JPH0688483A

JPH0688483A - 埋設管の地中引き込み装置

Info

Publication number: JPH0688483A
Application number: JP23945092A
Authority: JP
Inventors: Teruo Kabeuchi; 輝夫壁内; Katsuhiko Mukono; 勝彦向野; Takashi Oshima; 高大島; Masaya Hattori; 正也服部
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1992-09-08
Filing date: 1992-09-08
Publication date: 1994-03-29

Abstract

(57)【要約】【構成】掘削しながら地中内に挿通させた推進管４の
先端側に連結する埋設管１１内に挿通可能で、掘削排土
１６等を排出するための排出管１７を設けてある。排出
管１７を埋設管１１内に挿通させた状態で、その排出管
１７の一端部を、拡大リーマ１５によって拡径した空間
と連通するように連結するための排出管用連結部３５を
埋設管連結具１８に設けてある。埋設管１１に対する埋
設管連結具１８の連結部３６と排出管用連結部３５と
を、埋設管１１と排出管１７とに各別に連結した状態
で、それらの間に、吸引用空気を流通させるための空気
流通路Ｒを形成してある。【効果】地盤沈下に起因する補修工事の手間が省け、
施工性に優れる埋設管の地中引き込み装置を提供でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、掘削しながら地中内に
挿通させた推進管と、前記推進管の先端側に連結する埋
設管との間に取り付け、且つ、前記推進管を引き戻して
前記地中内に前記埋設管を埋設していく際に、地中穴内
面を掘削しながら拡径する拡大リーマを設け、前記拡大
リーマに連結する埋設管連結具を設けてある埋設管の地
中引き込み装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、上記の埋設管の地中引き込み装置
は、拡大リーマと埋設管連結具とだけから構成してあっ
た。そして、掘削排土と掘削時に使用する滑材とを、埋
設管の外周面と地中穴の内壁との間の空間を通して地中
外へ排出していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
構成によれば、掘削排土と掘削時に使用する滑材とを、
埋設管の外周面と地中穴の内壁との間の空気を通して地
中外へ排出していたために、掘削排土等を円滑に排出で
きるように、地中穴の径を埋設管の径よりもかなり大き
めに形成しなければならず、そのように形成した場合、
埋設管の外周面と地中穴の内壁との間に大きな空間がで
きて、後で地盤が沈下する危険性があった。本発明は、
上記従来の欠点を解消し、施工後の地盤沈下の危険性を
防止できる埋設管の地中引き込み装置を提供することを
目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明にかかる埋設管の地中引き込み装置は、埋
設管内に挿通可能で、掘削排土と、掘削時に使用する滑
材とを排出するための排出管を設け、排出管を前記埋設
管内に挿通させた状態で、その排出管の一端部を、前記
拡大リーマによって拡径した空間と連通するように連結
するための排出管用連結部を埋設管連結具に設け、前記
排出管の他端部に、前記滑材と前記掘削排土とを吸引す
るための吸引装置を連結し、前記埋設管に対する前記埋
設管連結具の連結部と前記排出管用連結部とを、前記埋
設管と前記排出管とに各別に連結した状態で、それらの
間に、前記吸引装置の作動に伴ってその吸引用空気を流
通させるための空気流通路を形成してあることを特徴と
し、その作用効果は次の通りである。

【０００５】

【作用】つまり、上記構成によれば、滑材と掘削排土と
を排出するための排出管を埋設管内に挿通させるととも
に、拡大リーマによって拡径した空間と前記排出管内の
空間とを連結させておき、滑材と掘削排土との地中穴外
への排出を、その排出管を通して吸引装置で吸引しなが
ら行なうことができるから、地中穴の径と埋設管の径と
の差を小さくでき、埋設管を地中に埋設した後に、埋設
管の外周面と地中穴の内壁との間の空間が小さくなっ
て、施工後の地盤沈下を防止することができる。しか
も、埋設管に対する埋設管連結具の連結部と排出管用連
結部とを、埋設管と排出管とに各別に連結した状態で、
それらの間に、吸引装置の作動に伴ってその吸引用空気
を流通させるための空気流通路が形成してあるから、吸
引装置を作動させることにより吸引用の空気を地中穴外
から埋設管と排出管との間の空間に入り込ませ、前記空
気流通路を通して排出管の吸引口に送り込むことがで
き、その結果、埋設管と排出管との間の空間内では、排
出管の吸引口側に向けて空気が流れることから、空気に
よる搬送力によって掘削排土を効率良くスムーズに排出
管を通して外部に排出することができ、更に、例えば、
吸引用の空気を、地中穴の内壁と埋設管の外周部との間
の空間を通して排出管の吸引口に送り込む場合に較べ、
埋設管と排出管との間の空間に掘削排土等が侵入しにく
くなり、地中穴を拡径し終えた後の埋設管内の清掃作業
を不要にすることができる。

【０００６】

【発明の効果】従って、拡径掘削を作業性良く行なえな
がら、施工後の地盤沈下の危険性を防止できるから、地
盤沈下に起因する補修工事の手間が省け、しかも地中穴
を拡径し終えた後の埋設管内の清掃作業を不要にできる
から、施工性に優れる埋設管の地中引き込み装置を提供
することができた。

【０００７】

【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図４に、第２施工ピットＢ側に設置した埋設用管
の地中引き込み設備１と、第１施工ピットＡ側に設置し
た推進工法用の推進装置２とを示してある。

【０００８】前記地中引き込み設備１は、埋設管を巻き
取り保持しておくための設備で、第２施工ピットＢの地
上部外方に埋設管巻装用ドラム１０を設置して構成して
あり、埋設管巻装用ドラム１０には、埋設管としてのコ
ルゲート管１１を巻き取ってある。前記推進装置２は、
第１施工ピットＡ及び第２施工ピットＢ間の土中を推進
してそこに地中穴を形成するとともに、その地中穴を後
退しながら拡径してコルゲート管１１を地中に引き込む
装置で、土中を推進して地中穴を形成する推進ユニット
５と、第１施工ピットＡの地上部外方に設置した推進ユ
ニット巻装用ドラム６と、前記推進ユニット５を押圧し
ながら地中に送り込み、或いは、地中から引き戻すため
の押圧機構７とからなる。前記推進ユニット５は、先端
に掘削ヘッド（図示せず）を備えた掘削管３と、この掘
削管３に後続する複数の邁進管４とを、継手部（図示せ
ず）を介して屈曲自在に予め連結して構成してある。前
記押圧機構７は第１施工ピットＡの底部に設置してあ
り、クランパ７ａと押圧シリンダ７ｂとの組合わせから
なる。この押圧機構７へは、推進ユニット巻装用ドラム
６から推進ユニット５をガイドローラー８経由で供給す
るようにしてある。そして、推進ユニット５をクランパ
７ａにクランプしつつ押圧シリンダ７ｂを前進作動させ
ることで、推進ユニット５を前進作動させ、また、クラ
ンパ７ａを解除したまま押圧シリンダ７ｂを後進作動さ
せることで、推進ユニット５の新たな部分のクランプの
準備を行わせ、この繰り返しによって、前記推進ユニッ
ト５の推進のための後方からの押圧を行うようになって
いる。図中９は、施工ピットＡの側壁を内側から支持す
る支持ジャッキである。なお、推進ユニット５を後退作
動させる場合は、上記とは逆の作動をさせる。前記第２
施工ピットＢの入口にはガイドローラー１２を設けてあ
り、前記埋設管巻装用ドラム１０に巻き取ってあるコル
ゲート管１１は、このガイドローラー１２により、第２
施工ピットＢ内へ案内するようになっている。図４で
は、第１施工ピットＡから第２施工ピットＢ側へ貫通し
た推進ユニット５にコルゲート管１１を、地中引き込み
装置１３を介して連結し、押圧機構７を逆作動させて、
地中穴にコルゲート管１１を引き込んで埋設している状
態を示している。

【０００９】図１、図２に示すように、前記推進ユニッ
ト５の先端部の掘削管３からは、駆動回転可能な駆動軸
１４が延出しており、この駆動軸１４に掘削ヘッド取り
付け部を設けてある。本実施例においては掘削ヘッドを
取り外して、そこに埋設管の地中引き込み装置１３の一
端部を連結してある。

【００１０】前記地中引き込み装置１３を構成するに、
掘削ヘッドによって形成された地中穴５０を拡径するた
めの拡大リーマ１５と、掘削排土１６等を排出するため
の排出管１７とを、埋設管連結具１８の両端部にそれぞ
れ連結するとともに、排出管１７の一方の端部に、掘削
排土１６等を吸引するための吸引装置１９を連結してあ
る。

【００１１】図１、図２に示すように、前記拡大リーマ
１５は、円筒状の拡大リーマ本体部２０に、掘削部２１
を、周方向（つまり、地中穴５０の周方向）に４箇所設
けて構成してある。この拡大リーマ１５は、駆動軸１４
の先端部に取り付けるもので、駆動軸１４を嵌入するス
プライン穴２２と固定ボルト用ボルト挿通孔２３とを拡
大リーマ本体部２０に設けてある。前記各掘削部２１
は、それらが十字形になるように径方向に突設してあ
り、前記径方向（つまり、地中穴５０の径方向）に一定
間隔で並設した複数の掘削刃２１Ａを備えている。各掘
削部２１間の空間は、地中穴５０の長手方向に沿って掘
削排土１６等を排出させる排出用空間４９になってい
る。なお、各掘削部２１には、掘削排土等を、地中穴５
０の軸芯方向に沿ってガイドするガイド羽根２７を設け
てある。

【００１２】掘削部２１の外周部には、埋設管連結具取
付用筒部２４を連設してある。前記埋設管連結具取付用
筒部２４は、拡大リーマ１５側の円筒部４１と、埋設管
連結具取付部２９とからなる。前記埋設管連結具取付部
２９は、円筒部４１に固着したリング部材３０に、ベア
リング押さえ３１をボルト連結してなり、埋設管連結具
取付部２９には、吸引用空気を外部から取り入れるため
の長孔状貫通孔３２を設けてある。

【００１３】前記拡大リーマ１５の掘削刃２１Ａには、
前記推進管４の軸芯方向に沿って設けたノズル３３を近
接させ、そのノズル３３から滑材又は水を拡大リーマ１
５の排出用空間４９に向けて吹き付けるようにしてあ
る。

【００１４】前記排出管１７は塩化ビニル製で、コルゲ
ート管１１内に挿通させてある。前記吸引装置１９は、
排出管１７を介して、前記滑材と掘削排土１６とを吸引
して地中穴５０外に排出する装置である。

【００１５】前記埋設管連結具１８は、円筒状の連結具
本体２６の一端部に拡大リーマ用連結部３８を、他端部
に、コルゲート管１１に対する連結部としての埋設管用
係止部３６と排出管用連結部３５とを設けて構成してあ
る。前記拡大リーマ用連結部３８は、前記一端部をリン
グ部材３０に内嵌自在に形成して構成してある。そし
て、前記一端部をリング部材に内嵌させた状態で、ベア
リング３７（回転機構の一例）及びベアリング押さえ３
１を介して、前記筒部２４に回転自在に取りつけてあ
る。前記排出管用連結部３５は、排出管１７の端部を内
嵌させるための内径部４３を連結具本体２６の他端部に
形成するとともに、この他端部の周方向４箇所に雌ねじ
部４４を形成して成り、連結具本体２６と排出管１７と
を連結するに、連結具本体２６の前記他端部に排出管１
７の一端部を内嵌し、前記雌ねじ部４４にその径方向か
ら連結ボルト４２を螺合させ、これらのボルト４２の先
端部を、排出管１７端部の周方向４箇所に形成したボル
ト挿通孔４５にそれぞれ挿通させてある。前記埋設管用
係止部３６は、連結具本体２６の他端部に外嵌する係止
部本体４０と、コルゲート管１１に、その周方向３箇所
で、内方からそれぞれ係止する３個の係止金具２８とか
らなる。連結具本体２６と係止部本体４０、及び、係止
部本体４０と係止金具２８とは、それぞれボルト連結し
てある。なお、図中Ｄはダストシールである。

【００１６】図１に示すように、排出管１７の外径とコ
ルゲート管１１の内径との間に大きな空間が形成される
ように両者の大きさを設定し、さらに、前記係止金具２
８を、それぞれが、コルゲート管１１の全周の１／６に
該当する長さの円弧部分に係止できる円弧状のものに形
成し、もって、前記吸引装置１９の作動に伴う吸引用空
気を、地中穴外から前記空間内に取り入れて各係止金具
２８を通し、リング部材３０の貫通孔３２に入り込ませ
るように構成してある。つまり、本発明にかかる地中引
き込み装置においては、埋設管用係止部３６と排出管用
連結部３５とをコルゲート管１１と排出管１７とに各別
に連結した状態で、それらの間に吸引用空気を流通させ
るための空気流通路Ｒを形成してある。尚、図３にも示
すように、係止部本体４０に取り付けるためのボルト挿
通孔３９は、係止部本体４０の径方向に長孔に形成して
あり、コルゲート管１１に挿入した後に係止金具２８を
前記径方向に突出移動させて、コルゲート管１１の内面
の凸部に係止させることができるようにしてある。上記
の構成において、駆動軸１４を駆動させて拡大リーマ１
５を回転させながら推進ユニット５を土中から引き抜い
ていき、それとともに、吸引装置１９を作動させると、
外部からの空気は、排出管とコルゲート管１１との間の
空間を通って前記リング部材３０の貫通孔３２に入り込
み、滑材や掘削排土１６とともに排出管１７の吸引口に
吸引されて地中穴外に排出される。

【００１７】〔別実施例〕上記の実施例では拡大リーマ
１５の外周部に埋設管連結具取付用筒部２４を連設した
が、図５に示すように、この筒部２４を設けることな
く、前記埋設管連結具１８をシャフト状のもので構成
し、前記駆動軸１４に、埋設管連結具１８の軸部１８Ａ
を直接連結するように構成してもよい。なお、吸引用空
気等は、同図に示すように、リング状部材のベアリング
周りに形成してある吸引口１８Ｂから排出管１７に入り
込む。

【００１８】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】埋設管の地中引き込み装置の要部の断面図

【図２】図１のＡ−Ａ矢視図

【図３】図１のＢ−Ｂ矢視図

【図４】地中引き込み設備と推進装置との全体図

【図５】別実施例の断面図

【符号の説明】

４推進管１１埋設管１５拡大リーマ１６掘削排土１７排出管１８埋設管連結具３５排出管用連結部３６連結部Ｒ空気流通路

フロントページの続き (72)発明者服部正也兵庫県尼崎市浜１丁目１番１号株式会社クボタ技術開発研究所内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】掘削しながら地中内に挿通させた推進管
（４）と、前記推進管（４）の先端側に連結する埋設管
（１１）との間に取り付け、かつ、前記推進管（４）を
引き戻して前記地中内に前記埋設管（１１）を埋設して
いく際に、地中穴（５０）内面を掘削しながら拡径する
拡大リーマ（１５）を設け、前記拡大リーマ（１５）に
連結する埋設管連結具（１８）を設けてる埋設管の地中
引き込み装置であって、前記埋設管（１１）内に挿通可能で、掘削排土（１６）
と、掘削時に使用する滑材とを排出するための排出管
（１７）を設け、前記排出管（１７）を前記埋設管（１
１）内に挿通させた状態で、その排出管（１７）の一端
部を、前記拡大リーマ（１５）によって拡径した空間と
連通するように連結するための排出管用連結部（３５）
を前記埋設管連結具（１８）に設け、前記排出管（１７）の他端部に、前記滑材と前記掘削排
土（１６）とを吸引するための吸引装置（１９）を連結
し、前記埋設管（１１）に対する前記埋設管連結具（１
８）の連結部（３６）と前記排出管用連結部（３５）と
を、前記埋設管（１１）と前記排出管（１７）とに各別
に連結した状態で、それらの間に、前記吸引装置（１
９）の作動に伴ってその吸引用空気を流通させるための
空気流通路（Ｒ）を形成してある埋設管の地中引き込み
装置。