JPH07102246B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JPH07102246B2
JPH07102246B2 JP4287960A JP28796092A JPH07102246B2 JP H07102246 B2 JPH07102246 B2 JP H07102246B2 JP 4287960 A JP4287960 A JP 4287960A JP 28796092 A JP28796092 A JP 28796092A JP H07102246 B2 JPH07102246 B2 JP H07102246B2
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邦雄 毒島
利男 安藤
健二 大沢
平助 西場
竹士 細谷
勝 師田
秀行 毒島
詔八 鵜川
広治 毒島
佳一郎 木暮
正明 岡田
孝亮 岡
広吉 師田
良輔 高橋
佳子 鵜川
常男 吉田
正一 林
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邦雄 毒島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ遊技機等で代
表される弾球遊技機に関し、詳しくは、打玉を遊技領域
に打込んで遊技が行なわれる弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の弾球遊技機において、従来から
一般的に知られているものに、たとえば、遊技者にとっ
て有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第2の状態
とに変化可能な可変入賞球装置が遊技領域に配設され、
その可変入賞球装置を第1の状態に制御できる前提条件
である権利発生条件が成立して権利発生状態となり、か
つ、遊技領域に打込まれた打玉が所定箇所に設けられた
特定領域を通過するという複数段階の遊技状態を経て始
めて可変入賞球装置が遊技者にとって有利な第1の状態
に制御され、比較的多くの入賞玉が発生して比較的大き
な遊技価値が遊技者に付与されるように構成されたもの
があった。このように、この種の従来の弾球遊技機は、
可変入賞球装置を第1の状態に制御できる権利が発生し
た状態と、打玉が権利行使用の特定領域を通過した状態
との複数段階の遊技状態を経て可変入賞球装置が第1の
状態となるようにし、可変入賞球装置が第1の状態とな
るまでの過程が斬新で面白味のある遊技を提供できるよ
うに構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の従来
の弾球遊技機においては、可変入賞球装置を第1の状態
に制御できる前提条件である権利が発生し、かつ、打玉
が特定領域を通過したことに基づいて可変入賞球装置が
第1の状態に制御されている最中に、再度、打玉が前記
特定領域を通過した場合には、その通過玉が無視され
て、その通過玉に基づく可変入賞球装置の第1の状態へ
の制御が何ら行なわれない。したがって、可変入賞球装
置が第1の状態に制御されている権利行使の最中に再度
打玉が前記権利行使の特定領域を通過した場合にその通
過玉が無視された遊技者と、可変入賞球装置を第1の状
態にする権利行使状態が終了した後再度打玉が前記権利
行使用の特定領域を通過してその通過玉に基づいて再度
権利行使状態とすることができた遊技者との間で、付与
される利益格差に起因した不公平が生じてしまう。
【0004】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、可変入賞球装置が第1の状態に
なるまでの遊技のプロセスを斬新で面白味のあるものに
しつつ、遊技者の受ける利益格差に起因した不公平を是
正することが可能な弾球遊技機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために本発明は、打玉を遊技領域に打込んで遊技が行な
われる弾球遊技機であって、前記遊技領域に配設され、
遊技者にとって有利な第1の状態と遊技者にとって不利
な第2の状態とに変化可能な可変入賞球装置と、該可変
入賞球装置を第1の状態に制御できる前提条件である権
利発生条件が成立したことを検出する権利発生条件検出
手段と、前記遊技領域の所定箇所に設けられた特定領域
を通過した特定通過玉を検出する特定通過玉検出手段
と、前記権利発生条件検出手段の検出出力が導出されて
権利発生状態となっている期間中に前記特定通過玉検出
手段の検出出力が導出された場合に、前記可変入賞球装
置を第1の状態に制御する制御手段と、該制御手段が前
記可変入賞球装置を第1の状態に制御しているときに前
記特定通過玉検出手段の検出出力が導出された場合に、
前記権利発生状態となっている期間中であることを条件
として前記特定通過玉の検出を記憶する特定通過玉記憶
手段とを含み、前記制御手段は、前記権利発生状態とな
っている期間中において、前記可変入賞球装置の第1の
状態が終了して前記特定通過玉記憶手段の記憶がある場
合に、前記可変入賞球装置を再度第1の状態に制御する
ことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明によれば、可変入賞球装置を第1の状態
に制御できる前提条件である権利発生条件が成立したこ
とが権利発生条件検出手段により検出され、かつ、遊技
領域の所定箇所に設けられた特定領域を通過した特定通
過玉が特定通過玉検出手段により検出される。そして、
制御手段が、権利発生条件検出手段の検出出力が導出さ
れて権利発生状態となっている期間中に特定通過玉検出
手段の検出出力が導出された場合に可変入賞球装置を第
1の状態に制御する。制御手段が可変入賞球装置を第1
の状態に制御しているときに特定通過玉検出手段の検出
出力が導出された場合には、その特定通過玉の検出が特
定通過玉記憶手段により記憶される。特定通過玉記憶手
段は、権利発生状態となっている期間中であることを条
件として特定通過玉の検出を記憶する。また、制御手段
は、権利発生状態となっている期間中において、可変入
賞球装置の第1の状態が終了したときに特定通過玉記憶
手段の記憶がある場合に可変入賞球装置を再度第1の状
態に制御する。
【0007】
【発明の実施例】以下には、この発明の実施例につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0008】図1は、この発明の一実施例のパチンコ遊
技機の全体構成を示す正面図である。
【0009】図1を参照して、パチンコ遊技機10は、
矩形の額縁状の全面枠12と、該全面枠12に着脱自在
に装着された遊技盤14を含む。遊技盤14の盤面に
は、帯状の金属板で形成された内レール16と外レール
18とがほぼ円形に配設されている。この内レール16
および外レール18で囲まれた遊技盤面が遊技領域20
とされている。遊技領域20には、図示しない多数の釘
が打込まれており、落下するパチンコ玉の流れに変化を
与えるようになっている。遊技領域22は、パチンコ玉
が入賞することによって、賞品玉(パチンコ玉)を払出
すように決められた複数の入賞領域22,24a,24
b,26が配設されている。また、入賞領域20の最下
方位置中央部には、入賞しなかったパチンコ玉をアウト
玉として回収するためのアウト玉入口28が設けられて
いる。
【0010】なお、本実施例では、入賞領域にパチンコ
玉が入賞することにより賞品玉を払出すものについて説
明したが、他の例として、賞品玉の払出しに変えて、賞
品玉数に相当する得点を磁気カード等に記録させること
も可能である。
【0011】この実施例では、さらに、可変入賞球装置
30および玉の振分け機能を有する入賞球装置32が配
設されている。
【0012】一方の可変入賞球装置30は、遊技領域2
0の中央部よりも下側で、かつ、アウト玉入口28より
も上側の領域に配設されている。また、正面形状が略円
形の他方の入賞球装置32は、図示のように遊技領域2
0のほぼ中央部に配置されていて、後述するようにパチ
ンコ玉の振分け機能を有する。
【0013】本件出願に係る第1の発明は、第1の可変
入賞球装置30を遊技者にとって有利な第1の状態にす
るための特定領域の配設位置の改良に向けられている。
また、本件出願に係る第2の発明は、第1の可変入賞球
装置30と第2の可変入賞球装置32とを含むパチンコ
遊技機10の制御構造に改良に向けられている。そこ
で、以下、可変入賞球装置30の構成および動作の説明
ならびに入賞球装置32の構成および動作の説明をふま
えて、本件出願に係る発明の特徴について、実施例を基
に説明をしていく。
【0014】なお、第1図において、31は金枠、33
はガラス扉枠、35は打球供給皿、37は操作ハンド
ル、39は余剰玉受皿であり、これらのものはパチンコ
遊技機において既に周知のものである。また、このパチ
ンコ遊技機10には、打球供給皿35内に効果音出力用
のスピーカ41が内設されている。さらに、遊技領域2
0の両端には、後述する権利発生状態(特定遊技状態)
を示す権利発生消滅ランプ43a,43bが設けられて
いる。
【0015】図2は、可変入賞球装置30の構造を説明
するための斜視図である。図3は、可変入賞球装置30
の開閉の機構を説明するために描いた、その一部を切欠
いた斜視図である。図2および図3を参照して、可変入
賞球装置30は、遊技盤14(図1参照)の盤面とほぼ
同一平面となるように取付けられる取付基板34を備え
る。取付基板34の前方側には、パチンコ玉が余裕をも
って通過することができる間隔を隔てて、取付基板34
と平行に全面飾り板36が取付けられている。前面飾り
板36は、その中央部上側が切欠かれており、その後側
に位置する取付基板34部分に、横長の矩形の入賞口3
8が形成されている。そして、入賞口38には、該入賞
口を開閉可能な可動部材の一例の開閉板40が係合され
ている。この開閉板40が開成することにより遊技者に
とって有利な第1の状態となり閉成することにより遊技
者にとって不利な第2の状態になる。(特に図3を参照
して、)開閉板40の左右両側には、開閉板40に対し
てほぼ直角に、後方に突出する、略三角形状の補強部材
42aおよび42bが形成されている。そして、開閉板
40の下辺両端は取付基板34に、ピン43で、回動自
在に保持されている。一方の補強部材42bの後端外側
には係合ピン44が形成され、この係合ピン44には作
動リンク46、連結ピン48、連結部材50を介してア
タッカーソレノイド52のプランジャ54が結合されて
いる。したがって、アタッカーソレノイド52のオン/
オフにより、作動リンク46が支点56を中心に回動
し、開閉板40が開成/閉成する仕組みになっている。
【0016】さらに、図4ないし図8を参照して、第1
の可変入賞球装置30の説明を続ける。
【0017】図4は、可変入賞球装置30の開閉板40
が閉成状態の正面図である。図5は図4の線V−Vに沿
う縦断面図で、可変入賞球装置30が遊技盤14に取付
けられた状態で示されている。
【0018】図4および図5を主として参照して、入賞
口38の中央直下には、特許請求の範囲にいう特定領域
の一例の特定入賞口58が形成されている。特定入賞口
58へ入賞したパチンコ玉P1は、入賞玉誘導樋60に
従って遊技盤14の裏面側へ導かれ、入賞玉集合樋62
によって、所定の場所に集められ、処理される。この特
定入賞口58は、上方から進入してきた打玉がそのまま
下方に通過するものであってもよい。特定入賞口58の
すぐ内側には、特定通過玉検出手段の一例の特定入賞玉
検出器64が配置されている。特定入賞玉検出器64
は、特定入賞口58から入賞したパチンコ玉P1の流れ
を妨げないように、かつ、入賞したパチンコ玉P1を確
実に検出できるように、入賞玉通過孔66を備える薄型
の検出器とされている。この検出器64は、入賞玉通過
孔66の周囲に、図示しないコイルを有していて、入賞
玉通過孔66をパチンコ玉P1が通過することにより生
じる磁束の変化を検出して、特定入賞玉を検出する検出
器がある。
【0019】開閉板40が開成状態では、可変入賞球装
置30の中央付近へ落下してくるパチンコ玉は、開閉板
40によって閉じられた入賞口38へは入賞することが
できず、閉成された開閉板40の前面に沿って落下す
る。そのうち、ちょうど中央部に落下するパチンコ玉P
1は、特定入賞口58へ入賞し他のパチンコ玉はそのま
まさらに下方へ落下するようになっている。
【0020】特定入賞口58にパチンコ玉P1が入賞
し、特定入賞玉検出器64によってそれが検出された場
合、この実施例では、可変入賞球装置30の開閉板40
が所定の期間(一定の時間(たとえば10秒)または所
定数のパチンコ玉(たとえば10個)が入賞口38に入
賞するまでのいずれか早い方の期間)開成するという価
値が生じる。
【0021】図6は、開閉板40が開成状態の可変入賞
球装置30の正面図である。図7は図6のVII−VI
Iに沿う縦断面図で、可変入賞球装置30が遊技盤14
に取付けられた状態として描かれている。さらに、図8
は、可変入賞球装置30の開閉板40が開成状態におけ
る背面図である。
【0022】図6ないし図8を主として参照して、開閉
板40が開成状態では、(特に図7に示すように、)上
方から落下してくるパチンコ玉P2は、前方にほぼ45
°回動した開閉板40によって受け止められ、入賞口3
8へ導かれる。よって、開閉板40の直下に位置する特
定入賞口58へはパチンコ玉P2は入賞することができ
ない。このように、開閉板40は閉成中にはパチンコ玉
が入賞可能であり、開閉板40が開成時にはパチンコ玉
が入賞不可能な位置に特定入賞口58を設けたことが、
本件出願にかかる第1の発明の最も大きな特徴である。
【0023】入賞口38へ入賞したパチンコ玉P2は、
取付基板34の裏面側に設けられた入賞玉集合カバー6
8(図2参照)および集合樋70、72で誘導され、入
賞玉数検出器72に与えられる。入賞玉数検出器72で
は、入賞口38から入賞したパチンコ玉P2を検出す
る。その検出出力は、後述するように、開閉板40を閉
成する等の処理信号として利用される。
【0024】なお、図2ないし図8のいずれかにおい
て、入賞口38の左右両側には、取付基板34と前面飾
り板36とによって挟まれた入賞口74a,74bが形
成されている。また、前面飾り板36の左右両端部に
は、ランプ飾り板76a,76bが設けられている。ラ
ンプ飾り板76a,76bの裏側には、ランプ78a,
78bが内蔵されている。よって、ランプ78a,78
bの点灯または点滅により、ランプ飾り板76a,76
bが点灯または点滅し、遊技の雰囲気を盛上げる一助と
なっている。また、図5,図7において、80a,80
bは遊技盤14の前面に配置されたガラス板であり、8
2は障害釘、84は機構板である。
【0025】図9は、可変入賞球装置30の他の実施例
を示す正面図であり、開閉板40は閉成状態で示されて
いる。図9に示す実施例の特徴は、入賞口38の下側に
設ける特定入賞口58を、58aと58bの2つにした
こと、および開閉板40の表面に、各特定入賞口58
a,58bへパチンコ玉を導くための玉誘導突条86
a,86bを形成したことである。このように、玉誘導
突条86a,86bを形成したのは、次の理由による。
【0026】周知のように、パチンコ遊技機における各
入賞孔のすぐ上には、その入賞孔へのパチンコ玉の入賞
を調整するための障害釘が配置されている。そして、個
々のパチンコ遊技機ごとに、入賞口直上の障害釘の調整
が異なり、いわゆる釘調整の甘い遊技機や、釘調整の辛
い遊技機等が存在する。一方、障害釘は、入賞口の直上
に設けられてこそ、入賞口へのパチンコ玉の入賞調整に
役立ち、入賞口と障害釘との間が離れていては障害釘が
十分に機能し得ない。図9の実施例においては、2つの
特定入賞口58a,58bの上方には、開閉自在な開閉
板40が配置されており、特定入賞口58a,58bへ
のパチンコ玉の入賞の難易度を調整するための障害釘
は、開閉板40の上方に設けられるしかしようがない。
しかしながら、障害釘82と特定入賞口58a,58b
とが離れているので、障害釘82を有効に作用させるこ
とができない。特に、この実施例のように、特定入賞口
58を2つ設け、遊技者の興味を引くような可変入賞球
装置とした場合、障害釘82が有効に機能する必要があ
る。そこで、この実施例では、開閉板40の表面に玉誘
導突条86a,86bを形成し、特定入賞口58a,5
8bが障害釘82の直下に位置するのと同等の効果が得
られるようにしたのである。これにより、障害釘82を
有効に機能させることができ、特定入賞口58を複数個
設けたにも関わらず、特定入賞口58が1つの場合に比
べて、その特定入賞口への入賞玉数が極端に増加するこ
とのないようにすることができる。
【0027】これにより、パチンコホール側では、客寄
せ効果の大きな可変入賞球装置30を備えるパチンコ遊
技機を配設することができ、他方、遊技者には、特定入
賞口58が複数個(2個)設けられているため、心理的
に、可変入賞球装置30を有利な状態に導きやすい印象
を与えるパチンコ遊技機とすることができる。
【0028】なお、図9に示す実施例では、特定入賞口
58を2つ設けた構成としたが、3つ以上としてもよ
い。
【0029】また、前述した図2ないし図8の実施例で
は、開閉板40の表面に玉誘導突条86を設けない構成
としたが、必要に応じて玉誘導突条86を設け、障害釘
82によるパチンコ玉の入賞の難易度を調整可能な構成
としてもよいことはもちろんである。
【0030】上述した各実施例の説明では、特定入賞口
58を開閉板40の直下に形成し、しかも、可変入賞球
装置30と一体的にしたものについて説明をした。しか
しながら、この発明は、このような実施例のものに限ら
ず、特定入賞口58が可変入賞球装置30と別体のもの
も含むことを指摘しておく。すなわち、特定入賞口58
は、可変入賞球装置30に入賞口38より下側で、アウ
ト玉入口28よりも上側の遊技領域に設けられていれば
よい。
【0031】図10ないし図15は図1で述べた第2の
可変入賞球装置32の構成と機能とを説明するための図
である。以下、これらの図を参照して、第2の可変入賞
球装置32について説明をする。
【0032】図10は、第2の可変入賞球装置32の構
造を説明するための斜視図である。図10を参照して、
第2の可変入賞球装置32は、遊技盤14(図1参照)
に取付けられる略円形の取付基板88を備え、その前面
下方部には、正面から見ると下半分の円形に見える玉誘
導棚90が形成されている。そして、その両端には取付
基板88の裏面側に通じる入賞口92aおよび92bが
形成されている。取付基板88の前面側中央部には、回
転鼓盤94が設けられている。回転鼓盤94は、その名
のとおり、中央部がくびれた、正面から見て鼓形の回転
盤で、取付基板88の後方に設けられた駆動モータ96
によって比較的ゆっくりとした速度(たとえば、10r
pm)で常時回転されるものである。回転鼓盤94の、
回転中心を中心に両側に位置する凸周面98a,98b
は、上記玉誘導棚90にほぼぴったりと沿って移動する
ようにされている。
【0033】回転鼓盤94の真上の取付基板88には、
第2の入賞領域の一例の特定入賞口100が形成されて
いる。そして、その両側には誘導釘102が設けられて
いる。特定入賞口100は、回転鼓盤94が図10に示
すような状態のときに、すなわち凸周面98aまたは9
8bが特定入賞口100の直下に位置する状態のとき
に、パチンコ玉が落下してきた場合、該パチンコ玉が入
賞可能な入賞口である。
【0034】図11は、図10の可変入賞球装置32の
正面図、図12は図11の線XII−XIIに沿う縦断
面図であって、遊技盤14に取付けられた状態で示され
ている。図11において、入賞口92a,92bの上側
には、それぞれ、点灯することにより遊技の雰囲気を盛
り上げるランプ104a,104bが埋設されている。
なお、図10または図12において、106は駆動モー
タ軸、108は駆動モータ軸106と回転鼓盤94とを
結合するための連結部材である。
【0035】図13は回転鼓盤94が真横に向いている
とき、すなわち凸周面98a,98bがそれぞれ左右に
位置するときを描いた正面図、図14および図15は、
それぞれ、回転鼓盤94が左上方または右上方に45°
傾いた状態を示す正面図である。図13ないし図15を
参照して、回転鼓盤94の位置と、第2の可変入賞球装
置32へ入賞したパチンコ玉が誘導される入賞口との関
係について述べる。回転鼓盤94が図13のときにパチ
ンコ玉が入賞すると、入賞したパチンコ玉P3は、回転
鼓盤94のくびれ部110aまたは110bで受け止め
られる。なお、この状態のときには、パチンコ玉P3は
特定入賞口100へ入賞することができない。くびれ部
110aで受け止められたパチンコ玉P3は、回転鼓盤
94の回転に伴い、図14のように、入賞口92bへ誘
導される。また、図15の状態で入賞したパチンコ玉P
3は、回転鼓盤94によって入賞口92aへ誘導され
る。さらに、すでに述べたように、回転鼓盤94の凸周
面98aまたは98bがちょうど上下に垂直に位置する
ときにパチンコ玉が落下してきた場合、該パチンコ玉が
特定入賞口100へ誘導される。
【0036】図16は、この一実施例のパチンコ遊技機
10の裏面側の構造を説明するための図である。第2の
可変入賞球装置32の入賞口のうち、特定入賞口100
に入賞したパチンコ玉は、特定遊技状態検出手段の一例
の入賞玉検出器112へ導かれ、検出された後、入賞玉
処理器114で処理される。一方、入賞口92a,92
bへ入賞したパチンコ玉は、入賞玉検出器112へは導
かれず、入賞玉処理器114で処理されるようになって
いる。入賞玉検出器112で検出された検出出力は、後
述する制御信号として利用される。
【0037】なお、図16において、116は打球発射
位置へパチンコ玉を送るための玉送りレバー、118は
パチンコ玉を1個ずつ打球するための打球杆、120は
打球杆118を駆動するための打球モータであり、これ
らは、パチンコ遊技機においてすでに周知の部材であ
る。
【0038】本件出願に係る第2の発明は、入賞球装置
32の特定入賞口100へパチンコ玉が入賞し、入賞玉
検出器112(図16参照)の検出出力があり、かつ、
可変入賞球装置30(図5参照)の特定入賞口58へパ
チンコ玉が入賞し、特定入賞玉検出器64の出力がある
ことの2つの条件がそろったときに、可変入賞球装置3
0の開閉板40を開成し、遊技者にとって有利な第1の
状態に遊技制御をすることを主題とする発明である。
【0039】次に、このような遊技制御のための駆動制
御手段の一例の駆動制御回路について、図17を主とし
て参照して説明する。
【0040】パチンコ遊技機10は(図1参照)の電源
が投入されると、電源回路122によって駆動モータ9
6(図11または図12参照)が駆動され、回転鼓盤9
4がゆっくりと常時回転される。また、制御回路に電源
が供給される。このとき、電源投入時初期設定回路12
4から初期設定パルスが導出され、初期時間設定回路1
26、始動回数計数回路128、保持回路130および
132がそれぞれイニシャライズのためにリセットされ
る。
【0041】遊技者が遊技を開始し、打球発射したパチ
ンコ玉が入賞球装置32(図1参照)の特定入賞口10
0(図11参照)に入賞すると、入賞玉検出器112
(図16参照)で検出される。応じて、権利発生消滅入
賞回路134の出力がハイレベル(以下「H」という)
からローレベル(以下「L」という)に落ち、ナンドゲ
ート136からHパルスが保持回路130のC端子に与
えられる。よって、保持回路130の出力が反転し、Q
出力がHに、Qバー出力はLになる。保持回路130の
Q出力Hはアンドゲート138を介して権利発生消滅ラ
ンプ43a,43b(図1参照)にあたえられる。所定
の分周出力を出力する分周回路140からの出力もアン
ドゲート138を介して権利発生消滅ランプ43a,4
3bに与えられている。したがって、特定入賞口100
(図11参照)にパチンコ玉が入賞することにより、権
利発生消滅ランプ43a,43bが分周出力で定められ
る周期で点滅し始める。
【0042】遊技者は、権利発生消滅ランプ43a,4
3bの点滅によって、権利発生状態、言い換えれば可変
入賞球装置30(図4参照)の開閉板40を開成させる
ための特定入賞口58が動作可能状態になったことを知
ることができる。
【0043】この状態で、特定入賞口58(図4参照)
にパチンコ玉が入賞すると、特定入賞玉検出器64(図
5参照)でそれが検出され、始動入賞回路142の出力
がLに落ちる。よって、ナンドゲート144から保持回
路132のC端子にHパルスが与えられる。権利発生状
態では、保持回路132のD端子には、保持回路130
のQ出力Hが与えられているので、保持回路132は、
その端子にHパルスが与えられることにより出力を反転
し、Q出力はHに、Qバー出力はLになる。保持回路1
32のQ出力Hは始動回数計数回路128の計数入力お
よび時間設定回路126のセットとして与えられる。よ
って、始動回数計数回路128は始動回数「1」を計数
する。また、時間設定回路126は、予め定める所定の
時間、たとえば10秒を計時すべくセットされる。ま
た、保持回路132のQバー出力Lは、インバータ14
6で反転されてHなり、アタッカソレノイド52(図2
参照)をオンする。アタッカソレノイド52のオンによ
り、可変入賞球装置30の開閉板40が開成され、第1
の入賞口38にパチンコ玉が入賞可能状態となる。同時
に、保持回路132のQバー出力Lはインバータ148
で反転されてHとなり、アタッカ開成ランプ78a,7
8b(図8参照)を点灯する。この可変入賞球装置30
に設けられた2つのランプ78a,78bの点灯によ
り、遊技の雰囲気が盛り上げられ、遊技者の興奮を誘
う。
【0044】可変入賞球装置30の開閉板40が開成状
態では、非常に高い確立でパチンコ玉が入賞口38に入
賞可能である。入賞口38から入賞したパチンコ玉は、
入賞玉数検出器72で検出され、それに応じて10カウ
ント入賞回路150の出力がLに落ちる。よって、ナン
ドゲート152からHパルスが計数回路154に与えら
れ、計数回路154で入賞玉数が計数される。計数回路
154は、その計数値が「10」になると、Q出力とし
てHパルスを出力するようにされている。Q出力Hは、
オアゲート156,158を介して保持回路132にリ
セット信号として与えられる。これにより、保持回路1
32はリセットされ、そのQ出力はLに、Qバー出力は
Hに反転する。そのため、Qバー出力によりオンされて
いたアタッカソレノイド52およびアタッカ開成ランプ
78a,78bがオフし、可変入賞球装置30の開閉板
40が閉成し、ランプ78a,78bは消灯する。
【0045】一方、可変入賞球装置30の入賞口38に
パチンコ玉が10個入賞する前に10秒が経過した場
合、時間設定回路126から分周回路140にリセット
信号が与えられる。応じて、分周回路140のQ1,Q
3出力からHパルスが導出され、アンドゲート162,
オアゲート156,158を介し、保持回路132にリ
セットパルスが与えられる。
【0046】このように、可変入賞球装置30の入賞口
38へ10個のパチンコ玉が入賞するか、開閉板40が
開成してから10秒が経過するかのいずれか早い方によ
り、開閉板40か閉成される。このような一定の入賞玉
数の制限または開成時間の制限により、遊技者に対して
より公平な均等化されたサービスを施し得るパチンコ遊
技機とすることができる。
【0047】開閉板40の閉成に伴い、その直下に設け
られている特定入賞口58(図4参照)には再度パチン
コ玉が入賞可能状態となる。入賞球装置32の特定入賞
口100(図11参照)に権利発生時以後パチンコ玉が
入賞していない場合は、保持回路130の出力は変化し
ないから、保持回路132のD端子にはH信号が与えら
れ続けていることになる。よって、特定入賞口58に再
度パチンコ玉が入賞すると、保持回路132の出力が反
転し、上述と同様に、アタッカソレノイド52がオンさ
れ、アタッカ開成ランプ78a,78bが点灯される。
また、保持回路132のQ出力Hにより、始動回数計数
回路128の計数値は「2」となる。
【0048】このように、権利発生状態において、特定
入賞口58にパチンコ玉が入賞することにより、可変入
賞球装置30の開閉板40が開成し、10個のパチンコ
玉の入賞または10秒経過のいずれか早い方により閉成
するという動作は、最大8回まで連続的に繰返し可能に
されている。
【0049】始動回数計数回路128の計数値が「8」
となった場合は、始動回数計数経路128からHパルス
が導出され、オアゲート160を介して保持回路130
にリセット信号として与えられる。よって保持回路13
0はリセットされ、そのQ出力はLとなる。したがっ
て、保持回路132のD端子への入力がLとなり、この
状態では、保持回路132のC端子にHパルスが与えら
れても、保持回路132の出力は反転しない。
【0050】一方、権利発生状態において、さらに入賞
球装置32の特定入賞口100にパチンコ玉が入賞した
場合、権利消滅状態に変わる。そして、その後に特定入
賞口58にパチンコ玉が入賞しても、可変入賞球装置3
0の開閉板40は開成しないようにされている。すなわ
ち、権利発生状態において、特定入賞口100にパチン
コ玉が入賞すると、権利発生消滅入賞回路134の出力
が再びLとなり、ナンドゲート136からハイレベルパ
ルスが導出される。よって、保持回路130の出力が反
転し、Q出力はLに、Qバー出力がHになる。応じて、
権利発生消滅ランプ43a,43bの点滅が停止して消
灯状態となり、始動回数リセット回路264から始動回
数計数回路128にリセット信号が与えられる。また、
保持回路130のQ出力Lは、保持回路132のD入力
端子に与えられている。よって、保持回路132のD入
力端子のレベルがL状態では、保持回路132のC入力
端子にHパルスが与えられてもその出力は反転しない。
したがって、権利消滅状態以後に特定入賞口58にパチ
ンコ玉が入賞しても、開閉板40は開成しないのであ
る。
【0051】なお、再度入賞球装置32の特定入賞口1
00にパチンコ玉が入賞した場合、それによって保持回
路130のQ,Qバー出力が反転するので、権利発生状
態となる。
【0052】また、その他、音回路165によって、ス
ピーカ41(図1参照)が鳴動され、遊技の雰囲気を盛
り上げるようにされている。また、入賞球装置32に設
けられたランプ104a,104bが常時点滅され、回
転鼓盤94の回転動作とともに、遊技者の興味を引くよ
うにされている。
【0053】図18は、本件出願に係る第2の発明の他
の実施例のための制御回路図である。上述した第2の発
明の一実施例では、入賞球装置32の特定入賞口100
にパチンコ玉が入賞することにより権利発生状態とな
り、その状態において可変入賞球装置30の特定入賞口
58にパチンコ玉が入賞した場合、可変入賞球装置30
の開閉板40が所定期間開成するものであった。そし
て、開閉板40が開成中においては特定入賞口58にパ
チンコ玉が入賞しないように、開閉板40の直下に特定
入賞口58を設け、遊技者に対する不利益を解消したも
のであった。
【0054】これから説明する本件出願に係る第2の発
明の他の実施例では、特定入賞口58の配設位置を工夫
することにより上記遊技者に対する不利益を解消するの
に代えて、特定入賞口58に入賞したパチンコ玉数を記
憶可能な制御回路を設け、遊技者に対する不利益を解消
するようにされている。すなわち、特定入賞口58の配
設位置を、開閉板40の直下にせず、開閉板40が開成
中でもパチンコ玉が入賞可能な場所とする代わりに、特
定入賞口58に入賞したパチンコ玉数は、記憶回路によ
って記憶され、開閉板40の開成動作が終了した後に、
記憶回路の記憶内容に基づいて改めて開閉板40を開成
可能な構成とし、遊技者に対する不利益を解消したもの
である。
【0055】このため、図18に示すように、新たに始
動口入賞記憶回路164、変換回路166、7セグ駆動
回路168および始動入賞記憶表示7セグLED170
等の回路が設けられている。図18を参照して、この回
路の制御動作について簡単に説明する。電源投入によ
り、電源投入時初期設定回路124からHパルスが導出
され、時間設定回路126、始動回数計数回路128、
保持回路130および132が初期状態にリセットされ
る。この状態で、第2の可変入賞球装置32の特定入賞
口100にパチンコ玉が入賞すると、入賞玉検出器11
2でそれが検出され、権利発生消滅入賞回路134、ナ
ンドゲート136による出力によって保持回路130の
出力が反転される。そして、権利発生消滅ランプ43
a,43bが点滅を開始する。
【0056】権利発生状態で、特定入賞口58(この特
定入賞口58は、図4に示すように、開閉板40の直下
ではなく、開閉板40が開成中であってもパチンコ玉が
入賞可能な場所に設けられている)にパチンコ玉が入賞
すると、特定入賞玉検出器64で検出され、それに応じ
て保持回路132の出力が反転する。この反転出力によ
り、アタッカソレノイド52がオンされ、アタッカ開成
ランプ78a,78bが点灯される。また、保持回路1
32のQ出力Hは、始動口入賞記憶回路164にダウン
カウント入力として与えられる。始動口入賞記憶回路
は、アップダウンカウンタを含んでおり、上記出力によ
りその計数値が「−1」される。
【0057】他方、始動入賞回路142の出力がLに落
ちると、ナンドゲート172からHパルスが導出され、
このパルスはアップカウント入力として始動口入賞記憶
回路164に与えられる。上述のように、特定入賞口5
8は、開閉板40が開成中であってもパチンコ玉の入賞
可能な場所に設けられており、開閉板40が開成中に特
定入賞口58にパチンコ玉がたとえば連続して3個入力
することもあり得る(実際には、このような状況になる
ことはごくまれではあるが、このような状況が生じる可
能性もある)。その場合、始動入賞回路142からナン
ドゲート144,オアゲート174を介して保持回路1
32のC端子にHパルスが与えられても、保持回路13
2の出力状態は変化しない。他方、始動入賞回路142
からナンドゲート172を介して始動口入賞記憶回路1
64には3つのHパルスが与えられる。よって、始動口
入賞記憶回路164の計数値は「3」となり、その計数
値は変換回路166,7セグ駆動回路168を介して始
動入賞記憶表示7セグメントLED170(図1参照)
に表示される。なお、表示装置はこのような7セグメン
トに限らず、8個の発光ダイオードとしてもよい。
【0058】遊技者は、この表示により、開閉板40が
開成しても、さらに後3回開成することを知り、不利で
ないことを自覚できるとともに、遊技に熱中することが
できる。
【0059】開閉板40が閉成すると、保持回路132
の出力が反転する。そして、保持回路132のQ出力が
H→Lに反転すると、それに基づいて始動口入賞記憶回
路164からHパルスが導出され、遅延およびワンショ
ット回路176、オアゲート174を介して保持回路1
32のC入力端子にHパルスが与えられる。応じて、保
持回路132の出力が反転し、Q出力はHに、Qバー出
力はLになる。このQ出力Hにより、始動口入賞記憶回
路164の計数値が「−1」され、始動入賞記憶表示7
セグメントLED170の表示も「1」デクリメントさ
れて「2」となる。
【0060】この実施例では、始動口入賞記憶回路16
4に対しては、特にリセット信号が与えられるようにし
ていないが、権利発生信号によってリセットがかかるよ
うにしてもよい。また、権利消滅信号の出力時に、該入
賞記憶回路164が「1」以上の計数値を記憶している
場合は、権利消滅後においても、一度だけ可変入賞球装
置30の開閉板40を上記所定期間開成するようにすれ
ば、遊技者に対するサービスを向上でき、より公平な装
置にできる。このような構成にするには、たとえば、権
利消滅信号と入賞記憶回路164が「1」以上の計数値
を記憶している場合の両信号のアンド出力により保持回
路132を再セットするようにすればよい。
【0061】なお、上述した動作以外の動作は、図17
の動作と同様であり、ここでの説明は省略する。前記可
変入賞球装置30により、遊技領域に配設され、遊技者
にとって有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第2
の状態とに変化可能な可変入賞球装置が構成されてい
る。前記入賞玉検出器112と前記権利発生消滅入賞回
路134とにより、可変入賞球装置を第1の状態に制御
できる前提条件である権利発生条件が成立したことを検
出する権利発生条件検出手段が構成されている。前記特
定入賞玉検出器64と前記始動入賞回路142とによ
り、遊技領域の所定箇所に設けられた特定領域を通過し
た特定通過玉を検出する特定通過玉検出手段が構成され
ている。前記保持回路132と前記遅延および1ショッ
ト回路176とオアゲート174とにより、権利発生条
件検出手段の検出出力が導出されて権利発生状態となっ
ている期間中に特定通過玉検出手段の検出出力が導出さ
れた場合に、可変入賞球装置を第1の状態に制御する制
御手段が構成されている。前記始動口入賞記憶回路16
4により、制御手段が可変入賞球装置を第1の状態に制
御しているときに特定通過玉検出手段の検出出力が導出
された場合に、権利発生状態となっている期間中である
ことを条件として特定通過玉の検出を記憶する特定通過
玉記憶手段が構成されている。
【0062】上記図17および図18を参照した説明に
おいては、権利発生状態になるか権利消滅状態になるか
は、ともに、特定入賞口100へ入賞したパチンコ玉が
入賞玉検出器112で検出されることに基づく構成とし
た。しかし、これに限らず、所定の表示装置の可変停止
時の表示結果に応じて権利発生状態にしてもよい。ま
た、権利発生状態になるのは第1の特定入賞口へパチン
コ玉が入賞し、権利消滅状態になるのは第1の特定入賞
口とは別に設けた第2の特定入賞口にパチンコ玉が入賞
することに基づくというように、権利発生と消滅との入
賞口を変えてもよい。
【0063】
【発明の効果】本発明は、可変入賞球装置を第1の状態
に制御できる前提条件である権利が発生し、かつ、打玉
が特定領域を通過するという複数段階の遊技状態を経て
可変入賞球装置が第1の状態となる弾球遊技機におい
て、特定通過玉記憶手段の働きにより、特定領域を通過
した特定通過玉の検出が記憶可能であるために、たとえ
可変入賞球装置が第1の状態に制御されている最中に再
度打玉が特定領域を通過したとしても、権利発生状態と
なっている期間中であることを条件としてその特定通過
玉の検出が記憶され、権利発生状態となっている期間中
において、可変入賞球装置の第1の状態が終了したとき
に可変入賞球装置を再度第1の状態に制御する。したが
って、可変入賞球装置が第1状態に制御されている最中
に再度打玉が特定領域を通過した場合の遊技者も、可変
入賞球装置の第1の状態が終了した後再度打玉が特定領
域を通過した場合の遊技者と同様に、可変入賞球装置が
再度第1の状態に制御される。これにより、可変入賞球
装置が第1の状態になるまでの遊技のプロセスを斬新
で、面白味のあるものにしつつ、遊技者の受ける利益格
差に起因した不公平を是正することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件出願に係る発明の一実施例を示すパチンコ
遊技機10の正面図である。
【図2】この発明の一実施例の可変入賞球装置30の構
造を説明するための斜視図であり、開閉板40の開いた
状態で示されている。
【図3】可変入賞球装置30の開閉板40の開閉機構を
説明するために描いた一部が切欠かれた斜視図である。
【図4】可変入賞球装置30の正面図であり、開閉板4
0が閉成された状態で示されている。
【図5】図4の、線V−Vに沿う縦断面図であって、パ
チンコ遊技機10に取付けられた状態で示されている。
【図6】可変入賞球装置30の正面図であり、開閉板4
0が開成した状態で示されている。
【図7】図6の線VII−VIIに沿う縦断面図であ
り、パチンコ遊技機10に取付けられた状態で示されて
いる。
【図8】可変入賞球装置30の背面図である。
【図9】他の実施例の可変入賞球装置30を示す斜視図
である。
【図10】パチンコ遊技機10に設けられている入賞球
装置32の構成を説明するための斜視図である。
【図11】入賞球装置32の正面図である。
【図12】図11の線XII−XIIに沿う縦断面図で
あり、遊技盤14に取付けられた状態で示されている。
【図13】入賞球装置32の回転鼓盤94の回転動作
と、入賞したパチンコ玉の入賞状態との関係を説明する
ための図である。
【図14】入賞球装置32の回転鼓盤94の回転動作
と、入賞したパチンコ玉の入賞状態との関係を説明する
ための図である。
【図15】入賞球装置32の回転鼓盤94の回転動作
と、入賞したパチンコ玉の入賞状態との関係を説明する
ための図である。
【図16】一実施例のパチンコ遊技機10の裏面構造を
示す図である。
【図17】この発明の一実施例のパチンコ遊技機10の
制御回路の構成を示すブロック図である。
【図18】この発明の他の実施例の制御回路の構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
10はパチンコ遊技機、14は遊技盤、16は内レー
ル、18は外レール、20は遊技領域、22,24a,
24b,26は入賞領域、28はアウト玉入口、30は
可変入賞球装置、32は入賞球装置、58は特定入賞
口、64は特定入賞玉検出器、72は入賞玉数検出器、
82は障害釘、100は特定入賞口、112は入賞玉検
出器、164は始動口入賞記憶回路を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 師田 勝 愛知県名古屋市守山区大字森孝新田字巳 329−6 (72)発明者 毒島 秀行 東京都渋谷区神宮前2の33の21−501 (72)発明者 鵜川 詔八 群馬県桐生市相生町1の164の5 (72)発明者 毒島 広治 群馬県新田郡薮塚本町大原530 (72)発明者 木暮 佳一郎 群馬県新田郡笠懸村大字鹿字笠掛4228の7 (72)発明者 岡田 正明 愛知県名古屋市西区新道町2の61 (72)発明者 岡 孝亮 東京都杉並区成田東3の3の10 (72)発明者 師田 広吉 大阪府堺市上野芝6丁386の19 (72)発明者 高橋 良輔 福岡県福岡市東区高美台1の72の583 (72)発明者 鵜川 佳子 群馬県桐生市相生町1の164の8 (72)発明者 吉田 常男 群馬県山田郡大間々町上桐原681 (72)発明者 林 正一 新潟県新潟市柴竹7の21の6 (56)参考文献 特開 昭54−92836(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打玉を遊技領域に打込んで遊技が行なわ
    れる弾球遊技機であって、 前記遊技領域に配設され、遊技者にとって有利な第1の
    状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な
    可変入賞球装置と、 該可変入賞球装置を第1の状態に制御できる前提条件で
    ある権利発生条件が成立したことを検出する権利発生条
    件検出手段と、 前記遊技領域の所定箇所に設けられた特定領域を通過し
    た特定通過玉を検出する特定通過玉検出手段と、 前記権利発生条件検出手段の検出出力が導出されて権利
    発生状態となっている期間中に前記特定通過玉検出手段
    の検出出力が導出された場合に、前記可変入賞球装置を
    第1の状態に制御する制御手段と、 該制御手段が前記可変入賞球装置を第1の状態に制御し
    ているときに前記特定通過玉検出手段の検出出力が導出
    された場合に、前記権利発生状態となっている期間中で
    あることを条件として前記特定通過玉の検出を記憶する
    特定通過玉記憶手段とを含み、 前記制御手段は、前記権利発生状態となっている期間中
    において、前記可変入賞球装置の第1の状態が終了して
    前記特定通過玉記憶手段の記憶がある場合に、前記可変
    入賞球装置を再度第1の状態に制御することを特徴とす
    る、弾球遊技機。
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