JPH06166853A - 通気性粘着テープもしくはシート及びその製造方法 - Google Patents
通気性粘着テープもしくはシート及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH06166853A JPH06166853A JP4321678A JP32167892A JPH06166853A JP H06166853 A JPH06166853 A JP H06166853A JP 4321678 A JP4321678 A JP 4321678A JP 32167892 A JP32167892 A JP 32167892A JP H06166853 A JPH06166853 A JP H06166853A
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- Japan
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- sensitive adhesive
- pressure
- lattice
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 製造が容易で且つ品質的にも安定して目的と
する通気孔径が得られる通気性粘着テープの製造方法を
提供することである。 【構成】 ポリオレフィン延伸フィルムを帯状体として
使用し、縦方向と横方向に配列固定させて成る格子状基
材面上にキスコーターによりアクリルエマルジョン系粘
着剤を塗布し乾燥させることにより、前記格子状基材の
骨格部分に沿った粘着剤層を形成させることを特徴とす
る通気性粘着テープ及びその製造方法である。
する通気孔径が得られる通気性粘着テープの製造方法を
提供することである。 【構成】 ポリオレフィン延伸フィルムを帯状体として
使用し、縦方向と横方向に配列固定させて成る格子状基
材面上にキスコーターによりアクリルエマルジョン系粘
着剤を塗布し乾燥させることにより、前記格子状基材の
骨格部分に沿った粘着剤層を形成させることを特徴とす
る通気性粘着テープ及びその製造方法である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、通気性を有する粘着テ
ープの製造方法に関するものである。
ープの製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】医療用等に使用される粘着テープにおい
て、ムレ、カブレを防止するために、通気性が不可欠の
機能として要求されるのは周知の通りである。
て、ムレ、カブレを防止するために、通気性が不可欠の
機能として要求されるのは周知の通りである。
【０００３】このような通気性を有する粘着テープの製
造方法として、粘着剤を不織布に塗布後、乾燥させるこ
とにより多孔化するもの（例えば特公昭５１─１０８５
４号公報）、粘着剤を発泡させることにより多孔化する
もの（例えば特公昭６２─１４１９７号公報）、加圧吸
引により多孔化するもの（例えば特公昭５７─３２６５
１号公報）、塗工方法により多孔化するもの（例えば特
公昭６１─２２８５５号公報）等多くの報告がある。し
かしながら、これらの方法は基材の機械的強度が低下す
ること及び製造条件の安定性に欠けるといった問題があ
る。
造方法として、粘着剤を不織布に塗布後、乾燥させるこ
とにより多孔化するもの（例えば特公昭５１─１０８５
４号公報）、粘着剤を発泡させることにより多孔化する
もの（例えば特公昭６２─１４１９７号公報）、加圧吸
引により多孔化するもの（例えば特公昭５７─３２６５
１号公報）、塗工方法により多孔化するもの（例えば特
公昭６１─２２８５５号公報）等多くの報告がある。し
かしながら、これらの方法は基材の機械的強度が低下す
ること及び製造条件の安定性に欠けるといった問題があ
る。
【０００４】又、糸の太さを５０〜１５０デニールで目
付け、５０〜１５０ｇ／ｍ2 の細い繊維を束にしたもの
を編み物にした基材を使用し、その一面に粘着剤を塗布
した後、該粘着剤面に気体を高速吹き付けることにより
開孔させるという方法が報告されている（特開昭６２─
５３６５１号公報）。
付け、５０〜１５０ｇ／ｍ2 の細い繊維を束にしたもの
を編み物にした基材を使用し、その一面に粘着剤を塗布
した後、該粘着剤面に気体を高速吹き付けることにより
開孔させるという方法が報告されている（特開昭６２─
５３６５１号公報）。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
６２─５３６５１号公報記載の方法においてもまだ充分
ではない点がある。すなわち、高速空気を吹き付けて粘
着剤層被膜に孔を開けるため、通気性孔の径を所望の大
きさにコントロールしにくいと言った点である。
６２─５３６５１号公報記載の方法においてもまだ充分
ではない点がある。すなわち、高速空気を吹き付けて粘
着剤層被膜に孔を開けるため、通気性孔の径を所望の大
きさにコントロールしにくいと言った点である。
【０００６】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、製造が容易で且つ効率的であり、品質的にも
安定して目的とする通気孔径が得られる様にする通気性
粘着テープの製造方法および所望の通気性孔を有し且つ
粘着力も充分に保持出来得る通気性粘着テープを供給す
ることである。
のであり、製造が容易で且つ効率的であり、品質的にも
安定して目的とする通気孔径が得られる様にする通気性
粘着テープの製造方法および所望の通気性孔を有し且つ
粘着力も充分に保持出来得る通気性粘着テープを供給す
ることである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決する方法として鋭意検討した結果なされたものであ
る。すなわち、請求項１は合成樹脂からなる開孔部を有
する格子状基材の片面又は両面に、溶剤又は水によって
希釈された粘着剤を塗布し乾燥することにより、該粘着
剤層膜に上記開孔部に沿った通気孔を発生させることを
特徴とする通気性粘着テープもしくはシートの製造方法
である。
決する方法として鋭意検討した結果なされたものであ
る。すなわち、請求項１は合成樹脂からなる開孔部を有
する格子状基材の片面又は両面に、溶剤又は水によって
希釈された粘着剤を塗布し乾燥することにより、該粘着
剤層膜に上記開孔部に沿った通気孔を発生させることを
特徴とする通気性粘着テープもしくはシートの製造方法
である。
【０００８】請求項２は格子状基材の隙間率が少なくと
も１５％以上であり、且つ該格子の成す隙間幅が少なく
とも０．８ｍｍ以上である請求項１記載の通気性粘着テ
ープもしくはシートである。
も１５％以上であり、且つ該格子の成す隙間幅が少なく
とも０．８ｍｍ以上である請求項１記載の通気性粘着テ
ープもしくはシートである。
【０００９】請求項３は合成樹脂からなる開孔部を有す
る格子状基材の片面又は両面に、溶剤又は水によって希
釈された粘着剤を塗布し乾燥することにより、該粘着剤
層膜に上記開孔部に沿った通気孔を発生させたことを特
徴とする通気性粘着テープもしくはシートである。
る格子状基材の片面又は両面に、溶剤又は水によって希
釈された粘着剤を塗布し乾燥することにより、該粘着剤
層膜に上記開孔部に沿った通気孔を発生させたことを特
徴とする通気性粘着テープもしくはシートである。
【００１０】請求項４は合成樹脂からなる開孔部を有す
る格子状基材の片面又は両面に、溶剤又は水によって希
釈された粘着剤を塗布し乾燥することにより、該粘着剤
層膜に上記開孔部に沿った通気孔を発生させ、前記粘着
剤層の一面に織布又は不織布を積層してなることを特徴
とする通気性粘着テープもしくはシートである。
る格子状基材の片面又は両面に、溶剤又は水によって希
釈された粘着剤を塗布し乾燥することにより、該粘着剤
層膜に上記開孔部に沿った通気孔を発生させ、前記粘着
剤層の一面に織布又は不織布を積層してなることを特徴
とする通気性粘着テープもしくはシートである。
【００１１】以下に本発明の詳細を説明する。本発明の
通気性粘着テープは合成樹脂からなる格子状基材を使用
する。ここで言う格子状基材とは、合成樹脂からなる紐
状体、帯状体等を縦と横方向に組み合わせたものを言
う。
通気性粘着テープは合成樹脂からなる格子状基材を使用
する。ここで言う格子状基材とは、合成樹脂からなる紐
状体、帯状体等を縦と横方向に組み合わせたものを言
う。
【００１２】この格子状基材に使用出来る合成樹脂とし
ては、ある程度の柔軟性を有し且つ機械的強度を有して
いるものであれば良いが、本発明の格子状体の紐状体、
帯状体等には薄くしなやかで強度の強いものが望まし
く、この様な目的を達成するには、例えばポリエステ
ル、ポリオレフィン等の延伸されたものが好例として挙
げられる。
ては、ある程度の柔軟性を有し且つ機械的強度を有して
いるものであれば良いが、本発明の格子状体の紐状体、
帯状体等には薄くしなやかで強度の強いものが望まし
く、この様な目的を達成するには、例えばポリエステ
ル、ポリオレフィン等の延伸されたものが好例として挙
げられる。
【００１３】このような合成樹脂からなる紐状体、帯状
体等には、製品での伸縮性、柔軟性等の使い易さから、
厚みが１０〜１００μｍ、幅としては１〜１０ｍｍが好
ましくは挙げられる。前記紐状体、帯状体等を使用し、
縦方向と横方向に規則正しく配列固定させることにより
格子状体にすることが出来る。格子状基材の製造方法と
しては、一体成形加工法、縦方向と横方向の紐状体、帯
状体等の熱融着法および縦方向と横方向の紐状体、帯状
体等の織り込みによる方法等が挙げられる。
体等には、製品での伸縮性、柔軟性等の使い易さから、
厚みが１０〜１００μｍ、幅としては１〜１０ｍｍが好
ましくは挙げられる。前記紐状体、帯状体等を使用し、
縦方向と横方向に規則正しく配列固定させることにより
格子状体にすることが出来る。格子状基材の製造方法と
しては、一体成形加工法、縦方向と横方向の紐状体、帯
状体等の熱融着法および縦方向と横方向の紐状体、帯状
体等の織り込みによる方法等が挙げられる。
【００１４】本発明の通気性粘着テープの目的を達成す
るには、格子状体の隙間率は少なくとも１５％以上で、
隙間幅が少なくとも０．８ｍｍ以上であることが必要で
ある。ここで言う隙間率とは、上記格子状体の面積全体
に対して格子が成す孔の合計面積が占める割合のことを
言い、隙間幅とは各紐状体、帯状体等の成す距離のこと
を言う。
るには、格子状体の隙間率は少なくとも１５％以上で、
隙間幅が少なくとも０．８ｍｍ以上であることが必要で
ある。ここで言う隙間率とは、上記格子状体の面積全体
に対して格子が成す孔の合計面積が占める割合のことを
言い、隙間幅とは各紐状体、帯状体等の成す距離のこと
を言う。
【００１５】隙間率が１５％以下又は隙間幅が０．８ｍ
ｍ以下となる場合は、塗布された粘着剤層が収縮して行
く際、格子状基材の開孔部に沿った通気孔が発現しにく
くなってしまう。その結果、格子状基材の開孔部が目詰
まり状態を起こすこととなり、目的とする通気孔径を安
定的に発生させることが出来なくなる。
ｍ以下となる場合は、塗布された粘着剤層が収縮して行
く際、格子状基材の開孔部に沿った通気孔が発現しにく
くなってしまう。その結果、格子状基材の開孔部が目詰
まり状態を起こすこととなり、目的とする通気孔径を安
定的に発生させることが出来なくなる。
【００１６】本発明に使用される塗工機としては、通常
の粘着剤塗布に用いられるものであれば特に限定はされ
ないが、生産性および使い易さ等の点で片面塗布の場合
には、一旦、ロール表面上に粘着剤を付着形成させた
後、該ロールを所望の基材面上に押しつけることにより
転写させ、粘着剤層を該基材面上に形成させる方式の塗
工機が好都合である。この様な塗工機としては、例え
ば、キスコーター、グラビアコーター、スクイズコータ
ー等を挙げることが出来るが、特にキスコーターが有効
である。又、両面塗布の場合には、ディッピングコータ
ーが有効である。
の粘着剤塗布に用いられるものであれば特に限定はされ
ないが、生産性および使い易さ等の点で片面塗布の場合
には、一旦、ロール表面上に粘着剤を付着形成させた
後、該ロールを所望の基材面上に押しつけることにより
転写させ、粘着剤層を該基材面上に形成させる方式の塗
工機が好都合である。この様な塗工機としては、例え
ば、キスコーター、グラビアコーター、スクイズコータ
ー等を挙げることが出来るが、特にキスコーターが有効
である。又、両面塗布の場合には、ディッピングコータ
ーが有効である。
【００１７】本発明に使用される粘着剤は、溶剤又は水
によって希釈された粘着剤でなければならない。溶剤又
は水によって固形分濃度をある程度まで落とすことによ
り、上記記載の塗工機で塗布出来る程度の粘度と流動性
を有することになり、且つ溶剤又は水によって粘着剤組
成分を希釈された粘着剤を格子状基材面に塗布した後、
乾燥することにより粘着剤の収縮作用が発生し、粘着剤
が前記基材面上に連続被膜を形成させることなく格子状
体の各紐状体、帯状体等に沿った部分にのみ粘着剤層を
形成されることとなり、該格子状体の成す孔径が通気性
孔として発現することとなる。前記粘着剤としては、例
えば溶剤型のアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、水性エ
マルジョン系の粘着剤等を挙げることが出来る。この様
な粘着剤の固形分濃度としては、好ましくは６０％以下
にする方が上記目的をより確実に達成することが出来
る。又塗布形成された粘着剤層の厚みとしは１０〜８０
μｍ、好ましくは３０〜５０μｍが挙げられる。
によって希釈された粘着剤でなければならない。溶剤又
は水によって固形分濃度をある程度まで落とすことによ
り、上記記載の塗工機で塗布出来る程度の粘度と流動性
を有することになり、且つ溶剤又は水によって粘着剤組
成分を希釈された粘着剤を格子状基材面に塗布した後、
乾燥することにより粘着剤の収縮作用が発生し、粘着剤
が前記基材面上に連続被膜を形成させることなく格子状
体の各紐状体、帯状体等に沿った部分にのみ粘着剤層を
形成されることとなり、該格子状体の成す孔径が通気性
孔として発現することとなる。前記粘着剤としては、例
えば溶剤型のアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、水性エ
マルジョン系の粘着剤等を挙げることが出来る。この様
な粘着剤の固形分濃度としては、好ましくは６０％以下
にする方が上記目的をより確実に達成することが出来
る。又塗布形成された粘着剤層の厚みとしは１０〜８０
μｍ、好ましくは３０〜５０μｍが挙げられる。
【００１８】以上の方法によりつくられる本発明の粘着
テープは、必要に応じて織布、不織布等を貼り合わせて
使用することにより通気性を必要とする医療用テープの
材料として好適である。
テープは、必要に応じて織布、不織布等を貼り合わせて
使用することにより通気性を必要とする医療用テープの
材料として好適である。
【００１９】
【作用】請求項１記載の発明によれば、合成樹脂からな
る開孔部を有する格子状基材の片面又は両面に、溶剤又
は水によって希釈された粘着剤を塗布し乾燥することに
より、該粘着剤層膜に上記開孔部に沿った通気孔を発生
させることが出来る。
る開孔部を有する格子状基材の片面又は両面に、溶剤又
は水によって希釈された粘着剤を塗布し乾燥することに
より、該粘着剤層膜に上記開孔部に沿った通気孔を発生
させることが出来る。
【００２０】請求項２記載の発明によれば、請求項１記
載の製造方法において格子状基材の隙間率が少なくとも
１５％以上であり、且つ該格子の成す隙間幅が少なくと
も０．８ｍｍ以上にすることにより、より確実に請求項
１記載の通気孔を発生させることが出来る。
載の製造方法において格子状基材の隙間率が少なくとも
１５％以上であり、且つ該格子の成す隙間幅が少なくと
も０．８ｍｍ以上にすることにより、より確実に請求項
１記載の通気孔を発生させることが出来る。
【００２１】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
１は本発明の通気性粘着テープを示す説明図である。１
は、格子状基材であり、２は粘着剤層であり、３は通気
性孔である。格子状基材の帯状体として、ポリエチレン
樹脂を３倍延伸して得られた厚み３０μｍ、幅２ｍｍの
ものを隙間幅２ｍｍ、隙間率１８％になる様に縦と横方
向を積層し、１２０℃の加熱ロールに通すことにより縦
方向と横方向の帯状体を熱融着させ幅６０ｃｍの格子状
基材のシート状物４を作成した。このシート状物４に塗
工機として図２に示すキスコーターを使用し、水性アク
リルエマルジョン系粘着剤（ローム＆ハース社製、ＴＫ
８００５）５を該シート状物４の片面に塗布し乾燥する
ことにより該シート状物４の格子状基材１上に３０μｍ
厚みになる様に粘着剤層２を形成させた。このようにし
て作成した通気性粘着テープを一旦、巻き取った後、１
０ｃｍ×１５ｃｍの大きさに裁断した。
１は本発明の通気性粘着テープを示す説明図である。１
は、格子状基材であり、２は粘着剤層であり、３は通気
性孔である。格子状基材の帯状体として、ポリエチレン
樹脂を３倍延伸して得られた厚み３０μｍ、幅２ｍｍの
ものを隙間幅２ｍｍ、隙間率１８％になる様に縦と横方
向を積層し、１２０℃の加熱ロールに通すことにより縦
方向と横方向の帯状体を熱融着させ幅６０ｃｍの格子状
基材のシート状物４を作成した。このシート状物４に塗
工機として図２に示すキスコーターを使用し、水性アク
リルエマルジョン系粘着剤（ローム＆ハース社製、ＴＫ
８００５）５を該シート状物４の片面に塗布し乾燥する
ことにより該シート状物４の格子状基材１上に３０μｍ
厚みになる様に粘着剤層２を形成させた。このようにし
て作成した通気性粘着テープを一旦、巻き取った後、１
０ｃｍ×１５ｃｍの大きさに裁断した。
【００２２】上記粘着テープを顕微鏡にて拡大観察した
結果、格子状基材１の帯状体に沿ってのみ粘着剤層２が
形成され、帯状体が成す孔部分には粘着剤層被膜は形成
されず、目的とする通気性孔３を有する粘着テープが得
られた。又、上記粘着テープの通気性をＪＩＳ規格Ｐ−
８１１７に基づき、ガレー式デンソメーターで測定した
結果、０．５秒／３００ｍｌと非常に通気性が良好であ
った。
結果、格子状基材１の帯状体に沿ってのみ粘着剤層２が
形成され、帯状体が成す孔部分には粘着剤層被膜は形成
されず、目的とする通気性孔３を有する粘着テープが得
られた。又、上記粘着テープの通気性をＪＩＳ規格Ｐ−
８１１７に基づき、ガレー式デンソメーターで測定した
結果、０．５秒／３００ｍｌと非常に通気性が良好であ
った。
【００２３】さらに、もうひとつの実施例としてディッ
ピング方式（図３）により上記水性アクリルエマルジョ
ン系粘着剤５を上記格子状基材のシート状物４の両面に
塗布し乾燥することにより該シート状物４の格子状基材
の両面に３０μｍ厚みになる様に粘着剤層２を形成させ
た。この様にして得られた通気性粘着テープの片面に、
坪量１５ｇ／ｍ2 のレーヨン不織布６を貼り合わせ、他
面にシリコン離型処理された剥離シート７を貼り合わせ
て医療用粘着テープとした（図４）。この様にして作成
した医療用粘着テープの剥離シートを剥がし、粘着剤面
を傷口患部に貼り付けて使用したところ患部の乾燥が促
進され治療が順調に進んだ。
ピング方式（図３）により上記水性アクリルエマルジョ
ン系粘着剤５を上記格子状基材のシート状物４の両面に
塗布し乾燥することにより該シート状物４の格子状基材
の両面に３０μｍ厚みになる様に粘着剤層２を形成させ
た。この様にして得られた通気性粘着テープの片面に、
坪量１５ｇ／ｍ2 のレーヨン不織布６を貼り合わせ、他
面にシリコン離型処理された剥離シート７を貼り合わせ
て医療用粘着テープとした（図４）。この様にして作成
した医療用粘着テープの剥離シートを剥がし、粘着剤面
を傷口患部に貼り付けて使用したところ患部の乾燥が促
進され治療が順調に進んだ。
【００２４】比較例として、同じくポリエチレン樹脂を
３倍延伸して得られた厚み３０μｍ、幅２ｍｍの帯状体
を使用し、隙間幅０．５ｍｍ隙間率１０％の格子状基材
を作成し、使用した以外は実施例と全く同様の方法によ
り粘着テープを作成し観察した結果、帯状体部分にのみ
粘着剤層は形成されていなく、帯状体の成す孔部分にも
粘着剤層がところどころ形成されていて目詰まり状態と
なっていた。又、上記粘着テープの通気性をＪＩＳ規格
Ｐ−８１１７に基づき、ガレー式デンソメーターで測定
した結果、１５秒／３００ｍｌであり、通気性が非常に
低下した。
３倍延伸して得られた厚み３０μｍ、幅２ｍｍの帯状体
を使用し、隙間幅０．５ｍｍ隙間率１０％の格子状基材
を作成し、使用した以外は実施例と全く同様の方法によ
り粘着テープを作成し観察した結果、帯状体部分にのみ
粘着剤層は形成されていなく、帯状体の成す孔部分にも
粘着剤層がところどころ形成されていて目詰まり状態と
なっていた。又、上記粘着テープの通気性をＪＩＳ規格
Ｐ−８１１７に基づき、ガレー式デンソメーターで測定
した結果、１５秒／３００ｍｌであり、通気性が非常に
低下した。
【００２５】
【発明の効果】以上、詳述した様に、本発明の通気性粘
着テープの製造方法によれば、通常の粘着塗工機を使用
することで製造出来、特に粘着剤塗布後、高速吹き付け
等の後処理をしなくとも粘着剤が格子状基材面上に連続
被膜を形成させることなく、格子状体の帯状体に沿った
部分にのみ粘着剤層を形成させるため、効率的且つ安定
的に通気性の良好な粘着テープを生産することが出来
る。
着テープの製造方法によれば、通常の粘着塗工機を使用
することで製造出来、特に粘着剤塗布後、高速吹き付け
等の後処理をしなくとも粘着剤が格子状基材面上に連続
被膜を形成させることなく、格子状体の帯状体に沿った
部分にのみ粘着剤層を形成させるため、効率的且つ安定
的に通気性の良好な粘着テープを生産することが出来
る。
【００２６】又、格子状基材の孔が本発明の記載条件を
満たすものを使用すれば、所望の通気孔を有する粘着テ
ープが容易に製造することが出来ることとなり、製品の
機能に応じた通気性粘着テープを容易に供給することが
出来、さらに該粘着テープの片面に織布、不織布を貼り
併せることにより医療用テープとしてガーゼ、脱脂綿の
固定に利用出来、患部の乾燥を促進させることが出来
る。
満たすものを使用すれば、所望の通気孔を有する粘着テ
ープが容易に製造することが出来ることとなり、製品の
機能に応じた通気性粘着テープを容易に供給することが
出来、さらに該粘着テープの片面に織布、不織布を貼り
併せることにより医療用テープとしてガーゼ、脱脂綿の
固定に利用出来、患部の乾燥を促進させることが出来
る。
【図１】 は実施例における通気性粘着テープを示す説
明図である。
明図である。
【図２】 は実施例におけるキスコーターによるの通気
性粘着テープの製造工程を示す側面図である。
性粘着テープの製造工程を示す側面図である。
【図３】 は実施例におけるディッピング方式による通
気性粘着テープの製造工程を示す側面図である。
気性粘着テープの製造工程を示す側面図である。
【図４】 はもうひとつの実施例における医療用粘着テ
ープを示す説明図である。
ープを示す説明図である。
１ 格子状基材 ２ 粘着剤層 ３ 通気性孔 ４ 格子状基材のシート状物 ５ 水性アクリルエマルジョン系粘着剤 ６ 不織布 ７ 剥離シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ａ６１Ｌ 15/58
Claims (4)
- 【請求項１】合成樹脂からなる開孔部を有する格子状基
材の片面又は両面に、溶剤又は水によって希釈された粘
着剤を塗布し乾燥することにより、該粘着剤層膜に上記
開孔部に沿った通気孔を発生させることを特徴とする通
気性粘着テープもしくはシートの製造方法。 - 【請求項２】格子状基材の隙間率が少なくとも１５％以
上であり、且つ該格子の成す隙間幅が少なくとも０．８
ｍｍ以上である請求項１記載の通気性粘着テープもしく
はシートの製造方法。 - 【請求項３】合成樹脂からなる開孔部を有する格子状基
材の片面又は両面に、溶剤又は水によって希釈された粘
着剤を塗布し乾燥することにより、該粘着剤層膜に上記
開孔部に沿った通気孔を発生させたことを特徴とする通
気性粘着テープもしくはシート。 - 【請求項４】合成樹脂からなる開孔部を有する格子状基
材の片面又は両面に、溶剤又は水によって希釈された粘
着剤を塗布し乾燥することにより、該粘着剤層膜に上記
開孔部に沿った通気孔を発生させ、前記粘着剤層の一面
に織布又は不織布を積層してなることを特徴とする通気
性粘着テープもしくはシート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4321678A JPH06166853A (ja) | 1992-12-01 | 1992-12-01 | 通気性粘着テープもしくはシート及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4321678A JPH06166853A (ja) | 1992-12-01 | 1992-12-01 | 通気性粘着テープもしくはシート及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06166853A true JPH06166853A (ja) | 1994-06-14 |
Family
ID=18135201
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4321678A Pending JPH06166853A (ja) | 1992-12-01 | 1992-12-01 | 通気性粘着テープもしくはシート及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06166853A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004238417A (ja) * | 2003-02-03 | 2004-08-26 | Lintec Corp | 接着性網目状シートの製造方法 |
| JP2009167368A (ja) * | 2008-01-21 | 2009-07-30 | Lintec Corp | 接着シート |
| CN112960274A (zh) * | 2015-06-29 | 2021-06-15 | Dic株式会社 | 电线束捆扎用片材及物品 |
-
1992
- 1992-12-01 JP JP4321678A patent/JPH06166853A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004238417A (ja) * | 2003-02-03 | 2004-08-26 | Lintec Corp | 接着性網目状シートの製造方法 |
| JP2009167368A (ja) * | 2008-01-21 | 2009-07-30 | Lintec Corp | 接着シート |
| CN112960274A (zh) * | 2015-06-29 | 2021-06-15 | Dic株式会社 | 电线束捆扎用片材及物品 |
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