JPH0664358B2 - トナー - Google Patents

トナー

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JPH0664358B2
JPH0664358B2 JP60151114A JP15111485A JPH0664358B2 JP H0664358 B2 JPH0664358 B2 JP H0664358B2 JP 60151114 A JP60151114 A JP 60151114A JP 15111485 A JP15111485 A JP 15111485A JP H0664358 B2 JPH0664358 B2 JP H0664358B2
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resin
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冨士雄 垣見
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/097Plasticisers; Charge controlling agents
    • G03G9/09708Inorganic compounds
    • G03G9/09716Inorganic compounds treated with organic compounds

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、電子写真法などの記録方法において形成され
た潜像を可視画像とするために用いられるトナーおよび
その製造法に関する。
[発明の背景] 電子写真法などの記録方法におけるトナー像の定着方法
としては、加熱定着、溶剤定着および圧力定着の三種類
の方法が知られている。そして、環境上の問題などから
昨今は溶剤を使用しない加熱定着方法および加圧定着方
法が利用されることが多い。
加熱定着法には従来から着色材料とバインダーとからな
るトナーが使用されている、また加圧定着においても通
常のトナーが利用されているが、近年トナーをマイクロ
カプセルに納めた形態としたカプセルトナーの利用が検
討されている。
カプセルトナーは、カーボンブラックのような着色材料
およびポリマー、油性溶媒などのバインダーを含有する
芯物質の周囲に、圧力の付与により破壊する性質を持つ
樹脂外殻を形成させることにより得られるマイクロカプ
セル形態のトナーである。通常のトナーは、カーボンブ
ラックのような着色材料を結着成分中に分散された状態
で含有しているトナーである。
[従来技術および問題点] 従来知られているカプセルトナーおよび通常のトナー
は、トナーとして本来必要とされる諸特性において必ず
しも満足できるものとはいえない。
たとえば電子写真用の現像剤として従来は表面に絶縁性
にしたトナーが一般的に用いられてきたが、最近ではト
ナー表面に適当な正または負の摩擦帯電性が付与させた
トナーが開発されている。
すなわち、鉄粉などのキャリアー粒子あるいは毛皮など
のトナーとを摩擦することによりトナーを帯電させ、こ
の帯電トナーを潜像に吸引させる方式の電子写真法に利
用するトナーは、その摩擦帯電性が優れていることが望
ましい。
このトナー表面への摩擦帯電性は、従来は粉末状のトナ
ーとシリカ微粉末などの電荷調節剤とを互いに粉末の状
態で接触混合する方法、あるいはトナーの分散液に電荷
調節剤を投入して乾燥させる方法などの方法を利用して
トナー表面に付着させている。
しかしながら、本発明者の検討によると、上記の従来法
によって電荷調節剤が付与されたトナーでは、トナー表
面に付着した電荷調節剤がトナー貯蔵中に脱離しやすい
との問題があることが判明した。このような電荷調節剤
の脱離が相当量発生したトナーは現像特性が不充分とな
りやすく、得られる可視画像の鮮鋭度、濃度等の画像特
性に好ましくない影響を与える。
[発明の目的] 本発明は、摩擦帯電性と摩擦帯電性の安定性が向上した
トナーを提供することを主な目的とする。
[発明の要旨] 本発明は、シリカ微粉末、アルミナ微粉末及び二酸化チ
タン微粉末よりなる群より選ばれた少なくとも一種類の
電荷調節剤(微粉末)を、シランカップリング剤によ
り、表面に結合させてなるトナーにある。
[発明の効果] 本発明のトナーは、その表面に電荷調節剤がシランカッ
プリング剤の反応物を結合剤として相互に結合されてな
る電荷調節剤層を有するため、良好な摩擦帯電性を示
し、電子写真法などの記録法の実施のために用いる現像
剤として優れた特性を示す。また、本発明のトナーの優
れた摩擦帯電性は、長期間の貯蔵、物理的衝撃などによ
っても殆ど低下することがない。
従って、特に本発明のトナーは、特に摩擦帯電性を利用
する電子写真法に用いるトナーとして有利である。
[発明の詳細な記述] 本発明のトナーは、表面に電荷調節剤が単に付着してい
る従来のトナーとは異なり、電荷調節剤がシランカップ
リング剤の反応生成物により相互に結合され、さらには
電荷調節剤とトナー粒子表面とも反応生成物により強固
に結合された電荷調節剤層を有する。
本発明のトナーは、カプセルトナーあるいは通常のトナ
ーのいずれであっても良好な摩擦帯電性を示す。
まず、カプセルトナーについて説明する。
カプセルトナーを製造するに際してマイクロカプセルの
製造は、通常マイクロカプセルを製造する際に用いる原
料を使用し、通常の方法に従って行なうことができる。
すなわち、カーボンブラック等の着色材料、およびポリ
マー、油性溶媒等のバインダーを含有する芯物質の周囲
に、圧力の付与により破壊する性質を持つ樹脂外殻を形
成させてカプセルトナーを製造する方法は既に知られて
いる。
本発明のカプセルトナーの製造に際しては、水系液体中
などにて界面重合法あるいは外部重合法などのマイクロ
カプセル製造方法、特に重合反応に基づくマイクロカプ
セル製造方法を利用して芯物質の外殻を形成したのち、
水洗する方法などの公知の方法が利用できる。
本発明のカプセルトナーにおいてバインダーの成分とし
て用いることのできるポリマーの例としては、次のよう
な化合物を挙げることができる。
ポリオレフィン、オレフィンコポリマー、スチレン系樹
脂、スチレン・ブタジエンコポリマー、エポキシ樹脂、
ポリエステル、ゴム類、ポリビニルピロリドン、ポリア
ミド、クマロン・インデン共重合体、メチルビニルエー
テル・無水マレイン酸共重合体、アミノ樹脂、ポリウレ
タン、ポリウレア、アクリル酸エステルのホモポリマー
もしくはコポリマー、メタクリル酸エステルのホモポリ
マーもしくはコポリマー、アクリル酸と長鎖アルキルメ
タクリレートとの共重合体オリゴマー、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリ塩化ビニル。
上記のバインダー用ポリマーとして特に好ましいもの
は、アクリル酸エステルのホモポリマーもしくはコポリ
マー、メタクリル酸エステルのホモポリマーもしくはコ
ポリマー、またはスチレン・ブタジエンコポリマーであ
る。
バインダーの成分として用いることのできる油性溶剤の
例としては、上記のポリマーを溶解もしくは膨潤させう
る沸点150℃以上の高沸点溶媒(以下、単に高沸点溶媒
ともいう)を挙げることができる。この高沸点溶媒の例
を以下に記載する。
フタル酸エステル類(例、ジエチルフタレート、ジブチ
ルフタレート);脂肪族ジカルボン酸エステル類(例、
マロン酸ジエチル、シュウ酸ジエチル);リン酸エステ
ル類(例、トリクレジルホスフェート、トリキシレリル
ホスフェート);クエン酸エステル類(例、o−アセチ
ルトリエチルシトレート、トリブチルシトレート);安
息香酸エステル類(例、ブチルベンゾエート、ヘキシル
ベンゾエート);脂肪族酸エステル類(例、ヘキサデシ
ルミリステート、ジオクチルアジペート);アルキルナ
フタレン類(例、メチルナフタレン、ジメチルナフタレ
ン、モノイソプロピルナフタレン、ジイソプロピルナフ
タレン);アルキルジフェニルエーテル類(例、o−、
m−、p−メチルジフェニルエーテル);高級脂肪酸ま
たは芳香族スルホン酸のアミド化合物類(例、N,N−ジ
メチルラウロアミド、N−ブチルベンゼンスルホンアミ
ド);トリメリット酸エステル類(例、トリオクチルト
リメリテート);ジアリールアルカン類(例、ジメチル
フェニルフェニルメタンなどのジアリールメタン、1−
フェニル−1−メチルフェニルエタン、1−ジメチルフ
ェニル−1−フェニルエタン、1−エチルフェニル−1
−フェニルエタンなどのジアリールエタン)。
本発明においてバインダーは、ポリマーと高沸点溶媒と
の双方を含む組成物であることが好ましい。
電子写真用トナーのための着色材料としては、カーボン
ブラック、グラフト化カーボンブラックなどの黒色トナ
ーが一般的に用いられているが、また青色、赤色、黄色
などの各種の有彩色着色剤も用いられている。カプセル
トナーにおいてもそれらの着色材料を用いることができ
る。
カプセルトナーの芯物質には磁性粒子が含有されていて
もよい。この磁性粒子としては公知の磁性トナー用の磁
性粒子(磁化しうる粒子状物質)を用いることができ
る。そのような磁性粒子の例としては、コバルト、鉄、
またはニッケルなどの金属単体、合金もしくは金属化合
物などからなる磁性粒子を挙げることができる。なお、
磁性粒子として黒色のマグネタイトなどの有色磁性粒子
を用いる場合には、そのマグネタイトなどの有色磁性粒
子を磁性粒子と着色材料の両者の役目を兼ねる成分とし
て用いることもできる。
カプセルトナーの外殻を形成する樹脂の種類には特に制
限はないが、カプセルトナーとしての特性を考慮する
と、その外殻樹脂は、ポリウレア、ポリウレタン、ポリ
アミド、ポリエステルあるいはエポキシ樹脂であること
が好ましい。これらの樹脂は単独であっても、また混合
物としても外殻形成用の樹脂として用いることができ
る。そして、本発明のカプセルトナーは、ポリウレア樹
脂、ポリウレタン樹脂、そしてポリアミド樹脂の内少な
くとも一種を含む複合壁からなることが、外殻の強度、
柔軟性などを考慮すると特に好ましい。また、たとえば
シリコーンオイルなどの粘稠防止剤を併用することが好
ましい。
次に、ポリウレタン樹脂、或いはポリウレア樹脂の外殻
からなるカプセルトナーを製造する方法を例にしてカプ
セルトナーの製造法を説明する。
水性液体中において、着色材料およびバインダー(そし
て所望により磁性粒子など)を含有する油滴状に分散さ
れた芯物質の周囲に、ポリウレア樹脂および/またはポ
リウレタン樹脂からなる外殻を形成させることによりマ
イクロカプセルを製造する方法は既に公知であり、本発
明のカプセルトナーを製造するためにもそれらの公知方
法を利用することができる。
たとえば、カプセルトナーの製造のために利用すること
のできる重合反応を利用したマイクロカプセルの製造法
としては、界面重合法を挙げることができる。また、本
発明において利用することのできる重合反応を利用した
マイクロカプセルの製造法の他の例としては、内部重合
法および外部重合法を挙げることができる。
ポリウレア樹脂および/またはポリウレタン樹脂からな
る外殻は、ジイソシアナート、トリイソシアナート、テ
トライソシアナート、ポリイソシアナートプレポリマー
などのポリイソシアナートと、ジアミン、トリアミン、
テトラアミンなどのポリアミン、アミノ基を二個以上含
むプレポリマー、ピペラジンおよびその誘導体、ポリオ
ールなどとを水系溶媒中で界面重合法により反応させる
ことにより、容易にマイクロカプセルの外殻として形成
することができることが知られている。
また、カプセルトナーの外殻として好ましいポリウレア
樹脂および/またはポリウレタンそしてポリアミド樹脂
からなる複合壁、たとえば、ポリウレア樹脂とポリアミ
ド樹脂からなる複合壁、ポリウレタン樹脂とポリアミド
樹脂からなる複合壁、あるいは、ポリウレア樹脂、ポリ
ウレタン樹脂およびポリアミド樹脂からなる複合壁は下
記の方法により製造することができる。
ポリウレア樹脂とポリアミド樹脂からなる複合壁、ポリ
ウレタン樹脂とポリアミド樹脂からなる複合壁は、たと
えば、ポリイソシアナートと酸クロライドそしてポリア
ミとポリオールを用い、反応液となる乳化媒体のpH調
整、ついで加温を行なうことからなる界面重合法により
調製することができる。また、ポリウレア樹脂とポリア
ミド樹脂からなる複合壁は、ポリイソシアナートと酸ク
ロライドそしてポリアミンを用い、反応液となる乳化媒
体のpH調製、ついで加温を行なうことにより調製するこ
とができる。これらのポリウレア樹脂とポリアミド樹脂
からなる複合壁、およびポリウレタン樹脂とポリアミド
樹脂からなる複合壁の製造法の詳細については特開昭58
−66948号公報に記載がある。このような複合壁からな
る外殻は、特に磁性粒子を芯物質内に含有するカプセル
トナーを形成するために適している。
外殻樹脂の形成のための重合反応に関与するモノマー
は、外殻を形成する樹脂によっても相違するが、通常は
二種類以上のモノマーを組合わせて用いる。そのような
モノマーの組合わせの例としてはイソシアナート基、チ
オイソシアナート基、ビスクロロホルメート基、酸クロ
ライド基およびスルホニクロライド基からなる群より選
ばれる基を含む二官能基性化合物のうちの少なくとも一
つと、水、多価アミン、多価アルコール、多価チオー
ル、多価アミンおよび多価カルボン酸からなる群より選
ばれる化合物のうちの少なくとも一つとの組合せを挙げ
ることができる。
外殻が形成されたマイクロカプセルは、次いで水洗され
る。
一方、通常のバインダーと着色材料よりなるトナーにつ
いてもその製造方法は既に公知であり本発明の通常のト
ナーの製造に際しても公知の方法を利用することができ
る。
バインダーの例としては、スチレンおよびその置換体の
単独重合体、スチレン系共重合体並びに通常使用されて
いる樹脂成分を挙げることができる。これらの単独であ
るいは混合して使用することができる。
また、着色材料は、前掲のカプセルトナーに使用するこ
とができるものを用いることができる。
このようにして調製されたカプセルトナーまたは通常の
トナーを分散液に分散する。そして、この分散液に電荷
調節剤とシランカップリング剤を投入して、特定温度以
上にして反応性ケイ素化合物を反応させシランカップリ
ング剤の反応生成物を電荷調節剤の結合剤として作用さ
せる。
本発明で使用することができる電荷調節剤は、シリカ微
粉末、アルミナ微粉末及び二酸化チタン微粉末である。
これらを単独あるいは混合して使用することができる。
なお、上記の電荷調節剤は、それぞれの粒子の表面が予
め疎水化処理されているものを用いることが好ましい。
このような表面処理された微粉末の例としては、ジメチ
ルジクロルシラン処理シリカ、ヘキサメチルジシラザン
処理シリカ、オクチルトリメトキシシラン処理シリカ、
シリコーンオイル処理シリカ、アミノシラン処理シリカ
並びにこれと同等の疎水性処理が施されたアルミナ
(例、ヘキサメチルジシラザン処理酸化アルミニウム)
および二酸化チタンを挙げることができ、これらは単独
あるいは混合して使用される。
そして、これらの電荷調節剤は、平均粒子径が1〜100m
μの範囲内にある微粉末であることが好ましい。
通常、電荷調節剤は、トナー(未被覆のもの)100重量
部に対して0.5〜5重量部の範囲内にて使用する。特に
1〜4重量部の範囲内にて使用することが好ましい。
電荷調節剤の使用量が0.5重量部より少ないとトナー表
面全体に電荷調節剤が付与されないトナー粒子が存在
し、帯電性の改善が不充分となることがある。また、5
重量部より多いとトナー表面の電荷調節剤層が厚くなり
すぎて定着性が充分には改善されないことがある。
電荷調節剤と共にトナー分散液中に投入されるシランカ
ップリング剤とは、たとえば加水分解反応などを伴なっ
て電荷調節剤およびトナーと結合することが可能な基で
あるいは原子を有するケイ素原子を有する化合物であ
る。
電荷調節剤およびトナーと結合することが可能な基と
は、炭素数が1乃至5のアルコキシル基をいい、結合可
能な元素とは、塩素あるいはヨウ素などのハロゲン原子
などをいう。また、シランカップリング剤は上記の基お
よび原子の外にアミノ基、イノシアネート基、グリシジ
ル基、ビニル基、水素の全部もしくは一部がフッ素原子
で置換された炭化水素基などの基を有するものであって
もよい。
具体的な例としては、高級アルキルトリエトキシシラ
ン、フェニルトリエトキシシラン、メチルトリメトキシ
シラン、メチルトリエトキシシラン、N−β−(アミノ
エチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン、ビニルエトキシシラ
ン、シリカ変性PVA、γ−クロロプロピルトリメトキシ
シランおよびイソシアネート基を有するケイ素含有ブラ
イマ並びにフッ素系シランカップリング剤(例、水素の
一部もしくは全部がフッ素で置換されたアルキル基を有
するアルコキシシラン、水素の一部もしくは全部がフッ
素で置換されたアルキル基とハロゲン原子を有するアル
コキシシラン)を挙げることができる。
このようなシランカップリング剤は、通常、電荷調節剤
1重量部に対して0.1〜3重量部(特に好ましくは0.5〜
2重量部)用いる。シカンラップリング剤の量が0.1重
量部より少ないと充分に結合されていない電荷調節剤の
部分が存在し、この部分の電荷調節剤層が使用と共に剥
離することがある。また、3重量部より多く使用したと
しても摩擦帯電性の著しい向上は望めない。
従来、シリカ微粒子をシランカップリング剤を用いて疎
水化処理することは知られているが、これはシリカ微粒
子の表面の一部にシランカップリング剤を付与するもの
であり、本発明のようにシランカップリング剤の反応生
成物を結合剤として使用して電荷調節剤を相互に結合さ
せることは知られていない。
電荷調節剤およびシランカップリング剤を含有するトナ
ー粒子の水性分散液をたとえば加熱することにより50℃
以上(好ましくは50〜100℃の範囲内)の温度にし、シ
ランカップリング剤を反応させる。そして、通常は、反
応させると共に分散溶媒を蒸発させて除去し、トナーを
乾燥させる。この反応と乾燥に要する時間は通常は、10
分〜5時間である。
温度が50℃に満たないとシランカップリング剤が有効に
反応しないので本発明の摩擦帯電性の良好なトナーを製
造することができない。
なお、分散液としては、通常は水あるいは少量の有機溶
媒を含有する水を用いる。
乾燥されたトナーは多少二次粒子を含むので、通常は二
次粒子の会合を解除し、さらに微量に含有される二次粒
子を篩などを用いて排除して使用する。
このようにして得られたトナーは、電荷調節剤1重量部
にに対して通常0.1〜3重量部のシランカップリング剤
の反応生成物を結合剤として結合されている、未被覆の
トナー100重量部に対して通常0.5〜5重量部の電荷調節
剤とからなる電荷調節剤層により覆われている。
電荷調節剤層は、通常は1〜100mμの平均層厚を有して
いる。
このように電荷調節剤がシランカップリング剤の反応生
成物により結合されてなる電荷調節剤層は、従来の電荷
調節剤がトナー表面に単に付着している状態とは異な
り、少なくともそれぞれの電荷調節剤微粒子が反応生成
物を結合剤として相互に結合され、さらには化学的に相
互に結合され、なおかつ粒子とトナー表面とも同様に結
合されているので非常に堅牢である。そして、電荷調節
剤層のほぼ全体が反応生成物により被覆されているもの
と推察され、通常の使用において電荷調節剤層の大部分
が剥離することは実質的に発生しない。
従って、トナー調製当初良好な摩擦帯電性を有している
ことはもとより、使用によりトナー粒子同士あるいは装
置などとの接触により電荷調節剤が剥離することがなく
長期間にわたり、優れた摩擦帯電性が保持され、本発明
のトナーを電子写真の潜像の現像に用いることによりた
とえば2000枚以上複写しても濃度低下およびカブリ等が
発生しない。
次に本発明の実施例と比較例を示す。実施例および比較
例において「%」は、特に記載のない限り「重量%」を
意味する。
[実施例1] ポリイソブチルメタクリレート(商品名:アクリベー
ス、MM−2002−2、藤倉化成(株)製)8gを4−イソプ
ロピル−フェニル−2−フェニルエタンの油性液40gを
溶解し、さらにマグネタイト磁性粒子44gを自動乳鉢中
で混練分散して分散液(磁性インク)を調製した。
別に酢酸エチル25gをトルイレンジイソシアナート3モ
ルとヘキサントリオール1モルとの付加化合物(商品
名:デスモジュールL、バイエル社製)10gおよびシリ
コーンオイル(商品名、シリコーンKF−96、信越シリコ
ーン(株)製)4gを溶解した溶液に前記の分散液(磁性
インク)を混合して油性相を調製した。
水性溶媒として、メチルセルロース(メトキシ基置換度
1.8、平均分子量:15000)の4%水溶液200gを調製し
た。
この水性液中に前記油性相混合液を乳化分散させて、乳
化液中の油滴粒子の平均サイズが約17μmの水中油滴型
エマルジョンを得た。
エマルジョンを約15分間低速撹拌した後、ジエチレント
リアミンの2.5重量%水溶液80gを徐々に滴下し、60℃の
恒温槽にて三時間撹拌して酸酸エチルを脱気しながらカ
プセル化を行なった。
得られたマイクロカプセル分散液を自然放置してマイク
ロカプセルを沈澱させ、上部の水層を捨て、代りに蒸留
水を加えて撹拌して自然放置した。この洗浄操作を20回
繰り返して、マイクロカプセル表面に付着しているメチ
ルセルロースなどを除去した。
一方、帯電調節剤である一次粒子の平均粒子径が7mμの
疎水性シリカ(商品名:疎水性シリカR−976、日本ア
エロジル(株)製)10.8gを家庭用ミキサーを用いて約
六分間で水180gに分散した。
この分散液20gとメチルトリメトキシシラン0.5gとを上
記の水洗済のカプセル分散液中に投入し混合した後、混
合物をステンレス製パッドにあけ、80℃のオーブンで3
時間かけて乾燥した。
得られた乾燥トナーの粒子をほぐすと共に、400メッシ
ュの篩を通過させて二次凝集体を排除して、大部分が一
次粒子であるカプセルトナーを得た。
[実施例2] 実施例1において、メチルトリメトキシシランに代え
て、γ−クロロプロピルトリメトキシシランを用いた以
外は同様にしてカプセルトナーを製造した。
[実施例3] 実施例1において、メチルトリメトキシシランに代え
て、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランを用
いた以外は同様にしてカプセルトナーを製造した。
[比較例1] 実施例1において、メチルトリメトキシシランを使用し
なかった以外は同様にしてカプセルトナーを製造した。
[比較例2] 実施例1において、洗浄済のカプセル分散液にメチルト
リメトキシシランおよび疎水性シリカを加えることなく
乾燥して得られたマイクロカプセルと実施例1で用いた
疎水性シリカ1.2gとを混合して撹拌してカプセルトナー
を製造した。
帯電量の評価 得られたカプセルトナーのスリーブ上での回転初期(五
分後)の電位(表面電位)および現像ホッパー中および
スリーブ上で五時間回転撹拌したのちカプセルトナーの
電位を測定した。結果を第1表に示す。
実施例1乃至3で得られたカプセルトナーは、比較例1
および2で得られたカプセルトナーと比較して、スリー
ブ上での回転初期の電位が高い。
また、実施例1乃至3で得られたカプセルトナーは、5
時間回転撹拌した後の電位変化がほとんどない。これに
対し比較例1および2で得られたカプセルトナーの電位
変化は非常に大きく、特に比較例2で得られたカプセル
トナーの電位は約30分後に0Vとなった。
複写試験 実施例2で得られたカプセルトナーを現像剤として用い
て電子写真複写機(機種:FX−2830、富士ゼロックス
(株)製)による繰返し複写試験を用紙2000枚について
行なって、トナー像の濃度変化を調べた。この2000枚複
写におけるトナー像の濃度低下はなかった。
一方、比較例1で得られたカプセルトナーについて同様
に複写試験を行なったところ、400枚前後の複写でやや
濃度の低下が認められた。また同様にして比較例2で製
造したカプセルトナーについて複写試験を行なったとこ
ろ、200〜300枚の複写で濃度の低下が認められた。
また試験後装置内を観察したところ、比較例2で製造し
たカプセルトナーの試験後の装置内の壁面に電荷調節剤
が付着していた。
[実施例4] スチレン−ブチルメタクリレート 100重量部 マグネタイト 60重量部 ニグロシン 3重量部 からなるトナーを常法に従って調製した。
得られたトナー60gを水に分散させ、これに実施例1で
用いた疎水性シリカとメチルトリメトキシシランとの分
散液20gを投入し混合した後、混合物をステンレス製パ
ッドにあけ、60℃のオーブンで三時間かけて乾燥した。
得られたトナーを用いて複写試験を行なったところ、20
00枚複写におけるトナー像の濃度低下はなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 9/08 381

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリカ微粉末、アルミナ微粉末及び二酸化
    チタン微粉末よりなる群より選ばれた少なくとも一種類
    の電荷調節剤を、シランカップリング剤により、表面に
    結合させてなるトナー。
  2. 【請求項2】電荷調節剤がトナー粒子100重量部に対し
    て0.5〜5重量部の割合でトナー表面に結合し、そして
    シランカップリング剤が該電荷調節剤1重量部に対して
    0.1〜3重量部の割合でトナー表面に結合している特許
    請求の範囲第1項記載のトナー。
  3. 【請求項3】電荷調節剤微粉末の平均粒子径が1〜100
    μmの範囲にある特許請求の範囲第1項記載のトナー。
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