JP3327643B2 - 記録装置及び記録制御方法 - Google Patents

記録装置及び記録制御方法

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JP3327643B2 JP24473693A JP24473693A JP3327643B2 JP 3327643 B2 JP3327643 B2 JP 3327643B2 JP 24473693 A JP24473693 A JP 24473693A JP 24473693 A JP24473693 A JP 24473693A JP 3327643 B2 JP3327643 B2 JP 3327643B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録媒体上にドットを形
成させて画像の記録を行う記録装置及び記録制御方法に
関するものであり、更に詳しくは、出力画像の高品位化
を実現する記録装置及び記録制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ,複写機,ファクシミリ等の記
録装置は、画像情報に基づいて、紙や樹脂薄板等の被記
録材上にドットパターンからなる画像を記録していくよ
うに構成されている。前記記録装置は、その記録方式に
より、ワイヤドット方式,熱転写方式,感熱記録方式,
インクジェット方式,電子写真方式等に分けることがで
きる。中でもインクジェット方式は低コストで高解像度
を実現できる為、近年数多くの記録装置で使用されてき
ている。
【0003】前記記録装置は図12に示すように画像形
成用の素子(A〜H)を複数配置させた記録ヘッド1に
より、ドット(a〜h)を記録する。そして、この記録
ヘッド1を主走査方向へ移動しながら記録を繰り返すこ
とで、(1)〜(5)の如くドットを記録し、画像が形
成されていく。
【0004】しかし、複数の記録素子を用いるので、各
記録素子毎に形成されるドット間で、その面積や形成位
置にばらつきが生じてしまう。このため、一様なドット
配置の画像情報を記録した場合に、形成された画像に筋
状のムラが発生する場合があった。この現象を図13乃
至図15を用いて説明する。
【0005】図13は、均一な面積と正確な位置のドッ
トにより記録が行われた場合の50%ハーフトーンの記
録画像を表す図であり、ムラのない高画像品位の記録が
実現されている。一方、図14は記録素子によって形成
されるドットの大きさがばらついた場合の50%のハー
フトーンの記録画像の例を表す図である。本例では、記
録ヘッド1の記録素子Cによって記録されるドットcの
面積が基準よりも大きく、また記録素子Fによって記録
されるドットfの面積が基準よりも小さく形成されてい
る。この様に形成されるドットの面積にばらつきを有す
る記録ヘッドを用いて記録を行うと、ドットc付近では
黒がちに、ドットf付近では白がちになる現象が連続し
て発生し、このために筋状のムラとして認識されてしま
う。
【0006】また、図15は記録素子によって形成され
るドットの形成位置がばらついた場合の50%ハーフト
ーンの記録画像の例を表す図である。本例では、各記録
素子(A〜H)により記録されるドットの面積は均一で
あるが、記録素子Bによって記録されるドットbと記録
素子Dによって記録されるドットdが記録素子Cによっ
て記録されるドットcの側にずれて記録されるヘッドを
用いて記録を行った場合を示している。そして、この場
合、ドットbとドットc、及びドットcとドットdの間
隔が正常な場合のドット間隔より狭いため黒がちにな
る。同様に、ドットaとドットb、及びドットdとドッ
トeのドット間隔が正常な場合のドット間隔より広いた
め白がちになってしまう。そして上記の黒がちな部分と
白がちな部分は、連続的に現れるため、筋状のムラが目
立ってしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、画像の
品位を低下させている筋状のムラは、記録画像の“白が
ち”、“黒がち”な画像が連続して起こることに起因し
ている。よって、同一記録素子を用いて形成されるドッ
トの面積を不規則に変化させて形成することにより、個
々のドット径のばらつきはあるものの、画像全体として
のムラを目立たなくさせる制御手法(ランダムドット制
御)が提案されている。
【0008】しかし、上述のドット面積を不規則に変化
させて形成させる手法においては、次のような問題があ
る。
【0009】まず第1の問題として、記録装置のCPU
に要求される処理能力の増大という問題がある。例え
ば、1行毎にキャリッジが走査して記録を行うシリアル
プリンタでは、1行を印字するために必要なノズル数以
上のノズルが記録ヘッドに構成されている場合が多い。
例えば360DPIの記録ヘッドには60ノズルを越え
るノズルが構成されている。このような記録ヘッドにお
いて、吐出駆動速度が6KHzとすれば、1秒間に36
0,000発のヒート(吐出動作)を行うことになる。
従って、ドットの面積を不規則に変化させるためには、
1秒間に少なくとも360,000回の乱数を発生さ
せ、該乱数値に応じて各ノズルに印加するヒート用のパ
ルスを切り替えるよう制御しなければならない。
【0010】更に、最近における記録速度の高速化の要
求から、1走査で数ライン同時に記録が可能なシリアル
プリンタや、更に高速な駆動周期で駆動が行える記録ヘ
ッドの開発が進められている。従って、乱数制御に要求
されるCPUの処理能力はますます増大化する。
【0011】第2の問題として、画像弊害に関する問題
がある。ドット径をランダムに変化させることにより、
人間の目にパターン化されて目立ち易い規則的なムラ
(例えば上述の白筋/黒筋のムラ)の発生は低減でき
る。しかしながら、パターンによっては、画像全体にが
さつき感が生じる場合がある。このがさつき感は、ラン
ダムなドット径の変調における変調幅に依存しているこ
とが判っており、ランダム制御の弊害の1つとなってい
る。
【0012】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、ランダムドット制御の実行においてCPUに
加わる負荷を低減した記録装置及び記録制御方法を提供
することを目的とする。
【0013】更に、ランダムドット制御の実行において
CPUに加わる負荷を低減しつつ、がさつき感の発生を
低減する記録制御装置及び記録制御方法を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による記録装置は以下の構成を備えている。
即ち、記録媒体にドットを形成する記録素子を複数有す
る記録ヘッドを用いて記録画像を形成する記録装置であ
って、記録すべきドット径を指定するために予め生成し
た乱数を格納する第1格納手段と、複数種類のドット径
にてドットを生成するためのパルス形成情報と前記パル
ス形成情報に対応したテーブル情報とを格納する第2格
納手段と、トリガパルスの入力毎に、前記記録ヘッドの
温度に応じてドット径の変化の中心値とすべきテーブル
情報を設定する制御手段と、前記第1格納手段に格納さ
れた乱数と、前記制御手段にて設定された前記ドット径
の変化の中心値とすべきテーブル情報とに基づいて前記
第2格納手段よりパルス形成情報を獲得する獲得手段
と、前記獲得手段により獲得されたパルス形成情報に基
づいて前記記録ヘッドを駆動する駆動手段とを備える。
【0015】また、上記の目的を達成するための本発明
による記録制御方法は以下の構成を備えている。即ち、
記録媒体にドットを形成する記録素子を複数有する記録
ヘッドと、記録すべきドット径を指定するために予め生
成した乱数を格納する第1格納手段と、複数種類のドッ
ト径にてドットを生成するためのパルス形成情報と前記
パルス形成情報に対応したテーブル情報とを格納する第
2格納手段とを用いて記録画像を形成する記録制御方法
であって、トリガパルスの入力毎に、前記記録ヘッドの
温度に応じてドット径の変化の中心値とすべきテーブル
情報を設定する制御工程と、前記第1格納手段に格納さ
れた乱数と、前記制御工程にて設定された前記ドット径
の変化の中心値とすべきテーブル情報とに基づいて前記
第2格納手段よりパルス形成情報を獲得する獲得工程
と、前記獲得工程にて獲得された前記パルス形成情報に
基づいて前記記録ヘッドを駆動し記録媒体上にドットを
形成する記録工程とを備える。
【0016】
【0017】
【作用】上述の構成において、第1格納手段にはドット
径を指定するための乱数が格納されている。第2格納手
段には、複数種類のドット径にてドットを生成するため
のパルス形成情報とこれに対応するテーブル情報が格納
されている。制御手段は、記録ヘッドの温度に応じてド
ット径の変化の中心値とすべきドット径に対応したテー
ブル情報をトリガパルスの入力毎に設定する。第1格納
手段より、格納されている乱数を順次読み出し、この乱
数と制御手段で設定されたテーブル情報とに基づいて該
当するドット径を形成するためのパルス形成情報を第2
の格納手段より獲得し、当該パルス形成情報に従って記
録ヘッドの駆動制御が行われる。
【0018】
【実施例】以下に添付の図面を参照して本発明の好適な
実施例について説明する。
【0019】[実施例1]本実施例は記録方式として熱
エネルギを用いたインクジェット方式(以下単にインク
ジェット方式もしくはインクジェットと称する)を採用
したものである。以下にこの方式を用いた記録ヘッドの
構造、ドット面積変調方法を説明した上で、本実施例の
画像形成方法を説明する。
【0020】(インクジェット記録装置)図1は、本発
明が適用できるインクジェット記録装置IJRAの概観
図である。同図において、リードスクリュー5005は
駆動モータ5013の正逆回転に連動して駆動力伝達ギ
ア5011,5009を介して回転する。このリードス
クリュー5005の螺旋溝5004に対して係合するキ
ャリッジHCは、ピン(不図示)を有し、矢印a,b方
向に往復移動される。このキャリッジHCには、インク
ジェットカートリッジIJCが搭載されている。500
2は紙押え板であり、キャリッジの移動方向に亙って紙
をプラテン5000に対して押圧する。5007,50
08はフォトカプラで、キャリッジのレバー5006の
この域での存在を確認して、モータ5013の回転方向
切り換え等を行うためのホームポジション検知手段であ
る。
【0021】5016は記録ヘッドの前面をキャップす
るキャップ部材5022を支持する部材、5015はこ
のキャップ内を吸引する吸引手段で、キャップ内開口5
023を介して記録ヘッドの吸引回復を行う。5017
はクリーニングブレードで、5019はこのブレードを
前後方向に移動可能にする部材であり、本体支持板50
18にこれらが支持されている。ブレードは、この形態
でなく周知のクリーニングブレードが本例に適用できる
ことは言うまでもない。又、5012は、吸引回復の吸
引を開始するためのレバーで、キャリッジと係合するカ
ム5020の移動に伴って移動し、駆動モータからの駆
動力がクラッチ切り換え等の公知の伝達手段で移動制御
される。
【0022】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジがホームポジション側の領域に来
た時にリードスクリュー5005の作用によってそれら
の対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の作動を行うようにすれ
ば、本例にはいずれも適用できる。
【0023】次に、上述した装置の記録制御を実行する
ための制御構成について、図2に示すブロック図を参照
して説明する。制御回路を示す同図において、1700
は記録信号を入力するインターフェース、240はCP
U、250はCPU240が実行する制御プログラム等
を格納するROM、1703は各種データ(上記記録信
号やヘッドに供給される記録データ等)を保存しておく
ダイナミック型のROMである。200は記録ヘッド1
に対する記録データの供給制御を行うゲートアレイであ
り、インターフェース1700、CPU240、RAM
1703間のデータ転送制御も行う。1710は記録ヘ
ッド1を搬送するためのキャリアモータ、1709は記
録紙搬送のための搬送モータである。1705はヘッド
を駆動するヘッドドライバ、1706、1707はそれ
ぞれ搬送モータ1709、キャリアモータ1710を駆
動するためのモータドライバである。尚、1720はプ
リンタ制御部を表している。
【0024】上記制御構成の動作を説明すると、インタ
ーフェース1700に記録信号が入るとゲートアレイ2
00とCPU240との間で記録信号がプリント用の記
録データに変換される。そして、モータドライバ170
6、1707が駆動されると共に、ヘッドドライバ17
05に送られた記録データに従って記録ヘッドが駆動さ
れ、印字が行われる。
【0025】(インクジェット記録ヘッド)次に、イン
クジェットカートリッジ(IJC)を構成する記録ヘッ
ド1、即ちインクジェット記録ヘッド(IJU)につい
て図3を用いて説明する。インクジェット記録ヘッドI
JUは、電気信号に応じて膜沸騰をインクに対して生じ
せしめるための熱エネルギーを生成する電気熱変換体を
用いて記録を行う方式の記録ヘッドである。
【0026】図3において、100はSi基板上に複数
の列状に配された電気熱変換体(吐出ヒータ)と、これ
に電力を供給するAl(アルミ)等の電気配線とが成膜
技術により形成されて成るヒータボードである。200
はヒータボード100に対する配線基板であり、ヒータ
ボード100の配線に対応する配線(例えばワイヤボン
ディングにより接続される)と、この配線の端部に位置
し本***置からの電気信号を受けるパッド201とを有
している。
【0027】1300は複数のインク流路を夫々区分す
るための隔壁や共通液室等を設けた溝付天板で、インク
タンクから供給されるインクを受けて共通液室導入する
インク受け口1500と、吐出口を複数有するオリフィ
スプレート400を一体成型したものである。これらの
一体成型材料としてはポリサルフォンが好ましいが、他
の成型用樹脂材料でも良い。
【0028】300は配線基板200の裏面を平面で支
持する例えば金属製の支持体で、インクジェットユニッ
トの底板となる。500は押えばねであり、M字形状で
そのM字の中央で共通液室を押圧すると共に、前だれ部
501で液路の一部を線圧で押圧する。ヒータボード1
00および天板1300を押えばねの足部が支持体30
0の穴3121を通って支持体300の裏面側に係合す
ることで、これらを挟み込んだ状態で両者を係合させる
ことにより、押えばね500とその前だれ部501の付
勢力によってヒータボード100と天板1300とを圧
着固定する。
【0029】支持体300はインク供給を可能とするイ
ンク供給管2200を貫通可能にする穴320をも有し
ている。支持体300に対する配線基板200の取付
は、接着剤等で貼着して行われる。又、この平行溝30
01が形成されているインク供給部材600は、前述し
たインク供給管2200に連続するインク導管1600
を供給管2200側が固定の片持ちばりとして形成し、
インク導管の固定側とインク供給管2200との毛管現
象を確保するための封止ピン602が挿入されている。
このインク供給部材600は、モールド成型されている
ので、安価で位置精度が高く形成製造上の精度低下を無
くしているだけでなく、片持ちばりの導管1600によ
って大量生産時においても導管1600の上述インク受
け口1500に対する圧接状態が安定化できる。
【0030】本例では、この圧接状態下で封止用接着剤
をインク供給部材側から流し込むだけで、完全な連通状
態を確実に得ることができている。尚、インク供給部材
600の支持体300に対する固定は、支持体300の
穴1901,1902に対するインク供給部材600の
裏面側ピン(不図示)を支持体300の穴1901,1
902を介して貫通突出せしめ、支持体300の裏面側
に突出した部分を熱融着することで簡単に行われる。
【0031】(ノズル間ムラ発生要因)上述した記録ヘ
ッドにおいて、記録画像にムラを生じさせるばらつきに
ついて代表的な5つの発生要因を以下に説明する。
【0032】第1の要因は、吐出用ヒータの抵抗値のば
らつきである。この抵抗値のばらつきは吐出用ヒータ駆
動時の発熱温度のばらつきに直結する。そして、発熱温
度のばらつきは吐出エネルギーのばらつきであり、イン
ク中での発泡長のばらつきに波及する。この発泡長のば
らつきは吐出量及び吐出速度のばらつきとなり、このば
らつきを有する記録ヘッドで画像形成を行うとドット面
積、ドット形状がばらつき、記録画像上のムラにつなが
る。
【0033】第2の要因は、ヒータの表面状態のばらつ
きである。ヒータ表面において、異物等による汚染の程
度の差により微細な凹凸が生じる。この凹凸は、インク
の発泡開始段階での発泡開始点のばらつき、即ち発泡開
始時間のばらつきを生じさせ、ドット形状等に差を生じ
る原因となる。
【0034】第3の要因は、ノズルの吐出口の形状や口
径等のばらつきである。ノズルの形状の差異は吐出方向
や吐出量のばらつきの原因となり、画像上のムラを生じ
させる。
【0035】第4の要因は、ヒータ位置とノズル位置の
ばらつきである。これらのバラツキは、気泡発泡時の吐
出方向/非吐出方向のインピーダンスの差となる。この
インピーダンスの差は、上記気泡発泡時において熱エネ
ルギーを吐出エネルギーへ変換させる変換効率の差とな
り、吐出量,吐出速度の際を誘発し、このため画像上の
ムラが発生する。
【0036】第5の要因は、耐久変動である。記録ヘッ
ドはその使用頻度にともないノズルを構成する要素部品
とインクとのヌレ性、エネルギー変換効率に変化を生じ
させる。このような変化は、各ノズル毎の吐出特性に差
異を発生する。即ち、使用頻度が高いノズルと低いノズ
ルでドット径や着弾位置などに経時的な差を生じ、この
ため記録画像上にムラが発生するようになる。
【0037】上記に挙げた代表的な画像ムラの発生要因
を抑えるべく、製造時もしくは使用時において制御及び
調整するすることは非常に困難な課題である。
【0038】(ドット面積変調方法)ドット面積変調手
段の一例を以下に記す。
【0039】ドット面積は吐出されるインク量によって
決まる。さらに吐出量はインクの発泡体積により変化さ
せることができ、発泡体積はヒートにより相転移を起こ
すインク分子数が多い程大きくなる。この分子数を効率
よく増やす駆動として、吐出ヒータに発泡を起こさない
限界のエネルギーをヒータ表面のインクに与え(プレパ
ルス)その熱が他のインクに拡散する時間(オフタイ
ム)をおくことにより相転移を起こしやすいインク分子
数を増やす。そして次に吐出させる為のエネルギーをイ
ンクに与える(メインパルス)ことで相転移を起こすイ
ンク分子数を増やす方法がとられる。この方法において
オフタイムを変えることで相転移を起こしやすいインク
分子を増減させることで、インク吐出量を変化させるこ
とができる。図4はオフタイムと吐出量との相関を示す
図である。同図に示す様に、オフタイムを長くすると吐
出量は増加することになる。更に、図5はメインパルス
及びプレパルス間のタイミングと形成されるドットの径
との関係を説明する図である。図5の(a)から(c)
に示す如く、オフタイムの長さを変化させることでドッ
ト径を大(L)、中(M)、小(S)に制御することが
できる。
【0040】本実施例では上記ドット面積変調手段を用
いるが、プレパルス,印加電圧、更にはこれらの併用に
よるドット面積変調手段であっても良い。
【0041】(本実施例で用いるインクジェット記録ヘ
ッドのロジック構成)本実施例で用いられる記録ヘッド
は解像度360DPIで、128本のノズルを搭載した
インクジェット式の記録ヘッドである。128本のノズ
ルは16本毎に1つのブロックに割り振られ、各ブロッ
ク毎に吐出制御が行われるよう構成されている。以下に
本実施例の記録ヘッドにおけるヘッドチップ内のロジッ
ク構成の概略を図6を用いて説明する。図6は本実施例
の記録ヘッドにおけるヘッドチップ内の論理構成を表す
ブロック図である。
【0042】ヘッドチップ100のロジック回路には記
録のための3種類の信号(記録データ信号,ブロック選
択信号,ヒート信号)が入力される。以下に各信号とそ
の機能について説明する。
【0043】記録データ信号(DATA)は、駆動する
ノズルのヒータを選定する信号である。記録データ信号
DATAは、ヘッドチップ100内のシフトレジスタ1
01にシリアルで入力される。シフトレジスタ101
に、全ノズルに相当する128本分のデータが蓄えられ
ると、不図示のラッチ信号に同期してラッチ102にパ
ラレルに出力される。ラッチ102はノズルの本数(1
28本)分配されているANDゲート104の各々に画
像信号を出力する。
【0044】ブロック選択信号(BENB1〜BENB
3の3ビット)は、いずれのブロックのヒータを駆動す
るのかを指定する信号である。上述のように本記録ヘッ
ドは128本のノズルを有し、16ノズル毎の8ブロッ
ク構成となっている。そして、各ブロック毎に時系列的
に駆動制御する。このため、同時に駆動制御されるブロ
ック(16本のノズル)を時系列的に選定していく機能
が必要である。8個のブロックを選定するための3ビッ
トのブロック選択信号はデコーダ103に入力される。
デコーダ103はブロック選択信号をデコードし、B1
からB8までの8本の信号のうち該当する信号をオンと
する。本記録ヘッドのブロック分けは上から16ノズル
毎に分割されているので、B1信号はノズル1からノズ
ル16までの16個のANDゲートに接続され、B2信
号はノズル17からノズル32までの16個のANDゲ
ートに、以下同様に接続されている。
【0045】ヒート信号(H1〜H16の16本の信
号)は、各吐出用ヒータ105の駆動時間を決定する信
号である。1ブロック内のノズル数に相当する16本の
信号線が配されている(但し、本図では4本に省略され
ている)。該ヒート信号線はノズル上部から夫々16本
毎に結線されている。即ち、第1のヒート信号線である
H1はANDゲート104−1,17,33,…に結線
されており、H2はANDゲート104−2,18,3
4,…に、H16はANDゲート104−16,32,
…128に夫々結線されている。
【0046】図6からもわかるように、ノズル1の吐出
用ヒータ105−1がonされるのは、ノズル105−
1のANDゲート104−1に結線されているデータ信
号L1、及びブロック選定信号B1、ヒート信号H1、
の3信号がonされている間となる。
【0047】(画像品位を向上させるランダムドット径
変調手段)ドット径の変調手段は前記の通りヒートのパ
ルス幅を変調することにより行う。即ち、ヒートパルス
のパルスパターン(シングルパルス,ダブルパルスな
ど)や、パルス幅を制御するヒート信号線H1からH1
6(図6)にのせるパルス信号を、ヒートドット毎にラ
ンダムに制御することによってランダムドット径制御を
実現する。以下に図7を用いてランダムドット径制御の
詳細を説明する。図7はランダムドット制御を実現する
ための制御構成を示すブロック図である。
【0048】図7に於いて、240は本記録装置のCP
Uであり、図中実線矢印のアドレスバスにより指定した
アドレスから、図中破線矢印のデータバスを介してデー
タの受け渡しを行っている。ここで、本記録装置の最小
記録周期は6KHzであり、128本のノズルが16本毎
に8個のブロックに分割されて駆動制御される。そし
て、このブロック間隔は10μsである。印字時、CP
U240は6KHzのトリガパルスをゲートアレイ200
に転送する。このトリガパルスを受信すると、ゲートア
レイ200は10μs毎のブロック間隔で前記ブロック
選定信号がONされるよう記録ヘッドに該信号を入力す
るよう制御される。
【0049】この時、駆動を行うノズルを選定するデー
タ信号(DATA)は、予めデータ信号線から記録ヘッ
ドのシフトレジスタ101に入力されており、不図示の
ラッチパルスに応じてシフトレジスタ101からデータ
がラッチされるとともに、既にラッチされていた記録デ
ータは各吐出ヒータに結線されている各々のアンドゲー
ト104に入力される。このようにして、選定されるべ
きブロックと、該ブロック中でon(駆動)されるべき
ノズルが確定する。この状態でヒート条件を決定するヒ
ート信号(H1〜H16)を記録ヘッドに入力すること
によって、各ノズルの吐出ヒータにエネルギーが印加さ
れることになる。
【0050】ゲートアレイ200は、各種条件を設定す
るためのレジスタ群210及びPWMテーブル228を
備える。レジスタ群210には、後述の基本駆動パルス
の設定値を格納する基本駆動テーブルNO.設定レジス
タ227、各ヒート信号のパルスパターンを格納するH
1〜H16テーブルNO.設定レジスタ211〜226
がある。又、PWMテーブル228には、吐出量の異な
る各種のパルスパターンが登録されている。
【0051】本実施例1では画像品位を向上させるため
に吐出されるインクのドット径をランダムに変調し、且
つ該ランダム化の為のトータル制御時間を極力短縮する
ために、吐出ヒータに印加するエネルギーを決定するヒ
ートパターンの決定制御について図8を参照して説明す
る。図8は実施例1のヒートパターンの決定手順を表す
フローチャートである。
【0052】まず6KHz毎に発生する前記トリガパルス
がゲートアレイ200に入力されると、ゲートアレイ2
00にその時点での基本駆動パルスを設定する(ステッ
プS11、ステップS12)。本実施例においては、記
録ヘッドの温度に応じて最適な基本駆動パルスがCPU
240により設定され、基本駆動テーブルNO.設定レ
ジスタ227に格納される。尚、この基本駆動パルスは
記録ヘッドにより固定値としてもよい。又、基本駆動テ
ーブルNO.設定レジスタ227には、ON/OFFの
パルス幅そのものが格納されるのではなく、各種のパル
スパターンが予め登録されているPWMテーブル228
のテーブルナンバーが格納される。
【0053】このPWMテーブル228には、テーブル
ナンバー1から16までの16種類のパルスが登録され
ており、テーブルナンバーが小さいほど吐出量が絞られ
るようなパルスが設定されている。具体的には、テーブ
ルナンバーが1つ異なると、吐出量が1ng増減される
ような設定値となっている。例えば、高デューティーの
印字を連続して行った直後などでは記録ヘッドは昇温し
ているので、吐出量が大きめになってしまう。これを補
正するために、CPU240は、吐出量を絞るように基
本駆動パルスを設定する。
【0054】尚、記録ヘッドの温度に応じた吐出量の補
正制御は上述以外にも各種開発されており、本実施例で
はどの補正手段を用いてもよい。又、補正制御が行われ
ない記録ヘッドであってもよい。
【0055】次に、各ヒート信号にのせるヒート条件の
設定の仕方について説明する。各ヒート信号にのせるヒ
ート条件、即ち各ノズルの吐出量は、基本駆動パルスに
より駆動した場合の吐出量に対して平均的にばらつくよ
うな駆動パルス設定にする。前述の通り、PWMテーブ
ル228は、吐出量が等間隔に変調されるよう設定され
ているので、基本駆動テーブルNO.設定レジスタ22
7に設定されているテーブルナンバーに対して、均等な
発生確率でテーブルナンバーを前後させて各ヒート信号
線にパルスを印加すれば良いことになる。該当基本テー
ブルナンバーを均等に前後させるためには、ゼロを中心
とした乱数を発生させ、該当基本テーブルナンバーに該
乱数を加算し、各ヒート信号線へのヒート信号を作り出
すことが実現できる。
【0056】ここで、記録ヘッドは128本のノズルを
有しており、6KHz駆動であるので166μsの間に最
低128回の乱数の発生計算と128回のPWM値の設
定を繰り返して行かねばならない。通常CPUは、印字
中にヒートのための割り込み処理やモータ駆動のための
割り込み処理を始めとしたプリンタエンジンを制御する
機能と、印字命令を解析し記録データに展開するコント
ローラとしての機能との双方を、時間分割して処理して
いる。近年の記録装置の高速化によってCPUの単位時
間あたりの処理量は飛躍的に増大している。
【0057】最もCPUに処理が集中する印字中に該処
理がオーバーフローした場合、記録装置は動作している
のであるから前記エンジン機能を怠ることはできない。
よってコントローラ機能を一時停止して、記録装置の誤
動作を起こさないように前記分割処理が制御される。し
かし、コントローラ機能を停止することは、次ラインの
印字データの展開を一時停止することである。従って、
当該行を印字した後、記録装置の動作は次ライン印字デ
ータの展開が終了するまで待機することになる。このた
め、1行単位での印字速度は極めて高速であっても、1
ページあたりの印字時間はさほど高速にはならない問題
があった。
【0058】今後記録装置は益々高速化されることは明
白であり、記録装置としての基本機能を如何に高速処理
するか、更に付加処理でのCPU占有率を如何に低減し
ていくかが、今後の高速化に対応していく上で最も重要
な課題の1つといえる。
【0059】印字ドット毎にドット径を変調するランダ
ムドット制御は画像品位の向上に効果はある。しかしな
がら、今後の記録装置の展開から類推して、処理時間の
制約から、ランダムドット制御を実現することが困難で
ある場合が増えてくることは容易に想定される。本実施
例では以下に説明するように、ランダムドット制御の処
理時間の低減を図っている。
【0060】本実施例1によるランダムドット制御で
は、ランダムにドット径を変調する乱数を予め計算して
おきRAM230にテーブル(乱数テーブル231)の
形式で保持する。そして必要に応じてRAM230から
乱数値をゲートアレイに引き出す(ステップS13)。
尚、この乱数値の引き出しは、ゲートアレイ200の備
えるDMA(ダイレクトメモリアクセス)機能により達
成される。また、通常のランダムドット制御では、乱数
値に更に処理を施してヒートパルスを作り出さねばなら
ないが、本実施例ではゲートアレイ200内に設けられ
たPWMテーブル228を用いてヒートパルスの生成を
行う。PWMテーブル228は、テーブルナンバー毎に
吐出量が一定量ずつ変化するよう設定されているので、
CPU240により予め設定された基本駆動テーブルナ
ンバーに、前記乱数テーブル231より引き出した乱数
値を加算することによって、各ノズルに対するテーブル
NO.が得られ、ランダムドット径制御を行うことが可
能になる(ステップS14)。そして、ステップS14
で得られたテーブルNO.によりPWMテーブル228
のパルス形成情報を獲得してヒートパルスを生成する
(ステップS15)。
【0061】ここで、本実施例では乱数テーブルは、0
を中心として±3の間でランダマイズされた数値テーブ
ルになっている。即ち、現在の昇温等を考慮した記録ヘ
ッドの状態で最適な吐出量が得られる基本駆動パルスを
中心として、±3ngの吐出量の変調幅でランダムにド
ット径が変調される制御が行われる。また、本記録ヘッ
ドの構成は前述の通り、1ブロック16ノズル構成とな
っているので、1ブロック印字するのに16個の乱数値
を読み込んでくる必要がある。
【0062】本実施例1における乱数の幅は前記の通り
±3、レンジで7であるので、1つの乱数値を3ビット
で格納している。従って、1ブロック印字あたり48ビ
ット(3ビット×16ノズル)、即ち3ワード長の値を
引き出す。ここで、本実施例で用いるCPU240が例
えば16ビットCPUであれば、3回のアクセスで16
ノズル分の乱数を獲得することが可能である。更に、ゲ
ートアレイ200には、CPU240がROM250に
アクセスしている間に、ゲートアレイ200自身が必要
なアドレスを作りだしてRAM230をアクセスする機
能が付加されている。このため、事実上乱数をゲートア
レイ上に引き出すのに要するCPUの占有率はゼロとす
ることが可能であるように構成されている。また、ゲー
トアレイ200に乱数値が入力された後は、前述の通り
処理の容易な加算処理だけでヒート信号線にのせるパル
スを設定することができる。このように、極めて少ない
処理でランダムドット径変調制御が可能となる。
【0063】該乱数テーブルは、規則性の全くない数値
の羅列テーブルでもよく、或いは本制御を行った印字物
に、目視で違和感のある周期性が発生しない範囲で、部
分的に周期性のある乱数テーブルであってもよい。
【0064】尚、本実施例ではROM250に格納され
ている乱数テーブルをRAM230に展開して制御を行
っているがこれに限られない。例えば、ROM250内
に乱数テーブルを予め設けておき、ゲートアレイ200
により直接ROM250をアクセスするように構成して
も良い。
【0065】尚、本実施例ではPWMテーブル228は
吐出量が等間隔に変調されるように設定されているが、
必ずしも等間隔に限定されるものではなく、例えば、比
例的に増加する設定でもよく、或いは違和感のない範囲
で厳密性の少ない増加傾向を持つにとどまる設定であっ
てもよい。
【0066】本実施例1によれば、予め計算して得られ
た乱数をテーブルの形式で保持する乱数テーブル23
1、予め駆動パルスパターンをテーブルの形式で保持す
るPWMテーブル228を用いるとともに、ゲートアレ
イ200は、乱数テーブル230をアクセスするための
アドレスを作りだし、CPU240を介すことなく乱数
テーブル230のデータを獲得するDMA(ダイレクト
メモリアクセス)機能を有する。更に、乱数値と基本駆
動テーブルNO.の加算処理もゲートアレイ200にお
いて行われる。このため、CPU240は、基本駆動テ
ーブルNO.の設定を行うのみで、各ヒート信号に用い
るテーブルNO.、即ちランダマイズされたヒートパル
スが獲得される。このように、ランダムドット制御を実
現するにおいて、CPUに加わる負荷が著しく減少す
る。
【0067】以上説明したように、本実施例1によれ
ば、記録画像の白筋,黒筋などの濃度ムラを低減する効
果を保ちながら、ランダムドット制御の弊害である処理
容量の増大、即ちCPUの負荷の増大を低減することが
可能となる。
【0068】尚、上述の実施例では各ブロック内のノズ
ル毎にドット径を変調しているが、ドット径の変調はブ
ロック単位或いは記録ヘッド1列分の単位(カラム単
位)で変調してもよい。但し、本実施例の如く同一ブロ
ック内においてもノズル毎にドット径を変調するように
構成した方が、記録画像の劣化(例えばテックスチャー
的な規則性に起因する違和感)の低減が図れる。図16
は、上述の不規則なドット径変調をカラム単位に実行し
た結果を表す模式図である。一方、図17は本実施例の
ノズル毎のドット径変調を実行した結果を表す模式図で
ある。図16及び図17からも判るように、ドット毎に
ドット径変調を行った方が、カラム単位にドット径変調
を行った場合に比べて、画像が均一になり、画質が向上
することがわかる。
【0069】[実施例2]次に、実施例1のランダムド
ット制御に於いて、画像品質を更に高品位化する記録装
置について説明する。
【0070】実施例1では、ドット径の変調手段として
1つの乱数テーブルを用いたが、実施例2では複数の乱
数テーブルを用いている。実施例1では、乱数を予め計
算しておきテーブル化しておくことによって、乱数を毎
回計算処理するのと比べて処理時間を大幅に短縮してい
る。しかし、この乱数テーブルを繰り返し用いることに
より生じる周期性が記録画像に現れて、これによりムラ
が生じてしまう場合がある。この問題を解決するために
は、乱数テーブルを格納するメモリを十分に大きくする
ことにより改善できるが、コストとの関係でこのような
対策を実行することが困難である場合が多い(一例を挙
げれば、解像度360DPIの記録装置で5ライン分の
乱数を、前記同様1情報3ビットで持つためには、約
2.6Mビットのメモリ容量が必要になる)。
【0071】本実施例2は上記の問題を解決するもので
あり、複数枚の乱数テーブルをランダム選択して用いる
ことにより上記規則性を解消するものである。具体的な
例を挙げれば、200Kビットの乱数テーブル(解像度
360DPI、1情報3ビットの記録装置では約4/1
0ライン分の乱数値に相当)を5枚有し、該5枚の乱数
テーブルをランダム選択して用いる。
【0072】上記のように制御を行うことにより乱数テ
ーブルの周期性は理論的に解消できる。この結果、上記
ランダム制御を制御負荷の少ない乱数テーブル化手段に
より実行しても、記録画像に周期的なムラが発生するこ
とを抑制し、出力画像の高品位化と処理速度、メモリ容
量の大幅増の弊害を抑制した記録装置を実現することが
可能となる。
【0073】図9により実施例2に於けるランダムドッ
ト制御を説明する。図9は実施例2のランダムドット制
御を実現する制御構成を表すブロック図である。図9に
於いて、実施例1と同様の構成には同一の参照番号を付
し、ここでは説明を省略する。また、実施例1と同様に
画像品位を向上させるために吐出されるインクのドット
径をランダムに変調し、且つ該ランダム化の為のトータ
ル制御時間を極力短縮するための構成を備える。ランダ
ムドット制御の時間短縮のための構成も実施例1と同様
である。即ち、予め計算された乱数値をテーブル化して
保持する乱数テーブル、予め駆動パルスパターンをテー
ブルの形式で保持するPWMテーブルを備える。そし
て、このPWMテーブルに設定されているパルスパター
ンは吐出量は所定の変化量毎で設定されておいる。ま
た、ゲートアレイは乱数テーブルにアクセスするための
アドレスを作りだし、CPUを介することなく乱数デー
タを獲得するDMA機能を有している。
【0074】実施例2では、RAM230には複数の乱
数テーブル232−1〜nが格納されている。229は
乱数テーブル指定レジスタであり、RAM230に格納
された乱数テーブルのいずれを使用するかの情報が格納
される。
【0075】図10は実施例2のランダムドット制御の
特徴的な手順を表すフローチャートであり、実施例1の
フローチャートのステップS12とステップS13との
間に実行される処理を示す。即ち、ステップS21にお
いて、乱数テーブルを切り替えるべきタイミングである
か否かを判定する。そして、切り替えるべきタイミング
であればステップS22へ進み、用いる乱数テーブルの
切替を行う。乱数テーブルをランダムに選択する方法の
一例としては、乱数テーブルを切り替えるタイミング
(例えば現在使用中の乱数テーブルがエンドになるタイ
ミング)でCPU240、もしくはゲートアレイ200
に乱数テーブルを選択するための乱数を演算させ、その
結果を乱数テーブル指定レジスタ229に格納する方法
が挙げられる。この場合にも、本実施例による設定であ
れば、百数十msecに1回の割合の演算であるので、
さして大きな処理負荷とはならない。また、乱数テーブ
ルをランダム選択する為の乱数テーブル選択テーブルを
準備しておき、乱数テーブルを変更するタイミングで乱
数テーブル選択テーブルから次に選択する乱数テーブル
の情報を得るように構成してもよい。
【0076】上記のように、複数枚の乱数テーブルを有
し、該複数枚の乱数テーブルをランダムに選択して用い
ることにより、記録画像の白筋,黒筋などの濃度ムラを
更に低減するという効果を有するとともに、ランダムド
ット制御の弊害である処理時間の増大、必要メモリ容量
の増大を抑制した記録装置を実現できる。
【0077】尚、乱数テーブルの選択手段以外の他の構
成及び制御は前記実施例と同様であるので詳細な説明は
省略する。
【0078】[実施例3]実施例3では、ランダムドッ
ト制御に於いてランダマイズするドット径の変調幅を制
御する構成について説明する。
【0079】前記各実施例では、ランダマイズするドッ
ト径の変調幅は記録装置により固定である。しかし、前
述した通り、ランダムドット制御にあっては画像にがさ
つき感が生じることがあった。また、このがさつき感は
ランダマイズするドット径の変調幅とほぼ比例して大き
くなる性質がある。また、逆に画像の[白筋],[黒
筋]感は該変調幅と反比例して縮小していくことが判っ
ている。よって、ランダマイズにおけるドット径の変調
幅は、通常がさつき感が気にならないレベルにおける最
大の変調幅に設定される。しかしながら、がさつき感は
ユーザの嗜好による影響が大きく、多少のがさつき感は
気にならないユーザもあれば、敏感に嫌悪を感じるユー
ザも希に存在する。
【0080】本実施例3は上記ユーザの嗜好の差異を解
消するものである。実施例3における制御構成は実施例
2と同様であるのでここでは説明を省略する。但し、複
数枚の乱数テーブルはそれぞれ異なるばらつきレベルを
有しており、選択した乱数テーブルに応じてドット径の
変調幅が規制されるように乱数テーブルが構成されてい
る。更に、乱数テーブル指定レジスタには、設定された
変調幅に基づいて使用すべく決定された乱数テーブルを
指定する情報が格納される。
【0081】具体例を挙げれば、本実施例3では5種類
の乱数テーブルを有しており、それぞれの乱数のばらつ
きレンジは、±1,±2,±3,±4,±5、となるよ
う構成されている。即ち、ばらつきレンジが±1の乱数
テーブルには、0,1,2の値がランダムに配列されて
いる。ここで、中心値である1により選択されるPWM
テーブルナンバーは、基本駆動テーブルナンバー設定レ
ジスタに格納されているPWMテーブルナンバーであ
り、その駆動信号が印加される。0では該基本駆動テー
ブルナンバーが1減じられ、1単位少ないPWMテーブ
ルの条件で駆動が行われる。逆に乱数2では該基本駆動
テーブルナンバーが1増され、1単位大きなPWMテー
ブルの条件で駆動が行われる。
【0082】上記のように構成されている乱数テーブル
のうち、最適なテーブルを選択できるように構成するこ
とにより、ユーザの好みや出力画像の種類による最適な
ばらつきレンジを所望の範囲に制御することが可能とな
る。
【0083】図11は実施例3のランダムドット制御の
特徴的な手順を表すフローチャートであり、図8のフロ
ーチャートにおけるステップS12とステップS13と
の間に実行される手順を示している。ステップS31で
は、乱数テーブル指定レジスタ229を参照して、用い
るべき乱数テーブルを決定する。
【0084】尚、所望の乱数ばらつき範囲の設定方法と
しては、ホストコンピュータ等の外部装置からのコマン
ドによる設定や、パネルスイッチやディップスイッチな
どのスイッチによる設定や、更にこれら複合的な手法に
より記録装置に伝達できればよい。記録装置に情報を伝
達する手段は極めて初歩的な公知技術であるので、ここ
での詳細な説明は省略する。
【0085】所望の乱数テーブルの選択制御手段以外の
他の構成及び制御は前記実施例と同様であるので詳細な
説明は省略する。
【0086】以上説明したように実施例3によれば、ラ
ンダムドット制御におけるドット径の変調幅を設定する
ことができる。このため、がさつき感に対する感覚の個
人差や、画像によるがさつき感の目立ち易さ等に応じて
ドット径の変調幅を指定でき、がさつき感を効率よく抑
えることが可能である。
【0087】尚、本発明は、特にインクジェット記録方
式の中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成
し、記録を行うインクジェット方式の記録ヘッド、記録
装置において優れた効果をもたらすものである。
【0088】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0089】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、優れた記録を行うことができる。
【0090】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成としても良い。
【0091】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成
とすることもできる。
【0092】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0093】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0094】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定にでき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
【0095】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0096】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化するもの、もしくは
液体であるもの、あるいは上述のインクジェット方式で
はインク自体を30°C以上70°C以下の範囲内で温
度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるよう
に温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号
付与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0097】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、またはイン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号
に応じた付与によってインクが液化し、液状インクとし
て吐出するものや、記録媒体に到達する時点では既に固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初め
て液化する性質のインクの使用も本発明には適用可能で
ある。このような場合インクは、特開昭54−5684
7号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載
されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状ま
たは固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対
して対向するような形態としてもよい。本発明において
は、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述
した膜沸騰方式を実行するものである。
【0098】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、ワードプロセッサやコンピュータ等の情報
処理機器の画像出力端末として一体または別体に設けら
れるものの他、リーダ等と組み合わせた複写装置、さら
には送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を取る
ものであっても良い。
【0099】尚、上記各実施例では、熱エネルギを用い
たインクジェット方式の記録ヘッドについて説明した
が、本発明はその他のインクジェット方式や、熱転写方
式等の記録装置に適用することも可能である。特に、熱
転写方式では、上記各実施例における「記録ドットの大
きさ」が「記録ドットの濃さ」となるが、基本的な動作
や効果はインクジェット方式と同様である。
【0100】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても1つの機器からなる装置に適用し
ても良い。また、本発明はシステム或いは装置に本発明
により規定される処理を実行させるプログラムを供給す
ることによって達成される場合にも適用できることはい
うまでもない。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ランダムドット制御の実行においてCPUに加わる負荷
を低減することが可能である。
【0102】更に、他の構成によれば、ランダムドット
制御の実行においてCPUに加わる負荷の低減を実現し
つつ、ランダムドット制御により生じるがさつき感を低
減することが可能となる。
【0103】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用できるインクジェット記録装置I
JRAの概観図である。
【図2】図1の記録装置の記録制御を実行するための制
御構成を表すブロック図である。
【図3】インクジェット記録ヘッドの構成を説明する図
である。
【図4】オフタイムと吐出量との相関を示す図である。
【図5】メインパルス及びプレパルス間のタイミングと
形成されるドットの径との関係を説明する図である。
【図6】本実施例の記録ヘッドにおけるヘッドチップ内
の論理構成を表すブロック図である。
【図7】ランダムドット制御を実現するための制御構成
を示すブロック図である。
【図8】実施例1のヒートパターンの決定手順を表すフ
ローチャートである。
【図9】実施例2のランダムドット制御を実現するため
の制御構成を表すブロック図である。
【図10】実施例2におけるランダムドット制御の特徴
的な手順を表すフローチャートである。
【図11】実施例3におけるランダムドット制御の特徴
的な手順を表すフローチャートである。
【図12】画像形成用の素子を複数配置させた記録ヘッ
ドによる画像形成動作を説明する図である。
【図13】均一な面積と正確な位置のドットにより記録
が行われた場合の50%ハーフトーンの記録画像を表す
図である。
【図14】記録素子によって形成されるドットの大きさ
がばらついた場合の50%のハーフトーンの記録画像の
例を表す図である。
【図15】記録素子によって形成されるドットの形成位
置がばらついた場合の50%ハーフトーンの記録画像の
例を表す図である。
【図16】不規則なドット径変調をカラム単位に実行し
た場合の記録画像の模式図である。
【図17】不規則なドット径変調をノズル毎に実行した
場合の記録画像の模式図である。
【符号の説明】
200 ゲートアレイ 210 レジスター群 228 PWMテーブル 230 RAM 231 乱数テーブル 240 CPU 250 ROM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 喜一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 岩崎 督 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 兼松 大五郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/52 B41J 2/205 B41J 2/51

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体にドットを形成する記録素子を
    複数有する記録ヘッドを用いて記録画像を形成する記録
    装置であって、 記録すべきドット径を指定するために予め生成した乱数
    を格納する第1格納手段と、 複数種類のドット径にてドットを生成するためのパルス
    形成情報と前記パルス形成情報に対応したテーブル情報
    とを格納する第2格納手段と、 トリガパルスの入力毎に、前記記録ヘッドの温度に応じ
    てドット径の変化の中心値とすべきテーブル情報を設定
    する制御手段と、 前記第1格納手段に格納された乱数と、前記制御手段に
    て設定された前記ドット径の変化の中心値とすべきテー
    ブル情報とに基づいて前記第2格納手段よりパルス形成
    情報を獲得する獲得手段と、 前記獲得手段により獲得されたパルス形成情報に基づい
    て前記記録ヘッドを駆動する駆動手段とを備えることを
    特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記第2格納手段は、複数の前記パルス
    形成情報を有することを特徴とする請求項1に記載の記
    録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録ヘッドは、前記複数の記録素子
    よりインクを吐出してドットの形成を行い、前記第2格
    納手段に格納された前記パルス形成情報は、前記記録素
    子の吐出量を制御する情報であることを特徴とする請求
    項1に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記獲得手段は、前記複数の記録素子の
    夫々に対応して前記パルス形成情報を獲得することを特
    徴とする請求項1に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記第1格納手段は予め生成した乱数を
    複数格納した乱数テーブルを複数有し、前記制御手段
    は、前記乱数テーブルの複数から1つを選択する選択手
    段を有することを特徴とする請求項1に記載の記録装
    置。
  6. 【請求項6】 前記選択手段は、前記乱数テーブルの選
    択を不規則に選択するための選択情報を格納する選択テ
    ーブルを有し、前記選択情報に基づいて前記乱数テーブ
    ルを選択することを特徴とする請求項5に記載の記録装
    置。
  7. 【請求項7】 前記選択手段における前記乱数テーブル
    の選択は、前記乱数テーブルに格納された全ての乱数が
    前記獲得手段によって読み出されたときに実行されるこ
    とを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段はドット径の変化範囲を指
    定する指定手段と、前記指定手段により指定された変化
    範囲に基づいて前記第1格納手段が有する前記複数の乱
    数テーブルの一つを選択する選択手段とを有することを
    特徴とする請求項に記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記
    録を行うインクジェット記録ヘッドである請求項1乃至
    のいずれかに記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに
    与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換
    体を備えているインクジェット記録ヘッドである請求項
    に記載の記録装置。
  11. 【請求項11】 前記記録ヘッドは、前記熱エネルギー
    変換体によって印加される熱エネルギーによりインクに
    状態変化を生起させ、該状態変化に基づいて吐出口より
    インクを吐出させるものである請求項10に記載の記録
    装置。
  12. 【請求項12】 記録媒体にドットを形成する記録素子
    を複数有する記録ヘッドと、 記録すべきドット径を指定するために予め生成した乱数
    を格納する第1格納手段と、 複数種類のドット径にてドットを生成するためのパルス
    形成情報と前記パルス形成情報に対応したテーブル情報
    とを格納する第2格納手段とを用いて記録画像を形成す
    る記録制御方法であって、 トリガパルスの入力毎に、前記記録ヘッドの温度に応じ
    てドット径の変化の中心値とすべきテーブル情報を設定
    する制御工程と、 前記第1格納手段に格納された乱数と、前記制御工程に
    て設定された前記ドット径の変化の中心値とすべきテー
    ブル情報とに基づいて前記第2格納手段よりパルス形成
    情報を獲得する獲得工程と、 前記獲得工程にて獲得された前記パルス形成情報に基づ
    いて前記記録ヘッドを駆動し記録媒体上にドットを形成
    する記録工程とを備えることを特徴とする記録制御方
    法。
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