JPH0618834Y2 - 車両用回転シート装置 - Google Patents

車両用回転シート装置

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JPH0618834Y2
JPH0618834Y2 JP1988046042U JP4604288U JPH0618834Y2 JP H0618834 Y2 JPH0618834 Y2 JP H0618834Y2 JP 1988046042 U JP1988046042 U JP 1988046042U JP 4604288 U JP4604288 U JP 4604288U JP H0618834 Y2 JPH0618834 Y2 JP H0618834Y2
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driver
passenger
seating position
rotation
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博 橋本
健二 村松
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Mazda Motor Corp
Toyo Seat Co Ltd
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Mazda Motor Corp
Toyo Seat Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ともに前向き着座位置と後向き着座位置とに
選択的に設定可能とされた運転席側シートと助手席側シ
ートとを備えた車両用回転シート装置に関するものであ
る。
(従来技術) 従来より車両用回転シート装置においては、運転席側シ
ートと助手席側シートとをともにその前向き着座位置と
後向き着座位置の両方に選択的に設定できるようにした
ものが知られている(例えば、特開昭61−20293
4号公報並びに特開昭59−227528号公報参照)
が、これらの回転シート装置においては、助手席側シー
トに着座した乗員の安全を確保するという観点から、こ
れら各シートの回転操作を規制する回転規制手段が備え
られている。
即ち、前者の回転シート装置は、運転席側シートと助手
席側シートとをともに前向き着座位置と後向き着座位置
とに選択設定し得るようにしたものにおいて、運転席側
シートが前向き着座位置にある時には助手席側シートの
回転を禁止し、後向き着座位置にある時には助手席側シ
ートの回転を許容し、逆に助手席側シートが前向き着座
位置にあるときには運転席側シートの回転を許容し、後
向き着座位置にあるときには運転席側シートの回転を禁
止するような回転規制手段を備えることで、助手席側シ
ートが後向き着座位置での車両の走行を防止するように
したものである。
また、後者の回転シート装置は、運転席側シートと助手
席側シートとをともに前向き着座位置と後向き着座位置
とに選択設置し得るようにしたものにおいて、助手席側
シートの後向き回転は運転席側シートの後向き回転を前
提とし、逆に運転席側シートの前向き回転は助手席側シ
ートの前向き回転を前提とする回転規制手段を備えるこ
とで、助手席側シートが後向き状態での車両の走行を防
止するようにしたものである。
ところが、これら従来の各回転シート装置においては、
回転規制手段を操作するための操作手段が運転席側シー
ト側と助手席側シート側にそれぞれ設けられていたた
め、その操作が煩雑であるとともに、構造が複雑で且つ
部品点数が増大するという問題があり、この点において
改善の余地がある。
(考案の目的) 本考案は上述の如き事情に鑑み、運転席側シートと助手
席側シートとをともに回転可能とした車両用回転シート
装置において、助手席側シートのみの後向き着座位置へ
の設定阻止を、簡単且つ安価な構造でしかも簡便な操作
により達成し得るようにし、もって助手席側シートの安
全性を確保せんとしてなされたものである。
(目的を達成するための手段) 本考案は上記の目的を達成するための手段として、車体
に対して旋回動可能に取付けられ且つ車体前方側に向か
う前向き着座位置と車体後方側に向かう後向き着座位置
とに選択的に設定可能とされた運転席側シートと助手席
側シートとを備えた車両用回転シート装置において、上
記運転席シートを前向き着座位置または後向き着座位置
においてロックする運転席側ロック機構と、上記助手席
シートを前向き着座位置または後向き着座位置において
ロックする助手席側ロック機構と、上記運転席側シート
に設けられてその一方側への回動操作時には上記運転席
側ロック機構のロック状態を解除せしめる一方、他方側
への回動操作時には該運転席側ロック機構のロック状態
を維持せしめるとともに上記助手席側ロック機構のロッ
ク状態を解除せしめる操作手段と、上記運転席側シート
と助手席側シートとがともに前向き着座位置に設定され
た状態では上記操作手段の一方側への回動操作のみを許
容し、上記運転席側シートと助手席側シートとがともに
後向き着座位置に設定された状態では上記操作手段の他
方側への回動操作のみを許容し、上記運転席側シートが
後向き着座位置でなおかつ助手席側シートが前向き着座
位置に設定されている状態では上記操作手段の一方側と
他方側のいずれの方向への回動操作をも許容する回転規
制手段とを備えたことを特徴としている。
(作用) 本考案では上記の手段により次のような作用が得られ
る。
運転席側シートと助手席側シートとがともに前向き着
座位置に設定された状態では、回転規制手段により操作
手段の一方側への回動操作のみが許容され、運転席側ロ
ック機構のロック状態の解除が可能であることから、運
転席側シートを前向き着座位置から回転させてこれを後
向き着座位置に設定することのみが可能となり、例え
ば、運転席側シートの後向き着座位置への回転に先立っ
て助手席側シートを後向き着座位置に設定するような操
作は阻止される。
運転席側シートが後向き着座位置でなおかつ助手席側
シートが前向き着座位置にそれぞれ設定されている状態
では、回転規制手段により操作手段の一方側及び他方側
のいずれの方向への回動操作も許容されることから、例
えば、運転席側シートを前向き着座位置に回転させて該
運転席側シートと助手席側シートとをともに前向き着座
位置に設定したり、あるいは運転席側シートを後向き着
座位置に設定した状態のまま助手席側シートを後向き着
座位置に回転させることで両者をともに後向き着座位置
に設定することが可能となる。
運転席側シートと助手席側シートとがともに後向き着
座位置に設定された状態では、回転規制手段により操作
手段の他方側への回動操作のみが許容されるので、助手
席側シートを前向き着座位置に設定することのみが可能
とされ、例えば、助手席側シートを後向き着座位置に設
定したまま運転席側シートのみを前向き着座位置に設定
するような操作は阻止される。
(実施例) 以下、第1図ないし第10図を参照して本考案の好適な
実施例を説明する。
第10図には本考案の実施例に係る車両用回転シート装
置が示されており、同図において符号1は運転席側シー
ト、2は助手席側シートであり、これら各シート1,2は
ともにシートクッション71とシートバック72を有し
ている。そして、これら各シート1,2は、それぞれその
シートクッション71の下面に取付けたターンプレート
6を介してベースプレート5に回転自在に支持されてい
る。また、このベースプレート5は、スライド装置4を
介して車体側の基台3に固定されている。
従って、その運転席側シート1と助手席側シート2は、
それぞれ車体前方側に向って座る前向き着座位置(実線
図示状態)と車体後方側に向って座る後向き着座位置
(鎖線図示状態。符号1′,2′)とに選択的に設定で
きるようになっている。
しかし、この運転席側シート1と助手席側シート2を相
互に無関係にその位置設定をし得るようにした場合に
は、例えば助手席側シート2が後向き着座位置にある状
態で自動車が運転されると該助手席側シート2に座った
人の安全性が保たれなくなるおそれがあるため、このよ
うなことが起こらないように両者の位置を相対的に関連
せしめている。
具体的には第7図ないし第9図に示すように三つの態様
を有している(尚、第7図ないし第9図においては、車
体の前方方向を矢印Fで示し、シートの前方方向を矢印
fで示している)。即ち、第1の態様は、第7図に示す
ように、運転席側シート1が前向き着座位置にある時に
は必ず助手席側シート2は前向き着座位置に固定され、
その後向き着座位置への回転が規制される状態である。
第2の態様は、第8図に示すように、助手席側シート2
を前向き着座位置に固定した状態で運転席側シート1の
みを後向き着座位置に設定したものである。
さらに、第3の態様は、第9図に示すように、第2の態
様から、助手席側シート2を後向き着座位置に設定した
ものである。即ち、助手席側シート2を前向き着座位置
から後向き着座位置に変更する場合には運転席側シート
1が後向き着座位置にあることが前提条件とされ、例え
ば、第1の態様(第7図)から助手席側シート2を運転
席側シート1に先んじて後向き着座位置へ設定すること
はできないようになっている。また、第3の態様から運
転席側シート1と助手席側シート2をともに前向き着座
位置に戻す場合(即ち、第3の態様から第1の態様への
変更)は、先ず助手席側シート2が後向き着座位置から
前向き着座位置に戻っていることを前提条件として運転
席側シート1の前向き着座位置への回転が許容され、運
転席側シート1を助手席側シート2に先んじて前向き着
座位置に設定することはできないようになっている。こ
のように運転席側シート1と助手席側シート2の相対関
係が設定されることにより、助手席側シート2に座った
人の安全性が確保されるものである。そして、この実施
例では上述のような運転席側シート1と助手席側シート
2の回転規制操作を該運転席側シート1側に設けたハン
ドル13のみによって行ない得るようにしている。以
下、第1図ないし第6図を参照して運転席側シート1と
助手席側シート2の回転規制手段並びにその操作手段の
具体例を詳述する。
第1図には本考案の実施例に係る回転シート装置の運転
席側シート1と助手席側シート2の平面図が示されてい
る(尚、この第1図には各シートともシートクッション
71とシートバック72の図示は省略している)。この
運転席側シート1と助手席側シート2の基本構成は両者
とも同じであるため、ここでは運転席側シート1を例に
とって説明し、助手席側シート2の構造説明は省略す
る。
運転席側シート1は、第1図及び第2図に示すように、
基台3(第10図参照)側に固定されるベースプレート
5に、シートクッション71が固定されるターンプレー
ト6を旋回軸30を介して回転可能に取付けるととも
に、該ターンプレート6の下面側に固定した円形の中間
プレート7と上記ベースプレート5との間にベアリング
8,8…を配置している(尚、第1図は運転席側シート
1及び助手席側シート2がともに前向き着座位置に設定
された状態を示している)。又、中間プレート7の外周
面の上記旋回軸30を挟んで対向する二位置には、それ
ぞれ回転ロック用の係合切欠き10,10が形成されて
いる。この係合切欠き10には、後述する運転席側ロッ
ク機構23(助手席側シート2側には助手席側ロック機
構24が配置される)の係合突片49が係脱自在に係合
される。
さらに、ターンプレート6の後部6aには外方に延出状態
で係合突子16が設けられている。尚、助手席側シート
2側においては、ターンプレート6の前部6bに同じく係
合突子17が設けられている。尚、第1図において符号
9はベースプレート5とターンプレート6との離脱を防
止するための外れ止めである。
このように構成された運転席側シート1と助手席側シー
ト2には、それぞれの回転を規制するための後述する運
転席側回転規制機構21及び助手席側回転規制機構22
(実用新案登録請求の範囲中の回転規制手段に該当す
る)と、その回転位置保持を行なう運転席側ロック機構
23及び助手席側ロック機構24、及びこれらの操作を
運転席側シート1側において行い得るようにした操作手
段が設けられている。以下、これらの具体的構成を詳述
する。
運転席側回転規制機構21は、第1図、第2図及び第3
図(A)〜(C)並びに第6図にそれぞれ示す如く、ベースプ
レート5の前部5aに支軸32を介して揺動自在に取付け
られたスイングレバー31を有している。このスイング
レバー31は、スプリング61により常時反時計回り方
向に回動付勢されている。また、このスイングレバー3
1は、ターンプレート6が車体前方に向いている状態下
(第1図及び第7図に示す状態)においては上記係合突
子16と非係合とされており、上記スプリング61のバ
ネ力により反時計回り方向に回動されベースプレート5
側に設けたベース部材33の第2のストッパー部38に
当接した第1回動位置で位置保持される。これに対し
て、ターンプレート6が車体後方に向いている状態下
(第8図、第9図の状態)においては上記係合突子16
と係合して時計回り方向に回動され、上記ベース部材3
3の第1のストッパー部34に当接した第2回動位置で
位置保持される。
一方、ベースプレート5の下面側に配置した第1回転軸
11には、これを回転操作するためのハンドル13と、
係合部材37とが取付けられている。この係合部材37
は第3図(A)〜(C)及び第6図に示すように、二つの係合
面37a,37bを略直交方向に設けてあり、第1回転軸11
に対して固定的に取付けられている。そして、この係合
部材37には後述する第1係合レバー35と第2係合レ
バー36とが係脱可能に係合せしめられる。尚、この実
施例においては、上記第1回転軸11とこれに取り付け
られたハンドル13とで実用新案登録請求の範囲中の操
作手段が構成される。
第1係合レバー35は、第1回転軸11に対して離間し
て平行配置された支軸20に相対回動可能に取付けられ
ており、その先端部には、第3図(A)に示すように上記
係合部材37の第2係合面37bと係合してその時計回り
方向の回転を規制する係合部35aが設けられている。ま
た、この第1係合レバー35はスプリング63により常
時係合部材37と係合する方向に回動付勢されている。
そして、この第1係合レバー35と上記スイングレバー
31とは連結ワイヤ18を介して連結されており、該第
1係合レバー35はスイングレバー31の揺動に追従し
て回動し、スイングレバー31が第1の回動位置にある
時には第1係合レバー35は係合部材37と係合して第
1回転軸11の時計回り方向の回転(実用新案登録請求
の範囲中における他方側への回動操作である)を規制
し、またスイングレバー31が第2の回動位置にある時
には第1係合レバー35は係合部材37と非係合とされ
第1回転軸11の時計回り方向及び反時計回り方向の回
転(実用新案登録請求の範囲中における一方側への回動
操作である)を許容するようになっている。
第2係合レバー36は、上記支軸20に対して相対回動
可能に取付けられており、その先端部には、第3図(C)
に示すように上記係合部材37の第2係合面37aと係合
して第1回転軸11の反時計回り方向の回転を規制する
係合部36aが設けられている。この第2係合レバー36
は、スプリング62により、常時係合部材37と係合離
脱する方向に付勢されている。また、この第2係合レバ
ー36には、後述する助手席側回転規制機構22側から
延びる第1ワイヤケーブル14の一端が連結されてお
り、該第2係合レバー36はこの第1ワイヤケーブル1
4の張力により上記スプリング62のバネ力に抗して回
動し係合部材37に係合することができるようになって
いる。
さらに、上記第1回転軸11の先端側には、運転席側ロ
ック機構23が設けられている。即ち、この運転席側ロ
ック機構23は第1回転軸11に固定された突片47
と、該第1回転軸11に相対回動可能に嵌合された外筒
19に固定したストッパー48と係合突片49とを有し
ている。ストッパー48は、第1図及び第4図に示すよ
うに突片47と係合することにより第1回転軸11の回
転に追従して外筒19を反時計回り方向に回転させるた
めのものである。また、突片47は、第2ワイヤケーブ
ル15を介して後述する助手席側ロック機構24側の突
片51に連結されている。
係合突片49は、第1図及び第5図に示すように、スプ
リング65により常時時計回り方向に回動付勢されてお
り、上記突片47とストッパー48とが非係合状態にあ
る時にはスプリング65のバネ力により時計回り方向に
回動され、上記中間プレート7の係合切欠き10に係入
して該中間プレート7の回転を阻止する(第5図の実線
図示状態)が、ストッパー48が突片47と係合して外
筒19が第1回転軸11と一体的に反時計回り方向に回
転する時にはスプリング65のバネ力に抗して反時計回
り方向に回動し上記中間プレート7の係合切欠き10と
の係合が離脱される(第5図の鎖線図示状態)ようにな
っている。
尚、助手席側ロック機構24は、第6図に示すように突
片51と係合突片52が自由回転可能な第2回転軸12
に取付けられていることを除いて、他は全て運転席側ロ
ック機構23と同一構成であるためその詳細説明は省略
する。
助手席側回転規制機構22は、第1図および第6図にそ
れぞれ示す如く、支軸42により回転自在に支持された
スイングレバー41と、該スイングレバー44の位置決
めを行なう二つのストッパー部44,45を備えたベース部
材43と、上記スイングレバー41を付勢するスプリン
グ64とを有している。そして、このスイングレバー4
1は、助手席側シート2が前向き着座位置にある場合、
即ち、ターンプレート6が前方に向いている状態(第1
図の実線図示位置)においては上記係合突子17と係合
し、上記第1のストッパー部44に当接する第1の回動
位置で位置保持され、また助手席側シート2が後向き着
座位置にある場合には係合突子17と非係合とされ、ス
プリング64のバネ力によって第2のストッパー部45
に当接する第2の回動位置に位置保持されるようになっ
ている。
そして、このスイングレバー41は上記第1ワイヤケー
ブル14を介して上記運転席側回転規制機構21の第2
係合レバー36と連結されている。尚、第6図において
符号40は第1ワイヤケーブル14の案内用のガイドロ
ーラである。
続いて、このシート装置の使用方法を説明すると、先
ず、第1の態様時(第7図図示状態)においては、第1
図に示すように運転席側シート1及び助手席側シート2
はそれぞれ運転席側ロック機構23及び助手席側ロック
機構24により前向き着座位置にロックされており、該
運転席側シート1のスイングレバー31及び助手席側シ
ート2のスイングレバー41はそれぞれ第1の回動位置
にある。このため、この状態では、第3図(A)に示すよ
うに第1係合レバー35は係合部材37と係合状態にあ
り、また第2係合レバー36は第1ワイヤケーブル14
が弛むところからスプリング62のバネ力により係合部
材37と係合離脱状態にある。従って、この状態では、
第1回転軸11はその反時計回り方向への回動のみが可
能とされている。そして、この第1回転軸11をハンド
ル13によって反時計回り方向に回転させると、突片4
7を介して運転席側ロック機構23の係合突片49が係
合離脱方向に回動し、運転席側シート1のロック状態が
解除され、運転席側シート1はこれをその前向き着座位
置から後向き着座位置へ回動させることが可能となる。
しかし、助手席側シート2側は、その助手席側ロック機
構24において第2ワイヤケーブル15が弛むだけで何
ら作動しないため、ロック状態が保持され、該助手席側
シート2は前向き着座位置のまま固定される。即ち、運
転席側シート1と助手席側シート2をともにその前向き
着座位置から後向き着座位置に回動させるときには常に
運転席側シート1が助手席側シート2に優先して回転す
ることになる。
助手席側シート2を前向き着座位置に固定したまま運転
席側シート1のみがその前向き着座位置から後向き着座
位置側に回動し、該後向き着座位置に設定されると(即
ち、第2の態様。第8図の状態)、第1図において鎖線
図示する如く運転席側シート1においてはその係合突子
16がスイングレバー31と係合してこれを第2の回動
位置に位置決めする。従って、第3図(B)に示すように
第1係合レバー35は連結ワイヤ18に引っ張られて係
合離脱位置に位置決めされ、また第2係合レバー36は
引き続いて係合離脱状態のまま位置保持されており、第
1回転軸11はいずれの方向への回転可能とされる。こ
のため、例えば、第1回転軸11を時計回り方向に回転
させる時には、運転席側ロック機構23はロック状態の
まま保持されるが、助手席側ロック機構24は第2ワイ
ヤケーブル15の引張作用によりロック解除状態とされ
る。従って、この状態では、運転席側シート1を後向き
着座位置に固定したまま、助手席側シート2を前向き着
座位置と後向き着座位置のいずれの位置にも自由に設定
可能となる。即ち、第2の態様と第3の態様のいずれを
も自由に選択可能である。
これに対して、第1回転軸11を反時計回り方向方向に
回転させる時には、運転席側ロック機構23はロック解
除状態となるが、助手席側ロック機構24はロック状態
のまま保持される。従って、この状態では運転席側シー
ト1の前向き着座位置側への戻し操作のみが許容され
る。
また、第3の態様(第9図の状態)においては、運転席
側シート1のスイングレバー31と助手席側シート2の
スイングレバー41がともに第2の回動位置に位置決め
されている。従って、第3図(C)に示すように第1係合
レバー35は係合部材37と係合離脱し第2係合レバー
36のみが係合部材37と係合しており、第1回転軸1
1は時計回り方向への回転のみが許容される。即ち、運
転席側ロック機構23をロック状態として助手席側ロッ
ク機構24をロック解除する方向の操作のみが可能とな
っている。
このため、運転席側シート1は後向き着座位置のまま位
置保持されるが、助手席側シート2はその後向き着座位
置から前向き着座位置への回動が許容される。即ち、運
転席側シート1と助手席側シート2とがともに後向き着
座位置にある第3の態様から両者がともに前向き着座位
置にある第1の態様に戻す場合には、運転席側シート1
の回転に優先して助手席側シート2が回転する(換言す
れば、運転席側シート1の回転は助手席側シート2が先
に前向き着座位置に設定されていることが前提条件とさ
れる)。
以上のように、この回転シート装置においては、助手席
側シート2が後向き着座位置にあるときに運転席側シー
ト1が前向き着座位置に設定されるということなく、助
手席側シート2に座った人の安全が確保されるものであ
る。
(考案の効果) 本考案は、車体に対して旋回動可能に取付けられ且つ車
体前方側に向かう前向き着座位置と車体後方側に向かう
後向き着座位置とに選択的に設定可能とされた運転席側
シートと助手席側シートとを備えた車両用回転シート装
置において、上記運転席シートを前向き着座位置または
後向き着座位置においてロックする運転席側ロック機構
と、上記助手席シートを前向き着座位置または後向き着
座位置においてロックする助手席側ロック機構と、上記
運転席側シートに設けられてその一方側への回動操作時
には上記運転席側ロック機構のロック状態を解除せしめ
る一方、他方側への回動操作時には該運転席側ロック機
構のロック状態を維持せしめるとともに上記助手席側ロ
ック機構のロック状態を解除せしめる操作手段と、上記
運転席側シートと助手席側シートとがともに前向き着座
位置に設定された状態では上記操作手段の一方側への回
動操作のみを許容し、上記運転席側シートと助手席側シ
ートとがともに後向き着座位置に設定された状態では上
記操作手段の他方側への回動操作のみを許容し、上記運
転席側シートが後向き着座位置でなおかつ助手席側シー
トが前向き着座位置に設定されている状態では上記操作
手段の一方側と他方側のいずれの方向への回動操作をも
許容する回転規制手段とを備えたことを特徴とする。
従って、本考案によれば次のような効果が得られる。
(a)運転席側シートが前向き着座位置にある時には常に
助手席側シートは前向き着座位置に設定されるところか
ら、後向き着座位置にある助手席側シートに乗員が座っ
た状態で車両の走行が行なわれるということがなく、該
助手席側シートの乗員の安全性が確保されるものであ
る。
(b)助手席側シートが後向き着座位置に設定された状態
での車両走行が行なわれるような各シートの回転態様の
設定阻止のための操作を行う操作手段が運転席側シート
側のみに設けられているため、例えば上掲各公知例の如
くこの操作手段が運転席側シートと助手席側シートの両
方にそれぞれ設けられている場合に比して、その操作が
簡便且つ確実であるとともに、装置の構造が簡略化及び
部品点数の低減によりコストダウンが図れるという効果
もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る車両用回転シート装置の
要部平面図、第2図は第1図のII−II要部縦断面図、第
3図(A)は第1図のIII−III縦断面図、第3図(B)及び
(C)は第3図(A)の状態変化図、第4図は第1図のIV−IV
縦断面図、第5図は第1図のV−V縦断面図、第6図は
第1図に示した回転規制装置の要部分解斜視図、第7図
ないし第9図は運転席側シートと助手席側シートの使用
態様図、第10図は本考案の実施例に係る車両用回転シ
ート装置の全体斜視図である。 1……運転席側シート 2……助手席側シート 5……ベースプレート 6……ターンプレート 7……中間プレート 10……係合切欠き 11,12……回転軸 13……ハンドル 14,15……ワイヤケーブル 16,17……係合突子 23……運転席側ロック機構 24……助手席側ロック機構 30……旋回軸

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体に対して旋回動可能に取付けられ且つ
    車体前方側に向かう前向き着座位置と車体後方側に向か
    う後向き着座位置とに選択的に設定可能とされた運転席
    側シートと助手席側シートとを備えた車両用回転シート
    装置であって、 上記運転席シートを前向き着座位置または後向き着座位
    置においてロックする運転席側ロック機構と、 上記助手席シートを前向き着座位置または後向き着座位
    置においてロックする助手席側ロック機構と、 上記運転席側シートに設けられてその一方側への回動操
    作時には上記運転席側ロック機構のロック状態を解除せ
    しめる一方、他方側への回動操作時には該運転席側ロッ
    ク機構のロック状態を維持せしめるとともに上記助手席
    側ロック機構のロック状態を解除せしめる操作手段と、 上記運転席側シートと助手席側シートとがともに前向き
    着座位置に設定された状態では上記操作手段の一方側へ
    の回動操作のみを許容し、上記運転席側シートと助手席
    側シートとがともに後向き着座位置に設定された状態で
    は上記操作手段の他方側への回動操作のみを許容し、上
    記運転席側シートが後向き着座位置でなおかつ助手席側
    シートが前向き着座位置に設定されている状態では上記
    操作手段の一方側と他方側のいずれの方向への回動操作
    をも許容する回転規制手段とを備えたことを特徴とする
    車両用回転シート装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59227528A (ja) * 1983-06-06 1984-12-20 Fuji Heavy Ind Ltd 車両用シ−ト構造
JPS61202934A (ja) * 1985-03-05 1986-09-08 Shiraki Kinzoku Kogyo Kk フロントシ−ト

Patent Citations (2)

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