JP3150309U - 通気性を具える粘着テープ - Google Patents
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Abstract
【課題】高い粘着力を具え、かつ好ましい通気性を具える粘着テープを提供する。【解決手段】通気性を有するベース層と、該ベース層の一方の面に粘着剤を塗布してなる粘着層とを具えるテープであって、該ベース層上に形成する粘着層上に、複数の連続した引っかき溝を形成して構成する。これにより好ましい通気性を具え、皮膚に密着した場合、患部に湿気がこもることがなく、好ましい衛生状態を保つことができる。【選択図】図3
Description
この考案は粘着テープに関し、特に皮膚の傷口などを覆い、衛生、医療の目的で用いられる、通気性を具える粘着テープに関する。
衛生、医療を目的として広く用いられている粘着テープは、例えば、巻き取って通気性粘着テープロールとしたり、絆創膏としたり、もしくは傷口を止めたりする医療用品として応用されていて、皮膚に粘着させて傷口の固定、比較的小さい吹き出物、傷痕を被覆するために用いられる。
係るテープはベース層の一方の面に粘着剤を塗布する。よって、皮膚に粘着させて固定しやすい。然しながら、粘着剤を直接皮膚に粘着させることは、患部の皮膚の通気が妨げられ、容易に腫れたり、痒みが出たり、過敏症が起きたりする。これは経験者も多いことと思われる。
衛生、医療用に用いる粘着テープに好ましい通気性を与えるために、通常はベース層の材質に通気性を有する材質を選択する。係る材質は、例えば不織布、綿布、もしくは通気孔を形成したナイロンシートなどが含まれる。然しながら、これら通気性を有する材質を選択しても医療用テープの一方の面には均一に粘着剤が塗布されるため、粘着剤を塗布した粘着層によって覆われることから、ベース層の通気の機能に大きな影響を与える。したがって、従来の医療用テープの通気の機能は好ましくない。
また、従来の衛生、医療用に用いる粘着テープは上述するように通気性が好ましくないため、皮膚に粘着させた場合、仮に汗、もしくはその他水分によって湿気を受けると、医療用テープから水分を発散しにくいため、逆に皮膚に浸透する。このような場合、粘着力が低下して容易に剥がれる。甚だしくは、皮膚が長時間にわたって水分に接触することから、皮膚が白くなり皴が起きて、細菌が繁殖しやすくなる。このため傷口が化膿したり、甚だしくは傷口が癒合しにくくなる。これらは、通気性に欠けることから引き起こされる。
患部を全面的覆う従来のテープ、シート類として、包帯、テープ、ガーゼなどが挙げられる。その内、日本国特許公開平3−75055号には、織布、もしくは不織布の内部、もしくは内側の一面にフィルムを用いて患部を覆い、周知の包帯、もしくはテープを皮膚に粘着させて、粘着性を得る技術が開示されている。係る設計は外科用のテープとして、好ましい粘着性が得られるものの、但し、その通気性は高くなく、人をして満足できるものではない。
特開平3−75055号公報
この考案は、衛生、医療用に用いる粘着テープであって、好ましい通気性を具え、皮膚に粘着した場合、患部に湿気がこもることなく、かつ高い粘着力を具え、粘着剤によって過敏症を引き起こすことの少ない粘着テープを提供することを課題とする。
そこで、本考案者は従来の医療用テープの欠点に鑑み鋭意研究を重ねた結果、通気性を有するベース層と、該ベース層の一方の面に粘着剤を塗布してなる粘着層とを具えるテープであって、該ベース層上に形成する粘着層上に、複数の連続した引っかき溝を形成し、かつ該引っかき溝が連続した波状の模様を呈する粘着テープによって課題を解決できる点に着眼し、かかる知見に基づいて本考案を完成させた。
以下、この考案について具体的に説明する。請求項1に記載する通気性を具える粘着テープは、 通気性を有するベース層と、該ベース層の一方の面に粘着剤を塗布してなる粘着層とを具えるテープであって、
該ベース層上に形成する粘着層上に、複数の連続した引っかき溝を形成し、かつ該引っかき溝が連続した波状の模様を呈する通気性を具える粘着テープ。
該ベース層上に形成する粘着層上に、複数の連続した引っかき溝を形成し、かつ該引っかき溝が連続した波状の模様を呈する通気性を具える粘着テープ。
請求項2に記載する通気性を具えるテープは、請求項1における記ベース層が不織布である。
請求項3に記載する通気性を具える粘着テープは、請求項1におけるベース層が綿布である。ことを特徴とする請求項1に記載の通気性を具える粘着テープ。
請求項4に記載する通気性を具える粘着テープは、請求項1におけるベース層が通気孔を形成したナイロンシートである。
請求項5に記載する通気性を有する粘着テープは、請求項1における引っかき溝が互いに交錯する波状の模様を呈する。
請求項6に記載する通気性を具える粘着テープは、通気性を有するベース層と、該ベース層の一方の面に粘着剤を塗布してなる粘着層とを具えるテープであって、
該ベース層上に形成する粘着層上に、複数の連続した引っかき溝を形成し、かつ該引っかき溝が菱形を呈する。
該ベース層上に形成する粘着層上に、複数の連続した引っかき溝を形成し、かつ該引っかき溝が菱形を呈する。
この考案による通気性を具える粘着テープは、好ましい通気性を具え、皮膚に粘着した場合、患部に湿気がこもることがなく、患部の好ましい衛生状態を保ち、患部の癒合、治癒を促進するという効果を有するとともに、粘着剤によって過敏症を引き起こすことが少なく、かつ粘着テープが剥がれにくいため、使用上便利でるという利点を有する。
この考案は、高い粘着力を具え、かつ好ましい通気性を具える粘着テープを提供するものであって、通気性を有するベース層と、該ベース層の一方の面に粘着剤を塗布してなる粘着層とを具えるテープであって、該ベース層上に形成する粘着層上に、複数の連続した引っかき溝を形成して構成する。
かかる構成の医療用テープの構造と特徴を説明するために、具体的な実施例を挙げ、図面を参照にして以下に詳述する。
かかる構成の医療用テープの構造と特徴を説明するために、具体的な実施例を挙げ、図面を参照にして以下に詳述する。
図1に、この考案による通気性具えるテープを開示する。図面によれば、通気性を有するベース層10を具え。ベース層10の材質は、例えば不織布、綿布、もしくは通気孔を形成したナイロンシートなどから選択する。
また、ベース層10の一方の面には粘着剤を塗布した粘着層20を形成するとともに、粘着層20上には複数の連続した引っかき溝21を形成する。引っかき溝21は連続した波状の模様を呈するように形成することが基本であって、かつ最も好ましい実施の形態である。係る形態は、如何なる方向からテープを裁断しても、テープの幅全体に好ましい粘着性が得られ、粘着したテープが剥がれることはない。また、引っかき溝21の部分は粘着剤が直接皮膚に接触することなく、好ましい通気性が得られる。
図5に、互いに交錯する二筋の連続した引っかき溝21、22を形成した実施の形態を開示する。当然のことながら、連続した波状を呈する模様は、連続した折れ線で代替してもよい。例えば、2本の連続した折れ線が交錯してひし形を描くように形成してもよい(図示しない)。これら模様の変化は、いずれも均等の効果を有する変更に属する。
この考案による通気性を具えるテープは、図1に開示するように巻き取ってテープロールとするか、もしくは図5に開示するように傷口を覆うシートとするか、もしくは図6に開示するように絆創膏とするか、もしくは類似する医療用の粘着テープとして応用することができる。
この考案による通気性を具えるテープを実施する場合は、図2、図3に開示するように、先ず、適宜な幅を有するテープのベース層に粘着剤を塗布する。この場合、ベース層となるベース材50の前方にガイドローラ41を設け、粘着剤塗布ローラ40を利用してベース材50の一方の面に粘着剤を均一に塗布して粘着層20を形成する。
次いで、粘着層20を形成したベース材50上に引っかき溝21を形成する。この場合、粘着層塗布ローラ40の後方に少なくとも一以上の粘着層20に接触して引っかき溝を形成する接触部を柵状に配列してなる引っかき溝形成部材30を設ける。引っかき溝形成部材30は、ベース材50の進行方向に直交する方向に往復運動させて、ベース材50上に形成した粘着層20上に波状の連続した模様を呈する引っかき溝21を形成する。
図2、図4を参照して、他の実施の形態を説明する。図面によれば、所定の間隔を置いて、2本以上の引っかき溝形成部材30を設け、ベース材50の進行方向に直交する方向に往復運動させて、図5に開示するように、ベース材50上に形成した粘着層20上に二筋の交錯する波状の連続した模様を呈する引っかき溝21、22を形成する。
引っかき溝形成部材30.31のベース層50の進行方向に対する角度、もしくは動作などを調整することによって、連続した折れ線を形成することができ、例えば連続した折れ線で菱形形成される模様(図示しない)などが含まれる。これら代替は、いずれもこの考案に対して均等の効果を有する修正、変更に属する。
粘着層20を形成し、引っかき溝21、もしくは21、22を形成したベース材は、裁断して各種の通気性テープ応用製品とし、包装する。通気性テープ応用製品には、図1に開示するように巻き取ったテープロール、もしくは図5に開示するような傷口を覆うシート、もしくは図6に開示するような絆創膏、もしくは類似する医療用の粘着テープなどを含む。
図7に開示するように、この考案による通気性テープを使用する場合、粘着層20に引っかき溝21が形成されているため、皮膚60と粘着層20を形成したベース層10との間に、十分な通気の空間が形成される。よって、水分、汗、もしくは熱気などが連続する引っかき溝21から徐々に発散される。このため皮膚の乾燥を保ち、傷口、などが容易に癒合する。また、水分などが容易に発散するため、高い粘着力が得られる。さらには粘着層が少なく、皮膚も乾燥状態を保つため、皮膚に過敏症が起きにくい。
図7に開示するように、この考案による通気性テープを使用する場合、粘着層20に引っかき溝21が形成されているため、皮膚60と粘着層20を形成したベース層10との間に、十分な通気の空間が形成される。よって、水分、汗、もしくは熱気などが連続する引っかき溝21から徐々に発散される。このため皮膚の乾燥を保ち、傷口、などが容易に癒合する。また、水分などが容易に発散するため、高い粘着力が得られる。さらには粘着層が少なく、皮膚も乾燥状態を保つため、皮膚に過敏症が起きにくい。
10 ベース層
20 粘着層
21、22 引っかき溝
30、31 引っかき溝形成部材
40 粘着剤塗布ローラ
41 ガイドローラ
50 ベース材
20 粘着層
21、22 引っかき溝
30、31 引っかき溝形成部材
40 粘着剤塗布ローラ
41 ガイドローラ
50 ベース材
Claims (6)
- 通気性を有するベース層と、該ベース層の一方の面に粘着剤を塗布してなる粘着層とを具えるテープであって、
該ベース層上に形成する粘着層上に、複数の連続した引っかき溝を形成し、かつ該引っかき溝が連続した波状の模様を呈することを特徴とする通気性を具える粘着テープ。 - 前記ベース層が不織布であることを特徴とする請求項1に記載の通気性を具える粘着テープ。
- 前記ベース層が綿布であることを特徴とする請求項1に記載の通気性を具える粘着テープ。
- 前記ベース層が通気孔を形成したナイロンシートであることを特徴とする請求項1に記載の通気性を具える粘着テープ。
- 前記引っかき溝が互いに交錯する波状の模様を呈することを特徴とする請求項1に記載の通気性を有する粘着テープ。
- 通気性を有するベース層と、該ベース層の一方の面に粘着剤を塗布してなる粘着層とを具えるテープであって、
該ベース層上に形成する粘着層上に、複数の連続した引っかき溝を形成し、かつ該引っかき溝が菱形を呈することを特徴とする通気性を具える粘着テープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009000952U JP3150309U (ja) | 2009-02-24 | 2009-02-24 | 通気性を具える粘着テープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009000952U JP3150309U (ja) | 2009-02-24 | 2009-02-24 | 通気性を具える粘着テープ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3150309U true JP3150309U (ja) | 2009-05-07 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009000952U Expired - Lifetime JP3150309U (ja) | 2009-02-24 | 2009-02-24 | 通気性を具える粘着テープ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3150309U (ja) |
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2009
- 2009-02-24 JP JP2009000952U patent/JP3150309U/ja not_active Expired - Lifetime
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