JPH0617633A - 内燃機関の暖機促進装置 - Google Patents

内燃機関の暖機促進装置

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JPH0617633A
JPH0617633A JP4178500A JP17850092A JPH0617633A JP H0617633 A JPH0617633 A JP H0617633A JP 4178500 A JP4178500 A JP 4178500A JP 17850092 A JP17850092 A JP 17850092A JP H0617633 A JPH0617633 A JP H0617633A
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engine
chamber
main chamber
temperature
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Ryuichi Matsushiro
隆一 松代
Toshihiko Ito
猪頭  敏彦
Shigeo Sasao
茂夫 笹尾
Masae Ohori
正衛 大堀
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Soken Inc
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Nippon Soken Inc
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内燃機関の暖機を促進し、燃費を向上させ、
摩耗を抑制する。 【構成】 オイルパン1に隔離板3を設けて主室1aと
副室1bに区画する。隔離板3の側面3aにはオイルポ
ンプ6の吸油管7の開口部に近い下部の小孔4aと、油
面2付近の上部の大孔4bとを設ける。始動後の暖機状
態においては油温が低くオイルの粘性抵抗が大きくなっ
ているため、副室1b内にあるオイルは隔離板の小孔4
aを通過することができない。従ってオイルポンプ6は
主室1a内のオイルのみを吸入して機関内へ循環させる
ので、少量のオイルが機関内で加熱されることによって
急速に温度上昇し、機関は迅速に暖機される。副室1b
内の低温のオイルも、上部の大孔4bを通して少しずつ
主室内のオイルと交流し、徐々に表層部から温度が上昇
し、小孔4aを通過可能になるまで粘度が低下するとオ
イルポンプ6に吸入されて機関内へ循環するようにな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の始動時に、
機関内を循環するオイル(潤滑油)の温度を急速に上昇
させて暖機を早める暖機促進装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関を搭載している自動車の走行燃
費を向上させるための1つの有効な手段として、機関の
始動直後の暖機中におけるオイル(潤滑油)の温度の立
ち上がりを促進して機械的な摩擦損失を低減させるとい
う方法がある。これは、始動後の短時間内に限って機関
内で循環するオイルの量を制限し、循環している少量の
オイルの油温を急速に上昇させることによって、オイル
の粘性抵抗を減少させると共にその潤滑性能を高め、機
関の摩擦損失が減少した分だけ燃費性能を向上させ、併
せて機関の摺動部分の摩耗等を低減させようとするもの
であり、最初に循環している少量のオイルが所定の温度
に達した後に、残余のオイルの循環を開始させることに
よって定常の運転状態に移行させる。特開昭53−65
536号公報及び実開昭58−63309号公報に記載
されている従来技術もこれに属するものである。
【0003】従来技術の前者は、オイルパンの内部に隔
離板を設けることによってオイルパン内の油面下の部分
を主室と副室との2つの部分に区画し、主室にオイルポ
ンプへのオイル吸い込み口を有するオイルストレーナを
設けると共に、隔離板には、その垂直な側面の下部に油
温が所定値を越えたときに開くサーモスタット弁と、上
面の一部に孔を設けることにより、機関始動直後の所定
値以下の油温ではサーモスタット弁を閉じて主室内のオ
イルだけを機関内に循環させ、オイルの昇温を早めると
共に、油温が所定値以上になったときは、隔離板側面の
サーモスタット弁と上面の孔を通して副室内のオイルを
主室内に循環させ、オイル全量によって潤滑を行うよう
になっている。
【0004】従来技術の後者は、内燃機関のオイルパン
の内部に、前者における隔離板の垂直な側面と概ね同様
な仕切壁と、同じく隔離板の上面と概ね同様であるが上
部に油受部を形成する上壁部とを設けて、主室に相当す
る第1油溜室と副室に相当する第2油溜室とを構成し、
仕切壁と上壁部のそれぞれに油温が所定値を越えたとき
に開弁する第1及び第2のサーモスタット弁を設け、機
関始動直後の所定値以下の油温では2個のサーモスタッ
ト弁を閉じて、第1油溜室内のオイルだけを機関内に循
環させることによりオイルの昇温を早めると共に、油温
が所定値以上になったときは、2個のサーモスタット弁
を開いて第2油溜室内のオイルを第1油溜室内に循環さ
せ、オイルの全量によって潤滑を行うようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術においては、
いずれの場合も、油温の高低に応じて自動的に開閉する
サーモスタット弁をオイルパン内の隔離板に設ける必要
があり、構造が複雑となるばかりでなく、サーモスタッ
ト弁を設けることによってコストの上昇を招くことと、
万一にもサーモスタット弁が故障して開弁しなくなった
場合には、通常の運転状態となったときに循環するオイ
ルの量が不足し、オイルの温度が異常に上昇して機関が
オーバーヒートする可能性があり、コスト面と信頼性の
面で問題があった。また、オイル交換のときには例えば
手動でサーモスタット弁を強制的に開弁させないと副室
(第2油溜室)内のオイルが排出されないため、煩わし
い作業が必要になるというような問題もあった。本発明
は、従来技術が有するこれらの諸問題を解消することを
発明の目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するための第1の手段として、内燃機関のオイルパ
ン内に設けられ、略垂直な側面と水平に近い傾斜面とを
有し、前記オイルパン内を略垂直な前記側面によって主
室と副室の2つの部分に区画形成すると共に、水平に近
い前記傾斜面によって前記副室の上部を覆っている隔離
板と、前記主室内の底部付近に吸油管を開口させている
オイルポンプと、前記隔離板の略垂直な前記側面の下部
領域における前記吸油管の開口部付近に設けられ、前記
主室と前記副室とを常時連通しているが、前記副室内の
オイルの低温時には前記副室から前記主室へ流出しよう
とするオイルに大きな粘性抵抗を与えて実質的に流れを
阻止し得る大きさの面積を有する連通孔と、前記隔離板
の略垂直な前記側面の上部領域における油面以下の部分
に設けられ、前記主室と前記副室とを常時連通している
連通孔とを設けたことを特徴とする内燃機関の暖機促進
装置を提供する。
【0007】本発明は、前記の課題を解決するための第
2の手段として、前記第1の手段に加えて、前記第1の
手段における前記オイルポンプから前記機関の内部へ加
圧されたオイルを送るオイル通路を通過させると共に、
前記機関の冷却水によって前記オイル通路内を流れるオ
イルを加熱し得る熱交換器を設けたことを特徴とする内
燃機関の暖機促進装置を提供する。
【0008】
【作用】機関始動後の暖機状態においては、油温が未だ
低く、オイルの粘度が高くなっているため、本発明の第
1の手段におけるオイルパンの副室内にあるオイルは、
隔離板の略垂直な側面の下部領域に設けられた連通孔を
通過しようとしても粘性抵抗が大きいので実質的に副室
内から主室内へ流出することができない。そのため、オ
イルポンプは主室内のオイルのみを吸入して加圧し、機
関内へ供給して循環させる。そのため、オイルパン内の
全量に比べて少量である主室内のオイルは機関内で加熱
されることによって急速に温度上昇し、その粘度が低下
することによって機関は迅速に暖機され、摺動部分の摩
耗が抑制されると共に、燃費の悪化も防止される。
【0009】他方、オイルパンの副室内にある低温のオ
イルも、隔離板の略垂直な側面の上部領域に設けられた
連通孔を通して少しずつ主室内のオイルと交流すること
によって、徐々に表層部から温度が上昇し、副室内で上
部から下部へ熱が移動することによって下層部のオイル
の温度も時間遅れをもって上昇し、その粘度も徐々に低
下する。そのようにして、隔離板の略垂直な側面の下部
領域に設けられた連通孔の付近にある副室内のオイルの
粘度が、下部領域の連通孔を通過することができる程度
まで低下すると、副室内のオイルの一部がその連通孔を
通って、主室内の底部付近に吸油管を開口させているオ
イルポンプに、主室内の温度の高いオイルと混合して吸
入されるようになり、副室内の比較的低温のオイルが機
関内で加熱されるようになる。副室内のオイルが下部領
域の連通孔を通ってオイルポンプに吸入された分だけ上
部領域の連通孔を通って温度の高い主室内のオイルが副
室へ流入するので、機関が運転を続けるうちに主室と副
室の油温は平均化され、高速、高負荷運転状態において
も、機関が過熱するような恐れはない。
【0010】本発明の第2の手段においては、第1の手
段に加えて、オイルポンプから機関の内部へ加圧された
オイルを送るオイル通路が熱交換器内を通過するように
構成しているので、第1の手段によって機関の暖機が促
進されるだけでなく、熱交換器内においてオイルは機関
の冷却水によって追加的に加熱され、その分だけ更に暖
機が早くなる。
【0011】
【実施例】図1〜図3は本発明の第1実施例を示すもの
で、図1は内燃機関の始動前の静止状態を示し、同図
(a)は同図(b)において矢印Aの方向に見た部分的
な側面図を示す。そして図2は機関の始動状態を、図3
は機関の定常運転状態をそれぞれ示している。
【0012】図1(b)に示すように、図示しない内燃
機関のシリンダブロックの下部に取り付けられるオイル
パン1は、機関内を循環して潤滑或いは冷却の作用をし
たのち重力によって流下するオイルを受け入れて貯溜す
る作用をする(油面を一般的に2として示す)が、実施
例のオイルパン1の内部空間は、隔離板3によって主室
1aと副室1bという2つの部分に区画されている。隔
離板3は略垂直な側面3aと、周辺部から中央部に向か
って僅かに傾斜している上面3bからなる。図1(a)
に示すように、側面3aの比較的下部には直径2mm程
度の小孔4aが複数個設けられていると共に、側面3a
の比較的上部の油面2付近には直径8mm程度の大孔4
bが、多少数は少ないものの複数個設けられている。ま
た、上面3bのもっとも高い位置には通気孔5が設けら
れている。
【0013】機関によって直接に、或いは間接的に駆動
されるオイルポンプ6が、オイルを吸い上げて機関内部
へ圧送し、潤滑、冷却すべき各部分へ循環させるように
オイルパン1の付近に支持されており、オイルポンプ6
から伸びるストレーナを備えた吸油管7が、オイルパン
1の主室1a内の底部付近に開口している。
【0014】機関の停止状態においてオイルを注入する
場合、機関の上部から供給されたオイルは隔離板3の上
面3b上に落下し、上面3bの傾斜に沿って最初は主室
1a内に溜まるが、次第に小孔4a及び大孔4bを通っ
て徐々に副室1bにも流入する。注入されるオイルは常
温であって粘性が大きいため、小孔4aを通過する際に
は抵抗を受けるが、主室1a内のオイルのレベルが高く
なると、抵抗の少ない大孔4bを通って流入することに
なるので、副室1bへのオイルの流入は円滑に行われ
る。このとき副室1b内にあった空気は上部の通気孔5
から排出される。そして注油が終わった状態では副室1
b内にも主室1a内の油面2aと同じ高さの油面2bが
形成される。このように、通気孔5は副室1b内の油面
2bを主室1a内の油面2aに合わせるための空気抜き
の作用をするし、大孔4bは主室1aから副室1bへの
オイルの移動を促進し、注油時間を短縮する作用をす
る。なお、これらの孔は、機関の運転中にも主室1aの
油面2aの高さと副室1bの油面2bの高さが同一とな
るように作用して、エアバインディングを防止する。
【0015】次に、上記のような構造のオイルパン1を
備えた内燃機関の運転状態について説明する。まず機関
の始動直後の暖機運転の状態を図2に示す。この状態で
は油温が未だ低く、オイルの粘性が大であるから、主室
1aと副室1bの間の小孔4aを通過する粘性抵抗が大
きい。従って、オイルポンプ6の駆動によって吸油管7
から吸入されるオイルは、その大半が主室1a内から供
給されたものになり、副室1b内のオイルはそのまま副
室1b内に滞留して、殆ど主室1a内へ移動することが
ない。機関内に送られて潤滑・冷却すべき箇所を循環す
る主室1a内のオイルは、機関内を循環することによっ
て温度上昇し、隔離板3の上面3bに落下して上面3b
の傾斜に沿って全て主室1a内に戻って来る。
【0016】このように、始動直後における機関内のオ
イルの循環は、オイルパン1の主室1aから出て再び主
室1aに戻るオイルだけによって営まれることになり、
副室1b内のオイルは殆ど移動することがない。主室1
aにあるオイルの量は全体の量に比べると少なく、熱容
量も当然小さいから、主室1aのオイルだけが循環する
ことによって、主室1aのオイルの温度は急速に上昇
し、機関は比較的早く暖機状態に到達することができ
る。
【0017】始動直後においては、オイルの温度が低
く、粘度も高いので、オイルパン1の副室1b内に停滞
しているオイルは、そのままでは殆ど主室1aへ流出す
ることができないが、主室1a内のオイルはオイルポン
プ6の吸引と、落下してくる戻りオイルのために油面2
aが波立っており、また油面2a下の流れも乱れている
ので、主室1a及び副室1b間の瞬間的な水頭の差によ
って、温度上昇し始めた主室1a内のオイルの一部が、
隔離板3の側面3aの上部に形成された大孔4bを通っ
て、図2のA部として示した斜線領域のような比較的狭
い範囲に流入したり、副室1bからも上層のオイルの一
部が同じ大孔4bを通って主室1aへ移動するというよ
うな部分的な流れが生じる。そのような両室間の僅かな
量のオイルの交流によって、副室1b内のオイルの温度
も少しずつ上昇して行く。
【0018】このように、副室1b内におけるオイルの
熱の移動は主として上層から下層に向かって徐々に拡散
する程度のものであって、所謂「対流」は起こらないか
ら、副室1b内における熱の拡散や、副室1b内の全体
的な温度の上昇は、主室1a内のそれに比べてきわめて
緩やかに進行する。従って、その分だけ主室1a内のオ
イルが機関から受ける熱量が増大し、循環している主室
1a内のオイルの温度上昇が著しく、それによって機関
の暖機の進行が促進される。
【0019】主室1a内のオイルによって機関が暖機状
態に到達するのと平行して、比較的緩やかではあっても
副室1b内の油温も前述のようにして徐々に上昇して行
き、その粘度も次第に低下して行く。それによって小孔
4aを通過する副室1b内のオイルの粘性抵抗も減少す
るので、オイルポンプ6の吸引力が小孔4aを通じて副
室1b内にも及ぶようになり、副室1b内の比較的低温
のオイルも少しずつ主室1a内のオイルに混じってオイ
ルポンプ6に吸入され、機関内へ循環するようになる。
その結果、小孔4aを通って吸入された分と同じ量だ
け、主室1a内の上層のオイルは大孔4bを通って副室
1b内に流入することになり、副室1b内のオイルも急
速に温度上昇するようになる。
【0020】そして、副室1b内のオイルが十分に温度
上昇した後には、小孔4a付近にあるオイルの粘性抵抗
も十分小さくなるので、隔離板3が設けられていても殆
ど無関係に、図3に示すように上下の孔を通る主室1a
と副室1bとの間のオイルの交流によって、副室1b内
のオイルを含めてオイルパン1内のオイルの全量が機関
内へ循環するようになり、主室1aと副室1bの油温の
差も小さくなる。この状態が機関の定常運転状態であ
る。
【0021】そして、暖機後におけるこのように拡大さ
れたオイルの循環作用によって、主室1aのオイルだけ
が過熱して早期に劣化するようなことは防止されるか
ら、従来の隔離板3のない機関に比べてオイルの交換時
期を早める必要もない。実施例の機関においては暖機が
迅速に終わるため、暖機中の燃費性能が向上するだけで
なく、機械的な摩擦部分における摩耗が減少して機関の
耐久性も向上する。
【0022】図4は第1実施例の変形例を示すもので、
同図(a)は同図(b)において矢印Bの方向に見た部
分的な側面図を示す。この例において隔離板3の側面3
aの下部に形成される小孔4aは図1に示したものと同
じであるが、上部に形成される大孔4bの位置が図1の
場合よりも低くなっており、油面2よりも多少下方で開
口している点が異なる。このような状態は、第1実施例
においてオイルを多めに注入した場合にも起こり得る。
【0023】図4に示した変形例の場合も第1実施例の
場合と略同様に、始めは主室1a内の油温が急上昇する
が、主室1a内のオイルがオイルポンプ6に吸引されて
機関内へ循環する際に、主室1a内の油面2aが変動す
ることによって、大孔4bを通じて主室1a内のオイル
と副室1b内のオイルの間に少しずつ交流が起こり、副
室1b内の油温が上層部から下層部に向かって緩やかに
上昇して、相当の時間がたってから小孔4a付近の副室
1b内の油温が高くなり、それによってオイルの粘度が
低下した後には、オイルポンプ6によって副室1bから
主室1aへ小孔4aを通じて吸引されるオイルの量が増
加し、オイルパン1の内部全体のオイルが循環に参加す
るようになり、第1実施例と略同様の効果が得られる。
【0024】図1と図4の各例が同じような作用効果を
奏することから、大孔4bの高さは油面2付近に限ら
ず、それより低い位置にあってもよいことが判る。そこ
で、隔離板3の側面3aにおける小孔4a又は大孔4b
の最適配置及び最適寸法について、系統的に実験を行っ
て調べた結果を次に説明する。図5に示すA〜Dは、実
験に供した4種の隔離板3の側面3aの形状と、小孔4
a又は大孔4bの分布位置及び個数、それらの直径(単
位mm)を比較して示したものである。比較実験である
から小孔4a又は大孔4bは全て円孔としているが、実
用上は円孔である必要はなく、四角形、三角形、楕円
形、或いはスリット状の隙間のようなものであってもよ
い。
【0025】図6は、図5のA〜Dに示す側面3aを有
する4種類の隔離板3をそれぞれ用いた場合と、隔離板
3を全く用いない現状の機関の場合の計5種類の機関に
ついて、機関暖機時の油温上昇の時間的変化を実測した
結果を示している。実験用の機関としては2200cc
の排気量を有する自動車用のガソリンエンジンを使用
し、運転条件として、横軸の時間0の開始時点で機関を
始動した後、直ちに回転数を1400rpm、負荷トル
クを1.5kgmに設定して、この状態を維持するよう
に運転を継続した。△は隔離板3を使用していない現状
の機関、Aは小孔4a又は大孔4bを全く設けていない
無孔の隔離板3を使用した機関であって、これらはいず
れも本発明に対して効果を比較するために実験に供し
た。なお、機関のオイルパン1の容量は3.6リットル
で、それを隔離板3によって、主室1aは2リットル、
副室1bは1.6リットルのように分割した。
【0026】図6から判るように、無孔の隔離板3を使
用したAの機関においては、循環するのは主室1a内の
オイルだけであるから、主室1aの油温の立ち上がりが
早い反面、副室1bの油温は殆ど上昇せず、もとより潤
滑の作用はしない。これに対して、B〜Dの各場合にお
いては、主室1aの油温に比べて副室1bの油温は、始
めはきわめて緩やかに上昇するものの、ある時間を経過
すると急激に立ち上がって主室1aの油温に近づいて行
く。副室1bの油温が急激に立ち上がるのは、前述の作
用メカニズムによるものと考えられる。つまり、副室1
bの油温の緩やかな上昇による粘性抵抗の低下が或る限
界を越えると、副室1b内からオイルポンプ6の吸油管
7へ吸い込まれるオイルの量が急増して、主室1aと副
室1bのオイルが活発に交流するようになり、高温の主
室1a内のオイルが多量に副室1b内に流入して副室1
bの油温を急上昇させるためである。
【0027】図5に示すB〜Dの中でも、Dの隔離板3
を用いた場合は図1に示した第1実施例と同じであっ
て、副室1bの油温の上昇は最も遅く始まる。そのた
め、Dの場合の主室1aの油温の立ち上がりは、Aのよ
うに隔離板3によって2つの室を完全に仕切った場合の
主室1aの油温変化に最も近くなる。しかも、かなり暖
機が進行した後の13分以降では、隔離板3を使用しな
い現状の場合の△と略同程度の油温になり、高速、高負
荷運転においても機関が過熱する心配がない。
【0028】一方、B及びCの場合は、副室1b内の油
温の立ち上がりがDの場合よりも早く、その分だけ主室
1a内の油温の立ち上がりがDに比べて遅くなる。しか
も、11分経過後では、現状の△よりも油温がやや下回
ってしまうので、A〜Dの各場合の特性を比較するとD
が最も優れていると言うことができる。但し、B,Cの
場合でも、燃費への影響が大きい低油温時において現状
よりも油温を高くすることが可能であるから、燃費の低
減という面ではB,Cも利用価値がある。
【0029】Dの場合が最も優れた結果をもたらしたこ
とと、B及びCの場合が殆ど同じ結果となったことを考
え合わせると、小孔4a又は大孔4bを有する隔離板3
を設けた機関においては、油温の変化の特性が、オイル
ポンプ6の吸油管7の開口部に近い位置に設けられた孔
によって決定されるということが明らかになる。つま
り、オイルポンプ6の吸油管7が開口している付近の、
隔離板3の側面3aの下部に設けられる孔が小孔4aで
あれば、副室1b内のオイルの粘性の変化による小孔4
aの通過抵抗の大きな変化によって、小孔4aが弁と同
じような際立った特性をもたらすということが判る。
【0030】従って、隔離板3の側面3aの下部に設け
る孔の大きさと数によって、副室1bの油温の立ち上が
りの時期を早めることも、また遅くすることも、ある程
度自由に調節することができる。但し、副室1b内の油
温の立ち上がりを早めると燃費低減の効果が減少する傾
向があるし、過度に遅くすると、高速、高負荷の運転状
態で機関が過熱する恐れが生じる。また、副室1b内の
オイルが主室1a内のオイルと交流する速度が遅くなる
ので、必然的にオイルの劣化を早めるという不具合を伴
う。以上の理由によって、自ずから隔離板3の側面3a
の下部に設けるべき孔の大きさと数は限定されるが、一
般的には孔の径は異物が詰まるのを防止する必要から言
っても直径2mm以上であることが望ましい。
【0031】図5に示すDの場合は、直径2mmの小孔
4aを20個設けているので、総開口面積Sは、孔径を
d,個数をnとした場合の総開口面積Sの計算式 S=πd2 ×n÷4 によって、 S=20π≒62.8mm2 となる。この総開口面積Sは、副室1b内のオイルの循
環速度を決定する重要な値である。Dの例について実測
したところでは、オイルの循環速度は3.3cc/se
c程度であった。この実験では副室1b内の油量を1.
6リットルとしているので、副室1b内のオイルが全部
入れ替わるために要する時間は、 1600÷3.3≒485sec≒8min として計算されるように、およそ8分程度である。この
時間の許容範囲を1.6リットルに対して30分までと
すると、循環速度は、 3.3×30÷8≒0.88cc/sec まで遅くすることができる。また、この時の総開口面積
Sは、 62.8×30÷8≒16.7mm2 まで小さくすることができる。この値は、直径2mmの
小孔4aを用いた場合に、孔数は6個以上必要というこ
とを意味する。
【0032】また逆に、図5のBに示した場合のよう
に、総開口面積Sは、 S=π÷4×82 ×3=150.8mm2 を循環速度の大きい側の限界とすると、直径2mmの孔
では48個ということになる。従って、隔離板3の側面
3aの下部の孔は、その直径を2mmとした場合に、孔
の個数をnとすると、 6個≦n≦48個 …(1) また、孔の直径を任意とした場合に、総開口面積Sは、 16.7mm2 ≦S≦150.8mm2 …(2) となるように設定するのがよい。なお、(2) 式から、直
径14mm以上の大径孔を用いた場合には孔数が1個で
あっても上記Sの許容範囲を越えるから、結局、孔の直
径dの許容範囲は、 2mm≦d≦14mm ということになる。
【0033】隔離板3の垂直な側面3aの上部に設ける
孔は、図5のCのようなものであっても図6に示すよう
に十分に機能しているから、この場合の開口面積S’
は、 S’=π÷4×22 ×20≒62.8mm2 であって、これ以上の大きさがあれば問題はないと考え
られるから、 S’≧62.8mm2 …(3) を満足するように、孔径と孔数を選定すればよい。ま
た、前述のように孔の形は円形に限られるわけではな
く、任意の形状でよいが、その場合も(2) 式及び(3) 式
を満足するように面積を決定すればよい。更に、隔離板
3の側面3aの小孔4a及び大孔4bは、薄板からなる
隔離板3を打ち抜いた孔として示しているが、孔の代わ
りに短いパイプを側面3aに嵌め込んで形成した開口と
してもよく、開口は多少傾斜していてもよい。但し、傾
斜角度は最大でも油面2に対して45°以内とすべきで
ある。
【0034】図7及び図8は、本発明の好適実施例とす
る図5のDの仕様のものと、比較のために隔離板3を設
けない現状のものとを用いて、油温及び冷却水温の時間
的変化と、燃費低減率の時間的変化を測定した結果を示
したものである。機関の始動直後において最も大きく燃
費が低減し、主室1aの油温が現状の場合の油温に近づ
くにつれて燃費低減率も減少して行く。なお、図8に示
す燃費低減率は、始動直後からの燃料消費量を1分毎に
積算して任意の時点までの積算値を記録し、それを現状
の場合と比較して算出したものである。
【0035】前述のように、実験に供した機関はオイル
パン1の総油量3.6リットルを、主室1aに2リット
ル、副室1bに1.6リットルの割合で分配したが、こ
の割合を多少変化させても、図7に示す油温の立ち上が
り特性や、図8に示す燃費低減率に大きな違いは見られ
なかった。本発明においては、隔離板3の側面3aの比
較的上部と比較的下部に連通孔を設けることを要件の一
つにしているが、この場合、上部及び下部の定義は、側
面3aの高さ方向を2等分する中央線を基準としてい
る。従って、例えば側面3aの全面に直径2mmの小孔
を分布させてメッシュ状に形成した場合でも、(2) 式及
び(3) 式を満足していれば、本発明の要件を備えている
ことになる。
【0036】図9に本発明の第2実施例を示す。第1実
施例においては、オイルパン1に所定の大きさと位置を
有する連通孔を備えた隔離板3を設けることによって主
室1aと副室1bの2つの部分に分割したが、第2実施
例においては、オイルパン1に第1実施例と同様な隔離
板3を設けるのに加えて、より一層燃費を低減させるた
めに、機関を冷却することによってそれ自身は温度上昇
する冷却水によりオイルを追加的に加熱して、機関の暖
機を更に促進している。
【0037】具体的には、図示しないラジエータに接続
するように機関8に設けられた冷却水出口9と、ラジエ
ータから戻って来る冷却水を受け入れる冷却水入口10
との間にバイパス通路11を形成し、その途中に熱交換
器12を設ける。また、第1実施例と同様に隔離板3を
備えているオイルパン1の主室1aからオイルを吸入し
て加圧するオイルポンプ6を、熱交換器12内を通るオ
イル通路13によって機関8内部のメインギャラリに接
続し、機関へ供給されるオイルが冷却水によって加熱さ
れるように構成する。なお、図9において14は冷却水
ポンプを示す。
【0038】第2実施例における熱交換器12及び隔離
板3の効果を確認するために、図9に図示した機関8に
おいて、オイルパン1に隔離板3を設けない場合と、熱
交換器12をも設けない現状の機関とについて、それぞ
れ実験した結果を図10及び図11に示す。図10は油
温及び冷却水温の時間的変化を示し、図11はそれら両
者を比較して算出した燃費低減率の時間的変化を示す。
機関の始動当初においては冷却水の温度も低いのでオイ
ルを加熱する能力がないが、油温が60°Cを越えるよ
うな領域では冷却水による油温上昇効果が顕著になるこ
とが判る。図11から明らかなように、また、燃費低減
率は機関始動後の経過時間が12分となる付近で最大に
なることが判る。
【0039】図12は、図9に図示した第2実施例の機
関と、隔離板3及び熱交換器12のいずれも有しない現
状の機関について、油温及び冷却水温の時間的変化を実
験によって測定した結果を対比して示しており、また図
13は、図9に図示した第2実施例の機関と、隔離板3
のみを有する機関(第1実施例)と、更に熱交換器12
のみを有する機関の三者について、それぞれ現状の機関
に対する燃費低減率の時間的変化を測定した結果を対比
して示している。
【0040】第2実施例の機関8においては、暖機中の
全域において現状よりも油温を高めることができる。そ
して気温が0°Cの時に、油温が20°Cに到達するま
での所要時間は、第2実施例のように隔離板3と熱交換
器12を組み合わせて使用した場合は、現状に比べて7
5秒も短縮することができた。図7に示したように、隔
離板3のみを有する第1実施例の機関では、現状に比べ
て54秒短縮することができたのと比べても、更に一歩
前進していることが判る。
【0041】隔離板3と熱交換器12を共に備えている
第2実施例の機関8は、隔離板3と熱交換器12の効果
を併せて得ることができ、図13に示したように、隔離
板3のみを有する場合(第1実施例)と、熱交換器12
のみを有する場合のいずれと比べても、機関始動時から
暖機が完全に終わる26分までの全域において、燃費低
減率を常に高くすることができる。また、第2実施例に
おいては、このように隔離板3と熱交換器12を組み合
わせることにより、油温が低くて摩擦損失の大きい運転
時間を短縮することができるから、機関の摺動部分のス
カッフィングを抑制し、ピストンリングや軸受部分等の
摩耗を防止するという点でも、隔離板3と熱交換器12
の単独の効果を加え合わせた以上の相乗効果を奏すると
見ることができ、それによって内燃機関の耐久性を大き
く向上させることができる。
【0042】
【発明の効果】本発明を実施することによって、機関の
暖機に要する時間を短縮することができ、それによって
暖機中の燃費の悪化を防止すると共に、機械的な摩擦に
よる摺動部分の摩耗を抑制し、機関の耐久性を高めるこ
とができる。しかも、本発明によれば、ともすれば故障
の原因になったり、コスト上昇の要因になりがちなサー
モスタット弁等のようなものを使用する必要がないの
で、信頼性が大きく、安価に製造することができる利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すもので、(a)は隔
離板の側面図、(b)はオイル注入時のオイルパンを示
す断面図である。
【図2】本発明の第1実施例の始動時におけるオイルパ
ンを示す断面図である。
【図3】本発明の第1実施例の定常運転時におけるオイ
ルパンを示す断面図である。
【図4】本発明の第1実施例の変形例を示すもので、
(a)は隔離板の側面図、(b)は始動時のオイルパン
を示す断面図である。
【図5】A〜Dはいずれも実験に供した隔離板の形状を
示す側面図である。
【図6】図5のA〜Dに示す4種類の隔離板を用いた機
関と、隔離板を用いない現状の機関の、機関暖機時にお
ける油温上昇の時間的変化を示す線図である。
【図7】本発明の第1実施例の隔離板を用いた機関と、
比較のために隔離板を設けない現状の機関の油温及び冷
却水温の時間的変化を示す線図である。
【図8】本発明の第1実施例の機関の燃費低減率の時間
的変化を示す線図である。
【図9】本発明の第2実施例の全体構成を示す概念図で
ある。
【図10】熱交換器の効果を確認するために、熱交換器
のみを有する機関と、現状の機関の油温及び冷却水温の
時間的変化を示す線図である。
【図11】熱交換器のみを有する機関の燃費低減率の時
間的変化を示す線図である。
【図12】本発明の第2実施例の機関と現状の機関の、
油温及び冷却水温の時間的変化を示す線図である。
【図13】本発明の第1実施例、第2実施例及び熱交換
器のみを有する各機関の燃費低減率の時間的変化を示す
線図である。
【符号の説明】
1…オイルパン 2…油面 3…隔離板 3a…側面 3b…上面 4a…小孔 4b…大孔 5…通気孔 6…オイルポンプ 7…吸油管 9…冷却水出口 12…熱交換器 13…オイル通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笹尾 茂夫 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 大堀 正衛 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のオイルパン内に設けられ、略
    垂直な側面と水平に近い傾斜面とを有し、前記オイルパ
    ン内を略垂直な前記側面によって主室と副室の2つの部
    分に区画形成すると共に、水平に近い前記傾斜面によっ
    て前記副室の上部を覆っている隔離板と、前記主室内の
    底部付近に吸油管を開口させているオイルポンプと、前
    記隔離板の略垂直な前記側面の下部領域における前記吸
    油管の開口部付近に設けられ、前記主室と前記副室とを
    常時連通しているが、前記副室内のオイルの低温時には
    前記副室から前記主室へ流出しようとするオイルに大き
    な粘性抵抗を与えて実質的に流れを阻止し得る大きさの
    面積を有する連通孔と、前記隔離板の略垂直な前記側面
    の上部領域における油面以下の部分に設けられ、前記主
    室と前記副室とを常時連通している連通孔とを設けたこ
    とを特徴とする内燃機関の暖機促進装置。
  2. 【請求項2】 前記オイルポンプから前記機関の内部へ
    加圧されたオイルを送るオイル通路を通過させると共
    に、前記機関の冷却水によって前記オイル通路内を流れ
    るオイルを加熱し得る熱交換器を設けたことを特徴とす
    る前記請求項1記載の内燃機関の暖機促進装置
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