JP2990909B2 - 洗濯機の防振装置 - Google Patents
洗濯機の防振装置Info
- Publication number
- JP2990909B2 JP2990909B2 JP3338091A JP33809191A JP2990909B2 JP 2990909 B2 JP2990909 B2 JP 2990909B2 JP 3338091 A JP3338091 A JP 3338091A JP 33809191 A JP33809191 A JP 33809191A JP 2990909 B2 JP2990909 B2 JP 2990909B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- support rod
- cap
- slider
- washing machine
- vibration
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- Expired - Fee Related
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- Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、一般家庭において使用
する洗濯機の防振装置に関するものである。
する洗濯機の防振装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、振動を防止する機構を設けて、静
かに脱水ができる洗濯機が主流である。
かに脱水ができる洗濯機が主流である。
【０００３】従来の脱水洗濯機は、図４に示すように、
洗濯時の水を溜める水槽１内部に洗濯槽兼脱水槽２（以
下、脱水槽とする）を設け、この脱水槽２は中央内底部
に衣類撹拌用のパルセータ３を、側壁には水抜き用の小
穴４を多数設けている。水槽１には軸受け箱５、モータ
６が配設され、モータ６は、洗濯時にはパルセータ３の
みを、脱水時には脱水槽のみを回転駆動するよう、ベル
ト７、プーリ８を介して駆動力を軸受け箱５に伝達して
いる。また、９はスライダーで、支持棒１０を介して支
持金具１１に係合支持され、同時に、球面座１２を介し
て水槽１を支持している。１３はスライダー９内部に設
けられ、等ピッチのコイルバネで形成されたサスペンシ
ョンで、１４は脱水槽上部に設けられたバランサーであ
る。脱水時に、衣類が脱水槽２内部に不均一に入れられ
ると、回転物のアンバランスとなって、振動を発生させ
る原因となっていた。
洗濯時の水を溜める水槽１内部に洗濯槽兼脱水槽２（以
下、脱水槽とする）を設け、この脱水槽２は中央内底部
に衣類撹拌用のパルセータ３を、側壁には水抜き用の小
穴４を多数設けている。水槽１には軸受け箱５、モータ
６が配設され、モータ６は、洗濯時にはパルセータ３の
みを、脱水時には脱水槽のみを回転駆動するよう、ベル
ト７、プーリ８を介して駆動力を軸受け箱５に伝達して
いる。また、９はスライダーで、支持棒１０を介して支
持金具１１に係合支持され、同時に、球面座１２を介し
て水槽１を支持している。１３はスライダー９内部に設
けられ、等ピッチのコイルバネで形成されたサスペンシ
ョンで、１４は脱水槽上部に設けられたバランサーであ
る。脱水時に、衣類が脱水槽２内部に不均一に入れられ
ると、回転物のアンバランスとなって、振動を発生させ
る原因となっていた。
【０００４】支持棒１０及びサスペンション１３等の防
振系により支持された構成を振動系と称する。この防振
系及び振動系は固有振動数を有する。最近のように洗濯
機が大型化し、洗濯重量が増えると、脱水時に、振動系
に生じる振動数と、前記固有振動数とが合致した場合、
振動系の振幅は極めて大きくなり、例えば水槽が上下に
大きく振動したり、回転軸が破損したり更には、製品全
体がその衝撃力で移動したりする場合がある。
振系により支持された構成を振動系と称する。この防振
系及び振動系は固有振動数を有する。最近のように洗濯
機が大型化し、洗濯重量が増えると、脱水時に、振動系
に生じる振動数と、前記固有振動数とが合致した場合、
振動系の振幅は極めて大きくなり、例えば水槽が上下に
大きく振動したり、回転軸が破損したり更には、製品全
体がその衝撃力で移動したりする場合がある。
【０００５】このような振幅を抑える装置として、図５
に示すものがある。図に示すように、９はスライダー
で、上部中央には貫通穴９ａが支持棒１０の径よりも若
干大きめに設けられており、支持棒１０が貫通してい
る。支持棒１０の下方にはゴム性のキャップ１５が設け
られ、外周にシール部１５ａを、内周に略円環状のバネ
１６を有しており、このシール部１５ａがスライダー９
の円筒部の内壁と接している。キャップ１５は支持部１
０ａにより支持されている。１３は、スライダー９内面
とキャップ１５との間に配されたサスペンションであ
る。１７はキャップ１５を補強する金具である。
に示すものがある。図に示すように、９はスライダー
で、上部中央には貫通穴９ａが支持棒１０の径よりも若
干大きめに設けられており、支持棒１０が貫通してい
る。支持棒１０の下方にはゴム性のキャップ１５が設け
られ、外周にシール部１５ａを、内周に略円環状のバネ
１６を有しており、このシール部１５ａがスライダー９
の円筒部の内壁と接している。キャップ１５は支持部１
０ａにより支持されている。１３は、スライダー９内面
とキャップ１５との間に配されたサスペンションであ
る。１７はキャップ１５を補強する金具である。
【０００６】次に防振装置の動作原理について説明す
る。水槽１の振動により球面座１２を介してスライダー
９に振動が伝わり、これが上下動する。この時、キャッ
プ１５により圧縮された空気が、支持棒１０と貫通穴９
ａの隙間より漏れ、流出入する空気の抵抗により減衰力
を得て、ダンパーの作用をなし、サスペンション１３と
共に防振を行っている。
る。水槽１の振動により球面座１２を介してスライダー
９に振動が伝わり、これが上下動する。この時、キャッ
プ１５により圧縮された空気が、支持棒１０と貫通穴９
ａの隙間より漏れ、流出入する空気の抵抗により減衰力
を得て、ダンパーの作用をなし、サスペンション１３と
共に防振を行っている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の洗濯
機の防振装置では、減衰力は安定して得られるが、貫通
穴９ａと支持棒１０との隙間を大きくし過ぎると振動時
に貫通穴９ａと支持棒１０とが衝突して、カタカタとい
う大きな音を発していた。
機の防振装置では、減衰力は安定して得られるが、貫通
穴９ａと支持棒１０との隙間を大きくし過ぎると振動時
に貫通穴９ａと支持棒１０とが衝突して、カタカタとい
う大きな音を発していた。
【０００８】本発明は上記課題を解決するもので、カタ
カタ音を発生させることなく安定した減衰力を得て、防
振を行うことを目的としている。
カタ音を発生させることなく安定した減衰力を得て、防
振を行うことを目的としている。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、洗濯機本体内に洗濯機能を有する水槽をサ
スペンションを介して支持棒にて垂下支持し、前記支持
棒が貫通しかつ前記サスペンションを被う筒状のスライ
ダーを設け、前記支持棒の下端に保持され前記スライダ
ー内を気密に摺動するキャップを設け、このキャップの
略中心部に前記支持棒の径より大きい貫通穴を設け、前
記支持棒の下部先端に前記キャップと相対峙する支持部
を設け、その支持部とキャップとの間に前記スライダー
及び支持棒にて形成される空間と外部とを比較的小さな
断面積にて連通させる空気通路を設けた構成としてい
る。
するために、洗濯機本体内に洗濯機能を有する水槽をサ
スペンションを介して支持棒にて垂下支持し、前記支持
棒が貫通しかつ前記サスペンションを被う筒状のスライ
ダーを設け、前記支持棒の下端に保持され前記スライダ
ー内を気密に摺動するキャップを設け、このキャップの
略中心部に前記支持棒の径より大きい貫通穴を設け、前
記支持棒の下部先端に前記キャップと相対峙する支持部
を設け、その支持部とキャップとの間に前記スライダー
及び支持棒にて形成される空間と外部とを比較的小さな
断面積にて連通させる空気通路を設けた構成としてい
る。
【００１０】
【作用】本発明は上記した構成により、スライダーと支
持棒とをしっくりした嵌合状態にできるとともに安定し
た流通面積を有する別の空気通路を設けているため、カ
タカタ音を防止しながら安定した減衰力を得ることがで
きる。
持棒とをしっくりした嵌合状態にできるとともに安定し
た流通面積を有する別の空気通路を設けているため、カ
タカタ音を防止しながら安定した減衰力を得ることがで
きる。
【００１１】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図１，図２
及び図３を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ
部分は同じ番号で示し、説明は略す。
及び図３を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ
部分は同じ番号で示し、説明は略す。
【００１２】図１において、１０は振動系を吊り下げ支
持している支持棒であり、この下端にはキャップ１５を
有し、スライダー９の内壁と、シール部１５ａで気密に
摺動するよう摩擦接触している。１３はサスペンション
で、スライダー９内面とキャップ１５との間に配してい
る。このサスペンションの自由長は、無負荷の時にはキ
ャップ１５が前記スライダー９の下端よりも若干中に入
り込む程度の長さに設定している。支持棒１０はその直
径大に設けられた貫通穴９ａを貫通して、スライダー９
とほとんど隙間のない状態で嵌合している。
持している支持棒であり、この下端にはキャップ１５を
有し、スライダー９の内壁と、シール部１５ａで気密に
摺動するよう摩擦接触している。１３はサスペンション
で、スライダー９内面とキャップ１５との間に配してい
る。このサスペンションの自由長は、無負荷の時にはキ
ャップ１５が前記スライダー９の下端よりも若干中に入
り込む程度の長さに設定している。支持棒１０はその直
径大に設けられた貫通穴９ａを貫通して、スライダー９
とほとんど隙間のない状態で嵌合している。
【００１３】図２は支持棒１０の支持部１０ａ斜視図、
図３は支持棒１０及び支持棒１０がキャップ１５を貫通
した状態の斜視図である。支持部１０ａに空気通路用の
空気溝１８が設けられており、キャップ１５に設けられ
た貫通穴１５ｂは支持棒１０よりも若干大きく設定され
ている。空気通路用の空気溝１８は、支持棒１０とキャ
ップ１５とスライダー９とで形成される空間と外部とを
連通させており、その断面積は、ここを流れる空気に適
当な強さの抵抗を与える大きさとされている。
図３は支持棒１０及び支持棒１０がキャップ１５を貫通
した状態の斜視図である。支持部１０ａに空気通路用の
空気溝１８が設けられており、キャップ１５に設けられ
た貫通穴１５ｂは支持棒１０よりも若干大きく設定され
ている。空気通路用の空気溝１８は、支持棒１０とキャ
ップ１５とスライダー９とで形成される空間と外部とを
連通させており、その断面積は、ここを流れる空気に適
当な強さの抵抗を与える大きさとされている。
【００１４】上記構成において動作を説明する。水槽１
の振動により球面座１２を介してスライダー９に振動が
伝わり、これが上下動する。この時、キャップ１５によ
り圧縮された空気が、支持棒１０と貫通穴１５ｂの隙間
を通って空気溝１８より漏れ、流出入する空気の抵抗に
より減衰力を得てダンパーの作用をなし、サスペンショ
ン１３と共に防振を行う。
の振動により球面座１２を介してスライダー９に振動が
伝わり、これが上下動する。この時、キャップ１５によ
り圧縮された空気が、支持棒１０と貫通穴１５ｂの隙間
を通って空気溝１８より漏れ、流出入する空気の抵抗に
より減衰力を得てダンパーの作用をなし、サスペンショ
ン１３と共に防振を行う。
【００１５】このように本発明の実施例の洗濯機の防振
装置によれば、貫通穴９ａが支持棒１０の直径大に設定
され、かつ支持部１０ａに空気溝１８を設けたので、カ
タカタ音を防止しながら安定した減衰力を得ることがで
きる。
装置によれば、貫通穴９ａが支持棒１０の直径大に設定
され、かつ支持部１０ａに空気溝１８を設けたので、カ
タカタ音を防止しながら安定した減衰力を得ることがで
きる。
【００１６】なお、空気溝１８の位置は、キャップ１５
よりも常に下方にあればよく、断面形状も任意の形でよ
い。但、この断面積が小さすぎると、内部の空気が抜け
ずに、スライダー９が空気バネとなって異常な振動を起
こすことになるので注意が必要である。
よりも常に下方にあればよく、断面形状も任意の形でよ
い。但、この断面積が小さすぎると、内部の空気が抜け
ずに、スライダー９が空気バネとなって異常な振動を起
こすことになるので注意が必要である。
【００１７】また、空気溝を設けるかわりに、支持部の
支持棒部分の断面積をスライダー上部に設けられた貫通
穴部の径より小さくすることによっても同等の効果を得
ることができる。
支持棒部分の断面積をスライダー上部に設けられた貫通
穴部の径より小さくすることによっても同等の効果を得
ることができる。
【００１８】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、洗濯機本体内に洗濯機能を有する水槽をサス
ペンションを介して支持棒にて垂下支持し、前記支持棒
が貫通しかつ前記サスペンションを被う筒状のスライダ
ーを設け、前記支持棒の下端に保持され前記スライダー
内を気密に摺動するキャップを設け、このキャップの略
中心部に前記支持棒の径より大きい貫通穴を設け、前記
支持棒の下部先端に前記キャップと相対峙する支持部を
設け、その支持部とキャップとの間に前記スライダー及
び支持棒にて形成される空間と外部とを比較的小さな断
面積にて連通させる空気通路を設けたため、カタカタ音
を発生させることなく安定した減衰力を得て、防振を行
うことができる。従って、洗濯容量が増えても、運転中
の衝突音や製品の移動を防止できる。
によれば、洗濯機本体内に洗濯機能を有する水槽をサス
ペンションを介して支持棒にて垂下支持し、前記支持棒
が貫通しかつ前記サスペンションを被う筒状のスライダ
ーを設け、前記支持棒の下端に保持され前記スライダー
内を気密に摺動するキャップを設け、このキャップの略
中心部に前記支持棒の径より大きい貫通穴を設け、前記
支持棒の下部先端に前記キャップと相対峙する支持部を
設け、その支持部とキャップとの間に前記スライダー及
び支持棒にて形成される空間と外部とを比較的小さな断
面積にて連通させる空気通路を設けたため、カタカタ音
を発生させることなく安定した減衰力を得て、防振を行
うことができる。従って、洗濯容量が増えても、運転中
の衝突音や製品の移動を防止できる。
【図１】本発明の一実施例の防振装置の縦断面図
【図２】同防振装置の支持部の斜視図
【図３】同防振装置の要部斜視図
【図４】従来の洗濯機の縦断面図
【図５】従来の防振装置の縦断面図
１ 水槽 ９ スライダー １０ 支持棒 １３ サスペンション １５ キャップ １８ 空気溝
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−32779（ＪＰ，Ａ) 実開 昭49−134964（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) D06F 37/20 - 37/24 F16F 15/06
Claims (1)
- 【請求項１】洗濯機本体内に洗濯機能を有する水槽をサ
スペンションを介して支持棒にて垂下支持し、前記支持
棒が貫通しかつ前記サスペンションを被う筒状のスライ
ダーを設け、前記支持棒の下端に保持され前記スライダ
ー内を気密に摺動するキャップを設け、このキャップの
略中心部に前記支持棒の径より大きい貫通穴を設け、前
記支持棒の下部先端に前記キャップと相対峙する支持部
を設け、その支持部とキャップとの間に前記スライダー
及び支持棒にて形成される空間と外部とを比較的小さな
断面積にて連通させる空気通路を設けた洗濯機の防振装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3338091A JP2990909B2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 洗濯機の防振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3338091A JP2990909B2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 洗濯機の防振装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05168791A JPH05168791A (ja) | 1993-07-02 |
| JP2990909B2 true JP2990909B2 (ja) | 1999-12-13 |
Family
ID=18314823
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3338091A Expired - Fee Related JP2990909B2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 洗濯機の防振装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2990909B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN114754269B (zh) * | 2022-06-15 | 2022-09-02 | 烟台市标准计量检验检测中心(国家蒸汽流量计量烟台检定站、烟台市质量技术监督评估鉴定所) | 一种良田面积计量装置 |
-
1991
- 1991-12-20 JP JP3338091A patent/JP2990909B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05168791A (ja) | 1993-07-02 |
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Legal Events
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