JPH061781Y2 - 一体成形シートカバーの固定構造 - Google Patents

一体成形シートカバーの固定構造

Info

Publication number
JPH061781Y2
JPH061781Y2 JP3245589U JP3245589U JPH061781Y2 JP H061781 Y2 JPH061781 Y2 JP H061781Y2 JP 3245589 U JP3245589 U JP 3245589U JP 3245589 U JP3245589 U JP 3245589U JP H061781 Y2 JPH061781 Y2 JP H061781Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
peripheral edge
cover
coil spring
seat cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3245589U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02124116U (ja
Inventor
隆久 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Araco Corp
Original Assignee
Araco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Araco Corp filed Critical Araco Corp
Priority to JP3245589U priority Critical patent/JPH061781Y2/ja
Publication of JPH02124116U publication Critical patent/JPH02124116U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH061781Y2 publication Critical patent/JPH061781Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、一体成形シートカバーの固定構造に関す
る。
[従来の技術] 従来、この種の例えば車両のシートクッションを成形す
る場合、成形シートカバー5を成形金型1の下型2の型
面3に沿ってセットした後、上型4を閉じてメーンパッ
ド7用の発泡剤を注入して、発泡硬化して一体成形する
ものであるが、この型面3に成形シートカバー5をシワ
の寄らないようにセットするため、成形シートカバー5
の四周に形成した四周縁6を下型2に固定する手段とし
て下型2の合せ面2aに所定の間隔で周縁6を刺通し可
能に多数本の針状の係止部材8を植設して同縁6を刺通
し固定するとともに、上型4を型合せした際に、上型4
と下型2とにより周縁6の一部を挟圧固定(発泡剤の洩
れを防止するため)した状態で発泡剤が注入発泡されて
成形シートカバー5とメーンパッド7とが一体成形され
ていた。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、この従来の構成のものでは、型面3は3
次曲面であることから、同型面3にぴったりと沿ってセ
ットすることは極めて困難であるとともに、周縁6を係
止部材8に刺通す作業により、セットした成形シートカ
バー5にシワが発生しないものの、第5図に示すように
型面3に対しシートカバー5が浮上り状となって隙間t
を生ずる部分が発生し、このため、型内に注入する発泡
剤の発生圧を利用して隙間tの部分を型面3に沿わせる
ように成形しようとしたいが、第6図に示すように、周
縁bは係止部材8に刺通されるとともに、上型4により
押圧されているため、型内に注入する発泡剤の発泡圧に
よりシートカバー5を型内にずり込ませて型面3に合せ
て成形することができず、対象とする形状に成形するこ
とができず、製品品質を低下させる問題点があった。
本考案は上記従来の問題点を解決すべくなされたもの
で、発泡剤の発泡圧を利用して成形型にセットした成形
シートカバーの浮上り部分を型面に沿わせて成形するこ
とのできる一体成形シートカバーの固定構造を提供する
ことを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本考案は、上記技術課題を解決するため、上下型からな
る成形金型の下型に周縁を有する成形シートカバーをセ
ットして発泡剤を発泡成形する一体成形シートカバーの
固定構造であって、前記下型に凹設した型面の四周の型
合せ面の適所に前記周縁を刺通し状に係止する係止針を
有する係止部材を型合せ面に対し、出没可能に配設し、
前記上型に凹設した型面の四周には前記成形シートカバ
ーの周縁を押圧する押え枠をコイルばねを介して弾着
し、前記上下型を型合せした時には前記係止針は周縁よ
り脱抜して下型内に没入して周縁は前記コイルばねによ
り押え枠を介して押圧保持するとともに、このコイルば
ねの押圧保持力は前記発泡剤の発泡圧によるシートカバ
ーへの作用で周縁を押え枠に対しすべりを許容する保持
力に調整可能に構成した一体成形シートカバーの固定構
造に存する。
[作用] 上記構成としたことにより、下型の型面に浮上り状にセ
ットされたシート部分に発泡剤の発泡圧が作用すると、
このシート部分と対応する周縁はその押え枠に対しすべ
りを生じて浮上り状シート部分を型面に沿わせて発泡成
形するように作用する。
[実施例] 次に、本考案の一実施例を図面にしたがって説明する
と、図中11は成形金型であって、該成形金型11は下
型12と上型27との合せ型に形成されている。この下
型12は例えば車両シートのシートクッションを成形す
るもので、シートクッションに見合う型面13が凹設さ
れ、該型面13はシートクッションの主座面を成形する
ほぼ水平状の主座型面13aとこの主座型面13aの両
側にはシートクッションのサイドホルダ部を成形する凹
状に湾曲するサイドホルダ型面13bが形成され、同ホ
ルダ型面13bのサイド型面13cはほぼ垂直状に形成
されて水平状の型合せ面12aに連続されている。この
ように形成された下型12にセットされる成形シートカ
バー14はシートクッションの主座、サイドホルダの表
皮となり、型面13に沿って添設される主カバー部15
とこの主カバー部15に連続して例えばシートフレーム
の下面側に止着される周縁16a,16b,16c,1
6d,16eが連続状に形成されている。このように形
成された成形シートカバー14をセットするため、下型
12の型合せ面12aの適所の部分には周縁16a,1
6b,16c,16dの両端及び周縁16eの端部を刺
通し状に係止する係止装置17が配設されている。この
係止装置17を設ける下型12の型合せ面12aの部分
には所定の径を有し、所定の深さを有する円形凹部18
がそれぞれ凹設されるとともに、この各円形凹部18に
は係止部材19がコイルばね26を介して合せ面12a
より出没可能に弾着されている。この係止部材19は保
持枠20と係止針21とからなるもので、この保持枠2
0は円形凹部18内に上下に摺動可能に有底円筒形状に
形成され、また、係止針21は略U字状で保持枠20内
に納め可能であって、一方の立上り片22の上端は周縁
16を刺通し可能に尖鋭な刃先部23が形成され、他方
の押え片24は立上り片22より若干長く形成され、そ
の上端には頭部25が形成されている。このように形成
された係止針21はその立上り片22及び押え片24を
垂直状にして保持枠20内に納められて溶着手段等によ
り止着され、この係止部材19は下端を円形凹部18の
底面に止着したコイルばね26の上端に止着されて、こ
のコイルばね26の自由状態で保持枠20の上縁は合せ
面12aとほぼ同一面に保持されるとともに、立上り片
22及び押え片24の上端側は合せ面12aより所定長
さそれぞれ突出されている。このように形成された係止
部材19は上型27を型合せした際、円形凹部18内に
その全体が没入するように設けられている。
また、上型27は下型12と型合せして発泡成形するク
ッションパッド37の背面側を成形する型面28を有
し、この型面28の四周には成形シートカバー14の周
縁16を押え可能とする押え装置29が周設されている
(第1図でハッチングを付した部分)。この押え装置2
9を設ける型面28の四周側には所定の幅を有して図示
下方に開口する凹部溝30が略方形状に凹設され、この
凹部溝30には上下方向へ摺動可能に嵌合される略方形
状の押え枠31が設けられ、この押え枠31の部材は断
面略U字形状に形成され、この押え枠31の底片32の
中心部には略方形状の枠31に沿つて所定の間隔でねじ
杆33が立設されている。また、この各ねじ杆33と対
応して上枠の凹部溝30の底部となる部分30a側には
それぞれねじ杆33を挿通する挿通孔30bが貫設され
るとともに、この各ねじ杆33には所定のばね圧を有す
るコイルばね34が挿通されて挿通孔30bに挿通さ
れ、同ねじ杆33には蝶ねじ35が螺着されて押え枠3
1は凹部溝30に摺動可能に弾着され、同押え枠31は
上枠27の四周に形成した合せ凸部27aの合せ面27
bより所定の高さ突出されている。なお、この押え枠3
1の突出量は各ねじ杆33に螺合した蝶ねじ35により
枠31全体が平均的となるように調整される。また、こ
の押え枠31の図示下面側の全周にわたって例えば柔軟
性を有し、発泡剤との離型効果を有するシリコンゴム等
からなるカバー部材36が略U字形状に貼着されて、第
3図に示すように上下型27,12を型合せして押え枠
31により周縁16を押圧した際、このカバー部材36
の端縁36aが凹部溝30と押え枠31との隙間を封鎖
して発泡剤が凹部溝30へ浸入することを防止するよう
に設けられている。また、コイルばね34による押え枠
31の周縁16に対する押圧保持力は蝶ねじ35を螺進
退して上下型27,12を型合せして発泡剤を発泡して
この発泡圧がシートカバー14に作用した際に周縁16
が移動(すべり)を許容する保持力に調節されている。
上記のように構成された成形金型11により例えばシー
トクッションを発泡成形する場合、まず成形シートカバ
ー14の主カバー部15を下型12の型面13に沿って
手でなぞりながらシワのないように添設した後、その四
周縁16a,16b…の所定部分をそれぞれ下型12に
配設した対応する係止装置17の係止針21の立上り片
22に刺通してセットする。この場合、従来と同様にと
くに、型面13のサイドホルダ型面13bの部分ではシ
ートカバー14はその全体を十分に添わせることができ
ず、部分的に隙間tが生じた状態でセットされる。この
状態で上型27を型合せしていくと、カバー部材36を
貼着した押え枠31が各係止装置17に刺通し状に係止
された周縁16a,16b…を軽く押圧する。しかる
後、上型27の四周に形成した合せ凸部27aが係止装
置17の係止針21の押え片24を押え込む。この押え
片24の押え込みにより係止部材19はコイルばね26
に抗して円形凹部18に沿って押込まれて、各係止針2
1の立上り片22は周縁16a,16b…から脱抜され
て円形凹部18内に没入される。この状態で各周縁16
a,16b…は押え枠36により押圧保持されている。
そして型内に発泡剤を注入して発泡すると、この発泡圧
は図示のようにサイドホルダ型面13bに対して隙間t
で浮上り状となったシート部分15aをサイドホルダ型
面13b側へ押込むように作用する。この押込み作用に
より当該部分15aと対して押え枠31と下型12との
間に挟持された周縁16側にすべりを生じて図示矢印方
向へずれ込み状に移動されて浮上り状となったシート部
分15aはサイドホルダ型面13bに添わせることがで
き、クッションパッド37を所定の形状に発泡成形する
ことができ、対象とする形状のクッションパッド37と
成形カバーシート14を一体とする成形品を得ることが
できる。そして上型27を持上げていくと係止装置17
の係止部材19はコイルばね26の復元力により合せ面
12より突出状に元の状態に復帰され、上型27は下型
12より離型され、その押え枠31は元の突出状態に各
コイルばね34の復元力により復帰される。
[考案の効果] さて、本考案は上記のように構成したものであるから、
成形シートカバーのセット時に周縁を係止する係止部材
はあくまでも仮止めであることから、従来のように多数
本の針状の係止部材を必要とすることがなく、仮止めに
要する最小の適所に係止部材を設ければよいので、セッ
ト工数を削減することができる。また、上下型を型合せ
した時、周縁を係止した係止部材を脱抜するとともに、
押え枠による周縁に対する押圧保持力は発泡剤の発泡圧
によるシートカバーへの作用で周縁を押え枠に対しすべ
りを許容する保持力に設定したものであるから、セット
時に型面に対して浮上り状となったシート部分に作用す
ると、このシート部分に対応する周縁側ですべりを生じ
てシート部分を型面に添わせることができて対象とする
形状に成形することができる。また、押え枠の周縁に対
する押圧保持力は調節可能であるから、シートカバーに
用いられる各種の表皮材及び厚さを有するものに適用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は成型金型の斜
視図、第2図は下型の一部断面図、第3図は成型金型を
型合せした一部断面図、第4図は係止部材の斜視図、第
5図及び第6図は従来例である。 11…成形金型 12…下 型 12a…型合せ面 13…型 面 14…成形シートカバー 16…周 縁 19…係止部材 21…係止針 27…上 型 28…型 面 30…押え枠 34…コイルばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:58 4F

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下型からなる成形金型の下型に周縁を有
    する成形シートカバーをセットして発泡剤を発泡成形す
    る一体成形シートカバーの固定構造であって、前記下型
    に凹設した型面の四周の型合せ面の適所に前記周縁を刺
    通し状に係止する係止針を有する係止部材を型合せ面に
    対し、出没可能に配設し、前記上型に凹設した型面の四
    周には前記成形シートカバーの周縁を押圧する押え枠を
    コイルばねを介して弾着し、前記上下型を型合せした時
    には前記係止針は周縁より脱抜して下型内に没入して周
    縁は前記コイルばねにより押え枠を介して押圧保持する
    とともに、このコイルばねの押圧保持力は前記発泡剤の
    発泡圧によるシートカバーへの作用で周縁を押え枠に対
    しすべりを許容する保持力に調整可能に構成した一体成
    形シートカバーの固定構造。
JP3245589U 1989-03-22 1989-03-22 一体成形シートカバーの固定構造 Expired - Lifetime JPH061781Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3245589U JPH061781Y2 (ja) 1989-03-22 1989-03-22 一体成形シートカバーの固定構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3245589U JPH061781Y2 (ja) 1989-03-22 1989-03-22 一体成形シートカバーの固定構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02124116U JPH02124116U (ja) 1990-10-12
JPH061781Y2 true JPH061781Y2 (ja) 1994-01-19

Family

ID=31535443

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3245589U Expired - Lifetime JPH061781Y2 (ja) 1989-03-22 1989-03-22 一体成形シートカバーの固定構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH061781Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102009014881A1 (de) * 2008-09-23 2010-04-01 Johnson Controls Gmbh Verfahren zur Herstellung eines Polsterelements sowie Verfahren und Werkzeug zu seiner Herstellung

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02124116U (ja) 1990-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5478136A (en) Headrest and method for its production
JP2708084B2 (ja) シートクッション材に面ファスナー止具を装着する方法および発泡成形金型
US5017115A (en) Mold assembly for molding frame-installed and skin-covered seat cushion structure
JPH061781Y2 (ja) 一体成形シートカバーの固定構造
JP2974948B2 (ja) 自動車用シートバックの製造方法
US3762258A (en) Punch for removing a desired segment from a paper record
JPH061780Y2 (ja) 一体成形シートカバークランプ構造
JP2939266B2 (ja) 一体成形シートの製造方法
JP2503239Y2 (ja) 表皮材一体発泡成形型
JP2003285523A (ja) スタンプ装置
JPH047930Y2 (ja)
JP3008344U (ja) 印液浸透式スタンプのスプリング
US6272983B1 (en) Stamping device for irregular surfaces
JPH0724240Y2 (ja) 合成樹脂ボードの切断装置
KR102463525B1 (ko) 차량 번호판 체결장치
JPH0643076B2 (ja) ヘッドレストの成形型
JP3033256B2 (ja) スタンピング成形用金型構造
JPH0686920U (ja) トリムカバーの成形装置
JPH069925U (ja) 表皮成形装置
JP2005041106A (ja) ヘッドレスト成形装置
JPH03336Y2 (ja)
JPS6239753Y2 (ja)
US1612967A (en) Engraving apparatus
JPH1158329A (ja) 曲面を有するパネルおよびその製造方法
JPH0839160A (ja) 絞り成形装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term