JP3463305B2 - ドラム式洗濯機 - Google Patents
ドラム式洗濯機Info
- Publication number
- JP3463305B2 JP3463305B2 JP30672792A JP30672792A JP3463305B2 JP 3463305 B2 JP3463305 B2 JP 3463305B2 JP 30672792 A JP30672792 A JP 30672792A JP 30672792 A JP30672792 A JP 30672792A JP 3463305 B2 JP3463305 B2 JP 3463305B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water tank
- drum
- sliding portion
- damper
- piston
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は一般家庭で用いられてい
るドラム式洗濯機に関するものである。
るドラム式洗濯機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のドラム式洗濯機は図４、図５に示
すような構成であった。すなわち、本体１と、この本体
１内にサスペンション２によって支持された水槽３と、
前面を開口し後面に回転軸４を備え側面に通水孔５を設
けて水槽３内に装備したドラム６とよりなる。前記回転
軸４は水槽３の後面に設けられた軸受け７によって支持
されている。
すような構成であった。すなわち、本体１と、この本体
１内にサスペンション２によって支持された水槽３と、
前面を開口し後面に回転軸４を備え側面に通水孔５を設
けて水槽３内に装備したドラム６とよりなる。前記回転
軸４は水槽３の後面に設けられた軸受け７によって支持
されている。
【０００３】また回転軸４端部には洗濯モータ８とベル
ト９によって連動したプーリ１０が取り付けられてい
る。また前記水槽３前面には本体１との間に水密性を保
持するベローズ１１を備え、テーパ状の蓋１２と嵌合す
るようになっている。そして水槽３と本体１との間には
シリンダー１３と、摺動部１４及びロッド１５からなる
ピストン１６とで構成されたダンパー１７が取り付けて
ある。
ト９によって連動したプーリ１０が取り付けられてい
る。また前記水槽３前面には本体１との間に水密性を保
持するベローズ１１を備え、テーパ状の蓋１２と嵌合す
るようになっている。そして水槽３と本体１との間には
シリンダー１３と、摺動部１４及びロッド１５からなる
ピストン１６とで構成されたダンパー１７が取り付けて
ある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】このような構成におい
て、洗濯、すすぎを終えて脱水を行おうとするとき、衣
類がドラム６の下部に偏った状態でドラム６を回転させ
る。このとき衣類による偏心荷重のため水槽３が起動時
に大きく振動する。特に１５０〜３００ｒ／ｍｉｎの共
振点において水槽３が前後、左右、上下に激しく揺れ家
屋の振動や騒音の原因にもなっていた。
て、洗濯、すすぎを終えて脱水を行おうとするとき、衣
類がドラム６の下部に偏った状態でドラム６を回転させ
る。このとき衣類による偏心荷重のため水槽３が起動時
に大きく振動する。特に１５０〜３００ｒ／ｍｉｎの共
振点において水槽３が前後、左右、上下に激しく揺れ家
屋の振動や騒音の原因にもなっていた。
【０００５】さらにここで水槽３の振動を抑えるためダ
ンパー１７は高いダンパー力に設定されているが、この
状態でドラム６が高速回転に入ると水槽３の振動はロッ
ド１５を介し設置床に直接伝わり、床を大きく振動させ
騒音や家屋の振動を引き起こしていた。
ンパー１７は高いダンパー力に設定されているが、この
状態でドラム６が高速回転に入ると水槽３の振動はロッ
ド１５を介し設置床に直接伝わり、床を大きく振動させ
騒音や家屋の振動を引き起こしていた。
【０００６】本発明は上記課題を解決するものであり、
起動時の水槽の本体への衝突を抑え、定常回転時にはダ
ンパー力を発生せず、設置床の振動のないドラム式洗濯
機を提供することを第一の目的とする。
起動時の水槽の本体への衝突を抑え、定常回転時にはダ
ンパー力を発生せず、設置床の振動のないドラム式洗濯
機を提供することを第一の目的とする。
【０００７】また、起動時に高いダンパー力が得られ効
果的に振動を抑え、かつダンパー自身の騒音をなくした
ドラム式洗濯機を提供することを第二の目的とする。
果的に振動を抑え、かつダンパー自身の騒音をなくした
ドラム式洗濯機を提供することを第二の目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記の第一の目的を達成
するため本発明のドラム式洗濯機は、本体と、本体内に
サスペンションによって支持された水槽と、この水槽内
に装備したドラムと、前記水槽と本体との間に設けて水
槽の振動を抑えるダンパーとを備え、このダンパーはシ
リンダーとピストンとからなり、このピストンは前記シ
リンダー内を摺動する摺動部と、この摺動部に対して動
作的遊びとなる所定のストロークをおいて連係するロッ
ドとで構成し、前記摺動部とロッドの所定のストローク
を脱水定常回転時の水槽の振幅より大きくしたドラム式
洗濯機とするものである。
するため本発明のドラム式洗濯機は、本体と、本体内に
サスペンションによって支持された水槽と、この水槽内
に装備したドラムと、前記水槽と本体との間に設けて水
槽の振動を抑えるダンパーとを備え、このダンパーはシ
リンダーとピストンとからなり、このピストンは前記シ
リンダー内を摺動する摺動部と、この摺動部に対して動
作的遊びとなる所定のストロークをおいて連係するロッ
ドとで構成し、前記摺動部とロッドの所定のストローク
を脱水定常回転時の水槽の振幅より大きくしたドラム式
洗濯機とするものである。
【０００９】また、上記第二の目的を達成するため本発
明のドラム式洗濯機は、本体と、本体内にサスペンショ
ンによって支持された水槽と、この水槽内に装備したド
ラムと、前記水槽と本体との間に設けて水槽の振動を抑
えるダンパーとを備え、このダンパーはシリンダーとピ
ストンとからなり、このピストンは前記シリンダー内を
摺動する摺動部と、この摺動部に対して所定のストロー
クの範囲で摺動するロッドとを有し、このロッドの所定
のストロークの範囲を越えて摺動するときに摺動部と当
接する部分の少なくとも一方に緩衝材を取り付けたドラ
ム式洗濯機とし、さらに緩衝材の断面積は、一方へ徐々
に大きくなるように構成したドラム式洗濯機とするもの
である。
明のドラム式洗濯機は、本体と、本体内にサスペンショ
ンによって支持された水槽と、この水槽内に装備したド
ラムと、前記水槽と本体との間に設けて水槽の振動を抑
えるダンパーとを備え、このダンパーはシリンダーとピ
ストンとからなり、このピストンは前記シリンダー内を
摺動する摺動部と、この摺動部に対して所定のストロー
クの範囲で摺動するロッドとを有し、このロッドの所定
のストロークの範囲を越えて摺動するときに摺動部と当
接する部分の少なくとも一方に緩衝材を取り付けたドラ
ム式洗濯機とし、さらに緩衝材の断面積は、一方へ徐々
に大きくなるように構成したドラム式洗濯機とするもの
である。
【００１０】
【作用】上記構成により本発明のドラム式洗濯機は、洗
濯、すすぎを終えて脱水を行おうとするとき、衣類が前
記ドラムの下部に偏った状態でドラムを回転させること
になる。このとき衣類による偏心荷重のため水槽が起動
時に大きく振動するが、ピストンの摺動部をロッドがフ
リーなストロークを超えて動かし、ダンパーが作用す
る。またドラムが高速回転に入ると水槽の振動は脱水と
ともに徐々に小さくなり、定常回転時には摺動部とロッ
ドとのフリーなストローク内で振動するようになる。こ
れによってピストンは静止し摺動部の摩擦力によるダン
パー力は発生せず、振動が設置床に直接伝わり、床を大
きく振動させ騒音や家屋の振動を引き起こすことがなく
なる。
濯、すすぎを終えて脱水を行おうとするとき、衣類が前
記ドラムの下部に偏った状態でドラムを回転させること
になる。このとき衣類による偏心荷重のため水槽が起動
時に大きく振動するが、ピストンの摺動部をロッドがフ
リーなストロークを超えて動かし、ダンパーが作用す
る。またドラムが高速回転に入ると水槽の振動は脱水と
ともに徐々に小さくなり、定常回転時には摺動部とロッ
ドとのフリーなストローク内で振動するようになる。こ
れによってピストンは静止し摺動部の摩擦力によるダン
パー力は発生せず、振動が設置床に直接伝わり、床を大
きく振動させ騒音や家屋の振動を引き起こすことがなく
なる。
【００１１】また本発明のドラム式洗濯機は、ピストン
の摺動部にロッドがフリーなストロ ークを越えて衝突し
たとき、摺動部とロッドとの間に緩衝材を取り付けたこ
とによって、衝突による衝撃を緩衝し衝突音を防ぎ、ド
ラムが高速回転に入ると水槽の振動は脱水とともに徐々
に小さくなる。これによってピストンは静止し摺動部の
摩擦力によるダンパー力は発生せず、振動が設置床に直
接伝わり、床を大きく振動させ騒音や家屋の振動を引き
起こすことがなくなる。
の摺動部にロッドがフリーなストロ ークを越えて衝突し
たとき、摺動部とロッドとの間に緩衝材を取り付けたこ
とによって、衝突による衝撃を緩衝し衝突音を防ぎ、ド
ラムが高速回転に入ると水槽の振動は脱水とともに徐々
に小さくなる。これによってピストンは静止し摺動部の
摩擦力によるダンパー力は発生せず、振動が設置床に直
接伝わり、床を大きく振動させ騒音や家屋の振動を引き
起こすことがなくなる。
【００１２】さらに緩衝材の断面積は、一方へ徐々に大
きくなるように構成して、さらに騒音防止効果が高めら
れる。
きくなるように構成して、さらに騒音防止効果が高めら
れる。
【００１３】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図１、図２において、１８は本体１９に複数の
サスペンション２０によって、半拘束的に吊り下げられ
た水槽であり、内部に回転軸２１によって軸支され、適
宜側面に通水孔２２を設け前面に開口部２３を設けたド
ラム２４を有している。また前記水槽１８には軸受２５
を介して、ドラムプーリ２６が取り付けられており、こ
のドラムプーリ２６と、洗濯モータ２７のシャフト２８
に取り付けられたモータプーリ２９との間にはベルト３
０が張り渡してある。３１は前記ドラム２４の開口部２
３を開閉する外蓋であり、一端を水槽１８、他端を本体
１９に固定したベローズ３３にテーパ状のシール部３４
が当接している。３５は設置脚である。
明する。図１、図２において、１８は本体１９に複数の
サスペンション２０によって、半拘束的に吊り下げられ
た水槽であり、内部に回転軸２１によって軸支され、適
宜側面に通水孔２２を設け前面に開口部２３を設けたド
ラム２４を有している。また前記水槽１８には軸受２５
を介して、ドラムプーリ２６が取り付けられており、こ
のドラムプーリ２６と、洗濯モータ２７のシャフト２８
に取り付けられたモータプーリ２９との間にはベルト３
０が張り渡してある。３１は前記ドラム２４の開口部２
３を開閉する外蓋であり、一端を水槽１８、他端を本体
１９に固定したベローズ３３にテーパ状のシール部３４
が当接している。３５は設置脚である。
【００１４】さらに前記水槽１８の側面下部と本体１９
内との間にはダンパー３６が取り付けられ、このダンパ
ー３６はシリンダー３７とピストン３８とからなる。
内との間にはダンパー３６が取り付けられ、このダンパ
ー３６はシリンダー３７とピストン３８とからなる。
【００１５】このピストン３８は、シリンダー３７内を
密に摺動し摩擦力を発生させる摺動部３９と、この摺動
部３９と一定のストロークｓの範囲だけ自由に摺動する
ように挿通したロッド４２とから構成されている。ロッ
ド４２は摺動部３９を挟んでその前後に緩衝材４０とフ
ランジ４１を設けて摺動部３９に当接するようにし一定
のストロークｓだけ自由に摺動するようにしている。
密に摺動し摩擦力を発生させる摺動部３９と、この摺動
部３９と一定のストロークｓの範囲だけ自由に摺動する
ように挿通したロッド４２とから構成されている。ロッ
ド４２は摺動部３９を挟んでその前後に緩衝材４０とフ
ランジ４１を設けて摺動部３９に当接するようにし一定
のストロークｓだけ自由に摺動するようにしている。
【００１６】前記緩衝材４０は、図に示すように摺動方
向に徐々に断面積が大きくなるように構成していること
によって、衝突による衝撃を徐々に緩衝し衝突音を防ぐ
ものである。また緩衝材４０は、摺動部３９を挟んでそ
の前後に設けることが好ましいが、片方だけであっても
よく、さらにその取り付け方法は特に限定されるもので
はない。
向に徐々に断面積が大きくなるように構成していること
によって、衝突による衝撃を徐々に緩衝し衝突音を防ぐ
ものである。また緩衝材４０は、摺動部３９を挟んでそ
の前後に設けることが好ましいが、片方だけであっても
よく、さらにその取り付け方法は特に限定されるもので
はない。
【００１７】以上の構成における動作を説明する。洗
濯、すすぎを終えて脱水を行おうとするとき、衣類がド
ラム２４の下部に偏った状態でドラム２４を回転させ
る。このとき衣類による偏心荷重のため水槽１８が起動
時に大きく振動し、摺動部３９にロッド４２のフランジ
４１が緩衝材４０を介して当接する。このときはフリー
なストロークｓを越えているものである。
濯、すすぎを終えて脱水を行おうとするとき、衣類がド
ラム２４の下部に偏った状態でドラム２４を回転させ
る。このとき衣類による偏心荷重のため水槽１８が起動
時に大きく振動し、摺動部３９にロッド４２のフランジ
４１が緩衝材４０を介して当接する。このときはフリー
なストロークｓを越えているものである。
【００１８】このとき摺動部３９とロッド４２との間に
摺動方向に徐々に断面積が大きくなる緩衝材４０を取り
付けた構成としたことによって、衝突による衝撃を徐々
に緩衝し衝突音を防いでいる。さらにドラム２４が高速
回転に入ると水槽１８の振動は脱水とともに徐々に小さ
くなり、定常回転時には摺動部３９とロッド４２とのフ
リーなストロークｓ内で振動するようになる。これによ
ってピストン３８は静止し摺動部３９の摩擦力によるダ
ンパー力は発生せず、振動が設置床に直接伝わり、床を
大きく振動させ騒音や家屋の振動を引き起こすことがな
くなる。
摺動方向に徐々に断面積が大きくなる緩衝材４０を取り
付けた構成としたことによって、衝突による衝撃を徐々
に緩衝し衝突音を防いでいる。さらにドラム２４が高速
回転に入ると水槽１８の振動は脱水とともに徐々に小さ
くなり、定常回転時には摺動部３９とロッド４２とのフ
リーなストロークｓ内で振動するようになる。これによ
ってピストン３８は静止し摺動部３９の摩擦力によるダ
ンパー力は発生せず、振動が設置床に直接伝わり、床を
大きく振動させ騒音や家屋の振動を引き起こすことがな
くなる。
【００１９】次に本発明の他の実施例を図３に基づいて
説明する。この実施例においてドラム式洗濯機の全体構
成は図１と同様であるので説明を省略し、以下、相違点
を中心に説明する。ダンパー３６はシリンダー４３とピ
ストン４６とから成っている。ピストン４６は、シリン
ダー４３内を密に摺動し摩擦力を発生させる摺動部４４
と、この摺動部４４に対し所定のストロークｓ＝５．５
ｍｍの範囲だけ遊び代を設けたロッド４５から構成さ
れ、ロッド４５は摺動部４４を挟んでその前後に緩衝材
４０とフランジ４１を設けて一定のストロークｓだけ自
由に摺動するように構成している。なお、ストロークｓ
＝５．５ｍｍは本体１９と水槽１８の間隔よりも小さ
く、かつ脱水定常回転時の水槽１８の振幅よりも大きい
ものである。
説明する。この実施例においてドラム式洗濯機の全体構
成は図１と同様であるので説明を省略し、以下、相違点
を中心に説明する。ダンパー３６はシリンダー４３とピ
ストン４６とから成っている。ピストン４６は、シリン
ダー４３内を密に摺動し摩擦力を発生させる摺動部４４
と、この摺動部４４に対し所定のストロークｓ＝５．５
ｍｍの範囲だけ遊び代を設けたロッド４５から構成さ
れ、ロッド４５は摺動部４４を挟んでその前後に緩衝材
４０とフランジ４１を設けて一定のストロークｓだけ自
由に摺動するように構成している。なお、ストロークｓ
＝５．５ｍｍは本体１９と水槽１８の間隔よりも小さ
く、かつ脱水定常回転時の水槽１８の振幅よりも大きい
ものである。
【００２０】以上の構成における動作を説明する。洗
濯、すすぎを終えて脱水を行おうとするとき、衣類が前
記ドラム２４の下部に偏った状態でドラム２４を回転さ
せることになる。このとき衣類による偏心荷重のため水
槽１８が起動時に大きく振動し、ピストン４６にロッド
４５のフランジ４１が所定のストロークｓを越えて衝突
する。
濯、すすぎを終えて脱水を行おうとするとき、衣類が前
記ドラム２４の下部に偏った状態でドラム２４を回転さ
せることになる。このとき衣類による偏心荷重のため水
槽１８が起動時に大きく振動し、ピストン４６にロッド
４５のフランジ４１が所定のストロークｓを越えて衝突
する。
【００２１】さらにドラム２４が高速回転に入ると水槽
１８の振動は脱水とともに徐々に小さくなり、脱水所定
回転時には、衣類の状態にかかわらず水槽１８の振幅す
なわちダンパー３６の振幅は約５ｍｍ以下となることが
実験で確認されている。よって所定のストロークｓを５
ｍｍより大きくすることによって、脱水所定回転時には
ピストン４６は所定のストロークすなわち遊び代内で振
動するようになる。
１８の振動は脱水とともに徐々に小さくなり、脱水所定
回転時には、衣類の状態にかかわらず水槽１８の振幅す
なわちダンパー３６の振幅は約５ｍｍ以下となることが
実験で確認されている。よって所定のストロークｓを５
ｍｍより大きくすることによって、脱水所定回転時には
ピストン４６は所定のストロークすなわち遊び代内で振
動するようになる。
【００２２】これによってピストン４６は静止し摺動部
４４の摩擦力によるダンパー力は発生せず、振動が設置
床に直接伝わり、床を大きく振動させ騒音や家屋の振動
を引き起こすことがなくなる。
４４の摩擦力によるダンパー力は発生せず、振動が設置
床に直接伝わり、床を大きく振動させ騒音や家屋の振動
を引き起こすことがなくなる。
【００２３】また所定のストロークｓは脱水定常回転時
の水槽振幅を僅かに越えるものとし必要最小限度として
いるため、脱水起動時の共振の際の水槽振幅を最小限と
することができる。
の水槽振幅を僅かに越えるものとし必要最小限度として
いるため、脱水起動時の共振の際の水槽振幅を最小限と
することができる。
【００２４】
【発明の効果】上記実施例に示しているように本発明の
ドラム式洗濯機は、洗濯、すすぎを終えて脱水を行おう
とするとき、衣類がドラムの下部に偏った状態でドラム
を回転させることになり、衣類による偏心荷重のため水
槽が起動時に大きく振動するが、ピストンの摺動部をロ
ッドがフリーなストロークを越えて動き、ダンパーが作
用するものである。そしてドラムが高速回転に入ると水
槽の振動は脱水とともに徐々に小さくなり、定常回転時
には摺動部とロッドとのフリーなストローク内で振動す
るようになる。これによってピストンは静止し摺動部の
摩擦力によるダンパー力は発生せず、振動が設置床に直
接伝わり、床を大きく振動させ騒音や家屋の振動を引き
起こすことがなくなる。
ドラム式洗濯機は、洗濯、すすぎを終えて脱水を行おう
とするとき、衣類がドラムの下部に偏った状態でドラム
を回転させることになり、衣類による偏心荷重のため水
槽が起動時に大きく振動するが、ピストンの摺動部をロ
ッドがフリーなストロークを越えて動き、ダンパーが作
用するものである。そしてドラムが高速回転に入ると水
槽の振動は脱水とともに徐々に小さくなり、定常回転時
には摺動部とロッドとのフリーなストローク内で振動す
るようになる。これによってピストンは静止し摺動部の
摩擦力によるダンパー力は発生せず、振動が設置床に直
接伝わり、床を大きく振動させ騒音や家屋の振動を引き
起こすことがなくなる。
【００２５】また、本発明のドラム式洗濯機は、洗濯、
すすぎを終えて脱水を行おうとするとき、衣類がドラム
の下部に偏った状態でドラムを回転させることになり、
衣類による偏心荷重のため水槽が起動時に大きく振動す
るが、摺動部とロッドとの間に摺動方向に緩衝材を取り
付け衝突による騒音のない信頼性の高いダンパー作用が
得られる。さらにドラムが高速回転に入ると水槽の振動
は脱水とともに徐々に小さくなる。これによってピスト
ンは静止し摺動部の摩擦力によるダンパー力は発生せ
ず、振動が設置床に直接伝わり、床を大きく振動させ騒
音や家屋の振動を引き起こすことがなくなる。
すすぎを終えて脱水を行おうとするとき、衣類がドラム
の下部に偏った状態でドラムを回転させることになり、
衣類による偏心荷重のため水槽が起動時に大きく振動す
るが、摺動部とロッドとの間に摺動方向に緩衝材を取り
付け衝突による騒音のない信頼性の高いダンパー作用が
得られる。さらにドラムが高速回転に入ると水槽の振動
は脱水とともに徐々に小さくなる。これによってピスト
ンは静止し摺動部の摩擦力によるダンパー力は発生せ
ず、振動が設置床に直接伝わり、床を大きく振動させ騒
音や家屋の振動を引き起こすことがなくなる。
【００２６】さらに緩衝材の断面積を徐々に変化させて
いるので、確実に衝撃緩衝作用効果を発揮することも期
待できるものである。
いるので、確実に衝撃緩衝作用効果を発揮することも期
待できるものである。
【図１】本発明の一実施例を示すドラム式洗濯機の縦断
面図
面図
【図２】同ドラム式洗濯機のダンパーを示す縦断面図
【図３】本発明の他の実施例におけるドラム式洗濯機の
ダンパーを示す縦断面図
ダンパーを示す縦断面図
【図４】従来例におけるドラム式洗濯機の縦断面図
【図５】同ドラム式洗濯機のダンパーを示す縦断面図
１８ 水槽
１９ 本体
２０ サスペンション
２４ ドラム
３６ ダンパー
３７ シリンダー
３８ ピストン
３９ 摺動部
４０ 緩衝材
４１ ロッド
フロントページの続き
(72)発明者 岩切 俊一
大阪府門真市大字門真1006番地 松下電
器産業株式会社内
(56)参考文献 特開 昭57−94151（ＪＰ，Ａ)
特開 平４−290624（ＪＰ，Ａ)
実開 平２−29674（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
D06F 1/00 - 51/02
F16F 15/067
Claims (3)
- 【請求項１】 本体と、本体内にサスペンションによっ
て支持された水槽と、この水槽内に装備したドラムと、
前記水槽と本体との間に設けて水槽の振動を抑えるダン
パーとを備え、このダンパーはシリンダーとピストンと
からなり、このピストンは前記シリンダー内を摺動する
摺動部と、この摺動部に対して動作的遊びとなる所定の
ストロークをおいて連係するロッドとで構成し、前記摺
動部とロッドの所定のストロークを脱水定常回転時の水
槽の振幅より大きくしたドラム式洗濯機。 - 【請求項２】 本体と、本体内にサスペンションによっ
て支持された水槽と、この水槽内に装備したドラムと、
前記水槽と本体との間に設けて水槽の振動を抑えるダン
パーとを備え、このダンパーはシリンダーとピストンと
からなり、このピストンは前記シリンダー内を摺動する
摺動部と、この摺動部に対して所定のストロークの範囲
で摺動するロッドとを有し、このロッドの所定のストロ
ークの範囲を越えて摺動するときに摺動部と当接する部
分の少なくとも一方に緩衝材を取り付けたドラム式洗濯
機。 - 【請求項３】 緩衝材の断面積は、摺動方向へ徐々に大
きくなるように構成した請求項２記載のドラム式洗濯
機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30672792A JP3463305B2 (ja) | 1992-11-17 | 1992-11-17 | ドラム式洗濯機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30672792A JP3463305B2 (ja) | 1992-11-17 | 1992-11-17 | ドラム式洗濯機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06154472A JPH06154472A (ja) | 1994-06-03 |
| JP3463305B2 true JP3463305B2 (ja) | 2003-11-05 |
Family
ID=17960575
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30672792A Expired - Fee Related JP3463305B2 (ja) | 1992-11-17 | 1992-11-17 | ドラム式洗濯機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3463305B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009213917A (ja) * | 2009-06-29 | 2009-09-24 | Hitachi Ltd | ドラム式洗濯機 |
| JP2016137092A (ja) * | 2015-01-28 | 2016-08-04 | 日立アプライアンス株式会社 | 洗濯機 |
-
1992
- 1992-11-17 JP JP30672792A patent/JP3463305B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06154472A (ja) | 1994-06-03 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3500645B2 (ja) | ドラム式洗濯機 | |
| CN1312348C (zh) | 用于滚筒式洗衣机的减震器 | |
| JP3463305B2 (ja) | ドラム式洗濯機 | |
| US7562544B2 (en) | Drum washing machine | |
| JP3572195B2 (ja) | ドラム式洗濯機 | |
| JP3463306B2 (ja) | ドラム式洗濯機 | |
| KR100205366B1 (ko) | 드럼세탁기의 댐퍼구조 | |
| JP3064493B2 (ja) | ドラム式洗濯機 | |
| JPH08215477A (ja) | 電気洗濯機の防振装置 | |
| JPH05131075A (ja) | ドラム式洗濯機 | |
| KR101175732B1 (ko) | 드럼세탁기의 댐퍼구조 | |
| JPH05253387A (ja) | ドラム式洗濯機 | |
| JP2910205B2 (ja) | 洗濯機の防振装置 | |
| JPH04220291A (ja) | ドラム式洗濯機 | |
| JPH0584390A (ja) | ドラム式洗濯機 | |
| JPH0824474A (ja) | 全自動洗濯機 | |
| KR20010037665A (ko) | 직결식 드럼세탁기의 진동저감장치 | |
| JPH04312498A (ja) | ドラム式洗濯機 | |
| JPH0584389A (ja) | ドラム式洗濯機 | |
| CN110195320B (zh) | 滚筒式洗衣机 | |
| JP2001239089A (ja) | ドラム式洗濯機 | |
| KR100617216B1 (ko) | 드럼세탁기의 진동방지장치 | |
| JP2001259286A (ja) | 脱水兼用洗濯機の防振装置 | |
| JPH0975581A (ja) | 電気洗濯機の防振装置 | |
| JPH06254291A (ja) | 電気洗濯機の防振装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070822 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080822 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080822 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090822 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090822 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100822 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110822 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110822 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120822 Year of fee payment: 9 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |