JPH0663291A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

ドラム式洗濯機

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JPH0663291A
JPH0663291A JP4221056A JP22105692A JPH0663291A JP H0663291 A JPH0663291 A JP H0663291A JP 4221056 A JP4221056 A JP 4221056A JP 22105692 A JP22105692 A JP 22105692A JP H0663291 A JPH0663291 A JP H0663291A
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water tank
damper
piston
rod
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Eiji Matsuda
栄治 松田
Katsuhiko Sumiya
勝彦 角谷
Katsuaki Yoshida
勝昭 吉田
Shunichi Iwakiri
俊一 岩切
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、簡単な構成で脱水起動時の振幅を
抑え、かつ脱水定常時の振動が設置床に伝達されること
を防止できるドラム式洗濯機を提供することを目的とし
ている。 【構成】 本体19内に吊り下げ支持され内部にドラム
を有する水槽18と、この水槽と前記本体19との間に
設けたダンパー26を備え、前記ダンパーは、シリンダ
ー37とピストン38とからなり、このピストン38は
シリンダー37内を摺動する摺動部39・40と、所定
のストロークだけ自由に摺動するロッド41からなって
おり、前記摺動部は所定の間隔をあけて少なくとも2個
設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衣類の洗浄をドラム内
での転動によって行ない、脱水をドラムの高速回転によ
って行なう、一般家庭で使用されるドラム式洗濯機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のドラム式洗濯機は図7に示すよう
な構成であった。すなわち本体1と、この本体1内にサ
スペンション2によって支持された水槽3と、前面を開
口し後面に回転軸4を備え側面に通水孔5を設けたドラ
ム6によって構成されている。この回転軸4は、水槽3
の後面に設けた軸受け7によって支持されている。また
回転軸4端部には、洗濯モータ8にベルト9によって連
結したプーリ10を取り付けている。また水槽3前面に
は、本体1との間に水密性を保持するベローズ11を設
け、テーパ状の蓋12と嵌合している。また水槽3と本
体1との間には、洗濯時・脱水時の振動を防止するため
のダンパー17を取り付けている。このダンパー17
は、シリンダー13と、摺動部14及びロッド15から
構成されている。
【0003】以上の構成で、ドラム6内に投入した洗濯
物はドラム6の転動によって洗濯され、洗濯が終了する
と自動的にドラム6の高速回転によって脱水されるもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成は、特
に脱水起動時や本体1との共振時に大きな振動・騒音を
発生するという課題を有している。つまり、洗濯・すす
ぎを終えて脱水行程にはいる段階では、衣類がドラム6
の下部に偏った状態で分布している。この状態でドラム
6を高速で回転すると、この衣類による偏心荷重のため
に水槽3が大きく振動する。特に150〜300r/m
inの本体との共振点においては、水槽3が前後・左右
・上下に激しく揺れるものである。このとき特に、ダン
パー17のシリンダー13とロッド15の隙間が大きい
と、がたやこじりのために振幅が大きくなって、騒音の
原因にもなるものである。さらにここで従来の構成で
は、水槽3の振動を抑えるため、ダンパー17は高いダ
ンパー力に設定しているが、この状態でドラム6が高速
回転に入ると、水槽3の振動はロッド15を介して設置
床に直接伝わることになる。従って、床を大きく振動さ
せて、騒音や家屋の振動を引き起こすこともある。
【0005】本発明は上記課題を解決するものであり、
起動時には高いダンパー力が得られ、かつシリンダーと
ピストンががたつかず効果的に振動を抑え、さらに定常
回転時にはダンパー力を発生せず、設置床の振動の無い
信頼性の高いダンパーを備えたドラム式洗濯機を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】第一の目的を達成するた
め本発明の第一の手段は、本体と、本体内にサスペンシ
ョンによって支持された水槽と、この水槽内で水平な軸
を中心に回転するドラムと、前記水槽下部と本体との間
に設けたダンパーとを備え、このダンパーはシリンダー
とピストンとからなり、前記ピストンはシリンダー内を
摺動する摺動部と、この摺動部と一定のストロークで摺
動するロッドから成り、前記摺動部は所定の間隔をおい
て少なくとも2カ所設けたドラム式洗濯機とするもので
ある。
【0007】第二の目的を達成するための本発明の第二
の手段は、本体と、本体内にサスペンションによって支
持された水槽と、この水槽内で水平な軸を中心に回転す
るドラムと、前記水槽下部と本体との間に設けたダンパ
ーとを備え、このダンパーはシリンダーとピストンとか
らなり、前記ピストンはシリンダー内を摺動する摺動部
と、この摺動部と一定のストロークで摺動するロッドか
ら成り、前記摺動部とロッドとの間には緩衝材を介在さ
せたドラム式洗濯機とするものである。
【0008】また第三の目的を達成するための本発明の
第三の手段は、本体と、本体内にサスペンションによっ
て支持された水槽と、この水槽内で水平な軸を中心に回
転するドラムと、前記水槽下部と本体との間に設けたダ
ンパーとを備え、このダンパーはシリンダーとピストン
とからなり、前記ピストンはシリンダー内を摺動する摺
動部と、この摺動部と一定のストロークで摺動するロッ
ドから成り、前記ロッドは、摺動部をはさむ両側に位置
しかつシリンダとの間に設けた軸受けで支持したドラム
式洗濯機とするものである。
【0009】さらに第四の目的を達成するための本発明
の第四の手段は、本体と、本体内にサスペンションによ
って支持された水槽と、この水槽内で水平な軸を中心に
回転するドラムと、前記水槽下部と本体との間に設けた
ダンパーとを備え、このダンパーはシリンダーとピスト
ンとからなり、前記ピストンはシリンダー内を摺動する
摺動部と、この摺動部と一定のストロークで摺動するロ
ッドから成り、前記摺動部には、ロッドが一定のストロ
ークだけ移動したときにロッドに設けた弁によって閉じ
られる通気孔を設けたドラム式洗濯機とするものであ
る。
【0010】さらにまた第五の目的を達成するための本
発明の第五の手段は、本体と、本体内にサスペンション
によって支持された水槽と、この水槽内で水平な軸を中
心に回転するドラムと、前記水槽下部と本体との間に設
けたダンパーとを備え、このダンパーはシリンダーとピ
ストンとからなり、前記ピストンはシリンダー内を摺動
する摺動部と、この摺動部と一定のストロークで摺動す
るロッドから成り、前記ダンパーの取付部は、ロッドと
軸受支持され一定のストロークをもつクランクシャフト
と、このクランクシャフトを軸受支持し本体に固定され
たシャフト軸受からなるドラム式洗濯機とするものであ
る。
【0011】
【作用】本発明の第一の手段は、本体との共振点、定常
回転時での水槽の激しい揺れ、設置床への振動の伝導を
抑えるよう作用するものである。つまりダンパーの構成
を工夫して、ロッドのシリンダーに対する傾きを小さく
して、共振時の水槽の揺れを抑え、また定常回転時には
摺動部とロッドとのフリーなストローク内でロッドを振
動させて、ピストンは静止状態を保つようにして、摺動
部の摩擦力によるダンパー力は発生させないものであ
る。
【0012】本発明の第二の手段は、摺動部とロッドと
の間に介した緩衝材が、脱水起動時にダンパーから生ず
る衝突音を防止するよう作用するものである。
【0013】本発明の第三の手段は、摺動部をはさんで
所定の間隔で軸受け支持したシリンダーとロッドが、振
動によるモーメントを多点で受けることによって、本体
との共振点、定常回転時での水槽の激しい揺れ、設置床
への振動の伝導を抑えるよう作用するものである。
【0014】本発明の第四の手段は、ロッドに設けた弁
と摺動部に設けた通気孔が、本体との共振点での水槽の
揺れと、脱水定常時での設置床への振動の伝導を抑える
よう作用するものである。つまり、脱水開始時での偏心
荷重による水槽の揺れのために、ピストンのロッドが摺
動部に対する一定のフリーなストロークを越えて振動す
ると、ロッドに設けた弁が摺動部の通気孔を塞ぐもので
ある。こうして、摺動部によって隔てられたシリンダー
内を気密とし、さらにピストンが移動することによっ
て、このシリンダー内の空気が圧縮され、発生する空気
圧によって大きなダンパー力を得るものである。ドラム
が高速回転に入ると、水槽の振動が脱水の進行に伴って
徐々に小さくなって、定常回転時には摺動部とロッドと
のフリーなストローク内で振動するようになる。このた
めピストンは静止し、摺動部の摩擦力によるダンパー力
は発生しないものである。
【0015】さらに本発明の第五の手段は、クランクシ
ャフトが本体との共振点、定常回転時での水槽の激しい
揺れ、設置床への振動の伝導を抑えるよう作用するもの
である。つまり共振時には、ダンパー取付部はクランク
シャフトによって回転運動を行い、さらに振動が大きく
なってダンパー取付部のクランクシャフトのストローク
を越えて、クランクシャフトが上死点・下死点に達する
とそれぞれ固定され、さらに大きな振幅分だけシリンダ
ーが摺動してダンパー力を発生する。また定常回転時に
は、水槽の振動が小さくなってクランクシャフトのスト
ローク内でシリンダーは振動するようになる。これによ
ってピストンは静止し摺動部の摩擦力によるダンパー力
は発生せず、振動が設置床に直接伝わり、床を大きく振
動させ騒音や家屋の振動を引き起こすことがなくなる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の第一の手段の実施例を図1・
図2に基づいて説明する。18は本体19に複数のサス
ペンション20によって半拘束的に吊り下げられた水槽
である。また水槽18は、その内部に水平な軸である回
転軸21によって軸支され、適宜通水孔22及び開口部
23を設けたドラム24を有している。更にまた、水槽
18には軸受25を介して、ドラムプーリ26が取り付
けられている。ドラムプーリ26と、洗濯モータ27の
シャフト28に取り付けられたモータプーリ29との間
にはベルト30を張り渡している。31は前記ドラム2
4の衣類投入口32を開閉する外蓋であり、一端を水槽
18、他端を本体19に固定したベローズ33とシール
部34で当接している。35は設置脚である。
【0017】また水槽18の下部と本体19との間に
は、洗濯機が動作するときの振動を抑制するためのダン
パー36を取り付けている。このダンパー36は、シリ
ンダー37とピストン38とから成っている。ピストン
38は、シリンダー37内を摺動する摺動部39・40
と、この摺動部39・40と一定のストロークSだけ自
由に摺動する鍔付きのロッド41から構成されている。
このピストン38の摺動部39・40は、所定の間隔を
おいて少なくとも2カ所以上設けた構成となっている。
【0018】以下本実施例の動作を説明する。洗濯・す
すぎを終えた状態では、洗濯衣類がドラム24の下部に
偏った状態で分布している。この状態で脱水行程に入っ
てドラム24を脱水起動すると、洗濯衣類による偏心荷
重のため、水槽18が振動する。特に150〜300r
/minの本体との共振点においては、水槽18が前後
・左右・上下に激しく揺動する。この場合、ダンパー3
6を構成するシリンダー37とロッド41の隙間tが大
きいと、がたやこじりのために振幅が大きくなる。本実
施例では、一定の間隔をおいた摺動部39・40によっ
て、振動によるモーメントが2カ所で受けられ、ロッド
41のシリンダー37に対する傾きは小さくなる。さら
にドラム24が高速回転に入ると、水槽18の振動は洗
濯衣類の脱水の進行とともに徐々に小さくなり、ピスト
ン38は定常回転時には摺動部39・40とロッド41
との自由なストロークS内で振動するようになる。これ
によって摺動部39・40の摩擦力によるダンパー力は
発生しなくなり、従って水槽18の振動が設置床に直接
伝わることはなくなる。
【0019】以上のように本実施例によれば、起動時に
は高いダンパー力が得られ、かつシリンダーとピストン
ががたつかず効果的に振動を抑え、さらに定常回転時に
はダンパー力を発生せず、設置床の振動のないドラム式
洗濯機とすることができるものである。
【0020】次に本発明の第二の手段の実施例について
図3に基づいて説明する。この実施例においてドラム式
洗濯機の全体構成は図1と同様であるので説明を省略
し、以下、相違点を中心に説明する。ダンパー36は、
シリンダー37と、シリンダー37内を摺動する摺動部
42と、この摺動部42と一定のストロークSだけ自由
とした鍔付きのロッド41から構成されたピストン38
とから成り、この摺動部42とロッド41との間に上下
にバネ43を介装している。バネ43は緩衝材を構成す
るものであり、ゴム等の弾性材を使用しても良いもので
ある。
【0021】以下本実施例の動作について説明する。前
記実施例と同様に、脱水開始時にはドラム24の下部に
偏って分布した洗濯衣類による偏心加重のために、水槽
18は大きく振動する。この水槽18の大きな振動によ
って、ロッド41はピストン38の摺動部に自由なスト
ロークSを越えて衝突し、大きな衝突音を発生する。本
実施例では、この摺動部42とロッド41との間にバネ
43を介装している。このバネ43は前記衝突による衝
撃を緩衝するよう作用して、衝突の際の騒音を防ぐもの
である。脱水定常時での動作は、前記実施例と同様であ
り説明を省略する。
【0022】以上のように本実施例によれば、特に脱水
開始時等に、ダンパーから生ずる騒音を防止することが
できるものである。
【0023】次に本発明の第三の手段の実施例を図4に
基づいて説明する。本実施例の全体構成は図1と同様で
あるので説明を省略する。ダンパー36は、シリンダー
37と、シリンダー37内を摺動する摺動部42と、こ
の摺動部42と一定のストロークSだけを自由とした鍔
付きのロッド41から構成されたピストン38とから成
っている。本実施例ではこのロッド41は、摺動部42
をはさんで所定のスパンで2つの軸受け44・45で支
持されている。軸受け44・45はロッド41に設けて
いるが、シリンダ37に設けてもよい。こうしてロッド
41は、シリンダ37と2つの軸受け44・45とで支
持される構成となっている。
【0024】以下本実施例の動作について説明する。本
実施例は前記本発明の第一の手段の実施例と同様、脱水
起動時の水槽18の大きな振動を低減するよう動作する
ものである。つまり本実施例では、ダンパー36を構成
するロッド41は、シリンダ37と2つの軸受け44・
45とで固定される構成となっている。このため脱水開
始時に水槽18が大きく振動しても、この振動によるモ
ーメントは2カ所で受けることができるものである。こ
のため、ロッド41のシリンダー37に対する傾きは非
常に小さくなって、ダンパー36が非常に有効に作用す
るものである。なお脱水定常時の動作については、前記
実施例と同様であり説明を省略する。
【0025】次に本発明の第四の手段の実施例について
図5に基づいて説明する。本実施例の全体構成は図1と
同様であり説明を省略する。ダンパー36は、シリンダ
ー37と、シリンダー37内を摺動する摺動部42と、
この摺動部42と一定のストロークSだけ自由とした鍔
付きのロッド41から構成されたピストン38とから成
っている。本実施例では摺動部42には通気孔47を設
けている。またロッド41の摺動部42の上下には通気
孔47を開閉する弁46を設けている。
【0026】以下本実施例の動作について説明する。前
記実施例と同様脱水開始時に水槽18が大きく振動する
と、ピストン38のロッド41が摺動部42に対する一
定の自由なストロークSを越えて振動する。この場合、
ロッド41に設けた弁46は、摺動部42の通気孔47
を塞ぐように作用する。通気孔47が塞がれることによ
って、摺動部42とシリンダー37が構成する室を気密
状態とする。この状態で、さらにピストン38が移動す
ると、シリンダー37内の空気が更に圧縮される。これ
によってダンパー36は、強力なダンパー力を得ること
ができる。こうして、脱水開始時の大きな振動は抑える
ことができるものである。なお脱水定常時の動作につい
ては、前記実施例と同様であり説明を省略する。
【0027】さらに本発明の第五の手段の実施例につい
て図6に基づいて説明する。本実施例においても全体構
成は図1と同様であり説明を省略する。本実施例ではダ
ンパー36は、シリンダー37と、シリンダー39内を
摺動する摺動部42とロッド41から構成されたピスト
ン38とから成っている。このダンパー36の取付部
は、前記ロッド41と軸受支持されており一定のストロ
ークSをもつクランクシャフト48と、このクランクシ
ャフト48を軸受支持する本体19に固定されたシャフ
ト軸受49からなる構成としている。
【0028】以下本実施例の動作について説明する。脱
水起動時には、ダンパー36はドラム24の回転による
交番荷重のため上下に振動する。従って、ダンパー36
の取付部はクランクシャフト48によって回転運動を行
う。さらに振動が大きくなりダンパー36の取付部のク
ランクシャフト48のストロークSを越えると、クラン
クシャフト48が上死点あるいは下死点で突っ張って、
シリンダー37が摺動する。こうしてダンパー36はダ
ンパー力を発生する。脱水定常時の動作については、前
記実施例と同様であり説明を省略する。
【0029】
【発明の効果】本発明の第一の手段は、ダンパーはシリ
ンダーとピストンとからなり、前記ピストンはシリンダ
ー内を摺動する摺動部と、この摺動部と一定のストロー
クで摺動するロッドから成り、前記摺動部は所定の間隔
をおいて少なくとも2カ所設けた構成としたことによっ
て、起動時には高いダンパー力が得られ、かつシリンダ
ーとピストンががたつかず効果的に振動を抑え、さらに
定常回転時にはダンパー力を発生せず、設置床の振動の
無い信頼性の高いドラム式洗濯機を実現するものであ
る。
【0030】本発明の第二の手段は、ダンパーはシリン
ダーとピストンとからなり、前記ピストンはシリンダー
内を摺動する摺動部と、この摺動部と一定のストローク
で摺動するロッドから成り、前記摺動部とロッドとの間
には緩衝材を介在させたことにより、脱水起動時の衝突
による衝撃を緩衝しダンパーからの騒音を防ぐことがで
きるものである。
【0031】本発明の第三の手段は、ダンパーはシリン
ダーとピストンとからなり、前記ピストンはシリンダー
内を摺動する摺動部と、この摺動部と一定のストローク
で摺動するロッドから成り、前記ロッドは、摺動部をは
さむ両側にシリンダとの間に設けた軸受けで支持される
ことにより、起動時には高いダンパー力が得られ、かつ
シリンダーとピストンががたつかず効果的に振動を抑
え、さらに定常回転時にはダンパー力を発生せず、設置
床の振動の無い信頼性の高いドラム式洗濯機を実現する
ものである。
【0032】さらに本発明の第四の手段は、ダンパーは
シリンダーとピストンとからなり、前記ピストンはシリ
ンダー内を摺動する摺動部と、この摺動部と一定のスト
ロークで摺動するロッドから成り、前記摺動部には、ロ
ッドが一定のストロークだけ移動したときにロッドに設
けた弁によって閉じられる通気孔を設けたもので、起動
時には高いダンパー力が得られ、かつシリンダーとピス
トンががたつかず効果的に振動を抑え、さらに定常回転
時にはダンパー力を発生せず、設置床の振動の無い信頼
性の高いドラム式洗濯機を実現するものである。
【0033】さらに本発明の第五の手段は、ダンパーは
シリンダーとピストンとからなり、前記ピストンはシリ
ンダー内を摺動する摺動部と、この摺動部と一定のスト
ロークで摺動するロッドから成り、前記ダンパーの取付
部は、ロッドと軸受支持され一定のストロークをもつク
ランクシャフトと、このクランクシャフトを軸受支持し
本体に固定されたシャフト軸受からなる構成としたこと
により、起動時には高いダンパー力が得られ、かつシリ
ンダーとピストンががたつかず効果的に振動を抑え、さ
らに定常回転時にはダンパー力を発生せず、設置床の振
動の無い信頼性の高いドラム式洗濯機を実現するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の手段の実施例であるドラム式洗
濯機の縦断面図
【図2】同ドラム式洗濯機のダンパーを示す縦断面図
【図3】本発明の第二の手段の実施例におけるダンパー
の縦断面図
【図4】本発明の第三の手段の実施例であるダンパーの
縦断面図
【図5】本発明の第四の手段の実施例であるダンパーの
縦断面図
【図6】(a)本発明の第五の手段の実施例であるダン
パーの縦断面図 (b)同ダンパーの要部の動作説明図
【図7】従来例におけるドラム式洗濯機の縦断面図
【符号の説明】
18 水槽 19 本体 20 サスペンション 24 ドラム 36 ダンパー 37 シリンダー 39・40・42 摺動部 41 ロッド 38 ピストン 43 バネ 46 弁 47 通気孔 48 クランクシャフト 49 シャフト軸受
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩切 俊一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体と、本体内にサスペンションによっ
    て支持された水槽と、この水槽内で水平な軸を中心に回
    転するドラムと、前記水槽下部と本体との間に設けたダ
    ンパーとを備え、このダンパーはシリンダーとピストン
    とからなり、前記ピストンはシリンダー内を摺動する摺
    動部と、この摺動部と一定のストロークで摺動するロッ
    ドから成り、前記摺動部は所定の間隔をおいて少なくと
    も2カ所設けたドラム式洗濯機。
  2. 【請求項2】 本体と、本体内にサスペンションによっ
    て支持された水槽と、この水槽内で水平な軸を中心に回
    転するドラムと、前記水槽下部と本体との間に設けたダ
    ンパーとを備え、このダンパーはシリンダーとピストン
    とからなり、前記ピストンはシリンダー内を摺動する摺
    動部と、この摺動部と一定のストロークで摺動するロッ
    ドから成り、前記摺動部とロッドとの間には緩衝材を介
    在させたドラム式洗濯機。
  3. 【請求項3】 本体と、本体内にサスペンションによっ
    て支持された水槽と、この水槽内で水平な軸を中心に回
    転するドラムと、前記水槽下部と本体との間に設けたダ
    ンパーとを備え、このダンパーはシリンダーとピストン
    とからなり、前記ピストンはシリンダー内を摺動する摺
    動部と、この摺動部と一定のストロークで摺動するロッ
    ドから成り、前記ロッドは、摺動部をはさむ両側に位置
    しかつシリンダとの間に設けた軸受けで支持したドラム
    式洗濯機。
  4. 【請求項4】 本体と、本体内にサスペンションによっ
    て支持された水槽と、この水槽内で水平な軸を中心に回
    転するドラムと、前記水槽下部と本体との間に設けたダ
    ンパーとを備え、このダンパーはシリンダーとピストン
    とからなり、前記ピストンはシリンダー内を摺動する摺
    動部と、この摺動部と一定のストロークで摺動するロッ
    ドから成り、前記摺動部には、ロッドが一定のストロー
    クだけ移動したときにロッドに設けた弁によって閉じら
    れる通気孔を設けたドラム式洗濯機。
  5. 【請求項5】 本体と、本体内にサスペンションによっ
    て支持された水槽と、この水槽内で水平な軸を中心に回
    転するドラムと、前記水槽下部と本体との間に設けたダ
    ンパーとを備え、このダンパーはシリンダーとピストン
    とからなり、前記ピストンはシリンダー内を摺動する摺
    動部と、この摺動部と一定のストロークで摺動するロッ
    ドから成り、前記ダンパーの取付部は、ロッドと軸受支
    持され一定のストロークをもつクランクシャフトと、こ
    のクランクシャフトを軸受支持し本体に固定されたシャ
    フト軸受からなるドラム式洗濯機。
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