JPH0646805U - ねじ切り用スローアウェイチップ - Google Patents

ねじ切り用スローアウェイチップ

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JPH0646805U
JPH0646805U JP8486292U JP8486292U JPH0646805U JP H0646805 U JPH0646805 U JP H0646805U JP 8486292 U JP8486292 U JP 8486292U JP 8486292 U JP8486292 U JP 8486292U JP H0646805 U JPH0646805 U JP H0646805U
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JP
Japan
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cutting
chip
recess
breaker wall
thread
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JP8486292U
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JP2593284Y2 (ja
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貴宣 斉藤
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切削抵抗の減少と同時に切屑分断性を高め、
切屑処理性能を向上させることのできるチップを提供す
る。 【構成】 ねじ山形状に対応して鋭角をなす二切刃2
6,28がコーナー部に設けられたねじ切り用スローア
ウェイチップ22において、切刃近傍のすくい面31上
に、送り方向前方の切刃26に沿って延びる凹部32を
形成し、この凹部32の後方に、該凹部32に連続して
立ち上がる傾斜面状のブレーカ壁38を設け、さらに、
ブレーカ壁38上には、平面視において略凹部32の延
びる方向に沿って、複数の小凹部42を互いに近接した
状態で形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、ねじ切り加工に使用されるねじ切り用スローアウェイチップ(以 下「チップ」という。)に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
図11乃至図14は、従来のこの種のチップの一例を示すものである。これら の図に示すチップ10は、そのコーナー部に、すくい角のついたすくい面11と 、加工するねじ山形状に対応して斜交させた二切刃12が存在しており、切刃1 2近傍のすくい面11上には楕円球の一部の面を複数組み合わせて構成される凹 部が設けられ、さらに、凹部13の後方には、すくい面から立ち上がり楕円球の 一部の面で構成されるブレーカ壁が設けられている。
【0003】 ところで、上記のような従来のチップ10によるねじ切り加工においては、凹 部12を経た切屑をブレーカ壁14で十分に分断することができないため、切屑 処理性が悪いという欠点があった。また、このようなチップにおいて切屑の分断 効果を上げるためにブレーカ壁14を切り立った形状とすると、切削抵抗が増加 してビビリを生じ易くなり、ねじの品質を低下させるという課題があった。
【0004】 本考案は上記の如き事情に鑑みてなされたものであり、切削抵抗の減少と同時 に切屑分断性を高め、切屑処理性能を向上させることのできるチップを提供する ことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、ねじ山形状に対応して鋭角をなす二切刃がコーナー部に設けられた ねじ切り用スローアウェイチップにおいて、前記切刃近傍のすくい面上に、送り 方向前方の切刃に沿って延びる凹部が形成され、この凹部の後方に、該凹部に連 続して立ち上がる傾斜面状のブレーカ壁が設けられ、さらに、前記ブレーカ壁上 には、平面視において略前記凹部の延びる方向に沿って、複数の小凹部が互いに 近接した状態で形成されていることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】
上記構成に係るチップにおいて被削材のねじ切り加工を行う場合、主として前 方の切刃で生々された切屑は、凹部を経た直後、ブレーカ壁に当接して分断され つつ該ブレーカ壁上を通過してゆく。この際、該ブレーカ壁上に形成された複数 の小凹部により、切屑とブレーカ壁との接触面積が減少し、ブレーカ壁上を通過 する切屑の抵抗が減少して切削抵抗も減少する。
【0007】
【実施例】
以下、添付図面を参照して本考案の実施例を説明する。 図10はチップの装着されたねじ切り用のバイトを示しており、ホルダ20の 先端側に形成されたチップ座には、本考案の一実施例に係るチップ22が、クラ ンプ機構24を介して装着固定されている。本考案は、チップのコーナー部の形 状をその特徴とするものであり、以下、図1乃至図9を参照してチップ22の形 状を説明する。
【0008】 チップ22は、全体が略三角形平板状を呈し、その裏面側22aは平坦面とさ れ、その表面側22bの各コーナー部には、加工するねじ山形状に対応して鋭角 をなす二切刃26,28が形成されている。また、チップ22の中央部には、チ ップ固定用のクランプ穴30が形成されている。なお、チップ22の3つのコー ナー部の形状は全て同様であるため、1つのコーナー部の形状のみ説明し、他の コーナー部の形状については説明を省略する。
【0009】 チップ22のすくい面31上には、送り方向前方の切刃26の近傍に、凹部( モールデッドブレーカ)32が形成されている。この凹部32は、切刃26に沿 って該切刃26のほぼ全長に渡って延びており、図8に示すように長手方向と直 交する断面は球形若しくは楕円球形の一部の面とされている。また、凹部32の 長手方向に沿った断面は、図7に示すように、先端部32aから後端部32bに 向かうにつれて漸次その深さが増加する形状とされており、同図に示す傾斜角α は、5゜〜15゜とされている。
【0010】 前記凹部32の後方には、二切刃26,28と略相似形をなすように***する ***部34が形成されており、この***部34の上面は平坦面36とされている 。また、***部34の凹部32側には、後方に向かうにつれて漸次幅の増加する 、傾斜面状のブレーカ壁38が形成されている。ブレーカ壁38の反対側の傾斜 面40は、略く字状に屈曲して形成され、送り方向後方側部分を包囲している。
【0011】 前記ブレーカ壁38上には、前記凹部32より小さい複数(この場合3つ)の 小凹部(モールデッドブレーカ)42が形成されている。各小凹部42は、図1 、図2及び図9に示すように、球体若しくは楕円球体の一部の面を複数組み合わ せた形状とされ、ブレーカ壁38の傾斜に沿って延びている。また、各小凹部3 2は、平面視において略前記凹部32の延びる方向に沿って、互いに一定の間隔 で近接して配置されている。
【0012】 上記構成に係るチップ22は、前記図10に示すホルダ20に装着された後、 前述の従来のチップと同様にして、ねじ切り加工に使用される。この際、切り込 む毎にチップ22の中心をずらし、切削が主として前方の切刃26で行われる状 態として、切屑を一方向(図1上、矢印B方向)に流すようにする。
【0013】 生成された切屑は、凹部32上を通過した後、凹部32に連続して立ち上がる ブレーカ壁38に当接し、該ブレーカ壁38で分断されつつ、ブレーカ壁38上 を通過してゆく。この際、ブレーカ壁上を通過する切屑は、複数の小凹部42が なす直線方向に対して交わる方向に移動し、小凹部42上を通過するため、切屑 とブレーカ壁38との接触面積が減少する。これによりブレーカ壁38上を通過 する切屑の抵抗が減少して切削抵抗も減少する。
【0014】 従って、上記のようなチップ22を用いたねじ切り加工によれば、切削抵抗に よるビビリを防止してねじの品質を向上できるとともに、切屑を十分に分断し、 切屑処理性に優れたねじ切り加工を行うことが可能となる。
【0015】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案に係るチップよれば、切刃近傍のすくい面上に 、送り方向前方の切刃に沿って延びる凹部が形成され、この凹部の後方に、該凹 部に連続して立ち上がる傾斜面状のブレーカ壁が設けられ、さらに、前記ブレー カ壁上には、平面視において略前記凹部の延びる方向に沿って、複数の小凹部が 互いに近接した状態で形成されているので、生成された切屑をブレーカ壁により 良好に分断できるとともに、切屑がブレーカ壁上を通過する際の抵抗を小凹部に より減少せしめて切削抵抗を減少せしめ、切屑処理性に優れた良好なねじ切り加 工を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図4のチップのコーナー部の拡大図である。
【図2】図1のチップのII方向からの矢視図である。
【図3】図1のチップのIII方向からの矢視図である。
【図4】本考案の一実施例に係るチップのコーナー部の
形状を示す平面図である。
【図5】図4のチップの側面図である。
【図6】図4のチップのVI方向からの矢視図である。
【図7】図4のVII−VII線部分断面図である。
【図8】図4のVIII−VIII線部分断面図である。
【図9】図4のIX−IX線部分断面図である。
【図10】チップの装着されたバイトを示す平面図であ
る。
【図11】従来のねじ切り用チップの使用状態を示す平
面図である。
【図12】図11のチップのXII−XII線断面図である。
【図13】図11のチップのXIII−XIII線断面図であ
る。
【図14】図11のチップのXIV−XIV線断面図である。
【符号の説明】
22 チップ 26,28 切刃 32 凹部 38 ブレーカ壁 42 小凹部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ねじ山形状に対応して鋭角をなす二切刃が
    コーナー部に設けられたねじ切り用スローアウェイチッ
    プにおいて、前記切刃近傍のすくい面上に、送り方向前
    方の切刃に沿って延びる凹部が形成され、この凹部の後
    方に、該凹部に連続して立ち上がる傾斜面状のブレーカ
    壁が設けられ、さらに、前記ブレーカ壁上には、平面視
    において略前記凹部の延びる方向に沿って、複数の小凹
    部が互いに近接した状態で形成されていることを特徴と
    するねじ切り用スローアウェイチップ。
JP1992084862U 1992-12-09 1992-12-09 ねじ切り用スローアウェイチップ Expired - Fee Related JP2593284Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016208536A1 (ja) * 2015-06-23 2016-12-29 京セラ株式会社 切削インサート、切削工具及びこれを用いた切削加工物の製造方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05177415A (ja) * 1991-12-26 1993-07-20 Kyocera Corp 2山ねじ切りスローアウェイチップ

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JP2593284Y2 (ja) 1999-04-05

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