JP2002513444A - プラスチック分離層 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は接着剤に対して剥離特性を有するプラスチック層に関する。剥離特性を生じる物質がプラスチック層の内部に配置され、この層と共に押し出し可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 プラスチック分離層 本発明は接着剤および／または接着物質に対して剥離特性を有するプラスチッ ク層に関する。 この種の層は多くの場合にシリコンからなり、分離した作業工程でプラスチッ クフィルムまたは類似物に被覆される。 本発明の課題は、この剥離特性をすでに製造工程中に備えることである。 前記課題は、本発明により、剥離特性を生じる物質がプラスチック層の内部に 配置され、これと共に押し出し可能であることにより解決される。 これにより製造がかなり簡単になり、剥離特性の程度が容易に調節できる。 本発明の有利な構成により、改良された特性を有するベースポリマーが提供さ れ、これにより剥離特性が達成される。 これは所望の剥離特性の強さに応じてベースポリマー中にすでに備えられてい てもよい。 本発明のもう１つの有利な構成は、シリコン化合物を基礎とする分離用添加物 を配合することである。 この配合により剥離特性の程度がきわめて容易に調節できる。 本発明のもう１つの構成により、分離用添加物としてポリオレフィン類似物質 が配合されている場合にきわめて有利である。 これらすべての構成において、剥離特性を達成する物質が接着剤中に混入され ないかまたはわずかに混入されることが達成される。 分離用添加物がプラスチック中に配合されている場合がきわめて有利であるこ とが示された。 ほかの有利な構成は、分離用添加物がプラスチックマトリックス中に強固に埋 め込まれていることである。 本発明のもう１つの有利な構成は、分離用添加物として充填剤が備えられ、こ れが例えば無機化合物として構成されていることである。 プラスチック層を製造するために、この層がマスターバッチから製造されてい る場合に特に有利であることが示された。 この場合にマスターバッチは一定の分量の分離用添加物を含有してもよく、更 にプラスチックとマスターバッチの混合比により剥離剤の最終的な分量を調節す る。 本発明のプラスチック層は、単層物質として使用してもよい。この単層物質は 支持体層に押し出されてもよい。 支持体層として、例えばプラスチックフィルムまた は紙のウェブが備えられていてもよい。 しかしながら、本発明のもう１つの構成により、同時押し出し法で層が形成さ れていることも可能である。この場合に支持体層は片側および両側に剥離特性を 有するプラスチック層が備えられていてもよい。 本発明のもう１つの有利な構成により、プラスチック層が５μｍの範囲の層厚 を有することが考慮される。 本発明のもう１つの構成により、プラスチック層またはこれを支持するフィル ムが型押しされている場合に剥離特性を更に調整することができる。 有利な実施態様においては、同時押し出し法でプラスチックフィルムを、剥離 特性を有するプラスチック層と一緒に製造する。プラスチックフィルムのプラス チック層と反対の面に接着剤を被覆し、更にフィルムを巻き付け、この場合にプ ラスチック層の剥離特性がこの層への接着剤の強固な付着を阻止する。プラスチ ック層の剥離特性は種々の方法で達成することができる。従って改良された特性 を有するベースポリマーがすでに備えられていることが可能である。シリコン化 合物を基礎とする分離用添加物が配合されていることも可能である。更に分離用 添加物としてポリオレフィン類似物質が配合されていることが可能である。 分離用添加物はプラスチックに配合されていてもよく、またはプラスチックマ トリックスに強固に埋め込 まれていてもよい。 更に分離用添加物として充填剤が備えられ、これが例えば無機化合物として構 成されていることが可能である。 剥離層を製造するために、この層がマスターバッチから製造されている場合が 有利であることが示された。この場合にマスターバッチは一定の分量の剥離成分 を有し、最終的な分量はプラスチックの添加により調節される。 製造自体のために同時押し出し法が特に有利であり、この場合に剥離層は片面 または両面に備えられていてもよい。 剥離層を押し出し法で支持体ウェブに被覆することも可能であり、この場合に 支持体ウェブとしてプラスチックフィルムおよび紙のウェブを使用してもよい。 プラスチック層の厚さはそれぞれの要求に相当して選択され、約５μｍの厚さ が特に有利であると判明した。 更に剥離特性を更に調整するために、剥離層、もしくは剥離層が支持体フィル ムに被覆されている場合は全部の複合体を型押しすることができる。

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Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．接着剤に対して剥離特性を有するプラスチック層において、剥離特性を生じ る物質がプラスチック層の内部に配置され、この層と共に押し出し可能であるこ とを特徴とするプラスチック層。 ２．改良された特性を有するベースポリマーが備えられ、これにより剥離特性が 達成される請求項１記載のプラスチック層。 ３．シリコン化合物を基礎とする分離用添加物が配合されている請求項１記載の プラスチック層。 ４．分離用添加物としてポリオレフィン類似物質が配合されている請求項１記載 のプラスチック層。 ５．分離用添加物が重合の間にプラスチック中に配合されている請求項１から４ までのいずれか１項記載のプラスチック層。 ６．分離用添加物がプラスチックマトリックス中に強固に埋め込まれている請求 項１から４までのいずれか１項記載のプラスチック層。 ７．分離用添加物として充填剤が備えられ、これが例えば無機化合物として構成 されている請求項１から６までのいずれか１項記載のプラスチック層。 ８．層がマスターバッチから製造される請求項１から７までのいずれか１項記載 のプラスチック層。 ９．層が同時押し出し法で製造される請求項１から８ までのいずれか１項記載のプラスチック層。 １０．層がプラスチックからなる支持体層と一緒に押し出される請求項９記載の プラスチック層。 １１．層が支持体ウェブ、例えば紙のウェブに押し出される請求項１から８まで のいずれか１項記載のプラスチック層。 １２．層が支持体層の片面または両面に配置されている請求項１から１１までの いずれか１項記載のプラスチック層。 １３．５μｍの範囲の層厚を有する請求項１から１２までのいずれか１項記載の プラスチック層。 １４．剥離特性を有するプラスチック層もしくはこの層を支持するフィルムが型 押しされている請求項１から１３までのいずれか１項記載のプラスチック層。