JPH0628118B2 - ビデオテ−プレコ−ダのリ−ル駆動モ−ド切替え機構 - Google Patents

ビデオテ−プレコ−ダのリ−ル駆動モ−ド切替え機構

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JPH0628118B2
JPH0628118B2 JP61157454A JP15745486A JPH0628118B2 JP H0628118 B2 JPH0628118 B2 JP H0628118B2 JP 61157454 A JP61157454 A JP 61157454A JP 15745486 A JP15745486 A JP 15745486A JP H0628118 B2 JPH0628118 B2 JP H0628118B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は小型の家庭用ビデオテープレコーダに関し、
特に詳しく言うと、記録/再生時には巻取りリールを定
速回転させ、巻取り/早送り時には供給あるいは巻取り
リールを高速回転させるように各リールの駆動モードを
切替える機構に関する。
[発明の技術的背景] ビデオテープレコーダにおいては、記録/再生モード
(以下、プレーモードと称する)と巻取り/早送りモー
ドの2つのモードが存在する。通常、プレーモードにお
いては、定速でテープを巻取るため駆動系にクラッチ機
構を設けるとともに、巻取り/早送りモードでは高速回
転を行うため駆動系とリールディスクまでを直結で駆動
する機構を設けている。
すなわち従来のビデオテープレコーダにおいては、2つ
のリールディスクと選択的に係合するアイドラローラ
と、プレーモード用のギヤと巻取り/早送りモード用の
ギヤとがクラッチ機構を介して同軸上に備えられ、アイ
ドラローラと係合してその回転を伝達する中間回転体
と、プレーモード用のギヤと巻取り/早送りモード用の
ギヤと選択的に係合するモード切替えギヤと、このモー
ド切替えギヤを回転させる駆動源とを設けている。プレ
ーモード時には、モード切替えギヤが上下動してプレー
モード用のギヤと噛合し、中間回転体を回転させアイド
ラにより巻取り側のリールディスクを回転させる。巻取
り/早送りモードの時は、モード切替えギヤが巻取り/
早送りモード用のギヤと噛合し、中間回転体を回転させ
アイドラにより巻取りモードの時は供給側のリールディ
スクをそして早送りモードの時は巻取り側のリールディ
スクを回転させる。巻取り/早送りモードから停止の操
作を行うと、ブレーキが動作してリールディスクは瞬時
に停止するが、モード切替えギヤは巻取り/早送りモー
ド用のギヤからプレーモード用のギヤと噛合し、リール
駆動系はプレーモードとなる。したがって、リール駆動
がプレーモードということは、キャプスタンモータを停
止させても、キャプスタンフライホイールの慣性等によ
り、アイドラが接触している側のリールディスクは回転
力が加わってしまう。そのため、テープに余計な負荷が
かかるという欠点がある。
[発明の目的] この発明の目的は、上述したような従来のビデオテープ
レコーダにおけるリール駆動機構の欠点を改良し、簡単
な構成によりリールディスクを高速で回転させた状態か
ら停止させる場合にはリールディスクを瞬時に停止させ
るとともに、停止時にテープに無理な負荷がかからない
ようにしたビデオテープレコーダにおけるリール駆動モ
ード切替え機構を提供することである。
[発明の構成] この発明のビデオテープレコーダのリール駆動モード切
替え機構を図面を参照して説明すると、キャプスタンモ
ータと供給あるいは巻取りリールディスク(16,17)とを
選択的に係合して、これらリールディスク(16,17)を定
速走行で回転させる第1アイドラ部材(158)と、キャプ
スタンモータと供給あるいは巻取りリールディスク(1
6,17)とを選択的に係合して、これらリールディスク(1
6,17)を高速走行で回転させる第2アイドラ部材(144)
と、第1および第2アイドラ部材(158,144)を常時供給
あるいは巻取りリールディスク(16,17)のいずれとも係
合しないように弾性的に規制する弾性部材(167)と、第
1および第2アイドラ部材(158,144)の各一部と係合
し、水平方向に移動した時弾性部材(167)の弾性力に抗
して第1および第2アイドラ部材(158,144)の少なくと
も一方の規制を解き、キャプスタンモータの回転を供給
あるいは巻取りリールディスク(16,17)の少なくとも一
方に伝えるためのモードスライダ(39)と、記録、再生、
巻取り、早送り等の動作に連動してモードスライダ(39)
を移動させる手段(1)とを有し、モードスライダ(39)
は、第1アイドラ部材(158)の一部と係合する部分に第
1アイドラ部材(158)の位置を制御するカム面(94,95,
96)が形成された第1サブスライダ(93)と、この第1サ
ブスライダ(93)上に摺動可能にかつ連動して移動可能に
支持され、第2アイドラ部材(158)の一部と係合する部
分にこの第2アイドラ部材(144)の位置を制御するカム
面が形成された第2サブスライダ(101)とで構成されて
おり、かつモードスライダ移動手段(1)により駆動さ
れ、第2アイドラ部材(144)と供給あるいは巻取りリー
ルディスク(16,17)との係合を解くように第2サブスラ
イダ(101)を移動させるワンウエークラッチ(117)を更に
有することを特徴とするものである。
[作 用] この構成により、停止状態からプレー動作に切替ると、
モードスライダ(39)は第1アイドラ部材(158)により巻
取りリールディスク(17)を回転させるように移動する。
レビュー動作に切替えた場合には、モードスライダ(39)
は第1アイドラ部材(158)により供給リールディスク(1
6)を回転させるように移動する。そして早送り動作時に
は、モードスライダ(39)は第2アイドラ部材(158)を巻
取りリールディスク(17)に当接させるように移動し、巻
戻し動作の場合はモードスライダ(39)は第2アイドラ部
材(158)を供給リールディスク(16)に当接させるように
移動し、それぞれディスクを高速回転させる。この早送
りや巻戻し動作の途中で、停止信号を行なうとモードス
ライダ移動手段(1)によりワンウエークラッチ(117)が
駆動され、第2アイドラ部材(144)と供給あるいは巻取
りリールディスク(16,17)との係合を解くように第2サ
ブスライダ(101)を移動させる。これにより、瞬時にリ
ール駆動の早送り/巻戻しモードは解除される。この
時、モードスライダ(39)は早送り/巻戻し位置にあるの
で、リール駆動のプレーモードも解除されたままであ
る。したがって、リール駆動系はフリーの状態となり、
高速回転のリールディスク(16,17)を瞬時に停止させて
も、キャプスタンホイールの慣性等による回転はリール
ディスク(16,17)には伝達されず、テープに余計な負荷
をかけることはない。
[実施例] 以下、この発明を図面に示す一実施例について説明す
る。この実施例におけるビデオテープレコーダは、早送
り/巻戻し、停止、テープローディング、ポーズ、レビ
ュー、そしてプレイの6つのモード切換えを有してお
り、これらのモード切換えを第1から4図に示す、上下
面にカム溝を有するカム歯車1によって行っている。
まず、最初にこのカム歯車1の駆動機構について説明す
ると、基板2の下面には、動力支持板3が設けられてお
り、動力支持板3にはDCモータ4が取付けられてい
る。モータ4の駆動軸5には第1プーリ6が取付けられ
ており、この第1プーリ6には第1エンドレスベルト7
が掛けられている。この第1エンドレスベルト7はま
た、第1プーリ6より直径の大きい第2プーリ8に掛渡
されており、この第2プーリ8は動力支持板3に回転可
能に支持された回転軸9に取付けられている。回転軸9
には更に、第2プーリ8より直径の小さい第3プーリ11
が取付けられている。この第3プーリ11と動力支持板3
に回転可能に支持されたウオーム軸12に取付けられ第3
プーリ11より直径の大きい第4プーリ13間には第2エン
ドレスベルト14が掛渡されている。ウオーム軸12にはウ
オーム歯車15が取付けられ、このウオーム歯車15は、カ
ム歯車1に外周に設けられた歯車87と噛合する。カム歯
車1は同力支持板3の軸88に回転可能に支持されてい
る。
したがって、モータ4の回転は、第1プーリ6から第1
エンドレスベルト7を介して第2プーリ8に伝わり、回
転軸9は減速されて回転する。この減速回転は第3プー
リ11、第2エンドレスベルト14を介して第4プーリ13を
更に減速回転させる。第4プーリ13の回転によりウオー
ム軸12は回転し、この回転によりカム歯車1も回転す
る。カム歯車1の回転により、以下に述べる種々の動作
モードを制御する。
まず最初に、テープローディングについて説明する。テ
ープローディング機構は、第4図に示すようにカム歯車
1の裏面に設けられ、中心部から外周部に向って延在す
る裏カム溝21により制御される。裏カム溝21は、その中
心部から同心円状に延在する第1部分21p〜qと、この
第1部分21qから外周に向かって徐々に拡がっていく第
2部分21q〜rと、この第2部分21rから外周に向かっ
て徐々に拡がっていくように延在する第3部分21r〜s
と、この第3部分21sから更に外周方向に徐々に拡がっ
ていくように延在する第4部分21s〜tと、この第4部
分21tから同心円状に延在する第5部分21t〜uとが連
続的にかつ渦巻き状に形成されている。
カム歯車1の裏カム溝21内には下部ガイドピン22の上端
が緩く嵌合されている。このガイドピン22の下端は欠歯
ギヤプレート23に固定されている。欠歯ギヤプレート23
は、その後端が支持ピン24により動力支持板3に回動可
能に取付けられている。欠歯ギヤプレート23の先端周面
にはラック歯25が設けられている。このラック歯25は、
第1ローディング歯車26と噛合しており、第1ローディ
ング歯車26または第2ローディング歯車27に噛合してい
る。第1および第2ローディング歯車26,27は第1図に
示すように基板2上に設けられ、回転ヘッド(図示しな
い)等が取付けられたローディング板28の下面にそれぞ
れ回転可能に取付けられている。ローディング板28には
この回転ヘッドを取囲むように2条のガイド溝29が設け
られ、各溝29にはこれら溝29に沿って移動可能にポール
ベース31が取付けられている。これらポールベース31に
は、テープを引出すためのローディングポスト10が立設
されている。これらポールベース31には、第1および第
2ローディング歯車26,27にリンクされたアーム機構
(図示しない)によりローディング歯車26,27の回転に
連動して、テープカセット内からテープを引出し、回転
ヘッドの外周を略190度にわたって巻き付けるための
ものであ。アーム機構は従来の機構を利用できるので、
その詳細な説明および図面は省略する。
上述したように、カム歯車1の裏カム溝21の第1部分21
p〜qは同心円状に形成されているので、カム歯車1が
回転を始めても、上部ガイドピン22がこの第1部分21p
〜qに位置している間は、欠歯ギヤプレート23は枢動で
きない。カム歯車1が更に回転して、上部ガイドピン22
が第2部分21q〜rに位置すると、上部ガイドピン22は
外周方向に移動する形になり、これにより欠歯ギヤプレ
ート23は支持ピン24を支点として回動し、第1および第
2ローディング歯車26,27も回転する。これによりポー
ルベース31はガイド溝29に沿って前進していく。ポール
ベース31の前進は、上部ガイドピン22が第2部分21q〜
r、第3部分21r〜sそして第4部分21s〜vに位置し
ている間続く。ガイドピン22が第4部分21vに到達した
時、ポールベース31はストッパ(図示しない)に当り、
その後ガイドピン22が第4部分21tに位置すると、ロー
ディング歯車内にあるコイルスプリングの作用によりポ
ールベース31がストッパにロックし、正確に位置めされ
る。第5部分21t〜uは第1部分21p〜qと同様に同心
円状に形成されているので、上部ガイドピン22の外周方
向への移動はなく、カム歯車1が回転しても欠歯ギヤプ
レート23は枢動しない。
他の機構要素への伝達は、第4図に示すようにカム歯車
1の表面に中心部から外周部に向って渦巻き状に延在す
る表カム溝32により行われる。表カム溝32はその中心部
から同心円状に延在し、早送り/巻戻しのための第1部
分32a〜bと、この第1部分32bから外周方向に徐々に
拡がっている第2部分32b〜cと、この第2部分32cか
ら同心円状に延在した停止のための第3部分32c〜d
と、この第3部分32dから更に外周方向に徐々に拡がる
ように延在する第4部分32d〜eと、この第4部分32e
から同心円状に延在する第5部分32e〜fと、この第5
部分32fから直線的に外方に延在する第6部分32f〜
gと、この第6部分32gから同心円状に延在したポーズ
のための第7部分32g〜hと、この第7部分32hから更
に外周方向に徐々に拡がるように延在する第8部分32h
〜iと、この第8部分32iからから同心円状に延在した
レビューのための第9部分32i〜jと、この第9部分32
jから更に外周方向に徐々に拡がるように延在する第1
0部分32j〜kを、そしてこの第10部分32kから同心
状に延在し、プレーのための第11部分32k〜lとが、連
続的にかつ渦巻き状に形成されている。
カム歯車1の表カム溝32内には上部ガイドピン33の下端
が緩く嵌合されている。この上部ガイドピン33の上端
は、カム歯車1の上方に位置しかつカム歯車1の中心部
から外周部に延在するように基板2に設けられたガイド
溝34を通って基板2上に突出している。上部ガイドピン
33の上端は、モードレバー35の一端に圧入されている。
このモードレバー35の中間部は、基板2に固定された枢
動ピン36を支点にして回動可能になっている。モードレ
バー35の他端部には、長孔37が形成されており、この長
孔37にはピン38が緩く嵌合されている。このピン38は基
板2上に間口方向に延在するモードスライダ39の一端に
立設されている。
モードスライダ39は、その両端部に長手方向に延在する
2つのガイド孔20を有し、これらガイド孔20に基板2に
立設されたピン30を嵌合することにより摺動自在に基板
2上に支持されている。第1図においては、停止状態を
示しており、上部ガイドピン33の下端は表カム溝32の
第3部分32c〜d内に位置している。この状態からカム
歯車1が時計方向に回転し、上部ガイドピン33は第3部
分32c〜dから第2部分32b〜cへ移動していき、これ
に伴って上部ガイドピン33は内周方向に移動することに
なる。これにより、モードレバー35は時計方向に回転
し、これに連動するモードスライダ39は左方向に移動
し、早送り/巻戻しモードになる。
一方、停止状態からカム歯車1が反時計方向に回転する
と、上部ガイドピン33は第3部分32c〜dから第4部分
32d〜eへ移動し上部ガイドピン33は外周方向に移動す
る。これにより、モードレバー35は反時計方向に回転
し、モードスライダ39は右方向に移動して、記録/再生
モード(以下、プレーモードと称する)となる。
次にプレーモードの場合を説明すると、第1図の停止状
態からカム歯車1が回転し、その裏面カム溝21によっ
て、ポールベース31が前進してテープのローディングが
終了すると、上部ガイドピン33の下端は表カム溝32の第
6部分32f〜g内に位置しており、そこから第11部分32
k〜lに移動していく。この移動に伴ってモードレバー
35は枢動ピン36を支点に時計方向に回転し、モードスラ
イダ39を第1図において右方向に移動させる。モードレ
バー35の上方に突出する上部ガイドピン33の上端は、第
1図においてテンションアーム42の上方の側縁と係合し
ており、このテンションアーム42は一端が枢動ピン36の
近傍にピン43により基板2に回動可能に支持されてい
る。このテンションアーム42にはまた、枢動可能に支持
レバー18が取付けられており、この支持レバー18にはテ
ンションバンド19の一端が取付けられている。このテン
ションバンド19の他端は供給リールディスク16の外周に
巻渡された後、基板2に固定されている。テンションア
ーム42の一端には、コイルスプリング44の一端が取付け
られており、その他端にはテープガイドポスト45が立設
されている。コイルスプリング44の他端は、テンション
アーム42がピン43を支点にして時反時計方向に回動力を
与えるように基板2に取付けられている。したがって、
モードレバー35の反時計方向の回転により、まずテンシ
ョンアーム42の上方の側縁に形成された切欠き部40に上
部ガイドピン33が接触するまでテンションアーム42は回
転する。その後は上部ガイドピン33の移動に追随して反
時計方向に回転する。モードレバー35の反時計方向の回
転により、テンションバンド19は供給リールディスク16
の外周に巻付き所定のバックテンションが得られるとと
もに、テープガイドポスト45はプレー時の所定の場所に
位置して、テープに所定のテンションを与える。
一方、モードスライダ39の右方向の移動によってモード
スライダ39の右端上面に立設されたピン46も左方向に移
動する。このピン46は、その略中間部がピン47により回
動可能に支持された第1ピンチローラレバー48の一端に
設けられた長孔49に緩く嵌合されている。第1ピンチロ
ーラレバー48の中間部には、重ね合わされた2枚のリン
ク板51(第1図には上方のリンク板のみ示している。)の
各一端が回動可能に取付けられている。2枚のリンク板
51はその内部に長孔52をそれぞれ有し、これら長孔52に
は押圧スプリング53が挿入されている。上部のリンク板
51の一端はピン54により第1ピンチローラレバー48に対
して回転可能に支持され、他端には長孔55が形成されて
いる。この長孔55には、第2ピンチローラレバー56の一
端下面に立設されたピン57が緩く嵌合されている。ピン
57の下端は下部のリンク板51の他端に回動可能に取付け
られている。下部のリンク板51の一端には、上部のリン
グ板51の長孔55と同様な長孔(図示しない)が形成され
ており、この長孔にピン54が緩く嵌合されている。
第2ピンチローラレバー56は、略中間部に枢動ピン58が
固定されており、基板2に取付けられた軸受(図示しな
い)に回動可能に取付けられている。枢動ピン58を支点
にして第2ピンチローラレバー56は回動する。第2ピン
チローラレバー56の他端にはピンチローラ59が回転可能
に支持されている。したがって、ピンチローラ59はリン
ク板51内の押圧スプリング53により、常時キャプスタン
軸61方向に弾性的に押圧されており、モードスライダ39
の右方向への移動に伴って、第1ピンチローラレバー48
は反時計方向に回転し、リング板51を上方に押し上げ、
これにより第2ピンチローラ56も反時計方向に回転して
ピンチローラ59をキャプスタン軸61に押付ける。
次に供給リールディスク16と巻取りリールディスク17の
ブレーキ機構について、第5図により説明する。供給リ
ールディスク16には、主ブレーキアーム62と副ブレーキ
アーム63とが設けられている。主ブレーキアーム62は、
一端に図示していないが、摩擦係数の高いゴムあるいは
合成樹脂性のフリクション材が取付けられ、このフリク
ション材がリールディスク16の外周面に圧接することに
より回転を止めるブレーキバー64と、このブレーキバー
64の略中間部に一端が位置しその延在方向がブレーキバ
ー64の延在方向に直交する連結バー65とが一体的に形成
されている。ブレーキバー64と連結バー65との交点部に
は、下端がブレーキ支持板66に固定された枢動ピン67に
枢動可能に取付けられている。ブレーキバー64にはま
た、係合ピン68が立設されている。副ブレーキアーム63
は、一端に図示していないがフェルト等のフリクション
材が取付けられ、このフリクション材がリールディスク
16の外周面に圧接することにより回転を止めるもので、
略U字状をしている。副ブレーキアーム63の他端は、下
端がブレーキ支持板66に固定された枢動ピン69に枢動可
能に取付けられている。この枢動ピン69の近傍には係合
ピン71が立設されるとともに、コイルスプリング72の一
端が取付けられている。コイルスプリング72の他端は、
ブレーキ支持板66に固定された係止フック73に取付けら
れ、コイルスプリング72によりフリクション材がリール
ディスク16の外周面に圧接するように副ブレーキアーム
63を弾性的に引いている。
巻取リールディスク17のブレーキ機構も供給リールディ
スク16側と同様に、主ブレーキアーム74と副ブレーキア
ーム75とから構成されている。主ブレーキアーム74は一
端に図示していないが摩擦係数の高いゴムあるいは合成
樹脂製のフリクション材が取付けられ、このフリクショ
ン材がリールディスク17の外周面に圧接することにより
回転を止めるブレーキバー76と、このブレーキバー76の
略中間部に一端が位置しその延在方向がブレーキバー76
の延在方向に直交する連結バー77とが一体的に形成され
ている。ブレーキバー76と連結バー77との交点部には、
下端がブレーキ支持板66に固定された枢動ピン78が枢動
可能に取付けられている。ブレーキバー76にはまた、係
合ピン79が立設されている。副ブレーキアーム75は、供
給リールディスク16側の副ブレーキアーム63と同様に、
一端に図示していないがフェルト等のフリクション材が
取付けられており、略L字状をしている。副ブレーキア
ーム75の他端は、下端がブレーキ支持板66に固定された
枢動ピン81に枢動可能に取付けられている。副ブレーキ
アーム75の角部には係合ピン82が立設され、一端側には
コイルスプリング83の一端が取付けられている。コイル
スプリング83の他端は、ブレーキ支持板66に固定された
係止フック80に取付けられ、このコイルスプリング83に
よりフリクション材がリールディスク17の外周面に圧接
するように副ブレーキアーム75を弾性的に引いている。
連結バー77の他端上面には、間隔を置いて位置する1対
の係止ポスト84,85が形成されており、この係止ポスト
84,85間に供給リールディスク16側の連結バー65の他端
が緩く挾持されている。ブレーキバー64と76の各フリク
ション材が取付けられた一端部と相対する他端部間に
は、コイルスプリング86が取付けられており、このコイ
ルスプリング86によってフリクション材側一端部が常時
各リールディスク16,17の外周面に弾性的に押圧される
ように構成されている。
係合ピン68,71,79は、基板2の切欠き部91から上方に
突出しており、係合ピン82は基板2の孔92から上方に突
出している。これら係合ピン68,71,79,82の上端は、
第1図に示すよう、モードスライダ39およびこのモード
スライダ39上に摺動可能に載置された第1サブスライダ
93の側縁と係合してその位置を変えるようになってい
る。すなわち、モードスライダ39の側縁部には、係合ピ
ン68用の第1切り欠き部94,係合ピン71用の第2切り欠
き部95そして係合ピン82用の第3切り欠き部96とが形成
されている。第1切り欠き部94は、モードスライダ39が
第1図に示すように停止モードにある時は係合ピン68と
相対するように位置し、それ以外のモードの時はこの第
1切り欠き部94から外れるように形成されている。第2
切り欠き部95は、モードスライダ39が停止、テープロー
ディング、ポーズそしてレビューの各モードにある時は
係合ピン71と相対するように位置し、それ以外のモード
の時はこの第2切り欠き部95から外れるように形成され
ている。第3切り欠き部96は第2切り欠き部95と同様
に、モードスライダ39が停止、テープローディング、ポ
ーズそしてレビューの各モードにある時は係合ピン82と
相対するように位置し、それ以外のモードの時はこの第
3切り欠き部96から外れるように形成されている。
係合ピン79の上端はモードスライダ39上に摺動可能に載
置された第1サブスライダ93の側縁と係合してその位置
を変えるようになっている。第1サブスライダ93は、係
合ピン79側の側縁と相対する側縁の略中央部に下方に突
出するように形成されたガイド突起97と、モードレバー
35側と相対する側部側に下方に突出するように設けられ
た係合ピン98とを有している。ガイド突起97はモードス
ライダ39に設けられ、このモードスライダ39の移動方向
に延在する長孔99に緩く嵌合しており、同様に係合ピン
98も図示していないがモードスライダ39に長孔99と同様
に延在する長孔に緩く嵌合している。第1サブスライダ
93のモードレバー35側の端部下面には、両端が略鈎状に
形成された第2のサブスライダ101が取付けられてい
る。第2サブスライダ101の一方の鈎形端部102は第1サ
ブスライダ93の端部より露呈しており、他方の鈎形端部
103は第1サブスライダ93の側縁から第1図に示すよう
に突出している。他方の鈎形端部103の角部は枢動ピン1
06により第1サブスライダ93に回動可能に支持されてい
る。他方の鈎形端部103にはコイルスプリング104の一端
が取付けられており、このコイルスプリング104は第1
および第2サブスライダ93,101を常時第1ピンチロー
ラレバー48方向に弾性的に偏移するものである。係合ピ
ン79のための第4切り欠き部105はこの第1サブスライ
ダ93に設けられており、第1切り欠き部94と同様に、モ
ードスライダ39が停止モードにある時は係合ピン82と相
対するように位置し、それ以外のモードの時はこの第4
切り欠き部105から外れるように形成されている。
これらブレーキ機構の動作を説明すると、停止時には第
1図に示すように、係合ピン68,71,79,82はそれぞれ
第1、第2、第3そして第4切り欠き部94,95,96,10
5と相対している。主ブレーキアーム62,74の各一端は
コイルスプリング104により弾性的に引かれているの
で、主ブレーキアーム62のブレーキレバー64は枢動ピン
67を支点に反時計方向に、そして主ブレーキアーム74の
ブレーキバー76は枢動ピン78を支点に時計方向にそれぞ
れ回転する。この回転によりブレーキバー64,76の他端
のフリクション材は供給および巻取リールディスク16,
17の外周面に当接し、主ブレーキはオンとなる。一方、
副ブレーキアーム63,75においては、それぞれコイルス
プリング72,83により枢動ピン69,81を支点に反時計方
向にそれぞれ回転し、フェルト材は供給および巻取リー
ルディスク16,17の外周面に当接し、副ブレーキはオン
となる。
停止時からテープロディング動作に移行するためにモー
タ4を駆動し、カム歯車1を回転させると、上部ガイド
ピン33は表カム溝32の第3部分32c〜dから第4部分32
d〜eに移動することになる。これにより、モードレバ
ー35は反時計方向に回動し、モードスライダ39は第1図
において右方向に移動する。枢動ピン68は第1切り欠き
部94の左側からモードスライダ39の側縁に乗上げ、コイ
ルスプリング86の弾性力に抗してブレーキバー64を時計
方向に回動させる。これにより、ブレーキバー64の他端
のフリクション材は供給リールディスク16の外周面から
離れ、主ブレーキはオフとなる。一方、ブレーキバー64
の回動は連結バー65から係止ポスト84,85を介して主ブ
レーキアーム74の連結バー77に伝わりそのブレーキバー
76を反時計方向に回動させる。これにより巻取リールデ
ィスク17側の主ブレーキもオフとなる。副ブレーキ側は
係合ピン71,82が依然として第2および第3切り欠き部
95,96と相対しているので、オン状態にある。カム歯車
1はポールベース31がテープローディングのための所定
の位置に達するまで回転を続けるが、表カム溝32の第5
部分32e〜fは同心状に形成されているので、上部ガイ
ドピン33は移動することはない。
このテープローディング動作からプレー動作に移るた
め、カム歯車1が更に回転すると、上部ガイドピン33は
表カム溝32の第6部分32f〜gから最終の第1部分32k
〜lに移動していき、これに伴ってモードレバー35は更
に反時計方向に回動していく。したがって、モードスラ
イダ39は第1図において更に右方向に移動し、供給リー
ルディスク16側の副ブレーキアーム63の枢動ピン71は第
2切り欠き部95の左側からモードスライダ39の側縁に乗
上げ、コイルスプリング72の弾性力に抗して副ブレーキ
アーム63を時計方向に回動させる。同様に、巻取リール
ディスク17側の副ブレーキアーム75の枢動ピン82も第3
切り欠き部96の左側からモードスライダ39の側端に乗上
げ、コイルスプリング83の弾性力に抗して副ブレーキア
ーム75を反時計方向に回動させる。これにより、副ブレ
ーキアーム63,75の各他端のフェルト材は供給および巻
取リールディスク16,17の外周面から離れ、副ブレーキ
もオフとなる。
プレー動作からレビューおよびポーズ動作に移行するた
めモータ4を逆回転させると、カム歯車1も逆回転し、
モードレバー35は時計方向に回動し、モードスライダ39
は左方向に移動していく。これにより、係合ピン71,82
とモーデスライダ39の側縁との係合は解かれ、これら係
合ピン71,82は第2および第3切り欠き部95,96と相対
し、副ブレーキアーム63,75はそれぞれ反時計方向に回
転して、各他端のフェルト材は供給および巻取リールデ
ィスク16,17の外周面にコイルスプリング72,83の弾性
力によって圧接し、副ブレーキのみがオフとなる。
停止動作から早送り/巻戻し動作に移る場合は、モータ
4を逆転させてカム歯車1も逆転させる。これにより上
部ガイドピン33は表カム溝32の第3部分32c〜dから第
1部分32a〜bへ移動していく。したがって、モードレ
バー35は時計方向に回動し、モードスライダ39が第1図
の状態から更に左方向に移動することになる。これよ
り、巻取リールディスク17側の主ブレーキアーム74の係
合ピン79が第1サブスライダ93の第4切り欠き部105の
右側から第1サブスライダ93の側縁に乗上げ、コイルス
プリング86の弾性力に抗して、主ブレーキアーム74を反
時計方向に回動させる。これにより、ブレーキバー76の
フリクション材は巻取リールディスク17の外周面から離
れ、主ブレーキはオフとなる。主ブレーキアーム74の回
動は、連結バー77から係止ポスト84,85を介して供給リ
ールディスク16側の主ブレーキアーム64の連結バー65に
伝わり、この連結バー65は時計方向に回動する。これに
より、供給リールディスク16側の主ブレーキもオフとな
る。一方、係合ピン71,79は、モードスライダ39の第2
オよび第3切り欠き部95,96の右側からモードスライダ
39の側縁に乗上げ、コイルスプリング72,83の弾性力に
抗して、副ブレーキアーム63,75はそれぞれ時計方向に
回動し、フェルト材は供給および巻取リールディスク1
6,17の外周面から離れ、副ブレーキもオフとなる。
早送り/巻戻し動作からプレー動作に移行する時は、供
給および巻取リールディスク16,17は高速で回転してお
り、これを瞬時に停止させる必要がある。そのためこの
実施例では、第6図および第7図に詳細に示すような機
構を有している。第2サブスライダ101の一方の鈎形端
部102には、下方に突出する突起部材111が設けられてい
る。鈎形端部102のこの突起部材111と相対する他端部に
は、切欠き突起112が設けられている。この切欠き突起1
12は、停止時にはモードスライダ39の切欠き部側とは相
対する側縁に上方に突出する係合片113と係合してい
る。この係合片113は第2サブスライダ101のコイルスプ
リング104による回動のストッパとしても働いている。
第2および第3プーリ8,11の回転軸9には、1対のク
ラッチプーリ114,115と、このクラッチプーリ114,115
間に同軸状に嵌挿されたコイルスプリング116を有する
ワンウェイクラッチ117が取付けられている。クラッチ
プーリ115には外方に突出する係合片118が設けられてい
る。ワンウェイクラッチ117はコイルスプリング116によ
り、回転軸9が第7図において反時計方向に回転する時
は、クラッチプーリ114も同方向に回転するが、矢印で
示すように時計方向に回転する時は、クラッチプーリ11
5は空転するようになっており、このようなワンウェイ
クラッチ117は各種の分野で広く用いられている。
このワンウェイクラッチ117により、モードスライダ39
の左方向の移動に伴って第1サブスライダ93が左方向に
移動して行き、第2サブスライダ101の突起部材111がク
ラッチプーリ115の係合片118と係合しても、クラッチプ
ーリ115のみ停止し、回転軸9は回転を続ける。
早送り/巻戻し動作から停止位置に移行する時は、モー
タ4は逆転し、回転軸9は時計方向に回転する。これに
より、ワンウェイクラッチ117も逆転し、クラッチプー
リ115の係合片118は第6図に矢印で示すように第2サブ
スライダ101の突起部材111上方に押し上げる。第7図に
おいては突起部材111は矢印の方向に移動する。第2サ
ブスライダ101は上述したように、枢動ピン106により第
1サブスライダ93に回動可能に取付けられているので、
枢動ピン106を支点に時計方向に回動する。これによ
り、切欠き突起112と係合片113との係合は解かれ、コイ
ルスプリング104により第2サブスライダ101は右方向に
瞬時に移動する。第2サブスライダ101の右方向の移動
は、ガイド突起97が基板2に設けられた長孔(図示しな
い)の端縁と係合することにより停止する。この時、係
合ピン79が第4切欠き部105の右端から瞬時に離れ、巻
取リールディスク17側の主ブレーキがオンするととも
に、供給リールディスク16側の主ブレーキもオンし、高
速で回転している2つのリールディスク16,17は瞬時に
停止する。
次に、レビュー動作について説明すると、レビューバー
121は支持ピン122により基板2上に間隔を置いて回動可
能に支持されている。このレビューバー121の一端下面
には係合ピン123が植設されており、この係合ピン123は
第1ピンチローラレバー48の反時計方向への回動により
その先端と係合するように位置している。レビューバー
121はスプリング124により常時反時計方向に弾性的に偏
移され、係合ピン123と相対する他端の上面に植設され
たレビューポスト125をキャプスタン61方向に弾性的に
偏移している。したがって、モードスライダ39の右方向
への移動に伴って、テープローディング、ポーズ、レビ
ューそしてプレー動作においては、第1ピンチローラレ
バー48の反時計方向への回動によりスプリング124の弾
性力に抗して時計方向に回動し、動作することになる。
次にリール駆動機構について、第5,8,9そして10
図により説明する。供給リールディスク16およびリール
ディスク17の各外周には、リール駆動用の歯131,132が
設けられており、歯131はブレーキ支持板66に植設され
た支持軸133に回転可能に取付けられた早送り/巻戻し
ディスク134の外周歯135に噛合されている。早送り/巻
戻しディスク134上には、クラッチ136を介して外周歯13
5より直径の小さい逆転再生、レビュ-用歯車137が同軸
状に設けられている。歯132は支持軸133と平行かつ間隔
をおいてブレーキ支持板66に植設された支持軸138に回
転可能に取付けられた早送り/巻戻しディスク139の外
周歯141に噛合されている。早送り/巻戻しディスク13
4,139の外周歯135,141は互いに噛合しないように配置
されている。早送り/巻戻しディスク138上にも同様
に、クラッチ142を介して外周歯141より直径の小さいプ
レー歯車143が同軸状に設けられている。第8,10図
に示すように、2つの早送り/巻戻しディスク134,138
間にはゴム等の摩擦係数の高い材料で構成されたアイド
ラローラ144が位置している。このアイドラローラ144は
略十字状をしたアイドラ支持板145の中央部に立設され
た支持軸140に回転可能に取付けられている。支持軸146
はブレーキ支持板66に設けられた長孔130から下方に突
出しており、図示しないコイルスプリングによって、第
10図において上方に弾性的に偏移されている。アイド
ラ支持板145のモードスライダ39側の端部には上方に突
出するように係合ピン146が一体的に設けられている。
この係合ピン146には、略逆への字状に形成された早送
り/巻戻しレバー147の一端に係合している。早送り/
巻戻しレバー147の他端は、ブレーキ支持板66に立設さ
れた支持軸148に枢動可能に取付けられるとともに、ス
プリング149により早送り/巻戻しレバー147の一端側が
係合ピン146を図示しないコイルスプリングの弾性力に
抗してモードスライダ39側に押圧するようになってい
る。早送り/巻戻しレバー147の中間部には係止ピン150
が立設されている。この係止ピン150は、第1サブスラ
イダ93の略中央に設けられた第5切欠き部151と第4切
欠き部105の境界部に形成された傾斜辺152と係合可能に
なっている。
アイドラローラ144はまた、ブレーキ支持板66に回転可
能に立設された支持軸153に取付けられたギヤディスク1
54の下部外周と選択的に係合可能になっており、ギヤデ
ィスク154の上部にはギヤディスク154より直径が小さい
ギヤ部155が一体的に形成されている。ブレーキ支持板6
6の下方に延在する支持軸153の下端にはギヤ機構(図示
しない)を介してプーリ156が取付けられており、この
プーリ156には、テープ駆動用のキャプスタンモータ(図
示しない)に連結されたエンドレスベルト157が掛けられ
ている。ギヤ部155と逆再生、レビュ-用歯車137,プレ-
用歯車141のいずれか一方と選択的に噛合するようにア
イドラギヤ158が設けられている。このアイドラギヤ158
は第9図に示すように、枢動板159に支持軸161により回
転自在に取付けられている。この枢動軸159はアイドラ
ローラ144上を覆うように設けられたアイドラギヤ支持
板162の下面に立設されたピン163によりその一端が枢動
自在に取付けられている。アイドラギヤ支持板162の下
面と枢動板159の上面との間には摺動板164が摺動可能に
介在している。この摺動板164には、その中央に切欠き1
65(第5図)が形成されており、この切欠き165内にピ
ン161は突出している。摺動板164のモードスライダ39側
の端部には下方に突出する係合ピン166が一体的に設け
られるとともに、コイルスプリング167の一端が取付け
られている。このコイルスプリング167の他端は、アイ
ドラギヤ支持板162に取付けられ、常時摺動板164をモー
ドスライダ39側に引いている。係合ピン166には枢動レ
バー168の一端に設けられた長孔169が遊嵌されている。
枢動レバー168の中間部はピン171により枢動可能にアイ
ドラギヤ支持板162に取付けられている。枢動レバー167
のモードスライダ39側の端部下面には係合ピン172が下
方に向けて延在している。この係合ピン172はモードス
ライダ39の略中央部の側縁に設けられた第6切欠き部17
3と相対している。したがって、係合ピン172が第9図に
おいて上方に押圧されると、枢動レバー168はピン171を
支点に枢動し、摺動板164をコイルスプリング167の弾性
力に抗して押上げる。摺動板164の切欠き165の係合ピン
166と相対する辺は中央部に向って傾斜しており、その
頂点でピン161を中央部に保持するようになっている。
第5図における174は摺動板164の摺動をガイドするガイ
ド突起である。
上述したリール駆動機構の動作について説明する。図示
する停止状態からプレー動作に切替えると、モードスラ
イダ39は右方向に移動し、第6切欠き部173に左端から
モードスライダ39の側縁に乗上げ係合ピン172を押上げ
る。これにより、摺動板164も押上げられ、枢動板159は
自由に枢動できるようになり、アイドラギヤ158もフリ
ーとなる。枢動板159のアイドラギヤ158はギヤディスク
154のギヤ部155と噛合しており、プーリ156はプレー時
には第5図において時計方向に回転するので、アイドラ
ギヤ158は早送り/巻戻しディスク139のプレー歯車143
と噛合し、この早送り/巻戻しディスク139を回転させ
る。早送り/巻戻しディスク139の外周歯141は巻取リー
ルディスク17の歯132と噛合しているので、この回転は
巻取リールディウク17に伝達される。
レビュー動作時には、プーリ156は第5図において反時
計方向に回転するので、アイドラギヤ158は早送り/巻
戻しディスク134の逆再生、レビュ-用歯車137と噛合
し、この早送り/巻戻しディスク134を回転させる。早
送り/巻戻しディスク134の外周歯135は巻取リールディ
スク16の歯131と噛合しているので、この回転は巻取リ
ールディスク16に伝達され、テープを逆方向に走行させ
る。
これら2つの動作時には、早送り/巻戻しレバー147は
その係止ピン150が第1サブスライダ93の傾斜辺152から
離れて位置するので、スプリング149により反時計方向
に回動して、アイドラ板145をモードスライダ39側に引
いておく。これによりアイドラローラ144は中立位置に
位置し、早送り/巻戻しディスク134,139あるいはギヤ
ディスク154と係合することはない。
早送り動作の場合は、モードスライダ39は左方向に移動
し、係合ピン172はモードスライダ39の第6切欠き部173
と相対し、コイルスプリング167により駆動レバー168は
回動し、摺動板164はモードスライダ39側に移動する。
これによりアイドラギヤ158は逆再生、レビュー用歯車1
37、プレー歯車141あるいはギヤ部155のいずれとも噛合
しない中立位置に位置する。モードスライダ39が左方向
の移動に伴って第1サブスライダ93の左方向に移動し、
早送り/巻戻しレバー147の係止ピン150が第1サブスラ
イダ93の傾斜辺152から側縁に乗上げる。したがって、
早送り/巻戻しレバー147はスプリング149の弾性力に抗
して時計方向に回動し、その先端とアイドラ板145のピ
ン146との係合は解かれる。これにより、アイドラ板145
はフリー状態となるとともに、図示しないスプリングに
よりアイドラローラ144はギヤディスク154の周縁と当接
する。この状態で、プーリ156が時計方向に回転する
と、アイドラローラ144はこの早送り/巻戻しディスク1
39に当接し、このディスク139を回転させる。ディスク1
39の回転は外周歯141を介して間取リーディスク17に伝
達され、テープをプレー時より高速で巻取っていく。
巻戻し動作の場合は、上述した早送り動作と同じ配置に
おいてプーリ156が反時計方向に回転する。これにより
アイドラローラ144を介してアイドラ板145は早送り/巻
戻しディスク134側に傾き、アイドラローラ144はこの早
送り/巻戻しディスク134に当接し、このディスク134を
回転させる。ディスク134の回転は外周歯135を介して供
給リールディスク16に伝達され、テープを高速で巻戻し
ていく。
この早送り/巻戻し動作から停止動作を行うと、上述し
たようにワンウェイクラッチ117により第2サブスライ
ダ101の切欠き突起112と第1サブスライダ93の係合片11
3との係合が解かれ、コイルスプリング104により第2サ
ブスライダ101は瞬時に右方向に移動する。したがっ
て、支持軸150は第1サブスライダ93の側縁から離れて
スプリング149の弾性力により反時計方向に回動し、ア
イドラ支持板145をモードスライダ39の方向に移動させ
る。これにより、アイドラ144とギヤディスク154との係
合は解かれ、瞬時にリール駆動の早送り/巻戻しモード
は解除される。この時、モードスライダ39は早送り/巻
戻し位置にあるので、リール駆動のプレーモードも解除
されたままである。したがって、リール駆動系はフリー
の状態となり、高速回転のリールディスク16,17を瞬時
に停止させても、キャプスタンホイールの慣性等による
回転はリールディスク16,17には伝達されず、テープに
余計な負荷をかけることはない。
以上説明した各種の動作における主要構成部品の動作状
態をカム歯車1の動きとともに要約すると第11図に示
すようになる。なお、主ブレーキアーム62および早送り
/巻戻しモードにおけるリール駆動において、点線で示
す部分は上述した第2サブスライダ101の動作による瞬
時動作を示している。
[発明の効果] 以上のようにこの発明のビデオテープレコーダのリール
駆動モード切替え機構は、回転駆動源と供給あるいは巻
取りリールディスクとを選択的に係合して、これらリー
ルを定速走行で回転させる第1アイドラ部材と、回転駆
動源と供給あるいは巻取りリールディスクとを選択的に
係合して、これらリールを高速走行で回転させる第2ア
イドラ部材とを設けるとともに、これら第1および第2
アイドラ部材を常時供給あるいは巻取りリールディスク
のいずれとも係合しないように弾性部材により弾性的に
規制している。更に、第1および第2アイドラ部材の各
一部は、水平方向に移動可能に支持された摺動部材と係
合し、この摺動部材の位置により弾性部材の弾性力に抗
して第1および第2アイドラ部材のいずれか一方あるい
は両者の規制を解くようになっている。したがって、巻
取り/早送り動作から停止動作が指示された時は、摺動
部材を移動させることにより、2つのアイドラとリール
ディスクとの係合を瞬時に解くことができ、従来のよう
にテープに無理な負荷が加わることはない。更に、2つ
のアイドラは弾性部材の弾性力により通常は供給あるい
は巻取りリールディスクのいずれとも係合しないように
規制しているのみの簡単な構成であるが、摺動部材の移
動に直ちに応答させることができ、誤動作することはな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例における要部を示す平面
図、第2図はカム歯車駆動部を示す平面図、第3図はカ
ム歯車の表面を示す平面図、第4図はカム歯車の裏面を
示す平面図、第5図はリール駆動機構を示す平面図、第
6図はワンウェイクラッチと第2サブスライダとの係合
部を示す平面図、第7図は第6図の側面図、第8図はリ
ール駆動系を概略的に示す側面図、第9図はリール駆動
切替え部におけるアイドラ支持板の裏面を示す平面図、
第10図はリール駆動切替え部をアイドラ支持板を取除
いて示す平面図、第11図はカム歯車と各種動作の切替
えタイミングとの関係を示すタイミングチャートであ
る。 図面において、1はカム歯車、32は表カム溝、33は上部
ガイドピン、35はモードレバー、39はモードスライダ、
93は第1サブスライダ、101は第2サブスライダ、144は
アイドラローラ、145はアイドラ板、147は早送り/巻戻
しレバー、150は係止ピン、151,173は切欠き部、158は
アイドラギヤ、159は枢動板、168は枢動レバー、172は
係合ピンである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録/再生動作においてはテープを定速走
    行させ、巻取り/早送り動作においては前記テープを高
    速走行させるように切替えるビデオテープレコーダのリ
    ール駆動モード切替え機構において、キャプスタンモー
    タと供給あるいは巻取りリールディスクとを選択的に係
    合して、これらリールディスクを前記定速走行で回転さ
    せる第1アイドラ部材と、前記キャプスタンモータと前
    記供給あるいは巻取りリールディスクとを選択的に係合
    して、これらリールを前記高速走行で回転させる第2ア
    イドラ部材と、前記第1および第2アイドラ部材を常時
    前記供給あるいは巻取りリールディスクのいずれとも係
    合しないように弾性的に規制する弾性部材と、前記第1
    および第2アイドラ部材の各一部と係合し、水平方向に
    移動した時前記弾性部材の弾性力に抗して前記第1およ
    び第2アイドラ部材の少なくとも一方の規制を解き、前
    記キャプスタンモータの回転を前記供給あるいは巻取り
    リールディスクの少なくとも一方に伝えるためのモード
    スライダと、前記記録、再生、巻取り、早送り等の動作
    に連動して前記モードスライダを移動させる手段とを有
    し、前記モードスライダは、前記第1アイドラ部材の一
    部と係合する部分に前記第1アイドラ部材の位置を制御
    するカム面が形成された第1サブスライダと、この第1
    サブスライダ上に摺動可能にかつ連動して移動可能に支
    持され、前記第2アイドラ部材の一部と係合する部分に
    この第2アイドラ部材の位置を制御するカム面が形成さ
    れた第2サブスライダとで構成されており、かつ前記モ
    ードスライダ移動手段により駆動され、前記第2アイド
    ラ部材と前記供給あるいは巻取りリールディスクとを係
    合を解くように前記第2サブスライダを移動させるワン
    ウエークラッチを更に有することを特徴とするビデオテ
    ープレコーダのリール駆動モード切替え機構。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項において、前記第1
    アイドラ部材は第1アイドラと、この第1アイドラを回
    転自在に支持する第1アイドラ支持板とを有し、前記第
    2アイドラ部材は前記第1アイドラ部材の下方にかつ相
    対するように位置し、第2アイドラと、この第2アイド
    ラを回転自在に支持する第2アイドラ支持板とを有し、
    前記第1および第2アイドラ支持板の各一部が前記モー
    ドスライダと係合しているビデオテープレコーダのリー
    ル駆動モード切替え機構。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項において、前記第2
    サブスライダは、この第2サブスライダを一方の移動方
    向に弾性的に偏移する偏移部材と、前記第2サブスライ
    ダが他方の方向に移動する時は前記第1サブスライダと
    係合し前記偏移部材に抗して前記第2サブスライダも移
    動するようにロックするロック部材とを有し、このロッ
    ク部材を解除することにより前記第2サブスライダは前
    記第2アイドラ部材を前記供給あるいは巻取りリールデ
    ィスクのいずれにも係合しないように位置させるビデオ
    テープレコーダのリール駆動モード切替え機構。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項において、前記第1
    アイドラはその外周縁に歯が形成されたアイドラギヤ
    で、前記第2アイドラはその外周縁が摩擦係数の高い材
    料のアイドラローラで構成されているビデオテープレコ
    ーダのリール駆動モード切替え機構。
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