JPH0699551A - 離型シート及びその製造方法 - Google Patents
離型シート及びその製造方法Info
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- JPH0699551A JPH0699551A JP27368492A JP27368492A JPH0699551A JP H0699551 A JPH0699551 A JP H0699551A JP 27368492 A JP27368492 A JP 27368492A JP 27368492 A JP27368492 A JP 27368492A JP H0699551 A JPH0699551 A JP H0699551A
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- Japan
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- release sheet
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- ethylene
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- sheet
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Abstract
(57)【要約】
【目的】軽剥離性であって、しかも、糊残りや浮きの発
生等の無い均一な剥離が行なえる離型シート、及び、該
離型シートを的確に得る方法を提供する。 【構成】離型シート用支持基材に対して、ポリオレフィ
ン樹脂層を介して結晶化度４０％以下のエチレン−α・
オレフィン共重合体樹脂による離型剤層が形成されてい
る離型シート、及び、離型剤層を共押し出しあるいは塗
工によって形成する離型シートの製造方法。
生等の無い均一な剥離が行なえる離型シート、及び、該
離型シートを的確に得る方法を提供する。 【構成】離型シート用支持基材に対して、ポリオレフィ
ン樹脂層を介して結晶化度４０％以下のエチレン−α・
オレフィン共重合体樹脂による離型剤層が形成されてい
る離型シート、及び、離型剤層を共押し出しあるいは塗
工によって形成する離型シートの製造方法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、粘着シートや
粘着テープ等の台紙、あるいは、高粘稠性成分を封入す
るための容器や袋の内周面層等としての用途を有する軽
剥離性の離型シート及び該離型シートの製造方法に関す
る。
粘着テープ等の台紙、あるいは、高粘稠性成分を封入す
るための容器や袋の内周面層等としての用途を有する軽
剥離性の離型シート及び該離型シートの製造方法に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】粘着シートや粘着テープ等の台紙に利用
される離型シートは、離型シート用支持基材に離型剤層
を積層させた積層シートからなる。
される離型シートは、離型シート用支持基材に離型剤層
を積層させた積層シートからなる。
【０００３】かかる離型シートとしては、（１）例え
ば、離型シート用支持基材に対して、低密度ポリエチレ
ン樹脂層からなる離型剤層を、該低密度ポリエチレン樹
脂層における離型面の酸化を抑制しながら押し出し積層
した積層シート（特公昭５１−２０２０５号公報）、
（２）離型シート用支持基材に対して、低密度ポリエチ
レンとエチレン−プロピレン共重合体またはエチレン−
１・ブテンランダム共重合体との混合樹脂による離型剤
層を押し出し積層した積層シート（特公昭５７−４５７
９０号公報）、（３）離型シート用支持基材に対して低
密度ポリエチレンの押し出し樹脂層を形成した後に、こ
の低密度ポリエチレン樹脂層の表面にシリコーン樹脂を
塗工，硬化させた積層シート等が知られている。
ば、離型シート用支持基材に対して、低密度ポリエチレ
ン樹脂層からなる離型剤層を、該低密度ポリエチレン樹
脂層における離型面の酸化を抑制しながら押し出し積層
した積層シート（特公昭５１−２０２０５号公報）、
（２）離型シート用支持基材に対して、低密度ポリエチ
レンとエチレン−プロピレン共重合体またはエチレン−
１・ブテンランダム共重合体との混合樹脂による離型剤
層を押し出し積層した積層シート（特公昭５７−４５７
９０号公報）、（３）離型シート用支持基材に対して低
密度ポリエチレンの押し出し樹脂層を形成した後に、こ
の低密度ポリエチレン樹脂層の表面にシリコーン樹脂を
塗工，硬化させた積層シート等が知られている。
【０００４】なお、ロール巻きの状態で流通させる粘着
シートや粘着テープは、離型シート用支持基材に対して
離型剤層の反対側に粘着剤層を形成することによって得
られる。また、枚葉状状態で流通させる粘着シートや粘
着テープ、例えばラベルのような形態のものは、粘着剤
層を有する粘着シートの粘着剤層面と離型シートの離型
剤層面とが接当するようにして、粘着シートと離型シー
トとを積層させた状態で流通される。
シートや粘着テープは、離型シート用支持基材に対して
離型剤層の反対側に粘着剤層を形成することによって得
られる。また、枚葉状状態で流通させる粘着シートや粘
着テープ、例えばラベルのような形態のものは、粘着剤
層を有する粘着シートの粘着剤層面と離型シートの離型
剤層面とが接当するようにして、粘着シートと離型シー
トとを積層させた状態で流通される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の離型シ
ートのうちの（１）項の低密度ポリエチレン樹脂層から
なる離型剤層を有するものは、高粘着性物質を剥離させ
る際の剥離が重く、離型性能が悪いために糊残りが発生
する。
ートのうちの（１）項の低密度ポリエチレン樹脂層から
なる離型剤層を有するものは、高粘着性物質を剥離させ
る際の剥離が重く、離型性能が悪いために糊残りが発生
する。
【０００６】また、（２）項の低密度ポリエチレンとエ
チレン−プロピレン共重合体またはエチレン−１・ブテ
ンランダム共重合体との混合樹脂による離型剤層を有す
るものは、高粘着性物質を剥離させる際の剥離が重く、
剥離工程がパルス状になって滑らかな剥離が行なえな
い。また、低密度ポリエチレンとエチレン−プロピレン
共重合体またはエチレン−１・ブテンランダム共重合体
との混合には自ら限界があり、エチレン−プロピレン共
重合体またはエチレン−１・ブテンランダム共重合体の
混合比率を高めると、製膜時にネックインが発生したり
モーター負荷が大きくなったりするため、安定した製膜
が行なえなく、軽剥離性の離型シートを得ることができ
ない。
チレン−プロピレン共重合体またはエチレン−１・ブテ
ンランダム共重合体との混合樹脂による離型剤層を有す
るものは、高粘着性物質を剥離させる際の剥離が重く、
剥離工程がパルス状になって滑らかな剥離が行なえな
い。また、低密度ポリエチレンとエチレン−プロピレン
共重合体またはエチレン−１・ブテンランダム共重合体
との混合には自ら限界があり、エチレン−プロピレン共
重合体またはエチレン−１・ブテンランダム共重合体の
混合比率を高めると、製膜時にネックインが発生したり
モーター負荷が大きくなったりするため、安定した製膜
が行なえなく、軽剥離性の離型シートを得ることができ
ない。
【０００７】さらに、（３）項のシリコーン樹脂の塗工
層による離型剤層を有するものは、離型剤層に遊離シリ
コーンが付着するため、該遊離シリコーンの離脱によっ
て粘着性物質の剥離力が低下する。このため、離型シー
トから粘着性物質を剥離する際の剥離力が低く、浮きが
発生する等の障害を起こす。
層による離型剤層を有するものは、離型剤層に遊離シリ
コーンが付着するため、該遊離シリコーンの離脱によっ
て粘着性物質の剥離力が低下する。このため、離型シー
トから粘着性物質を剥離する際の剥離力が低く、浮きが
発生する等の障害を起こす。
【０００８】これに対して本発明は、軽剥離性であっ
て、しかも、糊残りや浮きの発生等の無い均一な剥離を
行なえる離型シート、及び、該離型シートを的確に得る
方法を提供する。
て、しかも、糊残りや浮きの発生等の無い均一な剥離を
行なえる離型シート、及び、該離型シートを的確に得る
方法を提供する。
【０００９】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、離型
シート用支持基材に対してポリオレフィン樹脂層を介し
て離型剤層が形成されており、該離型剤層が、結晶化度
４０％以下のエチレン−α・オレフィン共重合体樹脂層
による離型シートからなる。
シート用支持基材に対してポリオレフィン樹脂層を介し
て離型剤層が形成されており、該離型剤層が、結晶化度
４０％以下のエチレン−α・オレフィン共重合体樹脂層
による離型シートからなる。
【００１０】請求項２の発明は、離型シート用支持基材
に対して、ポリオレフィン樹脂と、結晶化度４０％以下
のエチレン−α・オレフィン共重合体樹脂とを共押し出
し積層することにより、離型シート用支持基材に対して
ポリオレフィン樹脂層を介して結晶化度４０％以下のエ
チレン−α・オレフィン共重合体樹脂による離型剤層を
形成する離型シートの製造方法からなる。
に対して、ポリオレフィン樹脂と、結晶化度４０％以下
のエチレン−α・オレフィン共重合体樹脂とを共押し出
し積層することにより、離型シート用支持基材に対して
ポリオレフィン樹脂層を介して結晶化度４０％以下のエ
チレン−α・オレフィン共重合体樹脂による離型剤層を
形成する離型シートの製造方法からなる。
【００１１】請求項３の発明は、離型シート用支持基材
に対してポリオレフィン樹脂の押し出しコート層を形成
した後、該ポリオレフィン樹脂の押し出しコート層の上
に、結晶化度４０％以下のエチレン−α・オレフィン共
重合体樹脂によるコーティング剤を塗工，乾燥して離型
剤層を形成する離型シートの製造方法からなる。
に対してポリオレフィン樹脂の押し出しコート層を形成
した後、該ポリオレフィン樹脂の押し出しコート層の上
に、結晶化度４０％以下のエチレン−α・オレフィン共
重合体樹脂によるコーティング剤を塗工，乾燥して離型
剤層を形成する離型シートの製造方法からなる。
【００１２】前記構成による本発明の離型シート及びそ
の製造方法において、離型シート用支持基材としては、
紙、熱可塑性ポリエステル，ナイロン，ポリプロピレ
ン，高密度ポリエチレン，ポリイミド等による２軸延伸
プラスチックフィルム、硬質ポリ塩化ビニルフィルム、
セロファン等によるこの種の離型シートにおける離型シ
ート用支持基材として公知のものを使用し得る。
の製造方法において、離型シート用支持基材としては、
紙、熱可塑性ポリエステル，ナイロン，ポリプロピレ
ン，高密度ポリエチレン，ポリイミド等による２軸延伸
プラスチックフィルム、硬質ポリ塩化ビニルフィルム、
セロファン等によるこの種の離型シートにおける離型シ
ート用支持基材として公知のものを使用し得る。
【００１３】離型シート用支持基材に対して形成される
ポリオレフィン樹脂層は、離型剤層の下引き層としての
機能を果たすものである。この下引き層としての機能を
果たすポリオレフィン樹脂層が形成される離型シート用
支持基材面には、離型シート用支持基材とポリオレフィ
ン樹脂層との間の接着強度を高めてこれらの両者の層間
の接着強度を安定化させるために、例えば、ポリエチレ
ンイミン，有機チタン，ウレタン系樹脂等によるアンカ
ーコート剤の処理や、オゾン酸化処理等の接着性改良処
理を予め行なって置くことが好ましい。
ポリオレフィン樹脂層は、離型剤層の下引き層としての
機能を果たすものである。この下引き層としての機能を
果たすポリオレフィン樹脂層が形成される離型シート用
支持基材面には、離型シート用支持基材とポリオレフィ
ン樹脂層との間の接着強度を高めてこれらの両者の層間
の接着強度を安定化させるために、例えば、ポリエチレ
ンイミン，有機チタン，ウレタン系樹脂等によるアンカ
ーコート剤の処理や、オゾン酸化処理等の接着性改良処
理を予め行なって置くことが好ましい。
【００１４】離型剤層の下引き層としての機能を果たす
ポリオレフィン樹脂層は、密度０．９１〜０．９７ｇ／
ｃｍ3 程度の低密度ポリエチレン，線状低密度ポリエチ
レン，ポリプロピレン等により、厚さ１０〜３０μ程度
に形成されることが好ましい。
ポリオレフィン樹脂層は、密度０．９１〜０．９７ｇ／
ｃｍ3 程度の低密度ポリエチレン，線状低密度ポリエチ
レン，ポリプロピレン等により、厚さ１０〜３０μ程度
に形成されることが好ましい。
【００１５】離型シート用支持基材に対してポリオレフ
ィン樹脂層を介して形成される離型剤層は、結晶化度４
０％以下のエチレン−α・オレフィン共重合体樹脂によ
る厚さ１〜３０μ程度の層からなる。この離型剤層を形
成するエチレン−α・オレフィン共重合体樹脂として
は、密度０．８〜０．９５ｇ／ｃｍ3 ，ＡＳＴＭ Ｄ７
４６による脆化温度−７０℃以下，示差熱分析による融
点８０℃以下のエチレン−α・オレフィン共重合体の単
独または混合物を利用するのが好ましく、例えば、エチ
レン−１・ブテンランダム共重合体，エチレン−プロピ
レン共重合体，エチレン−１・ペンテン共重合体，エチ
レン−３・メチル・１ブテン共重合体，エチレン−４・
メチル・１・ペンテン共重合体、あるいはこれらのα・
オレフィンの３種以上の共重合体等を利用することがで
きる。なお、離型剤層を形成するエチレン−α・オレフ
ィン共重合体樹脂の結晶化度が４０％を超えるようにな
ると、軽剥離性でしかも安定した剥離性能を有する離型
シートが得られなくなる。
ィン樹脂層を介して形成される離型剤層は、結晶化度４
０％以下のエチレン−α・オレフィン共重合体樹脂によ
る厚さ１〜３０μ程度の層からなる。この離型剤層を形
成するエチレン−α・オレフィン共重合体樹脂として
は、密度０．８〜０．９５ｇ／ｃｍ3 ，ＡＳＴＭ Ｄ７
４６による脆化温度−７０℃以下，示差熱分析による融
点８０℃以下のエチレン−α・オレフィン共重合体の単
独または混合物を利用するのが好ましく、例えば、エチ
レン−１・ブテンランダム共重合体，エチレン−プロピ
レン共重合体，エチレン−１・ペンテン共重合体，エチ
レン−３・メチル・１ブテン共重合体，エチレン−４・
メチル・１・ペンテン共重合体、あるいはこれらのα・
オレフィンの３種以上の共重合体等を利用することがで
きる。なお、離型剤層を形成するエチレン−α・オレフ
ィン共重合体樹脂の結晶化度が４０％を超えるようにな
ると、軽剥離性でしかも安定した剥離性能を有する離型
シートが得られなくなる。
【００１６】離型シート用支持基材に対してポリオレフ
ィン樹脂層を介して結晶化度４０％以下のエチレン−α
・オレフィン共重合体樹脂による離型剤層を形成する方
法として、ポリオレフィン樹脂と、結晶化度４０％以下
のエチレン−α・オレフィン共重合体樹脂との共押し出
しによる積層方法を利用する場合には、離型剤層側の樹
脂の押し出し温度を３００℃以下に抑制するのが好まし
い。
ィン樹脂層を介して結晶化度４０％以下のエチレン−α
・オレフィン共重合体樹脂による離型剤層を形成する方
法として、ポリオレフィン樹脂と、結晶化度４０％以下
のエチレン−α・オレフィン共重合体樹脂との共押し出
しによる積層方法を利用する場合には、離型剤層側の樹
脂の押し出し温度を３００℃以下に抑制するのが好まし
い。
【００１７】また、結晶化度４０％以下のエチレン−α
・オレフィン共重合体樹脂によるコーティング剤を塗
工，乾燥して離型剤層を形成する際には、結晶化度４０
％以下のエチレン−α・オレフィン共重合体樹脂を溶剤
中に溶解または分散させたコーティング剤を使用する。
・オレフィン共重合体樹脂によるコーティング剤を塗
工，乾燥して離型剤層を形成する際には、結晶化度４０
％以下のエチレン−α・オレフィン共重合体樹脂を溶剤
中に溶解または分散させたコーティング剤を使用する。
【００１８】
【作用】本発明の離型シートは、軽剥離性でしかも安定
した離型性能を有しており、例えば、粘着シートや粘着
テープ等の台紙、あるいは、例えばゼリー，餡，ジャム
等の高粘稠性成分を封入するための容器や袋の内周面層
等としての用途において優れた作用を奏する。
した離型性能を有しており、例えば、粘着シートや粘着
テープ等の台紙、あるいは、例えばゼリー，餡，ジャム
等の高粘稠性成分を封入するための容器や袋の内周面層
等としての用途において優れた作用を奏する。
【００１９】また、本発明の離型シートの製造方法によ
れば、軽剥離性でしかも安定した離型性能を有する離型
シートを的確に得られる。
れば、軽剥離性でしかも安定した離型性能を有する離型
シートを的確に得られる。
【００２０】
【実施例】本発明の離型シート及びその製造方法の具体
的な構成を実施例を以って説明する。
的な構成を実施例を以って説明する。
【００２１】「実施例１」晒クラフト紙「８０ｇ／ｍ
2 ：紀州製紙 (株) 」からなる離型シート用支持基材の
片面に、密度０．９１７ｇ／ｃｍ3 ，ＭＩ：７．２の低
密度ポリエチレン樹脂「三井石油化学工業 (株) ：Ｍ１
１Ｐ」と、結晶化度５％のエチレン−プロピレン共重合
体樹脂「三井石油化学工業 (株) ：タフマーＰ０２８
０」とを、低密度ポリエチレン樹脂層が離型シート用支
持基材面に接当するようにして共押し出し積層すること
により、厚さ３０μの低密度ポリエチレン樹脂層とエチ
レン−プロピレン共重合体樹脂による厚さ１５μの離型
剤層とを形成し、本発明の１実施例品である離型シート
（Ａ）を得た。
2 ：紀州製紙 (株) 」からなる離型シート用支持基材の
片面に、密度０．９１７ｇ／ｃｍ3 ，ＭＩ：７．２の低
密度ポリエチレン樹脂「三井石油化学工業 (株) ：Ｍ１
１Ｐ」と、結晶化度５％のエチレン−プロピレン共重合
体樹脂「三井石油化学工業 (株) ：タフマーＰ０２８
０」とを、低密度ポリエチレン樹脂層が離型シート用支
持基材面に接当するようにして共押し出し積層すること
により、厚さ３０μの低密度ポリエチレン樹脂層とエチ
レン−プロピレン共重合体樹脂による厚さ１５μの離型
剤層とを形成し、本発明の１実施例品である離型シート
（Ａ）を得た。
【００２２】「実施例２」実施例１による離型シート
（Ａ）の製造工程において、結晶化度５％のエチレン−
プロピレン共重合体樹脂「三井石油化学工業 (株) ：タ
フマーＰ０２８０」の代わりに、結晶化度１５％のエチ
レン−１・ブテンランダム共重合体樹脂「三井石油化学
工業 (株) ：Ａ４０８５」を利用することにより、本発
明の別の実施例品である離型シート（Ｂ）を得た。
（Ａ）の製造工程において、結晶化度５％のエチレン−
プロピレン共重合体樹脂「三井石油化学工業 (株) ：タ
フマーＰ０２８０」の代わりに、結晶化度１５％のエチ
レン−１・ブテンランダム共重合体樹脂「三井石油化学
工業 (株) ：Ａ４０８５」を利用することにより、本発
明の別の実施例品である離型シート（Ｂ）を得た。
【００２３】「実施例３」実施例１による離型シート
（Ａ）の製造工程において、結晶化度５％のエチレン−
プロピレン共重合体樹脂「三井石油化学工業 (株) ：タ
フマーＰ０２８０」の代わりに、結晶化度２０％のエチ
レン−１・ブテンランダム共重合体樹脂「三井石油化学
工業 (株) ：Ａ−２００９０」を利用することにより、
本発明の別の実施例品である離型シート（Ｃ）を得た。
（Ａ）の製造工程において、結晶化度５％のエチレン−
プロピレン共重合体樹脂「三井石油化学工業 (株) ：タ
フマーＰ０２８０」の代わりに、結晶化度２０％のエチ
レン−１・ブテンランダム共重合体樹脂「三井石油化学
工業 (株) ：Ａ−２００９０」を利用することにより、
本発明の別の実施例品である離型シート（Ｃ）を得た。
【００２４】「比較例１〜６」実施例１による離型シー
ト（Ａ）の製造工程において、結晶化度５％のエチレン
−プロピレン共重合体樹脂「三井石油化学工業 (株) ：
タフマーＰ０２８０」の代わりに、［表１］の所定欄に
記載されている樹脂を利用することにより、比較のため
の離型シート（ａ）〜（ｆ）を得た。
ト（Ａ）の製造工程において、結晶化度５％のエチレン
−プロピレン共重合体樹脂「三井石油化学工業 (株) ：
タフマーＰ０２８０」の代わりに、［表１］の所定欄に
記載されている樹脂を利用することにより、比較のため
の離型シート（ａ）〜（ｆ）を得た。
【００２５】
【表１】 (*1)・・三井石油化学工業 (株) ：Ｌ−８４０ (*2)・・三井石油化学工業 (株) ：Ｍ１１Ｐ，密度０．９
１７ｇ／ｍ3 (*3)・・三井石油化学工業 (株) ：ＵＺ２０８１，密度
０．９２０ｇ／ｍ3 (*4)・・三井石油化学工業 (株) ：１４０５，酢酸ヒ゛ニル
含有量；１４モル％ (*5)・・三井石油化学工業 (株) ：タフマーＰ０２８０
１７ｇ／ｍ3 (*3)・・三井石油化学工業 (株) ：ＵＺ２０８１，密度
０．９２０ｇ／ｍ3 (*4)・・三井石油化学工業 (株) ：１４０５，酢酸ヒ゛ニル
含有量；１４モル％ (*5)・・三井石油化学工業 (株) ：タフマーＰ０２８０
【００２６】［実験］前記実施例及び比較例で得られた
各離型シートの離型剤層面を、ポリアクリル酸エステル
系感圧接着剤を主成分とする粘着剤層を有する粘着テー
プに圧接して積層シートとした後、該積層シートの離型
シートと粘着テープとを剥離した。このときの剥離強度
を測定すると共に、剥離工程での剥離状態を観察した。
結果を［表２］に示す。
各離型シートの離型剤層面を、ポリアクリル酸エステル
系感圧接着剤を主成分とする粘着剤層を有する粘着テー
プに圧接して積層シートとした後、該積層シートの離型
シートと粘着テープとを剥離した。このときの剥離強度
を測定すると共に、剥離工程での剥離状態を観察した。
結果を［表２］に示す。
【００２７】
【表２】
【００２８】
【効果】本発明の離型シートは、軽剥離性であって、し
かも、糊残りや浮きの発生等の無い均一な剥離を行なう
ことができ、特に粘着シートや粘着テープ等の台紙、あ
るいは、高粘稠性成分を封入するための容器や袋の内周
面層等としての用途において多大の効果を奏する。
かも、糊残りや浮きの発生等の無い均一な剥離を行なう
ことができ、特に粘着シートや粘着テープ等の台紙、あ
るいは、高粘稠性成分を封入するための容器や袋の内周
面層等としての用途において多大の効果を奏する。
【００２９】また、本発明の離型シートの製造方法によ
れば、前記特性を有する離型シートを容易かつ的確に得
ることができる。
れば、前記特性を有する離型シートを容易かつ的確に得
ることができる。
Claims (3)
- 【請求項１】 離型シート用支持基材に対して、ポリ
オレフィン樹脂層を介して、結晶化度４０％以下のエチ
レン−α・オレフィン共重合体樹脂による離型剤層が形
成されていることを特徴とする離型シート。 - 【請求項２】 離型シート用支持基材に対して、ポリ
オレフィン樹脂と結晶化度４０％以下のエチレン−α・
オレフィン共重合体樹脂とを共押し出し積層することに
より、離型シート用支持基材に対してポリオレフィン樹
脂層を介して結晶化度４０％以下のエチレン−α・オレ
フィン共重合体樹脂による離型剤層を形成することを特
徴とする離型シートの製造方法。 - 【請求項３】 離型シート用支持基材に対してポリオ
レフィン樹脂の押し出しコート層を形成した後、該ポリ
オレフィン樹脂の押し出しコート層の上に、結晶化度４
０％以下のエチレン−α・オレフィン共重合体樹脂によ
るコーティング剤を塗工，乾燥して離型剤層を形成する
ことを特徴とする離型シートの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27368492A JPH0699551A (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | 離型シート及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27368492A JPH0699551A (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | 離型シート及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0699551A true JPH0699551A (ja) | 1994-04-12 |
Family
ID=17531112
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27368492A Pending JPH0699551A (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | 離型シート及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0699551A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001246697A (ja) * | 2000-03-03 | 2001-09-11 | Lintec Corp | 離型シートおよび粘着体 |
| JP2002513444A (ja) * | 1997-10-16 | 2002-05-08 | フィーア ペー フォーリエ フォルヒハイム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | プラスチック分離層 |
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