JPH09137133A - 粘着テープ - Google Patents

粘着テープ

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JPH09137133A
JPH09137133A JP7294025A JP29402595A JPH09137133A JP H09137133 A JPH09137133 A JP H09137133A JP 7294025 A JP7294025 A JP 7294025A JP 29402595 A JP29402595 A JP 29402595A JP H09137133 A JPH09137133 A JP H09137133A
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JP
Japan
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adhesive tape
adhesive
film
pressure
roll
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Application number
JP7294025A
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English (en)
Inventor
Hisayoshi Hamano
尚吉 浜野
Kota Ikeda
恒太 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Kyodo Giken Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Kyodo Giken Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd, Kyodo Giken Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP7294025A priority Critical patent/JPH09137133A/ja
Publication of JPH09137133A publication Critical patent/JPH09137133A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J2301/00Additional features of adhesives in the form of films or foils
    • C09J2301/10Additional features of adhesives in the form of films or foils characterized by the structural features of the adhesive tape or sheet
    • C09J2301/18Additional features of adhesives in the form of films or foils characterized by the structural features of the adhesive tape or sheet characterized by perforations in the adhesive tape

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  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一面が平滑面に他面が凹面に形成されてなる
ポリオレフィン樹脂製基材フィルムの凹面側に粘着剤を
塗布してなる粘着テープにおいて、該粘着テープの幅方
向の手切性などの特徴を損なうことなく、長手方向の伸
びを小さくした、改良された粘着テープを提供すること
を目的とする。 【解決手段】 一面が平滑面に、他面が粘着テープの長
手方向と直交した深さが0.03〜 0.3mmで間隔が 0.5〜5
mmである刻み目平行線なる凹部を有する面に形成された
未延伸のポリオレフィン樹脂製基材フィルムと、該凹部
を有する面上の不織布または割布なる補強材および粘着
剤からなる複合層とからなる粘着テープとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粘着テープに関す
る。詳しくは、本発明は、一面が平滑面に他面が特定の
凹部を有する面(以下、凹部を有する面を「凹面」とい
う)に形成されてなるポリオレフィン樹脂製基材フィル
ムの凹面側に粘着剤を塗布してなる粘着テープにおい
て、粘着テープの幅方向の手切れ性を損なうことなく、
粘着テープの長手方向の伸びを小さくした粘着テープに
関する。
【0002】
【従来の技術】粘着テープは一般に、図5のように基材
フィルム101 に粘着剤102 を塗布したものをロール状に
重ね巻きした形態で市販されており、粘着テープをロー
ルから必要な長さにまで引き出し(展開し)た後、所望
の箇所で切断して用いる。一面が平滑面に他面が凹面に
形成されてなるポリオレフィン樹脂製基材フィルムの凹
面側に粘着剤を塗布してなる粘着テープは特開平3-478
85号に記載されている。この粘着テープは図6の基材フ
ィルム101 の凹面103 上に粘着剤102 を塗布して得られ
るものであり、該粘着テープの長手方向の断面は図7の
通りで、符号104は平滑面、105 は凹部である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この粘着テープの特徴
の一つは手切れ性に優れている点、すなわち市販のセロ
テープ(登録商標)のように鋸歯状のカッター等の切断
具を使用しなくても、手(指先)のみで粘着テープをそ
の幅方向に真っ直ぐに切断し得る点である。しかし、こ
の粘着テープはその長手方向に外力がかかった場合、例
えば図5のようなロール状に重ね巻きした粘着テープを
必要な長さにまで展開する場合に該方向に伸び易く、該
方向の伸びを小さくする点についての改良が要望されて
いた。
【0004】ここで、粘着テープが長手方向に伸び易い
という性質は、粘着テープを被着体に貼ったあと粘着テ
ープが縮み易いという性質であるから、例えば塗装すべ
き面と塗装すべきでない面とを区別するために粘着テー
プを用いるような用途(塗装におけるマスキング用)に
おいては、塗膜の境界が明瞭でないという問題の起こる
場合がある。
【0005】本発明の目的は、一面が平滑面に他面が凹
面に形成されてなるポリオレフィン樹脂製基材フィルム
の凹面側に粘着剤を塗布してなる粘着テープにおいて、
該粘着テープの幅方向の手切れ性等の特徴を問題となる
程度にまで損なうことなく、長手方向の伸びを小さくし
た、改良された粘着テープを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、一面が平
滑面に他面が凹面に形成されてなるポリオレフィン樹脂
製基材フィルムの凹面側に粘着剤を塗布してなる粘着テ
ープについて、該粘着テープの幅方向の手切れ性等の特
徴を損なうことなく、粘着テープの長手方向に外力がか
かった場合に粘着テープが該方向に伸びにくい、改良さ
れた粘着テープの開発について鋭意研究を重ねてきた。
その結果、粘着剤を塗布する基材フィルムの凹面の上
に、不織布または割布と粘着剤とからなる複合層を形成
してなる粘着テープが上記目的に叶うことを見い出し、
本発明を完成させるに至った。
【0007】すなわち、本発明は、一面が平滑面に、他
面が粘着テープの長手方向と直交した深さが0.03〜 0.3
mmで間隔が 0.5〜5mmである刻み目平行線なる凹部を有
する面に形成された未延伸のポリオレフィン樹脂製基材
フィルムと、該凹部を有する面上の不織布または割布な
る補強材および粘着剤からなる複合層とからなる粘着テ
ープである。
【0008】以下、本発明について詳細に説明するが、
本発明を図によって説明する場合、図示したものは本発
明の例に過ぎず、本発明は図示されたものに限定される
ものではない。また、図は本発明を分かり易く描くこと
に重点を置いており、縮尺は必ずしも実際を正確に反映
したものではない。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の粘着テープの長手方向の
断面を図1に例示する。図の最下層は未延伸のポリオレ
フィン樹脂製基材フィルム1であり、その一面は平滑面
4(図の下面であって、図ではその表面は見えていな
い)に、他面は粘着テープの長手方向と直交した深さ
(D)が0.03〜 0.3mmで間隔(W)が 0.5〜5mmである
刻み目平行線なる凹部5を有する凹面3に形成されてお
り、基材フィルム1の厚さ(T)と凹部5の深さ(D)
との差(T−D)は一般に10〜 100μmである。基材フ
ィルム1の凹面3の上には、補強材である不織布または
割布と粘着剤2とからなる複合層6がある。
【0010】ここで、「複合層」とは、補強材である不
織布または割布と粘着剤とが入り交じってなる層のこと
であり、補強材の層と粘着剤の層とが別々の層として存
在する層、すなわち補強材の層の上に粘着剤の層がある
とか、粘着剤の層の上に補強材の層があるとかと言う場
合の層を言うものではない。なぜなら、不織布や割布は
隙間を有する布であるから、該隙間の間にも粘着剤が存
在し、補強材の層と粘着剤の層とが別々の層として存在
し得ないからである。
【0011】本発明に係る未延伸ポリオレフィン樹脂製
基材フィルム1は公知のポリオレフィン樹脂から製造し
得る。ポリオレフィン樹脂として例えばポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、エチレンとプロピレンとの共
重合体樹脂、エチレン及び/又はプロピレンと他の一種
または二種以上のα−オレフィンとの共重合体樹脂など
を例示することができ、α−オレフィンとしてブテン−
1、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オク
テン−1、ノネン−1、4−メチルペンテン−1、デセ
ン−1等を例示し得る。好ましいポリオレフィン樹脂は
ポリエチレン樹脂である。ポリオレフィン樹脂の分子量
は、フィルムに成形し得る範囲でありさえすれば特に制
限されないが、樹脂の流れ性を表す尺度であるメルトイ
ンデックスで表すと、一般に 0.2〜20g/10分の範囲、
好ましくは1〜10g/10分(荷重2.16kg、温度 190℃)
の範囲である。
【0012】基材フィルム1の他面である凹面3の形状
について、凹部5の深さ(D)は0.03〜 0.3mm、好まし
くは0.04〜0.12mmであり、基材フィルム1の厚さ(T)
と凹部5の深さ(D)との差(T−D)は一般に10〜 1
00μmである。凹部5の深さ(D)が0.03mm未満では粘
着テープの長手方向の抗張力は大なるものの、手切れ性
が不満足になる(手で切れ難くなる)。また、凹部5の
深さ(D)が 0.3mmより大では手切れ性は良好なるもの
の、長手方向の抗張力が小になり、凹部5が極端に深く
なるとロールから展開する時に粘着テープが思わぬ箇所
で切れたりする。凹部5の間隔(W)は、粘着テープの
手切れ性の容易さ等の観点から 0.5〜5mm、好ましくは
0.6〜 1.4mmである。基材フィルム1の厚さ(T)は一
般に40〜400μmの範囲内であり、用途等によって適宜
決定すればよい。
【0013】上記ポリオレフィンを原料として、一面が
平滑面4に、他面が特定の凹面3に形成された基材フィ
ルム1を製造する方法を、図2に例示する。溶融された
ポリオレフィン樹脂11を押出機12でフィルム状に押出し
た後、未だ完全に室温まで冷却されていないフィルムの
一面を平滑面に他面を凹面に形成するために、該フィル
ム状のものを絞ロール13とゴムロール14との間に過す。
ここで、絞ロール13とは、基材フィルムの他面に付すべ
き凹形状に対応する凸形状の絞りをその表面に有するロ
ールであり、ゴムロール14とは、基材フィルムの一面に
付すべき平滑形状に対応する平滑形状をその表面に有す
るロールである。従って、未だ完全に室温まで冷却され
ていないフィルムをゴムロール14と絞ロール13とで押圧
することによって、該フィルムの表面に絞ロール13の凸
形状が転写され、本発明に係る他面に凹部を有する未延
伸のポリオレフィン樹脂製基材フィルム1が得られる。
【0014】なお、図2の電極15及び処理ロール16(平
滑の表面を有する)は、後記の粘着剤2と凹面3との親
和性(凹面3に対する接着剤2の投錨性。凹面3のぬれ
張力と関係する)を高めるために、フィルムの凹面3を
電極15の側に対峙させて凹面3をコロナ放電処理するた
めのものである。コロナ放電処理は良く知られた処理方
法であるが、本発明において、この処理は必須ではな
く、必要に応じて処理すればよい。基材フィルム1の表
面ぬれ張力(表面ぬれ張力が大ほど粘着剤2の投錨性が
大となる)については、平滑面4のそれは30Dyn/cm以
下、凹面3のそれは35Dyn/cm以上であるのが好まし
い。平滑面4の表面ぬれ張力が30Dyn/cmより大である
と、ロール状に重ね巻きした粘着テープから展開し難く
なったりブロッキング現象(粘着テープの平滑面4が粘
着剤2と不都合な程度にまでくっついてしまう現象)が
起こったりするので好ましくなく、また、凹面3の表面
ぬれ張力が35Dyn/cm未満であると、凹面3に対する粘
着剤2の投錨性が不足するので好ましくない。
【0015】粘着剤2と凹面3との親和性を高めるため
の別の方法として、凹面3の上にプライマーを塗布する
方法がある。この方法も良く知られた方法であって、プ
ライマーとしては公知のものを使用することができ、例
えばニトリルゴム等のゴム系のプライマー、アクリル樹
脂系のプライマーなどを例示し得る。本発明においてプ
ライマーを塗布することは必須ではなく、適宜に塗布す
ればよい。また、上記のコロナ放電処理法とプライマー
塗布法とを併用してもよい。
【0016】本発明の粘着テープに係る補強材は不織布
または割布なる素材であり、これらは良く知られた素材
である。不織布および割布として、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリエチレンテレフタレート、6−ナイロ
ン、6,6−ナイロン、ポリパラフェニレンテレフタル
アミド、ポリアクリルニトリル、ビニロン、レーヨン、
麻、絹、毛等を原料とした不織布や割布を例示すること
ができる。これらのうちレーヨン、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリエチレンテレフタレートが、基材フィ
ルムとの接着性、耐熱性、耐溶剤性等の観点から好まし
い。これらの原料は単独で使用してもよいし、二種以上
の原料を混紡して用いてもよい。また、着色された不織
布や割布を用いる場合、不織布や割布を着色してもよい
し、上記原料を予め着色しておいてもよい。
【0017】不織布は多孔質のものであってもそうでな
いものであっても構わない。その使用量は、得られる粘
着テープの手切れ性・総厚み・手触り(柔らかさ)等の
観点から、粘着テープ1m2の面積あたり5〜 120gが好
ましく、より好ましくは8〜18gである。本発明に係る
好ましい不織布の一つであるレーヨン製の不織布とし
て、湿式法で製造された三木特殊製紙(株)製の商品名
がミキロン(14g/m2)なる不織布を入手し得る。
【0018】割布としては、太さが好ましくは50〜 500
デニール、より好ましくは70〜 150デニールの糸を幅25
mmあたり好ましくは5〜60本、より好ましくは15〜30本
を織ってなる経糸(タテ糸)と、太さが好ましくは50〜
500デニール、より好ましくは70〜 200デニールの糸を
幅25mmあたり好ましくは5〜90本、より好ましくは15〜
40本を織ってなる緯糸(ヨコ糸)とからなる割布を用い
るのがよい。割布はその経糸の方向が粘着テープの長手
方向となるように用いられる。経糸の太さが 150デニー
ルを超えると(より太くなると)、粘着テープの手切れ
性が不満足になり、また、緯糸の太さが 500デニールを
超えると、割布の表面(粘着剤を塗布されるべき面)の
平滑性が得られ難くなり、従って、粘着テープの粘着力
が低下したり塗布すべき粘着剤の量が増えたりする等の
好ましくない問題が起こり易い。割布の厚みは30〜 500
μmが好ましく、より好ましくは80〜 200μmである。
なお、割布は上記の経糸と緯糸の他に、これらに対して
斜めに織られた糸を含んでいてもよい。本発明に係る好
ましい割布の一つであるポリエチレン製の割布として、
日石プラスチック(株)製の商品名が日石ワリフEX−
24(48g/m2)なる割布を入手し得る。
【0019】本発明の粘着テープに係る粘着剤は粘着テ
ープの分野において公知である粘着剤であってよく、粘
着剤としてアクリル系粘着剤、ビニルエーテル系粘着
材、シリコン系粘着剤、ゴム系粘着剤等を例示し得る。
粘着剤の形態は特に制限されず、溶液型粘着剤、エマル
ジョン型粘着剤、ホットメルト型粘着剤等のどの型のも
のでもよい。
【0020】本発明の粘着テープは、上記した特定の基
材フィルムと、不織布または割布なる補強材と、粘着剤
とを必須の素材として用いて製造されるが、本発明の粘
着テープの製造方法について以下に例示する。図3は基
材フィルム1と不織布または割布21と溶液状の粘着剤2
とから本発明の粘着テープを製造する場合の例である。
図の左側から連続的に供給される不織布21または割布は
先ず、パン(皿)22に入った溶液状の粘着剤2を含浸さ
れ且つ図の下側から連続的に供給される工程紙23と共に
ロール24で圧着されて、両者からなる一体物となる。こ
の一体物はそれに含まれる溶媒(溶液状の粘着剤2の溶
媒)は乾燥機25で除去されて実質上溶媒を含まない一体
物(粘着テープを構成する複合層6となるべきもの)と
された後、図の上側から、その凹面3が該一体物に向き
合うように連続的に供給される基材フィルム1と共にロ
ール26で圧着される。圧着された後、工程紙23と粘着テ
ープとは分離され、回収された工程紙23と目的物である
粘着テープとはそれぞれロール状に巻き取られる。
【0021】この製造方法において、溶液状の粘着剤2
を調製するために使われる溶媒の種類や溶液の濃度は、
製造される粘着テープの種類等に応じて適宜決定すれば
よく、乾燥機25の種類や乾燥条件などは使用される溶媒
の種類に応じて適宜決定すればよい。また、工程紙23は
不織布または割布21と粘着剤2とを含む一体物を保持す
るために使用されるものであって、粘着テープ等の製造
において良く知られた素材であり、本発明の粘着テープ
の製造に際しては、工程紙23は適宜選定すればよい。な
お、図3の製造方法は、ポリオレフィン樹脂製基材フィ
ルム1が熱処理される工程を含まないので熱による基材
フィルム1の劣化の可能性がなく、本発明の粘着テープ
の製造方法として好ましい方法である。
【0022】図3は工程紙23を使用する場合の製造方法
の例であるが、この製造方法において供給される工程紙
23 (図の左下の23) を基材フィルム1 (図の右上) で置
き換えると、工程紙23を使わない粘着テープの製造方法
となる。この場合、図3の左下の23は基材フィルム1と
代わり、図の右上の基材フィルム1と右下の工程紙23は
削除される。
【0023】図4は基材フィルム1と不織布または割布
21と粘着剤2とから本発明の粘着テープを製造する場合
の他の例である。図の左側からその凹面3が不織布また
は割布21に向き合うように連続的に供給される基材フィ
ルム1と、図の左上側から連続的に供給される不織布ま
たは割布21とを重ねて一体物とする。次いで、該一体物
の上に図の上側から粘着剤2を連続的に供給した後ロー
ル31で押圧することによって、フィルムと複合層6(不
織布または割布21と粘着剤2とが入り交じってなる層)
からなる本発明の粘着テープがロール状に巻き取られ
る。図4の製造方法において、粘着剤は溶液状の粘着剤
であっても、ホットメルト型粘着剤のような非溶液状の
粘着剤であってもよい。溶液状の粘着剤を用いる場合、
上記一体物の上に溶液状の粘着剤を連続的に供給した後
の工程に、溶媒や媒体を除去するための乾燥機を設ける
と良い。なお、溶液状の粘着剤に比べて粘度が一般に大
になるホットメルト型粘着剤を用いる場合、図4の製造
方法は割布に対しては好適に適用し得るものの、不織布
に対しては適用し難い場合がある。なぜなら、不織布の
繊維の間の隙間は割布の繊維間の隙間に比べて一般に小
さいので、繊維間の隙間が小さ過ぎる不織布の場合、ホ
ットメルト型粘着剤は不織布中に充分に浸透し難いから
である。
【0024】本発明の粘着テープは一般に、従来の粘着
テープの場合と同じように、図5に示したロール状に重
ね巻きした形態で製造されるが(1巻き当たりの長さは
例えば25m、50m)、例えば粘着剤としてゴム系粘着剤
を使用する場合や、粘着剤の塗布量が多い場合の粘着テ
ープについては、粘着テープの展開性をより高めるため
に、粘着テープの外側面(平滑面)の上に、粘着テープ
用として知られている離型剤を、適宜塗布してもよい。
【0025】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例によりその範囲を限定
されるものではない。ここで、粘着テープの長手方向の
引張強度 (N/cm)と引張伸び (%) とは、JIS−Z
0237 に基づいて測定した値である。また、手切れ性
は、粘着テープを手 (指先) のみで幅方向に切断した時
の「切断箇所の直線性」と「切断の容易性」とを表すも
のであって、優>良>可の順位付けで示した。
【0026】比較例1 一面が平滑面に他面が凹面に形成されてなるポリオレフ
ィン樹脂製基材フィルムの凹面側に粘着剤のみを塗布し
てなる粘着テープを、以下の通り、特開平3-47885号公
報に記載された方法に基づいて製造した。密度が0.96g
/cm3 、メルトインデックスが7.0g/10分(190℃、2.1
6kg/cm2)のポリエチレン樹脂1重量部と、密度が0.92
g/cm3 、メルトインデックスが4.0g/10分(190℃、
2.16kg/cm2)のポリエチレン樹脂3重量部との混合物を
160〜190 ℃で押出加工して得られる溶融シートを、そ
の一面が平滑面に他面が凹面に形成されるように、平滑
な表面を有するゴムロールと絞ロール (絞の深さ0.08m
m、絞の間隔1.2mm)との間で押圧し、その後、冷却固化
し、次いで凹面の表面を45ダインでコロナ放電処理する
ことにより、厚さ (T) が0.11mmの基材フィルムを得
た。
【0027】この基材フィルムの凹面に、後記の実施例
で用いたのと同じ粘着剤をロールコーターで塗布し、80
〜120 ℃に設定された乾燥炉を5分間通過させて、粘着
テープを得た。得られた粘着テープの物性を表1に示し
た。実施例1 比較例1で用いた基材フィルム、湿式法で製造された三
木特殊製紙(株)製の商品名がミキロン(14g/m2)な
る不織布、およびアクリル系粘着剤から、図3に示した
製造方法で粘着テープを製造した。用いた粘着剤は、サ
イデン化学(株)製の商品名が#AT−40Dなるアクリ
ル系粘着剤(溶液状の粘着剤。溶媒はトルエンと酢酸エ
チルとの9対1(重量)混合溶媒。濃度は45重量%) 1
00重量部と、日本ポリウレタン(株)製の商品名がコロ
ネートL75なるポリイソシアネート系の架橋剤 0.5重量
部とからなる粘着剤であり、粘着剤の塗布量は基材フィ
ルムlm2当たり50g(固形分換算)である。工程紙とし
て新王子製紙(株)製の商品名がクラフトカルパック紙
73DX(73g・m2)なる工程紙を用いた。得られた粘着
テープの物性を表1に示した。
【0028】実施例2 実施例1の不織布を日石プラスチック(株)製の商品名
が日石ワリフEX−24(48g/m2)なる割布に代えた以
外は実施例1と同様にして粘着テープを製造した。得ら
れた粘着テープの物性を表1に示した。実施例3 実施例1の不織布を日石プラスチック(株)製の商品名
が日石ワリフEX−28(53g/m2)なる割布に代えた以
外は実施例1と同様にして、粘着テープを製造した。得
られた粘着テープの物性を表1に示した。
【0029】実施例4 実施例1の不織布を宇摩製紙(株)製のポリエチレンテ
レフタレート製の不織布(18g/m2)に代えた以外は実
施例1と同様にして、粘着テープを製造した。得られた
粘着テープの物性を表1に示した。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、一面が平滑面に他面が
凹面に形成されてなる未延伸のポリオレフィン樹脂製基
材フィルムの凹面の上に、不織布または割布と粘着剤と
からなる複合層を形成させることによって、粘着テープ
の幅方向の手切れ性を問題となる程度にまで損なうこと
なく、粘着テープの長手方向の伸びを小さくした粘着テ
ープを得ることができる。実施例および比較例から明ら
かな通り、基材フィルムの凹面の上に不織布(実施例1
と4)または割布(実施例2と3)と粘着剤とからなる
複合層を形成させた粘着テープの長手方向の伸びは、基
材フィルムの凹面の上に粘着剤のみを塗布した粘着テー
プ(比較例1)の長手方向の伸びに比べて、大幅に小さ
くなっており、且つ、粘着テープの幅方向の手切れ性は
損なわれていない。従って、本発明の粘着テープは、例
えば塗装におけるマスキング用として、好ましく用い得
る。
【0031】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粘着テープの斜視図である。
【図2】本発明に係る基材フィルムを製造する方法を示
す図である。
【図3】工程紙を用いて本発明の粘着テープを製造する
製造方法を示す図である。
【図4】工程紙を用いずに、基材フィルムと不織布また
は割布と粘着剤とよりなる本発明の粘着テープを製造す
る製造方法を示す図である。
【図5】従来の基材フィルムに粘着剤を塗布してロール
状に重ね巻きした粘着テープの斜視図である。
【図6】従来の粘着テープの基材フィルムの斜視図であ
る。
【図7】従来の粘着テープの斜視図である。
【符号の説明】
1…基材フィルム 2…粘着剤 3…凹面 4…平滑面 5…凹部 6…複合層 11…ポリオレフィン樹脂 12…押出機 13…絞ロール 14…ゴムロール 15…電極 16…処理ロール 21…不織布又は割布 22…パン(皿) 23…工程紙 24…ロール 25…乾燥器 26…ロール 31…ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 7/04 JHW C09J 7/04 JHW JJA JJA

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面が平滑面に、他面が粘着テープの長
    手方向と直交した深さが0.03〜 0.3mmで間隔が 0.5〜5
    mmである刻み目平行線なる凹部を有する面に形成された
    未延伸のポリオレフィン樹脂製基材フィルムと、該凹部
    を有する面上の不織布または割布なる補強材および粘着
    剤からなる複合層とからなる粘着テープ。
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