後に高濃度インクを流入させている。
【0055】以上説明してきたように、インク流路にマ
イクロポンプを搭載したインクジェット記録装置を用い
ることにより、インク流路に濃度の異なるインクを流入
させることが可能となり、一つの記録ヘッドで濃度階調
をもった多値記録ができるインクジェット記録装置を提
供することが可能となる。
【0056】<実施例2>実施例2は実施例1に比較し
て、高濃度インクの流入方向の制御性を向上させたマイ
クロポンプを用いた一例である。図19は実施例2にお
けるインクジェット記録ヘッドの吐出ノズルを示す構成
図である。同図において図1と同様の構成については同
じ参照番号を付し、ここではその説明を省略する。図1
9(A)において、241はインク方向制御型マイクロ
ポンプであり、実施例1と同様に駆動用ヒータ21によ
り動作する。
【0057】図19(B)には、駆動用ヒータ21によ
りインク方向制御型マイクロポンプ241のピストンが
押し上げられて、高濃度インク23が流入している状態
が示されている。ピストンの先端は斜めに成形されてお
り、この形状に従って高濃度インク23は吐出ノズル1
0内に流入している。高濃度インク23の流入量は実施
例1と同様にPWM制御およびアクチュエータ制御によ
りコントロールされる。本実施例2では低濃度インク1
3がリフィルしてくる方向と高濃度インク23が流入す
る方向とがともに吐出ノズル10の先端に向かってい
る。また、低濃度インク13のリフィル力がマイクロポ
ンプ241のピストンを押し下げることに寄与している
ので、低濃度インクが高濃度インク側に流れ込むことを
より確実に阻止する。更に、実施例1と同様にピストン
を高濃度インク23のインクタンクの負圧力で引っ張っ
ているので、ピストンは確実に低濃度インク側と分離し
ている。
【0058】以上説明したインク方向制御型マイクロポ
ンプ241を用いることにより、高濃度インク23はよ
り確実に吐出ノズル10の先端部に流入する。このた
め、低濃度インク13との吐出ノズル10の先端部にお
ける混合がより確実に行われ、かつ信頼性の高い制御が
行える。
【0059】<実施例3>実施例3はマイクロポンプの
先端を弁型の形状にしたことを特徴としている。図20
は実施例3におけるインクジェット記録ヘッドの吐出ノ
ズルを示す構成図である。同図において図1と同様の構
成には同一の参照番号を付しここでは説明を省略する。
図20(A)において、242は弁型マイクロポンプで
あり、実施例1と同様に駆動用ヒータ21により動作す
る。
【0060】図20(B)は弁型マイクロポンプ242
の弁が開いて、高濃度インク23が吐出ノズル10内に
流入している状態を示している。高濃度インク23の流
量制御は実施例1及び2と同様である。本実施例3はマ
イクロポンプの先端が弁型形状を有している。これは実
施例1及び実施例2のようにピストンが上下運動する形
態に比べて、弁が開閉するだけなので、摺動抵抗も少な
く、マイクロポンプのエネルギー損失も少なくて済む。
また、図20(B)からも明らかなように高濃度インク
23の流入方向の特性にも優れている。低濃度インク1
3と高濃度インク23の分離に関しても、第2実施例と
同様に高濃度インク側のインクタンクの負圧力が弁を引
っ張るため、確実な分離が行われる。本実施例3は摺動
抵抗の少ない弁形状のインク流入部があることで、高周
波駆動への対応に特に優れる。即ち、より高周波駆動の
インクジェット記録装置に用いる場合や高濃度インクの
流入量を大きくして使用する場合(例えば図18の高濃
度インク量設定テーブルにおける濃度階調度=8の場合
等)等により効果的なマイクロポンプである。
【0061】以上説明したように上述の各実施例によれ
ば、濃度の異なるインク滴をマイクロポンプにより吐出
ノズル内に送り込み、吐出ノズル内のインク滴の濃度を
可変とすることが可能となる。このため、1つの記録ヘ
ッドで濃度階調をもった多値の画像記録ができるインク
ジェット記録装置を提供することが可能となり、小型で
従来よりも多階調の高品位画像を得ることができる。
【0062】尚、上記実施例ではインクジェット記録方
式のうち、熱エネルギーにより飛翔的液滴を形成するも
のについて説明しているが、他のインクジェット記録方
式のものに適用してもよいことはいうまでもない。
【0063】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても1つの機器からなる装置に適用し
ても良い。また、本発明はシステム或いは装置に本発明
により規定される処理を実行させるプログラムを供給す
ることによって達成される場合にも適用できることはい
うまでもない。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインクジ
ェット記録ヘッド及び階調記録制御方法によれば、イン
クジェット記録ヘッドの有する各ノズルが複数の濃度階
調度でもってドットを描画することが可能となり、多値
記録のできるインクジェット記録装置を提供することが
可能となる。
【0065】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1におけるインクジェット記録ヘッドの
吐出ノズルを示す図である。
【図2】実施例1のマイクロポンプ24の詳細を表す図
である。
【図3】実施例1の記録ヘッドにおけるインクの吐出、
混合、リフィルの各プロセスを説明する図である。
【図4】実施例1の記録ヘッドにおけるインクの吐出、
混合、リフィルの各プロセスを説明する図である。
【図5】実施例1の記録ヘッドにおけるインクの吐出、
混合、リフィルの各プロセスを説明する図である。
【図6】実施例1の記録ヘッドにおけるインクの吐出、
混合、リフィルの各プロセスを説明する図である。
【図7】実施例1の記録ヘッドにおけるインクの吐出、
混合、リフィルの各プロセスを説明する図である。
【図8】濃度階調を有する画像に於ける染料濃度と光学
反射濃度との関係を示す図である。
【図9】高濃度インクの流入量に対する染料濃度の変化
を示す図である。
【図10】本実施例における分割パルスを説明するため
の図である。
【図11】本実施例における記録ヘッドの一構成例を示
すインク流路に沿った概略断面図である。
【図12】本実施例における記録ヘッドの概略正面図で
ある。
【図13】本実施例における吐出量のプレヒートパルス
依存性を示す図である。
【図14】本実施例における吐出量の温度依存性を示す
図である。
【図15】本発明に適用されるインクジェット記録装置
IJRAの外観図の一例を表す図である。
【図16】記録装置内部での記録データの流れを説明す
る構成図である。
【図17】実施例1の濃度階調制御の手順を表すフロー
チャートである
【図18】高濃度インク量設定テーブルを表す図であ
る。
【図19】実施例2におけるインクジェット記録ヘッド
の吐出ノズルを示す図である
【図20】実施例3におけるインクジェット記録ヘッド
の吐出ノズルを示す図である。
【符号の説明】
10 吐出ノズル 11 吐出ヒータ 12,22 インク流路 13 低濃度インク 14 メニスカス 20 Si基板 21 駆動用ヒータ 23 高濃度インク 24 マイクロポンプ 25 ストッパー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳 治幸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 佐藤 理 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドットを記録するためにインクの液滴を
    吐出するためのノズルを有するインクジェット記録ヘッ
    ドであって、 前記ノズルに第1の濃度を有する第1のインクを供給す
    る第1供給手段と、 前記ノズルに第2の濃度を有する第2のインクを供給す
    る第2供給手段と、 前記ノズルにて記録するドットの濃度に基づいて前記第
    2供給手段による第2のインクの供給量を制御する制御
    手段とを備えることを特徴とするインクジェット記録ヘ
    ッド。
  2. 【請求項2】 ドットを記録するためにインクの液滴を
    吐出するためのノズルを有するインクジェット記録ヘッ
    ドであって、 前記ノズルに連通し、第1の濃度を有する第1のインク
    を該ノズルに供給する第1供給手段と、 前記ノズルに連通し、第2の濃度を有する第2のインク
    を該ノズルに供給する第2供給手段と、 前記第2供給手段と前記ノズルとを仕切るとともに前記
    第2のインクの前記ノズルへの流入量を制御する仕切手
    段と、 前記ノズルにより記録するドットの濃度に基づいて前記
    仕切手段による前記流入量を制御する制御手段とを備え
    ることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記仕切手段は、前記第2供給手段より
    前記ノズルへの流入部分に設けられたマイクロポンプに
    より、前記第2供給手段と前記ノズルとを仕切るととも
    に前記第2のインクの前記ノズルへの流入量を制御する
    ことを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録
    ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記マイクロポンプは専用の発熱素子に
    より駆動されることを特徴とする請求項3に記載のイン
    クジェット記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記マイクロポンプは、前記第2のイン
    クの前記ノズルへの流入方向を制御する方向制御手段を
    有することを特徴とする請求項3に記載のインクジェッ
    ト記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記マイクロポンプは、前記第1のイン
    クが前記ノズルより前記第2供給手段に流入することを
    防止する防止手段を有することを特徴とする請求項3記
    載のインクジェット記録ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記インクジェット記録ヘッドは、熱エ
    ネルギーを利用してインクを吐出する記録ヘッドであっ
    て、インクに与える熱エネルギーを発生するための熱エ
    ネルギー変換体を備えていることを特徴とする請求項1
    乃至6のいずれかに記載のインクジェット記録ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記インクジェット記録ヘッドは、前記
    熱エネルギー変換体によって印加される熱エネルギーに
    よりインクに状態変化を生起させ、該状態変化に基づい
    て吐出口よりインクを吐出させるものである請求項7記
    載のインクジェット記録ヘッド。
  9. 【請求項9】 ノズルよりインクの液滴を吐出すること
    により多値の階調を有するドットを記録するための階調
    記録制御方法であって、 前記ノズルに第1の濃度を有する第1のインクを供給す
    る第1供給工程と、 前記ノズルに第2の濃度を有する第2のインクを供給す
    る第2供給工程と、 前記ノズルにて記録するドットの濃度に基づいて前記第
    2供給工程による第2のインクの供給量を制御する制御
    工程とを備えることを特徴とする階調記録制御方法。
  10. 【請求項10】 ノズルよりインクの液滴を吐出するこ
    とにより多値の階調を有するドットを記録するための階
    調記録制御方法であって、 前記ノズルに連通し、第1の濃度を有する第1のインク
    を該ノズルに供給する第1供給工程と、 前記ノズルに連通し、第2の濃度を有する第2のインク
    を該ノズルに供給する第2供給工程と、 前記第2供給工程と前記ノズルとを仕切るとともに前記
    第2のインクの前記ノズルへの流入量を制御するための
    仕切部を前記ノズルにより記録するドットの濃度に基づ
    いて制御することにより前記流入量を制御する制御工程
    とを備えることを特徴とする階調記録制御方法。
JP27346893A 1993-11-01 1993-11-01 インクジェット記録ヘッド及びその階調記録制御方法 Withdrawn JPH07125259A (ja)

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Cited By (8)

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