JPH1016217A - 記録制御方法及びその記録装置 - Google Patents

記録制御方法及びその記録装置

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JPH1016217A
JPH1016217A JP16990996A JP16990996A JPH1016217A JP H1016217 A JPH1016217 A JP H1016217A JP 16990996 A JP16990996 A JP 16990996A JP 16990996 A JP16990996 A JP 16990996A JP H1016217 A JPH1016217 A JP H1016217A
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heater
ink
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pulse
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JP16990996A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Tajika
博司 田鹿
Norifumi Koitabashi
規文 小板橋
Jiro Moriyama
次郎 森山
Shigeyasu Nagoshi
重泰 名越
Fumihiro Gotou
史博 後藤
Masao Kato
真夫 加藤
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Canon Inc
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成でインク吐出量を容易に制御でき
中間調記録を実現できる記録制御方法及びその記録装置
を提供する。 【解決手段】 インクを吐出する複数のノズルを備え、
複数のノズル各々の内部にインクを加熱する第1のヒー
タ1712と第2のヒータ1713とを有した記録ヘッ
ドを用いて記録を行う際、外部装置より多値記録データ
を入力し、その入力された多値記録データを解析し、そ
の解析結果に従って、第1のヒータに通電した後、第2
のヒータに通電するまでの遅延時間を変化させインク吐
出量(Vd1,Vd2,Vd3,Vd4)を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録制御方法及びそ
の記録装置に関し、特に、インクジェット方式によって
記録を行う記録ヘッドを用いた記録制御方法及びその記
録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェット方式に従う記録ヘ
ッドでは、ノズルよりインク液滴を吐出させるためのエ
ネルギ源となる圧力波を発生させるエネルギ変換素子
(例えば、ヒータ)を各ノズル内に備え、その素子に印
加する電圧やそのパルス幅などを変化させることによ
り、ノズル内のインクをオリフィスから吐出させるため
液滴の量(吐出量)を変化させ、記録画像の濃度変調を
実現しようとしていた。
【0003】また、複数パルス制御によって、例えば、
中間調を示すグレー信号に応じて、複数パルスの内の第
1パルス波形を変化させ、インク吐出量を変化させる方
法も提案されている。しかしながら、このような方法で
はインク吐出量の変化幅は標準吐出量の数十%程度でし
かないので、例えば、特開平4−247951号公報、
特開平4−250057号公報、特開平5−92565
号公報、特開平5−31905号公報に記載されている
ように、装置の設置場所の温度変化に起因するインク吐
出量の変動を安定化するために利用するか、或は、記録
用紙のような記録媒体の種類に応じた若干の吐出量増減
に利用するのが限界であった。
【0004】さらに、インク吐出量を制御する方法とし
て、インクを吐出するノズル内に複数の発熱素子を設け
た構成の記録ヘッドを用いることが提案されている。例
えば、特開昭63−151459号公報によれば、第1
の発熱素子により発生した圧力波を可撓膜を介して第2
の発熱素子の圧力により吐出量を変化させる方式が提案
されている。更に、特開平2−55144号公報によれ
ば、1対の電極により電気分解した気泡を利用してさら
に放電による圧力波の発生で吐出した気泡の量に応じて
インク吐出量を変化させる方式が提案されている。また
さらに、特開平2−239940号公報によれば、第1
の発熱素子により発生した圧力波を第2の発熱素子によ
り発生した圧力波により減衰させることで発泡の大きさ
を制御してインク吐出量を制御する方式も提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
63−151459号公報に開示された方式では、第2
の発熱素子によって加熱される気泡が膨張して可撓膜を
押し出して第1の発熱素子による圧力で吐出する途中の
インク滴を制御して、インク吐出量を制御するため、ま
ず、可撓膜の安定性と耐久性と例えば、気泡中の蒸気圧
が変動するなどに起因する応答性が問題となり安定した
濃度変調が行えないという欠点があった。また、第1の
発熱素子と第2の発熱素子の発熱面が異なるので、記録
ヘッドの製造が困難であるのみならず、インク吐出方向
が変化したりするという問題もある。
【0006】また、特開平2−55144号公報に記載
された方式では、電気分解による気泡の発生量が安定し
ておらず、叉、発生した気泡が電極に付着して発泡を阻
害したりして好ましくないし、電気分解による気体の発
生には時間がかかり過ぎるので応答性が低いなどの欠点
を有している。
【0007】さらに、特開平2−239940号公報に
記載された方式では、発泡圧力の制御が難しく、温度や
インクの状態などによって、微妙なタイミング制御や駆
動制御などを行う必要があり、それに伴う制御回路が必
要となり回路規模が大きくなって、装置の低コスト化が
難しい。
【0008】このように、複数の発熱素子を用いたイン
ク吐出量の制御を行う方式はいくつか提案されている
が、容易にその制御を行える方法やそれを用いた記録ヘ
ッドに関する技術は提案されていなかった。
【0009】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、簡単な構成でインク吐出量を容易に制御でき中間調
記録を実現できる記録制御方法及びその記録装置を提供
することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の記録装置は、以下のような構成からなる。
【0011】即ち、インクを吐出する複数のノズルを備
え、前記複数のノズル各々の内部に前記インクを加熱す
る第1のヒータと第2のヒータとを有した記録ヘッドを
用いて記録を行う記録装置であって、外部より多値記録
データを入力する入力手段と、前記入力手段によって入
力された多値記録データの値を解析する解析手段と、前
記第1及び第2ヒータに通電して前記記録ヘッドを駆動
する駆動手段と、前記解析手段による解析結果に従っ
て、前記第1のヒータに通電した後、前記第2のヒータ
に通電するまでの遅延時間を変化させ、インク吐出量を
制御する制御手段を有することを特徴とする記録装置を
備える。
【0012】また別の発明によれば、インクを吐出する
複数のノズルを備え、前記複数のノズル各々の内部に前
記インクを加熱する第1のヒータと第2のヒータとを有
した記録ヘッドを用いて記録を行う記録制御方法であっ
て、外部装置より多値記録データを入力する入力工程
と、前記入力工程において入力された多値記録データを
解析する解析工程と、前記第1及び第2ヒータに通電し
て前記記録ヘッドを駆動する駆動工程と、前記解析工程
における解析結果に従って、前記第1のヒータに通電し
た後、前記第2のヒータに通電するまでの遅延時間を変
化させ、インク吐出量を制御する制御工程を有すること
を特徴とする記録制御方法を備える。
【0013】
【発明の実施の形態】以上の構成により本発明は、イン
クを吐出する複数のノズルを備え、前記複数のノズル各
々の内部に前記インクを加熱する第1のヒータと第2の
ヒータとを有した記録ヘッドを用いて記録を行う際、外
部装置より多値記録データを入力し、その入力された多
値記録データを解析し、その解析結果に従って、第1の
ヒータに通電した後、第2のヒータに通電するまでの遅
延時間を変化させ、インク吐出量を制御するよう動作す
る。
【0014】ここで、第1のヒータは、第2のヒータよ
りノズルの吐出口から内側に設けられる。また、第1の
ヒータに通電し、その通電の結果、インクが加熱され、
インク内に気泡が発生するが、その気泡の発泡圧力によ
って、インクがノズルの吐出口から溢れだして後、第2
のヒータに通電するよう制御される。
【0015】なお、第1及び第2のヒータに通電するた
めにシングルパルスを用いても良いし、或は、ダブルパ
ルスを用いても良い。そして、ダブルパルスを用いる場
合、プレヒートパルスのパルス幅を、上記の解析結果に
従って、変化させるよう制御しても良い。
【0016】また、上記の多値記録データの値が小さい
場合、遅延時間の値は小さく、一方、多値記録データの
値が大きい場合、前記遅延時間の値は大きくなる。
【0017】さらに、上記解析された多値記録データの
値に基づいて、第1及び第2ヒータに通電するパルスの
特性を得るための変換テーブルを設けることもでき、そ
の変換テーブルはROM内にルックアップテーブルとし
て格納するようにしても良い。
【0018】上記、記録ヘッドはインクジェット方式に
従って記録を行うものである。
【0019】以下添付図面を参照して本発明の好適な実
施形態について詳細に説明する。
【0020】<装置本体の概略説明>図1は、本発明の
代表的な実施の形態であるインクジェットプリンタIJ
RAの構成の概要を示す外観斜視図である。図1におい
て、駆動モータ5013の正逆回転に連動して駆動力伝
達ギア5009〜5011を介して回転するリードスク
リュー5005の螺旋溝5004に対して係合するキャ
リッジHCはピン(不図示)を有し、ガイドレール50
03に支持されて矢印a,b方向を往復移動する。キャ
リッジHCには、記録ヘッドIJHとインクタンクIT
とを内蔵した一体型インクジェットカートリッジIJC
が搭載されている。5002は紙押え板であり、キャリ
ッジHCの移動方向に亙って記録用紙Pをプラテン50
00に対して押圧する。5007,5008はフォトカ
プラで、キャリッジのレバー5006のこの域での存在
を確認して、モータ5013の回転方向切り換え等を行
うためのホームポジション検知器である。5016は記
録ヘッドIJHの前面をキャップするキャップ部材50
22を支持する部材で、5015はこのキャップ内を吸
引する吸引器で、キャップ内開口5023を介して記録
ヘッドの吸引回復を行う。5017はクリーニングブレ
ードで、5019はこのブレードを前後方向に移動可能
にする部材であり、本体支持板5018にこれらが支持
されている。ブレードは、この形態でなく周知のクリー
ニングブレードが本例に適用できることは言うまでもな
い。又、5021は、吸引回復の吸引を開始するための
レバーで、キャリッジと係合するカム5020の移動に
伴って移動し、駆動モータからの駆動力がクラッチ切り
換え等の公知の伝達機構で移動制御される。
【0021】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジがホームポジション側の領域に来
た時にリードスクリュー5005の作用によってそれら
の対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の動作を行うようにすれ
ば、本例にはいずれも適用できる。
【0022】なお、記録ヘッドIJHはインクを吐出す
る複数のノズル(例えば、64個或は128個など)を
備えているが、夫々のノズルには2つのヒータが設けら
れており、以下に説明する制御回路によって制御され
る。
【0023】<制御構成の説明>次に、上述した装置の
記録制御を実行するための制御構成について説明する。
【0024】図2はインクジェットプリンタIJRAの
制御回路の構成を示すブロック図である。制御回路を示
す同図において、1700はホスト(不図示)から記録
信号を入力するインタフェース、1701はMPU、1
702はMPU1701が実行する制御プログラムを格
納するROM、1703は各種データ(上記記録信号や
記録ヘッドIJHに供給される記録データ等)を保存し
ておくDRAMである。1704は記録ヘッドIJHに
対する記録データの供給制御を行うゲートアレイ(G.
A.)であり、インタフェース1700、MPU170
1、RAM1703間のデータ転送制御も行う。171
0は記録ヘッドIJHを搬送するためのキャリアモー
タ、1709は記録紙搬送のための搬送モータである。
1705は記録ヘッドIJHを駆動するヘッドドライ
バ、1706,1707はそれぞれ搬送モータ170
9、キャリアモータ1710を駆動するためのモータド
ライバである。
【0025】また、1708はROM1702の一部の
領域に格納された中間調記録を行うために用いられ、記
録データの値を記録ヘッドの駆動信号の値に変換する階
調変換テーブル(LUT)、1711はMPU1701
が種々のタイミング制御で用いるタイマである。さら
に、1712、1713は夫々、記録ヘッドIJHの各
ノズル内に設けられた第1のヒータ(PHT)と、第2
のヒータ(SHT)である。
【0026】上記制御構成の動作を説明すると、インタ
フェース1700に記録信号が入るとゲートアレイ17
04とMPU1701との間で記録信号がプリント用の
記録データに変換される。そして、モータドライバ17
06、1707が駆動されると共に、ヘッドドライバ1
705に送られた記録データに従って記録ヘッドIJH
が駆動され、記録が行われる。
【0027】図3〜図4は、記録ヘッドIJHに備えら
れた複数のノズルの1つの詳細な構造を示す図である。
【0028】図3に示すように、シリコン(Si)基板
3上に形成された第1のヒータ(PHT)1712と第
2のヒータ(SHT)1713は、流路4中に充填され
たインクを加熱する。具体的には、まず、第1のヒータ
(PHT)1712に通電してインクを加熱し、第1の
ヒータ(PHT)1712の近傍に気泡6aを発生させ
る。次に、気泡6aによってオリフィス7からインク液
滴を形成し、そのインク液滴がオリフィス7から分離す
る前に、第2のヒータ(SHT)1713に通電してイ
ンクを加熱し、第2のヒータ(SHT)1713の近傍
に気泡6bを発生させる。そして、気泡6bによって分
離過程中にあるインク液滴を強制的に分断し、吐出滴9
を得る。
【0029】この実施形態では記録ヘッドIJHの第1
ヒータ(PHT)1712及び第2ヒータ(SHT)1
713のサイズは夫々、30×100(μm)、30×
30(μm)であり、シート抵抗の値は“40(□/c
m2)”である。
【0030】さて、第1のヒータ(PHT)1712と
第2のヒータ(SHT)1713は、以下のように、シ
リコン(Si)基板3上に形成されている。即ち、図4
に示すように、シリコン(Si)基板30上に、絶縁層
31としてシリカ(SiO2)をスパッタリング法によ
って数μmの厚さに形成し、続いて、その上に窒化タン
タル(TaN2)で発熱抵抗層32を約1000ナの厚さ
に、さらにその上にアルミニウム(Al)で電極層33
を約3000ナの厚さに積層した上に、選択エッチング
法によって第1及び第2のヒータ1712、1713を
形成する。そして、最上部には、シリカ(SiO2)に
よって0.5(μm)厚さの保護膜層34を形成する。
【0031】次に、以上のような構成のプリンタ及び記
録ヘッドを用いた中間調記録制御について説明する。こ
こでいう中間調記録とは、記録ヘッドから吐出される吐
出インク量を制御してインク液滴のサイズを変化させ、
結果として、記録用紙上に形成される記録ドットの面積
階調を変化させて中間調の表現を行うことをいう。
【0032】この実施形態では、図5(a)に示すよう
なシングルパルスを第1及び第2のヒータに印加して記
録制御を行う。この実施形態における具体的な駆動条件
は、表1に示す通りである。
【0033】
【表1】
【0034】 また、この実施形態では図5(b)に示すように、第1
のヒータ(PHT)1712へパルスを印加した後、T
iだけ遅延して第2のヒータ(SHT)1713へのパ
ルスの印加が行われる。そして、Tiの値を制御するこ
とによって、形成されるインク液滴のサイズを変化させ
て、中間調記録制御を行う。
【0035】以下、図6に示すフローチャートと、図7
〜図8に示すインク液滴形成過程を参照して、この実施
形態に従う中間調記録制御について説明する。なお、こ
こで、扱う記録データは1画素を複数ビット(例えば、
3ビット)で表現し、階調表現が可能なデータとする。
【0036】まず、ステップS1ではホストにより記録
データをインタフェース1700を介して受信しそのデ
ータをDRAM1703の所定領域に格納する。そし
て、ステップS2ではそのデータ受信の終了を調べる。
ステップS2において、データ受信の終了を判断する
と、処理はステップS3に進み、MPU1701は受信
した記録データを取り出して、ビットマップ展開を行
う。
【0037】次に、ステップS4では、受信した記録デ
ータに従ってインク吐出量の制御を行えるように、第1
のヒータ(PHT)1712と第2のヒータ(SHT)
1713を駆動するための駆動信号の情報を生成する。
これによって、ROM1702に格納されたLUT17
08を参照して、受信した記録データの値に基づいて、
第1のヒータ及び第2のヒータのパルス幅(Pw)と第
2のヒータへのパルス印加の遅延時間(Ti)を得る事
ができる。なお、この実施形態では、表1に示したよう
に、第1のヒータ及び第2のヒータのパルス幅(Pw)
の値は同じとしているので、受信した記録データの値に
基づいて、異なる値の遅延時間(Ti)が得られる。
【0038】例えば、1画素3ビットで表現される記録
データを考えると、その値が“0”であれば、インク吐
出はなされないので、第1のヒータにも第2のヒータに
もパルスの印加はなく、従って、Tiそのものに意味は
ないが、その値が1〜7の値であれば、7つの異なるT
iの値のいずれか1つが得られる。
【0039】さて処理はステップS5において、ヘッド
ドライバ1705を介して記録ヘッドIJH駆動信号を
送る。ここで、記録データの値に基づいて、第1のヒー
タ(PHT)1712を駆動する指示がされたかどうか
を調べる。即ち、記録データの値が“0”であれば、イ
ンク吐出は必要ないので、第1のヒータは駆動されず、
当然、第2のヒータも駆動されない。ここで、第1のヒ
ータ(PHT)1712を駆動する指示がだされていな
い場合、処理はステップS9に進み、一方、その指示が
だされているなら処理はステップS6に進む。そして、
ステップS6では、第1のヒータ(PHT)1712を
駆動するとともに、記録データの値に従って、第2のヒ
ータ(PHT)1713を駆動するタイミングとなる遅
延時間(Ti)をタイマ(TIMER)1711にセッ
トする。
【0040】ステップS7では、タイマ(TIMER)
1711が時間を監視し、遅延時間(Ti)が経過した
なら、処理はステップS8に進み、第2のヒータ(SH
T)1713を駆動する。
【0041】ここで、第1のヒータ(PHT)1712
と、第2のヒータ(PHT)1713とを駆動してイン
ク液滴を形成する形成過程を図7〜図8を参照して説明
する。
【0042】図7は第1のヒータ(PHT)1712に
のみパルスを印加してインク液滴を形成する過程を、図
8は第1のヒータ(PHT)1712にパルスを印加し
た後、1〜2μs遅延して第2のヒータ(SHT)17
13にパルスを印加してインク液滴を形成する過程を示
した図である。
【0043】図7によれば、第1のヒータ(PHT)1
712に図5(a)に示すようなシングルパルスを印加
してインクを急激に加熱して膜沸騰を発生させ気泡6a
が生成されると、その気泡6aの成長に伴って、パルス
印加後約1μsでオリフィス7からインク滴が溢れだす
(図7(a))。次に、気泡6aが成長し、パルス印加
後約2〜3μsで押し出されてきたインクはインク自身
の表面張力によって球状になろうとする(図7
(b))。その次の段階では、気泡6aは収縮し始め、
パルス印加後約3〜5μsでオリフィス7より押し出さ
れたインク滴は吐出液滴を形成するためにその後端部分
がくびれて細くなりオリフィス7から分離しようとし始
める(図7(c))。さらに、パルス印加後約6〜8μ
s経過すると、気泡6aは縮小し、インク液滴がオリフ
ィス7から完全に分離し形成される(図7(d))。さ
らに、パルス印加後約9〜10μsで気泡は消滅し、メ
ニスカスの後退が発生する(図7(e))。即ち、第2
のヒータを用いないと、インク液滴は、インク加熱、
発泡、インク滴の自然分離、インク液滴の吐出、
インクのリフィルという過程を経て形成される。
【0044】一方、図8によれば、第1のヒータ(PH
T)1712に図5(a)に示すようなシングルパルス
を印加してまず気泡6aを生成する段階は図7(a)と
同様である(図8(a))。さて、第1のヒータ(PH
T)1712にパルスを印加後、1〜2μs遅延して第
2のヒータ(SHT)1713に図5(a)に示すよう
なシングルパルス印加すると、第2のヒータ(SHT)
1713近傍のインクが急激に加熱されて膜沸騰が発生
し、気泡6bが生成される(図8(b))。すると、成
長中の気泡6bによって(図8(c)、分離過程中にあ
るインク滴はオリフィス7から瞬時に強制的に分断され
る(図8(d))。その後、気泡6a、6bは消滅し、
インク液滴は吐出され、メニスカスの後退が発生する
(図8(e))。即ち、第1と第2のヒータを用いた場
合、インク液滴は、第1のヒータによるインク加熱、
第1のヒータ近傍での発泡、第2のヒータによるイ
ンク加熱、第2のヒータ近傍での発泡、インク滴の
強制分離〜自然分離、インク液滴の吐出、インクの
リフィルという過程を経て形成される。
【0045】このとき、形成され吐出されるインク液滴
の大きさ(体積)は、遅延時間(Ti)に依存するの
で、記録データの値に応じた吐出液滴9を得ることがで
きるのである。
【0046】このように、遅延時間(Ti)を変化させ
ることで、図9に示すようにインク液滴のサイズは変化
する。
【0047】図9は、遅延時間(Ti)とインク吐出量
との関係を示す図である。図9において、(a)〜
(d)全ての場合、まず第1のヒータ1712に(シン
グル)パルスを印加して気泡6aを発生させる。その
後、図9(a)はTi=約0.5(μs)程度の遅延後
に第2のヒータ1713に(シングル)パルスを印加し
た場合のインク液滴の吐出の様子を、図9(b)はTi
=約1.0(μs)程度の遅延後に第2のヒータ171
3に(シングル)パルスを印加した場合のインク液滴の
吐出の様子を、図9(c)はTi=約1.5(μs)程
度の遅延後に第2のヒータ1713に(シングル)パル
スを印加した場合のインク液滴の吐出の様子を、そし
て、図9(d)は第2のヒータ1713にパルスを印加
せず、第1のヒータ1712への(シングル)パルスの
印加によって発生した気泡6aによってのみインク液滴
を吐出させる様子を示す図である。
【0048】この図から明らかなように、遅延時間(T
i)の値が変化すると、吐出されるインク液滴の体積
は、Vd1<Vd2<Vd3<Vd4となる。以上のこ
とから、入力記録データの値が小さいと(低濃度)、遅
延時間(Ti)の値としては小さな値が、一方、その値
が大きいと(高濃度)、遅延時間(Ti)の値としては
大きな値がとられることになる。なお、図9(a)〜図
9(d)において、v1、v2、v3、v4は吐出され
るインク液滴のインク吐出速度であり、v1<v2<v
3<v4となる。
【0049】その後、処理はステップS9において、受
信した記録データ全てについての記録が終了したかどう
かを調べる。ここで、その記録が未終了であれば、処理
はステップS3に戻り、終了したと判断されたなら処理
を終了する。
【0050】従って以上説明した実施形態に従えば、受
信された記録データの値に従って、第1のヒータにパル
スが印加された後に第2のヒータにパルスが印加される
までの遅延時間を制御して、記録データが表わす濃度値
に従ったサイズのインク液滴を吐出することができる。
【0051】なお、上記の例では、第1のヒータと第2
のヒータに印加するパルスのパルス幅は同じとしたが本
発明はこれによって限定されるものではなく、記録デー
タが表わす濃度値に従ってこれらのパルス幅(Pw)や
パルス電圧(Vop)を制御しても良い。
【0052】
【他の実施形態】上述の実施形態では、第1及び第2の
ヒータに印加されるパルスはシングルパルスであり、第
1のヒータにパルスが印加された後、第2のヒータにパ
ルスが印加されるまでの遅延時間(Ti)を制御して、
インク吐出量を制御したが、ここでは、第1及び第2の
ヒータにダブルパルスを印加してインク吐出量を制御す
る場合について説明する。なお、ここで用いる装置は、
前述の実施形態で用いたものと共通の装置とする。
【0053】図10は、この実施形態において第1のヒ
ータ1712と第2のヒータ1713に印加されるダブ
ルパルスの波形を示す図である。この実施形態における
具体的な駆動条件は、表2に示す通りである。
【0054】
【表2】
【0055】 このようなダブルパルスを第1と第2のヒータに印加す
ることで、概念的には図7に示したような気泡が発生し
てインク液滴がオリフィス7から吐出される。
【0056】即ち、まず、第1の発熱ヒータ1712に
ダブルパルスを印加することで与えるインクを急激に加
熱して膜沸騰を発生させ気泡6aを生成する。気泡6a
の成長に伴って、オリフィス7からインクが溢れだす
(図8(a))。なお、この時、後述するように第1の
発熱ヒータ1712に印加するプレヒートパルス幅(P
1)によってある程度インク吐出量を制御することがで
きる。
【0057】この時、第2の発熱ヒータ1713にダブ
ルパルスを印加することによって第2の発熱ヒータ17
13近傍のインクを急激に加熱して膜沸騰を発生させ気
泡6bを生成する(図8(b))。なお、このとき、第
2の発熱ヒータ1713に印加するプレヒートパルス幅
(P1)によって発泡の圧力が変化するのでこの圧力変
化を利用してインク液滴を強制的に分離させるタイミン
グをその分離過程を制御することができる(図8
(c))。この気泡6bによって分離過程にあるインク
滴を、気泡6bが収縮することなくオリフィス7の外に
押し出すことで、瞬時に強制的にオリフィス内のインク
から分断し、所望の体積の吐出滴9を得ることができる
(図8(d)〜図8(e))。
【0058】このようなダブルパルスの印加による制御
と、第1のヒータにパルスが印加された後、第2のヒー
タにパルスが印加されるまでの遅延時間(Ti)の制御
とを組み合わせることで、吐出されるインク液滴のサイ
ズ(体積)と吐出速度は以下のように制御される。
【0059】(1)吐出量最小状態(図9(a)、Ti
=約0.5(μs)) 第1のヒータ1712にシングルパルスを印加して発泡
圧力の小さな気泡6aを発生させ、さらに第2のヒータ
1713にシングルパルスを印加して気泡6bを発生さ
せる。この場合、吐出されるインク滴のサイズ(Vd
1)と吐出速度(v1)は、図9(a)〜図9(d)の
内、最小となる。この実施形態では、Vd1=5(p
l)、v1=8(m/s)となる。このような小さいサ
イズのインク液滴は、低濃度部の記録に用いられる。
【0060】(2)吐出量がやや少ない状態(図9
(b)、Ti=約1.0(μs)) この場合、第1ヒータ1712にプレヒート幅(P1)を
短くしたダブルパルスを印加することで発泡圧力をやや
小にした気泡を発生させる。次に、第2ヒータ1713
を第1ヒータ1712を駆動後、約1.0(μs)程度
遅延してダブルパルスを印加して駆動する。この時は、
第1ヒータによる気泡6aの発泡圧力がやや強まり、第
2ヒータ1713もダブルパルスによる駆動でやや分離
圧力を大きくして、形成されたインク滴を分離する。こ
の実施形態では、Vd2=10(pl)、v2=10
(m/s)となる。
【0061】(3)吐出量が中くらいの状態(図9
(c)、Ti=約1.5(μs)) 第1ヒータ1712にプレヒート幅(P1)を少し長く
したダブルパルスを印加することで発泡圧力をやや大き
くした気泡を発生させる。次に、第2ヒータ1713を
第1ヒータ1712を駆動後、約1.5(μs)程度遅
延してダブルパルスを印加して駆動する。この時は、第
1ヒータによる気泡6aの発泡圧力が強まり、第2ヒー
タ1713もダブルパルスによる駆動で分離圧力をさら
に大きくして、形成されたインク滴を分離する。この実
施形態では、Vd3=20(pl)、v3=12(m/
s)となる。
【0062】(4)吐出量最大状態(図9(d)) 第1ヒータ1712にプレヒート幅(P1)を最大にし
たダブルパルスを印加することで発泡圧力を最大にした
気泡を発生させる。この時、第2ヒータ1713にパル
スは印加せず、第2のヒータ1713を用いたインク滴
の分離は行わない。この時、インク吐出量は最大とな
り、この実施形態では、Vd4=30(pl)、b4=
15(m/s)となる。このような大きなサイズのイン
ク液滴は、最大濃度での記録に用いられる。
【0063】従って以上説明した実施形態に従えば、ダ
ブルパルス制御と遅延時間(Ti)との制御を組み合わ
せることにより、さらにきめの細かいインク吐出量制御
を行うことができ、より効果的な階調記録を行うことが
できる。
【0064】なお、以上2つの実施形態ではノズル内に
2つのヒータを設けて構成の記録ヘッドを用いたが本発
明はこれによって限定されるものではない。例えば、3
つ以上のヒータをノズル内に実装してもよいし、オリフ
ィスの周囲に、リング状の加熱体を設けて、リングの周
囲からの気泡の発生によってさらに細かなタイミングで
インク吐出量を制御するようにしても良い。
【0065】
【実施例】以上説明した実施形態で用いた染料インクの
インク組成について、表3に示す。
【0066】
【表3】
【0067】 なお、以上の例は、Y,M,C,Bkインクの色材とし
て染料を使用した例であるが、色材として例えば顔料を
使用したもの、あるいは染料と顔料を混合したもの等を
用いても良い。
【0068】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0069】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0070】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0071】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0072】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0073】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0074】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0075】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0076】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0077】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0078】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0079】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0080】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、イン
クを吐出する複数のノズルを備え、前記複数のノズル各
々の内部に前記インクを加熱する第1のヒータと第2の
ヒータとを有した記録ヘッドを用いて記録を行う際、外
部装置より多値記録データを入力し、その入力された多
値記録データを解析し、その解析結果に従って、第1の
ヒータに通電した後、第2のヒータに通電するまでの遅
延時間を変化させインク吐出量を制御するので、簡単な
構成と制御で、多値の記録データに応じてインク吐出量
を変化させて中間調記録を行うことができるという効果
がある。
【0081】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施の形態であるインクジェ
ットプリンタIJRAの構成の概要を示す外観斜視図で
ある。
【図2】インクジェットプリンタIJRAの制御回路の
構成を示すブロック図である。
【図3】記録ヘッドIJHに備えられた複数のノズルの
1つの詳細な構造を示す図である。
【図4】記録ヘッドIJHに備えられた複数のノズルの
1つの詳細な構造を示す図である。
【図5】シングルパルスの波形と第1と第2のヒータに
印加するパルスの関係を示す図である。
【図6】第1と第2のヒータを用いた記録制御を示すフ
ローチャートである。
【図7】第1のヒータのみを用いた場合のインク液滴形
成過程を示す図である。
【図8】第1と第2のヒータを用いた場合のインク液滴
形成過程を示す図である。
【図9】遅延時間(Ti)の違いによるインク吐出量の
変化を示す図である。
【図10】ダブルパルスの波形を示す図である。
【符号の説明】
6a、6b 気泡 7 オリフィス 9 吐出滴 1708 LUT 1711 TIMER(タイマ) 1712 第1のヒータ 1713 第2のヒータ IJH 記録ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 名越 重泰 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 後藤 史博 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 加藤 真夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出する複数のノズルを備え、
    前記複数のノズル各々の内部に前記インクを加熱する第
    1のヒータと第2のヒータとを有した記録ヘッドを用い
    て記録を行う記録装置であって、 外部より多値記録データを入力する入力手段と、 前記入力手段によって入力された多値記録データの値を
    解析する解析手段と、 前記第1及び第2ヒータに通電して前記記録ヘッドを駆
    動する駆動手段と、 前記解析手段による解析結果に従って、前記第1のヒー
    タに通電した後、前記第2のヒータに通電するまでの遅
    延時間を変化させ、インク吐出量を制御する制御手段を
    有することを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のヒータは、前記第2のヒータ
    より前記ノズルの吐出口から内側に設けられることを特
    徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記第1のヒータに通
    電し、前記通電の結果、インクが加熱され、前記インク
    内に気泡が発生し、前記気泡の発泡圧力によって、前記
    インクが前記ノズルの吐出口から溢れだして後、前記第
    2のヒータに通電することを特徴とする請求項2に記載
    の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動手段は、前記第1及び第2のヒ
    ータに通電するために用いるパルスとして、シングルパ
    ルス或はダブルパルスを用いることを特徴とする請求項
    1に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動手段がダブルパルスを用いる場
    合、前記制御手段は、前記ダブルパルスの内、プレヒー
    トパルスのパルス幅を、前記解析手段による解析結果に
    従って、変化させるよう制御することを特徴とする請求
    項4に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記多値記録データの値が小さい場合、
    前記遅延時間の値は小さく、一方、前記多値記録データ
    の値が大きい場合、前記遅延時間の値は大きくなること
    を特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記解析手段によって解析された多値記
    録データの値に基づいて、前記第1及び第2ヒータに通
    電するパルスの特性を得るための変換テーブルをさらに
    有することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記変換テーブルはROM内にルックア
    ップテーブルとして格納されることを特徴とする請求項
    7に記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドはインクジェット方式に
    従って記録を行うことを特徴とする請求項1に記載の記
    録装置。
  10. 【請求項10】 インクを吐出する複数のノズルを備
    え、前記複数のノズル各々の内部に前記インクを加熱す
    る第1のヒータと第2のヒータとを有した記録ヘッドを
    用いて記録を行う記録制御方法であって、 外部装置より多値記録データを入力する入力工程と、 前記入力工程において入力された多値記録データを解析
    する解析工程と、 前記第1及び第2ヒータに通電して前記記録ヘッドを駆
    動する駆動工程と、 前記解析工程における解析結果に従って、前記第1のヒ
    ータに通電した後、前記第2のヒータに通電するまでの
    遅延時間を変化させ、インク吐出量を制御する制御工程
    を有することを特徴とする記録制御方法。
JP16990996A 1996-06-28 1996-06-28 記録制御方法及びその記録装置 Withdrawn JPH1016217A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7537299B2 (en) 2004-09-29 2009-05-26 Seiko Epson Corporation Liquid ejection apparatus, drive signal application method, and liquid ejection method
JP2009184148A (ja) * 2008-02-04 2009-08-20 Canon Inc インクジェット記録装置およびインク吐出制御方法

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JP2009184148A (ja) * 2008-02-04 2009-08-20 Canon Inc インクジェット記録装置およびインク吐出制御方法
US8500228B2 (en) 2008-02-04 2013-08-06 Canon Kabushiki Kaisha Inkjet printing apparatus with ink ejection control based on ink temperature

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