JPH11197909A - スローアウェイチップ - Google Patents

スローアウェイチップ

Info

Publication number
JPH11197909A
JPH11197909A JP10008084A JP808498A JPH11197909A JP H11197909 A JPH11197909 A JP H11197909A JP 10008084 A JP10008084 A JP 10008084A JP 808498 A JP808498 A JP 808498A JP H11197909 A JPH11197909 A JP H11197909A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting edge
cutting
nose
chip
rake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10008084A
Other languages
English (en)
Inventor
Giichi Okada
義一 岡田
Takeshi Ryu
猛 劉
Hiroyuki Takahashi
浩之 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP10008084A priority Critical patent/JPH11197909A/ja
Priority to DE19901456A priority patent/DE19901456B4/de
Priority to US09/232,679 priority patent/US6234726B1/en
Publication of JPH11197909A publication Critical patent/JPH11197909A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 精密加工における超仕上げ切削から一般的な
汎用切削までの幅広い切削領域において、確実かつ効果
的な切屑処理を図る。 【解決手段】 多角形平板状をなすチップ本体11の上
面がすくい面12とされ、このすくい面12の辺稜部に
切刃14…が形成されるとともに、互いに隣接する切刃
14,14同士が交差するすくい面12の角部Cには、
ノーズ部切刃15が形成されてなるスローアウェイチッ
プにおいて、ノーズ部切刃15のすくい角を、ノーズ部
切刃15の両端15A,15Bにおけるすくい角αより
も、中央15Cにおけるすくい角βを大きくしたり、中
央15Cにおけるすくい角γを小さくしたりすることに
より、ノーズ部切刃15の両端15A,15Bの間で変
化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、精密加工における
超仕上げ切削から一般的な汎用切削までの幅広い切削領
域において、確実かつ効果的な切屑処理性能を発揮する
ことができるスローアウェイチップ(以下、チップと称
する。)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13ないし図16は、従来のチップを
示すものである。これらの図に示すチップは、略菱形平
板状をなすチップ本体1の上面がすくい面2とされると
ともに各側面が逃げ面3…とされ、これらすくい面2と
各逃げ面3…との交差稜線部、すなわち菱形のすくい面
2の各辺稜部に切刃4…が形成されてなるものであり、
さらにこのすくい面2の角部のうち、互いに隣接する切
刃4,4同士が鋭角に交差する角部C,Cには、これら
の切刃4,4に滑らかに接するように連なる凸円弧状の
ノーズ部切刃5が形成されている。ここで、このチップ
においては図14ないし図16に示すように、上記すく
い面2が、切刃4およびノーズ部切刃5から内側に向か
うに従い一定の傾斜で陥没するように形成されており、
これにより切刃4およびノーズ部切刃5には、正のすく
い角θが与えられている。
【0003】また、上記すくい面2の内側には、切刃4
…およびノーズ部切刃5,5との間に間隔を開けてチッ
プブレーカ6がすくい面2から***するように形成され
ている。このチップブレーカ6は、図13に示すように
すくい面2に対向する方向から見た平面視において、切
刃4…の内側の部分では該切刃4…との間に等間隔をあ
けて、そのブレーカ壁面7が上記すくい面2よりも一回
り小さな菱形を呈するように形成される一方、ノーズ部
切刃5,5に臨む上記角部C,C部分では、これらの角
部C,Cを結ぶ対角線方向に延びて、その先端がノーズ
部切刃5に近接した位置に達するように形成されてい
る。なお、図中に符号8で示すのは、このチップ本体1
をバイト等の工具に取り付けるためのクランプネジ等が
挿通される取付穴である。
【0004】しかるに、このようなチップを用いた切削
のうち、仕上げ切削のように切り込みや送りが比較的小
さくてノーズ部切刃5の周辺のみが使用される場合に
は、このノーズ部切刃5により生成される切屑は薄肉で
幅の小さなものとなるが、上記構成のチップによれば、
かかる切屑は、その生成直後に上記ノーズ部切刃5に近
接した上記チップブレーカ6の先端部に衝突することに
なるので、速やかに切屑を分断することができる。一
方、荒切削のように切り込みや送りが比較的大きくて、
ノーズ部切刃5から切刃4にかけての部分が使用される
場合には、肉厚で幅広の切屑が生成されることになる
が、上記構成のチップでは、このような切屑は、切刃4
とチップブレーカ6との間のすくい面2上を擦過するう
ちに抵抗を受けて、チップブレーカ6に衝突して折り曲
げられ、カールして分断される。従って、上記チップに
よれば、荒切削から通常の仕上げ切削までの一般的な汎
用切削領域においては、効率的な切屑処理を図ることが
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、例えば精密
加工などにおける超仕上げ切削のように、上記通常の仕
上げ加工よりも切り込みや送りがさらに微小に設定され
る場合には、切屑は一層肉薄かつ幅狭となって伸び気味
となるため分断され難くなる一方、ノーズ部切刃5のう
ち切削に使用されて切屑を生成する部分も小さくなるの
で、上述のような汎用切削用のチップでは、生成された
切屑を確実にチップブレーカ6の上記先端部に衝突させ
て処理することが困難となる。従って、このような超仕
上げ切削の場合には、上記チップブレーカ6の先端部を
ノーズ部切刃5にさらに近接させて形成し、ノーズ部切
刃5によって生成された切屑を、確実にチップブレーカ
6の先端部に衝突させるようにしなければならない。
【0006】しかしながら、このようにチップブレーカ
6の先端部をノーズ部切刃5に近接させすぎると、逆に
当該チップを一般的な汎用切削に用いる際、特に荒切削
のように厚肉幅広の切屑が生成される場合に、切屑が十
分にすくい面2上を擦過しないうちにチップブレーカ6
に衝突してしまうとともに、切刃4およびノーズ部切刃
5とチップブレーカ6との間に画成されるポケット部分
が小さくなり、その結果、切屑が詰まり気味となってそ
の処理性能が却って損なわれるおそれがある。また、こ
のように切屑が詰まり気味となると、切削抵抗が大きく
なってビビリが生じ、仕上面精度の劣化やチップ寿命の
短縮を招いたりするおそれもある。
【0007】さらに、こうしてチップブレーカ6の先端
部をノーズ部切刃5に近付けた場合には、このチップブ
レーカ6先端部のブレーカ壁面7とすくい面2とが交差
する凹曲部Pもノーズ部切刃5に接近することとなる
が、このような凹曲部Pには、ノーズ部切刃5に作用す
る切削負荷による応力が集中しやすいため、かかる凹曲
部Pがノーズ部切刃15に接近しすぎると、例えば硬質
材料の切削を行う場合などには、この凹曲部Pからチッ
プ本体1が欠損してしまうおそれも生じる。しかも、こ
の欠損のおそれは、上記すくい角θを大きくするほど大
きくなるので、上記チップでは、すくい角θを大きくし
て切刃4およびノーズ部切刃5の切れ味の向上を図るこ
ともできなくなり、切削抵抗の一層の増大を招く結果と
なる。従って、従来は、このような超仕上げ切削用のチ
ップを一般的な汎用切削に使用することはできず、それ
ぞれ専用のチップを用意して切削加工を行わなければな
らなかった。
【0008】本発明は、このような背景のもとになされ
たもので、上述したように精密加工における超仕上げ切
削から一般的な汎用切削までの幅広い切削領域におい
て、確実かつ効果的な切屑処理を図ることができるチッ
プを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、こ
のような目的を達成するために、本発明は、多角形平板
状をなすチップ本体の上面がすくい面とされ、このすく
い面の辺稜部に切刃が形成されるとともに、互いに隣接
する上記切刃同士が交差する上記すくい面の角部には、
ノーズ部切刃が形成されてなるチップにおいて、上記ノ
ーズ部切刃のすくい角を、該ノーズ部切刃の両端の間で
変化させたことを特徴とする。従って、上記ノーズ部切
刃によって生成される切屑は、このようにノーズ部切刃
のすくい角が変化させられていることにより、その幅方
向に曲げモーメントを受けて分断されやすい状態で生成
されることとなり、かかる切屑が、該ノーズ部切刃に連
なるすくい面上を擦過する際に長手方向に抵抗を受けて
折り曲げられたり、あるいはすくい面上に形成されたチ
ップブレーカに衝突したりすることにより、たとえ超仕
上げ切削による薄肉幅狭の切屑であっても容易に分断さ
れてしまう。このため、切り込みや送りが微小な超仕上
げ切削においても、従来のようにチップブレーカの先端
部をノーズ部切刃に近付けすぎたりすることなく、確実
な切屑処理を図ることができる。
【0010】ここで、このようにノーズ部切刃のすくい
角を変化させるに際して、一つには、このノーズ部切刃
のすくい角を、該ノーズ部切刃の両端よりも中間部の方
が大きくなるように設定することができる。しかるに、
このような構成を採った場合には、このノーズ部切刃の
両端部分およびこれに連なるすくい面の辺稜部の切刃部
分には十分な刃先角を確保することができ、これらの部
分を使用する一般的な仕上げ切削や荒切削では、当該部
分に大きな切削負荷にも耐えうる刃先強度を与えること
ができる一方、上記ノーズ部切刃に連なるすくい面は、
ノーズ部切刃に沿ってその両端から中間部に向かうに従
い陥没する谷形に形成されることとなるので、超仕上げ
切削においては、生成された切屑をこの谷の底に案内し
て折り曲げ、より確実に分断させることが可能となる。
特に、このノーズ部切刃のすくい角を、上記角部の二等
分線上において最大となるように設定することにより、
超仕上げ切削のように切り込みや送りが小さくて、ノー
ズ部切刃の先端部分、すなわち上記二等分線上に位置す
る部分が主として切削に使用される場合に、この先端部
分に鋭い切れ味を与えて優れた仕上面精度を得ることが
できる。
【0011】また、他の一つとして、上記の場合とは逆
に、ノーズ部切刃のすくい角を、該ノーズ部切刃の両端
よりも中間部の方が小さくなるように設定することもで
き、この場合には、上記ノーズ部切刃に連なるすくい面
は、ノーズ部切刃に沿ってその両端から中間部に向かう
に従い***する山形に形成されることとなる。従って、
このノーズ部切刃によって生成された切屑は、上記すく
い面を擦過するうちにこの山の斜面に押し付けられ、抵
抗を受けて折り曲げられることとなるので、上記の場合
と同様により確実な切屑の分断を図ることができる。特
に、このノーズ部切刃のすくい角を、上記角部の二等分
線上において最小となるように設定することにより、超
仕上げ切削において使用されるノーズ部切刃の先端部分
にも十分な刃先強度を与えることができるので、例えば
硬質材料よりなる被削材の超仕上げ切削を行う場合など
においても、このノーズ部切刃に欠損が生じたりするよ
うな事態を防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1ないし図6は、本発明の第1
の実施形態を示すものである。本実施形態のチップにお
いて、そのチップ本体11は超硬合金等の硬質材料から
略菱形平板状に形成され、その上面がすくい面12とさ
れるとともに各側面が逃げ面13…とされ、これらすく
い面12と各逃げ面13…との交差稜線部に切刃14…
が形成されるとともに、このすくい面12の角部のう
ち、互いに隣接する切刃14,14同士が鋭角に交差す
る角部C,Cには、これらの切刃14,14に滑らかに
接するように連なる凸円弧状のノーズ部切刃15が形成
されている。なお、本実施形態において、これら切刃1
4…およびノーズ部切刃15,15は、平板状のチップ
本体11の厚さ方向に垂直な一の平面上に位置するよう
に形成されている。また、本実施形態のチップは、上記
逃げ面13…がチップ本体11の下面側に向かうに従い
内側に向かうように傾斜させられて、切刃14…および
ノーズ部切刃15,15に対して逃げ面13…に予め逃
げ角が付されたポジティブチップとされている。
【0013】さらに、上記すくい面12の内側には、す
くい面12から***するチップブレーカ16が、切刃1
4…およびノーズ部切刃15,15との間に間隔を開け
て形成されている。このチップブレーカ16は、図1に
示すようにすくい面12に対向する方向から見た平面視
において、切刃14…の内側の部分では該切刃14…と
の間に大きな間隔をあけて、そのブレーカ壁面17がす
くい面12よりも一回り小さな菱形を呈するように形成
される一方、ノーズ部切刃15,15に臨む上記角部
C,C部分では、これらの角部C,Cを結ぶ対角線方向
に突条状に延びて、その先端が、ノーズ部切刃15から
小さな間隔をあけて近接した位置に達するように形成さ
れている。なお、本実施形態では、このチップブレーカ
16の上記突条状に延びる部分は上記対角線に直交する
断面においてすくい面12から半円状に***するように
形成されており、その先端部は図1および図4に示され
るように略1/4球状をなすように形成されている。ま
た、すくい面12の中央からチップ本体11の下面にか
けては、当該チップ本体11をバイト等の切削工具に装
着するためのクランプネジ等が挿通される取付穴18が
貫設されている。
【0014】ここで、本実施形態では、上記すくい面1
2のうち上記切刃14…に連なる部分12Aは、切刃1
4…の全長に亙ってそのすくい角αが一定となるよう
に、該切刃14に直交する断面において図2に示すよう
に、切刃14から離間してチップ本体11の内側に向か
うに従い一定の勾配で漸次陥没する傾斜面に形成されて
いる。一方、これに対してすくい面12のうち上記ノー
ズ部切刃15,15に連なる扇形の部分12Bは、各ノ
ーズ部切刃15の両端15A,15B間において該ノー
ズ部切刃15に対するすくい角が変化するように形成さ
れており、具体的に本実施形態ではこのノーズ部切刃1
5のすくい角が、ノーズ部切刃15の両端15A,15
Bにおいて上記切刃14と等しいすくい角αとされると
ともに、これら両端15A,15Bの間の中間部におい
ては上記すくい角αよりも大きなすくい角となるよう
に、該両端15A,15Bから離間するに従い漸次増大
させられている。そして、特に本実施形態では、このノ
ーズ部切刃15のすくい角は、上記角部Cの二等分線L
上の位置、すなわちすくい面12に対向する方向からみ
てノーズ部切刃15の両端15A,15Bに連なる切刃
14,14がなす交差角の二等分線Lと交差するノーズ
部切刃15の中央15Cの位置において、最大のすくい
角βをなすように設定されている。
【0015】しかるに、このように構成されたチップに
より、切り込みや送りが大きくてノーズ部切刃15から
切刃14までを用いる荒切削を行う場合などにおいて
は、切屑はその大部分が上記切刃14によって生成され
ることとなり、該切刃14に連なるすくい面部分12A
を擦過するうちに抵抗を受けて折り曲げられ、チップブ
レーカ16のブレーカ壁面17に衝突して分断される。
また、これよりも切り込みや送りが小さくてノーズ部切
刃15の略全長を用いる一般的な仕上げ切削等におい
て、切屑は、このノーズ部切刃15に近接するように延
びたチップブレーカ16の先端部に生成直後に衝突する
ことによって速やかに分断される。
【0016】一方、このような一般的な仕上げ切削より
も切り込みや送りがさらに小さい超仕上げ切削等を行う
場合においては、図6に示すように上記ノーズ部切刃1
5のうちでもその一部だけが使用され、極薄肉で幅の小
さい切屑が生成されることとなるが、上記構成のチップ
では、このノーズ部切刃15のすくい角が上述のように
該ノーズ部切刃15の両端15A,15B間で変化する
ように形成されており、従ってかかるノーズ部切刃15
によって生成される切屑は、その生成の時点で幅方向に
曲げモーメントを受けて、長手方向、すなわち当該切屑
の流出方向Aに分断されやすい状態で生成されることに
なる。なお、図6において符号Wで示すのは被削材であ
り、符号Bは上記チップを取り付けた切削工具の送り方
向、符号Dは上記超仕上げ切削の際の切り込み、符号F
は被削材Wの1回転当たりの切削工具の送りである。
【0017】そして、上記構成のチップにおいては、こ
のような切屑が上記すくい面部分12B上を擦過するう
ちに抵抗を受けて長手方向に折り曲げられたり、あるい
は該すくい面部分12Bの奥に位置する上記チップブレ
ーカ16の先端部に衝突したりすることにより、薄肉で
幅の小さな切屑であっても容易に分断することができる
ので、上記超仕上げ切削の場合でも、チップブレーカ1
6の先端部をノーズ部切刃15に接近させすぎたりする
ことなく、効率的な切屑の処理を図ることが可能とな
る。従って、上記構成のチップによれば、チップブレー
カ16の位置は従来の汎用切削用のチップと同じとする
ことができ、当該チップを一般的な仕上げ切削に用いた
場合は勿論、肉厚で幅の広い切屑が生成される荒切削に
用いた場合でも、切屑詰まりが生じるのを防いで良好な
切屑処理性を維持することが可能となり、この切屑詰ま
りに伴う切削抵抗の増大を抑えてビビリを防止し、仕上
面精度の劣化やチップ寿命の短縮を防ぐことができると
ともに、ブレーカ壁17と上記すくい面部分12Bとが
交差する凹曲部Pからの欠損も防ぐことができ、結果的
に上記超仕上げ切削から、一般的な仕上げ切削や荒切削
までの汎用切削に用いることが可能な、より汎用性の高
いチップを提供することできる。
【0018】また、本実施形態のチップにおいては、こ
のようにノーズ部切刃15のすくい角を変化させるに際
して、該ノーズ部切刃15の両端15A,15Bよりも
中間部の方がすくい角が大きくなるようにされており、
従って、このノーズ部切刃15の両端15A,15B側
およびこれに連なる切刃14,14においては、大きな
刃先角を確保することができて、これらの部分を使用す
る一般的な仕上げ切削や荒切削において、大きな切削負
荷に耐えることができる十分な刃先強度を得ることがで
きる。一方、このような構成を採ることにより、このノ
ーズ部切刃15に連なるすくい面部分12Bは、図5に
示すように該ノーズ部切刃15に沿って上記両端15
A,15Bから中間部に向かうに従い陥没する谷形に形
成されることになるので、特に上記超仕上げ切削の際に
生成された切屑を、このすくい面部分12Bがなす谷に
沿ってその谷底に向かうように流出させて、この谷底に
おいて凹曲する上記すくい面部分12Bによって折り曲
げたり、あるいはこの谷底に案内させて上記すくい面部
分12Bの奥に位置するチップブレーカ16の先端部に
衝突させたりすることにより、その一層確実な分断を図
ることができる。
【0019】さらに本実施形態では、このノーズ部切刃
15のすくい角が、該ノーズ部切刃15が形成されるす
くい面12の角部Cの二等分線L上において最大のすく
い角βとなるように設定されており、すなわちノーズ部
切刃15の中央15Cにおいて最大のすくい角βとなる
ように設定されている。しかるに、本実施形態のような
凸円弧状をなすノーズ部切刃15においては、この中央
15Cの周辺がその先端部分となり、従って上記超仕上
げ切削等においては、このノーズ部切刃15の中央15
C周辺が使用されることとなるため、本実施形態によれ
ば、この超仕上げ切削に使用される中央15C周辺にお
いて特にノーズ部切刃15に鋭い切れ味を与えることが
でき、一層優れた仕上面精度を得ることが可能となると
ともに、このノーズ部切刃15に連なるすくい面部分1
2Bがなす上記谷形の底が、ノーズ部切刃15の中央1
5Cから上記二等分線Lに沿って延びるように形成され
るので、この中央15Cにおいて生成された切屑を、よ
り確実に上記谷底に沿って案内させて速やかに分断させ
ることができるという効果も得られる。
【0020】次に、図7ないし図11は、本発明の第2
の実施形態を示すものであり、上記第1の実施形態と共
通する部分には、同一の符号を配して説明を省略する。
本実施形態においては、上記ノーズ部切刃15のすくい
角をその両端15A,15B間で変化させるに際して、
このノーズ部切刃15のすくい角が、ノーズ部切刃15
の両端15A,15Bにおいて上記切刃14と等しいす
くい角αとされるとともに、これら両端15A,15B
の間の中間部においては上記すくい角αよりも小さなす
くい角となるように、該両端15A,15Bから離間す
るに従い漸次減少させられていることを特徴とする。そ
して、特に本実施形態では、このノーズ部切刃15のす
くい角は、上記角部Cの二等分線L上の位置、すなわち
すくい面12に対向する方向からみてノーズ部切刃15
の両端15A,15Bに連なる切刃14,14がなす交
差角の二等分線Lと交差するノーズ部切刃15の中央1
5Cの位置において、最小のすくい角γをなすように設
定されている。
【0021】しかるに、このように構成されたチップに
おいても、上記ノーズ部切刃15の両端15A,15B
の間で、そのすくい角が変化しているため、該ノーズ部
切刃15によって生成された切屑は、その幅方向に曲げ
モーメントを受けて分断されやすい状態で生成されるこ
ととなり、従って薄肉で幅の小さい切屑が生成される超
仕上げ切削などにおいても、チップブレーカ16をノー
ズ部切刃15の接近させすぎたりすることなく、確実な
切屑処理を図ることが可能となり、結果的に荒切削まで
使用可能な汎用性の高いチップを提供することができ
る。また、本実施形態では、上記ノーズ部切刃15に連
なる扇形のすくい面部分12Cは、ノーズ部切刃15に
沿ってその両端15A,15Bから中間部に向かうに従
い***する山形に形成されることとなり、ノーズ部切刃
15によって生成された切屑は、上記すくい面部分12
Cを擦過するうちに、この山の斜面に押し付けられるこ
とにより抵抗を受けて折り曲げられるので、結果として
上記第1の実施形態と同様に、より確実な切屑の分断を
図ることができる。
【0022】さらに本実施形態では、このノーズ部切刃
15のすくい角が、上記角部Cの二等分線L上におい
て、すなわち超仕上げ切削において使用される先端部分
となるノーズ部切刃15の中央15Cにおいて、最小の
すくい角γとなるように設定されており、これにより、
このノーズ部切刃15の中央15Cにも十分な刃先強度
を与えることができるので、例えば硬質材料よりなる被
削材の超仕上げ切削を行う場合などにおいても、ノーズ
部切刃15に欠損が生じたりするような事態を防止する
ことができる。また、このようにノーズ部切刃15が角
部Cの二等分線L上で最小のすくい角γとなることによ
り、このノーズ部切刃15に連なるすくい面部分12C
は、図11に示すように上記二等分線L上に稜線を有す
る山形に形成されることとなり、超仕上げ切削の際にノ
ーズ部切刃15の上記中央15C周辺により生成された
切屑は、この山の稜線に沿って上記すくい面部分12C
上を擦過するうちに抵抗を受けて折り曲げられ、あるい
は稜線から外れてもすくい面部分12Cがなす上記山の
斜面に押し付けられることにより抵抗を受けて折り曲げ
られ、確実に分断される。
【0023】なお、上記第1、第2の実施形態において
は、上記ノーズ部切刃15に、その両端15A,15B
間でノーズ部切刃15に対するすくい角が変化するすく
い面部分12B,12Cが直接連なるように形成されて
いるが、これらのすくい面部分12B,12Cのノーズ
部切刃15側にランドを形成するようにしてもよく、こ
の場合のランドは、ネガランドでも、ポジランドでもよ
い。また、上記第1、第2の実施形態のチップはいずれ
もポジティブチップであるが、ネガティブチップとする
ことも可能である。さらに、上記第1、第2の実施形態
では、切刃14のすくい角αおよびノーズ部切刃15の
すくい角α,β,γがいずれも正角側に設定されている
が、第1の実施形態においてはα<βを満たす範囲で、
また第2の実施形態ではα>γを満たす範囲で、これら
を負角側に設定するようにしてもよく、さらに上記ノー
ズ部切刃15のすくい角が正角と負角との間で変化する
ように設定してもよい。
【0024】さらにまた、上記各実施形態のチップで
は、切刃14およびノーズ部切刃15が、チップ本体1
1の厚さ方向に垂直な一の平面上に形成されていて、こ
れにより逃げ面13…とされるチップ本体11の側面視
に直線状をなすように形成されているが、これら切刃1
4やノーズ部切刃15を、上記側面視に曲線状をなすよ
うにチップ本体11の厚さ方向に湾曲させて形成しても
よい。また、上記切刃14については、チップ本体11
のすくい面12に対向する平面視において曲線状をなす
ように形成してもよく、一方、ノーズ部切刃15につい
ては、上記平面視において直線状をなす、いわゆる面取
りコーナに形成されていてもよい。
【0025】さらに、上記第1、第2の実施形態におい
ては、ノーズ部切刃15のすくい角が、その両端15
A,15Bよりも、これら両端15A,15Bの間の中
間部の方が大きく、あるいは小さくされ、特に角部Cの
二等分線L上に位置するノーズ部切刃15の中央15C
において最大、あるいは最小となるように設定されてい
るが、例えば上記中央15Cから両端15A,15Bの
一方に偏った位置で最大、あるいは最小となるように設
定したり、両端15A,15Bの一方から他方に向かう
に従いすくい角が漸次増大、あるいは減少するようにし
てもよい。これは、特に切削に使用される切刃14およ
びノーズ部切刃15の向きが予め特定の向きに限定され
た、いわゆる勝手つきのチップの場合に有効である、さ
らにまた、上記各実施形態では、ノーズ部切刃15のす
くい角が、その両端15A,15Bの間で漸次増大ある
いは減少した後、中央15Cを境に漸次減少あるいは増
大するようになされているが、両端15A,15Bの間
で増大と減少とを繰り返すようにしてもよい。
【0026】
【実施例】次に、本発明の実施例を挙げて、本発明の効
果について具体的に説明する。本実施例においては、図
1ないし図6に示した上記第1の実施形態のチップと、
図7ないし図11に示した上記第2の実施形態のチップ
とにより、切り込みと送りを変化させて切削を行い、そ
の際の切屑の処理性能を調査した。また、これに対する
比較例として、図13ないし図16に示した従来例のチ
ップにより、同様の切削条件の下で切削を行い、その際
の切屑の処理性能を比較した。
【0027】ただし、このときの被削材はS45C材で
あり、切削速度は200m/minであった。また、使用し
たチップはいずれも超硬合金製の同大のものであって、
ノーズ部切刃5,15のノーズRは0.4mm、ノーズ部
切刃5,15の中央(先端)からチップブレーカ6,1
6の先端部までの距離は1.3mm、切刃4,14からチ
ップブレーカ6,16のブレーカ壁面7,17までの距
離は1.1mm、角部Cで交差する切刃4,14の交差角
は80°、逃げ面3,13の逃げ角は7°であった。さ
らに、上記従来例に基づく比較例のチップの上記すくい
角θは8°であるのに対し、第1の実施形態に基づく実
施例のチップの上記すくい角αは8°、すくい角βは1
8°、また第2の実施形態に基づく実施例のチップの上
記すくい角αは8°、すくい角γは0°であった。
【0028】その結果、上記第1、第2の実施形態に基
づく実施例のチップでは、いずれの場合も通常の荒切削
および仕上げ切削から、切り込み、送りの極小さい超仕
上げ切削まで、略等しい切り込みおよび送りの範囲で優
れた切屑処理性能を得ることができたのに対し、比較例
のチップでは、切り込みや送りの大きい荒切削や通常の
仕上げ切削においては、実施例のチップと同様の切屑処
理性が得られたものの、切り込みや送りが極小さくなる
と、切屑が分断されずに流れ出てしまい、切削工具に絡
まったりして切削に支障を来す結果となった。この結果
を、切屑の確実な処理が可能な切り込みと送りとの範囲
として、図12に、実施例のチップについては符号M
で、また比較例のチップについては符号Nで、それぞれ
示す。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
すくい面の角部に形成されるノーズ部切刃のすくい角
が、ノーズ部切刃の両端よりも中間部の方が大きく、あ
るいは小さくされたりすることにより、これら両端の間
で変化させられているので、このノーズ部切刃により生
成された切屑は、その生成の時点で幅方向に曲げモーメ
ントを受けて分断されやすい状態で生成される。そし
て、このような切屑が、ノーズ部切刃に連なるすくい面
上を擦過するうちに抵抗を受けて折り曲げられたり、あ
るいはチップブレーカ等に衝突したりすることにより、
かかる切屑を確実に分断することができるので、切り込
みや送りが極小さい超仕上げ切削により生成された切屑
でも、チップブレーカをノーズ部切刃に近付けすぎたり
することなく、円滑に処理することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示す平面図であ
る。
【図2】 図1におけるXX断面図である。
【図3】 図1におけるYY断面図である。
【図4】 図1におけるZZ断面図である。
【図5】 図1に示す実施形態のすくい面12の角部C
周辺を示す斜視図である。
【図6】 図1に示す実施形態により超仕上げ切削を行
う場合を示す平面図である。
【図7】 本発明の第2の実施形態を示す平面図であ
る。
【図8】 図7におけるXX断面図である。
【図9】 図7におけるYY断面図である。
【図10】 図7におけるZZ断面図である。
【図11】 図7に示す実施形態のすくい面12の角部
C周辺を示す斜視図である。
【図12】 本発明による実施例と従来例による比較例
とにより切削を行った際の切屑処理性能を模式的に示す
図である。
【図13】 従来のスローアウェイチップを示す平面図
である。
【図14】 図13におけるXX断面図である。
【図15】 図13におけるYY断面図である。
【図16】 図13におけるZZ断面図である。
【符号の説明】
11 チップ本体 12 すくい面 12A 切刃14に連なるすくい面部分 12B ノーズ部切刃15に連なるすくい面部分 13 逃げ面 14 切刃 15 ノーズ部切刃 15A,15B ノーズ部切刃15の両端 15C ノーズ部切刃の中央 16 チップブレーカ 17 ブレーカ壁面 C すくい面12の角部 L 角部Cの二等分線 α ノーズ部切刃15の両端15A,15Bにおけるす
くい角 β,γ ノーズ部切刃15の中央15Cにおけるすくい

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多角形平板状をなすチップ本体の上面が
    すくい面とされ、このすくい面の辺稜部に切刃が形成さ
    れるとともに、互いに隣接する上記切刃同士が交差する
    上記すくい面の角部には、ノーズ部切刃が形成されてな
    るスローアウェイチップにおいて、上記ノーズ部切刃の
    すくい角が、該ノーズ部切刃の両端の間で変化している
    ことを特徴とするスローアウェイチップ。
  2. 【請求項2】 上記ノーズ部切刃のすくい角は、該ノー
    ズ部切刃の両端よりも中間部の方が大きくなるように設
    定されていることを特徴とする請求項1に記載のスロー
    アウェイチップ。
  3. 【請求項3】 上記ノーズ部切刃のすくい角は、上記角
    部の二等分線上において最大となることを特徴とする請
    求項2に記載のスローアウェイチップ。
  4. 【請求項4】 上記ノーズ部切刃のすくい角は、該ノー
    ズ部切刃の両端よりも中間部の方が小さくなるように設
    定されていることを特徴とする請求項1に記載のスロー
    アウェイチップ。
  5. 【請求項5】 上記ノーズ部切刃のすくい角は、上記角
    部の二等分線上において最小となることを特徴とする請
    求項4に記載のスローアウェイチップ。
JP10008084A 1998-01-19 1998-01-19 スローアウェイチップ Pending JPH11197909A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10008084A JPH11197909A (ja) 1998-01-19 1998-01-19 スローアウェイチップ
DE19901456A DE19901456B4 (de) 1998-01-19 1999-01-15 Wendeschneidplatte
US09/232,679 US6234726B1 (en) 1998-01-19 1999-01-19 Indexable insert

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10008084A JPH11197909A (ja) 1998-01-19 1998-01-19 スローアウェイチップ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11197909A true JPH11197909A (ja) 1999-07-27

Family

ID=11683474

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10008084A Pending JPH11197909A (ja) 1998-01-19 1998-01-19 スローアウェイチップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11197909A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10232445B2 (en) 2014-02-26 2019-03-19 Kyocera Corporation Cutting insert, cutting tool, and method for manufacturing machined product
JPWO2020075445A1 (ja) * 2018-10-11 2021-02-15 住友電工ハードメタル株式会社 切削インサートおよび内径切削用工具
CN113263212A (zh) * 2021-04-26 2021-08-17 厦门金鹭特种合金有限公司 一种快进给铣刀刀片
WO2021241623A1 (ja) * 2020-05-26 2021-12-02 京セラ株式会社 切削インサート、切削工具及び切削加工物の製造方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56132011U (ja) * 1980-03-10 1981-10-06
JPH0382103U (ja) * 1989-12-11 1991-08-21
JPH07185908A (ja) * 1993-12-28 1995-07-25 Kyocera Corp スローアウェイチップ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56132011U (ja) * 1980-03-10 1981-10-06
JPH0382103U (ja) * 1989-12-11 1991-08-21
JPH07185908A (ja) * 1993-12-28 1995-07-25 Kyocera Corp スローアウェイチップ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10232445B2 (en) 2014-02-26 2019-03-19 Kyocera Corporation Cutting insert, cutting tool, and method for manufacturing machined product
JPWO2020075445A1 (ja) * 2018-10-11 2021-02-15 住友電工ハードメタル株式会社 切削インサートおよび内径切削用工具
EP3865232A4 (en) * 2018-10-11 2022-07-27 Sumitomo Electric Hardmetal Corp. CUTTING INSERT AND INSIDE DIAMETER CUTTING TOOL
WO2021241623A1 (ja) * 2020-05-26 2021-12-02 京セラ株式会社 切削インサート、切削工具及び切削加工物の製造方法
CN113263212A (zh) * 2021-04-26 2021-08-17 厦门金鹭特种合金有限公司 一种快进给铣刀刀片

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7905687B2 (en) Cutting insert, tool holder, and related method
JP3781197B2 (ja) 割り出し可能な切削加工インサート
US7220083B2 (en) Cutting insert for high feed face milling
KR100650099B1 (ko) 접선 절삭 삽입체 및 삽입체 홀더
JP3923678B2 (ja) 切削チップ
CN108472751B (zh) 切削刀片及可转位刀片式切削工具
EP0585871A1 (en) A cutting insert for a milling cutter
WO2012067103A1 (ja) 切削インサート
JP3196394B2 (ja) スローアウェイチップ
EP1448332A1 (en) Indexable turning insert
US20020122699A1 (en) Milling insert
CN109475944B (zh) 车削刀片
EP0747156A1 (en) Cutting insert and cutter for milling
JP3003230B2 (ja) スローアウェイチップ及びスローアウェイ式カッタ
JP4941082B2 (ja) スローアウェイ式切削工具およびこれに装着される切刃チップ
JP3237052B2 (ja) スローアウェイチップ
JP2005028502A (ja) 面取りカッタおよび面取りカッタ用スローアウェイチップ
CA2286507C (en) End mill
JPH11197909A (ja) スローアウェイチップ
JPS60135104A (ja) スロ−アウエイチツプ
JPH1086014A (ja) フライス用ブレーカ付きスローアウェイチップ
JP5243396B2 (ja) 隅削り用刃先交換式チップとミーリングカッタ
JP2001269810A (ja) スローアウェイチップ
JP2993612B2 (ja) スローアウェイチップ
JP2002126932A (ja) エンドミル

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020924